JP3145680B2 - ノンハロゲン系床材 - Google Patents
ノンハロゲン系床材Info
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- JP3145680B2 JP3145680B2 JP16135398A JP16135398A JP3145680B2 JP 3145680 B2 JP3145680 B2 JP 3145680B2 JP 16135398 A JP16135398 A JP 16135398A JP 16135398 A JP16135398 A JP 16135398A JP 3145680 B2 JP3145680 B2 JP 3145680B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寸法安定性に優
れ、施工性の良い、表面にチップ模様を有する、塩化ビ
ニル樹脂(PVC)等のハロゲン系樹脂を用いないノン
ハロゲン系床材に関する。
れ、施工性の良い、表面にチップ模様を有する、塩化ビ
ニル樹脂(PVC)等のハロゲン系樹脂を用いないノン
ハロゲン系床材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりPVCを用いた床材は公知であ
る。しかしながらPVC等のハロゲン系樹脂は廃棄後焼
却すると、塩酸ガスやダイオキシン等の発生が懸念さ
れ、PVCを用いないノンハロゲン系床材の開発が望ま
れていた。
る。しかしながらPVC等のハロゲン系樹脂は廃棄後焼
却すると、塩酸ガスやダイオキシン等の発生が懸念さ
れ、PVCを用いないノンハロゲン系床材の開発が望ま
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで単にPVCの替
わりに非ハロゲン樹脂を代替使用した床材が例えば特開
平7−195629号に提案されているが、反り、施工
後の膨れなどに問題があった。本発明の課題は反り、施
工後の膨れがなく、寸法安定性に優れ、施工性の良い、
表面にチップ模様を有する意匠性の高いノンハロゲン系
床材を提供することにある。
わりに非ハロゲン樹脂を代替使用した床材が例えば特開
平7−195629号に提案されているが、反り、施工
後の膨れなどに問題があった。本発明の課題は反り、施
工後の膨れがなく、寸法安定性に優れ、施工性の良い、
表面にチップ模様を有する意匠性の高いノンハロゲン系
床材を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はメルトフローレ
ート(MFR)の小さいハロゲン非含有樹脂に粒径の粗
い充填剤及び微細充填剤を含有させた粒状集合体からな
る表面化粧層、該表面化粧層下にハロゲン非含有樹脂を
含浸させた繊維層、該繊維層下にハロゲン非含有樹脂基
材層、該基材層下に裏打ち材を積層してなるノンハロゲ
ン系床材に係る。
ート(MFR)の小さいハロゲン非含有樹脂に粒径の粗
い充填剤及び微細充填剤を含有させた粒状集合体からな
る表面化粧層、該表面化粧層下にハロゲン非含有樹脂を
含浸させた繊維層、該繊維層下にハロゲン非含有樹脂基
材層、該基材層下に裏打ち材を積層してなるノンハロゲ
ン系床材に係る。
【0005】本発明の好ましい態様を示すと以下のよう
である。 (1)表面化粧層を構成する樹脂のMFRが0.5〜5
の範囲である請求項1のノンハロゲン系床材。 (2)表面化粧層を構成する樹脂がEVA、EEA、E
MA及びEMMAから選ばれる少なくとも1種である請
求項1のノンハロゲン系床材。 (3)基材層を構成する樹脂がMFRが10〜30の範
囲である請求項1のノンハロゲン系床材。 (4)基材層を構成する樹脂がEVA、EEA、EMA
及びEMMAから選ばれる少なくとも1種である請求項
1のノンハロゲン系床材。 (5)表面化粧層に配合される微細充填剤の平均粒径が
0.5μm以下である請求項1のノンハロゲン系床材。 (6)表面化粧層下の繊維層がメッシュ材より構成され
