JP3144941B2 - 真空アークデスケーリング電極装置 - Google Patents

真空アークデスケーリング電極装置

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JP3144941B2
JP3144941B2 JP04290993A JP4290993A JP3144941B2 JP 3144941 B2 JP3144941 B2 JP 3144941B2 JP 04290993 A JP04290993 A JP 04290993A JP 4290993 A JP4290993 A JP 4290993A JP 3144941 B2 JP3144941 B2 JP 3144941B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空中で陽極と金属材
(陰極)との間に直流アーク放電を生起させて金属材表
面の酸化皮膜を除去(デスケール)する真空アークデス
ケーリング処理装置に関し、特に、陽極電極に関する。
【0002】
【従来の技術】アークデスケール法においては、陰極で
ある処理金属材表面から除去される皮膜成分が陽極に付
着して、アーク特性を変化させると言う問題がある。従
来、陽極への前記皮膜成分の付着を減少させるため、陽
極の配置を工夫して、陰極材料と陽極面が対向しないよ
うにするなどの処置がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金属材加工の一工程で
あるデスケ−ルでは、生産性向上のため、材料を連続的
に供給して処理することが望まれる。前述の従来法で
は、陽極への付着防止対策が工夫されているとはいえ、
完全ではなく、長時間連続運転を続けることができない
と言う問題があった。これに対し、従来は対策がなく、
陽極の汚れが許容できなくなると、操業を中止し、陽極
付着物を除去して、運転を再開すると言う方法がとられ
ていた。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するために、
電極の汚れを簡便に除去しつつ真空真空アーク処理をお
こなえる電極装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の真空アークデス
ケーリング電極装置は、内部に冷却媒体流路を有する円
柱状の電極(2),該電極(2)の円周面に接触する、
該電極(2)の周方向に分布した、異物除去手段(1
1),該異物除去手段(11)を固着したキャリッジ
(10)、および、該キャリッジ(10)を前記電極
(2)が延びる方向に駆動する駆動手段(13,SR,
4)を備える。なおカッコ内の記号は、図面に示し後述
する実施例の対応要素を示す。
【0006】
【作用】駆動手段(13,SR,4)がキャリッジを駆
動すると、異物除去手段(11)がキヤリッジ(10)
と共に電極(2)が延びる方向に移動し、これにより電
誇(2)の周面に付着した異物が剥ぎ落とされる。すな
わち自動で電極(2)の異物を除去することができ、電
極の汚れを簡便に除去することができる。また、デスケ
−リング処理中にもキャリッジを往復駆動して異物を除
去することができ、この場合、デスケ−リング処理を中
断する必要がなくなる。
【0007】
【実施例】図1に、本発明の一実施例を示す。真空チャ
ンダVC内の、紙面と垂直な方向に搬送される鋼板1の
上下に、真空アークデスケーリング用の陽極2が設置さ
れている。陽極2は、清掃具3の清掃リング10を貫通
している。
【0008】図2に、清掃具3を拡大して示す。図2の
(a)は清掃具3の横断面図、(b)は縦断面図であ
る。陽極2は内部に冷却水が通される水冷構造の円柱状
である。従来の、清掃具3を有さない場合は、真空ア−
クデスケ−リングによる鋼板1表面からの蒸発物が陽極
2に付着する事を極力抑制するために、陽極形状や配置
に制約が有った。しかし清掃具3を有する場合は、陽極
2への蒸発物付着を抑制せねばならないという制約がな
くなり、陽極2清掃に適した単純な形状が望ましい。
そこでこの実施例では、陽極2は円筒状として銅(ある
他の金属材でもよい)で作り、その内部に冷却水を
通すようにしている。
【0009】清掃具3のリング10は電気的に絶縁性を
有する耐熱性絶縁材で作られている。清掃リング10
の、陽極2が貫通する穴の中には、陽極2の周面に付着
した異物を除去するためのブラシ11が取り付けてあ
る。リング10には、除去された異物を収集するため
に、集廛プレート12が取付けられている。この清掃リ
ング3は、正常なアークデスケーリング処理時には、ア
ーク放電領域からはずれた位置に待機している。清掃リ
ング10に固着されたナットにはねじ棒SRがねじ結合
している。このねじ棒SRは陽極2と平行に延び、回転
駆動機構4に接続されている。回転駆動機構4がねじ棒
SRを正回転駆動すると、清掃リング10が右方向に移
動し、逆回転駆動すると左方向に移動する。清掃リング
10がこのように移動するときブラシ11が陽極2の周
