JP3144105B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3144105B2 JP33695592A JP33695592A JP3144105B2 JP 3144105 B2 JP3144105 B2 JP 3144105B2 JP 33695592 A JP33695592 A JP 33695592A JP 33695592 A JP33695592 A JP 33695592A JP 3144105 B2 JP3144105 B2 JP 3144105B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調ダクトにより生成
した空調風を複数の吹出ダクトを通じて車内に送風する
車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の空調装置としては、
バイレベルモードにおいて、乗員の足元に暖かい空調風
を送風すると共に、その空調風温度よりも若干低い温度
の空調風を上半身に送風することにより、頭寒足熱の快
適な送風を実現したものが供されている。
【0003】この種の空調装置の一例として、実公昭5
7−28653号公報に示されたものがあり、その構成
を図8に示す。即ち、空調ダクト1内にはエバポレータ
2及びヒータコア3が配設されており、空調ダクト1内
に供給された空気はエバポレータ2を通過することによ
り冷却されるようになっている。また、ヒータコア3を
通過する冷風量はエアミックスダンパ4により調整され
るようになっており、その調整に応じてエバポレータ2
からの冷風のうちヒータコア3を通過して暖められる割
合が決定され、以て空調ダクト1からは温度制御された
空調風が送風される。
【0004】空調ダクト1には前席及び後席の足元に送
風するためのフット吹出ダクト5,フロントガラスに送
風するためのデフロスタ吹出ダクト6並びに乗員の上半
身に送風するためのフェース吹出ダクト7が連結されて
いる。フット吹出ダクト5及びデフロスタ吹出ダクト6
に対応して風量調整用のダンパ8,9が設けられている
と共に、デフロスタ吹出ダクト6とフェース吹出ダクト
7とを切替えるための通路切替ダンパ10が設けられて
いる。
【0005】一方、空調ダクト1においてエバポレータ
2の下流側とフェース吹出ダクト7とはバイパスダクト
11により連結されており、そのバイパスダクト11は
冷風ダンパ12により開閉されるようになっている。こ
の場合、上記各ダンパはモード切替レバーに連動して開
閉されるようになっている。
【0006】さて、モード切替レバーにより冷房運転を
設定すると、フェース吹出ダクト7のみが開口されるの
で、エアミックスダンパ4により温度調整された空調風
は全てフェース吹出ダクト7を通じて車内に送風され
る。
【0007】また、モード切替レバーによりバイレベル
モードを設定すると、フット吹出ダクト5が開口すると
共にフェース吹出ダクト7が開口し、これにより、エア
ミックスダンパ4により温度調整された空調風はフット
吹出ダクト5及びフェース吹出ダクト7を通じて車内に
送風されるようになる。このとき、バイパスダクト11
も開口され、エバポレータ2を通過した冷風の一部がバ
イパスダクト11を通じてフェース吹出ダクト7に供給
されるので、乗員の上半身への送風温度は足元への送風
温度よりも若干低くなり、以て頭寒冷足の快適な送風環
境を実現することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、バイ
レベルモード時にフェース吹出ダクト7を通じた送風温
度を任意に設定したいという要望がある。しかしなが
ら、上記従来構成のものの場合、バイレベルモード時に
おいては、フェース吹出ダクト7からの送風温度はエア
ミックスダンパ4により温度調整された空調風の温度よ
りも若干低い温度に画一的に設定されてしまう。このた
め、フェース吹出ダクト7を通じた送風温度を足元への
送風温度とは独立に設定することができず、その点が未
解決の課題として残されていた。
【0009】また、急速冷房運転時には、フット吹出ダ
クト5及びデフロスタ吹出ダクト6を閉じることにより
エバポレータ2からの冷風の全てをフェース吹出ダクト
7を通じて車内に送風するようになっているものの、空
調ダクト1とフェース吹出ダクト7とは略直交するよう
に連結されているので、急速冷房運転時の送風抵抗が極
めて大きく、フェース吹出ダクト7を通じた送風量を増
大することは困難であった。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、空調ダクトから複数の吹出ダクトを通
