JP3142964B2 - 多層ポリカーボネート樹脂発泡体およびその製造方法 - Google Patents

多層ポリカーボネート樹脂発泡体およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリカーボネート樹脂
発泡体に関するものであり、詳しくは、強度、硬度の高
いスキン層を有する多層のポリカーボネート樹脂発泡体
及びその製法に関するものである。本発明の多層ポリカ
ーボネート樹脂発泡体は、微細気泡を有し、耐熱性及び
表面硬度に優れていることから、自動車や建築用途等の
内装材、複合芯材等及び包装資材等、特に耐熱性を要求
される電子レンジ容器、レトルト食品容器等に好適に用
いられる。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリカーボネート樹脂発泡体
に関しては、押出発泡及び含浸発泡に於いて、その発泡
剤、発泡条件等が種々検討されてきた。たとえば、特公
昭59−23336号公報、特公昭63−4502号公
報、特公平1−41485号公報、特開平2−2618
36号公報等である。ただし、いずれも発泡体の平均セ
ル径が0.2mm以上と比較的大きいか、またはセル径
の厳密な検討はなされていなかった。
【0003】また、V.Kumarら(ANTEC ’
91.P1401〜1405、P1406〜1410、
及びAm.Soc.Mech.Eng.Mater.D
iv.Vol19,P197〜212)によると、市販
のポリカーボネート樹脂シートに炭酸ガスを含浸させ、
10倍強の発泡倍率の微細発泡体が得られたと報告して
いるが、市販の単一組成のシートを含浸発泡させただけ
で、平均分子量等のポリカーボネート樹脂物性まで遡っ
ての検討はされていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では発泡体がスキン層を有していないため、発泡体
の発泡倍率の上昇(発泡体密度の減少)につれ、発泡体
のセル膜が薄くなるため、表面の強度、硬度が小さくな
り、引き掻き傷の発生等の実用上の問題点が多く、ま
た、低発泡倍率の発泡体は、表面の強度、硬度が高いも
のの、発泡体としての本来の特徴がうまく生かされない
こともあり、ポリカーボネート樹脂発泡体の実用化は困
難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、ポリカーボネート樹脂の発泡挙動を種々検討した結
果、従来殆ど検討されていなかった、樹脂の平均分子量
(以下で記述する平均分子量とは重量平均分子量のこと
を意味する。)の発泡挙動に及ぼす影響に関して、非常
に興味深い点を見い出した。つまり、樹脂の平均分子量
が、少なくとも1.15倍以上の差があることにより、
発泡剤の含浸挙動は大きく異ならないにも関わらず、発
泡温度と発泡倍率の関係が大きく異なることを見いだし
た。具体的には、同じ発泡温度では、平均分子量の高い
ものが、低いものに比べ、発泡倍率が小さくなり、その
平均分子量の差が、1.15倍以上違うことが、実用上
非常に有効であることを見い出した。この発見をもと
に、平均分子量の異なるポリカーボネート樹脂を多層体
の形状にした後、発泡剤を含浸し、発泡させることで、
裏面もしくは芯部に比べて、表面の発泡倍率を低下させ
ることが可能となった。その結果、従来の技術では困難
であった全体として発泡倍率をある程度あげても、表面
の強度、硬度の高いスキン層を有するポリカーボネート
樹脂の発泡体を得ることが可能となった。
【0006】すなわち本発明は、表層のポリカーボネー
ト樹脂の重量平均分子量をMWA、その層厚み(3層以上
の多層構造の場合、最外層を構成する層の厚みの和)を
A、裏層(3層以上の多層構造の場合、最外層を除く
中間層)をなすポリカーボネート樹脂の重量平均分子量
をMWB、その層厚みをLB としたとき、下記式の関係を
満足する、 MWA≧1.15×MWB・・(1)式 LA ≦0.50×LB ・・(2)式 少なくとも2層以上のからなる多層ポリカーボネート樹
脂発泡体及びその製造方法である。
【0007】本発明では、2層構造の場合は表層(表側
層)と裏層(裏側層)、3層以上の多層構造の場合は表
層(最外層を構成する層)と芯層(最外層を除く中間
層)の平均分子量を、1.15倍以上変化させなければ
ならない。これらの平均分子量は、表層のポリカーボネ
ート樹脂の重量平均分子量をMWA、他層のポリカーボネ
ート樹脂の重量平均分子量をMWB、としたとき、 MWA≧1.15×MWB・・(1)式 の関係式を満足しなければならない。平均分子量差が
1.15倍未満のものは、発泡性(発泡温度と発泡倍
率)に、本発明の目的を満足しうるための差異が見い出
せないため、平均分子量差は少なくとも1.15倍以上
必要である。その差は、好ましくは1.20倍、より好
