JP3143268B2 - 液晶素子 - Google Patents
液晶素子Info
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Description
のプラスチック基板に少なくとも1層から成る無機ガス
バリア膜を形成した液晶素子に関する。
の加工性を向上するためにガラスのかわりにプラスチッ
ク素材を用いて液晶表示素子の基板を形成することが試
みられている。しかし、プラスチック基板はガラス基板
に比べてガス透過率が高く、このために外部から透過し
てきたガスが液晶層中で気泡となり、液晶表示素子の表
示不良が生じる。
されるように、液晶表示素子のプラスチック基板表面に
透光性を有するSi,Tiなどの金属酸化物あるいは金
属窒化物のガスバリア膜をスパッタ法などによって形成
し、プラスチック基板のガス透過性を抑制する構造が提
案されている。
示す断面図である。液晶表示素子10は、一対の基板1
1a,11b間に液晶層7が封入され、シール材6によ
って封止されて形成される。前記一対の基板11a,1
1bは、プラスチック基板1a,1bの両面にハードコ
ート膜2a,2bと、これに積層してSi,Tiなどの
アモルファス金属酸化物あるいは金属窒化物から成るガ
スバリア膜3a,3bが形成され、さらに対向する面上
にITO(インジウム錫酸化物)などの透光性を有する
電極4a,4bおよび配向膜5a,5bが形成される。
ラスチック基板1a,1bに膜処理を行い、ガスバリア
膜3a,3bとしてたとえばSiO2を選んだ場合、S
iO2膜3a,3bとそれに積層されるITO膜4a,
4bとは共にスパッタ法によって同一装置内で連続的に
形成することが可能である。したがって、従来製造コス
トを低く抑えるために、図3に示すようなプラスチック
基板1a,1bへの膜処理が行われている。
は700〜2000Åであり、SiO2膜3a,3bの
膜厚は600〜1000Åであって、それぞれ非常に薄
いため微小な異物によって傷を生じることがある。この
ため、微小な異物が液晶表示素子を製造する工程で液晶
層7などの中に混入した場合には、ITO膜4a,4b
が形成されない部分のガスバリア膜3a,3bは直接前
記異物と接することになり、これによって貼り合わされ
た基板をプレスするなどの工程でガスバリア膜3a,3
bにクラックを生じてしまう。その結果、プラスチック
基板1a,1bを透過したガスがクラックから液晶層7
中に浸入し、液晶表示素子10の液晶層7に気泡を生
じ、光学装置としての信頼性に劣るという問題がある。
学装置としての信頼性の高い液晶素子を提供することで
ある。
ア膜及び電極パターンが形成された一対のプラスチック
基板間に液晶層を介在して形成される液晶素子におい
て、前記無機ガスバリア膜の層と前記電極パターンの層
との間に、前記無機ガスバリア膜を保護するハードコー
ト層が形成されることを特徴とする液晶素子である。
て液晶素子を形成する一対のプラスチック基板に当該プ
ラスチック基板のガス透過を防止するための無機ガスバ
リア膜が設けられる。さらに、これに積層して無機ガス
バリア膜を保護するためのハードコート層が設けられ
る。これによって、前記ハードコート層によってその下
層に形成された無機ガスバリア膜が保護され、液晶素子
の製造工程で外気中の微細な異物によって無機ガスバリ
ア膜に傷が生じることを防止することができる。
防止の信頼性を向上することができ、液晶素子の光学装
置としての信頼性を向上することができる。
20の構成を示す断面図であり、図2は図1に示す基板
29の他の例を示す断面図である。図1に示すように液
晶表示素子20は、膜処理が施された一対のプラスチッ
ク基板29a,29b間に液晶層27が注入され、シー
ル材26によって封止されて形成される。前記基板29
aは、300mm×324mm、厚さ0.4mmのアク
リル系プラスチック基板21aの一方表面上にスパッタ
法によってSiOx膜から成る無機ガスバリア膜23a
が膜厚約600Åに形成される。その後、前記基板21
aはディップ法によってシロキサン系をベースにSi粒
子を混入したハードコート剤を塗布され、焼結によって
膜厚1.5〜2nmのハードコート膜22aがプラスチ
ック基板21aの両面に形成される。前記ハードコート
膜22aは、下地となる無機ガスバリア膜23aおよび
プラスチック基板21aを保護し、さらにハードコート
膜22a上にスパッタ法によって形成されるITO膜2
4aの密着性を向上する。
機ガスバリア膜23aが形成されている側のハードコー
ト膜22aに積層してITO膜24aがスパッタ法によ
って形成される。前記ITO膜24aは、エッチングな
どの既知の方法を用いて電極パターンが形成される。さ
らに、これに積層して配向膜25aが形成された後、前
記配向膜25aにはラビングなどの配向処理が施され
る。また、図2に示す液晶表示素子20aのように基板
29aは、プラスチック基板21aの両面にSiOxか
ら成る無機ガスバリア膜23aが形成されてもよい。基
板29bも基板29aと同様である。
20,20aは、SiOxから成る無機ガスバリア膜2
3a,23bがプラスチック基板21a,21bの片面
に形成されたもの、および両面に形成されたものの両方
について加速試験が行われた。前記加速試験において、
前記液晶表示素子20,20aはそれぞれ温度40℃湿
度95%、温度60℃湿度95%および温度70℃湿度
95%の環境下に通電状態および通電しない状態で保存
される。前述のいずれの場合にも、1000時間まで液
晶表示素子20,20aには液晶層27内に気泡の発生
が見られなかった。さらに、温度50℃、気圧5kgf
