JP2019034693A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内の前席および後席の両方における乗員検知性能の向上を図り、乗員の温度に適した空調を行う車両用空調装置を提供する。【解決手段】車両用空調装置は、車室内の一か所に設けられて非接触温度センサと、非接触温度センサによって検出される検出範囲の表面温度情報を取得するエアコンECUと、を備える。非接触温度センサは、車室内の前席および後席のそれぞれにおいて設定された複数の検出範囲についてそれぞれ表面温度情報を検出する。エアコンECUは、前席において設定された複数の検出範囲のうち隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が人体温度条件を満たす場合に(ステップS110)、人体温度条件を満たす表面温度情報を用いた空調運転を実施する。【選択図】図9

Description

この明細書における開示は、車室内の空調を行う車両用空調装置に関する。
特許文献1には、車室内中央部の天井付近に設置した赤外線温度センサによって検出した後席の乗員の表面温度を用いて空調制御を行っている車両用空調装置が記載されている。従来技術として列挙された先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として参照により援用される。
特開2005−329932号公報
特許文献1の車両用空調装置は、後席の乗員の温度状態を検出することはできるが、前席および後席について乗員の表面温度を適正に検出する点に関して開示していない。前席は乗員の体格や好みによってシートの位置が前後に変化しやすいため、前席においては乗員がいない場所の温度を乗員温度として検出してしまうという課題がある。
この明細書における開示の目的は、車室内の前席および後席の両方における乗員検知性能の向上を図り、乗員の存在に適した空調を行う車両用空調装置を提供することにある。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された車両用空調装置の一つは、車室内に設けられた座席においてあらかじめ定められた検出範囲の表面温度情報を用いて空調運転を実施する車両用空調装置であって、車室内の一か所に設けられて、車室内における前席(2,3)および後席(4)のそれぞれにおいて設定された複数の検出範囲についてそれぞれ表面温度情報を検出する非接触温度センサ(70)と、非接触温度センサによって検出される検出範囲の表面温度情報を取得する制御装置(8)と、を備え、制御装置は、前席において設定された複数の検出範囲のうち隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が人体温度として想定される人体温度条件を満たす場合に人体の存在を認識し、人体の存在に基づいた空調運転を実施する。
この車両用空調装置によれば、車室内の一か所に設けられた非接触温度センサによって、前席と後席のそれぞれに設定された複数の検出範囲のそれぞれに対応する表面温度情報を検出することができる。制御装置は、前席において設定された複数の検出範囲のうち隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が人体の体温相当の温度である場合に当該前席に乗員が存在するとみなして、乗員の存在に基づいた空調運転を実施する。これにより、小柄な人が前席に着座した場合や前席位置が変位した場合でも、人体が存在する位置に、隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲を設定しておくことにより、車両用空調装置は前席に乗員が存在することを認識できる。また、人体温度に近い人以外の小さな物体が座席に置かれた場合でも、隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲が人体温度条件を満たさないように複数の検出範囲を設定しておくことにより、車両用空調装置は前席に乗員がいないことを認識できる。以上より、車室内の前席および後席の両方における乗員検知性能の向上を図り、乗員の存在に適した空調を行う車両用空調装置を提供できる。
第1実施形態の車両用空調装置の構成を示す概要図である。 車室内における複数の検出範囲と非接触温度センサとの位置関係を示した平面図である。 シートおよび乗員と検出範囲との位置関係を示した斜視図である。 非接触温度センサが備える、16個の検出範囲を含む視野を示した概念図である。 運転席側における検出範囲を示した側面図である。 小柄な人が運転席に乗車してきた場合に、各検出範囲の温度変化を示したグラフである。 人が乗車してきたときにファイス吹出しモードである場合に、車両用空調装置によって制御される吹出しモードの一例を示したチャート図である。 人が乗車してきたときにフット吹出しモードである場合に、車両用空調装置によって制御される吹出しモードの一例を示したチャート図である。 車両用空調装置において、人が乗車してきた場合の制御の一例を示したフローチャートである。 第2実施形態において、人が乗車してきた場合の制御の一例を示したフローチャートである。
(第1実施形態)
第1実施形態における車両用空調装置を図1〜図9を用いて説明する。第1実施形態は、明細書に開示の目的を達成可能な車両用空調装置の一例を示したものである。したがって、明細書に開示の目的を達成可能な車両用空調装置は、第1実施形態の車両用空調装置に限定するものではなく、例えば、一つの空調ユニットで前席側の左右、後席側の左右のそれぞれを個別に空調するものでもよい。また、明細書に開示の目的を達成可能な車両用空調装置は、前席側の左右、後席側の左右のそれぞれを個別に空調するものではなく、車室内全体を空調する装置でもよい。
第1実施形態の車両用空調装置は、車室内のうち、前席側の左右、後席側の左右のそれぞれに位置する空調ゾーン1a,1b,1c,1dをそれぞれ独立して空調制御する装置である。空調ゾーン1aは前席側の運転席2に相当するエリアである。空調ゾーン1bは前席側の助手席3に相当するエリアである。空調ゾーン1cは運転席側後席に相当するエリアである。空調ゾーン1dは助手席側後席に相当するエリアである。車両用空調装置は、図1に示すように、空調ゾーン1a,1bをそれぞれ独立に空調するための前席空調ユニット5と、空調ゾーン1c,1dとをそれぞれ独立に空調するための後席空調ユニット6とを備えている。前席空調ユニット5は計器盤の裏側に設置されている。後席空調ユニット6は車室内の最後方に設置されている。