ましくは1.30倍、さらに好ましくは1.50倍以上
である。
【0008】また、表層をなすポリカーボネート樹脂の
平均分子量は、特に限定されないが、25,000以上
であれば良く、好ましくは28,000以上、より好ま
しくは30,000以上である。さらには、表層の耐熱
性、耐熱水性等の向上のためには、分子量40,000
以上のものが特に好ましい。分子量の上限は300,0
00であり、これを越える場合成形性が悪くなるためそ
の使用が困難となる。
【0009】また、裏層(3層以上の多層構造の場合、
最外層を除く中間層)の層の平均分子量は、上記(1)
式の平均分子量の関係式を満足する範囲で用いる必要が
あり、その下限は、多層構成にした際の成形性が確保さ
れる範囲である。表層と裏層の層厚みの関係は、表層の
ポリカーボネート樹脂層の厚み(3層以上の多層構造の
場合、最外層を構成する層の厚み和)をLA 、裏層(3
層以上の多層構造の場合、最外層を除く中間層)のポリ
カーボネート樹脂の層厚みをLBとしたとき、 LA ≦0.50×LB ・・(2)式 の関係を満足する必要がある。表層の厚みが厚くなった
場合、全体としての発泡倍率を大きくすることができ
ず、本発明の目的を満足しないため、上記(2)式の範
囲に限定する必要がある。
【0010】本発明での未発泡の多層体は、通常公知の
積層方法にて製造可能であり、具体的には、共押出積層
法、押出ラミネート積層法、熱ラミネート積層法等で得
られたシート状多層体、また、シート状多層体を真空成
形、圧空成形、スタンピング成形、ブロー成形等により
成形した多層成形体、さらには、いわゆる多色射出成形
法で射出成形された多層射出成形体等の多層体が好適に
用いられる。
【0011】また、シート状の多層体は、発泡させた
後、公知の方法である真空成形、圧空成形、スタンピン
グ成形等により成形加工できる。また、積層の界面が厳
密に限定できない、いわゆる傾斜材料的に平均分子量の
変化があるものについては、発泡体を可能な限り薄くス
ライスし、その平均分子量の分布を求め、表層と裏層、
もしくは表層と芯層との比較において、上記(1)式、
(2)式を満足する範囲であれば、特に除外されるもの
ではない。
【0012】本発明に用いられるポリカーボネート樹脂
は、化1式で表される繰り返し単位からなる主鎖を有す
るポリカーボネート樹脂である。
【0013】
【化1】
【0014】(式中、Arは、二価の芳香族残基であ
り、例えば、フェニレン、ナフチレン、ビフェニレン、
ピリジレンや、化2式で表されるものが挙げられる。)
【0015】
【化2】
【0016】(式中、Ar1 及びAr2 は、それぞれア
リーレン基であって、例えばフェニレン、ナフチレン、
ビフェニレン、ピリジレン等の基を表し、Yは下記化3
式で表されるアルキレン基または置換アルキレン基であ
る。)
【0017】
【化3】
【0018】(式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれ
ぞれ水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル基、ア
リール基、アラルキル基であって、場合によりハロゲン
原子、アルコシ基で置換されていてもよく、kは3〜1
1の整数であり、化3式のシクロアルキル基の水素原子
は、低級アルキル基、アリール基、ハロゲン等で置換さ
れても良い。)また、化4式で示される二価の芳香族残
基を共重合体成分として含有していても良い。
【0019】
【化4】
【0020】(式中、Ar1 、Ar2 は前記と同じであ
り、Zは単なる結合、または、−O−、−CO−、−S
−、−SO2 −、−CO2 −、−CON(R1
(R2 )−、(R1 、R2 は前記と同様)等の二価の基
である。)これら二価の芳香族残基の例としては、下記
の化5式、化6式、化7式で表されるもの等が挙げられ
る。
【0021】
【化5】
【0022】
【化6】
【0023】
【化7】
【0024】(式中、R5 及びR6 は、それぞれ、水
素、ハロゲン、C1 〜C10アルキル基、C1 〜C10アル
コキシ基、C1 〜C10シクロアルキル基またはフェニル
基であって、m及びnは1〜4の整数で、mが2〜4の
場合には各R5 はそれぞれ同一でも異なるものであって
もよいし、nが2〜4の場合は各R6 はそれぞれ同一で
も異なるものであっても良い。)なかでも、下記化8式
で表されるものが好ましい一例である。
【0025】
【化8】
【0026】特に、上記化8式をArとする繰り返しユ
ニットを85モル%以上含むものが好ましい。また、本
発明のポリカーボネート樹脂は、三価以上の芳香族残基
を共重合成分として含有していても良い。ポリマー末端
の分子構造は特に限定されないが、ヒドロキシル基、ア
リールカーボネート基、アルキルカーボネート基から選