じて車内に空調風を送風するものにおいて、特定の吹出
ダクトを通じた送風温度を任意に調整することができる
と共に、急速冷房運転時に特定の吹出ダクトを通じた送
風量を増大することができる車両用空調装置を提供する
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、空調ダクト内
に設けられたメイン通路に第1のバイパス通路が形成さ
れるように加熱器を配設し、送風手段から前記メイン通
路に冷風を送風すると共に加熱器を通過する冷風量を温
度調節手段により調節することによりメイン通路に接続
された複数の吹出ダクトを通じて車内に空調風を送風す
る車両用空調装置において、前記複数の吹出ダクトのう
ちの一つとして構成され、複数の分岐ダクトを有した特
定の吹出ダクトと、前記第1のバイパス通路を通過する
冷風の一部を前記分岐ダクトの上流側となる位置に形成
された切欠部を通じて前記特定の吹出ダクトに流入させ
る第2のバイパス通路を設け、この第2のバイパス通路
を通過する送風量を調整する冷風ダンパを設け、開口状
態で前記第1のバイパス通路を通過する冷風を前記第2
のバイパス通路に流入させる連絡通路を設け、この連絡
通路を開口する通路切替ダンパを設け、前記冷風ダンパ
による通過風量を調整すると共に、急速冷房運転が指示
されたときは前記通路切替ダンパにより前記連絡通路を
開口させる制御装置を設けた上で、前記第2のバイパス
通路の切欠部は、冷風を前記特定の吹出ダクトを通過す
る空調風に対して直交し且つ前記分岐ダクトの分岐方向
に対して略均等に流入させるように設けたものである
【0012】
【作用】送風手段からの冷風は空調ダクト内に設けられ
たメイン通路を通過する。このとき、温度調節手段によ
り加熱器を通過する冷風量が調整されるので、加熱器を
通過することにより暖められた温風と第1のバイパス通
路を通過した冷風とが混合される。従って、メイン通路
に接続された吹出ダクトを通じて車内に空調風が送風さ
れる。
【0013】一方、第2のバイパス通路を通過する冷風
量は冷風ダンパの開度により設定されている。これによ
り、第2のバイパス通路を通じて特定の吹出ダクトに流
入される冷風量が調整される。
【0014】さて、急速冷房運転が指示されると、制御
装置は通路切替ダンパにより連絡通路を開口する。これ
により、連絡通路を通じて第1のバイパス通路を通過す
る冷気が特定の吹出ダクトに流入するするので、特定の
吹出ダクトからの送風量を増大することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図5を
参照して説明する。図1は全体の概略構成を示してい
る。この図1において、空調ダクト21の始端部にはブ
ロアファン22が設けられており、内外切替ダンパ23
を通じて車内の空気若しくは車外の空気がブロアファン
22により空調ダクト21内に設けられたメイン通路3
4に供給される。このブロアファン22はモータ制御回
路24により駆動されると共に、ダンパ23はサーボモ
ータ25により開閉される。そして、モータ制御回路2
4及びサーボモータ25は制御装置(ECU)26によ
りその動作が制御される。
【0016】メイン通路34にはエバポレータ27及び
加熱器たるヒータコア28が配設されている。エバポレ
ータ27には図示しないコンプレッサから冷媒が供給さ
れ、ヒータコア28にはウォータバルブ29を通じてエ
ンジン冷却水が供給されるようになっている。このヒー
タコア28はメイン通路34の断面積の略半分を占める
ようにその大きさが設定されており、これによりメイン
通路34にはヒータコア28から外れた第1のバイパス
通路34aが形成されている。
【0017】ヒータコア28に対応して温度調整手段た
るエアミックスダンパ30が設けられており、そのエア
ミックスダンパ30の開度に応じてヒータコア28を通
過する冷風量が設定される。このエアミックスダンパ3
0はサーボモータ31によりその開度が調整されると共
に、サーボモータ31は制御装置26によりその動作が
制御される。また、エバポレータ27の下流側には温度
センサ32が配設されており、その温度センサ32によ
る温度信号は制御装置26に与えられる。
【0018】メイン通路34においてエバポレータ27
の下流側には隔壁33が設けられており、その隔壁33
により第2のバイパス通路35が形成されている。ここ
で、第2のバイパス通路35は冷風ダンパ36により開
閉されると共に、その冷風ダンパ36はサーボモータ3
7の動作によりその開度が調整されるようになってい
る。そして、サーボモータ37は制御装置26によりそ
の動作が制御される。