ている請求項1のノンハロゲン系床材。 (7)表面化粧層の上にワックス又は紫外線硬化樹脂が
塗布された請求項1のノンハロゲン系床材。 (8)裏打ち材の床下地接着面に樹脂コーティングが施
こされた請求項1のノンハロゲン系床材。
である。 (1)表面化粧層を構成する樹脂のMFRが0.5〜5
の範囲である請求項1のノンハロゲン系床材。 (2)表面化粧層を構成する樹脂がEVA、EEA、E
MA及びEMMAから選ばれる少なくとも1種である請
求項1のノンハロゲン系床材。 (3)基材層を構成する樹脂がMFRが10〜30の範
囲である請求項1のノンハロゲン系床材。 (4)基材層を構成する樹脂がEVA、EEA、EMA
及びEMMAから選ばれる少なくとも1種である請求項
1のノンハロゲン系床材。 (5)表面化粧層に配合される微細充填剤の平均粒径が
0.5μm以下である請求項1のノンハロゲン系床材。 (6)表面化粧層下の繊維層がメッシュ材より構成され
ている請求項1のノンハロゲン系床材。 (7)表面化粧層の上にワックス又は紫外線硬化樹脂が
塗布された請求項1のノンハロゲン系床材。 (8)裏打ち材の床下地接着面に樹脂コーティングが施
こされた請求項1のノンハロゲン系床材。
【0006】本発明においては、層中央のハロゲン非含
有樹脂を含浸させた繊維層と、床材裏面の不織布の組み
合わせにより、裏打ち材が汎用床用接着剤でコンクリー
トスラブなどの床下地に強く接着することと、繊維層が
湿気やキャスターのしごきによる床材の伸びを防ぐこと
により、従来のノンハロゲン系床材の欠点であった施工
後の膨れがなく、寸法安定性に優れた床材が得られる。
有樹脂を含浸させた繊維層と、床材裏面の不織布の組み
合わせにより、裏打ち材が汎用床用接着剤でコンクリー
トスラブなどの床下地に強く接着することと、繊維層が
湿気やキャスターのしごきによる床材の伸びを防ぐこと
により、従来のノンハロゲン系床材の欠点であった施工
後の膨れがなく、寸法安定性に優れた床材が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の表面化粧層はメルトフロ
ーレート(MFR)の小さいハロゲン非含有樹脂に粒径
の粗い樹脂及び微細充填剤を含有させた粒状集合体から
なる。ハロゲン非含有樹脂としては例えばエチレン/酢
酸ビニル樹脂(EVA)、エチレン/エチルアクリレー
ト樹脂(EEA)、エチレン/メチルアクリレート樹脂
(EMA)、エチレン/メチルメタアクリレート樹脂
(EMMA)等のオレフィン/アクリレート系樹脂が挙
げられる。これら樹脂のMFRは0.5〜5の範囲が好
ましい。またこれら樹脂において酢酸ビニル又はアクリ
ル酸エステルの量が10〜30重量%の範囲では、上記
MFRとの組み合わせにより優れた性能のノンハロゲン
系床材が得られる。
ーレート(MFR)の小さいハロゲン非含有樹脂に粒径
の粗い樹脂及び微細充填剤を含有させた粒状集合体から
なる。ハロゲン非含有樹脂としては例えばエチレン/酢
酸ビニル樹脂(EVA)、エチレン/エチルアクリレー
ト樹脂(EEA)、エチレン/メチルアクリレート樹脂
(EMA)、エチレン/メチルメタアクリレート樹脂
(EMMA)等のオレフィン/アクリレート系樹脂が挙
げられる。これら樹脂のMFRは0.5〜5の範囲が好
ましい。またこれら樹脂において酢酸ビニル又はアクリ
ル酸エステルの量が10〜30重量%の範囲では、上記
MFRとの組み合わせにより優れた性能のノンハロゲン
系床材が得られる。
【0008】充填剤としては粒径の粗い充填剤と微細充
填剤が併用される。粒径の粗い充填剤としては平均粒径
1〜10μm、好ましくは1〜6μmのものが、微細充填
剤としては平均粒径0.5μm以下、好ましくは0.02
〜0.2μmのものが用いられる。充填剤としては炭酸カ
ルシウム、タルク、クレー、硫酸バリウム、水酸化マグ
ネシウム、水酸化アルミニウム等が例示できる。全充填
剤のうち微細充填剤の割合は、微細充填剤/全充填剤が
