JP3144728B2 - 鎖打撃式破砕機 - Google Patents

鎖打撃式破砕機

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JP3144728B2
JP3144728B2 JP05777293A JP5777293A JP3144728B2 JP 3144728 B2 JP3144728 B2 JP 3144728B2 JP 05777293 A JP05777293 A JP 05777293A JP 5777293 A JP5777293 A JP 5777293A JP 3144728 B2 JP3144728 B2 JP 3144728B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、打撃式破砕機に関し、
この打撃式破砕機として高速旋回される鎖の打撃によっ
て被破砕物を破砕処理するようにした鎖打撃式破砕機を
提供するものである。
【0002】
【従来の技術】破砕機には色々な種類の機構が存在して
いるが、大きな被破砕物を細粒化するためには数段の工
程を必要としている。また打撃式破砕機としては、例え
ば回転刃の打撃作用によって被破砕物を破砕するハンマ
ーミルが用いられているが、このハンマーミルは破砕さ
れる被破砕物が硬い場合には回転刃を痛めるおそれがあ
ることから回転刃の耐久性に難点がある。
【0003】また、近年、打撃作用によって被破砕物を
破砕する打撃式破砕機の一種として、高速旋回される鎖
の打撃作用によって被破砕物を破砕処理するようにした
鎖打撃式破砕機が用いられるようになった。この鎖打撃
式破砕機は、高速旋回される複数の打撃鎖によって形成
された多段状の旋回打撃ゾーンに上方より被破砕物を投
入すると被破砕物の自重により下方に落下しこの落下方
向に多段状に形成された旋回打撃ゾーンで順次打撃を受
けて破砕されるものである。したがって、鎖打撃式破砕
機によるチェーン打撃は、理論的には、被破砕物の落下
スピードと高速旋回される打撃鎖の回転スピードとの関
係でこの高速旋回される複数の打撃鎖によって形成され
た1段の旋回打撃ゾーンを被破砕物が通過する間に高速
旋回される打撃鎖の1回転のスピードとが等しいとする
場合、高速旋回される複数の打撃鎖によって形成された
1段の旋回打撃ゾーンによって受ける打撃回数は1段の
旋回打撃ゾーンを形成している鎖の取付け本数と等し
く、さらに被破砕物の落下方向に多段状に構成された旋
回打撃ゾーンの段数を乗じた回数だけの打撃を受けるこ
とになる。また、鎖打撃式破砕機は、回転軸を軸心とし
て高速旋回される打撃 鎖が遠心力にて最大張力を受けて
回転軸と直交する旋回方向に張られた鎖の長さより長い
半径をもった鋼板製の周壁部を構成して遠心力による被
破砕物の破砕容器外への飛散を防止しており、この鋼板
製の周壁部を構成したことにより破砕容器外への飛散防
止を可能にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
鎖打撃式破砕機では、高速旋回される鎖の遠心力で打撃
破砕を行なわれた被破砕物が破砕容器の周壁部の内壁面
に沿って落下してしまって前記の理論的回数の打撃を受
けずに打撃回数が大幅に低下してしまうという欠点があ
った。本発明の第1の目的はこの欠点を解決して被破砕
物が高速旋回される鎖による理論的回数以上の打撃作用
を受けるようにして破砕効率を高めた鎖打撃式破砕機を
提供することである。
【0005】本発明の第2の目的は、高速旋回される鎖
の打撃作用によって被破砕物を破砕処理しようとする鎖
打撃式破砕機において、被破砕物の更なる細片化を可能
にした鎖打撃式破砕機を提供することである。
【0006】更に、高速旋回される鎖の打撃作用によっ
て被破砕物を破砕処理しようとする鎖打撃式破砕機は、
