JP3144707B2 - 結晶基材の製造方法 - Google Patents

結晶基材の製造方法

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JP3144707B2 JP18735092A JP18735092A JP3144707B2 JP 3144707 B2 JP3144707 B2 JP 3144707B2 JP 18735092 A JP18735092 A JP 18735092A JP 18735092 A JP18735092 A JP 18735092A JP 3144707 B2 JP3144707 B2 JP 3144707B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は結晶基材の製造方法に係
り、例えばSOI技術に好適に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体電子素子や光素子などに用
いられる高品質半導体膜は、単結晶基板上に単結晶膜を
エピタキシャル成長させることで形成されていた。しか
しながら単結晶基板上に単結晶膜をエピタキシャル成長
させるには、基板の単結晶材料とエピタキシャル成長層
との間に、格子定数と熱膨張係数との整合をとる必要が
あり、良質な素子が作成可能な半導体膜層を形成するに
は、基板材料の種類がきわめて狭い範囲に限定される。
【0003】一方、近年、半導体素子を基板の法線方向
に積層形成し、高集積化および多機能化を達成する三次
元集積回路の研究開発が近年盛んに行なわれており、ま
た安価なガラス基板上に素子をアレー状に配列する太陽
電池や液晶装置の研究開発も年々盛んになりつつある。
これらの研究開発に共通することは、高品質半導体膜を
非晶質絶縁物上に形成することであって、中でも多結晶
Si膜は大面積化、積層化が容易、電界効果移動度等の
電気的特性もアモルファスSiと比べると良好であるな
どの理由から、大きく期待されている材料であり、様々
な多結晶Si膜形成法が提案されている。
【0004】例えばSiO2 ,Si34 などの絶縁基
板上にCVD法やスパッタ法、真空蒸着法などで多結晶
Si膜を形成する場合には、Si堆積時の基板温度、ガ
ス種、圧力などのパラメータによって様々であるが、結
晶粒径としては数十〜数千Å程度で基板法線方向の方位
及び、基板面内方位の制御されないSi膜が形成され
る。一方上記多結晶膜や、非晶質膜をレーザーや棒状ヒ
ーター等の熱エネルギーによって溶融固化させて、mm
程度の大粒径多結晶膜を得る方法も報告されている(S
ingle Crystal Silicon on
Non−single−crystal Insula
tors,Jornal of Crystal Gr
owth vol.63,No.3,October,
1983edited by G.W.Culle
n)。
【0005】しかしながら、上述のようにして形成され
た多結晶Si膜上にMOSトランジスタ等の素子を作成
し、その特性から素子性能を表わす重要な指標である電
界効果移動度を測定すると、数十〜数千Å程度の粒径を
持つ多結晶膜では、単結晶膜の10-2〜10-3程度であ
り、また非晶質膜では10-3〜104 程度でしかない。
一方レーザー等により溶融固化させた結晶上に形成した
素子から電界効果移動度を測定すると、単結晶上に作成
した素子の値と大きくは異ならない良好な性能を示す
が、熱処理工程としてはレーザー等のビームを収束し、
かつ走査する工程であるため、ビーム照射量不均一性に
よる基板面内の素子特性のバラツキが大きく、スループ
ットが悪いという大きな欠点があり、10年以上の研究
期間を経ながら未だ実用化には至っていない。
【0006】このように、結晶粒径の小さな結晶上に作
成した素子特性は大粒径のものと比べてあまり良好でな
く、そのためにこのような結晶膜上に形成される半導体
素子としては、簡単なスイッチング素子、太陽電池、光
電変換素子などに限られてしまう。そのために大粒径な
結晶を容易にかつ均一に得る方法が望まれてくるが、そ
の例としては、小粒径多結晶を熱処理により結晶粒成長
させ、結晶粒径を結晶膜厚程度に成長させる方法(C.
Daey Ouwens and H.Heijlig
ers,Appl.Phys.Lett.Vol.2
6,No.10,pp.569 1975)、及び結晶
膜厚以上に結晶粒径を成長させる2次粒成長方法(Se
condary grain growth)等が報告
されている(C.V.Thompson,J.App
l.Phys.Vol.58,pp.763,198
5)。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記方法の大きな問題点として、下地絶縁膜と成長結晶膜
との熱膨張係数の差による熱ストレスの問題がある。例
えば基板としてSiO2 、結晶としてSiを用いた場
合、それぞれの線膨張率は4×10-7(20〜100
℃)、2.4×10-6(20〜50℃)とおよそ一桁異
なり強いストレスがかかり、時にはクラックや膜剥がれ
が起こる。一方通常の結晶粒成長は結晶膜厚に大きく依
存し、膜厚が厚いほど結晶粒は大きくなりやすいが、素
子特性の要求から薄膜化が望まれる場合も多い。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明第1の結晶基材の
製造方法は、一または二以上の凹部を有し、上面が成長
させる結晶を選択的に除去する時にストッパーとなる基
体を形成する工程と、該基体に結晶を成長させる工程
と、前記凹部上を除いて成長した結晶を除去する工程
と、前記凹部上の結晶に融点以下の熱処理を行ない、該
結晶の膜厚と同等以上の結晶粒径を持つ多結晶を粒成長
により形成する工程と、前記基体の上面を越えて形成さ
れた多結晶を前記基体の上面をストッパーとして除去す
る工程と、を有することを特徴とする。
【0009】本発明第2の結晶基材の製造方法は、堆積
させる結晶に対して核形成密度の高い面を凹部底面に有
し、前記堆積させる結晶を選択的に除去する時にストッ
パーとなり且つ堆積させる結晶に対して核形成密度が前
記凹部底面に有する面の核形成密度よりも低い上面を持
つ基体を形成する工程と、結晶成長処理を施して前記凹
部に選択的に前記基体上面を越えて結晶成長を行なう工
程と、成長した結晶に融点以下の熱処理を行ない堆積し
た結晶の膜厚程度以上の結晶粒径を持つ多結晶膜を粒成
長により形成する工程と、前記基体上面を越えて形成さ
れた多結晶膜を、基体上面をストッパーとして選択的に
除去する工程と、を有することを特徴とする。
【0010】本発明第3の本発明の結晶基材の製造方法
は、一又は二以上の凹部を有し、且つ成長させる結晶を
選択的に除去する時に第1のストッパーとなる上面と、
該上面と凹部底面との間の所定の深さに、成長させる結
晶を選択的に除去する時に第2のストッパーとなる境界
面とを有する基体を形成する工程と、該基体に結晶成長
を行なう工程と、前記基体上面を越えて形成された結晶
を前記基体上面をストッパーとして選択的に除去する工
程と、前記凹部に残った結晶に融点以下の熱処理を行な
い凹部の深さ以上の結晶粒径を持つ多結晶を粒成長によ
り形成する工程と、この多結晶を前記境界面をストッパ
ーとして選択的に除去する工程と、を有することを特徴
とする。
【0011】本発明第4の結晶基材の製造方法は、一ま
たは二以上の凹部を有し、上面が成長させる結晶を選択
的に除去する時にストッパーとなる基体を形成する工程
と、前記基体の凹部の深さよりも厚い半導体膜を該基体
上に形成する工程と、 前記基体の上面上にある半導体膜
を除去して、前記凹部にある半導体膜を島状に分離する
工程と、 前記島状に分離された半導体膜にその融点以下
の熱処理を行い、該半導体膜の膜厚と同等以上の結晶粒
径を持つ多結晶を成長させる工程と、 前記基体の上面よ
り上方にある多結晶を前記基体の上面をストッパーとし
て除去する工程と、を有することを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明第1の結晶基材の製造方法は、素子特性
等に適した深さ(d)の凹部を有するとともに、成長さ
せる結晶を選択的に除去する時にストッパーとなる上面
を有する基体を形成し、該基体に結晶を成長させて大粒
径化させるに適した膜厚(>d)とし、凹部上を除いて
成長した結晶を除去して島状の結晶膜とし、この島状の
結晶膜に融点以下の熱処理を行ない、該結晶の膜厚と同
等以上の結晶粒径を持つ多結晶を粒成長により形成させ
た後、基体の上面を越えて形成された多結晶を前記基体
の上面をストッパーとして素子特性等に適した深さ
(d)まで除去するものである。本発明第1の結晶基材
の製造方法によれば、結晶の膜厚と同等以上の結晶粒径
を持つ、それぞれの結晶同士が素子分離された、基板と
のストレスの少ない良質な多結晶薄膜を容易に形成する
ことが可能となり、絶縁基板上に高性能半導体素子を作
製することができる。
【0013】本発明第2の結晶基材の製造方法は、素子
特性等に適した深さ(d)であって、堆積させる結晶に
対して核形成密度の高い面を底面に設けた凹部を有する
