JP3144094B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP3144094B2
JP3144094B2 JP04296701A JP29670192A JP3144094B2 JP 3144094 B2 JP3144094 B2 JP 3144094B2 JP 04296701 A JP04296701 A JP 04296701A JP 29670192 A JP29670192 A JP 29670192A JP 3144094 B2 JP3144094 B2 JP 3144094B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内に差し込む日射
量の影響を自動補正する車両用空気調和装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用空気調和装置、例えば
車両用オートエアコンは、車室内の温度を希望温度に設
定すると、車室内の温度変化、車室外の温度変化や日射
の影響を制御装置によって自動補正し、車室内温度を常
に設定温度に保つように自動コントロールしている。し
かし、日射のような方向性を持つ外乱であっても、車両
全体として受ける熱量として測定し、熱負荷を補正する
という方式で対処されてきた。したがって、方向性を持
つ外乱、すなわち日射が、太陽の位置、乗車する座席の
違いにより乗員に当たったり、当たらなかったりするの
で、乗車する座席の違いにより暑く感じたり、何も感じ
ない乗員が非常に狭い空間の車室内に同時に存在してい
た。
【0003】そこで、車両後方から後部座席に乗車する
乗員に日射の当たる条件に対してリアクーラ等を作動さ
せるエアコン方式が提案されている。なお、後部座席に
乗車する乗員に対し、前述のエアコン方式を適用して車
室内温度を自動コントロールすると、図14の結果とな
る。図14は横軸に左右角を表し、縦軸に温感(非常に
暑いから非常に寒いまでの11段階)を表したグラフ
で、温感を申告した乗員は左後部座席に乗車している。
また、左右角は、車両前方を0°とし、車両の右へ回転
していき右側方を90°、さらに真後ろを180°と
し、反対に車両の左へ回転していき左側方を−90°、
さらに真後ろを−180°としている。したがって、左
右角180°と左右角−180°とは、車両の真後ろの
同じ方向を示す。この図14のグラフから、太陽が車両
に対し車両の後部から日射を照射する場合、ほぼ後方の
日射が車両後部に設けられた後方日射センサで検出さ
れ、リアクーラが作動するため、左後部座席に乗車する
乗員はほぼ快適な温感を得ている。また、車両の前方の
日射は、後部座席に乗車する乗員に当たらないので、リ
アクーラが作動しなくても快適な温感が維持される。さ
らに、右後方の日射は、後方日射センサで検出しリアク
ーラが作動するので、左後部座席に乗車する乗員は快適
な温感が維持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の方式
を適用したオートエアコンにおいては、車両の左斜め前
からの日射があると、図14のグラフに示したよう
に、左後部座席に乗車する乗員にその日射が当たるのに
対し、後方日射センサには日射が当たらないため、リア
クーラが作動せず、左後部座席に乗車する乗員が左斜め
前方からの日射により暑く感じ不快な温感を感じてしま
という問題点があった。本発明は、車両の前方からの
日射があるときでも、後席側送風機を作動させることに
より、車両の後部座席に乗車する乗員の温感を快適なも
のとする車両用空気調和装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、両の後部座席に乗車する乗員に向かって空気を吹
き出す吹出口を有する後部側送風ダクトと、この後部側
送風ダクト内において車両の後部座席に乗車する乗員に
向かう空気流を発生させる後部側送風機と、車両の前方
から側方までの太陽光の強さおよび太陽の位置を検出す
る第1検出手段、および車両の側方から後方までの太陽
光の強さを検出する第2検出手段を有し、これらの第1
検出手段および第2検出手段により検出された太陽光の
さに応じて前記後部側送風機の総風量を制御する総風