10/90〜60/40の範囲が好ましい。充填剤の量
は樹脂/充填剤の割合で20/80〜80/20の範囲
が好ましい。
填剤が併用される。粒径の粗い充填剤としては平均粒径
1〜10μm、好ましくは1〜6μmのものが、微細充填
剤としては平均粒径0.5μm以下、好ましくは0.02
〜0.2μmのものが用いられる。充填剤としては炭酸カ
ルシウム、タルク、クレー、硫酸バリウム、水酸化マグ
ネシウム、水酸化アルミニウム等が例示できる。全充填
剤のうち微細充填剤の割合は、微細充填剤/全充填剤が
10/90〜60/40の範囲が好ましい。充填剤の量
は樹脂/充填剤の割合で20/80〜80/20の範囲
が好ましい。
【0009】このような充填剤を配合したハロゲン非含
有の樹脂を、例えばバンバリーミキサーで混練し、カレ
ンダーロールで圧延し、得られたシートを粉砕機で粉砕
し、篩分けして表層用の粒状体(チップ)を得て、この
粒状体を基材上の繊維層に散布し加熱圧延することによ
り表面化粧層を得る。粒状体の粒径は0.5〜5mm程度
が好ましく、表面化粧層の厚さは0.5〜5mm程度が好
ましい。この場合2〜10種類、好ましくは3〜5種類
の混合チップを使用することにより意匠性の優れた表層
が得られる。なお充填剤を配合したハロゲン非含有の樹
脂を混練、カレンダーロールで圧延して得られたシート
をそのまま使用することもでき、この場合は単色(無
地)のプレーン調の表層が得られる。表面層の上にはワ
ックスを塗布しても良く、或いは紫外線硬化樹脂を塗布
しても良い。ワックスとしては例えばアクリルワック
ス,ウレタンワックス、カルバナワックス等を、紫外線
硬化性樹脂としては例えばポリエステル系、エステルー
アクリレート系、ウレタンアクリレート系、エポキシ系
等の樹脂を挙げることができる。
有の樹脂を、例えばバンバリーミキサーで混練し、カレ
ンダーロールで圧延し、得られたシートを粉砕機で粉砕
し、篩分けして表層用の粒状体(チップ)を得て、この
粒状体を基材上の繊維層に散布し加熱圧延することによ
り表面化粧層を得る。粒状体の粒径は0.5〜5mm程度
が好ましく、表面化粧層の厚さは0.5〜5mm程度が好
ましい。この場合2〜10種類、好ましくは3〜5種類
の混合チップを使用することにより意匠性の優れた表層
が得られる。なお充填剤を配合したハロゲン非含有の樹
脂を混練、カレンダーロールで圧延して得られたシート
をそのまま使用することもでき、この場合は単色(無
地)のプレーン調の表層が得られる。表面層の上にはワ
ックスを塗布しても良く、或いは紫外線硬化樹脂を塗布
しても良い。ワックスとしては例えばアクリルワック
ス,ウレタンワックス、カルバナワックス等を、紫外線
硬化性樹脂としては例えばポリエステル系、エステルー
アクリレート系、ウレタンアクリレート系、エポキシ系
等の樹脂を挙げることができる。
【0010】本発明の表面層においては粒径の粗い充填
剤と共に併用した微細充填剤がハロゲン非含有樹脂や粗
い炭酸カルシウム等の粒状体間に細密充填された緻密な
構成を有し、その表面強度は高く耐傷性、耐摩耗性に優
れ、またMFRが比較的小さいので模様流れが起こらず
優れた意匠性が得られる。本発明では上記表面化粧層下
にハロゲン非含有樹脂を含浸させた繊維層を設け、その
下にハロゲン非含有樹脂基材層を積層する。繊維層とし
ては不織布、織布、各種メッシュ材等が挙げられる。メ
ッシュ材としてはメッシュサイズは1〜10mm程度が好
ましく、メッシュを通して化粧層と基材層が密着するの
で特に好ましい。
剤と共に併用した微細充填剤がハロゲン非含有樹脂や粗
い炭酸カルシウム等の粒状体間に細密充填された緻密な
構成を有し、その表面強度は高く耐傷性、耐摩耗性に優
れ、またMFRが比較的小さいので模様流れが起こらず
優れた意匠性が得られる。本発明では上記表面化粧層下
にハロゲン非含有樹脂を含浸させた繊維層を設け、その
下にハロゲン非含有樹脂基材層を積層する。繊維層とし