前席空調ユニット5は、車室内に送風するための前席ユニットダクト50を備えている。前席ユニットダクト50には、車室内から内気を導入するための内気導入口50aと、車室外から外気を導入するための外気導入口50bとが設けられている。前席ユニットダクト50には、外気導入口50bと内気導入口50aを選択的に開閉する内外気切替ドア51が設けられている。内外気切替ドア51には、駆動手段としてのサーボモータ51aが連結されている。前席ユニットダクト50内であって外気導入口50bおよび内気導入口50aの空気下流側には、車室内に向けて吹き出される空気流を発生させる送風機52が設けられている。送風機52は、羽根車とこの羽根車を回転させるブロアモータ52aとを備えている。
前席ユニットダクト50内であって送風機52の空気下流側には、空気を冷却する空気冷却手段としての蒸発器53が設けられている。蒸発器53の空気下流側には、空気加熱手段としてのヒータコア540が設けられている。前席ユニットダクト50内であって蒸発器53の空気下流側には、仕切り板57が設けられている。仕切り板57は、前席ユニットダクト50内を運転席側通路50cと助手席側通路50dとに仕切っている。
運転席側通路50cのうちヒータコア540の側方には、バイパス通路50eが設けられている。バイパス通路50eは、ヒータコア540に対して蒸発器53により冷却された冷風をバイパスさせる通路である。助手席側通路50dのうちヒータコア540の側方には、バイパス通路50fが設けられている。バイパス通路50fは、ヒータコア540に対して蒸発器53により冷却された冷風をバイパスさせる通路である。
ヒータコア540の空気上流側には、エアミックスドア55b,55cが設けられている。エアミックスドア55b,55cと仕切り板57と運転席側通路50cと助手席側通路50dとヒータコア540とは、ヒータユニット54を構成している。エアミックスドア55bは、その開度により、運転席側通路50cを流通する冷風のうち、ヒータコア540を通る量とバイパス通路50eを通る量との比を調整する。
エアミックスドア55cは、その開度により、助手席側通路50dを流通する冷風のうち、ヒータコア540を通る量とバイパス通路50fを通る量との比を調整する。エアミックスドア55b,55cには、駆動手段としてのサーボモータ55a,55dがそれぞれ連結されている。エアミックスドア55b,55cの開度はエアコンECU8が制御するサーボモータ55a,55dによって調整されている。
蒸発器53は、圧縮機、凝縮器、受液器、減圧器とともに冷凍サイクルを構成している熱交換器である。蒸発器53は、前席ユニットダクト50内を流れる空気を冷却する。ヒータコア540は、自動車のエンジン冷却水を熱源とする熱交換器であり、蒸発器53によって冷却された冷風を加熱する。前席ユニットダクト50のうちヒータコア540の空気下流側には、運転席側フェイス吹出口が開口されている。運転席側フェイス吹出口は運転席側通路50cから運転席2に着座する運転者の上半身に向けて空気を吹き出す。
前席ユニットダクト50のうち運転席側フェイス吹出口の空気上流部には、運転席側フェイス吹出口を開閉する吹出口切替ドア56cが設けられている。吹出口切替ドア56cは駆動手段としてのサーボモータ56aによって開閉駆動されている。また、前席ユニットダクト50には、運転席側通路50cから運転者の下半身に空気を吹き出す運転席側フット吹出口、およびフロントウインドシールドの内表面のうち運転席側領域に空気を吹き出す運転席側デフロスタ吹出口が設けられている。運転席側フット吹出口および運転席側デフロスタ吹出口の空気上流部には、それぞれの吹出口を開閉する吹出口切替ドアが設けられている。それぞれの吹出口切替ドアはサーボモータによって開閉駆動されている。
前席ユニットダクト50のうちヒータコア540の空気下流側には、助手席側フェイス吹出口が開口されている。助手席側フェイス吹出口は、助手席側通路50dから助手席3に着座する乗員の上半身に向けて空気を吹き出す。前席ユニットダクト50のうち助手席側フェイス吹出口の空気上流部には、助手席側フェイス吹出口を開閉する吹出口切替ドア56bが設けられている。吹出口切替ドア56bは駆動手段としてのサーボモータ56dによって開閉駆動されている。また、前席ユニットダクト50には、助手席側通路50dから助手席3の乗員の下半身に空気を吹き出す助手席側フット吹出口、およびフロントウインドシールドの内表面のうち助手席側領域に空気を吹き出す助手席側デフロスタ吹出口が設けられている。助手席側フット吹出口および助手席側デフロスタ吹出口の空気上流部には、それぞれの吹出口を開閉する吹出口切替ドアが設けられている。それぞれの吹出口切替ドアはサーボモータによって開閉駆動されている。
後席空調ユニット6は、車室内に送風するための後席ユニットダクト60を備えている。後席ユニットダクト60内には、車室内から内気導入口60aを通して内気のみが導入される。内気導入口60aの空気下流側には、車室内に向けて吹き出される空気流を発生させる送風機62が設けられている。送風機62は、羽根車およびこの羽根車を回転させるブロアモータ62aを有している。
後席ユニットダクト60内において送風機62の空気下流側には、空気を冷却する空気冷却手段としての蒸発器63が設けられている。蒸発器63の空気下流側には、空気を加熱する空気加熱手段としてのヒータコア640が設けられている。後席ユニットダクト60内のうち蒸発器63の下流部分には仕切り板67が設けられている。仕切り板67は、後席ユニットダクト60内を運転席側通路60cと助手席側通路60dに仕切っている。運転席側通路60cのうちヒータコア640の側方には、バイパス通路60eが設けられている。バイパス通路60eは、ヒータコア640に対して蒸発器63により冷却された冷風をバイパスさせる通路である。助手席側通路60dのうちヒータコア640の側方には、バイパス通路60fが設けられている。バイパス通路60fは、ヒータコア640に対して蒸発器63により冷却された冷風をバイパスさせる通路である。
ヒータコア640の空気上流側には、エアミックスドア65a,65bが設けられている。エアミックスドア65a,65bと仕切り板67と運転席側通路60cと助手席側通路60dとヒータコア640とでヒータユニット64を構成している。エアミックスドア65aは、その開度により、運転席側通路60cを流通する冷風のうち、ヒータコア6400を通る量とバイパス通路60fを通る量との比を調整する。エアミックスドア65bは、その開度により、助手席側通路60dを流通する冷風のうち、ヒータコア640を通る量とバイパス通路60fを通る量との比を調整する。エアミックスドア65a,55bには、駆動手段としてのサーボモータ65c,65dがそれぞれ連結されている。エアミックスドア65a、55bの開度は、エアコンECU8が制御するサーボモータ65c,65dによって調整されている。
蒸発器63は、前述の蒸発器53に対して並列的に配管接続されており、前述の冷凍サイクルの一構成要素をなす熱交換器である。ヒータコア640は、自動車のエンジン冷却水を熱源とする熱交換器であり、前述のヒータコア540に対し並列的に接続されて、蒸発器63によって冷却された冷風を加熱する。
