JP3143618B1 - 浴槽洗い具 - Google Patents

Abstract

【要約】 【課題】 浴槽の曲面部を洗うことのできる浴槽洗い具
を提供する。 【解決手段】 洗い本体部１と柄部２とを有する。洗い
本体部１が、柄部２に連結された板片３と、板片３に着
脱自在に固着されたスポンジ体４と、から成る。板片３
は、中間片部５と、左右側方片部７，７と、から成り、
薄肉ヒンジ部６，６を介して上方へ折曲げ可能に連設さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽洗い具に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の浴槽洗い具は、スポンジ体と、柄
部と、が、着脱不可、かつ、揺動不可に固着されてい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、スポンジが柄
部に対して固定されているため、力を効率良く伝達する
のが困難な場合があった。また、曲面部を洗うために
は、スポンジ体が板片（プレート部）に固着されている
ので変形しにくく、洗い残しが生じた。また、（スポン
ジ体は、脱着不可能であるため、）異種のスポンジ体と
の互換性がなく、不便であった。また、浴槽の清掃面に
対して、柄部の角度を多様に変化させなければならず、
無理な姿勢をとる必要があった。

【０００４】そこで、本発明は、力を効率良く伝達する
ことのできる浴槽洗い具を提供することを目的とする。
また、容易に曲面部を洗うことのできる浴槽洗い具を提
供することを目的とする。また、１本の柄部に対して、
複数のスポンジ体を互換的に取付けて使用することがで
きる浴槽洗い具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、洗い本体部と柄部とを有する浴槽洗い
具に於て、上記洗い本体部が、上記柄部に連結された板
片と、該板片に固着されたスポンジ体と、から成り、さ
らに、上記板片と柄部とを連結する連結部が、前後いず
れかの一方向へは垂直から略水平状までの略90度の揺動
が可能であって、他方向へは垂直から所定鋭角までの揺
動のみを許容するように枢結する非対称揺動規制枢結手
段から成り、しかも、上記板片が、上記柄部に連結され
る中間片部と、該中間片部に対して薄肉ヒンジ部を介し
て上方へ折曲げ可能に連設された左右側方片部と、から
成り、さらに、上記板片部に於て、上記連結部に対応し
て、弧状スリットを形成して、該連結部の軸部取付部位
の補強部を形成し、かつ、上記左右側方片部の薄肉ヒン
ジ部廻りの上方への折曲げを容易としたものである。な
お、洗い本体部の板片とスポンジ体が、着脱自在に面状
ファスナーを介して相互に固着されているも好ましい。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。

【０００７】図１及び図２は、本発明の実施の一形態を
示し、この浴槽洗い具は、洗い本体部１と柄部２とを有
する。洗い本体部１は、柄部２に連結される板片３と、
板片３に着脱自在に固着されたスポンジ体４と、から成
る。すなわち、スポンジ体４を取外して、スポンジ体４
のみを（直接手で持って）使用することができる。

【０００８】図３に示すように、スポンジ体４は、面状
ファスナーを介して、板片３に着脱自在に固着されてい
る。すなわち、板片３が、下面に複数の小係止片12…を
有するとともに、スポンジ体４が、上面に（小係止片12
…が係止する）複数の略環状係止糸13…を有する。

【０００９】一揃えのスポンジ体４…を選択的に、板片
３に固着するように構成するも好ましい。この場合、同
一の柄部２を使用したままで、被洗い面（清掃面）や汚
れの種類、程度等に応じて、適切なスポンジ体４を選択
して使用することができる。

【００１０】図２及び図３に示すように、板片３は、柄
部２に連結される中間片部５と、中間片部５に対して薄
肉ヒンジ部６，６を介して上方へ折曲げ可能に連設され
た左右側方片部７，７と、から成る。つまり、一体成型
されている。浴槽の隅部の凹面を洗うときに、図４に示
すように、左右側方片部７，７の一方又は両方が上方へ
折曲がるので、スポンジ体４が凹面に沿って（下方凸面
状に）折曲がり、容易に洗うことができる。

【００１１】図５〜図７に於て、板片３と柄部２とを連
結する連結部８は、前後いずれかの一方向へは垂直から
略水平状までの略90度の揺動が（図７参照）可能であっ
て、他方向へは垂直から所定鋭角θまでの揺動（図６参
照）のみを許容するように枢結する非対称揺動規制枢結
手段Ｍから成る。

【００１２】すなわち、柄部２は、柄部本体10と、柄部
本体10が挿入されて、柄部本体10を板片３に枢着する枢
結部材11から成る。枢結部材11は、下端に、柄部２が板
片３に対して所定鋭角θとなるときに板片３と当接する
当接部９を有する。