ては不織布、織布、各種メッシュ材等が挙げられる。メ
ッシュ材としてはメッシュサイズは1〜10mm程度が好
ましく、メッシュを通して化粧層と基材層が密着するの
で特に好ましい。
【0011】基材層のハロゲン非含有樹脂としては上記
表面層に用いたEVA、EEA、EMA、EMMA等の
オレフィン/アクリレート系樹脂、或いはポリエチレン
(PE)、ポリプロピレン(PP)、アタクチックポリ
プロピレン(APP)、アモルファスポリオレフィン
(APAO)等のオレフィン系樹脂が好ましい。これら
樹脂のMFRは10〜15の範囲が好ましい。またこれ
ら樹脂において酢酸ビニル又はアクリル酸エステルの量
が10〜40重量%の範囲では、上記MFRとの組み合
わせにより基材及び表面層への密着性に優れたノンハロ
ゲン系床材が得られる。充填剤として平均粒径1〜10
μm、好ましくは1〜6μmの普通サイズの炭酸カルシウ
ム、タルク、クレー、硫酸バリウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム等を配合するのが好ましい。充
填剤の量は樹脂/充填剤の割合で20/80〜50/5
0の範囲が好ましい。このような充填剤を配合したハロ
ゲン非含有の樹脂を、押出機により0.5〜5mm程度の
好ましい厚さを有する基材層を得る。基材層を成形する
と同時に下面に裏打ち材、上面に繊維層を貼り合わせ
る。続いて、この基材層上に表層用の粒状体を均一に散
布し、ヒーターで100〜200℃程度に加熱し熱圧着
して、全厚1〜10mm程度の好ましいノンハロゲン系床
材を作成した。
表面層に用いたEVA、EEA、EMA、EMMA等の
オレフィン/アクリレート系樹脂、或いはポリエチレン
(PE)、ポリプロピレン(PP)、アタクチックポリ
プロピレン(APP)、アモルファスポリオレフィン
(APAO)等のオレフィン系樹脂が好ましい。これら
樹脂のMFRは10〜15の範囲が好ましい。またこれ
ら樹脂において酢酸ビニル又はアクリル酸エステルの量
が10〜40重量%の範囲では、上記MFRとの組み合
わせにより基材及び表面層への密着性に優れたノンハロ
ゲン系床材が得られる。充填剤として平均粒径1〜10
μm、好ましくは1〜6μmの普通サイズの炭酸カルシウ
ム、タルク、クレー、硫酸バリウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム等を配合するのが好ましい。充
填剤の量は樹脂/充填剤の割合で20/80〜50/5
0の範囲が好ましい。このような充填剤を配合したハロ
ゲン非含有の樹脂を、押出機により0.5〜5mm程度の
好ましい厚さを有する基材層を得る。基材層を成形する
と同時に下面に裏打ち材、上面に繊維層を貼り合わせ
る。続いて、この基材層上に表層用の粒状体を均一に散
布し、ヒーターで100〜200℃程度に加熱し熱圧着
して、全厚1〜10mm程度の好ましいノンハロゲン系床
材を作成した。
【0012】本発明の基材層においてはMFRが大きい
ので化粧層と基材層の密着性が大で、ハロゲン非含有樹
脂を含浸させた繊維層を通しての積層が、寸法安定性、
反り防止、膨れ防止に好適な影響を与える。基材層下の
裏打ち材として、織布又は不織布を挙げることができ
る。織布又は不織布としては例えばポリエステル、ビニ
ロン等の織布、不織布が好ましい。基材層の樹脂のMF
Rが大きいので裏打ち材への浸透性が大きく優れた接着
力が得られる。なお裏打ち材の床下地接着面にアクリル
系樹脂、ウレタン系樹脂、EVA系樹脂等のコーティン
グを施すと更に接着性が向上し好ましい。
ので化粧層と基材層の密着性が大で、ハロゲン非含有樹
脂を含浸させた繊維層を通しての積層が、寸法安定性、
反り防止、膨れ防止に好適な影響を与える。基材層下の
裏打ち材として、織布又は不織布を挙げることができ
る。織布又は不織布としては例えばポリエステル、ビニ
ロン等の織布、不織布が好ましい。基材層の樹脂のMF
Rが大きいので裏打ち材への浸透性が大きく優れた接着