後席ユニットダクト60のうちヒータコア640の空気下流側には、運転席側フェイス吹出口が開口されている。運転席側フェイス吹出口は、運転席側通路60cから後席4の右側、すなわち運転席2の後側に着座する後部右側乗員の上半身に向けて空気を吹き出す。運転席側フェイス吹出口の空気上流部には、運転席側フェイス吹出口を開閉する吹出口切替ドア66aが設けられている。吹出口切替ドア66aは、駆動手段としてのサーボモータ66cによって開閉駆動されている。後席ユニットダクト60には、運転席側通路60cから後部右側乗員の下半身に空気を吹き出す運転席側フット吹出口が設けられている。運転席側フット吹出口の空気上流部には、吹出口を開閉する吹出口切替ドアが設けられている。吹出口切替ドアは、サーボモータによって開閉駆動されている。
後席ユニットダクト60のうちヒータコア640の空気下流側には、フェイス吹出口RrPaが開口されている。フェイス吹出口RrPaは、助手席側通路60dから後席の左側、すなわち助手席3の後側に着座する後部左側乗員の上半身に向けて空気を吹き出す。フェイス吹出口RrPaの空気上流部には、フェイス吹出口RrPaを開閉する吹出口切替ドア66bが設けられている。吹出口切替ドア66bは、駆動手段としてのサーボモータ66dによって開閉駆動されている。後席ユニットダクト60には、助手席側通路60dから後部左側乗員の下半身に空気を吹き出すフット吹出口が設けられている。フット吹出口の空気上流部には、吹出口を開閉する吹出口切替ドアが設けられている。吹出口切替ドアはサーボモータによって開閉駆動されている。
車両用空調装置には、前席空調ユニット5および後席空調ユニット6をそれぞれ制御するための空調制御手段であるエアコンECU8が設けられている。エアコンECU8には、外気温度センサ81、冷却水温度センサ82、日射量検出手段である日射センサ83を構成し車室内前方に配置される日射センサ83aおよび車室内後方に配置される日射センサ83b、内気温度センサ84,85および蒸発器温度センサ86,87により検出された温度情報、日射量情報などが入力されるように接続されている。外気温度センサ81は、車室外温度を検出しその検出温度に応じた外気温度信号TamをエアコンECU8に出力する。冷却水温度センサ82は、エンジンの冷却水の温度を検出しその検出温度に応じた冷却水温度信号TwをエアコンECU8に出力する。
車室内前方に設置された日射センサ83aは、フロントウインドウの内側にて車両左右方向の略中央部分に配置された2素子タイプの日射センサである。日射センサ83aは、運転席側の空調ゾーン1aに入射される日射量と助手席側の空調ゾーン1bに入射される日射量とを検出し、それら検出した各日射量に応じた日射量信号TsDrおよびTsPaをエアコンECU8に出力する。車室内後方に配置される日射センサ83bは、1素子タイプの日射センサである。日射センサ83bは、車両後方から車室内に入射される日射量を検出し、その検出した日射量に応じた日射量信号TsRrをエアコンECU8に出力する。
内気温度センサ84は、前席側空調領域である空調ゾーン1a,1bの空気温度を検出し、その検出温度に応じた内気温度信号TrFrをエアコンECU8に出力する。内気温度センサ85は、後席側空調領域である空調ゾーン1c,1dの空気温度を検出し、その検出温度に応じた内気温度信号TrRrをエアコンECU8に出力する。蒸発器温度センサ86は、蒸発器53の吹出空気温度を検出しその検出温度に応じた蒸発器吹出温度信号TeFrをエアコンECU8に出力する。蒸発器温度センサ87は、蒸発器63の吹出空気温度を検出しその検出温度に応じた蒸発器吹出温度信号TeRrをエアコンECU8に出力する。
エアコンECU8は、その出力側に接続された各種空調用機器を制御する制御手段が一体に構成された制御装置である。各空調用機器の作動を制御するハードウェアおよびソフトウェアは、各空調用構成機器の作動を制御する制御手段を構成している。エアコンECU8は、プログラムに従って動作するマイコンのようなデバイスを主なハードウェア要素として備える。エアコンECU8は、送受信部と、各空調用機器と各種センサとが接続されるインターフェース部と、演算処理部80と、記憶部とを少なくとも備えている。記憶部は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。演算処理部80は、演算処理装置であり、インターフェース部を通して各種センサから取得した環境情報と、記憶部に記憶された制御特性マップやデータとを用いて所定のプログラムにしたがった判定処理や演算処理を行う。演算処理部80は、エアコンECU8における演算実行部であり判定処理実行部である。インターフェース部は、演算処理部80による判定結果、演算結果に基づいて前述の各調整機器を操作する。したがって、インターフェース部は、制御装置における入力部および制御出力部である。
エアコンECU8には、乗員が各温度設定スイッチ9,10,11,12を操作することでそれぞれ設定される、空調ゾーン1a,1b,1c,1dそれぞれの設定温度信号TsetFrDr,TsetFrPa,TsetRrDr,TsetRrPaが入力される。前席側をFr、後席側をRr、車両右側をDr、車両左側をPaと表し、これらを組み合わせることで各空調ゾーン1a〜1dの座席を表すこととする。
エアコンECU8は、空調制御の一例として、以下に示すように算出した目標吹出温度を用いた通常の制御を実施する。エアコンECU8は、非接触温度センサ70によって検出範囲T1、検出範囲T6において検出された表面温度情報を用いて肩寒補正量を算出する。この肩寒補正量は乗員がサイドウインドウシールドの温度によって肩部の冷えを感じることに対して空調補正するものである。
エアコンECU8は、非接触温度センサ70によって検出された前席乗員および後席乗員の各表面温度情報を用いて、日射補正量を算出する。この日射補正量は、車室内への前方からの日射、側方からの日射、および後方からの日射の影響を空調制御に加味し、日射補正量として目標吹出温度に反映させるものである。
エアコンECU8は、肩寒補正量および日射補正量を用いて、各空調ゾーン1a〜1dについて目標吹出温度TAOFrDr、TAOFrPa、TAORrDr、およびTAORrPaを算出する。これらの目標吹出温度TAOFrDr、TAOFrPa、TAORrDr、およびTAORrPaは、肩寒補正量および日射補正量を考慮した空調補正として算出される目標吹出温度である。
エアコンECU8は、このように算出された各空調ゾーン1a〜1dについて目標吹出温度TAOFrDr、TAOFrPa、TAORrDr、およびTAORrPaに基づいて、以下に示す空調装置の各構成部品を制御することにより車両用空調装置の制御を実行する。
