JP3145711B2 - 固定化グリコレートオキシダーゼ及びカタラーゼの存在下における,グリコール酸の酸化によるグリオキシル酸の製造 - Google Patents

固定化グリコレートオキシダーゼ及びカタラーゼの存在下における,グリコール酸の酸化によるグリオキシル酸の製造

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 1.発明の分野: 本発明は、グリコール酸の酵素触媒酸化による、グリ
オキシル酸の製造の改良された方法に関する。より具体
的には、本発明は、触媒としての、一種類の不溶性の担
体上に固定化されたグリコレートオキシダーゼ及びカタ
ラーゼの使用に関する。
2.関連技術分野の説明: 葉の多い緑色植物及び哺乳類の細胞中に一般的に認め
られる酵素の一種であるグリコレートオキシダーゼは、
過酸化水素を同時に製造しながら、グリコール酸のグリ
オキシル酸への酸化の触媒作用をもたらす。N.E.Tolber
t等はJ.Biol.Chem.,Vol.181,905−914(1949)におい
て、中間的にグリオキシル酸を生成することによる、グ
リコール酸のギ酸及びCO2への酸化の触媒作用をもたら
す、タバコの葉から抽出された酵素につき最初に報告し
た。エチレンジアミンのようなある種の化合物の添加は
前記中間体のグリオキシル酸の更なる酸化を抑制した。
前記酸化はpHが約8で、具体的には約3−40mM(ミリモ
ル)の濃度のグリコール酸を使用して実施された。この
グリコレートの酸化に最適なpHは8.9であると報告され
た。シュウ酸(100mM)はグリコレートオキシダーゼの
触媒作用を阻害すると報告された。同様にK.E.Richards
on及びN.E.TolbertはJ.Biol.Chem.,Vol.236,1280−1284
(1961)において、グリコール酸のグリコレートオキシ
ダーゼ触媒による酸化において、トリス(ヒドロキシメ
チル)アミノメタン含有の緩衝液はシュウ酸の生成を阻
害することを示した。C.O.Clagett、N.E.Tolbert及びR.
H.BurrisはJ.Biol.Chem.,Vol.178,977−987(1949)に
おいてグリコール酸のグリコレートオキシダーゼ触媒に
よる、酸素による酸化に対して最適なpHは約7.8−8.6で
あり、そして最適な温度は35℃−40℃であると報告し
た。I.Zelitch及びS.OchoaはJ.Biol.Chem.,Vol.201,707
−718(1953)において、そしてJ.C.Robinson等はJ.Bio
l.Chem.,Vol.237,2001−2009(1962)において、ホウレ
ンソウのグリコレートオキシダーゼにより触媒作用を受
けるグリコール酸の酸化における、ギ酸及びCO2の生成
は、H2O2とグリオキシル酸との非酵素的な反応によりも
たらされると報告した。彼らはH2O2の分解に触媒作用を
もたらす酵素の一種のカタラーゼを添加すると、ギ酸及
びCO2の生成を抑制することによってグリオキシル酸の
収率を著しく改善する事を認めた。FMN(フラビンモノ
ヌクレオチド)の添加も又グリコレートオキシダーゼの
安定性を著しく増加させることも認められた。
N.A.Frigerio及びH.A.HarburyはJ.Biol.Chem.,Vol.23
1,135−157(1958)において、ホウレンソウから単離し
たグリコール酸オキシダーゼの製法及び性状につき報告
した。前記の精製酵素は溶液中では非常に不安定である
ことが発見された;この不安定性は、この酵素の活性部
位に対するフラビンモノヌクレオチド(FMN)の比較的
弱い結合、並びに、酵素学的に活性な前記酵素の四量体
及び/又は八量体が、不可逆的に凝集しそして沈澱する
酵素学的に不活性な単量体及び二量体に解離することが
原因とされた。前記酵素の溶液へのFMN(フラビンモノ
ヌクレオチド)の添加はその安定性を著しく増加させ、
そして高いタンパク質濃度又は高いイオン強度がその酵
素を八量体もしくは四量体として保持した。
グリコール酸オキシダーゼの触媒作用によるグリコー
ル酸の酸化については他に幾多の参考文献がある,例え
ば: 前記酵素の単離(通常、アッセイ法を含む): I.ZelitchによるMethods of Enzymology.Vol.1,Acade
mic Press,New York,1955.p.528−532におけるホウレン
ソウ及びタバコの葉からの酵素。
M.Nishimura等によるArch.Biochem.Biophys.,Vol.22
2,397−402(1983)におけるカボチャの子葉からの酵
素。
H.Asker及びD.Daviesによる、Biochim.Biophys.Acta,
Vol.761,103−108(1983)におけるラットの肝臓からの
酵素。
M.J.Emes及びK.H.Erismannによる、Int.J.Biochem.,V
ol.16,1373−1378(1984)におけるレムナミノールL
(Lemna Minor L)からの酵素。
前記酵素の構造: E.Cederlund等、Eur.J.Biochem.,Vol.173,523−530
(1988)。
Y.Lindquist及びC.Branden、J.Biol.Chem.Vol.264,36
24−3628(1989)。
発明の要約 本発明は、一種類の不溶性の担体上に固定化されたグ
リコレートオキシダーゼ((S)−2−ヒドロキシ酸オ
キシダーゼ、EC1.1.3.15)及びカタラーゼ(EC1.11.1.