ばれた1種以上の末端基を結合することができる。
【0027】アリールカーボネート末端基は、下記化9
【0028】
【化9】
【0029】(式中、Ar3 は一価の芳香族残基であ
り、芳香環は置換されていても良い。)で表され、具体
例としては、例えば化10式、
【0030】
【化10】
【0031】等が挙げられる。アルキルカーボネート末
端基は、下記化11式、
【0032】
【化11】
【0033】(式中、R7 は炭素数1〜20の直鎖もし
くは分岐アルキル基)で表され、具体例としては、例え
ば下記化12式、
【0034】
【化12】
【0035】等が挙げられる。これらの中で、フェニル
カーボネート基、p−t−ブチルフェニルカーボネート
基、p−クミルフェニルカーボネート等が好ましく用い
られる。ヒドロキシル基末端は、耐熱性、耐熱水性等を
低下させるため、極力少ない方が好ましい。本発明にお
けるポリカーボネート樹脂の重量平均分子量の測定は、
GPCを用いて行い、測定条件は下記の方法によった。
テトラヒドロフラン溶媒、ポリスチレンゲルを使用し、
標準単分散ポリスチレン樹脂の較正曲線をもとに下記式
による換算分子量較正曲線から平均分子量を算出した。
【0036】Mpc=0.359Mps 1.0389 (ここでのMpcは、ポリカーボネート樹脂の分子量であ
り、Mpsはポリスチレン樹脂の分子量である。)これら
ポリカーボネート樹脂は、公知の方法で製造できる。例
えば、特開昭61−238823号公報に記載の方法に
て、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、p−t−ブチルフェノールとホスゲンを用いて重合
する方法、または、特開平3−68627号公報記載の
方法にて、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパンとジフェニルカーボネートを用いて重合する方法
等が適宜用いられる。
【0037】本発明で用いる物理発泡剤とは、通常公知
の、ブタン、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、メ
タノール、エタノール等のアルコール系炭化水素、アセ
トン、メチルエチルケトン等のケトン系炭化水素、1,
1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオ
ロエタン等のハロゲン化炭化水素、炭酸ガス、チッ素ガ
ス等の無機ガス等が、好適に用いられる。中でも、炭酸
ガスが、発泡体の平均セル径が小さいファインセルとな
るため好ましい。
【0038】これらの物理発泡剤は、公知の方法、たと
えばシートや成形体を入れたオートクレーブ等の高圧容
器内に導入され、必要であれば高温高圧条件下にて含浸
される。含浸条件および含浸量は、必要とされる発泡倍
率、発泡温度を考慮して適宜選択されうる。また、必要
に応じて公知の追添発泡の手段も取りうる。また、発泡
時の加熱手段としては、公知の方法である、熱風加熱、
加熱オイル加熱、遠赤外線加熱、スチーム加熱等が適宜
選択される。特に、ポリカーボネート樹脂の比較的高い
水蒸気透過性を有効に利用して、スチーム加熱法では高
倍発泡品が得られる。
【0039】さらに、本発明での発泡密度はその用途に
より適宜選択されうるが、全体として、通常0.60〜
0.02g/cm3 のものが好適である。好ましくは、
0.04〜0.025g/cm3 、さらに好ましくは
0.30〜0.03g/cm3、特に好ましくは0.2
4〜0.04g/cm3 である。
【0040】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明
する。
【0041】
【実施例1】特開平3−68627号公報記載の方法に
て得らえた高分子量(分子量56,000)ポリカーボ
ネート樹脂:Aと、市販の低分子量(分子量30,00
0)ポリカーボネート樹脂:Bを用いて、3層Tダイを
取り付けたシリンダー温度320℃とした3台の押出機
から、それぞれA、B、Aの樹脂を押し出しし、3層共
押し出しシートを得た。シート厚みは、全体で1.4m
mであり、各層厚みはA:B:A=0.3mm:0.8
mm:0.3mmであった。このシートを、50×50
mm角にサンプリングし、オートクレーブに入れ、炭酸
ガスを40kg/mm2 まで圧入した。この状態で72
時間放置し、圧解放後、シートを取り出し含浸量を測定
したところ、9.5重量部炭酸ガスが含浸されていた。
このサンプルを、170℃のシリコンオイルバスに20
秒浸漬し、加熱発泡させた。得られた発泡体シートは表
面の光沢があり、全体としての密度は0.10g/cm
3であった。全体の密度のレベルからすると表面硬度は
高く傷つきにくいものであった。この発泡体シートをミ