基体に、結晶処理を施して凹部に選択的に基体上面を越
えて結晶を成長させて、大粒径化させるに適した膜厚
(>d)とし、成長した結晶に融点以下の熱処理を行な
い堆積した結晶の膜厚程度以上の結晶粒径を持つ多結晶
膜を粒成長させた後、基体上面をストッパーとして素子
特性等に適した深さ(d)まで該多結晶膜を選択的に除
去するものである。本発明第2の結晶基材の製造方法に
よれば、前記堆積した結晶の膜厚と同等以上の結晶粒径
を持つ、それぞれの結晶領域とは電気的に素子分離され
た、基板との熱ストレスの少ない良質な多結晶薄膜を容
易に形成することが可能となり、絶縁基板上に高性能半
導体素子を作製することができる。
【0014】本発明第3の結晶基材の製造方法は、ま
ず、上面が第1のストッパーとなり、所定の深さd1
(大粒径化させるに適した深さ)の凹部を有する基体の
該凹部に結晶を成長させ、基体上面を越えて形成された
結晶を基体上面を基準として選択的に除去して、所定の
深さd1 の結晶領域を形成した後、熱処理を施して、凹
部の深さ以上の結晶粒径を持つ多結晶を粒成長により形
成させ、次に、基体上面と底面との間の所定の深さd2
(素子特性等に適した深さ、d2 <d1 )に形成された
境界面を第2のストッパーとして、該境界面まで多結晶
を選択的に除去するものであり、素子特性等に適した最
終的な所定の深さd2 の多結晶領域を得る前段階で、所
定の深さd2 より大きく、大粒径化させるに十分な深さ
の所定の深さd1 で熱処理が施せるように、二段階の結
晶除去工程を行うものである。本発明第3の結晶基材の
製造方法を用いれば、凹部深さと同程度以上の結晶粒径
を持つ、それぞれの結晶同士が素子分離された、基板と
のストレスの少ない良質な多結晶薄膜を容易に形成する
ことが可能となり、絶縁基板上に高性能半導体素子を作
製するできる。
【0015】本発明第4の結晶基材の製造方法は、素子
特性等に適した深さ(d)の凹部を有するとともに、成
長させる結晶を選択的に除去する時にストッパーとなる
上面を有する基体を形成し、該基体に半導体膜を成長さ
せて大粒径化させるに適した膜厚(>d)とし、凹部上
を除いて成長した半導体膜を除去して島状の半導体膜と
し、この島状の半導体膜に融点以下の熱処理を行ない、
該半導体膜の膜厚と同等以上の結晶粒径を持つ多結晶を
粒成長により形成させた後、基体の上面を越えて形成さ
れた多結晶を前記基体の上面をストッパーとして素子特
性等に適した深さ(d)まで除去するものである。本発
明第4の結晶基材の製造方法によれば、半導体膜の膜厚
と同等以上の結晶粒径を持つ、それぞれの結晶同士が素
子分離された、基板とのストレスの少ない良質な多結晶
薄膜を容易に形成することが可能となり、絶縁基板上に
高性能半導体素子を作製することができる。
【0016】
【実施態様例】以下本発明第1の結晶基材の製造方法の
実施態様例を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図
5は本発明による結晶基材の製造方法の一実施態様例を
示す概略的製造工程図である。まず図1に示すように、
成長させる堆積物を選択的に除去する時にストッパー材
となる面を表面に持つ基体111上に、フォトエッチン
グなどにより凹部を形成する。基体111はある基体の
表面に膜を形成した基体でもよく、機能素子が形成され
たものでも良い。成長させる堆積物がSiである場合、
この表面はSiO2 やSi34 であることが望ましい
が、もちろんこれに限定されるものではなく、成長させ
る堆積物を選択的に除去する時にストッパー材となる材
料ならば良い。
【0017】次に、基体111上に結晶112を堆積さ
せる(図2)。素子形成領域となる凹部内を結晶が完全
に埋め尽くした後に、通常の半導体フォトリソプロセス
等により前記結晶を島状に分離して島状結晶112´を
作製する(図3)。さらに前記島状結晶112´に融点
以下の熱処理を行ない、結晶粒径が結晶膜厚と同程度以
上の大粒径多結晶膜113を形成する(図4)。
【0018】次いで、上記成長した大粒径多結晶膜11
3の上方から選択的に結晶を除去しストッパーとなる基
体表面にて終点とする。この時点で基体表面は平坦にな
る(図5)。形成された大粒径多結晶薄膜113´は、
それぞれの結晶が分離されているために、熱ストレスも
少なく、半導体素子を前記結晶上に形成する場合に素子
分離を施す必要もない。
【0019】前記熱処理工程は、通常の半導体プロセス
に用いられている抵抗加熱方式の電気炉で行なうことが
スループットが高いという利点などから好ましいが、イ
ンコヒーレント光照射による熱処理工程などでも構わな
い。インコヒーレント光照射は例えばタングステンハロ
ゲンランプやXeランプを用いて行なうことができる。
【0020】図6にタングステンハロゲンランプ光の黒
体輻射スペクトルとSiの吸収係数を示す。タングステ
ンハロゲン光の2200Kでのスペクトルは0.4μm
程度から、石英によりカットオフされる3.5μm迄ブ
ロードに広がっている。一方Siの吸収波長は1.2μ
m以下で急激に増加している。即ちタングステンハロゲ
ンランプ光の1.2μm以下の波長域の光がSi層に吸
収され加熱される。図7にSiウエハを加熱した場合の
温度プロファイルを示す。設定値はこのとき1350℃
であるが、4〜5秒で設定値に達し、ランプオフ後40
秒程度で400℃まで降温する。このような高温領域で
急峻な昇降温プロファイルが得られるため、大面積一括
短時間熱処理が可能で、不純物拡散が抑えられ、スルー
プットも高い熱処理が行なえる。
【0021】成長させる堆積物を選択的に除去する方法
は機械化学研磨法や機械研磨法(特開平2−20973
0号公報)などの方法があり、基体表面の研磨速度が、
形成された結晶堆積物の研磨速度よりも十分遅いという
研磨法を用いることにより、上方より堆積させた結晶を
研磨する際に、基体表面をストッパーとし、基体表面の
高さで研磨の終点とすることが可能となる。図8に選択
研磨の一例としてコロイダルシリカ(平均粒径0.1μ
m)を含んだ加工液を用い通常使用されるシリコンウエ
ハの表面研磨装置にて圧力3.6kg/cm2 、温度3
0〜40℃で研磨したときのSi、溶融石英、Si3
4 のそれぞれの研磨速度を示す。Siに比べて溶融石
英、Si34 のそれぞれの研磨速度が十分に遅くSi
に対して選択研磨のストッパーとして好ましいことがわ
かるが、他のものでも堆積させた結晶と比べて研磨速度
の十分遅いものならば全く問題とならない。
【0022】また凹部領域内に埋め込まれた結晶の研磨
に関しては、凹部内に選択的に結晶が存在する本構成
は、凹部内も含めて全面に結晶が存在する場合よりも中
べこみなどの点から有利であることが実験より確認され
ている。
【0023】このようにして形成した凹部内の結晶領域
に通常の半導体プロセスによってMOSトランジスタ等
の素子を形成すると素子分離領域が小さくてすむうえ、
基板表面も平坦であり微細加工にとっても有利であるた
め、高集積化に有利である。さらにSOI構造でかつ大
粒径多結晶なので電気的特性にも優れているという長所
を有する。
【0024】次に本発明第2の結晶基材の製造方法の実
施態様例を図面に基づいて詳細に説明する。図9〜図1
2は本発明第2の結晶基材の製造方法による結晶基材の
製造方法の一実施態様例を示す概略的製造工程図であ
る。まず図9に示すように、成長させる堆積物を選択的
に除去する時のストッパー材となり、かつ堆積物に対し
て核形成密度の低い面(ここでは結晶成長基材211上
に形成された核形成密度の低い材料層212の表面)を
上面に持ち、凹部底面の少なくとも一部に成長させる堆
積物にたいして核形成密度の高い面(ここでは、底面に
形成された核形成密度の高い材料層213の表面)の存
在する凹部を持つ基体を形成する。結晶成長基材211
はある下地基材の表面に膜を形成したものでもよく、機
能素子が形成されたものでも良い。成長させる堆積物が
Siである場合、この基体表面はSiO2 であることが
望ましいが、もちろんこれに限定されるものではなく成
長させる堆積物を選択的に除去する時にストッパー材と
なり核形成密度の低い材料ならば良い。核形成密度の高
い材料層213は、凹部底面に隙間なく形成する必要は
なく部分的に形成されていれば十分である。
【0025】次に、凹部底面の核形成密度の高い材料層
213上に結晶を選択堆積させる。この時基体上面の核
形成密度の低い材料上(例えば、材料層212上)の結
晶成長は完全に抑制される必要はなく、形成される堆積
膜が分離されていれば十分である(図10)。これは核
形成密度の低い材料上に結晶が成長しても、後述する結
晶を選択的に除去する工程で完全に除去されるためであ
る。素子形成領域となる凹部内を結晶が完全に埋め尽く
して多結晶膜214が形成された後に、結晶の融点以下
の熱処理を行なうことにより、結晶粒径が堆積膜の膜厚
と同程度以上の大粒径多結晶膜215を形成する(図1
1)。形成された大粒径多結晶膜215は、それぞれの
結晶が分離されているために、熱処理時に問題となる熱
ストレスが少ない。
【0026】次いで、上記成長した大粒径多結晶膜21
5の上方から選択的に結晶を除去し、ストッパーとなる