6)から成る一種類の触媒の存在下で、グリコール酸(H
OCH2COOH)(200から約2500mM)と酸素を水溶液(pH7か
ら10)中で反応させる、グリオキシル酸(OCHCOOH)の
製造方法に関する。最適な条件下ではグリコール酸の高
率の転化により非常に高収率でグリオキシル酸が得ら
れ、そして前記固定化酵素触媒は回収され再利用するこ
とができる。
発明の詳細な記述 本発明はグリコール酸(ヒドロキシ酢酸)からのグリ
オキシル酸の製造のための、固定化酵素触媒の製造及び
使用につき記載する。グリコール酸と酸素の、酵素によ
る触媒反応は何年も以前から知られていたが、グリオキ
シル酸への高い選択性(¢99%)はこれまで得られてお
らず、又グリコール酸の酸化は0.20Mから2.5Mの濃度で
は実施されていない。以前の、共通して譲渡された出願
で、1989年10月16日出願の米国特許第07/422,011号明細
書の「グリコール酸からのグリオキシル酸の製造」に
は、酸素、アミン緩衝液、及び可溶性酵素のグリコレー
トオキシダーゼ及びカタラーゼの存在下での、グリコー
ル酸のグリオキシル酸への酵素による転化方法について
記載されている。この方法は、カタラーゼ(副生成物の
過酸化水素を分解するため)及び生成されるグリオキシ
ル酸と付加化合物を形成することができるアミン緩衝剤
(それ以上の酸化を制限する)の両者を使用することの
予想外の相乗効果を示し、そしてその方法はそのような
目的で、引用することにより本明細書の内容とされる。
カタラーゼもしくはアミン緩衝剤の別個の添加によって
は、両者の併存時に認められた高い選択性は認められ
ず、そして得られたグリオキシル酸のほとんど定量的な
収率は、カタラーゼ又はアミン緩衝液の単独の使用の単
純な加算効果から期待される量以上のものであった。本
発明は、この方法に固定化された酵素触媒が提供される
点において、前記の方法の改良法と見なされる。
以前に報告された、触媒としての可溶性酵素の使用は
幾つかの問題を提出する:すなわち再利用のための触媒
の回収の実施が容易ではなく、触媒の安定性が固定化酵
素により得られるもの程良好でなく、そして可溶性酵素
は酸素の反応混合物への散布(酸素の溶解率及びそれに
より反応速度を増加するために必要)に対して安定でな
い。今日、二種類の酵素;すなわち、グリコレートオキ
シダーゼ(例えば、ホウレンソウもしくはビートの葉か
ら、単離又は市販源から得られる)及びカタラーゼ(例
えば、アスペルギルス・ニガー[Aspergillus nige
r]、アスペルギルス・ニジュランス[Aspergillus nid
ulans]、サッカロマイセス・セレビシエ[Saccharomyc
es cerevisae](Bayker's yeast社)、あるいは牛の肝
臓、単離又は市販源から得られる)を、一種類の固体の
担体(例えば、市販のオキシランアクリルビーズ)上に
同時に固定化することを含む、触媒の製造方法が開発さ
れた。前記の方法において、この固定化酵素触媒の使用
により幾つかの利点が提唱される:すなわち 1)この固定化酵素は反応終結時に再利用のために反応
混合物から容易に回収されるが、一方可溶性酵素は回収
が非常に困難で活性を喪失する; 2)この固定化触媒は、反応終結時又は水性緩衝液中に
長期間保存後に回復される酵素活性についてと同様に、
可溶性酵素に対して得られる触媒代謝回転数について
も、可溶性酵素よりも安定であり;そして 3)最も重要なことであるが、この固定化触媒は、酸素
の溶解速度及び反応速度を増加させるために、反応混合
物中に酸素を散布する反応条件に対して安定であり、一
方同様の反応条件下で、可溶性グリコレートオキシダー
ゼは急速に分解する。
ある特定の酵素に対して、その固定化が成功すること
を期待して一つの固定化法を選択することはできない。
更に、1種類を越える酵素の共固定化の成功の期待は一
層予知が困難である。一般的に当業者にとって、ある1
種類の酵素の有効な固定化は、多種多様の方法のスクリ
ーニング、及び試行錯誤により得られた最適な結果によ
り発見されねばならないことが認められている。グリコ
レートオキシダーゼの場合には、固定化の試みについて
の報告はない。酵素の固定化は下記を含む多種多様の方
法を用いて実施することができる:すなわち(1)共有
結合、物理的吸着、静電気結合、又は親和力結合によ
る、酵素の、キャリア(carrier)もしくは担体(suppo
rt)への結合、(2)二官能性のもしくは多官能性の試
薬との架橋、(3)ゲルマトリックス、ポリマー、エマ
ルション、もしくはある種の形態の膜中への取り込み、
及び(4)これらの方法のいずれかとの組み合わせであ
る。酵素固定化の多くのこれらの方法の詳細な説明、及
び固定化の方法の選択に影響を与える幾多の因子は、Mt
hodsin Enzymology,K.Mosbach(ed.),Academic Press,
New Yorkの下記の巻にまとめられている:すなわちVol.
44(1976)、Vol.135(1987)、Vol.136(1987)、Vol.