具体的には、TAOFrDrとTAOFrPaとの平均値、およびTAORrDrとTAORrPaとの平均値に基づいてブロアモータ52a、62aに印加する電圧を決定する。そして、TAOFrDr、TAOFrPa、TAORrDrおよびTAORrPaに基づいて内外気切替ドア51の開閉制御による内外気切替モードの決定、空調ゾーン1a〜1d毎の吹出口モードの決定、およびエアミックスドア55b,55c,65aおよび65bの目標開度の決定を行う。
さらに、エアコンECU8は、決定されたブロアモータ52a,62aの印加電圧を制御する信号をブロアモータ52a,62aに出力して、送風機52,62の作動を制御する。これと同時に、内外気切替ドア51、吹出口切替ドア56b,56c,66a,66b、エアミックスドア55b,55c,65a,65bの目標開度のそれぞれを制御する信号をサーボモータ51a,56a,56d,66c,66d,55a,55d,65c,65dなどに出力して、各ドアの作動を制御する。
図2、図5に示すように、非接触温度センサ70は、車室内において運転席2や助手席3のシートバック2a,3aよりも前方かつ上方に位置する場所に設けられている。エアコンECU8には、サイドウインドウシールド、乗員等の複数部位の表面温度を検出する非接触温度センサ70が接続されている。非接触温度センサ70は、入力される赤外線量の変化に対応した起電力変化を温度変化として検出するサーモパイル型検出素子が用いられたマトリクス型のIRセンサであり、マトリクス状に配列された所定個数の温度検出セル70aを有している。非接触温度センサ70は、一つのケースに収納されて車室内前部の天井に設置されている。非接触温度センサ70は、前席に着座した状態の乗員の頭部よりも前方および上方となる車室内の一か所に設置されており、例えば天井に設置することができる。
各温度検出セル70aは、あらかじめ設定された検出範囲に存在する検温対象物からレンズ等を通して入射される赤外線を吸収して熱に変換し、さらに変換した熱を電圧値に変換する機能を有する。各温度検出セル70aは、得られた電圧値の信号をエアコンECU8に出力する。エアコンECU8は、各温度検出セル70aから入力された電圧値を用いて温度を算出して、検出範囲毎の温度情報を検出することができる。
図2および図3に示すように、非接触温度センサ70の検出範囲は、運転席2に対応する位置においてT2,T3,T4,T5の4個のエリアが設定され、助手席3に対応する位置においてT7,T8,T9,T10の4個のエリアが設定されている。さらに非接触温度センサ70の検出範囲は、後席4の運転席側に対応する位置においてT13,T14の2個のエリアが設定され、後席4に助手席側に対応する位置においてT15,T16の2個のエリアが設定されている。また非接触温度センサ70の検出範囲は、運転席側の前席サイドウインドウシールドにおける検出範囲T1と、助手席側の前席サイドウインドウシールドにおける検出範囲T6と、後席4の中央部の上下に設定された検出範囲T11と検出範囲T12とを含んでいる。非接触温度センサ70は、図4に示すように、車室内の一か所に設置された複数の温度検出セル70aによって、これら検出範囲T1〜T16のそれぞれにおける温度情報を検出することができる。
検出範囲T2は、運転席2のヘッドレストの表面温度を検出可能とする範囲であり、運転席2に着座する乗員の頭部温度を検出することができる範囲に設定されている。検出範囲T3は、運転席2のシートバック2aの上部表面温度を検出可能とする範囲であり、運転席2に着座する乗員の上半身温度を検出することができる範囲に設定されている。検出範囲T4は、運転席2におけるシートバック2aの下部および着座シート2bの表面温度を検出可能とする範囲であり、運転席2に着座する乗員の腰部温度を検出することができる範囲に設定されている。検出範囲T5は、検出範囲T4よりも前方において運転席2における着座シート2bの表面温度を検出可能とする範囲であり、運転席2に着座する乗員の脚部温度を検出することができる範囲に設定されている。
検出範囲T7は、助手席3のヘッドレストの表面温度を検出可能とする範囲であり、助手席3に着座する乗員の頭部温度を検出することができる範囲に設定されている。検出範囲T8は、助手席3のシートバック3aの上部表面温度を検出可能とする範囲であり、助手席3に着座する乗員の上半身温度を検出することができる範囲に設定されている。検出範囲T9は、助手席3におけるシートバック3aの下部および着座シート3bの表面温度を検出可能とする範囲であり、助手席3に着座する乗員の腰部温度を検出することができる範囲に設定されている。検出範囲T10は、検出範囲T9よりも前方において助手席3における着座シート3bの表面温度を検出可能とする範囲であり、助手席3に着座する乗員の脚部温度を検出することができる範囲に設定されている。
このように非接触温度センサ70は、車室内の複数か所に設定された所定の検出範囲の温度情報をそれぞれ検出することができる。非接触温度センサ70は複数の検出範囲T2,T5,T7〜T16によって、運転席2である空調ゾーン1a、運転席側後席である空調ゾーン1c、助手席3である空調ゾーン1bおよび助手席側後席である空調ゾーン1dのそれぞれに存在する乗員の表面温度を検出できる。
エアコンECU8の演算処理部80は、車室内の各席において設定された、隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報がいずれも所定の人体相当温度範囲に含まれているか否かを判定する。所定の人体相当温度範囲は、人体温度として想定される温度範囲であり、所定のプログラムにおいてあらかじめ保存されている。
演算処理部80は、隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報がいずれも人体相当温度範囲に含まれている場合には人体温度条件が成立し、該当する検出範囲が設定されている前席には乗員が存在していると判定する。演算処理部80は、隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報のいずれかが人体相当温度範囲に含まれていない場合には人体温度条件が成立していないと判定し、該当する検出範囲が設定されている前席には乗員が存在していないと判定する。人体相当温度範囲は、冬期や夏期の外気に触れていた人が乗車してくることを考慮して、平穏時の人の体温である35℃〜37℃の範囲にさらに所定の上下幅(例えば数℃)を持たせて設定された温度範囲である。演算処理部80は、検出範囲の表面温度情報が人体相当温度範囲に含まれていない場合や、例えば体温から大きく外れた低温または高温である場合は、その検出範囲に人や物が存在していない状態、または荷物や人でない発熱体が置かれた状態であると判定する。