回転軸への鎖の取付け部は鎖の遠心力と打撃による接触
圧力が高いため長時間の運転により極めて摩耗が激しい
ものである。したがって、この鎖打撃式破砕機を実用に
供するようにするためには、回転軸への鎖の取付け部の
摩耗を極力少なくする必要がある。本発明の第3の目的
はこの課題を解決するものであり、回転軸と鎖との取付
け部の摩耗を極力少なくし、よって回転軸への鎖の取付
け部の寿命が長く頻繁に取換える必要のない耐久性に優
れた鎖打撃式破砕機を提供することである。
【0007】更に、高速旋回される鎖の打撃作用によっ
て被破砕物を破砕処理しようとする鎖打撃式破砕機は、
打撃回数が前記の理論値より増加する質量の軽い被破砕
物は高速旋回される複数の鎖によって形成された旋回打
撃ゾーン上に滞留されやすく被破砕物の落下方向に多段
状に形成された各旋回打撃ゾーンを連続的に通過させる
ことが困難であったため、処理能力が大幅に減少して動
力が過負荷になる欠点がある。本発明の第4の目的はこ
の欠点を解決して質量の軽い被破砕物であっても高速旋
回される複数の鎖によって形成された旋回打撃ゾーン上
に滞留してしまうことなく被破砕物の落下方向に多段状
に形成された各旋回打撃ゾーンを連続的に通過するよう
にして破砕効率を高めた鎖打撃式破砕機を提供すること
である。
【0008】このように本発明の目的は、高速旋回され
る鎖の打撃作用によって被破砕物を破砕処理するように
した鎖打撃式破砕機の破砕効率を高めると共に機械の耐
久性を高めた実用性に優れた鎖打撃式破砕機を提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の鎖打撃式破砕機
は、鋼板製の周壁部をもつ破砕容器の上部に破砕される
被破砕物の投入口を下部又は上部に破砕された被破砕物
を取り出す取出口を設け、該破砕容器の中心部に軸心を
中心として高速回転される回転軸を垂設し、該回転軸に
被破砕物を打撃して破砕し得る複数の打撃鎖を、該回転
軸の周囲を水平方向に数等分した放射状態に複数本取付
けると共にこの放射状態に複数本取付けられた打撃鎖群
を回転軸の軸心方向に沿って多段状に数箇所取付け、該
回転軸の高速回転による遠心力により回転軸の軸心方向
と直交する方向に張られた状態に高速旋回される多段状
の各打撃鎖群によって回転軸の軸心方向に沿う多段状の
旋回打撃ゾーンを形成した鎖打撃式破砕機において、前
記の第1の目的を達成するために、前記破砕容器の周壁
部の内壁面に、前記打撃鎖の旋回遠心力によって内壁面
方向へ飛散された被破砕物を該内壁面位置から軸中心方
向にある旋回打撃ゾーンへと戻し得るように打撃鎖の旋
回方向に向かって上がり傾斜面をもつ複数の誘導案内板
旋回される打撃鎖によって形成された多段状の各旋
回打撃ゾーンごとにそれぞれ対応させて各旋回打撃ゾー
ンとは互いに不連続な独立した関係に配設されると共に
前記各旋回打撃ゾーンごとに前記打撃鎖の旋回円周方向
に沿って間欠的に多数取付けたことを特徴とするもので
ある。
【0010】更に前記の第2の目的を達成するため本発
明の鎖打撃式破砕機は、前記回転軸に該回転軸の周囲を
水平方向に数等分した放射状態に取付けられた前記打撃
鎖を次段に取付けられた各打撃鎖間の中心位置に配設さ
れるよう各打撃鎖の取付け間隔を互いにずらして前記回
転軸に取付けたことを特徴とするものである。
【0011】更に前記の第3の目的を達成するため本発
明の鎖打撃式破砕機は、前記各打撃鎖の回転軸への取付
けは、各打撃鎖の固定端側のリング部分をこのリング部
分にそれぞれ対応させて個別に設けられた独立支持棒に
連結して成り、且つこの独立支持棒を回転軸の外周に固
着された支持金具に滑動可能な遊び間隙を設けて嵌合し
たことを特徴とするものである。
【0012】更に前記の第4の目的を達成するため本発
明の鎖打撃式破砕機は、前記破砕容器の最下部に軸心を