137(1988)、及びそれらの参考文献である。
グリコレートオキシダーゼの固定化の多種多様の方法
が試験され、そしてこれらの幾つかの方法の最適な結果
を実施例中に記載する。オキシランアクリルビーズ(Eu
pergit C)への共有結合、臭化シアン活性化アガロー
ス、及びトリエチレンテトラミン(PAN−500)と架橋し
たポリ(アクリルアミド−co−N−アクリルオキシスク
シンイミド)ゲルへの、このタンパク質の共有結合は、
樹脂のXAD−8及びフェニルアガロースへの物理的吸着
と同様に、活性な固定化酵素を生成した。このタンパク
質とグルタルアルデヒド、ジメチルアジピミダート、ジ
メチルスベリミダート、もしくは1,4−ブタンジオール
ジグリシジルエーテルとの架橋結合の試みと同様に、種
々の担体へのイオン結合は不成功であった。活性な固定
化グリコレートオキシダーゼの異なった形態のうち、オ
キシランアクリルビーズ−酵素のみがグリコール酸の酸
化に対する触媒として有用であった。物理的に吸着され
た酵素はpH9.0で0.75Mのグリコール酸及び0.79Mのエチ
レンジアミンを含有する反応混合物中で、担体から早急
に脱離し、一方臭化シアン活性化アガロースはエチレン
ジアミンと反応して共有結合した酵素を反応混合物中に
再度放出した。PAN−500ゲルに結合した酵素の比活性は
余りにも低いので反応における実際的な触媒としては有
用でなかった。
オキシランアクリルビーズのEupergit C及びEupergit
C−250L(Rohm Pharma社)へのグリコレートオキシダ
ーゼの固定化は、その反応条件に対して安定で、そして
この使用目的に有用な十分に高い比活性(酵素活性単位
/触媒1グラム)を有する触媒をもたらした。カタラー
ゼも又オキシランアクリルビーズ上に固定化され、そし
て二種の別個の触媒を一緒に使用するか、あるいは両方
の酵素を同じ担体上に共固定化してからこの単一の触媒
を反応混合物中に添加した(後者の方法が好適であ
る)。
前記固定化酵素触媒を使用することにより、可溶性酵
素の多くの欠点が排除された。水性緩衝液中での固定化
グリコレートオキシダーゼの安定性は可溶性酵素よりも
ずっと大きい(硫酸アンモニウム沈澱酵素の安定性に近
い)。共固定化触媒の回収及び再利用は、その反応混合
物から触媒を単に濾取し、そしてそれを新規の反応混合
物に再利用することにより容易に実施することができ
る;この方法で固定化グリコレートオキシダーゼに対す
る代謝回転数(すなわち、酵素の不活性化前の触媒分子
1モル当たりの、生成物分子に転化される基質分子の
数)は107(モル/モル)の高い値が得られた。最後
に、酵素触媒の性状を変化させずに反応混合物中に酸素
を吹き込むことが可能なために反応速度を少なくとも10
倍増加させ、そしてこの速度増加は本方法の製造経費を
著しく軽減する。
反応中に使用される固定化グリコレートオキシダーゼ
は有効な濃度で、通常は約0.001から約10.0IU/mL、好適
には約0.1から約4IU/mLの濃度で存在しなければならな
い。IU(国際単位)とは1分間に1マイクロモルの基質
の変換の触媒作用をする酵素の量と定義される。この酵
素のアッセイ法はI.Zelitch及びS.OchoaによるJ.Biol.C
hem.,Vol.201,707−718(1953)に認められる。この方
法は又、回収又は再利用されたグリコレートオキシダー
ゼの活性のアッセイにも使用される。
反応溶液のpHは7と10の間、好適には8.0と9.5の間に
なければならない。酵素活性はpHにより変化するので、
pHは緩衝液により保持することができる。反応のpHは反
応が進行するに従って僅かに減少するので、酵素活性が
最大であるpH領域の最高端の近く、約9.0−9.5で反応を
開始し、そして反応の経過中に低下させることは多くの
場合有用である。1989年10月16日出願の米国特許出願第
07/422,011号明細書に以前に記載されたように、生成物
の選択性を最大にするために、グリオキシル酸と複合体
を生成することができる(化学的もしくは酵素による酸
化に対してより安定なイミンを生成することにより)ア
ミン緩衝液が、カタラーゼと共に使用される。エチレン
ジアミン、あるいはそれほど好適ではないが、トリス
(ヒドロキシメチル)メチルアミン(以後TRISと称す
る)、ピペラジン、又はグリシルグリシンはグリオキシ
ル酸の収率を改善した。これらのアミン類はアミン/グ
リコール類のモル比(出発量)が1.0から3.0で、好適に
は1.05から1.33で使用される。この範囲内で正確な値に
調整して希望のpHを得ることができる。グリコール酸に
対するアミンの高い比率で使用される、非常に塩基性の
強いアミンについては、例えば塩酸又は硫酸のような酸
を添加すること等により、pHを調節することが必要であ
ろう。TRISのようなそれほど塩基性の強くないアミンの
場合には、希望のpHを維持するために塩基を添加するこ
とが必要かも知れない。
固定化カタラーゼの濃度は50から100,000IU/mL,好適
には、350から14,000IU/mLでなければならない。それら
の酵素は、その反応に添加する触媒の量を抑制するため
に共固定化し、そしてカタラーゼとグリコレートオキシ
ダーゼの濃度を、カタラーゼ:グリコレートオキシダー
ゼの比率(それぞれIUで測定された)が少なくとも約25
0:1となるような前述の範囲内に調整することが好適で
ある。フラビンモノヌクレオチド(FMN)は、0.0から2.
0mMの濃度で、好適には0.01から0.2mMの濃度で使用され
る、任意の添加成分である。
反応速度は、酸素が水性溶媒に溶解することができる
速度により、少なくとも部分的に制御される。酸素は大
気中の酸素として反応に添加することができるが、比較
的純粋な形態の酸素を使用し、そして高圧を使用するこ
とが好適である。酸素圧の上限は知られていないが、50
気圧までの酸素圧は使用可能であり、そして15気圧の上
限が好適である。酸素の高い溶解速度(及びそれによ
り、高い反応速度)を維持するために、反応混合物中に
酸素を散布する(吹き込む)ことが必要である。酸素は
1分間に、反応混合物の体積当たり0.05から5容量(容
量/容量・分)の、好適には0.2と2容量/容量・分の
間の酸素量(大気圧下で測定)の速度で反応混合物中に
吹き込まれる。更に、かきまぜのような便利な撹拌の形
態が有用である。
反応温度は、それが反応速度及び酵素類の安定性に影