力が得られる。なお裏打ち材の床下地接着面にアクリル
系樹脂、ウレタン系樹脂、EVA系樹脂等のコーティン
グを施すと更に接着性が向上し好ましい。
【0013】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明を具
体的に説明する。 実施例1 EVA(VA量20%、MFR2.5)40部、重質炭
酸カルシウム(平均粒径1.65ミクロン)40部、微
細炭酸カルシウム(平均粒径0.08ミクロン)20
部、ステアリン酸1部および所定量の顔料を配合しバン
バリーミキサーで混練し、カレンダーロールで圧延し
0.5mmのシートを得た。このシートを粉砕機で粉砕
し、10〜40メッシュをふるい分けして表層用チップ
を得た。同様にして色の異なる表層用チップを数色作成
した。EVA(VA量20%、MFR15)40部、重
質炭酸カルシウム(平均粒径1.65ミクロン)60
部、ステアリン酸1部および所定量の顔料を配合し押出
機で1.0mmの基材層を成形すると同時に下面にポリエ
ステル不織布、上面にガラスネットを貼り合わせた。次
に、このガラスネットの上に表層用チップを4色混合し
たものを3mmの厚さに散布した後、ヒーターで加熱しロ
ールで圧延し全厚を2mmとしてノンハロゲン系床材を作
成した。
体的に説明する。 実施例1 EVA(VA量20%、MFR2.5)40部、重質炭
酸カルシウム(平均粒径1.65ミクロン)40部、微
細炭酸カルシウム(平均粒径0.08ミクロン)20
部、ステアリン酸1部および所定量の顔料を配合しバン
バリーミキサーで混練し、カレンダーロールで圧延し
0.5mmのシートを得た。このシートを粉砕機で粉砕
し、10〜40メッシュをふるい分けして表層用チップ
を得た。同様にして色の異なる表層用チップを数色作成
した。EVA(VA量20%、MFR15)40部、重
質炭酸カルシウム(平均粒径1.65ミクロン)60
部、ステアリン酸1部および所定量の顔料を配合し押出
機で1.0mmの基材層を成形すると同時に下面にポリエ
ステル不織布、上面にガラスネットを貼り合わせた。次
に、このガラスネットの上に表層用チップを4色混合し
たものを3mmの厚さに散布した後、ヒーターで加熱しロ
ールで圧延し全厚を2mmとしてノンハロゲン系床材を作
成した。
【0014】実施例2 表層用チップにEVA(VA量15%、MFR0.5)
40部、基材層にEVA(VA量28%、MFR15)
30部、重質炭酸カルシウム(平均粒径1.65ミクロ
ン)70部、裏打ち材にポリエステル織布を使用し、更
に表面にアクリルワックスを塗布乾燥させた以外は実施
例1と同じ方法でノンハロゲン系床材を作成した。
40部、基材層にEVA(VA量28%、MFR15)
30部、重質炭酸カルシウム(平均粒径1.65ミクロ
ン)70部、裏打ち材にポリエステル織布を使用し、更
に表面にアクリルワックスを塗布乾燥させた以外は実施
例1と同じ方法でノンハロゲン系床材を作成した。
【0015】実施例3 表層用チップにEVA(VA量20%、MFR2.5)
20部、重質炭酸カルシウム(平均粒径1.65ミクロ
ン)65部、微細炭酸カルシウム(平均粒径0.08ミ
クロン)15部、基材層にEVA(VA量20%、MF
R15)25部と低密度ポリエチレン(LDPE)15
部と裏打ち材にビニロン不織布を使用する以外は実施例
2と同じ方法でノンハロゲン系床材を作成した。
20部、重質炭酸カルシウム(平均粒径1.65ミクロ
ン)65部、微細炭酸カルシウム(平均粒径0.08ミ
クロン)15部、基材層にEVA(VA量20%、MF
R15)25部と低密度ポリエチレン(LDPE)15
部と裏打ち材にビニロン不織布を使用する以外は実施例
2と同じ方法でノンハロゲン系床材を作成した。
【0016】実施例4 表層用チップにEVA(VA量20%、MFR2.5)
60部、重質炭酸カルシウム(平均粒径1.65ミクロ
ン)20部、微細炭酸カルシウム(平均粒径0.08ミ