制御手段と、車室内の設定温度を設定する温度設定手
段と、内気温度を検出する内気温度検出手段と、少なく
とも前記温度設定手段により設定された設定温度と前記
内気温度検出手段により検出された内気温度と前記第1
検出手段により算出された太陽光の強さとに基づいて、
前記太陽光の強さが強い程低温となるように必要吹出温
度を算出する必要吹出温度算出手段と、この必要吹出温
度算出手段により算出された必要吹出温度が所定温度以
下の時に前記後部側送風機を作動させる送風機制御手段
を備えた技術手段を採用した。請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の車両用空気調和装置において、
記後部側送風ダクトの吹出口は、左後部座席に乗車する
乗員に向かって空気を吹き出す左吹出口、および右後部
座席に乗車する乗員に向かって空気を吹き出す右吹出口
よりなり、前記後部側送風ダクト内において前記左吹出
口と前記右吹出口との配風割合を調節する配風割合調節
手段と、前記第1検出手段により検出された太陽の位置
に応じて前記配風割合調節手段を制御する配風割合制御
手段とを備えた技術手段を採用した。
【0006】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、車両の側方か
ら後方まで日射の有無を検出する第2検出手段により検
出された太陽光の強さだけでなく、車両の前方から側方
まで日射の有無を検出する第1検出手段により検出され
た太陽光の強さをも考慮して後部側送風機の総風量を
御するため、第2検出手段により検出不可能な車両の斜
め前方から車室内に差し込む日射に対しても車両の後部
座席に乗車する乗員に向かって吹出口より空気が吹き出
される。 また、第1検出手段により検出された太陽光の
強さ、温度設定手段により設定された設定温度、内気温
度検出手段により検出された内気温度に基づいて必要吹
出温度を算出し、この算出した必要吹出温度に基づいて
後席側送風機の作動を制御している。具体的には、必要
吹出温度は、太陽光の強さが強い程、低温となるように
算出され、後部側送風機は、必要吹出温度が所定温度以
下のときに作動することにより、第2検出手段により検
出不可能な車両の斜め前方から日射があるときでも、後
席側送風機が作動し易くなり、車両の後部座席に乗車す
る乗員に向かって吹出口より空気が吹き出される。請求
項2に記載の発明によれば、第1検出手段により検出さ
れた太陽の位置に応じて配風割合調節手段が制御される
ため、後部側送風ダクトの左吹出口より吹き出される配
風割合と右吹出口より吹き出される配風割合とが調節さ
れる。
【0007】
【実施例】本発明の車両用空気調和装置を図に示す実施
例に基づいて説明する。 〔第1実施例〕図1ないし図12は本発明の第1実施例
を示し、図1は乗用車用オートエアコンを示した図であ
る。乗用車用オートエアコン1は、冷凍サイクル2、エ
アコンユニット3、リアクーラユニット4および制御装
置5を備える。冷凍サイクル2は、コンプレッサ6、コ
ンデンサ7、レシーバ8、フロントエバポレータ9、リ
アエバポレータ10、分岐配管11およびこれらを接続
する冷媒配管12等からなる。なお、フロントエバポレ
ータ9は、内部に冷媒が供給されると、内部を通過する
冷媒とエアコンユニット3内を流れる空気とを熱交換さ
せて空気を冷却する。リアエバポレータ10は、内部に
冷媒が供給されると、内部を通過する冷媒とリアクーラ
ユニット4内を流れる空気とを熱交換させて空気を冷却
する。
【0008】エアコンユニット3は、内部にフロントエ
バポレータ9を納め、車室内に空気を送るための送風ダ
クト13、この送風ダクト13内において車室内に向か
う空気流を発生するフロントブロワ14、送風ダクト1
3内を流れる空気を加熱するヒータコア15等からな
る。なお、ヒータコア15は、エンジンEのウォータジ
ャケット(図示せず)、ウォータポンプ(図示せず)、
電磁式の温水弁16とともに冷却水回路を構成し、その
温水弁16の開弁により内部にエンジン冷却水が供給さ
れる。
【0009】リアクーラユニット4は、本発明の車両用
空気調和装置であって、図2および図3にも示したよう
に、リアエバポレータ10を納めたリア送風ダクト1