響を与えるので重要な可変因子である。0℃から40℃の
反応温度を使用することができるが、好適な反応温度範
囲は5℃から15℃である。好適な温度範囲で処理する
と、反応の終結時に回収される酵素活性が最大となる。
反応を終結し、酵素触媒を濾過又は遠心分離により除
去する際、アミン緩衝液はイオン交換樹脂の使用により
除去すると最も便利ある。適切な酸性の陽イオン交換樹
脂には「AMBERLITE」CG120又は「AMBERLITE」IR120(Ro
hm&Haas社)、及び「DOWEX」50(Dow Chemical社)が
含まれる。次いでそのアミンは回収され、そして更にそ
の樹脂を強塩基で処理することにより再利用することが
出来る。
生成物のグリオキシル酸は、イオン交換樹脂中に、そ
して医薬品工業における酸触媒として(Ullmanns社)使
用されると共に、バニリン及びエチルバニリンの製造に
おいて有用である。それは通常50%(重量パーセント)
水溶液として販売されている。本出願明細書におけるグ
リオキシル酸への言及は、特にグリオキシル酸が、pHが
約2.3より大きい溶液中に存在する再にはグリオキシラ
ートの陰イオンをも意味する可能性があることも又理解
して頂きたい。
ホウレンソウの葉から抽出したグリコレートオキシダー
ゼの精製 ホウレンソウから抽出したグリコレートオキシダーゼ
は硫酸アンモニウムによる選択的分別、及びそれに続く
DEAEセルロースを使用する、抽出物のバッチ吸着を使用
して精製した。後者の方法によりグリコレートオキシダ
ーゼを除く、実質的にすべての植物タンパク質の吸着が
もたらされた。精製のすべての段階は、特記されない場
合は4℃で実施した。25℃で、新鮮なホウレンソウ2ブ
ッシェル(16kg)を、0.5インチの網目スクリーンのつ
いたフィッツミル粉砕機(Fitz Mill grinder)を用い
て微細片に截断した。生成するパルプの流体部分(約6
L)を4枚のチーズクロスでしぼることにより単離し
た;代替法として、ジュース絞り器(Vitantonio社)を
使用することができる。前記流体部分にジチオトレイト
ール5.6g(最終濃度5mM)を添加し、次いで20%酢酸を
5−20mL添加することによりpHを5.2に調整した。10分
間温置後、GS−3ローター(Sorvall社)を用いて4℃
で25分間13,000gで生成混合物を遠心分離した。そのペ
レット部分は廃棄し、そして6Nの水酸化カリウム15−20
mLを用いて上澄み液のpHを7.5−8.0に調整した(Zelitc
h,I.,Ochoa,S.,J.Biol.Chem.,Vol.201,707(1953);Fri
gerio,N.A.,Harbury,H.A.,J.Biol.Chem.,Vol.231,135
(1958))。次いで、100,000MWの膜カセットを備えた
ペリコン(Pelicon)(Millipore社)限外濾過器を用い
て、上澄み液(約5.5L)を5倍に濃縮した;濃厚液の最
終容量はおよそ1.1Lであった。次いで10分間に渡りゆっ
くりとその濃厚液に固体硫酸アンモニウム(154g)を添
加した。すべての硫酸アンモニウムを溶解した後、生成
する沈澱物を13,000gで25分間遠心分離することにより
除去した。そのペレット部分を廃棄し、そして硫酸アン
モニウム77gを上澄み液(約1.1L)に添加し、次いで前
述のように遠心分離した。生成したタンパク質ペレット
を回収し、上澄み液を廃棄した(Zelitch(1953);Frig
erio(1958))。
前記タンパク質のペレットを20mMのビシン(bicine)
緩衝液(pH8.0)約200mLに溶解した。スペクトロポル
(Spectropor)2透析管(12,000−14,000MWCO)を用い
て、2mMのFMN含有の20mMビシン緩衝液(pH8.0)4Lに対
して、前記タンパク質を16時間透析した。伝導度メータ
ーを用いて、新鮮なビシン緩衝液の伝導度と比較して前
記タンパク質溶液の伝導度を測定し、そしてもしその読
み取り値が同じでない場合はそのタンパク質溶液を更に
4時間透析し、次いで前と同様にテストした。透析した
タンパク質溶液(約250ml)はマグネチック撹拌棒もし
くは頭上撹拌機を用いてビーカー内で撹拌し、次いで前
以て膨潤させたDEAEセルロース((Sigma社)25g(Ker
r,M.W.,Groves,D.,Phytochemistry,Vol.14,359−362(1
975))を添加しそして生成した混合物を10分間温置し
た。樹脂へのタンパク質の結合は、ブラッドフォード
(Bradford)アッセイ(Bio−Rad社)を用いて、溶液の
タンパク質濃度の減少を追跡することにより監視した。
上澄み液のタンパク質濃度が痕跡レベル(0.2mg/mL)に
減少した時に、直径13cmのブックナー(Buchner)漏斗
(Cole−Parmer社)中の11cmのホワットマン(Whatma
n)#1濾板を通した真空濾過により、非結合タンパク
質を混合物から回収した。酵素の回収を最大にするため
に、樹脂ケークを20mMのビシン緩衝液(pH8.0)100mLで
洗浄した。前記タンパク質溶液にフラビンモノヌクレオ
チド(FMN、Sigma社)を2mMの最終濃度になるまで添加
し、次いで5Nの水酸化カリウムを滴加してpHを8.0に保
ちながら、その酵素溶液(約400mL)に固体硫酸アンモ
ニウム240gを、撹拌しつつ15分に渡り徐々に添加した。
生成した沈澱グリコレートオキシダーゼは必要な時まで
4℃の暗所に保存した。
新鮮なパン酵母(Bakers Yeast)から抽出したカタラー
ゼの精製 すべての精製段階は4℃で実施された。新鮮なパン酵
母(11b.,Universal Food−Red Star社)を、フェニル
メチルスルホニルフルオリド(PMSF、Sigma社)1mM含有
の20mMトリス(Tris)緩衝液(pH7.5)450mL中に懸濁さ
せた。前記酵母懸濁液の200mLを、ガラスの小粒(直径
0.5mm−Biospec Products社)200mLを含有する400mL容
量のビーズビーター(Bead Beater)ブレンダーに移
し、そして5分間の継続的な混合の後に、その溶解物を
受容器(氷上)に移した。残りの酵母懸濁液を同様に処
理した。
GS−3ローター(Sorvall社)中で13,000gで45分−1
時間、4℃でその抽出物を遠心分離することにより細胞