【0019】メイン通路34にはデフロスタ吹出ダクト
38,フット吹出ダクト39及び特定の吹出ダクトたる
フェース吹出ダクト40が連結されている。この場合、
フェース吹出ダクト40はメイン通路34からの送風方
向と直交する方向に連結されている。また、各吹出ダク
ト38,39はダンパ41,42により開閉されると共
に、メイン通路34からフェース吹出ダクト40に至る
送風路はダンパ43により開閉される。これらのダンパ
41,42,43はサーボモータ44によりその開度が
調整されるようになっている。そして、サーボモータ4
4は制御装置26によりその動作が制御される。
【0020】フェース吹出ダクト40の端部には吹出口
45が設けられていると共に、その吹出口45に対応し
て風量調整ダンパ46が設けられている。この風量調整
ダンパ46はサーボモータ47によりその開度が調整さ
れる。そして、サーボモータ47は制御装置26により
その動作が制御される。
【0021】さて、制御装置26は、室内温度センサ4
8,外気温度センサ49,日射センサ50,冷却水温度
センサ51からの各検出信号を入力すると共に、温度設
定スイッチ52からの設定温度を入力することにより、
各サーボモータを制御するようになっている。
【0022】図2は空調ダクト21の部分斜視図であ
り、図3はバイパス通路35の横断面図である。これら
の図2及び図3において、バイパス通路35は一対の対
向する腕部35a,35bを有するようにU字状に形成
されており、その腕部35a,35b間にメイン通路3
4からの空調風が通過してフェース吹出ダクト40に送
風されるようになっている。ここで、バイパス通路35
の腕部35a,35bには複数の切欠部35cが形成さ
れており、バイパス通路35はそれらの切欠部35cを
通じて送風路と通じている。
【0023】また、隔壁33には矩形状の連絡通路53
が形成されており、その連絡通路53に通路切替ダンパ
54が設けられている。この通路切替ダンパ54はサー
ボモータ31により回動するようになっており、閉位置
で連絡通路53を閉鎖し、開位置で連絡通路53を開放
する。
【0024】次に上記構成の作用について説明する。春
季,秋季のように外気温が比較的低くて日射が強いとき
は、乗員の足元に温風を送風すると共に、日射を受ける
乗員の上半身には冷風を送風して、頭寒足熱の送風環境
を実現することが望ましい。そこで、モード切替レバー
によりバイレベルモードを設定すると、制御装置26
は、各サーボモータを制御してフット吹出ダクト39及
びフェース吹出ダクト40を開放すると共に、設定され
た送風強度に応じてブロアファン22を駆動する。これ
により、ブロアファン22から送風された空気はエバポ
レータ27によって冷却され、その大部分はメイン通路
34に送風されると共に、残りは第2のバイパス通路3
5に送風される。
【0025】メイン通路34に送風された冷風はエアミ
ックスダンパ30の開度に応じてその一部がヒータコア
28を通過することにより暖められると共に、残りは第
1のバイパス通路34aを通過するので、エアミックス
ダンパ30の開度に応じてメイン通路34からは温度制
御された空調風が送風される。そして、斯様に温度調整
された空調風はフット吹出ダクト39及びフェース吹出
ダクト40を通じて車内に送風される。
【0026】一方、制御装置26は、温度設定に応じて
冷風ダンパ36の開度を調整しており、その開度に応じ
た風量の冷風が第2のバイパス通路35を通過する。こ
れにより、第2のバイパス通路35の切欠部35cから
所定風量の冷風がメイン通路34からフェース吹出ダク
ト40に至る送風路に送風される。このとき、送風路に
はメイン通路34から温度調整された空調風が送風され
ているので、バイパス通路35から送風された冷風はそ
の空調風と混じり合ってフェース吹出ダクト40を通じ
て車内に送風される。従って、フェース吹出ダクト40
を通じて車内に送風される空調風温度はフット吹出ダク
ト39を通じた空調風温度よりも低くなる。
【0027】ここで、図4における線分xはエアミック
スダンパ30の開度に対するメイン通路34を通過した
空調風温度の変化を示し、線分yは冷風ダンパ36の開
度が100%時におけるエアミックスダンパ30の開度
に対するフェース吹出温度の変化を示し、線分zは冷風
ダンパ36の開度が50%時におけるエアミックスダン
パ30の開度に対するフェース吹出温度の変化を示して
いる。このとき、線分xは冷風ダンパ36の開度が0%
時におけるエアミックスダンパ30の開度に対するフェ
ース吹出温度に略一致している。尚、温度TEはエバポ
レータ27からの冷風温度を示している。
