JP3144984U - 枕保持シート - Google Patents

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Abstract

【課題】リクライニング家具における上半身支持部に容易に、かつ、位置調節自在に取り付けることができ、更に枕を確実に固定することができる枕保持シートを提供する。
【解決手段】裏面に滑り止め手段を備えたシート本体1の一端1aには一対の枕保持紐9、9’における各枕保持紐の一端9a(9’a)を固定し、該シート本体には該シート本体を貫く一対の紐挿通孔11、11’を当該一対の枕保持紐に対応させて備えさせ、各紐挿通孔には各枕保持紐の他端を進退自在に挿通させてなることを特徴とする枕保持シート。
【選択図】図1

Description

本考案は、枕保持シートに関するものであり、更に詳しくは、リクライニング家具において、枕を所定の位置に保持するようにした枕保持シートに係るものである。
本出願において「リクライニング家具」とは、リクライニングシート、リクライニングチェアー、リクライニングソフファ、リクライニングベッド等の如く、使用者の上半身を支持する上半身支持部が角度調節自在である家具をいうものとする。
本出願における「枕」には、クッション、座布団等の如く、枕の代りに使用し得る枕代用品も含まれるものとする。
リクライニング家具においては、枕が上半身支持部にしばしば載置されるのであるが、該上半身支持部を上方に傾動させたときに、枕が下方にずれるおそれがある。
上半身支持部を上方に傾動させたときに枕が下方にずれることを防止するために、特開2007−29342号公報は、リクライニングベッドにおけるマットレスの頭部側に被嵌シートを被嵌固定し、該被嵌シートに枕支持紐等を備えさせてなる枕保持シート(以下「従来の枕保持シート」という。)を開示している。
特開2007−29342号公報
しかるに、上記従来の枕保持シートにおいては、次のような問題がある。
(イ)被嵌シートをリクライニングベッドにおけるマットレスの頭部側に被嵌固定する作業が面倒である。
(ロ)被嵌シートはマットレスに対して取付位置を調節することができない。すなわち、マットレスに対する枕の位置調節を行なうことができない。
(ハ)枕支持紐は、一対の紐を相互に平行に取り付けてなるものであるため、該枕支持紐に枕を支持させたときに該枕支持紐がたわむおそれがある。
本考案は、上記従来の枕保持シートにおける上述の如き問題を解決し、リクライニング家具における上半身支持部に容易に、かつ、位置調節自在に取り付けることができ、更に枕を確実に固定することができる枕保持シートを提供しようとしてなされたものである。
上記課題を解決するために、本考案は、下記の枕保持シートを提供する。
(1)裏面に滑り止め手段(滑り止め部材)を備えたシート本体の一端には一対の枕保持紐における各枕保持紐の一端を固定し、該シート本体には該シート本体を貫く一対の紐挿通孔を当該一対の枕保持紐に対応させて備えさせ、各紐挿通孔には各枕保持紐の他端を進退自在に挿通させてなることを特徴とする枕保持シート(請求項1)。
(2)前記一対の枕保持紐における一方の枕保持紐の前記一端と他方の枕保持紐の前記一端との間の間隔は、前記一対の紐挿通孔における一方の紐挿通孔と他方の紐挿通孔との間の間隔よりも大きい(請求項2)。
[請求項1の考案]
シート本体は、該シート本体の前記一端が所望の位置における枕の下縁付近に相当する位置になるように、リクライニング家具における上半身支持部に取り付けるのであるが、シート本体は裏面に滑り止め手段を備えているため、該シート本体を該上半身支持部に取り付ける際には、該シート本体を単に該上半身支持部に載置するだけでよく、該シート本体に枕を取り付けた状態で該上半身支持部を上方に傾動させたときでも該シート本体が下方にずれることはない。また、上半身支持部に対する該シート本体の位置調節、取り外しも極めて容易である。したがって、枕保持シートは頻繁に洗濯することができるため、衛生面でも好ましいものである。
シート本体はリクライニング家具における上半身支持部に対し位置調節自在であるため、該シート本体に備えさせた枕保持紐により保持される枕も該上半身支持部に対し位置調節自在である。