基体表面にて終点とする。この時点で大粒径多結晶膜2
15の表面は平坦になり結晶領域の膜厚は凹部の深さで
規定される(図12)。形成された大粒径多結晶薄膜2
15´は、それぞれの結晶が分離されているために、半
導体素子を前記結晶上に形成する場合に素子分離を施す
必要もない。また薄膜化された結晶領域が要求される場
合にも、結晶粒成長は厚膜で行なえるため、大粒径多結
晶薄膜が得られる。前記熱処理工程は通常の半導体プロ
セスに用いられている抵抗加熱方式の電気炉で行なうこ
とがスループットが高いという利点などから好ましい
が、インコヒーレント光照射による熱処理工程などでも
構わない。インコヒーレント光照射は例えばタングステ
ンハロゲンランプやXeランプを用いる。
【0027】図6にタングステンハロゲンランプ光の黒
体輻射スペクトルとSiの吸収係数を示す。タングステ
ンハロゲン光の2200Kでのスペクトルは0.4μm
程度から、石英によりカットオフされる3.5μm迄ブ
ロードに広がっている。一方、Siの吸収波長は1.2
μm以下で急激に増加している。即ちタングステンハロ
ゲンランプ光の1.2μm以下の波長域の光がSi層に
吸収され加熱される。図7にSiウエハを加熱した場合
の温度プロファイルを示す。設定値はこのとき1350
℃であるが、4〜5秒で設定値に達し、ランプオフ後4
0秒程度で400℃まで降温する。このような高温領域
で急峻な昇降温プロファイルが得られるため、大面積一
括短時間熱処理が可能で、不純物拡散が抑えられ、スル
ープットも高い熱処理が行なえる。
【0028】成長させる堆積物を選択的に除去する方法
は、機械化学研磨法や機械研磨法(特開平2−2097
30号公報)などがあり、基体表面の研磨速度が、形成
された結晶堆積物の研磨速度よりも十分遅い研磨法を用
いることにより、上方より堆積させた結晶を研磨する際
に、基体表面をストッパーとし、基体表面の高さで研磨
の終点とすることが可能となる。図8に選択研磨の一例
としてコロイダルシリカ(平均粒径0.1μm)を含ん
だ加工液を用い通常使用されるシリコンウエハの表面研
磨装置にて圧力3.6kg/cm2 、温度30〜40℃
で研磨したときのSi、溶融石英、Si34 のそれぞ
れの研磨速度を示す。Siに比べて溶融石英、Si3
4 のそれぞれの研磨速度が十分に遅く、Siに対して選
択研磨のストッパーとして好ましいことがわかるが、他
のものでも堆積させた結晶と比べて研磨速度の十分遅い
ものならば全く問題とならない。
【0029】また、凹部領域内に埋め込まれた結晶の研
磨に関しては、凹部内に選択的に結晶が存在する本構成
は、凹部内も含めて全面に結晶が存在する場合よりも中
べこみなどの点から有利であることが実験より確認され
ている。
【0030】このようにして形成した凹部内の結晶領域
に通常の半導体プロセスによってMOSトランジスタ等
の素子を形成すると素子分離領域が小さくてすむうえ、
基板表面も平坦であり微細加工にとっても有利であるた
め、高集積化に有利である。さらにSOI構造でかつ大
粒径多結晶薄膜なので電気的特性にも優れているという
長所を有する。
【0031】次に本発明第3の結晶基材の製造方法の実
施態様例を図面に基づいて詳細に説明する。図13〜図
17は本発明第3の結晶基材の製造方法による結晶基材
の製造方法の一実施態様例を示す概略的製造工程図であ
る。まず図13に示すように、結晶成長基材311上に
成長させる堆積物を選択的に除去する時のストッパー材
となる材料層312を形成し(材料層312の上面は第
1のストッパーとなる面である)、かつ凹部底面と基体
上面との間に成長させる堆積物を選択的に除去する時の
ストッパー材となる材料領域313(材料領域313の
上面は第2のストッパーとなる境界面である)を持つ基
体を形成する。凹部の形成方法は特に限定されるもので
はなく例えば通常の半導体プロセスに使用されているフ
ォトエッチングなどにより行われる。結晶成長基材31
1はある下地基材の表面に膜を形成したものでもよく、
機能素子が形成されたものでも良い。成長させる堆積物
がSiである場合、成長させる堆積物を選択的に除去す
る時にストッパーとなる材料はSiO2 やSi34
あることが望ましいが、もちろんかかる材料に限定され
るものではない。
【0032】次に、形成された基体上に結晶314を堆
積させる(図14)。凹部内を結晶が埋め尽くした後
に、上記成長した結晶の上方から結晶を選択に除去し凹
部表面の第1のストッパーにて終点とする(図15)。
さらに凹部内に残った結晶314´上にSiO2 やSi
34 などの保護層を形成したのちに融点以下の熱処理
を行ない、結晶粒径が凹部深さと同程度以上の大粒径多
結晶膜315を粒成長により形成する(図16)。なお
大粒径多結晶膜315は基体に分離して形成されるた
め、熱ストレスは少なく、基板にクラックが入ることや
膜剥れが起こることはない。大粒径多結晶膜315を薄
膜化するために第1のストッパーとなる材料層312を
除去したのちに、さらに選択的に研磨を行ない第2スト
ッパーとなる材料領域313の上面にて終点とする。
【0033】このようにして形成された大粒径多結晶薄
膜315´は既に電気的に分離されているために、半導
体素子を前記大粒径多結晶薄膜315´上に形成する場
合に素子分離を施す必要もない(図17)。前記熱処理
工程は通常の半導体プロセスに用いられている抵抗加熱
方式の拡散炉で行なうことがスループットが高いという
利点などから好ましいがインコヒーレント光照射を用い
た熱処理工程などでも構わない。インコヒーレント光照
射は例えばタングステンハロゲンランプやXeランプを
用いて行なうことができる。
【0034】図6にタングステンハロゲンランプ光の黒
体輻射スペクトルとSiの吸収係数を示す。タングステ
ンハロゲン光の2200Kでのスペクトルは0.4μm
程度から、石英によりカットオフされる3.5μm迄ブ
ロードに広がっている。一方、Siの吸収波長は1.2
μm以下で急激に増加している。即ちタングステンハロ
ゲンランプ光の1.2μm以下の波長域の光がSi層に
吸収され加熱される。図7にSiウエハを加熱した場合
の温度プロファイルを示す。設定値はこのとき1350
℃であるが、4〜5秒で設定値に達し、ランプオフ後4
0秒程度で400℃まで降温する。このような高温領域
で急峻な昇降温プロファイルが得られるため、大面積一
括短時間熱処理が可能で、不純物拡散が抑えられ、スル
ープットも高い熱処理が行なえる。
【0035】成長させる堆積物を選択的に除去する方法
は機械化学研磨法や機械研磨法(特開平2−20973
0号公報)などの方法があり、基体表面の研磨速度が、
形成された結晶堆積物の研磨速度よりも十分遅いという
研磨法を用いることにより、上方より堆積させた結晶を
研磨する際に、基体表面をストッパーとし、基体表面の
高さで研磨の終点とすることが可能となる。
【0036】図8に選択研磨の一例としてコロイダルシ
リカ(平均粒径0.1μm)を含んだ加工液を用い通常
使用されるシリコンウエハの表面研磨装置にて圧力3.
6kg/cm2 、温度30〜40℃で研磨したときのS
i,溶融石英、Si34 のそれぞれの研磨速度を示
す。Siに比べて溶融石英、Si34 のそれぞれの研
磨速度が十分に遅くSiに対して選択研磨のストッパー
として好ましいことがわかるが、他のものでも堆積させ
た結晶と比べて研磨速度の十分遅いものならば全く問題
とならない。
【0037】このようにして形成した凹部内の結晶領域
に通常の半導体プロセスによってMOSトランジスタ等
の素子を形成すると素子分離領域が小さくてすむうえ、
基板表面も平坦であり微細加工にとっても有利であるた
め、高集積化に有利である。さらにSOI構造でかつ大
粒径多結晶なので電気的特性にも優れているという長所
を有する。
【0038】次に本発明第4の結晶基材の製造方法の実
施態様例を図面に基づいて詳細に説明する。図18〜図
21は本発明第4の結晶基材の製造方法による結晶基材
の製造方法の一実施態様例を示す概略的製造工程図であ
る。まず図18に示すように、成長させる堆積物を選択
的に除去する時にストッパー材となる面を表面に持つ基
体411上に、フォトエッチングなどにより凹部を形成
する。基体411はある基体の表面に膜を形成した基体
でもよく、機能素子が形成されたものでも良い。成長さ
せる堆積物がSiである場合、この表面はSiO2 やS
34 であることが望ましいが、もちろんこれに限定
されるものではなく、成長させる堆積物を選択的に除去
する時にストッパー材となる材料ならば良い。
【0039】次に、基体411上に凹部の深さよりも厚
い半導体膜412を堆積させる。素子形成領域となる凹
部内を半導体膜が完全に埋め尽くした後に、通常の半導
体フォトリソプロセス等により前記半導体膜を島状に分
離して島状半導体膜412’を作製する(図19)。さ
らに前記島状半導体膜412’にの融点以下の熱処理
を行ない、結晶粒径が凹部深さと同程度以上の大粒径多
結晶膜413を形成する(図2)。次いで、上記成長
した大粒径多結晶膜413の上方から選択的に結晶を除
去しストッパーとなる基体表面にて終点とする。この時
点で基体表面は平坦になる(図21)。形成された大粒
径多結晶膜413は、それぞれの結晶が分離されて