7、このリア送風ダクト17内に配されたリアブロワ1
8、分岐配管11に配されたリアバルブ19、およびリ
ア送風ダクト17内に配されたリア左右風量ドア20を
有する。リア送風ダクト17は、本発明の後部側送風ダ
クトであって、乗用車のリアダッシュボード下部からト
ランク内にかけて取り付けられ、リアエバポレータ10
とリアブロワ18を納めた本体ケーシング21と、左右
後部座席の天井に配設された左天井ダクト22、右天井
ダクト23とから構成されている。
【0010】なお、リア左右風量ドア20は、本発明の
配風割合調節手段であって、サーボモータ(図示せず)
によって設定位置aに設定されると、左天井ダクト22
のみを本体ケーシング21に連通し、設定位置bに設定
されると右天井ダクト23のみを本体ケーシング21に
連通する。また、リア左右風量ドア20は、サーボモー
タによって設定位置aから設定位置bまでの間の任意の
位置に設定されると、左天井ダクト22、右天井ダクト
23を任意の開度で本体ケーシング21に連通させる。
【0011】左天井ダクト22の先端部には、乗用車の
左後部座席の天井で開口し、且つ左後部座席に乗車する
乗員の頭部に向かって空気を吹き出す左吹出口24が設
けられている。右天井ダクト23の先端部には、乗用車
の右後部座席の天井で開口し、且つ右後部座席に乗車す
る乗員の頭部に向かって空気を吹き出す右吹出口25が
設けられている。リアブロワ18は、本発明の後部側送
風機であって、後部座席に乗車する乗員の頭部に向かっ
て空気流を発生する。リアバルブ19は、開弁するとコ
ンプレッサ6から吐出された冷媒をリアエバポレータ1
0内に供給し、閉弁するとコンプレッサ6から吐出され
た冷媒のリアエバポレータ10内への供給を停止する。
【0012】制御装置5は、本発明の総風量制御手段、
配風割合制御手段、必要吹出温度算出手段送風機制御
手段であって、図4に示したように、コントローラ2
7、内気温度を検出する内気温センサ(内気温度検出手
段)28、外気温度を検出する外気温センサ(外気温度
検出手段)29、フロントエバポレータ9の吹出温度を
検出する吹出温度センサ30、車室内の前部(図1およ
び図5参照)に配された前方日射センサ31、および車
室内の後部(図1および図5参照)に配された後方日射
センサ32からの電気信号に基づいて、フロントブロワ
14およびリアブロワ18の総風量を制御する。さら
に、制御装置5は、リアバルブ19の開閉状態を制御
し、リア左右風量ドア20およびエアミックスドア33
の開度を制御し、コンプレッサ6の電磁クラッチ34の
オン、オフを制御する。なお、コントローラ27には、
エアコンスイッチ、車室内の設定温度を設定する温度設
定スイッチ(温度設定手段)、フロントブロワ14の総
風量を自動的に制御するフロントブロワスイッチ、リア
ブロワ18の総風量を自動的に制御するリアブロワスイ
ッチ、および空調モードを切り替えるモード切替スイッ
チ等が配設されている。
【0013】前方日射センサ31は、本発明の第1検出
手段であって、図6ないし図8に示したように、透明な
カバー35、このカバー35内においてX軸、Y軸、Z
軸という極座標表現にて異なる方位に臨むように立体的
に配された光電変換素子36〜38、およびこれらの光
電変換素子36〜38を保持する基盤39等から構成さ
れている。この前方日射センサ31は、前方から車室内
に差し込む太陽光の強さRS(右面:W/m2 )、LS
(左面:W/m2 )、TS(上面:W/m2 )を計測し
て電気量に変換する。後方日射センサ32は、本発明の
第2検出手段であって、後方から車室内に差し込む太陽
光の強さTS(W/m2 )を計測して電気量に変換す
る。前方日射センサ31および後方日射センサ32の出
力は、車室内に取り付けられているので、フロントガラ
スやリアガラスの影響を予め考慮した値となっている。
なお、図5に示したIは前方日射量(W/m2 )を表
し、図5および図6に示したφは太陽の位置の乗用車の
前方から左右角度のずれを表し、図5および図7に示し
たθは太陽(日射)の高度(仰角)を表す。
【0014】図9は制御装置5の主なプログラムの一例
を示したフローチャートである。初めに、コントローラ
27で設定された設定温度TSET(℃)、内気温センサ2