片を除去した。上澄み液(400mL)を収集し、その溶液
に固体硫酸アンモニウム90.4gを溶解して40%飽和液に
し、次いで氷上で10分間温置後、その懸濁液をGSAロー
ター(Sorvall社)中で13,000gで25分間4℃で遠心分離
した。ペレットは廃棄し、次いで上澄み液(400mL)に
固体硫酸アンモニウム48gを添加して最終的な60%飽和
液をもたらした(Seah,T.C.M.,Kaplan,J,G.J.Biol.Che
m.Vol.218,No.8,2880(1973))。この混合液を前述の
ように温置、遠心分離し、そして生成したタンパク質ペ
レットを20mMのTRIS(pH7.5)の最少量に溶解した。ス
ペクトロポール(Spectropor)2透析管を用いて、前記
タンパク質溶液を20mMのTRIS(pH7.5)で透析し;透析
緩衝液を16時間後に廃棄し、補充した。透析は更に4時
間継続し、次いで透析タンパク質(100mL)を回収し
た。
前記透析タンパク質の一部の50mLを、Qセファロース
(Sepharose)速流イオン交換樹脂(Pharmacia社)100m
Lを充填した輻流クロマトグラフィーカラム(Sepragen
社)に充填し、そして非結合タンパク質を20mMのTRIS
(pH7.5)で10mL/分で溶出した。タンパク質の溶出は、
チャート記録計(LKB社)に接続した280nmのフィルター
(LKB社)を備えたフローセルを用いて監視した;LKBの
画分回収器を用いて10−15mLのカラム画分を回収した。
すべての非結合タンパク質をカラムから溶出したら、20
mMのTRIS(pH7.5)に溶解した0−500mMからのNaCl 40
0mLの直線勾配(linear gradient)を10mL/分で開始
し、そして画分は240nmで過酸化物の消失を監視するこ
とによりカタラーゼ活性のアッセイを実施した。カタラ
ーゼ活性を有する画分を収集し、そして硫酸アンモニウ
ムを添加して最終濃度を80%飽和度にした。生成した沈
澱カタラーゼを4℃で保存した。
この精製法は又アスペルギルス・ニジュランス(Aspe
rgillus Nidulans)及びアスペルギルス・ニガー(Aspe
rgillus Niger)から抽出されるカタラーゼの精製にも
使用された。
オキシランアクリルビーズ上に固定されたグリコレート
オキシダーゼ及びカタラーゼの酵素アッセイ法 オキシランアクリルビーズ上に固定されたグリコレー
トオキシダーゼは、マグネチック撹拌棒の入った3mL入
り石英セル中に、処理ビーズ約5−10mgを正確に秤量す
ることによりアッセイし、次いで2,6−ジクロロフェノ
ールインドフェノール0.12mM及びTRIS緩衝液(pH8.3)8
0mM含有溶液2.0mLを添加した。前記セルをゴムの膜で蓋
をし、そして窒素を5分間吹き込むことにより溶液の酸
素を抜いた。次いで前記セルにシリンジにより1.0Mグリ
コール酸/1.0MのTRIS(pH8.3)40mLを添加し、そして60
5nm(e=22,000)で、時間による吸着の変化を測定し
ながらその混合物を撹拌した。
カタラーゼ活性はマグネチック撹拌棒が入った3mL用
石英セルに処理ビーズ約2−5mgを正確に秤量し、次い
で蒸留水2.0mL、及び50mMのリン酸緩衝液(pH7.0)中59
mMの過酸化水素含有溶液1.0mLを添加しそして240nM(e
=39.4)で時間に対する吸収の変化を測定することによ
りアッセイした。固定化グリコレートオキシダーゼ及び
カタラーゼの活性はそれぞれ典型的には6IU/ビーズ1グ
ラム及び6000IU/ビーズ1グラムであった。
グリコール酸、グリオキシル酸、シュウ酸、及びギ酸の
HPLC分析 分析用サンプルは、反応混合物0.100mLを0.1NのH2SO4
を0.300mLと混合し、次いで生成した溶液をミリポアウ
ルトラフリー(Millipore Ultrafree)MC濾過器(10,00
0mwカットオフ)により濾過することにより用意した。
グリコール酸、グリオキシル酸、シュウ酸及びギ酸の分
析は、溶媒としてH2SO4(0.01N)及び1−ヒドロキシエ
タン−1,1−ジホスホン酸(0.1mM)の水溶液を1.0mL/分
で使用することにより、40℃でBio−Rad Aminex HPX−8
7Hのカラム(300×7.8mm)を使用して高速液体クロマト
グラフィー(HPLC)により実施した。その機器は510型
のポンプ、712WISP自動試料採取器の付いたWaters840HP
LCシステム、並びに、それに続き490EのUV検出器及び41
0示差屈折計であった。UV分析は210nmで実施した。シュ
ウ酸、グリオキシル酸、グリコール酸、ギ酸、及びプロ
ピオン酸(内標準)の保持時間はそれぞれ4.29分、6.09
分、7.77分、8.79分、及び11.41分であった。
実施例1 種々の担体に対するグリコレートオキシダーゼの固定化 ポリ(エチレンイミン)(PEI)、シリカゲル上のポ
リ(エチルエンイミン)、シリカゲル上のベンジル化ポ
リ(エチルエンイミン)、ビオレックス(Bio−Rex)7
0、CHセファローズ(Sepharose)4B、XAD−4、XAD−
8、フェニルアガローズ(Pheny1 Agarose)、ユーペル
ギット(Eupergit)C−250L、及びユーペルギット(Eu
pergit)C−30Nはすべて市販源から得られた。Pollac
k,A.等によりJ.Am.Chem.Soc.,1980,102,6324−6336に記
載された方法に従い、トリエチレンテトラミンと架橋し
たPAN−500(ポリ(アクリルアミド−co−N−アクリル
オキシスクシンイミド))ゲルを用意しそしてグリコレ
ートオキシダーゼを固定化するのに使用した。タンパク
質を物理的吸着により結合する担体については、その担
体を適宜pH5−10の水性緩衝液で洗浄し、次いで5℃も
しくは25℃で前以て決められた期間その担体を酵素の緩
衝液に浸け、次いでその担体を新鮮な緩衝液で3−4回
洗浄して未吸着の酵素を除去し、そしてその担体のグリ
コレートオキシダーゼ活性を測定することにより固定化
を実施した。グルタルアルデヒドとともに使用される担
体については、酵素の添加の前に担体を5%のグルタル
アルデヒド水溶液で処理したことを除いて前述で概説し
た方法を繰り返した。Eupergit上へのグリコレートオキ
シダーゼの固定化の詳細な方法は実施例2に示す。下表