/cm2空気中で12時間保存した場合も、液晶層27
内に気泡の発生が見られなかった。
素子20,20aは、一対のプラスチック基板21a,
21bの少なくとも液晶層27を介在して対向する表面
上にSiOxから成る無機ガスバリア膜23a,23b
が形成され、さらに前記無機ガスバリア膜23a,23
bに積層してハードコート膜22a,22bが基板21
a,21bの両面に形成される。これによって、プラス
チック基板21a,21b上に形成された無機ガスバリ
ア膜23a,23bがハードコート膜22a,22bに
よって被覆されるので、製造工程で外気中の微小な異物
に接することによって無機ガスバリア膜23a,23b
に傷を生じることを防止することができる。したがっ
て、この結果、無機ガスバリア膜23a,23bのガス
透過防止の信頼性を向上することができ、液晶表示素子
20,20aの表示信頼性を向上することができる。
明したけれども、透明電極であるITO膜が形成されな
い光学補償板に利用されるような液晶素子に適用するよ
うにしてもよい。
は、液晶層を介在する一対のプラスチック基板に無機ガ
スバリア膜に積層してハードコート層が形成されるの
で、液晶素子の製造工程で無機ガスバリア膜に微小な傷
が生じることを防止することができる。これによって、
無機ガスバリア膜のガス透過防止の信頼性を向上するこ
とができ、液晶素子の光学装置としての信頼性を向上す
ることができる。
成を示す断面図である。
断面図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 無機ガスバリア膜及び電極パターンが形
成された一対のプラスチック基板間に液晶層を介在して
形成される液晶素子において、前記無機ガスバリア膜の層と前記電極パターンの層との
間に、 前記無機ガスバリア膜を保護するハードコート層
が形成されることを特徴とする液晶素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05162694A JP3143268B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 液晶素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05162694A JP3143268B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 液晶素子 |
Related Child Applications (4)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11207102A Division JP2000035567A (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 液晶素子用プラスチック基板 |
JP2000304508A Division JP2001142057A (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | 液晶素子 |
JP2000304510A Division JP3443396B2 (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | 液晶素子 |
JP2000304509A Division JP2001125080A (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | 液晶素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0720449A JPH0720449A (ja) | 1995-01-24 |
JP3143268B2 true JP3143268B2 (ja) | 2001-03-07 |
Family
ID=15759525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05162694A Expired - Lifetime JP3143268B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 液晶素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3143268B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19649761C2 (de) * | 1996-11-30 | 2003-04-03 | Univ Stuttgart | Verfahren zur Herstellung von Flüssigkristall-Displays auf Kunststoff-Folien unter Verwendung von bistabilen Flüssigkristallen |
JP2002174809A (ja) * | 2000-12-06 | 2002-06-21 | Toyo Metallizing Co Ltd | 液晶表示パネル用積層フィルム |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP05162694A patent/JP3143268B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0720449A (ja) | 1995-01-24 |
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