いるために、熱ストレスも少なく、半導体素子を前記
導体膜上に形成する場合に素子分離を施す必要もない。
【0040】前記熱処理工程は、通常の半導体プロセス
に用いられている抵抗加熱方式の電気炉で行なうことが
スループットが高いという利点などから好ましいが、イ
ンコヒーレント光照射による熱処理工程などでも構わな
い。インコヒーレント光照射は例えばタングステンハロ
ゲンランプやXeランプを用いて行なうことができる。
【0041】図6にタングステンハロゲンランプ光の黒
体輻射スペクトルとSiの吸収係数を示す。タングステ
ンハロゲン光の2200Kでのスペクトルは0.4μm
程度から、石英によりカットオフされる3.5μm迄ブ
ロードに広がっている。一方Siの吸収波長は1.2μ
m以下で急激に増加している。即ちタングステンハロゲ
ンランプ光の1.2μm以下の波長域の光がSi層に吸
収され加熱される。図7にSiウエハを加熱した場合の
温度プロファイルを示す。設定値はこのとき1350℃
であるが、4〜5秒で設定値に達し、ランプオフ後40
秒程度で400℃まで降温する。このような高温領域で
急峻な昇降温プロファイルが得られるため、大面積一括
短時間熱処理が可能で、不純物拡散が抑えられ、スルー
プットも高い熱処理が行なえる。
【0042】成長させる堆積物を選択的に除去する方法
は機械化学研磨法や機械研磨法(特開平2−20973
0号公報)などの方法があり、基体表面の研磨速度が、
形成された結晶堆積物の研磨速度よりも十分遅いという
研磨法を用いることにより、上方より堆積させた結晶を
研磨する際に、基体表面をストッパーとし、基体表面の
高さで研磨の終点とすることが可能となる。図8に選択
研磨の一例としてコロイダルシリカ(平均粒径0.1μ
m)を含んだ加工液を用い通常使用されるシリコンウエ
ハの表面研磨装置にて圧力3.6kg/cm2 、温度3
0〜40℃で研磨したときのSi、溶融石英、Si3
4 のそれぞれの研磨速度を示す。Siに比べて溶融石
英、Si34 のそれぞれの研磨速度が十分に遅くSi
に対して選択研磨のストッパーとして好ましいことがわ
かるが、他のものでも堆積させた結晶と比べて研磨速度
の十分遅いものならば全く問題とならない。
【0043】このようにして形成した凹部内の結晶領域
に通常の半導体プロセスによってMOSトランジスタ等
の素子を形成すると素子分離領域が小さくてすむうえ、
基板表面も平坦であり微細加工にとっても有利であるた
め、高集積化に有利である。さらにSOI構造でかつ大
粒径多結晶なので電気的特性にも優れているという長所
を有する。
【0044】
【実施例】以下、本発明第1の結晶基材の製造方法の実
施例を図面を用いて詳細に説明する。まず、本発明の第
1実施例について説明する。基体として5インチφの溶
融石英151を用いた。図22に示すように溶融石英1
51上に通常の半導体プロセスによって、レジストを塗
布、パターニングした後、RIE(リアクティブイオン
エッチング法)により溶融石英151を深さ3000
Å、凹部領域の大きさ40μm角でエッチングした。
【0045】次いで減圧CVD法により多結晶Si膜1
52を3μm堆積させた。堆積条件は、 ガス種・・・SiH4 =50sccm 圧力・・・0.3Torr 基板温度・・・700℃ 堆積時間・・・150分 である。この工程によって、図23に示すように凹部領
域内は平均結晶粒径がおよそ500Å程度の多結晶Si
で完全に埋められた。次いで前記多結晶Si膜152を
凹部内部には結晶が残るようにRIE法によりそれぞれ
島状に分離した後に(図24)、島状多結晶Si152
´を抵抗加熱方式の電気炉に導入し熱処理工程を行なっ
た。処理条件は、 ガス雰囲気・・・N2 (5 1/min) 基板温度・・・1350℃ 処理時間・・・20分 である。この結果、500Å程度の粒径であった島状多
結晶Si膜152´は結晶粒径約3μmの大粒径多結晶
Si膜153となった(図25)。凹部内の島状に分離
された大粒径多結晶Si膜153はそれぞれ独立に形成
されているため昇温、降温時に問題となる熱ストレスも
少なく基板にクラックが入ることもなかった。
【0046】次いで、SiO2 のコロイダルシリカ(平
均粒径0.1μm)を含んだ加工液を用い、通常用いら
れるシリコンウエハの表面研磨装置にて圧力3.6kg
/cm2 、温度30℃〜40℃の条件で選択研磨を行な
った。この時は、基体である溶融石英51表面で研磨が
終了し表面が平坦で各凹部領域が、電気的に絶縁分離さ
れた大粒径多結晶Si薄膜153´が得られた(図2
6)。
【0047】上記大粒径多結晶Si薄膜153´上に通
常の半導体プロセスによりMOSトランジスタを形成し
たところ、電子の電界効果移動度は250cm2 /V・
sec程度であり、5インチφ面内の均一性も含めて良
好な特性を示した。
【0048】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。5インチφシリコンウエハ161に常圧CVD法に
よりNSG(SiO2 )膜162を5μm堆積させた基
体上に通常の半導体プロセスによって、レジストを塗
布、パターニングした後RIE(リアクティブイオンエ
ッチング法)によりSiO2 膜162を深さ3000
Å、凹部領域の大きさ30μm角でエッチングした(図
27)。
【0049】次いで、多結晶シリコン膜163を減圧C
VD装置により3μm堆積させた。成長条件は、 ガス種・・・SiH4 =50sccm 圧力・・・0.3Torr 基板温度・・・700℃ 堆積時間・・・150分 である。この工程によって、図28に示すように凹部領
域内は500Å程度の粒径をもつ多結晶Si膜163で
完全に埋められた。
【0050】次いで前記多結晶Si膜163を凹部内部
には結晶が残るようにRIE法によりそれぞれ島状に分
離した後に(図29)、島状多結晶Si163´を抵抗
加熱方式の電気炉に導入し熱処理工程を行なった。処理
条件は、 ガス雰囲気・・・N2 (5 1/min) 基板温度・・・1350℃ 処理時間・・・20分 である。この結果、500Å程度の粒径であった島状多
結晶Si膜163´は結晶粒径約3μmの大粒径多結晶
Si膜164となった(図30)。凹部内の島状に分離
された大粒径多結晶Si膜164はそれぞれ独立に形成
されているため昇温、降温時に問題となる熱ストレスも
少なく基板にクラックが入ることもなかった。
【0051】次いで、SiO2 のコロイダルシリカ(平
均粒径0.1μm)を含んだ加工液を用い、通常用いら
れるシリコンウエハの表面研磨装置にて、圧力3.6k
g/cm2 、温度30℃〜40℃の条件で選択研磨を行
なった。この時は、基体表面であるNSG酸化膜表面で
研磨が終了し、表面が平坦で各凹部領域が、電気的に絶
縁分離された大粒径多結晶Si薄膜164´が得られた
(図31)。
【0052】上記大粒径多結晶Si薄膜164´上に通
常の半導体プロセスによりMOSトランジスタを形成し
たところ、電子の電界効果移動度は250cm2 /V・
sec程度であり、5インチφ面内の均一性も含めて良
好な特性を示した。
【0053】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。基体として5インチφの溶融石英171を用いた。
図32に示すように溶融石英171上に通常の半導体フ
ォトリソ工程によって、溶融石英を深さ1μm、凹部領
域の大きさ40μm角でエッチングした。次いでエピタ
キシャル成長装置により多結晶Si膜172を3μm堆
積させた。堆積条件は、 ガス種・・・H2 :SiH2 Cl2 =100:1.0
(1/min) 基板温度・・・800℃ 堆積時間・・・8分 圧力・・・760Torr である。この工程によって、図33に示すように凹部領
域内は平均結晶粒径がおよそ0.2μm程度の多結晶S
iで完全に埋められた。
【0054】次いで、前記多結晶Si膜172を凹部内
部には結晶が残るようにRIE法によりそれぞれ島状に
分離した後に(図34)、島状多結晶Si172´に、
光照射用ランプとしてタングステンハロゲンランプを用
いて、熱処理(RTA(Rapid Thermal
Annealing)を行なった。ランプ照射による熱
処理用の保護層としては同一装置内でRTO(Rapi
d ThermalOxidation)により形成し
た。処理条件は、 1)RTO ガス雰囲気・・・O2 (5 1/min) 基板温度・・・1150℃ 処理時間・・・2分(約200Å) 2)RTA ガス雰囲気・・・N2 (5 1/min) 基板温度・・・1400℃ 処理時間・・・10分 である。この結果、2000Å程度の粒径であった島状
多結晶Si膜172´は結晶粒径最大約10μmの大粒
径多結晶Si膜173となった(図35)。また凹部内
の大粒径多結晶Si膜173はそれぞれ独立に形成され
ているため昇温、降温時に問題となる熱ストレスも少な
く基板にクラックが入ったり、膜剥れが起こることもな
かった。
【0055】次いで、保護層としてのSiO2 膜をHF
水溶液により除去した後に、SiO2 のコロイダルシリ
カ(平均粒径0.1μm)を含んだ加工液を用い、通常
用いられるシリコンウエハの表面研磨装置にて圧力3.