8で検出された内気温度TR(℃)、外気温センサ29で
検出された外気温度TAM(℃)、吹出温度センサ30で
検出されたフロントエバポレータ9の吹出温度TE(℃)
を読み込み(ステップS1)、前方日射センサ31で検
出された太陽光の強さ右面RS(W/m2 )、左面LS
(W/m2 )、上面TS(W/m2 )、および後方日射
センサ32で検出された太陽光の強さTS(W/m2
を読み込む(ステップS2)。
【0015】そして、前方日射量をI=f1 (RS,L
S,TS)(W/m2 )より算出し(ステップS3)、
前方日射量Iが100(W/m2 )より小さいか否かを
判断する(ステップS4)。このステップS4において
判断結果がYesの場合には、前方日射量I=0、左右
角φ=0、仰角θ=0に設定し(ステップS5)、その
後にステップS8の制御に移行する。また、ステップS
4において判断結果がNoの場合には、左右角をφ=f
2 (RS,LS,TS)(℃)より算出し(ステップS
6)、さらに仰角をθ=f3 (RS,LS,TS)
(℃)より算出する(ステップS7)。
【0016】つづいて、TAO=KSET×TSET−KR×TR−
KAM ×TAM −KS×I+Cから必要吹出温度TAOを算出
する(ステップS8)。なお、TAOは必要吹出温度
で、TSET、TR、TAM およびIは設定温度、内気温度、外
気温度および前方日射量で、KSET、KR、KAM およびKSは
それぞれ設定温度、内気温度、外気温度および前方日射
量の係数で、Cは定数である。さらに、SW=f4 (T
AO,TE)から必要ダンパ開度SWを算出する(ステッ
プS9)。
【0017】つづいて、図10で表したデータに基づい
て、必要吹出温度TAOに応じてフロントブロワ14の
必要ブロワ風量BLWを算出し(ステップS10)、図
11で表したデータに基づいて、必要吹出温度TAOに
応じてリアブロワ18の必要ブロワ風量BLWを算出す
る(ステップS11)。なお、図10および図11にお
いてHIは大風量、LOは小風量、OFF はオフを示し、HIと
LOとの間は風量を連続可変制御される。また、TSは後
方日射センサ32で検出された後方日射量で、破線は後
方日射量TSを考慮に入れたデータを表す。そして、リ
アブロワ18は、リアクーラユニット4内にヒータユニ
ットを持たないため、冬期の必要吹出温度の制御値とな
るT3 〜T4 付近では当然のようにオフとなる。
【0018】そして、リアブロワ18が作動(オン)中
か否かを判断する(ステップS12)。このステップS
12において判断結果がYesの場合には、リアバルブ
19を開弁(オン)し(ステップS13)、その後にス
テップS19の制御に移行する。また、ステップS12
において判断結果がNoの場合には、後方日射量TSが
設定値SET{例えば430(W/m2 )}より大きい
か否かを判断する(ステップS14)。このステップS
14において判断結果がYesの場合には、すなわち、
後部座席に乗車する乗員に日射が当たっていると判断し
て、その乗員の暑さを緩和するために、リアブロワ18
の風量を最小風量LOに設定し(ステップS15)、その
後にステップS18の制御に移行する。また、ステップ
S14において判断結果がNoの場合には、左右角φが
所定値C1(例えば−30°)より大きく、且つ所定値
C2(例えば30°)より小さいか否かを判断する(ス
テップS16)。このステップS16において判断結果
がYesの場合には、ステップS15の制御に移行す
る。また、ステップS16において判断結果がNoの場
合には、リアブロワ18の風量を0(オフ)に設定し
(ステップS17)、リアバルブ19を閉弁(オフ)す
る(ステップS18)。
【0019】つづいて、図12で表したデータに基づい
て、左右角φに応じてリア左右風量配分となるようにリ
ア左右風量ドア20の開度を設定する(ステップS1
9)。なお、図12のデータは仰角θ、すなわち、太陽
の高度によって矢印のように補正することもできる。ま
た、リア左右風量配分が+αのときリア左右風量ドア2
0が設定位置b(図3参照)側に設定されて右天井ダク
ト23の方が左天井ダクト22より風量が多くなり、−
αのときはリア左右風量ドア20が設定位置a(図3参