中心として回転される回転円板を設け、この回転円板に
破砕された被破砕物の下方又は上方への誘引と周壁部外
への放出を可能にした掻き羽根を設けたことを特徴とす
るものである。
【0013】
【作用】上記のように構成された本発明の鎖打撃式破砕
機の投入口に被破砕物を投入すると、投入された被破砕
物は、被破砕物の自重により下方に落下してこの落下方
向に多段状に構成された高速旋回される複数の打撃鎖に
よって形成された旋回打撃ゾーンで順次打撃を受けて破
砕され、上段の旋回打撃ゾーンから下段の旋回打撃ゾー
ンへと順次落下され通過されるにしたがい徐々に破砕さ
れると共に、打撃作用をもつ高速旋回される打撃鎖が被
破砕物との強い衝撃力に対して形状変更が可能であり被
破砕物との無理な打撃衝突に対してはその形状を変化さ
せて逃げることができ、旋回される打撃鎖に高い無理な
負荷をかけずに被破砕物の破砕処理ができ、しかも、高
速旋回される打撃鎖の遠心力で被破砕物が前記破砕容器
の周壁部の内壁面方向に飛散されても、前記打撃鎖の旋
回遠心力によって内壁面方向へ飛散された被破砕物を該
内壁面位置から軸中心方向にある旋回打撃ゾーンへと戻
し得るように打撃鎖の旋回方向に向かって上がり傾斜面
をもつ複数の誘導案内板を旋回される打撃鎖によって形
成された多段状の各旋回打撃ゾーンごとにそれぞれ対応
させて各旋回打撃ゾーンとは互いに不連続な独立した関
係に前記周壁部の内壁面位置に配設されると共に前記各
旋回打撃ゾーンごとに前記周壁部の内壁面位置に打撃鎖
の旋回円周方向に沿って間欠的に多数取付けたことによ
り、旋回打撃ゾーンの外側に飛散された被破砕物はこの
内壁面位置から回転軸方向にある旋回打撃ゾーンへと戻
され、打撃鎖による打撃及び被破砕物同士の衝突を可能
とすることにより無数の衝撃力を受ける状態を形成さ
れ、被破砕物が打撃鎖による理論的回数以上の打撃作用
を受けるようになる。このように前記誘導案内板による
戻し作用により被破砕物は理論的打撃数に比べてはるか
に多い衝撃を受けながら多段状の各旋回打撃ゾーンを通
過されるにしたがい徐々に破砕されることになる。
【0014】また、鎖打撃式破砕機の投入口に被破砕物
を投入すると、前記したように投入された被破砕物は、
上段の旋回打撃ゾーンから下段の旋回打撃ゾーンへと順
次落下され通過されるにしたがい徐々に破砕されるよう
になっている。これらの旋回打撃ゾーンを形成している
複数の打撃鎖を上記のように次段に取付けられた各打撃
鎖間の中心位置に配設されるよう各打撃鎖の取付け間隔
を互いにずらして前記回転軸に取付けたことにより、高
速旋回される打撃鎖の被破砕物の通過方向に対する隙間
を少なくでき各旋回打撃ゾーンを通過する被破砕物が打
撃鎖によって理論的回数以上の打撃作用を受けやすくな
る。
【0015】また、上記のように構成された本発明の鎖
打撃式破砕機は、各打撃鎖の回転軸への取付けは、各打
撃鎖の固定端側のリング部分をこのリング部分にそれぞ
れ対応させて個別に設けられた独立支持棒に連結して成
り、且つこの独立支持棒を回転軸の外周に固着された支
持金具に滑動可能な遊び間隙を設けて嵌合してある。こ
のように一本の打撃鎖は独立した個別の独立支持棒にそ
れぞれ連結し、さらにこの独立支持棒を滑動可能な遊び
間隙を設けて支持金具に嵌合したことにより、この独立
支持棒の自由度が増加して独立支持棒の片側摩耗が防止
され、回転軸と鎖との取付け部の摩耗を極力少なくでき
る。
【0016】また、上記のように構成された本発明の鎖
打撃式破砕機は、破砕容器の最下部に軸心を中心として
回転される回転板を設け、この回転板に破砕された被破
砕物の下方又は上方への誘引と周壁部外への放出を可能
にした掻き羽根を設けてある。このように、破砕された
被破砕物の下方又は上方への誘引と周壁部外への放出を
可能にした掻き羽根を設けたことにより、質量の軽い被