6kg/cm2 、温度30℃〜40℃の条件で選択研磨
を行なった。この時は、基体である溶融石英171表面
で研磨が終了し表面が平坦で各凹部領域が、電気的に絶
縁分離された大粒径多結晶Si薄膜173´が得られた
(図36)。
【0056】上記大粒径多結晶Si薄膜173´上に通
常の半導体プロセスによりMOSトランジスタを形成し
たところ電子の電界効果移動度は300cm2 /V・s
ec程度であり、5インチφ面内の均一性も含めて良好
な特性を示した。
【0057】次に本発明の第4実施例について説明す
る。図37に示すように溶融石英181上に減圧CVD
法によりSi34 膜184を300Å堆積した後に、
通常の半導体フォトリソ工程によって、前記Si34
膜184及び溶融石英181を深さ3000Å、凹部領
域の大きさ40μm角でエッチングした。
【0058】次いでエピタキャシル成長装置により多結
晶Si膜182を3μm堆積させた。堆積条件は、 ガス種・・・H2 :SiH2 Cl2 =100:1.0
(1/min) 基板温度・・・800℃ 堆積時間・・・8分 圧力・・・760Torr である。この工程によって、図38に示すように凹部領
域内は平均結晶粒径がおよそ0.2μm程度の多結晶S
iで完全に埋められた。
【0059】次いで前記多結晶Si膜182を凹部内部
には結晶が残るようにRIE法によりそれぞれ島状に分
離した後に(図39)、島状多結晶Si膜182´に、
光照射用ランプとしてタングステンハロゲンランプを用
いて、熱処理(RTA(Rapid Thermal
Annealing)を行なった。ランプ照射による熱
処理用の保護層としては常圧CVD装置によりSiO2
膜(NSG)185をおよそ4000Å堆積させた(図
40)。RTA熱処理条件は、 ガス雰囲気・・・N2 (5 1/min) 基板温度・・・1400℃ 処理時間・・・10分 である。この結果、2000Å程度の粒径であった島状
多結晶Si膜182´は結晶粒径最大約10μmの大粒
径多結晶Si膜183となった(図41)。凹部内の大
粒径多結晶Si膜183はそれぞれ独立に形成されてい
るため昇温、降温時に問題となる熱ストレスも少なく基
板にクラックが入ったり、膜剥がれが起こることもなか
った。
【0060】次いで保護層としてのNSGSiO2 膜1
85をHF水溶液により除去した後、SiO2 のコロイ
ダルシリカ(平均粒径0.1μm)を含んだ加工液を用
い、通常用いられるシリコンウエハの表面研磨装置にて
圧力3.6kg/cm2 、温度30℃〜40℃の条件で
選択研磨を行なった。この時は、凹部表面であるSi3
4 膜184で研磨が終了し表面が平坦で各凹部領域が
電気的に絶縁分離された大粒径多結晶Si薄膜183´
が得られた(図42)。
【0061】上記大粒径多結晶Si薄膜183´上に通
常の半導体プロセスによりMOSトランジスタを形成し
たところ、電子の電界効果移動度は350cm2 /V・
sec程度であり、5インチφ面内均一性の良い良好な
特性を示した。
【0062】以下、本発明第2の結晶基材の製造方法の
実施例について図面を用いて詳細に説明する。まず、本
発明の第1実施例について説明する。5インチφの溶融
石英251上に減圧CVD法によりSi34 膜253
を300Å堆積させ、さらに常圧CVD法によりNSG
(Non−doped Silicon Glass)
SiO2 膜252をおよそ3000Å堆積させた。その
後、通常の半導体フォトリソ工程によって、NSGSi
2 膜252をSi34 膜253が露出する深さま
で、領域の大きさ40μm角でエッチングした(図4
3)。
【0063】次いで、エピタキャシル成長装置により多
結晶Si膜254を3μm選択堆積させた。堆積条件
は、 ガス種・・・H2 :SiH2 Cl2 :HCl =100:0.53:1.0 (l/min) 基板温度・・・900℃ 堆積時間・・・17分 圧力・・・50Torr である。この工程によって、図44に示すように凹部領
域内は平均結晶粒径がおよそ1.0μm程度の多結晶S
i254で完全に埋められた。
【0064】次いで、この多結晶Si254を抵抗加熱
方式の電気炉に導入し熱処理工程を行なった。処理条件
は、 ガス雰囲気・・・N2 (5 1/min) 基板温度・・・1350℃ 処理時間・・・20分 である。この結果1μm程度の粒径であった多結晶Si
膜254は、結晶粒径約3μmの大粒径多結晶Si膜2
55となった(図45)。
【0065】次いで、SiO2 のコロイダルシリカ(平
均粒径0.1μm)を含んだ加工液を用い、通常用いら
れるシリコンウエハの表面研磨装置にて、圧力3.6k
g/cm2 、温度30℃〜40℃の条件で選択研磨を行
なった。この時は、NSGSiO2 膜252表面で研磨
が終了し表面が平坦で各凹部領域が、電気的に絶縁分離
された、膜厚3000Å、結晶粒径約3μmの大粒径多
結晶Si薄膜255´が得られた(図46)。また凹部
内の結晶はそれぞれ独立に形成されているため熱ストレ
スも少なく基板にクラックが入ることや膜剥がれも生じ
なかった。上記大粒径多結晶Si薄膜255´上に通常
の半導体プロセスによりMOSトランジスタを形成した
ところ、電子の電界効果移動度は250cm2 /V・s
ec程度であり、5インチφ面内均一性の良い良好な特
性を示した。
【0066】次に本発明の第2実施例について説明す
る。5インチφの溶融石英261上に通常の半導体フォ
トリソグラフィプロセスによって、溶融石英261を深
さ3000Å、凹部領域の大きさ40μm角でエッチン
グし、次いで減圧CVD法によりSi34 膜262を
300Å堆積させ、パターニングにより凹部底面に形成
した(図47)。
【0067】次いで、エピタキャシル成長装置により、
多結晶Si膜263を厚さ3.2μm、凹部に基体上面
を超えて選択堆積させた。堆積条件は、 ガス種・・・H2 :SiH2 Cl2 :HCl =100:0.53:1.0 (1/min ) 基板温度・・・900℃ 堆積時間・・・17分30秒 圧力・・・50Torr である。この工程によって、図48に示すように凹部領
域内は平均結晶粒径がおよそ1μm程度の多結晶Si2
63で完全に埋められた。
【0068】次いで、この多結晶Si263を抵抗加熱
方式の電気炉に導入し熱処理工程を行なった。処理条件
は、 ガス雰囲気・・・N2 (5 l/min) 基板温度・・・1350℃ 処理時間・・・20分 である。この結果1μm程度の粒径であった多結晶Si
膜263は結晶粒径約3μmの大粒径多結晶Si膜26
4となった(図49)。次いで、SiO2 のコロイダル
シリカ(平均粒径0.1μm)を含んだ加工液を用い、
通常用いられるシリコンウエハの表面研磨装置にて、圧
力3.6kg/cm2 、温度30℃〜40℃の条件で選
択研磨を行なった。この時は、基体である溶融石英26
1表面で研磨が終了し表面が平坦で各凹部領域が、電気
的に絶縁分離され、大粒径多結晶Si薄膜264´が得
られた(図50)。また、凹部内の大粒径多結晶Si薄
膜264´はそれぞれ独立に形成されているため熱スト
レスも少なく基板にクラックが入ることや膜剥がれも生
じなかった。
【0069】上記大粒径多結晶Si薄膜264′上に通
常の半導体プロセスによりMOSトランジスタを形成し
たところ電子の電界効果移動度は250cm2 /V・s
ec程度であり、5インチφ面内均一性の良い良好な特
性を示した。
【0070】次に本発明の第3実施例について説明す
る。5インチφのシリコンウエハ271に常圧CVD法
によりNSG(SiO2 )膜272を10μm堆積させ
た基体に通常の半導体プロセスによって、レジストを塗
布、パターニングした後、RIE(リアクティブイオン
エッチング法)により酸化膜を深さ3μm凹部領域の大
きさ30μm角でエッチングし、次いで減圧CVD法に
よりSi34 膜275を、300Å堆積させパターニ
ングにより凹部底面に形成した(図51)。
【0071】次いで、エピタキャシル成長装置により多
結晶Si膜273を厚さ3.2μm、凹部に基体上面を
超えて選択堆積させた。堆積条件は、ガス種・・・H
2 :SiH2 Cl2 :HCl =100:0.53:1.0 (1/min ) 基板温度・・・900℃ 堆積時間・・・17分30秒 圧力・・・50Torr である。この工程によって、図52に示すように凹部領
域内は平均結晶粒径がおよそ1μm程度の多結晶Si2
73で完全に埋められた。
【0072】次いで、この多結晶Si273に、光照射
用ランプとしてタングステンハロゲンランプを用いて、
熱処理(RTA(Rapid Thermal Ann
ealing)を行なった。ランプ照射による熱処理用
の保護層としては同一装置内でRTO(Rapid T
hermal Oxidation)により形成した。
処理条件は、 1)RTO ガス雰囲気・・・O2 (5 1/min) 基板温度・・・1150℃ 処理時間・・・2分(約200Å) 2)RTA ガス雰囲気・・・N2 (5 1/min) 基板温度・・・1400℃ 処理時間・・・10分 である。この結果、1μm程度の粒径であった多結晶S
i膜273は最大結晶粒径約10μmの大粒径多結晶S
i膜274となった(図53)。
【0073】次いで、RTOにより形成したSiO2
護層をHF水溶液で除去した後、SiO2 のコロイダル
シリカ(平均粒径0.1μm)を含んだ加工液を用い、
通常用いられるシリコンウエハの表面研磨装置にて圧力
3.6kg/cm2 、温度30℃〜40℃の条件で選択
研磨を行なった。この時は、NSG膜272表面で研磨
が終了し表面が平坦で各凹部領域が、電気的に絶縁分離
され、大粒径多結晶Si薄膜274´が得られた(図5
4)。また凹部内の大粒径多結晶Si薄膜274´はそ
れぞれ独立に形成されているためインコヒーレント光照
射による熱処理の昇温、降温時に問題となる熱ストレス
も少なく基板にクラックが入ることや膜剥がれも生じな
かった。
【0074】上記大粒径多結晶Si薄膜274´上に通
常の半導体プロセスによりMOSトランジスタを形成し
たところ、電子の電界効果移動度は300cm2 /V・
sec程度であり、5インチφ面内均一性の良い良好な
特性を示した。
【0075】次に本発明の第4実施例について説明す
る。5インチφの溶融石英281上に減圧CVD法によ
りSi34 膜283を300Å堆積させ、さらに常圧
CVD法によりNSG(SiO2 )膜282をおよそ3
000Å堆積させ、その後通常の半導体フォトリソ工程
によって、NSG膜282をSi34 膜283が露出
する深さまで、領域の大きさ40μm角でエッチングし
た(図55)。
【0076】次いで、エピタキャシル成長装置により多