前述したように検出範囲T4と検出範囲T5とは、運転席2において隣接する二つの検出範囲を構成する。演算処理部80は、運転席2においてシートバック2aの下部に設定された検出範囲T4に関する表面温度情報と着座シート2bに設定された検出範囲T5に関する表面温度情報とが人体温度条件を満たす場合に運転席2に乗員がいると判定する。前述したように検出範囲T9と検出範囲T10とは、助手席3において隣接する二つの検出範囲を構成する。演算処理部80は、助手席3においてシートバック3aの下部に設定された検出範囲T9に関する表面温度情報と着座シート3bに設定された検出範囲T10に関する表面温度情報とが人体温度条件を満たす場合に助手席3に乗員がいると判定する。
前述したように検出範囲T3と検出範囲T4とは、運転席2において隣接する二つの検出範囲を構成する。演算処理部80は、運転席2においてシートバック2aの上部に設定された検出範囲T3に関する表面温度情報とシートバック2aの下部に設定された検出範囲T4に関する表面温度情報とが人体温度条件を満たす場合に運転席2に乗員がいると判定する。前述したように検出範囲T8と検出範囲T9とは、助手席3において隣接する二つの検出範囲を構成する。演算処理部80は、助手席3においてシートバック3aの上部に設定された検出範囲T8に関する表面温度情報とシートバック3aの下部に設定された検出範囲T9に関する表面温度情報とが人体温度条件を満たす場合に助手席3に乗員がいると判定する。
前述したように検出範囲T3と検出範囲T4と検出範囲T5とは、運転席2において一列に並ぶ三つの検出範囲を構成する。演算処理部80は、運転席2において検出範囲T3に関する表面温度情報と検出範囲T4に関する表面温度情報と検出範囲T5に関する表面温度情報とが人体温度条件を満たす場合に運転席2に乗員がいると判定する。前述したように検出範囲T8と検出範囲T9と検出範囲T10とは、助手席3において一列に並ぶ三つの検出範囲を構成する。演算処理部80は、助手席3において検出範囲T8に関する表面温度情報と検出範囲T9に関する表面温度情報と検出範囲T10に関する表面温度情報とが人体温度条件を満たす場合に助手席3に乗員がいると判定する。
このように演算処理部80は、前席において設定された複数の検出範囲のうち隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が人体温度条件を満たしていない状態からみたすようになると、人が前席に乗り込んできたと判定する。この判定により、エアコンECU8は、車外から前席に人が乗車してきたことを認識でき、乗車してきた乗員の表面温度情報に適した空調制御を実施して乗員に快適性を提供することができる。
前述したように検出範囲T13と検出範囲T14とは、運転席側後席において隣接する二つの検出範囲を構成する。演算処理部80は運転席側後席においてシートバック4aの上部に設定された検出範囲T13に関する表面温度情報とシートバック4aの下部に設定された検出範囲T14に関する表面温度情報とが人体温度条件を満たす場合に運転席側後席に乗員がいると判定する。前述したように検出範囲T15と検出範囲T16とは、助手席側後席において隣接する二つの検出範囲を構成する。演算処理部80は助手席側後席においてシートバック4aの上部に設定された検出範囲T15に関する表面温度情報とシートバック4aの下部に設定された検出範囲T16に関する表面温度情報とが人体温度条件を満たす場合に助手席側後席に乗員がいると判定する。前述したように検出範囲T11と検出範囲T12とは、後席4の中央部において隣接する二つの検出範囲を構成する。演算処理部80は後席4の中央部においてシートバック4aの上部に設定された検出範囲T11に関する表面温度情報とシートバック4aの下部に設定された検出範囲T12に関する表面温度情報とが人体温度条件を満たす場合に後席4の中央部に乗員がいると判定する。
図5、図6を参照して演算処理部80が行う乗員有無の判定処理の一例について説明する。エアコンECU8は、運転席2について、非接触温度センサ70によって検出された複数の検出範囲T2,T3,T4,T5のそれぞれの表面温度情報を取得する。エアコンECU8は、運転席側後席について、非接触温度センサ70によって検出された複数の検出範囲T13,T14のそれぞれの表面温度情報を取得する。なお、以下に説明する運転席2、運転席側後席についての乗員有無の判定処理に関する説明は、それぞれ助手席3、助手席側後席についても同様である。
図5は普通の体格または大柄な体格の人が乗車している場合を示している。図6は、小柄な人が運転席2に乗車してきた場合に、検出範囲T2〜T5の温度変化を示している。図5に示すように、検出範囲T2,T3,T4,T5のそれぞれの表面温度情報は人体の温度を検出しており、演算処理部80は、隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲について人体温度条件が成立すると判定して、運転席2に乗員が存在すると認識する。演算処理部80は、運転席側後席についても、検出範囲T13,T14のそれぞれの表面温度情報は人体の温度を検出するため、隣接する少なくとも二つの検出範囲について人体温度条件が成立すると判定して乗員が存在すると認識する。
一方、運転席2に小柄な人が乗車してきた場合には、乗員の頭部の位置が図5に示す頭部の位置よりも低くなり、またはシートバック2aや着座シート2bの位置が前方に変更されることがある。このように人の体格の違いによって人体の位置が下方または前方に変更されることにより、検出範囲T3,T4,T5のそれぞれの表面温度情報は人体の温度を検出するが、検出範囲T2の表面温度情報は人体の温度を検出できなくなる。演算処理部80は、検出範囲T2を除いた隣接する少なくとも二つの検出範囲について人体温度条件が成立すると判定して、運転席2に乗員が存在すると認識する。
このときの各検出範囲に関する表面温度情報は図6に示すとおりであり、検出範囲T2に関する表面温度は他の検出範囲T3〜T5の表面温度よりも低くなっており、人体温度条件を満たしていない温度である。したがって、演算処理部80は、一列に並ぶ三つの検出範囲T3,T4,T5について人体温度条件が成立すると判定して運転席2に乗員が存在すると認識し、乗員の存在に基づいた後述の空調運転を実施する。
次に、図7〜図9を参照して、人が乗車してきた場合の空調運転制御の一例を説明する。車両用空調装置は、エアコン電源スイッチがオンされた状態で図9に示すフローチャートの各ステップにおける処理を順に実行し、これらのステップを反復処理することで、エアコン電源スイッチがオンの間、常に図9に示す制御を実行する。図9に示す制御に係るプログラムは、エアコンECU8の記憶部に記憶されている。図7は人の乗車した後の吹出しモードの切り換わりの一例を示したチャート図であり、図9のステップS110、S120、S150、S160、S170の処理を示している。図8は人の乗車した後の吹出しモードの切り換わりの一例を示したチャート図であり、図9のステップS110、S120、S130、S131、S132、S133の処理を示している。
