JP2006110318A - 高低調節装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】椅子、机、各種テーブルまたは洋服掛けなどの脚部の高低調節装置の提供。
【解決手段】外側支持筒10の上端側内部に内側支持筒20が差し込まれて高さを選択し上下に昇降作動する高低固定手段において、これら内側支持筒と外側支持筒の間には、ボルト17をナット70に締めつけることによって、内側支持筒を外側支持筒の所望の高さの位置に固定すると同時に、長時間経っても固定された内側支持筒の高さが変わることなくそのまま保持されるようにする高低固定手段50が備えられることを特徴とする。これによれば、脚部の高低をより容易に調節可能になるだけでなく、長時間経っても調節された高さをそのまま固定することができ、かつ、構造が簡素化するため、頻繁な故障と誤作動による従来における使用上の不便さを改善することができ、結果として、製品の品質と信頼性を大幅に向上させて、消費者にとって良いイメージを与えることが可能になる。
【選択図】図2
【解決手段】外側支持筒10の上端側内部に内側支持筒20が差し込まれて高さを選択し上下に昇降作動する高低固定手段において、これら内側支持筒と外側支持筒の間には、ボルト17をナット70に締めつけることによって、内側支持筒を外側支持筒の所望の高さの位置に固定すると同時に、長時間経っても固定された内側支持筒の高さが変わることなくそのまま保持されるようにする高低固定手段50が備えられることを特徴とする。これによれば、脚部の高低をより容易に調節可能になるだけでなく、長時間経っても調節された高さをそのまま固定することができ、かつ、構造が簡素化するため、頻繁な故障と誤作動による従来における使用上の不便さを改善することができ、結果として、製品の品質と信頼性を大幅に向上させて、消費者にとって良いイメージを与えることが可能になる。
【選択図】図2
Description
本発明は、高低調節装置に関し、より詳細には、椅子、机、各種テーブルまたは洋服掛けなどの脚部の高さをより調節しやすくするだけでなく、調節の後には、固定された高さが長時間経っても保持されるようにし、かつ、頻繁な故障と誤作動による従来における使用上の不便さを克服すべく構造を簡素化し、結果として、製品の品質と信頼性を大幅に向上させ、消費者にとって良いイメージを与えるようにしたものに関する。
周知の如く、椅子、机、各種テーブルまたは洋服掛けなどの脚部の高低を調節する装置には、多種のものがある。例えば、従来は、椅子、机、各種テーブルまたは洋服掛けなどの脚部の高低を調節するために、ピンによる調節装置やスプリングの弾性を用いる脚部調節装置などを採用してきた(例えば、特許文献1、2)。しかしながら、かかる従来の脚部高低調節装置は、使い勝手の不便さ及び頻繁な故障が生じるなどの問題を抱えていた。
すなわち、ピンによる高低調節装置は、衝撃などでピンが離脱しやすく、スプリングの弾性を用いる高低調節装置は、長時間使用するとスプリングの機能が低下してしまうという問題点があった。しかも、高さ調節の後にもスプリングの強度低下及び継ぎ目の誤作動が生じるなど多くの不具合があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、外側支持筒の上端側内部に内側支持筒が差し込まれて高さを選択し上下に昇降作動する高低調節装置において、これら内側支持筒と外側支持筒との間には、ボルトをナットに締めつけることで、内側支持筒を外側支持筒の所望の高さの位置に固定すると同時に、長時間経っても内側支持筒の高さが変わることなく固定状態を保持するようにする高低固定手段が備えられた高低調節装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、椅子、机、各種テーブルまたは洋服掛けなどの高低をより調節しやすくするだけでなく、長時間経っても調節後の高さ固定状態が保持されるようにすることにある。
本発明の第3の目的は、構造を簡素化することで、頻繁な故障と誤作動による従来における使い勝手の不便さを改善することにある。
本発明の第4の目的は、製品の品質と信頼性を大幅に向上させて、消費者にとって良いイメージを与えるようにした高低調節装置を提供することにある。