に挙げる固定化グリコレートオキシダーゼの収率は、固
定化の条件を各担体にとって最適化することにより得ら
れ、そして各方法の経過中に添加された酵素活性の総量
を基にしている。
実施例2 グリコレートオキシダーゼ及びカタラーゼのユーペルギ
ット(Eupergit)Cへの共固定化 125mL用三角フラスコ中にオキシランアクリルビーズ
(Eupergit C)10.0gを秤量した。次いでそのフラスコ
に50mMのビシン緩衝液(pH8.0)及び0.02mMのフラビン
モノヌクレオチドを含有する溶液約75mLを添加し、そし
て次いでオキシランアクリルビーズをフラスコの内容物
を渦状に撹拌しながら緩衝液中に懸濁させた。ビーズが
フラスコの底部に落ち着いた後、沈んだビーズを動かさ
ないように除去することができる、できるだけ多くの上
澄み液とともに、混合物の上部に浮いている微細物質を
ピペットで除去した。この洗浄方法を2回目も繰り返し
た。
327IUのグリコレートオキシダーゼ活性を含む(新鮮
なホウレンソウの葉から抽出された)硫酸アンモニウム
により沈殿させたグリコレートオキシダーゼ混合物100m
Lを20分間12,000rpmで(4℃で、Sorvall GSAロータ
ー)遠心分離した。上澄み液を廃棄し、ペレットを50mM
のビシン(pH8.0)、0.02mMのフラビンモノヌクレオチ
ド緩衝液50mLに溶解した。硫酸アンモニウムにより沈殿
させたアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)
カタラーゼ(Sigma C−3515)100mg(715,000IU)を含
有する混合物10mLを10分間15,000rpmで(Sorvall SS−3
4ローター)遠心分離した。上澄み液を廃棄しそしてそ
のペレットをグリコレートオキシダーゼを含有する緩衝
液に溶解した。次いでこの酵素溶液を、洗浄したオキシ
ランアクリルビーズを含有するフラスコに添加し、そし
て更に緩衝液を添加することにより最終容量を125mLに
調整した。生成した混合物は250mL用ポリプロピレンの
びんに移し、そのびんは蓋をして15℃で16時間4−5rpm
でびんローラー上に置いた。次いでその混合物をガラス
層保持体を入れたクロマトグラフィーカラムに注入し、
排水させ、そしてその固定化酵素をビシン/FMN緩衝液30
mLで3回洗浄し、この同じ緩衝液中に5℃で保存した。
この共固定化酵素触媒はグリコレートオキシダーゼ活性
7.2IU/Eupergit C1グラム及びカタラーゼ活性5680IU/Eu
pergit C1グラムを有した。
実施例3 可溶性グリコレートオキシダーゼ及び固定化グリコレー
トオキシダーゼの相対的な安定性 オキシランアクリルビーズ(Eupergit C)上に固定化
されたグリコレートオキシダーゼに対する、固定化され
ていない(可溶性)グリコレートオキシダーゼの安定性
は、2.0mMのフラビンモノムクレオチドを含有する緩衝
液(pH8.0)中で4℃で両者の形態の酵素を保存し、次
いで時間に対する酵素活性を監視することにより測定し
た。更に、3.2Mの硫酸アンモニウム、2.0mMのフラビン
モノムクレオチド中に沈殿し、そして同様な条件下で保
存された酵素の安定性をも監視した。酵素回収率 1日 2日 3カ月 6カ月 可溶性 50% 0 0 0 固定化 92% 95% 50% 50% 沈殿 100% 100% 95% 85% 実施例4 酸素散布時の共固定化酵素の反応 20mmのポリエチレン層保持体を入れた2.5cmのID×20c
mのガラスカラム中にグリコール酸(0.25M)、エチレン
ジアミン(0.33M)、プロピオン酸(0.075M、HPLC内標
準)、及びフラビンモノムクレオチド(0.2mM)を含有
する溶液10mLを注入した。カラム及びその内容物を15℃
に冷却し、次いで2.5IUのホウレンソウのグリコレート
オキシダーゼ及び27,000IUのアスペルギルス・ニガー
(Aspergilus niger)のカタラーゼ(Eupergit Cの共固
定化)をその溶液に添加した。次いで、酸素を多孔性保
持体を通過させそして10mL/分の速度で反応混合物中に
泡状に通過させた。その反応は、定期的に反応混合物の
アリコート100mLを採取し、そのアリコートを0.1N硫酸3
00mLと混合して反応を終結させ、アリコートを濾過し、
そしてHPLCにより分析することにより監視した。5.5時
間後のグリオキシル酸、シュウ酸、及びギ酸の収率はそ
れぞれ98%、2%、及び0%であり、グリコール酸は完
全な転化を示した。グリコレートオキシダーゼ及びカタ
ラーゼの最終的活性はそれらの初期値の95%及び65%で
あった。
比較例1 酸素散布時の可溶性酵素の反応 同量の、可溶性の、非固定化グリコレートオキシダー
ゼ及びカタラーゼを反応混合物に添加したことを除い
て、実施例4に記載の反応を繰り返した。4時間後のグ
リオキシル酸、シュウ酸、及びギ酸の収率はそれぞれ43
%、0%、及び0%であり、グリコール酸の転化率は46
%であった。グリコレートオキシダーゼ及びカタラーゼ
の最終的活性はそれぞれそれらの初期値の_2%及び82%
であり、そしてより長時間後でもこれ以上の反応は認め
られなかった。
実施例5 酸素散布時の別個に固定化された酵素の反応 グリコール酸(0.75M)、エチレンジアミン(0.86
M)、プロピオン酸(0.075M、HPLC内標準)、フラビン
モノヌクレオチド(0.2mM)、Eupergit C上に固定化し
たホウレンソウのグリコレートオキシダーゼ2.5IU及びE
upergit C上に固定化されたアスペルギルス・ニガー(A
spergillus niger)のカタラーゼ14,000IU(2種類の酵
素は同じ担体に共固定化されていない)を含有する溶液
10mLを用いて実施例4の反応を繰り返した。20時間後の
グリオキシル酸、シュウ酸、及びギ酸の収率はそれぞれ
99%、0.2%、及び0.5%であり、グリコール酸の転化率
は100%であった。グリコレートオキシダーゼ及びカタ
ラーゼの最終的活性はそれぞれ初期値の72%及び66%で
あった。
実施例6 固定層を使用する共固定化酵素の反応器 コンテスエアリフトバイオリアクター(Kontes Airli
ft Bioreactor)の中に0.75Mのグリコール酸、0.86Mの
エチレンジアミン、0.075Mのプロピオン酸(HPLC内標
準)、及び0.01mMのフラビンモノヌクレオチド(pH9.