まず、車両用空調装置に電源が投入されると、エアコンECU8は、ステップS100で非接触温度センサ70によって検出されたすべての検出範囲T1〜T16に関する各検出温度信号を読み込む。エアコンECU8は、ステップS110で、少なくとも運転席2および助手席3の各席について乗車条件が成立するか否かを判定する。乗車条件が成立するか否かの判定処理は、各席において設定された複数の検出範囲のうち隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が、前述する人体温度条件を満たすか否かを判定することによって行われる。
ステップS110において乗車条件が成立していないと判定すると、ステップS140に進み、エアコンECU8は、前述するように算出した目標吹出温度を用いた通常の制御を実施し、再びステップS100に戻り、前席における乗員有無判定を繰り返し実行する。
ステップS110において乗車条件が成立すると判定すると、演算処理部80はステップS120で、外気温度センサ81が検出した外気温度が第1温度以上であるか否かを判定する。第1温度は、夏期の外気温度や車室内が冷房空調時であることが想定できる時期の外気温度が第1温度以上になるようにあらかじめ設定された閾値である。
演算処理部80がステップS120において外気温度が第1温度以上であると判定すると、エアコンECU8はステップS150で、ステップS110の判定処理にしたがって人が乗車してきた席に対してフェイス吹出しモードを実施する。このフェイス吹出しモードは、乗車判定後、ステップS160で所定時間(TB−TA)が経過したと判定するまで継続する。ステップS160で所定時間(TB−TA)が経過したと判定すると、エアコンECU8は、ステップS170で、フェイス吹出しモードからバイレベル吹き出しモードに切り換える制御を実施する。
このように車両用空調装置は、夏期や冷房空調時に、人が乗車してきた席に対して、まずフェイス吹出しモードを実施して乗員の上半身を冷やし、上半身温度を低下させた後にバイレベル吹き出しモードで乗員の体全体に空調風を供給する。そして再びステップS100に戻り、エアコンECU8は前席における乗員有無判定を繰り返し実行する。
演算処理部80がステップS120において外気温度が第1温度以上でないと判定すると、エアコンECU8はステップS130で、外気温度センサ81が検出した外気温度が第2温度未満であるか否かを判定する。第2温度は、第1温度よりも低い温度であり、冬期の外気温度や車室内が暖房空調時であることが想定できる時期の外気温度が第1温度未満になるようにあらかじめ設定された閾値である。ステップS130において外気温度が第2温度未満でないと判定すると、ステップS140に進み、エアコンECU8は前述した通常の制御を実施し、再びステップS100に戻り、前席における乗員有無判定を繰り返し実行する。
演算処理部80がステップS130において外気温度が第2温度未満であると判定すると、エアコンECU8はステップS131で、ステップS110の判定処理にしたがって人が乗車してきた席に対してバイレベル吹出しモードを実施する。このバイレベル吹出しモードは、乗車判定後、ステップS132で所定時間(TB−TA)が経過したと判定するまで継続する。ステップS132で所定時間(TB−TA)が経過したと判定すると、エアコンECU8は、ステップS133で、バイレベル吹出しモードからフット吹出しモードに切り換える制御を実施する。
このように車両用空調装置は、冬期や暖房空調時に、人が乗車してきた席に対して、まずバイレベル吹出しモードを実施して乗員の体全体を暖め、体全体の温度を上昇させた後にフット吹出しモードで乗員の足元の温感を高める。再びステップS100に戻り、エアコンECU8は前席における乗員有無判定を繰り返し実行する。
以上のようにエアコンECU8は、ステップS110で、前席において設定された複数の検出範囲のうち隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が人体温度条件を満たすか否かを判定する。ステップS120、S150、S170、S130〜S133では、エアコンECU8は隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報がいずれも人体温度条件を満たす場合に人体温度条件を満たす表面温度情報を用いた空調運転を実施する。
次に、第1実施形態の車両用空調装置がもたらす作用効果について説明する。車両用空調装置は、車室内に設けられた座席においてあらかじめ定められた検出範囲の表面温度情報を用いて空調運転を実施する車両用空調装置である。車両用空調装置は、車室内の一か所に設けられて非接触温度センサ70と、非接触温度センサ70によって検出される検出範囲の表面温度情報を取得するエアコンECU8と、を備える。非接触温度センサ70は、車室内の前席および後席のそれぞれにおいて設定された複数の検出範囲についてそれぞれ表面温度情報を検出する。エアコンECU8は、前席において設定された複数の検出範囲のうち隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が人体の体温相当である人体温度条件を満たす場合に人体の存在を認識し、人体の存在に基づいた空調運転を実施する。
この車両用空調装置によれば、車室内の一か所に設けられた非接触温度センサ70によって、前席と後席のそれぞれに設定された複数の検出範囲のそれぞれに対応する表面温度情報を検出できる。エアコンECU8は、前席において設定された複数の検出範囲のうち隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が人体の体温相当温度である場合に当該前席に乗員が存在するとみなして、乗員の表面温度情報に基づいた空調運転を実施する。これにより、小柄な人が前席に着座した場合や前席位置が変位した場合でも、人体が存在する位置に、判定対象とする、隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲を設定しておくことにより、前席における乗員の有無を認識できる。また、人体温度に近い人以外の小さな物体が座席に置かれた場合でも、隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲のすべてが人体温度条件を満たさないように複数の検出範囲を設定しておくことにより、前席における乗員の有無を認識できる。この車両用空調装置は、車室内の前席および後席の両方における乗員検知性能の向上を図り、乗員の温度に適した空調を行うことができる。
エアコンECU8は、前席のシートバック2a,3aの下部に設定された検出範囲T4,T9の表面温度情報と着座シート2b,3bに設定された検出範囲T5,T10の表面温度情報とが人体温度条件を満たす場合に人体の存在を認識し、人体の存在に基づいた空調運転を実施する。これによれば、普通の大きさの体格である人が前席に着座した場合に、検出範囲T4,T9と検出範囲T5,T10とによって人体の腰部と脚部が存在する位置の表面温度を検出可能であるので、前席における乗員の有無を認識できる。また、小柄な人が前席に着座した場合や前席シートが前方に変位した場合でも、人体の腰部、腹部、上半身等が存在する位置の表面温度を検出可能であるので、前席における乗員の有無を認識できる。したがって、体格の大小にかかわらず、前席における人の乗車を検知する性能の向上が図れ、乗員の存在に適した空調を行える車両用空調装置を提供できる。