破砕物であっても高速旋回される複数の鎖によって形成
された旋回打撃ゾーン上に滞留してしまうことなく被破
砕物の落下方向又は上昇方向に多段状に形成された各旋
回打撃ゾーンを連続的に通過される。
【0017】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1において、基台1上に支持脚2を介して破砕容器3
を固定する。この破砕容器3は鋼板製の周壁部4をもつ
円筒状に形成し、上部に破砕される被破砕物の投入口5
を、下部に破砕された被破砕物を取り出す取出口6を設
ける。この破砕容器3の中心部に軸心を中心として高速
回転される回転軸7を軸受8を介して垂設する。この回
転軸7は図示しない駆動モーターの駆動力を駆動ベルト
9を介して破砕容器3の下方外部に突出させた回転軸7
の下端部に軸支した駆動プーリー10を回転駆動させて
回転させる。この回転軸7に被破砕物を打撃して破砕し
得る特殊鋼によって高い硬度をもつリング型チェーンか
ら成る打撃鎖11を該回転軸7の周囲を水平方向に数等
分した放射状態に複数本取付ける。更にこの放射状態に
複数本取付けられた打撃鎖11群を回転軸7の軸心方向
に沿って多段状に数箇所取付ける。回転軸7に多段状に
取付けられた複数の打撃鎖11は、回転軸7を高速で回
転させると回転軸7に沿って垂れ下がった状態から遠心
力によって図1に示すよう回転軸7の軸心方向と直交す
る方向に張られ、これにより旋回水平方向にリング型チ
ェーンから成る打撃鎖11の厚さをもった数段の旋回打
撃ゾーンを形成する。
【0018】前記回転軸7に該回転軸の周囲を水平方向
に数等分した放射状態に取付けられた前記打撃鎖11は
図2に示すように次段に取付けられた各打撃鎖間11,
11の中心位置に配設されるよう各打撃鎖11の取付け
間隔を互いにずらして回転軸7に取付けている。
【0019】前記各打撃鎖11の回転軸7への取付け手
段は、図3に示すように各打撃鎖11に対応させて個別
に1個づつ設けた独立支持棒13を回転軸7の外周に固
着された支持金具14に滑動可能な遊び間隙を設けて嵌
合し、これらの各独立支持棒13に各打撃鎖11の固定
端側のリング部分12を連結している。
【0020】円筒形状の破砕容器3の鋼板製の周壁部4
は、回転軸7を軸心として旋回される打撃鎖11が遠心
力により回転軸7の軸心方向と直交する方向に張られた
長さより長い半径をもった円又は多角形に構成して打撃
鎖11の遠心力によって被破砕物の飛散を防止してい
る。この周壁部4の内壁面に打撃鎖11の旋回遠心力に
よって内壁面方向へ飛散された被破砕物を該内壁面位置
から軸中心方向にある旋回打撃ゾーンへと戻し得るよう
に打撃鎖11の旋回方向に向かって上がり傾斜面をもつ
複数の誘導案内板15を取付けてある。この誘導案内板
15は旋回される打撃鎖11によって形成された多段状
の各旋回打撃ゾーンに対応させた前記周壁部4の内壁面
位置に打撃鎖の旋回円周方向に沿って間欠的に多数取付
けられる。
【0021】前記破砕容器3の最下部には図1及び図4
に示すように前記回転軸7によって軸支されこの回転軸
を中心として回転される回転円板16を設け、この回転
円板16の上面に破砕された被破砕物の下方への誘引と
取出口6へと押出して周壁部4外への放出を可能にした
掻き羽根17を設ける。前記回転円板16の下面に設け
た掻き羽根18は、破砕され回転円板16の下に落下し
た被破砕物を取出口6へと押し出すものである。
【0022】
【発明の効果】本発明の鎖打撃式破砕機は、以上説明し
たように構成されているので、以下に記載されるような
効果を奏する。投入口に被破砕物を投入すると、被破砕
物の自重により下方に落下してこの落下方向に多段状に
構成された高速旋回される複数の打撃鎖によって形成さ
れた旋回打撃ゾーンで順次打撃を受けて破砕される。こ
のように投入された被破砕物は、上段の旋回打撃ゾーン