面に付着した異物を剥ぎとる。陽極2から分離した異物
は集廛プレート12上に落下する。
【0010】図1に示す実施例では、電極2のアーク電
圧を監視しアーク電圧の変動が設定値を越えたとき回転
駆動機構4の回転駆動モ−タを正回転付勢し次いで逆回
転付勢して清掃リング10を一往復駆動する異物除去制
御装置6を備えている。制御装置6は、駆動指令が一回
到来する毎にそれに応答して回転駆動機構4の回転駆動
モ−タを正回転付勢しついで逆回転付勢して清掃リング
10を一往復駆動するモ−タドライバおよびモ−タコン
トロ−ラ,陽極2と鋼板1の間のア−ク電圧を検出する
電圧検出器,検出電圧信号の高周波分のみを摘出するハ
イパスフィルタ,高周波信号を検波する検波器,検波器
の出力レベルが設定値を越すと駆動指令をモ−タコント
ロ−ラに与える比較器、等を含む。これにより、ア−ク
電圧の、陽極2に付着した異物による電圧変動(高周波
変動)の変動電圧がある値を越えた場合、自動的に駆動
機構4が作動し清掃リング10が往復運動し、清掃を自
動的に行う。なお、当然ながら、清掃リング10の往復
駆動は時間を決めて、あるいは電圧を操作員が監視し、
電圧変動の大きさから判断して、手動で行っても良い。
清掃の必要性の判定となるアーク電圧の変動の大きさ
は平均電圧値にたいする比で評価できる。したがって、
ア−ク電圧を検出し、ア−ク電圧の平均値を算出し、該
平均値に対するア−ク電圧の瞬時値の比を算出して、該
比が被処理材(鋼板1)の表面性状に要求される粗度や
均一度により決めた値を越えたときに、清掃リング10
を駆動するのも望ましい。
【0011】図3に、図1に示す真空ア−クデスケ−リ
ング装置で、上述の清掃リング10の自動駆動を行なっ
た場合(図3の実線)と、この自動機能を停めて陽極2
の清掃無しとした場合(図3の点線)の、ステンレス熱
延鋼板(鋼板1)の真空アークデスケーリング後の長さ
方向(移動方向)の粗度の変化を示す。真空チャンバV
C内の圧力は10Pa、平均アーク電流は200A、清
掃リング10を駆動する臨界電圧比(ア−ク電圧平均値
に対する高周波変動ピ−クの比)は0.1に設定した。
清掃リング10の自動運転により、均一な表面粗度にデ
スケーリングされた鋼板がえられた。臨界電圧比0.1
は、上述の駆動指令を発生する設定値を、ア−ク電圧平
均値×0.1にすることを意味する。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、電極の汚れを簡便に除
去することができる。また、デスケ−リング処理中にも
キャリッジを往復駆動して異物を除去することができ、
この場合、デスケ−リング処理を中断する必要がなくな
る。したがって、表面性状の均一なデスケール処理材を
得ることができ、真空アークデスケーリングを連続的に
長時間行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成の概要を示すブロッ
ク図であり、デスケ−リング対象材である鋼板1は横断
面を示す。
【図2】 (a)は図2に示す清掃具3の拡大横断面
図、(b)は拡大縦断面図である。
【図3】 図1に示す真空ア−クデスケ−リング装置
で、清掃リング10の自動駆動を行なった場合(実線)
と、この自動機能を停めて陽極2の清掃無しとした場合
(点線)の、ステンレス熱延鋼板(鋼板1)の真空アー
クデスケーリング後の長さ方向の粗度を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1:鋼板 2:陽極(電
極) 3:清掃具 4:駆動機構
(駆動手段) 5:アーク電源 6:制御装置
(異物除去制御手段) VC:真空チャンバ 10:清掃リン
グ(キャリッジ) 11:ブラシ(異物除去手段) 12:集塵プレ
ート 13:ナット SR:ねじ棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23G 5/00 C23F 4/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に冷却媒体流路を有する円柱状の電
    極,該電極の円周面に接触する、該電極の周方向に分布
    した、異物除去手段,該異物除去手段を固着したキャリ
    ッジ、および、該キャリッジを前記電極が延びる方向に
    駆動する駆動手段を備える、真空アークデスケーリング
    電極装置。
  2. 【請求項2】 前記電極のアーク電圧を監視しアーク電
    圧の変動が設定値を越えたとき前記駆動手段を介してキ
    ャリッジを駆動する異物除去制御手段を更に備える請求
    項1の真空アークデスケーリング電極装置。
JP04290993A 1993-03-03 1993-03-03 真空アークデスケーリング電極装置 Expired - Fee Related JP3144941B2 (ja)

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