クロン)20部、基材層にEVA(VA量20%、MF
R15)20部、アタクチックポリプロピレン(AP
P)10部と重質炭酸カルシウム(平均粒径1.65ミ
クロン)70部と裏打ち材にビニロン不織布を使用する
以外は実施例2と同じ方法でノンハロゲン系床材を作成
した。
60部、重質炭酸カルシウム(平均粒径1.65ミクロ
ン)20部、微細炭酸カルシウム(平均粒径0.08ミ
クロン)20部、基材層にEVA(VA量20%、MF
R15)20部、アタクチックポリプロピレン(AP
P)10部と重質炭酸カルシウム(平均粒径1.65ミ
クロン)70部と裏打ち材にビニロン不織布を使用する
以外は実施例2と同じ方法でノンハロゲン系床材を作成
した。
【0017】実施例5 表層用チップにEEA(EA量19%、MFR5)35
部、重質炭酸カルシウム(平均粒径1.65ミクロン)
35部、微細炭酸カルシウム(平均粒径0.08ミクロ
ン)30部、基材層にEEA(EA量35%、MFR2
5)50部、重質炭酸カルシウム(平均粒径1.65ミ
クロン)50部と、中間層にEVAを含浸したガラスマ
ットを使用する以外は実施例2と同じ方法でノンハロゲ
ン系床材を作成した。
部、重質炭酸カルシウム(平均粒径1.65ミクロン)
35部、微細炭酸カルシウム(平均粒径0.08ミクロ
ン)30部、基材層にEEA(EA量35%、MFR2
5)50部、重質炭酸カルシウム(平均粒径1.65ミ
クロン)50部と、中間層にEVAを含浸したガラスマ
ットを使用する以外は実施例2と同じ方法でノンハロゲ
ン系床材を作成した。
【0018】比較例1 表層用チップに微細炭酸カルシウムを使用しなかった以
外は実施例1と同じ方法でノンハロゲン系床材を作成し
た。微細炭酸カルシウムを使用しないので、表層と中間
層の密着性が低く、すぐに膨れた。
外は実施例1と同じ方法でノンハロゲン系床材を作成し
た。微細炭酸カルシウムを使用しないので、表層と中間
層の密着性が低く、すぐに膨れた。
【0019】比較例2 基材層にVA量20%、MFR2.5のEVAを使用す
る以外は実施例1と同じ方法でノンハロゲン系床材を作
成した。基材層のMFRが低くので中間層との密着が悪
く、使用中に剥がれた。
る以外は実施例1と同じ方法でノンハロゲン系床材を作
成した。基材層のMFRが低くので中間層との密着が悪
く、使用中に剥がれた。
【0020】比較例3 中間層を使用しない以外は実施例1と同じ方法でノンハ
ロゲン系床材を作成した。中間層(繊維層)がなく、表
層−基材の層間密着性が悪く、使用中に膨れた。
ロゲン系床材を作成した。中間層(繊維層)がなく、表
層−基材の層間密着性が悪く、使用中に膨れた。
【0021】比較例4 基材裏面に裏打ち材を使用しない以外は実施例1と同じ
方法でノンハロゲン系床材を作成した。基材裏面に裏打
ち材がないので、下地との接着性が悪く、すぐに剥がれ
た。
方法でノンハロゲン系床材を作成した。基材裏面に裏打
ち材がないので、下地との接着性が悪く、すぐに剥がれ
た。
【0022】性能評価は下記の方法で行った。 層間の密着性:作成した床材の表層−基材層の剥離強度
をオートグラフで測定し、その強度が1.0kg/50mm
以上を良品とする。 下地への接着性:試料をスレート板に床材用ゴムラテッ
クス接着剤で接着固着した後、90度剥離強度を求め
た。その強度が1.0kg/25mm以上を良品とする。 キャスター試験:DIN54325 Chair Caster
Testに準拠して行った。脚輪(鉄製キャスター径75m
m,幅20mm)3輪に60kgの荷重を加え、2時間(約
1000回転)試験した後、膨れの発生を目視で確認
し、膨れ発生までの時間を記した。膨れが発生しない場
合は「問題なし」とした。
をオートグラフで測定し、その強度が1.0kg/50mm
以上を良品とする。 下地への接着性:試料をスレート板に床材用ゴムラテッ
クス接着剤で接着固着した後、90度剥離強度を求め
た。その強度が1.0kg/25mm以上を良品とする。 キャスター試験:DIN54325 Chair Caster