エアコンECU8は、前席においてシートバック2a,3aの上部に設定された検出範囲T3,T8に関する表面温度情報とシートバック2a,3aの下部に設定された検出範囲T4,T9に関する表面温度情報とが人体温度条件を満たす場合に人体の存在を認識する。そしてエアコンECU8は人体の存在に基づいた空調運転を実施する。これによれば、普通の大きさの体格である人が前席に着座した場合に、検出範囲T3,T8と検出範囲T4,T9とによって人体の上半身と腰部が存在する位置の表面温度を検出可能であるので、前席における乗員の有無を認識できる。また、小柄な人が前席に着座した場合や前席シートが前方に変位した場合でも、人体の頭部、上半身等が存在する位置の表面温度を検出可能であるので、前席における乗員の有無を認識できる。このように体格の大小にかかわらず、前席における人の乗車を検知する性能の向上が図れ、乗員の存在に適した空調を行える車両用空調装置を提供できる。
エアコンECU8は、前席においてシートバック2a,3a上部の検出範囲T3,T8の表面温度情報とシートバック2a,3a下部の検出範囲T4,T9の表面温度情報と着座シート2b,3bの検出範囲T5,T10の表面温度情報とが人体温度条件を満たす場合に人体の存在を認識する。そしてエアコンECU8は人体の存在に基づいた空調運転を実施する。これによれば、普通の大きさの体格である人が前席に着座した場合に、検出範囲T3,T8、検出範囲T4,T9および検出範囲T5,T10によって人体の上半身、腰部および脚部が存在する位置の表面温度を検出可能であるので、前席の乗員の有無を認識できる。また、小柄な人が前席に着座した場合や前席シートが前方に変位した場合でも、人体の頭部、上半身、腰部等が存在する位置の表面温度を検出可能であるので、前席における乗員の有無を認識できる。この構成によっても体格の大小にかかわらず、前席における人の乗車を検知する性能の向上が図れ、乗員の存在に適した空調を行える車両用空調装置を提供できる。
非接触温度センサ70は、車室内において前席のシートバック2a,3aよりも前方かつ上方に設けられている。この構成によれば、非接触温度センサ70は前席のシートおよび後席のシートのそれぞれの広範囲にわたって複数の検出範囲を検出可能な検出能をもつことができる。
エアコンECU8は、前席において隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が人体温度条件を満たしたときに外気温度が第1温度以上である場合はフェイス吹出しモードを実施し第1所定時間経過後にバイレベル吹出しモードに変更する。この制御によれば、乗員が乗車してきたときに外気温度が第1温度以上の高温である場合は、まずフェイス吹出しモードによって冷房風を与えて上半身を中心に冷やし、上半身への迅速なクールダウンを提供する。第1所定時間、上半身への迅速なクールダウンを提供した後は、バイレベル吹出しモードによって体全体の温度を下げることにより体温が上がっている乗員に対して迅速な涼感と迅速な体温低下とを与える空調を提供することができる。
エアコンECU8は、前席において隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が人体温度条件を満たしたときに外気温度が第1温度よりも低い第2温度未満である場合はバイレベル吹出しモードを実施し第2所定時間経過後にフット吹出しモードに変更する。この制御によれば、乗員が乗車してきたときに外気温度が第2温度未満の低温である場合は、まずバイレベル吹出しモードによって体全体に暖かい風を当てて迅速な体温上昇を図ることができる。第2所定時間にわたって体全体の体温を上げた後は、フット吹出しモードに切り換えて足元を重点的に暖めることにより、体の末端部の血流を改善する快適性の高い空調を提供することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の車両用空調装置が実施する空調制御について図10のフローチャートを参照して説明する。第2実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、第1実施形態と同様であり、以下、前述の実施形態と異なる点についてのみ説明する。また、図10のフローチャートにおいて前述の図9のフローチャートと同様の符号を付したステップについては第1実施形態において記載した説明を援用する。
第2実施形態の空調制御は、第1実施形態で図9を参照して説明した空調制御に対して、ステップS120AとステップS130Aが相違する。演算処理部80は、ステップS110で乗車条件が成立すると判定すると、ステップS120Aで現在の空調運転が冷房運転であるか否かを判定する。演算処理部80は、例えば、外気温度に対して目標吹出し温度または設定温度が低い場合に冷房運転中であると判定することができる。ステップS120Aで冷房運転中であると判定すると、エアコンECU8は前述のステップS150、S160、S170の各処理を順に行う。
ステップS120Aで冷房運転中でないと判定すると、エアコンECU8はステップS130Aで現在の空調運転が暖房運転であるか否かを判定する。演算処理部80は、例えば、外気温度に対して目標吹出し温度または設定温度が高い場合に暖房運転中であると判定することができる。ステップS130Aで暖房運転中であると判定すると、エアコンECU8は前述のステップS131、S132、S133の各処理を順に行う。ステップS130Aで暖房運転中でないと判定すると、エアコンECU8は前述のステップS140において通常の空調制御を実施する。
第2実施形態によれば、エアコンECU8は、前席において隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が人体温度条件を満たしたときに冷房運転中である場合はフェイス吹出しモードを実施し第1所定時間経過後にバイレベル吹出しモードに変更する。この制御によれば、乗員が乗車してきたときに冷房運転中である場合は、まずフェイス吹出しモードによって冷房風を与えて上半身を中心に冷やし、上半身への迅速なクールダウンを提供する。第1所定時間、上半身への迅速なクールダウンを提供した後は、バイレベル吹出しモードによって体全体の温度を下げることにより、体温が上がっている乗員に対して迅速な涼感と迅速な体温低下とを与える空調を提供することができる。