上記の目的を達成すべく、本発明は、外側支持筒の上端側内部に内側支持筒が差し込まれて高さを選択し上下に昇降作動する高低調節装置において、これら内側支持筒と外側支持筒の間には、ボルトをナットに締めつけることによって内側支持筒を外側支持筒の所望する高さの位置に固定すると同時に、長時間経っても固定された内側支持筒の高さが変わることなくそのまま保持されるようにする高低固定手段が備えられることを特徴とする高
低調節装置を提供する。
低調節装置を提供する。
本発明は、外側支持筒の上端側内部に内側支持筒が差し込まれて高さを選択し昇降作動する高低調節装置において、これら内側支持筒と外側支持筒の間には、ボルトをナットに締めつけるだけで、内側支持筒を外側支持筒の所望する高さの位置に固定すると同時に、この固定状態を長時間保持可能にする高低固定手段が備えられるため、椅子、机、各種テーブルまたは洋服掛けなどの高さがより容易に調節可能になるだけでなく、長時間経っても調節された高さをそのまま固定することができ、かつ、構造を簡素化するため、頻繁な故障と誤作動による従来における使い勝手の不便さを改善することができ、結果として、製品の品質と信頼性を大幅に向上させて、消費者にとって良いイメージを与えることが可能になる。
以下、本発明の望ましい実施形態について、添付された図1乃至図10を参照しつつ詳細に説明する。本発明を説明するにあたり、関連する公知機能や構成についての具体的な説明が、本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合には、その詳細な説明は省略される。
なお、後述する用語は、本発明での機能を考慮して設定された用語であって、これらの用語は、生産者の意図または慣例によって変わることもあるため、その定義は、本明細書の全般的な内容に基づいて下されるべきである。
本明細書では、本発明による高低調節装置が、図5乃至図7に示すように椅子に採用された例を示しているが、これは、単に説明の便宜のためのもので、椅子に限らず、前述したように机、各種テーブルまたは洋服掛けなど、高低調節を必要とするものにはいずれにも適用可能であることは言うまでもない。
本発明の高低調節装置は、図4に示すように、少なくとも一個、好ましくは一定間隔で2個以上の複数の穴11が形成された外側支持筒10の上端側内部に、一定間隔で2個以上の複数のボルト挿入穴21が形成された内側支持筒20が差し込まれて高さを選択し上下に昇降作動する高低調節装置において、これら内側支持筒20,外側支持筒10の間には、ボルト17をナット70に締めつけることで、内側支持筒20を外側支持筒10の所望の高さの位置に固定すると同時に、この固定された内側支持筒20の高さが長時間経っても変わることなく保持されるようにする高低固定手段50が備えられることに特徴がある。
ここで、荷重を支持する内側支持筒20,外側支持筒10は、金属材やその他の材質からなることが望ましく、高低固定手段50は、合成樹脂材からなることが望ましいが、必要に応じてその他の材質も使用可能である。
図1に、高低固定手段50の中央縦部分断面図(図3のa−a断面)、 図2に、正面断面図(図3のb−b断面)、図3に、図1、図2のc−c断面図を示す。図1〜図3に示すように、高低固定手段50は、図4に示すボルト挿入穴11,21の反対側の肉厚部とその両側の肉薄部とからなる部材であり、外側支持筒10の上端部が溝の下端から挟み込まれるように外側支持筒10の挿入溝55が上端部に形成され、かつ内側支持筒20が上部から内部に挿入されるように、一側が開放されたスライド穴54がボルト挿入穴の反対側の肉厚部とその両側の肉薄部からなる部材によって形成され、肉厚部の内部にはボルト挿入穴11に対向した穴53と、この穴53の直径よりも広い溝幅の少なくとも一つのナット挿入溝52がボルト挿入穴11と同心状に形成されると同時に、このナット挿入溝
52にはナット70が挿入される(図1の円内にナットの正面図を示す)ことを特徴とする。
52にはナット70が挿入される(図1の円内にナットの正面図を示す)ことを特徴とする。
また、高低固定手段50には、ナット挿入溝52が形成される側が肉厚部となり、その両側が肉薄部となるように、補強部51が備えられる。補強部51は、ナットを挿入して合成樹脂を射出成形するなどの方法により作製される。また、ナット70の側面には、合成樹脂材質等からなる高低固定手段50の内部に固着されるように、金属材の複数の突起71が形成される。
また、高低固定手段50は、上端部周縁に沿って紋様56が刻まれていることを特徴とする。また、本発明は、外側支持筒10が‘L'形状に折り曲げられた状態で、前方には