0)含有の溶液400mLを注入した。湿った酸素の気泡をバ
イオリアクター中の溶液に通過させ、そして蠕動ポンプ
を使用してその酸素添加溶液を、バイオリアクターか
ら、Eupergit Cのオキシランアクリルビーズ上に共固定
化されたホウレンソウのグリコレートオキシダーゼ(1
3.9IU)及びアスペルギルス・ニガー(Aspergillus nig
er)のカタラーゼ(56,000IU)を含有する、被覆された
1cmID×30cmのクロマトグラフィーカラム(21mLの固定
層容量)を通して再循環させた。バイオリアクター及び
被覆されたクロマトグラフィーカラムの内容物は、10℃
の冷蔵浴/循環器セットを用いてリアクター及びカラム
のジャケットに50:50エチレングリコール/水を再循環
させることにより15℃に維持した。377時間後のグリオ
キシル酸、シュウ酸、及びギ酸の収率はそれぞれ93%、
0%、及び0.3%であり、グリコール酸は94%の転化率
を示した。グリコレートオキシダーゼ及びカタラーゼの
最終的活性はそれらの初期値の48%及び69%であった。
実施例7 撹拌オートクレーブ反応器中で共固定化グリコレートオ
キシダーゼ/カタラーゼを用いたグリコール酸の酸化 300mL用EZEシール(Seal)の撹拌オートクレーブ(Au
toclave Engineers社)に、グリコール酸(0.75M)、エ
チレンジアミン(0.86M、pH9.0)、プロピオン酸(0.07
5M、HPLC内標準)、及びフラビンモノヌクレオチド(0.
01mM)を含有する溶液100mLを充填し、そしてその溶液
を15℃に冷却した。次いでそのオートクレーブに約28g
のEupergit Cに共固定化された89IUのホウレンソウのグ
リコレートオキシダーゼ及び72,600IUのアスペルギルス
・ニガー(Aspergillus niger)のカタラーゼを添加し
た。生成混合物を、100mL/分でその混合物中に酸素の気
泡を通気しながら、70psig(483kPa)の酸素下で15℃で
500rpmで撹拌した。反応は、定期的に反応混合物を100u
Lのアリコートを採取して、そのアリコートを0.1Nの硫
酸300mLと混合して反応を終結させ、そのアリコートを
濾過しそしてHPLCにより分析することにより監視した。
3時間後のグリオキシル酸、シュウ酸、及びギ酸の収率
はそれぞれ100%、0%及び0%であり、グリコール酸
は完全な転化率を示した。グリコレートオキシダーゼ及
びカタラーゼの最終的活性はそれらの初期値の100%及
び100%であった。
実施例8 撹拌オートクレーブ反応器中での共固定化グリコレート
オキシダーゼ/カタラーゼの回収及び再利用 固定化酵素触媒は、反応混合物を、20mmのポリエチレ
ン層保持体を入れた2.5cmID×20cmのガラスカラムを通
して濾過することにより、実施例7に記載の反応から回
収した。その触媒に吸着された残りの流体は、カラムに
窒素を短時間通すことにより除去し、次いでその触媒は
グリコール酸(0.75M)、エチレンジアミン(0.86M)、
プロピオン酸(0.075M、HPLC内標準)、及びフラビンモ
ノヌクレオチド(0.01mM)を含有する新鮮な15℃の溶液
100mL中に再度懸濁させた。300mL用オートクレーブ反応
器に再度この反応混合物を充填し、そしてこの反応を繰
り返した。この触媒回収法は10回連続したバッチ反応で
実施し、そしてその反応時間、グリコレートオキシダー
ゼ(G.O.)及びカタラーゼ活性の回復率、並びにグリオ
キシル酸の収率は下表に示す。
実施例9 撹拌オートクレーブ反応器中でのグリコール酸の、酵素
による、酸素散布による酸化の反応速度 300mL用EZE−シール(Seal)の撹拌オートクレーブ
(Autoclave Engineers社)にグリコール酸(0.75M)、
エチレンジアミン(0.86M、pH9.0)、プロピオン酸(0.