結晶Si膜284を3μm堆積させた。堆積条件は、 ガス種・・・H2 :SiH2 Cl2 :HCl =100:0.53:1.0(1/min ) 基板温度・・・900℃ 堆積時間・・・26分 圧力・・・50Torr である。この工程によって、図56に示すように凹部領
域内は平均結晶粒径がおよそ1.0μm程度の多結晶S
i284で完全に埋められた。
【0077】次いで、この多結晶Si284に、光照射
用ランプとしてタングステンハロゲンランプを用いて、
熱処理(RTA(Rapid Thermal Ann
ealing)を行なった。ランプ照射による熱処理用
の保護層としては減圧CVD法によりSi34 膜28
6を300Å堆積させた膜を使用した(図57)。イン
コヒーレント光による熱処理条件は、 ガス雰囲気・・・N2 (5 1/min) 基板温度・・・1400℃ 処理時間・・・10分 である。この結果、1μm程度の粒径であった多結晶S
i膜284は、最大結晶粒径約10μmの大粒径多結晶
Si膜285となった(図58)。
【0078】次いで、減圧CVD法により形成した保護
層たるSi34 膜286をおよそ150℃の熱リン酸
で除去した後、SiO2 のコロイダルシリカ(平均粒径
0.1μm)を含んだ加工液を用い、通常用いられるシ
リコンウエハの表面研磨装置にて圧力3.6kg/cm
2 、温度30℃〜40℃の条件で選択研磨を行なった。
この時は、NSG膜282表面で研磨が終了し、表面が
平坦で各凹部領域が電気的に絶縁分離された、膜厚30
00Å、最大結晶粒径10μmの大粒径多結晶Si薄膜
285´が得られた(図59)。また凹部内の大粒径多
結晶Si薄膜285´はそれぞれ独立に形成されている
ためインコヒーレント光照射による熱処理の昇温、降温
時に問題となる熱ストレスも少なく基板にクラックが入
ることや膜剥がれも生じなかった。
【0079】上記大粒径多結晶Si薄膜285´上に通
常の半導体プロセスによりMOSトランジスタを形成し
たところ、電子の電界効果移動度は350cm2 /V・
sec程度であり、5インチφ面内均一性の良い良好な
特性を示した。
【0080】次に本発明第3の結晶基材の製造方法の実
施例を詳細に説明する。まず本発明の第1実施例につい
て説明する。5インチφの溶融石英351上に減圧CV
D法によりSi34 膜353をおよそ300Å堆積さ
せ、さらに常圧CVD法によりNSG(Nondope
d Silicon Glass)SiO2 膜352を
3μm堆積させた後、通常の半導体プロセスによって、
レジストを塗布、パターニングした後RIE(リアクテ
ィブイオンエッチング法)によりNSGSiO2 膜35
2,Si34 膜353、及び溶融石英351を深さ
3.23μm(即ち溶融石英351を2000Åの深さ
でエッチングするように)、凹部領域の大きさ40μm
角でエッチングして基体を形成した(図60)。
【0081】次いで減圧CVD法により多結晶Si膜3
54を4μm堆積させた。堆積条件は、 ガス種・・・SiH4 =50sccm 圧力・・・0.3Torr 基板温度・・・700℃ 堆積時間・・・200分 である。この工程によって、図61に示すように凹部領
域内は平均結晶粒径がおよそ500Å程度の多結晶Si
で完全に埋められた。
【0082】次いでSiO2 のコロイダルシリカ(平均
粒径0.1μm)を含んだ加工液を用い、通常用いられ
るシリコンウエハの表面研磨装置にて圧力3.6kg/
cm2 、温度30℃〜40℃の条件で選択研磨を行なっ
た。この時は、基体表面であるNSGSiO2 膜352
表面で研磨が終了し表面が平坦で各凹部領域が、電気的
に絶縁分離された多結晶Si膜354´が得られた(図
62)。
【0083】次いで、NSGSiO2 膜を保護膜として
常圧CVD装置により約1μm堆積させた後に、この多
結晶Siを抵抗加熱方式の炉に導入し熱処理を行なっ
た。処理条件は、 ガス雰囲気・・・N2 (5 1/min) 基板温度・・・1350℃ 処理時間・・・20分 である。この結果、500Å程度の粒径であった多結晶
Si膜354´は結晶粒径約3μmの大粒径多結晶Si
膜355となった(図63)。また凹部内の多結晶Si
膜355はそれぞれ独立に形成されているため昇温、降
温時に問題となる熱ストレスも少なく基板にクラックが
入ることもなかった。その後保護層であるSiO2 膜と
NSGSiO2 膜352をHF水溶液で除去し、今度は
Si34膜353をストッパーとして再び前記選択研
磨法を行ない大粒径多結晶Si膜355を薄膜化し、大
粒径多結晶Si薄膜355´を形成した(図64)。
【0084】形成された大粒径多結晶Si薄膜355´
上に通常の半導体プロセスによりMOSトランジスタを
形成したところ電子の電界効果移動度は250cm2
V・sec程度であり、5インチφ面内の均一性も含め
て、良好な特性を示した。
【0085】次に本発明の第2実施例について説明す
る。5インチφのシリコンウエハ361を熱酸化膜36
2を形成した後、Si34 膜363を2000Å堆積
させ、さらに常圧CVD法によりNSG(Nondop
ed Silicon Glass)SiO2 膜364
を3μm堆積させ、通常の半導体プロセスによって、レ
ジストを塗布、パターニングした後RIE(リアクティ
ブイオンエッチング法)によりSiO2 膜364とSi
34 膜363を凹部領域の大きさ30μm角でエッチ
ングして基体を形成した(図65)。
【0086】次いで多結晶シリコン膜を減圧CVD装置
により4μm堆積させた。成長条件は、 ガス種・・・SiH4 =50sccm 圧力・・・0.3Torr 基板温度・・・700℃ 堆積時間・・・200分 である。この工程によって、図66に示すように凹部領
域内は500Å程度の粒径をもつ多結晶Si膜365で
完全に埋められた。
【0087】次いでSiO2 のコロイダルシリカ(平均
粒径0.1μm)を含んだ加工液を用い、通常用いられ
るシリコンウエハの表面研磨装置にて圧力3.6kg/
cm2 、温度30℃〜40℃の条件で選択研磨を行なっ
た。この時は、基体表面であるNSGSiO2 膜364
表面で研磨が終了し、表面が平坦で各凹部領域が電気的
に絶縁分離された多結晶Si膜365´が得られた(図
67)。
【0088】次いで、NSGSiO2 膜を保護膜として
常圧CVD装置により約1μm堆積させた後に、この多
結晶Siを抵抗加熱方式の炉に導入し熱処理を行なっ
た。処理条件は、 ガス雰囲気・・・N2 (5 1/min) 基板温度・・・1350℃ 処理時間・・・20分 である。この結果、500Å程度の粒径であった多結晶
Si膜365´は平均粒径約3μmの大粒径多結晶Si
膜366となった(図68)。また凹部内の大粒径多結
晶はそれぞれ独立に形成されているため昇温、降温時に
問題となる熱ストレスも少なく基板にクラックが入るこ
ともなかった。その後保護層であるSiO2 膜とNSG
SiO2 膜364をHF水溶液で除去し、今度はSi3
4 膜364をストッパーとして再び前記選択研磨法を
行ない大粒径多結晶Si膜366を薄膜化してた大粒径
多結晶Si薄膜366´を形成した(図69)。
【0089】形成された大粒径多結晶Si薄膜366´
上に通常の半導体プロセスによりMOSトランジスタを
形成したところ電子の電界効果移動度は250cm2
V・sec程度であり、5インチφ面内の均一性も含め
て良好な特性を示した。
【0090】次に本発明の第3実施例について説明す
る。5インチφの溶融石英371上に減圧CVD法によ
りSi34 膜372をおよそ300Å堆積させ、さら
に常圧CVD法によりNSG(Nondoped Si
licon Glass)SiO2 膜373を5μm堆
積させた後、通常の半導体プロセスによって、レジスト
を塗布、パターニングした後RIE(リアクティブイオ
ンエッチング法)によりNSGSiO2 膜373,Si
34 膜372、及び溶融石英371を深さ5.33μ
m(即ち溶融石英が3000Åエッチングされるよう
に)、凹部領域の大きさ40μm角でエッチングし基体
を形成した(図70)。
【0091】次いでエピタキシャル成長装置により多結
晶Si膜374を6μm堆積させた。堆積条件は、 ガス種・・・H2 :SiH4 Cl2 =100:1.0
(l/min) 基板温度・・・800℃ 堆積時間・・・15分 圧力・・・760Torr である。この工程によって、図71に示すように凹部領
域内は平均結晶粒径がおよそ0.2μm程度の多結晶S
i374で完全に埋められた。
【0092】次いでSiO2 のコロイダルシリカ(平均
粒径0.1μm)を含んだ加工液を用い、通常用いられ
るシリコンウエハの表面研磨装置にて圧力3.6kg/
cm2 、温度30℃〜40℃の条件で選択研磨を行なっ
た。この時は、基体表面であるNSGSiO2 膜373
表面で研磨が終了し表面が平坦で各凹部領域が、電気的
に絶縁分離された多結晶Si374´が得られた(図7
2)。
【0093】この多結晶Si374´に、光照射用ラン
プとしてタングステンハロゲンランプを用いて熱処理
(RTA(Rapid Thermal Anneal
ing))を行なった。ランプ照射による熱処理の保護
層としては同一装置内でRTO(Rapid Ther
mal Oxidation)により形成した。処理条
件は、 1)RTO ガス雰囲気・・・O2 (5 1/min) 基板温度・・・1150℃ 処理時間・・・2分(約200Å) 2)RTA ガス雰囲気・・・N2 (5 1/min) 基板温度・・・1400℃ 処理時間・・・10分 である。この結果、2000Å程度の粒径であった多結
晶Si膜374´は結晶粒径最大約10μmの大粒径多
結晶Si膜375となった(図73)。また凹部内の大
粒径多結晶Si膜375はそれぞれ独立に形成されてい
るため昇温、降温時に問題となる熱ストレスも少なく基
板にクラックが入ったり、膜剥れが起こることもなかっ
た。その後保護層であるSiO2 膜とNSGSiO2
373をHF水溶液で除去し、今度はSi34 膜37
2をストッパーとして再び前記選択研磨法を行ない大粒
径多結晶Si膜375を薄膜化して大粒径多結晶Si薄
膜375´を形成した(図74)。
【0094】上記形成された大粒径多結晶Si薄膜37
5´上に通常の半導体プロセスによりMOSトランジス
タを形成したところ電子の電界効果移動度は350cm
2 /V・sec程度であり、5インチφ面内の均一性も
含めて、良好な特性を示した。
【0095】次に本発明の第4実施例について説明す
る。溶融石英381に減圧CVD法によりSi34
382をおよそ300Å堆積させ、さらに常圧CVD法
によりNSG(Nondoped Silicon G
lass)SiO2 膜383を5μm堆積させた後、通
常の半導体プロセスによって、レジストを塗布、パター