、下端に突起32が設けられ、外周面に紋様31が刻まれた前方仕上げ材30をさらに備える。また、折り曲げられた外側支持筒10の後方下端には、下端に突起42が設けられ、外周面に紋様41が刻まれた後方仕上げ材40がさらに備えられる。また、内側支持筒20の上端にも、紋様が刻まれた上部仕上げ材60が備えられる。未説明の符号1は、椅子の座板であり、2は、椅子の背板であり、18は、両外側支持筒10との間に連設される連結棒であり、22は、座板1を支える受け台である。
、下端に突起32が設けられ、外周面に紋様31が刻まれた前方仕上げ材30をさらに備える。また、折り曲げられた外側支持筒10の後方下端には、下端に突起42が設けられ、外周面に紋様41が刻まれた後方仕上げ材40がさらに備えられる。また、内側支持筒20の上端にも、紋様が刻まれた上部仕上げ材60が備えられる。未説明の符号1は、椅子の座板であり、2は、椅子の背板であり、18は、両外側支持筒10との間に連設される連結棒であり、22は、座板1を支える受け台である。
次に、上記のように構成された本発明の高低調節装置の作用について説明する。まず、本発明は、従来のピンやスプリングを用いる高低調節装置における問題点を克服したもので、椅子、机、各種テーブルまたは洋服掛けなどの高さを調節しやすくするのみならず、調節後に固定された高さを長時間保持可能にした高低調節装置である。
このために、本発明は、高低固定手段50の外側支持筒10の挿入溝55に外側支持筒10の上端部が固定されるとともに、スライド穴54の内部には内側支持筒20が挿入されて構成されるものであり、上述の如く、外側支持筒10の上端側内部に内側支持筒20が差し込まれて高さを選択し昇降作動し、ボルト17を外側支持筒の穴11,内側支持筒の穴21を通してナット70に締めつけることで、内側支持筒20を外側支持筒10の所望の高さの位置に固定すると同時に、この固定状態を長時間保持可能にしたものである。
例えば、図6及び図7に示すように、実線の位置にある座板1を、仮想線(すなわち、
破線)の高さに上昇させようとする場合には、まず、ボルト17を緩めてナット70から
取り外す。このようにボルト17をナット70から取り外すと、内側支持筒20が外側支持筒10の内部で昇降自在な状態となる。この状態で、使用者が座板1を所望の高さ(仮
想線)に位置させた後に、ボルト17をナット70に締めつけることで、簡単に座板1を
使用者の所望する高さにすることができる。
破線)の高さに上昇させようとする場合には、まず、ボルト17を緩めてナット70から
取り外す。このようにボルト17をナット70から取り外すと、内側支持筒20が外側支持筒10の内部で昇降自在な状態となる。この状態で、使用者が座板1を所望の高さ(仮
想線)に位置させた後に、ボルト17をナット70に締めつけることで、簡単に座板1を
使用者の所望する高さにすることができる。
このように、ボルト17がナット70に締めつけられると、高低調節の後にも全く揺れや離脱が生じなくなる。すなわち、高低固定手段50に備えられたナット70は、ナット挿入溝52にはめ込まれるが、このナット挿入溝52は、相対的に厚く形成された補強部51に形成されるために、大きい荷重にも耐えることができ、また、ナット挿入溝52にはめ込まれたナット70は、三面が補強部51内に密着されるように構成されたため、衝撃から揺れて離脱することがない。したがって、長時間経ってもボルト17がナット70から離脱しなくなり、結果として、外側支持筒10に内側支持筒20が堅実に組み立てられることになる。
すなわち、ナット挿入溝52の内部に成形されたナット70は、側面に形成された突起71が高低固定手段50の内部に挿入されて固定されるために、ボルト17をナット70に締めつけたり外したりする際に、ナット70が揺れることなくより堅実に固定されるようにし、かつ、ボルト17を締めつける過程で、ナット70はボルト17側に寄せつける
ことになるため、相対的にナット挿入溝52と近接したスライド穴54が、内側支持筒20の外周面に緊密に密着して、高低固定手段50で内側支持筒20をより堅実に固定することになる。このように、本発明は、高さ調節に際してボルト17だけで簡単に高さを調節しうるため、どの場所でも簡単に高さを調節することが可能になる。もちろん、上記の動作を逆順に行うと、座板1の高さを下降させることができる。