【００１３】図５の通常の使用状態では、柄部２を下方
へ押圧すると、板片３の下面に略均等に荷重Ｅ…が伝達
されるので、全面を均一に洗うことができる。また、図
６のように、当接部９が板片３と当接した状態で柄部２
を下方へ押圧すると、板片３の前後一方向───当接部
９側───に力を効率良く集中させることができる。す
なわち、集中的に大きな荷重Ｆをかけて浴槽の部分的な
汚れを集中して洗うことができる。

【００１４】なお、本発明は、設計変更可能であって、
例えば、板片３とスポンジ体４とは、面状ファスナー以
外の構造にて着脱自在とされるも良い。なお、図１と図
２に示すように、柄部２は伸縮自在な構造とすれば、使
用条件・使用箇所に対応して使用し易い利点がある。

【００１５】例えば、浴室の天井面や壁面も自由に洗い
得る。そして、板片３に、連結部８に対応して、弧状ス
リット15，15を形成して、連結部８の軸部取付部位の補
強部16，16を形成し、かつ、左右側方片部７，７の（ヒ
ンジ部６廻りの）揺動を容易とする。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されるので、
以下に記載する効果を奏する。

【００１７】（請求項１によれば）左右側方片部７，７
は、弧状スリット15及び薄肉ヒンジ部６によって、容易
に揺動して上方へ折曲がり、板片３が、浴槽の隅部の凹
面形状に柔軟に対応して、変形し易く、ムラなく隅々ま
で美しく洗うことができる。かつ、連結部８の軸部取付
部位が補強される。

【００１８】さらに、通常は柄部２と洗い本体部１が、
非対称揺動規制枢結手段Ｍを介して、自由に揺動しつつ
洗うことができるので、様々な角度の清掃面に対応でき
る。また、清掃面に強くスポンジ体４を当てて洗うこと
ができる。すなわち、略一箇所に力を集中させることが
できて、取れにくい汚れを洗うのに好適である。

【００１９】（請求項２によれば）柄部２を取外して、
スポンジ体４のみでも使用することができるので、至便
である。また、スポンジ体４が長時間使用後に、寿命が
きたら、スポンジ体４のみを交換すれば良く、経済的で
ある。そして、簡単にスポンジ体４の脱着を行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図である。

【図２】分解図である。

【図３】断面正面図である。

【図４】断面正面図である。

【図５】断面側面図である。

【図６】断面側面図である。

【図７】断面側面図である。

【符号の説明】

１ 洗い本体部 ２ 柄部 ３ 板片 ４ スポンジ体 ５ 中間片部 ６ ヒンジ部 ７ 左右側方片部 ８ 連結部15 弧状スリット 16 補強部 Ｍ 非対称揺動規制枢結手段 θ 所定鋭角

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−91826（ＪＰ，Ａ) 特開 平11−47017（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−70378（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−293069（ＪＰ，Ａ) 実開 昭56−26052（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭54−89161（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭63−42942（ＪＰ，Ｙ２) 実公 平５−25570（ＪＰ，Ｙ２) 登録実用新案68801（ＪＰ，Ｚ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A47L 25/00 A47L 13/10 A47L 13/20 - 13/258

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗い本体部１と柄部２とを有する浴槽洗
   い具に於て、上記洗い本体部１が、上記柄部２に連結さ
   れた板片３と、該板片３に固着されたスポンジ体４と、
   から成り、さらに、上記板片３と柄部２とを連結する連結部８が、
   前後いずれかの一方向へは垂直から略水平状までの略90
   度の揺動が可能であって、他方向へは垂直から所定鋭角
   θまでの揺動のみを許容するように枢結する非対称揺動
   規制枢結手段Ｍから成り、 しかも、 上記板片３が、上記柄部２に連結される中間片
   部５と、該中間片部５に対して薄肉ヒンジ部６，６を介
   して上方へ折曲げ可能に連設された左右側方片部７，７
   と、から成り、 さらに、上記板片部３に於て、上記連結部８に対応し
   て、弧状スリット15, 15を形成して、該連結部８の軸部
   取付部位の補強部16, 16を形成し、かつ、上記左右側方
   片部７，７の薄肉ヒンジ部６廻りの上方への折曲げを容
   易としたことを、 特徴とする浴槽洗い具。
2. 【請求項２】 洗い本体部１の板片３とスポンジ体４
   が、着脱自在に面状ファスナーを介して相互に固着され
   ている請求項１記載の浴槽洗い具。