から下段の旋回打撃ゾーンへと順次落下され通過される
にしたがい徐々に打撃破砕されるので、大きな被破砕物
を細粒化する場合でも、1回の通過処理で細粒化が可能
であり、より細粒化する場合においても同一破砕機に2
回3回と通過処理することにより所望の細粒破砕が可能
である。また、前記したように各旋回打撃ゾーンを通過
させるにしたがい徐々に打撃破砕されるものであり、し
かも打撃作用をもつ高速旋回される打撃鎖が被破砕物同
士の衝突の強い衝撃力に対して形状変更が可能であり被
破砕物との無理な打撃衝突に対してはその形状を変化さ
せて逃げることができ、旋回される打撃鎖に高い無理な
負荷をかけずに被破砕物の破砕処理ができるので、被破
砕物が硬い場合でも打撃鎖を痛めるおそれがないことか
ら打撃鎖の耐久性を高めることができる。しかも、高速
旋回される打撃鎖の遠心力で被破砕物が前記破砕容器の
周壁部の内壁面方向に飛散されても、前記打撃鎖の旋回
遠心力によって内壁面方向へ飛散された被破砕物を該内
壁面位置から軸中心方向にある旋回打撃ゾーンへと戻し
得るように打撃鎖の旋回方向に向かって上がり傾斜面を
もつ複数の誘導案内板を旋回される打撃鎖によって形成
された多段状の各旋回打撃ゾーンごとにそれぞれ対応さ
せて各旋回打撃ゾーンとは互いに不連続な独立した関係
に前記周壁部の内壁面位置に配設されると共に前記各旋
回打撃ゾーンごとに前記周壁部の内壁面位置に打撃鎖の
旋回円周方向に沿って間欠的に多数取付けたことによ
り、旋回打撃ゾーンの外側に飛散された被破砕物はこの
内壁面位置から回転軸方向にある旋回打撃ゾーンへと戻
され、打撃鎖による打撃及び被破砕物同士の衝突を可能
とすることにより無数の衝撃力を受ける状態を形成さ
れ、被破砕物が打撃鎖による理論的回数以上の打撃作用
を受けるようになり、前記誘導案内板による戻し作用に
より被 破砕物は理論的打撃数に比べてはるかに多い衝撃
を受けながら多段状の各旋回打撃ゾーンを通過されるに
したがい徐々に破砕されるので、破砕効率を大幅に高め
ることができる。
【0023】また、鎖打撃式破砕機の投入口に被破砕物
を投入すると、前記したように投入された被破砕物は、
上段の旋回打撃ゾーンから下段の旋回打撃ゾーンへと順
次落下され通過されるにしたがい徐々に破砕されるよう
になっている。これらの旋回打撃ゾーンを形成している
複数の打撃鎖を上記のように次段に取付けられた各打撃
鎖間の中心位置に配設されるよう各打撃鎖の取付け間隔
を互いにずらして前記回転軸に取付けたことにより、高
速旋回される打撃鎖の被破砕物の通過方向に対する隙間
を少なくでき各旋回打撃ゾーンを通過する被破砕物が打
撃鎖によって理論的回数以上の打撃作用を受けやすくな
るので、被破砕物の更なる細粒化が可能である。
【0024】また、一本の打撃鎖は独立した個別の独立
支持棒にそれぞれ連結し、さらにこの独立支持棒を滑動
可能な遊び間隙を設けて支持金具に嵌合したことによ
り、この独立支持棒の自由度が増加して独立支持棒の片
側摩耗が防止され、回転軸と鎖との取付け部の摩耗を極
力少なくできるので、回転軸への打撃鎖の取付け部の耐
久性が高く、独立支持棒を頻繁に取換える必要がないこ
とから長期間の連続運転が可能であり処理能力を増加さ
せることができる。
【0025】また、破砕された被破砕物の下方又は上方
への誘引と周壁部外への放出を可能にした掻き羽根を設
けたことにより、質量の軽い被破砕物であっても高速旋
回される複数の鎖によって形成された旋回打撃ゾーン上
に滞留してしまうことなく被破砕物の落下方向又は上昇
方向に多段状に形成された各旋回打撃ゾーンを連続的に
通過されるので、質量の軽い被破砕物であっても破砕効
率を高く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鎖打撃式破砕機の全体を示す縦断正面図であ
る。