Testに準拠して行った。脚輪(鉄製キャスター径75m
m,幅20mm)3輪に60kgの荷重を加え、2時間(約
1000回転)試験した後、膨れの発生を目視で確認
し、膨れ発生までの時間を記した。膨れが発生しない場
合は「問題なし」とした。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】 燃焼時における塩化水素発生の評価:JIS K 72
17「プラスチック燃焼ガスの分析方法」に基づいて塩
化水素の発生を確認した。
17「プラスチック燃焼ガスの分析方法」に基づいて塩
化水素の発生を確認した。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば反り、施工後の膨れがな
く、寸法安定性に優れ、施工性の良い、表面にチップ模
様を有する意匠性の高いノンハロゲン系床材が得られ
る。
く、寸法安定性に優れ、施工性の良い、表面にチップ模
様を有する意匠性の高いノンハロゲン系床材が得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船山 徹 兵庫県伊丹市東有岡5丁目125番地 東 リ株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06N 7/00 B32B 27/12 B32B 27/20 E04F 15/10
Claims (1)
- 【請求項1】 メルトフローレート(MFR)の小さい
ハロゲン非含有樹脂に粒径の粗い充填剤及び微細充填剤
を含有させた粒状集合体からなる表面化粧層、該表面化
粧層下にハロゲン非含有樹脂を含浸させた繊維層、該繊
維層下にハロゲン非含有樹脂基材層、該基材層下に裏打
ち材を積層してなるノンハロゲン系床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16135398A JP3145680B2 (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | ノンハロゲン系床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16135398A JP3145680B2 (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | ノンハロゲン系床材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11335980A JPH11335980A (ja) | 1999-12-07 |
JP3145680B2 true JP3145680B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=15733476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP16135398A Expired - Fee Related JP3145680B2 (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | ノンハロゲン系床材 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3145680B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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-
1998
- 1998-05-25 JP JP16135398A patent/JP3145680B2/ja not_active Expired - Fee Related
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