各枕保持紐は、一端がシート本体の前記一端に固定され、他端が該シート本体の紐挿通孔に進退自在に挿通されるものであるため、各枕保持紐を該紐挿通孔に対し進退させることにより、大きさの異なる種々の枕を保持することができる。
[請求項2の考案]
一対の枕保持紐における一方の枕保持紐の前記一端と他方の枕保持紐の前記一端との間の間隔は、一対の紐挿通孔における一方の紐挿通孔と他方の紐挿通孔との間の間隔よりも大きいため、リクライニング家具における上半身支持部を上方に傾動させた状態で枕を枕支持紐に支持させたときに該枕支持紐がたわむおそれがなく、該枕は確実に固定される。
符号1に示すものはシート本体である。シート本体1は、一例として布製とする。
シート本体1は、該シート本体1をリクライニング家具3における上半身支持部5に取り付けるものであって、裏面に滑り止め手段7備えている。
滑り止め手段7は、例えばゴム、合成樹脂等の滑り止め部材とする。滑り止め手段7は、図4に示す如くシート本体1における裏面全体に備えさせてもよいが、シート本体1における裏面の一部にのみ備えさせてもよい。
シート本体1の一端1aには一対の枕保持紐9、9’における各枕保持紐9(9’)の一端9a(9’a)を固定する。各枕保持紐9(9’)の一端9a(9’a)をシート本体1の一端1aに固定する際には、一例として、各枕保持紐9(9’)の一端9a(9’a)をシート本体1の一端1aに縫着する。
図示の事例においては、シート本体1は、リクライニング家具3における上半身支持部5に取り付けたときに、該シート本体1の他端1bが該上半身支持部5の上縁5aより背面側下方に垂下するに足る長さを有する。図5参照。
シート本体1には該シート本体1を貫く一対の紐挿通孔11、11’を当該一対の枕保持紐9、9’に対応させて備えさせる。
各紐挿通孔11(11’)には各枕保持紐9(9’)の他端9b(9’b)を進退自在に挿通させる。
枕13は、シート本体1と一対の枕保持紐9、9’との間の隙間15に保持される。すなわち、各枕保持紐9(9’)を紐挿通孔11(11’)に対し進退させることにより、隙間15の大きさを変え、該隙間15に大きさの異なる種々の枕13を保持することができる。
一対の枕保持紐9、(9’)における一方の枕保持紐9の前記一端9aと他方の枕保持紐9’の前記一端9’aとの間の間隔17は、前記一対の紐挿通孔11、11’における一方の紐挿通孔11と他方の紐挿通孔11’との間の間隔19よりも大きい。すなわち、シート本体1と一対の枕保持紐9、9’との間の隙間15に枕13を保持させたときには、図2に示すように、一対の枕保持紐9、9’は略「ハ」字状となり、枕13を安定した状態で確実に保持する。
本考案による枕保持シートの使用状態の一例を示す斜視図である。 同上枕保持シートを示す平面図である。 同上枕保持シートを示す側面図である。 シート本体の断面図である。 同上枕保持シートの使用状態の一例を示す側面図である。
符号の説明
1 シート本体
1a 一端
1b 他端
3 リクライニング家具
5 上半身支持部
5a 上縁
7 滑り止め手段
9 枕保持紐
9’ 枕保持紐
9a 一端
9’a 一端
9b 他端
9’b 他端
11 紐挿通孔
11’ 紐挿通孔
13 枕
15 隙間
17 間隔
19 間隔

Claims (2)

  1. 裏面に滑り止め手段を備えたシート本体の一端には一対の枕保持紐における各枕保持紐の一端を固定し、該シート本体には該シート本体を貫く一対の紐挿通孔を当該一対の枕保持紐に対応させて備えさせ、各紐挿通孔には各枕保持紐の他端を進退自在に挿通させてなることを特徴とする枕保持シート。
  2. 前記一対の枕保持紐における一方の枕保持紐の前記一端と他方の枕保持紐の前記一端との間の間隔は、前記一対の紐挿通孔における一方の紐挿通孔と他方の紐挿通孔との間の間隔よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の枕保持シート。
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