ニングした後RIE(リアクティブイオンエッチング
法)によりNSGSiO2膜383,Si34 膜38
2、及び溶融石英381を深さ5.33μm(即ち溶融
石英を3000Åエッチングされるように)、凹部領域
の大きさ40μm角でエッチングして基体を形成した
(図75)。
【0096】次いでエピタキシャル成長装置により多結
晶Si膜384を6μm堆積させた。堆積条件は、 ガス種・・・H2 :SiH4 Cl2 =100:1.0
(1/min) 基板温度・・・800℃ 堆積時間・・・15分 圧力・・・760Torr である。この工程によって、図76に示すように凹部領
域内は平均結晶粒径がおよそ0.2μm程度の多結晶S
i384で完全に埋められた。
【0097】次いでSiO2 のコロイダルシリカ(平均
粒径0.1μm)を含んだ加工液を用い、通常用いられ
るシリコンウエハの表面研磨装置にて圧力3.6kg/
cm 2 、温度30℃〜40℃の条件で選択研磨を行なっ
た。この時は、NSGSiO2 膜383表面で研磨が終
了し表面が平坦で各凹部領域が、電気的に絶縁分離され
た多結晶Si384´が得られた(図77)。
【0098】この多結晶Si384´に、光照射用ラン
プとしてタングステンハロゲンランプを用いて熱処理
(RTA(Rapid Thermal Anneal
ing))を行なった。ランプ照射による熱処理用の保
護層としては常圧CVD装置によりNSGSiO2 膜3
86をおよそ4000Å堆積させた(図78)。RTA
熱処理条件は、 ガス雰囲気・・・N2 (5 1/min) 基板温度・・・1400℃ 処理時間・・・10分 である。この結果、2000Å程度の粒径であった多結
晶Si膜384´は結晶粒径最大約10μmの大粒径多
結晶Si膜385となった(図79)。また凹部内の大
粒径多結晶Si膜385はそれぞれ独立に形成されてい
るため昇温、降温時に問題となる熱ストレスも少なく基
板にクラックが入ったり、膜剥れが起こることもなかっ
た。その後、保護層であるNSGSiO2 膜386と下
地NSGSiO2 膜383をHF水溶液で除去し、今度
はSi34 膜382をストッパーとして再び前記選択
研磨法を行ない大粒径多結晶Si膜385を薄膜化し
て、大粒径多結晶Si薄膜385´を形成した(図8
0)。
【0099】上記大粒径多結晶Si薄膜385´上に通
常の半導体プロセスによりMOSトランジスタを形成し
たところ電子の電界効果移動度は350cm2 /V・s
ec程度であり、5インチφ面内の均一性も含めて、良
好な特性を示した。
【0100】
【0101】
【0102】
【0103】
【0104】
【0105】
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】
【0113】
【0114】
【0115】
【0116】
【0117】
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明第1の結晶
基材の製造方法によれば、電気的に絶縁分離され、表面
が平坦な、大粒径な結晶粒径を持つ多結晶薄膜を、熱ス
トレスを抑制し、かつ容易に形成することが可能となっ
た。このようにして形成された電気的に絶縁された結晶
領域に半導体素子を形成することにより、電界効果移動
度等の電気的特性の優れた素子が形成でき、さらに表面
が平坦であることや、素子分離領域が不要なことから、
1つの素子が占有する面積を小さくすることが可能で、
高集積化も達成される。
【0119】また本発明第2の結晶基材の製造方法によ
れば、互いの結晶領域が電気的に絶縁分離され、表面が
平坦な、大粒径な結晶粒径を持つ多結晶膜を、熱ストレ
スが抑制された状態で、容易に形成することが可能とな
った。この電気的に絶縁された結晶領域に半導体素子を
形成することにより、電界効果移動度等の電気的特性の
優れた素子が形成でき、さらに表面が平坦であること
や、素子分離領域が不要なことから、1つの素子が占有
する面積を小さくすることが可能で、高集積化が達成さ
れる。
【0120】また本発明第3の結晶基材の製造方法によ
れば、電気的に絶縁分離され、表面が平坦な、凹部深さ
以上の結晶粒径を持つ多結晶膜を、熱ストレスを制御
し、しかも薄膜として、かつ容易に形成することが可能
となった。このようにして形成された電気的に絶縁され
た結晶領域に半導体素子を形成することにより、電界効
果移動度等の電気的特性の優れた素子が形成でき、さら
に表面が平坦であることや、素子分離領域が、不要なこ
とから、1つの素子が占有する面積を小さくするここと
が可能で、高集積化が達成される。
【0121】また本発明第4の結晶基材の製造方法によ
れば、電気的に絶録分離され、表面が平坦な、大粒径な
結晶粒径を持つ多結晶薄膜を、熱ストレスを抑制し、か
つ容易に形成することが可能となった。このようにして
形成された電気的に絶縁された結晶領域に半導体素子を
形成することにより、電界効果移動度等の電気的特性の
優れた素子が形成でき、さらに表面が平坦であること
や、素子分離領域が不要なことから、1つの素子が占有
する面積を小さくすることが可能で、高集積化も達成さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の結晶基材の製造方法の一実施態様
例を表わす工程図である。
【図2】本発明第1の結晶基材の製造方法の一実施態様
例を表わす工程図である。
【図3】本発明第1の結晶基材の製造方法の一実施態様
例を表わす工程図である。
【図4】本発明第1の結晶基材の製造方法の一実施態様
例を表わす工程図である。
【図5】本発明第1の結晶基材の製造方法の一実施態様
例を表わす工程図である。
【図6】タングステンハロゲンランプ光の黒体輻射スペ
クトルとSiの吸収係数を表わすグラフである。
【図7】タングステンハロゲンランプを用いてSiウエ
ハを加熱した場合の温度プロファイルである。
【図8】研磨速度を表わすグラフである。
【図9】本発明第2の結晶基材の製造方法の一実施態様
例を表わす工程図である。
【図10】本発明第2の結晶基材の製造方法の一実施態
様例を表わす工程図である。
【図11】本発明第2の結晶基材の製造方法の一実施態
様例を表わす工程図である。
【図12】本発明第2の結晶基材の製造方法の一実施態
様例を表わす工程図である。
【図13】本発明第3の結晶基材の製造方法の一実施態
様例を表わす工程図である。
【図14】本発明第3の結晶基材の製造方法の一実施態
様例を表わす工程図である。
【図15】本発明第3の結晶基材の製造方法の一実施態
様例を表わす工程図である。
【図16】本発明第3の結晶基材の製造方法の一実施態
様例を表わす工程図である。
【図17】本発明第3の結晶基材の製造方法の一実施態
様例を表わす工程図である。
【図18】本発明第4の結晶基材の製造方法の一実施態
様例を表わす工程図である。
【図19】本発明第4の結晶基材の製造方法の一実施態
様例を表わす工程図である。
【図20】本発明第4の結晶基材の製造方法の一実施態
様例を表わす工程図である。
【図21】本発明第4の結晶基材の製造方法の一実施態
様例を表わす工程図である。
【図22】本発明第1の結晶基材の製造方法の第1実施
例を表わす工程図である。
【図23】本発明第1の結晶基材の製造方法の第1実施
例を表わす工程図である。
【図24】本発明第1の結晶基材の製造方法の第1実施
例を表わす工程図である。
【図25】本発明第1の結晶基材の製造方法の第1実施
例を表わす工程図である。
【図26】本発明第1の結晶基材の製造方法の第1実施
例を表わす工程図である。
【図27】本発明第1の結晶基材の製造方法の第2実施
例を表わす工程図である。
【図28】本発明第1の結晶基材の製造方法の第2実施
例を表わす工程図である。
【図29】本発明第1の結晶基材の製造方法の第2実施
例を表わす工程図である。
【図30】本発明第1の結晶基材の製造方法の第2実施
例を表わす工程図である。
【図31】本発明第1の結晶基材の製造方法の第2実施
例を表わす工程図である。
【図32】本発明第1の結晶基材の製造方法の第3実施
例を表わす工程図である。
【図33】本発明第1の結晶基材の製造方法の第3実施
例を表わす工程図である。
【図34】本発明第1の結晶基材の製造方法の第3実施
例を表わす工程図である。
【図35】本発明第1の結晶基材の製造方法の第3実施
例を表わす工程図である。
【図36】本発明第1の結晶基材の製造方法の第3実施
例を表わす工程図である。
【図37】本発明第1の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図38】本発明第1の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図39】本発明第1の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図40】本発明第1の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図41】本発明第1の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図42】本発明第1の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図43】本発明第2の結晶基材の製造方法の第1実施
例を表わす工程図である。
【図44】本発明第2の結晶基材の製造方法の第1実施
例を表わす工程図である。
【図45】本発明第2の結晶基材の製造方法の第1実施
例を表わす工程図である。
【図46】本発明第2の結晶基材の製造方法の第1実施
例を表わす工程図である。
【図47】本発明第2の結晶基材の製造方法の第2実施
例を表わす工程図である。
【図48】本発明第2の結晶基材の製造方法の第2実施
例を表わす工程図である。
【図49】本発明第2の結晶基材の製造方法の第2実施
例を表わす工程図である。
【図50】本発明第2の結晶基材の製造方法の第2実施
例を表わす工程図である。
【図51】本発明第2の結晶基材の製造方法の第3実施
例を表わす工程図である。
【図52】本発明第2の結晶基材の製造方法の第3実施
例を表わす工程図である。
【図53】本発明第2の結晶基材の製造方法の第3実施
例を表わす工程図である。
【図54】本発明第2の結晶基材の製造方法の第3実施
例を表わす工程図である。