【0028】この図4から分るように、エアミックスダ
ンパ30の開度が大きくなる程空調風温度は高くなると
共に、冷風ダンパ36の開度が大きくなる程フェース吹
出温度は全般に低下する。この場合、エアミックスダン
パ30の所定角度におけるフェース空調温度は、冷風ダ
ンパ36の開度に応じて空調風温度以下の図示斜線に示
す所定範囲に設定することができる。つまり、冷風ダン
パ36の開度が0°のときと所定角度のときにおける空
調風温度とフェース吹出温度とはエアミックスダンパ3
0の開度にかかわらず一定の比率となっているので、空
調風設定温度及びフェース吹出設定温度が制御装置26
による計算式或は乗員によるマニュアル設定値により与
えられることにより、制御装置26は、図4に示す関係
からエアミックスダンパ30及び冷風ダンパ36の開度
を決定してその開度に各ダンパを調整する。この結果、
エアミックスダンパ30の開度に応じてダンパ36の開
度が調整されるので、フェース吹出ダクト40を通じた
フェース吹出温度を目標値に調整することができる。
【0029】さて、モード切替レバーにより急速冷房運
転を設定すると、制御装置26は、デフロスタ吹出ダク
ト38及びフット吹出ダクト39を閉鎖すると共に、フ
ェース吹出ダクト40を開放する。また、制御装置26
は、エアミックスダンパ30を閉位置に移動すると共に
通路切替ダンパ54を開位置に移動した状態でブロアフ
ァン22を最大速度で回転する。これにより、メイン通
路34を通過することによりエバポレータ27により冷
却された冷風はフェース吹出ダクト40を通じて車内に
送風される。このとき、通路切替ダンパ54は開位置に
位置しているので、第1のバイパス通路34aを通過す
る冷風の大部分は通路切替ダンパ54により連絡通路5
3を通じて第2のバイパス通路35に流入すると共に、
フェース吹出ダクト40を通じて車内に送風される。
【0030】上記構成のものによれば、エバポレータ2
7からの冷風の一部を第2のバイパス通路35に送風す
ると共に、その送風量を冷風ダンパ36により調整する
ようにしたので、バイレベルモード時にはバイパスダク
トを通じてフェース吹出ダクトに所定量の冷風を供給す
るだけの従来構成と違って、フェース吹出ダクト40を
通じた車内への送風温度をメイン通路34を通過した空
調風温度以下の所定温度に調整することができる。
【0031】また、上記実施例の場合、急速冷房運転時
には隔壁33に設けられた通路切替ダンパ54を開位置
に切替えることにより、第1のバイパス通路34aを通
過する冷気を第2のバイパス通路35に流入させるよう
にしたので、第1のバイパス通路34aは連絡通路53
を通じて第2のバイパス通路35に短絡されることにな
る。従って、空調ダクトからの空調風をフェース吹出口
に供給するには、その送風方向を直交した方向に折曲げ
なければならない従来構成のものと違って、フェース吹
出ダクト40まで至る送風抵抗を小さくできるので、フ
ェース吹出ダクト40を通じて車内に送風される送風量
を増大することができる。
【0032】さらに、上記実施例の場合、バイパス通路
35の腕部35a,35bに形成された切欠部35cか
ら冷風を送風するようにしたので、バイパス通路35か
らの冷風は温度調節された空調風の送風方向に対して直
交する方向に供給されることになる。従って、空調風に
対して冷風が効率よく混合されるので、フェース吹出ダ
クト40を通じたフェース吹出温度は目標温度によく合
致するようになる。
【0033】図6及び図7は本発明の第2実施例を示し
ており、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説
明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。即ち、
第2のバイパス通路35の腕部35a,35bにおいて
連絡通路53の両側となる位置には補助連絡通路53a
が夫々形成されている。また、通路切替ダンパ54の両
側には補助通路切替ダンパ54aが一体に設けられてお
り、それらの補助通路切替ダンパ54aの位置に応じて
補助連絡通路53aが開口及び閉鎖されるようになって
いる。
【0034】この第2実施例の場合、急速冷房運転が設
定されることにより通路切替ダンパ54が開位置に移動
したときは、補助通路切替ダンパ54aも開位置に移動
するので、連絡通路53が開口されるのと同時に補助連
絡通路53aも開口される。従って、第1のバイパス通
路34aを通過する冷風は連絡通路53に加えて補助連
絡通路53aから第2のバイパス通路35に流入するよ
うになるので、第1実施例のものに比べて、急速冷房運
転時にフェース吹出ダクト40を通じて車内に送風され