【図2】打撃鎖の取付け状態を示す横断平面図である。
【図3】打撃鎖の取付け部を示す拡大縦断正面図であ
る。
【図4】回転板に設けた掻き羽根を示す横断平面図であ
る。
【符号の説明】
1 基台 2 支持脚 3 破砕容器 4 周壁部 5 投入口 6 取出口 7 回転軸 8 軸受 9 駆動ベルト 10 駆動プーリー 11 打撃鎖 12 リング部分 13 独立支持棒 14 支持金具 15 誘導案内板 16 回転円板 17 掻き羽根 18 掻き羽根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−56239(JP,A) 特開 昭54−152267(JP,A) 特開 昭52−48157(JP,A) 特開 昭56−13045(JP,A) 実開 昭56−176050(JP,U) 実開 昭54−100168(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02C 13/00 - 13/31

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板製の周壁部をもつ破砕容器に破砕さ
    れる被破砕物の投入口と破砕された被破砕物を取り出す
    取出口を設け、該破砕容器の中心部に軸心を中心として
    高速回転される回転軸を垂設し、該回転軸に被破砕物を
    打撃して破砕し得る複数の打撃鎖を、該回転軸の周囲を
    水平方向に数等分した放射状態に複数本取付けると共に
    この放射状態に複数本取付けられた打撃鎖群を回転軸の
    軸心方向に沿って多段状に数箇所取付け、該回転軸の高
    速回転による遠心力により回転軸の軸心方向と直交する
    方向に張られた状態に高速旋回される多段状の各打撃鎖
    群によって回転軸の軸心方向に沿う多段状の旋回打撃ゾ
    ーンを形成した鎖打撃式破砕機において、前記破砕容器
    の周壁部の内壁面に、前記打撃鎖の旋回遠心力によって
    内壁面方向へ飛散された被破砕物を該内壁面位置から軸
    中心方向にある旋回打撃ゾーンへと戻し得るように打撃
    鎖の旋回方向に向かって上がり傾斜面をもつ複数の誘導
    案内板を旋回される打撃鎖によって形成された多段状
    の各旋回打撃ゾーンごとにそれぞれ対応させて各旋回打
    撃ゾーンとは互いに不連続な独立した関係に配設される
    と共に前記各旋回打撃ゾーンごとに前記打撃鎖の旋回円
    周方向に沿って間欠的に多数取付けたことを特徴とする
    鎖打撃式破砕機。
  2. 【請求項2】 前記回転軸に該回転軸の周囲を水平方向
    に数等分した放射状態に取付けられた前記打撃鎖を次段
    に取付けられた各打撃鎖間の中心位置に配設されるよう
    各打撃鎖の取付け間隔を互いにずらして前記回転軸に取
    付けたことを特徴とする請求項1記載の鎖打撃式破砕
    機。
  3. 【請求項3】 前記各打撃鎖の回転軸への取付けは、各
    打撃鎖の固定端側のリング部分をこのリング部分にそれ
    ぞれ対応させて個別に設けられた独立支持棒に連結して
    成り、且つこの独立支持棒を回転軸の外周に固着された
    支持金具に滑動可能な遊び間隙を設けて嵌合したことを
    特徴とする請求項1記載の鎖打撃式破砕機。
  4. 【請求項4】 前記破砕容器の最下部に軸心を中心とし
    て回転される回転円板を設け、この回転円板に破砕され
    た被破砕物の下方への誘引と周壁部外への放出を可能に
    した掻き羽根を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    鎖打撃式破砕機。
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