照)側に設定されて左天井ダクト22の方が右天井ダク
ト23より風量が多くなる。さらに、α=0のとき中間
点c(図3参照)位置にリア左右風量ドア20に設定さ
れる。そして、設定された必要ブロワ風量BLWとなる
ようにフロントブロワ14およびリアブロワ18の端子
電圧を制御し、設定された開度となるようにエアミック
スドア33およびリア左右風量ドア20の開度を制御し
(ステップS20)、その後にステップS1の制御に移
行する。このため、室内温度が設定温度に対して低い温
度であれば車室内を暖めるように、車室内に温風が供給
され、その逆であれば冷風が供給される。
【0020】この乗用車用オートエアコン1の日射量補
正を図1ないし図12に基づいて簡単に説明する。日射
の位置、強さにより乗用車、乗員の受ける影響が異なる
ため、日射と乗用車との関係を求める必要がある。一般
に、地球表面から太陽の位置を表すのに、太陽の高さ
(高度)→仰角、方向→左右角、そして太陽光(日射)
の強さがある。つまり、3つの未知数を決定するため
に、ベクトルが異なる既知量があれば仰角、左右角およ
び太陽光の強さが求まる。そこで、3つの方向に対して
日射の強さを測定することにより、未知数である日射量
I、仰角θおよび左右角φが算出可能となる。なお、仰
角は、水平面からの角度を表し、左右角は、乗用車の前
方から左右の角度のずれ方位を表す。この左右角は、乗
用車の前方を0°とし、乗用車の右へ回転していき右側
方を90°、さらに真後ろを180°とし、反対に乗用
車の左へ回転していき左側方を−90°、さらに真後ろ
を−180°としている。したがって、左右角180°
と左右角−180°とは、乗用車の真後ろの同じ方向を
示す。
【0021】そして、日射計算は、図9のフローチャー
トに示したように、前方日射センサ31で検出された太
陽光の強さ右面RS(W/m2 )、左面LS(W/
2 )、上面TS(W/m2 )を読み込んで、前方日射
量をI=f1 (RS,LS,TS)(W/m2 )より算
出する。このとき、前方日射量が乗用車の乗員に影響の
ない量、すなわち、前方日射量Iが100より小さい場
合には簡便的に日射量I、仰角θおよび左右角φを0と
する。また、前方日射量が乗用車の乗員に影響のある量
である場合には、左右角をφ=f2 (RS,LS,T
S)(℃)より算出し、仰角をθ=f3 (RS,LS,
TS)(℃)より算出する。
【0022】ここで、左後部座席に乗車する乗員に当た
る乗用車の右斜め後方の日射、および乗用車の左斜め前
方の日射に対する日射量補正を簡単に説明する。乗用車
の右斜め後方(例えば左右角φ=135°)より日射が
車室内に差し込む場合には、乗用車後部に設けられた後
方日射センサ32により後方日射量TSが検出されるの
で、図11のデータ(破線)に基づいて、必要吹出温度
TAOに応じてリアブロワ18の風量が制御され、且つ
リアバルブ19が開弁される。このとき、リア左右風量
ドア20が、図12のデータに示すように、中間位置c
(図3参照)に設定されるので、左後部座席に乗車する
乗員に左天井ダクト22の左吹出口24からリアエバポ
レータ10で熱交換された冷風が乗員の頭部に向かって
吹き出される。このため、左後部座席に乗車する乗員は
快適な温感が得られる。
【0023】乗用車の左斜め前方(例えば左右角φ=4
5°)より日射が車室内に差し込む場合には、乗用車前
部に設けられた前方日射センサ31により前方日射量
I、仰角θおよび左右角φが測定されるので、図11の
データ(破線)に基づいて、必要吹出温度TAOに応じ
てリアブロワ18の風量が制御され、且つリアバルブ1
9が開弁される。このとき、リア左右風量ドア20が、
図12のデータの実線に示すように、設定位置と中間
位置cとの間に(図3参照)に設定されるので、左後部
座席に乗車する乗員に左天井ダクト22の左吹出口24
からリアエバポレータ10で熱交換された冷風が、乗用
車の左斜め前方より日射が当たって暑く感じ不快感を感
じている左後部座席の乗員の頭部に向かって吹き出され
る。このため、後方日射センサ32で検出不能な、乗用
車の左斜め前方からの日射があるときでも、左後部座席
に乗車する乗員は快適な温感が得られ、左後部座席に乗
車する乗員の温度フィーリングを向上させることができ