エアコンECU8は、前席において隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が人体温度条件を満たしたときに暖房運転中である場合はバイレベル吹出しモードを実施し第2所定時間経過後にフット吹出しモードに変更する。この制御によれば、乗員が乗車してきたときに暖房運転中である場合は、まずバイレベル吹出しモードによって体全体に暖かい風を当てて迅速に体温を上げることができる。体の広範囲にわたって第2所定時間、体温を上げた後は、フット吹出しモードに切り換えて足元を重点的に暖めることにより、体の末端部の血流を改善する快適性の高い空調を提供することができる。
(他の実施形態)
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、一つの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
前述の実施形態においては、エアコンECU8は、前席において隣接または並ぶ二つまたは三つの検出範囲に関する表面温度情報が人体の体温相当である人体温度条件を満たすか否かを判定している。明細書に開示の目的を達成可能なエアコンECU8は、前席において隣接または並ぶ四つ以上の検出範囲に関する表面温度情報が人体の体温相当である人体温度条件を満たすか否かを判定してもよい。
前述の実施形態では後席についても、隣接または並ぶ少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が人体温度条件を満たすか否かを判定しているが、この形態に限定しない。後席については、一つの検出範囲における表面温度情報が人体温度条件を満たすか否かを判定し人体温度条件を満たした表面温度を用いて空調制御を実施するように構成してもよい。
前述の実施形態においては、非接触温度センサ70が乗員を検出するゾーンとして、前席ゾーンと後席ゾーンの2分割したゾーンを説明しているが、3列シートを有する車両に適用する場合には車室内を前後方向に3分割した各ゾーンについて乗員を検出する。
エアコンECU8は、前述のステップS120で非接触温度センサ70によって検出された乗員の表面温度が所定の第1基準温度以上である場合は、ステップS150でフェイス吹出しモードを実施するように制御してもよい。また、エアコンECU8は、前述のステップS130で非接触温度センサ70によって検出された乗員の表面温度が所定の第2基準温度未満である場合は、ステップS131でバイレベル吹出しモードを実施するように制御してもよい。なお、第1基準温度は体温相当の温度であり、第2基準温度は体温よりも低く設定された温度である。
2…運転席(前席)、 2a,3a…シートバック
2b,3b…着座シート、 3…助手席(前席)、 4…後席
8…エアコンECU(制御装置)、 70…非接触温度センサ

Claims (9)

  1. 車室内に設けられた座席においてあらかじめ定められた検出範囲の表面温度情報を用いて空調運転を実施する車両用空調装置であって、
    前記車室内の一か所に設けられて、前記車室内における前席(2,3)および後席(4)のそれぞれにおいて設定された複数の検出範囲についてそれぞれ表面温度情報を検出する非接触温度センサ(70)と、
    前記非接触温度センサによって検出される前記検出範囲の表面温度情報を取得する制御装置(8)と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記前席において設定された複数の前記検出範囲のうち、隣接または並ぶ少なくとも二つの前記検出範囲に関する表面温度情報が人体温度として想定される人体温度条件を満たす場合に人体の存在を認識し、人体の前記存在に基づいた空調運転を実施する車両用空調装置。
  2. 前記制御装置は、前記前席においてシートバック(2a,3a)の下部に設定された検出範囲(T4,T9)に関する表面温度情報と着座シート(2b,3b)に設定された検出範囲(T5,T10)に関する表面温度情報とが、前記人体温度条件を満たす場合に人体の前記存在を認識する請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記制御装置は、前記前席においてシートバック(2a,3a)の上部に設定された検出範囲(T3,T8)に関する表面温度情報と、前記シートバックの下部に設定された検出範囲(T4,T9)に関する表面温度情報とが、前記人体温度条件を満たす場合に人体の前記存在を認識する請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記制御装置は、前記前席においてシートバック(2a,3a)の上部に設定された検出範囲(T3,T8)に関する表面温度情報と、前記シートバックの下部に設定された検出範囲(T4,T9)に関する表面温度情報と、着座シート(2b,3b)に設定された検出範囲(T5,T10)に関する表面温度情報とが、前記人体温度条件を満たす場合に人体の前記存在を認識する請求項1に記載の車両用空調装置。
  5. 前記非接触温度センサは、前記車室内において、前記前席のシートバック(2a,3a)よりも前方かつ上方に設けられている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記制御装置は、前記前席において前記少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が前記人体温度条件を満たしたときに外気温度が第1温度以上である場合はフェイス吹出しモードを実施し第1所定時間経過後にバイレベル吹出しモードに変更する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  7. 前記制御装置は、前記前席において前記少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が前記人体温度条件を満たしたときに外気温度が前記第1温度よりも低い第2温度未満である場合はバイレベル吹出しモードを実施し第2所定時間経過後にフット吹出しモードに変更する請求項6に記載の車両用空調装置。
  8. 前記制御装置は、前記前席において前記少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が前記人体温度条件を満たしたときに冷房運転中である場合はフェイス吹出しモードを実施し第1所定時間経過後にバイレベル吹出しモードに変更する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  9. 前記制御装置は、前記前席において前記少なくとも二つの検出範囲に関する表面温度情報が前記人体温度条件を満たしたときに暖房運転中である場合はバイレベル吹出しモードを実施し第2所定時間経過後にフット吹出しモードに変更する請求項8に記載の車両用空調装置。
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