る冷気の送風量を一層増大することができる。
【0035】しかも、上述のように急速冷房運転時にお
ける冷気の送風量をメイン通路34を迂回して増大する
ことができるので、メイン通路34の長さ或いは形状に
かかわらず冷気の増大を実現することができる。従っ
て、車両スペースの限られた範囲内に空調ダクト21を
効率良く配置することができる。
【0036】尚、上記各実施例では、バイパス通路35
に2本の腕部35a,35bを設けるように構成した
が、これに代えて、バイパス通路35に1本の腕部を有
するように構成してもよい。
【0037】また、バイパス通路35の腕部35a,3
5bに形成した切欠部35cとしては、その大きさ及び
個数を適宜設定することができる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の車両用空調装置によれば、以下の効果を奏する。
【0039】空調ダクト内に設けられたメイン通路に第
1のバイパス通路が形成されるように加熱器を形成する
と共に、その加熱器を通過する送風機からの冷風量を温
度調節手段により調整するようにしたので、空調ダクト
から複数の吹出ダクトを通じて車内に送風する場合に、
特定の吹出ダクトを通じた送風温度を任意に調整するこ
とができる。
【0040】また、第1のバイパス通路を通過する冷気
を特定の吹出ダクトに流入させるための第2のバイパス
通路及び連絡通路を設け、急速冷房運転が指示されたと
きは、通路切替ダンパにより連絡通路を開口させること
により第1のバイパス通路を通過する冷気を第2のバイ
パス通路を通じて特待のダクトに流入させるようにした
ので、急速冷房運転時に特定の吹出ダクトを通じた送風
量を増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略構成図
【図2】空調ダクトを破断して示す概略斜視図
【図3】バイパス通路の横断面図
【図4】エアミックスダンパの開度に対する空調風温度
の変化を示す図
【図5】温度設定に対するダンパの開度を示す図
【図6】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図7】図3相当図
【図8】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
21は空調ダクト、26は制御装置、28はヒータコア
(加熱器)、30はエアミックスダンパ(温度調節手
段)、34はメイン通路,34aは第1のバイパス通
路、35は第2のバイパス通路、36は冷風ダンパ、3
8はデフロスタ吹出ダクト、39はフット吹出ダクト、
40はフェース吹出ダクト(特定の吹出ダクト)、53
は連絡通路、54は通路切替ダンパである。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−61705(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 102

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ダクト内に設けられたメイン通路に
    第1のバイパス通路が形成されるように加熱器を配設
    し、送風手段から前記メイン通路に冷風を送風すると共
    に前記加熱器を通過する冷風量を温度調節手段により調
    節することによりメイン通路に接続された複数の吹出ダ
    クトを通じて車内に空調風を送風する車両用空調装置に
    おいて、前記複数の吹出ダクトのうちの一つとして構成され、複
    数の分岐ダクトを有した特定の吹出ダクトと、 前記第1のバイパス通路を通過する冷風の一部を前記分
    岐ダクトの上流側となる位置に形成された切欠部を通じ
    て前記特定の吹出ダクトに流入させる第2のバイパス通
    路と、 この第2のバイパス通路を通過する送風量を調整する冷
    風ダンパと、 開口状態で前記第1のバイパス通路を通過する冷風を前
    記第2のバイパス通路に流入させる連絡通路と、 この連絡通路を開口する通路切替ダンパと、 前記冷風ダンパによる通過風量を調整すると共に、急速
    冷房運転が指示されたときは前記通路切替ダンパにより
    前記連絡通路を開口させる制御装置とを備え 前記第2のバイパス通路の切欠部は、冷風を前記特定の
    吹出ダクトを通過する空調風に対して直交し且つ前記分
    岐ダクトの分岐方向に対して略均等に流入させるように
    設けられている ことを特徴とする車両用空調装置。
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