ことになるため、相対的にナット挿入溝52と近接したスライド穴54が、内側支持筒20の外周面に緊密に密着して、高低固定手段50で内側支持筒20をより堅実に固定することになる。このように、本発明は、高さ調節に際してボルト17だけで簡単に高さを調節しうるため、どの場所でも簡単に高さを調節することが可能になる。もちろん、上記の動作を逆順に行うと、座板1の高さを下降させることができる。
また、本発明は、図8に示すように、外側支持筒10の先端に合成樹脂製などの前方仕上げ材30を挿入して ネジ33で固定して、外側支持筒10の鋭い先端から使用者が傷つくのを防ぐことができる。また、この前方仕上げ材30は、外周面に紋様31を刻んで、体裁をよくし、下端には、衝撃を吸収する突起32を設けて椅子を移動する際に発生する騒音を低減している。
また、本発明は、図9に示すように、外側支持筒10の後方下端に合成樹脂製などの後方仕上げ材40を当接して ネジ43で固定する。この後方仕上げ材40もまた、下端に突起42を設けて椅子を使用する際に発生する騒音を顕著に低減させ、また、紋様41を刻んで体裁をよくしている。
さらに、図10に示すように、外側支持筒10の上端に挿入して備えられた中間仕上げ材57と、内側支持筒20の上端に備えられた上部仕上げ材60もまた、その鋭い先端部分によって使用者が傷つくことを防ぐとともに、紋様を刻んで体裁をよくしている。
一方、以上の説明では、本発明を具体例に上げて説明してきたが、本発明は、上記の具体例に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって定義される本発明の思想範囲内にある全ての変形物、均等物及び代替物を含むものとして理解されるべきである。
10 外側支持筒
20 内側支持筒
30 前方仕上げ材
40 後方仕上げ材
50 高低固定手段
51 補強部
52 ナット挿入溝
54 スライド穴
55 外側支持筒の挿入溝
60 上部仕上げ材
70 ナット
71 突起
20 内側支持筒
30 前方仕上げ材
40 後方仕上げ材
50 高低固定手段
51 補強部
52 ナット挿入溝
54 スライド穴
55 外側支持筒の挿入溝
60 上部仕上げ材
70 ナット
71 突起
Claims (8)
- 外側支持筒の上端側内部に内側支持筒が差し込まれて高さを選択し上下に昇降作動する高低調節装置において、これら内側支持筒と外側支持筒の間には、ボルトをナットに締めつけることによって内側支持筒を外側支持筒の所望する高さの位置に固定すると同時に、長時間経っても固定された内側支持筒の高さが変わることなくそのまま保持されるようにする高低固定手段が備えられていることを特徴とする高低調節装置。
- 前記高低固定手段は、外側支持筒の上端部が溝の下端から挟み込まれるように支持筒の挿入溝が上端部に形成され、かつ内側支持筒が上部から内部に差し込まれるように一側が開放されたスライド穴がボルト挿入穴の反対側の肉厚部とその両側の肉薄部からなる部材によって形成され、肉厚部の内部にはボルト挿入穴に対向した穴と、この穴の直径よりも広い溝幅の少なくとも一つのナット挿入溝が形成され、該ナット挿入溝にはナットが挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の高低調節装置。
- 前記高低固定手段は、前記ナット挿入溝が形成される側に補強部が形成されて肉厚部となり、その両側が肉薄部となることを特徴とする請求項2に記載の高低調節装置。
- 前記高低固定手段の上端部外周面には紋様が刻まれていることを特徴とする請求項2に記載の高低調節装置。
- 前記ナットの側面には、高低固定手段の内部に固着されるように複数の突起がさらに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の高低調節装置。
- 前記外側支持筒が折り曲げられた状態で、前方には、下端に突起が設けられ、外周面に紋様が刻まれた前方仕上げ材がさらに備えられていることを特徴とする請求項2に記載の高低調節装置。
- 前記折り曲げられた外側支持筒の後方下端には、下端に突起が設けられ、外周面に紋様が刻まれた後方仕上げ材がさらに備えられていることを特徴とする請求項6に記載の高低調節装置。
- 前記内側支持筒の上端には、紋様が刻まれた上部仕上げ材がさらに備えられていることを特徴とする請求項2に記載の高低調節装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080415 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080917 |