る。
【0024】〔第2実施例〕図13は本発明の第2実施
例を示し、外気温度に対するリアブロワの必要ブロワ風
量を表したデータである。第1実施例においては、必要
吹出温度TAOの制御値が冬期の制御値となるT3 〜T
4 付近の時に、後部座席の乗車する乗員に日射が当たっ
て暑さを感じる場合(すなわち図9のフローチャートの
ステップS14またはステップS16の条件を満たす場
合)にリアブロワ18の風量を最小風量LOに設定するよ
うにして後部座席に乗車する乗員の温感を向上させた。
ところが、リア送風ダクト17の左吹出口24また右吹
出口25から吹き出される空気の温度は、リアバルブ1
9の閉弁(オフ)によりリアエバポレータ10で冷却さ
れないため、車室内より吸引した室内空気の温度と同じ
はずであったが、実際にはリア送風ダクト17を空気が
通過する間に外気により冷やされてしまい、室内温度よ
り低い温度となってしまう。このため、室内温度より低
い温度の空気がリア送風ダクト17の左吹出口24また
右吹出口25から吹き出されるため、後部座席に乗車す
る乗員が涼しく感じてしまう可能性があった。
【0025】そこで、この実施例では、図9のフローチ
ャートのステップS15の制御を、図13に表したデー
タのように、外気温度TAM に基づいてリアブロワ18の
風量を制御するようにすることによって、外気の影響に
より各吹出口から吹き出される空気の温度のばらつきを
防止することができ、後部座席に乗車する乗員が涼しく
感じてしまうという不具合を解消するため、後部座席に
乗車する乗員の温度フィーリングを向上させることがで
きる。なお、図13においてHIは大風量、LOは小風量、
LO−ΔA は小風量よりΔA だけ小さい風量、OFF はオフ
を示し、風量は連続可変制御される。また、TAM は外気
温度で、Ta1は例えば−30℃、Ta2は例えば20℃、
Ta3は例えば30℃を示す。
【0026】〔変形例〕第2実施例では、外気温度TAM
に対してリアブロワ18の必要ブロワ風量を変更した
が、車両乗車直後のウォームアップ時を除けば外気温度
と内気温度との温度差に対してリアブロワ18の必要ブ
ロワ風量を変更しても良い。また、リア送風ダクト17
の左吹出口24また右吹出口25から吹き出される吹出
空気温度に対してリアブロワ18の必要ブロワ風量を変
更しても良い。さらに、リア送風ダクト17の周囲を断
熱材により覆っても外気によりリア送風ダクト17内の
空気が冷やされないようにしても良い。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、第2検出手段
により検出が不可能な車両の斜め前方からの日射に対し
ても後部側送風機が作動するため、車両の後部座席に乗
車する乗員の温感が快適なものとなる。 また、車両の斜
め前方からの日射を第1検出手段にて検出し、その第1
検出手段により検出した太陽光の強さに基づいて必要吹
出温度を算出し、この算出した必要吹出温度に応じて後
席側送風機の作動を制御することにより、第2検出手段
により検出が不可能な車両の斜め前方からの日射がある
ときでも、後席側送風機が作動し易くなる。このため、
車両の後部座席に乗車する乗員の車両の斜め前方からの
日射による不快な温感を防止することができる。これに
より、車両の後部座席に乗車する乗員の温感が快適なも
のとなり、車両の後部座席に乗車する乗員の温度フィー
リングを向上させることができる。請求項2に記載の発
明は、第1検出手段により検出された太陽の位置に応じ
て左吹出口と右吹出口との配風割合が快適な状態となる
ように制御されるため、車両の後部座席に乗車する乗員
の温感が太陽の位置に拘らず快適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の乗用車用オートエアコン
を示した概略図である。
【図2】本発明の第1実施例のリアクーラユニットを示
した概略図である。
【図3】本発明の第1実施例のリアクーラユニットを示
した断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の乗用車用オートエアコン
を示したブロック図である。
【図5】本発明の第1実施例の乗用車用オートエアコン