075M、HPLC内標準)、及びフラビンモノヌクレオチド
(0.01mM)含有溶液100mLを充填し、そしてその溶液を1
5℃に冷却した。次いでそのオートクレーブに約15gのEu
pergit Cに共固定化された41IUのホウレンソウのグリコ
レートオキシダーゼ及び42,800IUのアスペルギルス・ニ
ガー(Aspergilus niger)のカタラーゼを添加した。生
成混合物を、混合物中に酸素の気泡を50mL/分で通気し
ながら、35、70、105、又は140psig(242,483,724又は9
65kPa)の酸素下で15℃、400rpmで撹拌した。反応は、
定期的に反応混合物のアリコート100mLを採取し、その
アリコートを0.1Nの硫酸300mLと混合して反応を終結さ
せ、アリコートを濾過しそしてHPLCにより分析すること
により監視した。35、70、105、又は140psig(242,483,
724又は965kPa)の酸素下で実施された反応の速度はそ
れぞれグリコール酸の0.48、0.54、0.53、及び0.57mmol
/分であった。
比較例2 撹拌オートクレーブ反応器中でのグリコール酸の、酸素
による、酸素非散布による酸化の反応速度 反応混合物中に酸素の気泡を通気しない点を除いて実
施例9における反応を撹拌オートクレーブ反応器中で繰
り返した。35、70、又は105psig(242、483、又は724kP
a)の酸素下で実施された反応の速度はそれぞれグリコ
ール酸の0.032、0.053、及び0.071mmol/分であった。
実施例10 固定化グリコレートオキシダーゼと浸透可能化されたベ
ーカーズイースト(Bakers Yeast)を用いてのグリコー
ル酸の酵素酸化 Eupergit C約15g上に固定化された50IUのホウレンソ
ウのグリコレートオキシダーゼ、及びイソプロパノール
により浸透可能化され、そして100,000IUのカタラーゼ
活性を有する新鮮なサッカロマイセス・セレビシエ(Sa
ccharomyces cerevisiae)(ベイカースイースト(Bake
rs yeast)、レッドスターブランド、Universal Foods
社)4.0gを触媒として使用した点を除いて、実施例7及
び実施例8に記載の方法を繰り返した。反応混合物は、
その混合物中に20mL/分で酸素気泡を通気しながら、70p
sig(483kPa)の酸素下で15℃、400rpmで撹拌した。6
回の連続バッチ反応を実施し、そして反応時間、グリコ
レートオキシダーゼ(G.O.)及びカタラーゼ活性の回復
率、並びにグリオキル酸の収率は下表に示す。
実施例11 酸素散布速度に対するグリコール酸の酸化速度の依存性 実施例7に記載の方法を、Eupergit C約18gに共固定
化された52IUのホウレンソウのグリコレートオキシダー
ゼ及び95,000IUのアスペルギルス・ニガー(Aspergillu
s niger)のカタラーゼを使用して繰り返した。反応混
合物は5−50mL/分でその混合物中に酸素を散布しなが
ら、70psig(483kPa)の酸素下で、15℃、500rpmで撹拌
した。異なった酸素散布量におけるグリコール酸の酸化
速度を下表に示す。
mLO2/分 mmolO2/分 mmolグリコール酸/分 5 0.40 0.22 10 0.57 0.45 15 0.70 0.67 20 0.79 0.89 25 0.78 1.11 30 0.99 1.34 50 1.10 2.23 実施例12 オートクレーブの撹拌速度に対するグリコール酸の酸化
速度の依存性 Eupergit C約15g上に共固定化された50IUのホウレン
ソウのグリコレートオキシダーゼ及び47,000IUのアスペ
ルギルス・ニガー(Aspergullus niger)のカタラーゼ
を使用して、実施例7に記載の方法を繰り返した。反応
混合物はその混合物に20mL/分で酸素を散布しながら、7
0psig(483kPa)の酸素下で15℃で100−500rpmで撹拌し
た。異なった撹拌速度でのグリコール酸の酸化速度は下
表に示す。
rpm グリコール酸mmol/分 100 0.08 200 0.15 300 0.22 400 0.43 500 0.45 実施例13 グリコレートオキシダーゼの濃度に対するグリコール酸
の酸化速度の依存性 実施例7に記載の方法は、Eupergit C上にそれぞれ共
固定化された80、60、40、又は20IUのホウレンソウのグ
リコレートオキシダーゼ及び1,400,000、1,000,000、7
0,000、又は35,000IUのアスペルギルス・ニガー(Asper
gullus niger)のカタラーゼを使用して繰り返した。反
応混合物をその混合物に20mL/分で酸素を散布しながら7
0psigの酸素下で15℃で400rpmで撹拌した。異なった濃
度のグリコレートオキシダーゼを使用して得られたグリ
コール酸の酸化速度は下表に示す。
以上のように、本発明をある程度の具体性をもって記
述しそして例示したが、下記の請求の範囲はそのように
限定されるべきでなく、請求の範囲の各項の言葉使い及
びそれらの同義語に相応した範囲を与えるべきである点
を認識して頂きたい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ガバガン,ジヨン・エドワード アメリカ合衆国デラウエア州19810ウイ ルミントン・ドーバルロード2300 (56)参考文献 国際公開91/5868(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 7/40 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)不溶性の担体としてのオキシランア
    クリルビーズ上に固定されたグリコレートオキシダーゼ
    及びカタラーゼを含んでなる触媒、ならびに(2)グリ
    オキシル酸と付加化合物を形成することができるアミン
    緩衝剤の存在下のpHが7〜10で温度が0℃〜40℃の水溶
    液中でグリコール酸を酸素と接触させる工程を含み、こ
    こで、グリコール酸の初期濃度が200mM〜2500mMであ
    り、そしてグリコール酸に対するアミンの初期モル比が
    1.0〜3.0の範囲内にあり、かつ、前記接触後にグリオキ
    シル酸を回収する工程を含んでなるグリオキシル酸の製
    造方法。
  2. 【請求項2】グリコレートオキシダーゼ及びカタラーゼ
    が同じ不溶性の担体上に共固定化される請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】0.01〜10.0IU/mLの固定化グリコレートオ
    キシダーゼが存在する請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】50〜100,000IU/mLの固定化カタラーゼが存
    在する請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】酸素が1〜50気圧の圧力である請求項4記
    載の方法。
  6. 【請求項6】0.1〜4IU/mLの固定化グリコレートオキシ
    ダーゼが存在する請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】350〜14,000IU/mLの固定化カタラーゼが存
    在する請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】温度が5℃〜15℃である請求項7記載の方
    法。
  9. 【請求項9】アミン緩衝剤がエチレンジアミン、トリス
    (ヒドロキシメチル)メチルアミン、ピペラジン、グリ
    シルグリシン、及びそれらの混合物からなる群から選ば
    れる請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】固定化カタラーゼ対固定化グリコレート
    オキシダーゼのIU尺度での比が少なくとも250:1である
    請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】添加されるフラビンモノヌクレオチドの
    初期濃度が0〜2.0mMである請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】前記アミン緩衝剤がエチレンジアミンで
    ある請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】前記アミン緩衝剤がトリス(ヒドロキシ
    メチル)メチルアミンである請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】前記アミン緩衝剤がピペラジンである請
    求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】前記アミン緩衝剤がグリシルグリシンで
    ある請求項1記載の方法。
JP50803294A 1992-09-18 1992-09-18 固定化グリコレートオキシダーゼ及びカタラーゼの存在下における,グリコール酸の酸化によるグリオキシル酸の製造 Expired - Fee Related JP3145711B2 (ja)

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