【図55】本発明第2の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図56】本発明第2の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図57】本発明第2の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図58】本発明第2の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図59】本発明第2の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図60】本発明第3の結晶基材の製造方法の第1実施
例を表わす工程図である。
【図61】本発明第3の結晶基材の製造方法の第1実施
例を表わす工程図である。
【図62】本発明第3の結晶基材の製造方法の第1実施
例を表わす工程図である。
【図63】本発明第3の結晶基材の製造方法の第1実施
例を表わす工程図である。
【図64】本発明第3の結晶基材の製造方法の第1実施
例を表わす工程図である。
【図65】本発明第3の結晶基材の製造方法の第2実施
例を表わす工程図である。
【図66】本発明第3の結晶基材の製造方法の第2実施
例を表わす工程図である。
【図67】本発明第3の結晶基材の製造方法の第2実施
例を表わす工程図である。
【図68】本発明第3の結晶基材の製造方法の第2実施
例を表わす工程図である。
【図69】本発明第3の結晶基材の製造方法の第2実施
例を表わす工程図である。
【図70】本発明第3の結晶基材の製造方法の第3実施
例を表わす工程図である。
【図71】本発明第3の結晶基材の製造方法の第3実施
例を表わす工程図である。
【図72】本発明第3の結晶基材の製造方法の第3実施
例を表わす工程図である。
【図73】本発明第3の結晶基材の製造方法の第3実施
例を表わす工程図である。
【図74】本発明第3の結晶基材の製造方法の第3実施
例を表わす工程図である。
【図75】本発明第3の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図76】本発明第3の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図77】本発明第3の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図78】本発明第3の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図79】本発明第3の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【図80】本発明第3の結晶基材の製造方法の第4実施
例を表わす工程図である。
【符号の説明】
111 基体、 112 結晶(小粒径多結晶膜)、 112’ 島状結晶(小粒径多結晶膜)、 113 大
粒径多結晶膜、 113’ 大粒径多結晶薄膜、 151 溶融石英、 152 多結晶Si膜(小粒径多
結晶膜)、 152’ 島状多結晶Si(小粒径多結晶膜)、 153 大粒径多結晶Si膜、 153’ 大粒径多結
晶Si薄膜、 161 シリコンウエハ、 162 NSG(Si
2)膜、 163 多結晶Si膜(小粒径多結晶膜)、 163’ 島状多結晶Si膜(小粒径多結晶膜)、 164 大粒径多結晶Si膜、 164’ 大粒径多結
晶Si薄膜、 171 溶融石英、 172 多結晶Si膜(小粒径多
結晶膜)、 172’ 島状多結晶Si(小粒径多結晶膜)、 173 大粒径多結晶Si膜、 173’ 大粒径多結
晶Si薄膜、 181 溶融石英、 182 多結晶Si膜(小粒径多
結晶膜)、 182’ 島状多結晶Si膜(小粒径多結晶膜)、 183 大粒径多結晶Si膜、 183’ 大粒径多結
晶Si薄膜、 184 Si34膜、 185 SiO2膜(NS
G)、 211 結晶成長基材、 212 ストッパーとなり且つ核形成密度の低い材料
層、 213 核形成密度の高い材料層、 214 小粒径多
結晶膜、 215 大粒径多結晶膜、 215’ 大粒径多結晶薄
膜、 251 溶融石英基板、 252 NSGSiO2膜、 253 Si34膜、 254 小粒径多結晶膜、 255 大粒径多結晶膜、 255’ 大粒径多結晶薄
膜、 261 溶融石英基板、 262 Si34膜、 263 小粒径多結晶膜、 264 大粒径多結晶膜、 264’ 大粒径多結晶薄膜、 271 シリコンウエハ、 272 NSG(Si
2)膜、 273 小粒径多結晶膜、 274 大粒径多結晶膜、 274’ 大粒径多結晶薄膜、 275 Si34膜、 281 溶融石英基板、 282 NSG(SiO2
膜、 283 Si34膜、 284 小粒径多結晶膜、 285 大粒径多結晶膜、 285’ 大粒径多結晶薄
膜、 286 Si34膜、 311 結晶成長基材、 312 第1のストッパーとなる面を構成する材料層、 313 第2のストッパーとなる境界面である材料領
域、 314 小粒径多結晶膜、 315 大粒径多結晶膜、 315’ 大粒径多結晶薄膜、 351 溶融石英基
板、 352 NSGSiO2膜、 353 Si34膜、 354 小粒径多結晶膜、 354’ 小粒径多結晶
膜、 355 大粒径多結晶膜、 355’ 大粒径多結晶薄
膜、 361 シリコンウエハ、 362 熱酸化膜、 36
3 Si34膜 364 NSGSiO2膜、 365 小粒径多結晶
膜、 365’ 小粒径多結晶膜、 366 大粒径多結晶
膜、 366’ 大粒径多結晶薄膜、 371 溶融石英基
板、 372 Si34膜、 373 NSGSiO2膜、 374 小粒径多結晶膜、 374’ 小粒径多結晶
膜、 375 大粒径多結晶膜、 375’ 大粒径多結晶薄
膜、 381 溶融石英基板、 382 Si34膜、 383 NSGSiO2膜、 384 小粒径多結晶
膜、 384’ 小粒径多結晶膜、 385 大粒径多結晶
膜、 385’ 大粒径多結晶薄膜、 386保護層、 411 基体、 412’ 島状半導体膜(小粒径多結
晶膜)、 413 大粒径多結晶膜、 413’ 大粒径多結晶薄
膜、

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一または二以上の凹部を有し、上面が成
    長させる結晶を選択的に除去する時にストッパーとなる
    基体を形成する工程と、 該基体に結晶を成長させる工程と、 前記凹部上を除いて成長した結晶を除去する工程と、 前記凹部上の結晶に融点以下の熱処理を行ない、該
    結晶の膜厚と同等以上の結晶粒径を持つ多結晶を粒成長
    により形成する工程と、 前記基体の上面を越えて形成された多結晶を前記基体の
    上面をストッパーとして除去する工程と、 を有することを特徴とする結晶基材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記熱処理が抵抗加熱方式の炉で行なわ
    れることを特徴とする請求項1記載の結晶基材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記熱処理がインコヒーレント光照射に
    より行なわれることを特徴とする請求項1記載の結晶基
    材の製造方法。
  4. 【請求項4】 成長させる結晶がシリコンであること
    を特徴とする請求項1記載の結晶基材の製造方法。
  5. 【請求項5】 堆積させる結晶に対して核形成密度の高
    い面を凹部底面に有し、前記堆積させる結晶を選択的に
    除去する時にストッパーとなり且つ堆積させる結晶に対
    して核形成密度が前記凹部底面に有する面の核形成密度
    よりも低い上面を持つ基体を形成する工程と、 結晶成長処理を施して前記凹部に選択的に前記基体上面
    を越えて結晶成長を行なう工程と、 成長した結晶に融点以下の熱処理を行ない堆積した
    結晶の膜厚程度以上の結晶粒径を持つ多結晶膜を粒成長
    により形成する工程と、 前記基体上面を越えて形成された多結晶膜を、基体上面
    をストッパーとして選択的に除去する工程と、 を有する結晶基材の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記熱処理が抵抗加熱方式の炉で行なわ
    れることを特徴とする請求項5記載の結晶基材の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記熱処理がインコヒーレント光照射に
    より行なわれることを特徴とする請求項5記載の結晶基
    材の製造方法。
  8. 【請求項8】 成長させる結晶がシリコンであること
    を特徴とする請求項5記載の結晶基材の製造方法。
  9. 【請求項9】 一又は二以上の凹部を有し、且つ成長さ
    せる結晶を選択的に除去する時に第1のストッパーとな
    る上面と、該上面と凹部底面との間の所定の深さに、成
    長させる結晶を選択的に除去する時に第2のストッパー
    となる境界面とを有する基体を形成する工程と、 該基体に結晶成長を行なう工程と、 前記基体上面を越えて形成された結晶を前記基体上面
    をストッパーとして選択的に除去する工程と、 前記凹部に残った結晶に融点以下の熱処理を行ない凹
    部の深さ以上の結晶粒径を持つ多結晶を粒成長により形
    成する工程と、 この多結晶を前記境界面をストッパーとして選択的に除
    去する工程と、 を有する結晶基材の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記熱処理が抵抗加熱方式の炉で行な
    われることを特徴とする請求項9記載の結晶基材の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 前記熱処理がインコヒーレントによる
    光照射により行なわれることを特徴とする請求項9記載
    の結晶基材の製造方法。
  12. 【請求項12】 成長させる結晶がシリコンであるこ
    とを特徴とする請求項9記載の結晶基材の製造方法。
  13. 【請求項13】 一または二以上の凹部を有し、上面が
    成長させる結晶を選択的に除去する時にストッパーとな
    る基体を形成する工程と、前記基体の凹部の深さよりも厚い半導体膜を該基体上に
    形成する工程と、 前記基体の上面上にある半導体膜を除去して、前記凹部
    にある半導体膜を島状に分離する工程と、 前記島状に分離された半導体膜にその融点以下の熱処理
    を行い、該半導体膜の膜厚と同等以上の結晶粒径を持つ
    多結晶を成長させる工程と、 前記基体の上面より上方にある多結晶を前記基体の上面
    をストッパーとして除 去する工程と、 を有することを特徴とする結晶基体の製造方法。
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