の作用説明図である。
【図6】本発明の第1実施例の前方日射センサを示した
平面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】図6のB−B断面図である。
【図9】本発明の第1実施例の制御装置の主なプログラ
ムの一例を示したフローチャートである。
【図10】本発明の第1実施例の必要吹出温度とフロン
トブロワの必要ブロワ風量との関係を表したデータであ
る。
【図11】本発明の第1実施例の必要吹出温度とリアブ
ロワの必要ブロワ風量との関係を表したデータである。
【図12】本発明の第1実施例の左右角とリア左右風量
配分との関係を表したデータである。
【図13】本発明の第2実施例の外気温度に対するリア
ブロワの必要ブロワ風量を表したグラフである。
【図14】従来の左後部座席の日射の左右角に対する温
感変化を表したグラフである。
【符号の説明】
1 乗用車用オートエアコン 4 リアクーラユニット(車両用空気調和装置) 5 制御装置(総風量制御手段、配風割合制御手段、前
方日射量算出手段必要吹出温度算出手段送風機制御
手段) 17 リア送風ダクト(後部側送風ダクト) 18 リアブロワ(後部側送風機)20 リア左右風量ドア(配風割合調節手段) 24 右吹出口 25 左吹出口28 内気温センサ(内気温度検出手段) 29 外気温センサ(外気温度検出手段) 31 前方日射センサ(第1検出手段) 32 後方日射センサ(第2検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 祐次 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 伊藤 裕司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 寒川 克彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−139414(JP,A) 実開 昭57−96013(JP,U) 実開 平3−71911(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)車両の後部座席に乗車する乗員に向
    かって空気を吹き出す吹出口を有する後部側送風ダクト
    と、 (b)この後部側送風ダクト内において車両の後部座席
    に乗車する乗員に向かう空気流を発生させる後部側送風
    機と、 (c)車両の前方から側方までの太陽光の強さおよび太
    陽の位置を検出する第1検出手段、および車両の側方か
    ら後方までの太陽光の強さを検出する第2検出手段を有
    し、 これらの第1検出手段および第2検出手段により検出さ
    れた太陽光の強さに応じて前記後部側送風機の総風量を
    制御する総風量制御手段と (d)車室内の設定温度を設定する温度設定手段と、 (e)内気温度を検出する内気温度検出手段と、 (f)少なくとも前記温度設定手段により設定された設
    定温度と前記内気温度検出手段により検出された内気温
    度と前記第1検出手段により算出された太陽光の強さと
    に基づいて、前記太陽光の強さが強い程低温となるよう
    に必要吹出温度を算出する必要吹出温度算出手段と、 (g)この必要吹出温度算出手段により算出された必要
    吹出温度が所定温度以下の時に前記後部側送風機を作動
    させる送風機制御手段と を備えた車両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、前記後部側送風ダクトの吹出口は、左後部座席に乗車す
    る乗員に向かって空気を吹き出す左吹出口、および右後
    部座席に乗車する乗員に向かって空気を吹き出す右吹出
    口よりなり、 前記後部側送風ダクト内において前記左吹出口と前記右
    吹出口との配風割合を調節する配風割合調節手段と、 前記第1検出手段により検出された太陽の位置に応じて
    前記配風割合調節手段を制御する配風割合制御手段と
    備えた ことを特徴とする車両用空気調和装置。
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