クロトームにて所定の厚みに薄くスライスし、A層とB
層に対応するところの発泡体の密度を測定したところ、
A層部は0.20g/cm3 、B層部は0.08g/c
3 であり、通常言われている発泡体のスキン層より厚
い範囲で低発泡層が両表面に形成できていた。
【0042】
【実施例2】実施例1と同じ条件にて作製した含浸サン
プルを、150℃のシリコンオイルバスに30秒浸漬
し、加熱発泡させた。得られた発泡体シートは表面の光
沢があり、全体としての密度は0.17g/cm3 であ
った。全体の密度のレベルからすると表面硬度は高く傷
つきにくいものであった。この発泡体シートをミクロト
ームにて所定の厚みに薄くスライスし、A層とB層に対
応するところの発泡体の密度を測定したところ、A層部
は0.30g/cm3 、B層部は0.13g/cm3
あり、通常言われている発泡体のスキン層より厚い範囲
で低発泡層が両表面に形成できていた。
【0043】
【比較例1】実施例1で用いたB層の樹脂を単層で押し
出しシーティングし、実施例1と同様の方法にて含浸し
たところ、炭酸ガスの含浸量は9.7重量部であった。
このサンプルを170℃のシリコンオイルバスにて15
秒浸漬し、密度0.11g/cm3 の発泡体シートを得
た。このサンプルは実施例1のサンプルと比べ、発泡体
密度はほぼ同等であったが、表層の光沢が少なく、また
表層が傷つきやすかった。
【0044】
【実施例3】高分子量(分子量30,000)ポリカー
ボネート樹脂をAとして、また低分子量(分子量25,
000)ポリカーボネート樹脂をBとして、実施例1と
同様な方法にて2層共押し出しシートを得た。シート厚
みは、全体で1.4mmであり、各層厚みはA:B=
0.4mm:1.0mmであった。このシートを、50
×50mm角にサンプリングし、オートクレーブに入
れ、炭酸ガスを40kg/mm2 圧入した。この状態で
72時間放置し、圧解放後、サンプルを取り出し含浸量
を測定したところ、9.8重量部炭酸ガスが含浸されて
いた。このサンプルを、160℃のシリコンオイルバス
に60秒浸漬し、加熱発泡させた。得られた発泡体の全
体としての密度は0.10g/cm3 であった。発泡体
のA層側は、B層側に比べ、光沢があり傷つきにくかっ
た。
【0045】
【実施例4】実施例1と同じ樹脂、同じ方法にて作製し
た含浸3層共押し出しシートを、スチーム加圧加熱式の
小型発泡機にて入れ、雰囲気温度150℃にて30秒加
熱することにより、300×300mm角の密度0.1
2g/cm3 の発泡体シートを得た。得られた発泡体シ
ートを、小型のプラグアシスト型の真空成形機を用い
て、カップ状に成形したところ、表面光沢の優れたカッ
プ形状の発泡成形体が得られた。
【0046】
【実施例5】実施例1と同じ樹脂、同じ方法にて作製し
た未含浸3層共押し出しシートを、小型のプラグアシス
ト型の真空成形機を用いて、皿形状の成形体とした。こ
の皿形状の成形体を熱エージングした後、オートクレー
ブに入れ、炭酸ガスを40kg/mm2 圧入した。この
状態で72時間放置し、圧解放後、成形体を取り出し含
浸量を測定したところ、9.5重量部炭酸ガスが含浸さ
れていた。この成形体をスチーム加圧加熱式の小型発泡
機にて入れ、雰囲気温度150℃にて30秒加熱するこ
とにより、0.11g/cm3 の発泡成形体を得た。こ
の発泡成形体は表面光沢も優れ、傷つきにくいものであ
った。
【0047】
【実施例6】実施例1と同じ2種類のポリカーボネート
樹脂AとBを用いて、A層が外層で、厚み比が、A:B
=2:8の、外径30mmで肉圧5mmの円柱状の射出
成形体を得た。この成形体を72時間放置し、圧解放
後、成形体を取り出し含浸量を測定したところ、8.8
重量部炭酸ガスが含浸されていた。この成形体をスチー
ム加圧加熱式の小型発泡機にて入れ、雰囲気温度150
℃にて30秒加熱することにより、0.15g/cm3
の発泡成形体を得た。この発泡成形体は未発泡成形体と
相似形であり、外表面は光沢にも優れ、傷つきにくいも
のであった。
【0048】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート樹脂発泡体
は、多層構造からなり、表層を他層に比べ、平均分子量
を高めているため、発泡体全体としての発泡体密度を低
くしても、その表面の引き掻き耐性を高くすることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 69:00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層をなすポリカーボネート樹脂の重量
    平均分子量をMWA、その層厚み(3層以上の多層構造の
    場合、最外層を構成する層の厚みの和)をL A 、裏層
    (3層以上の多層構造の場合、最外層を除く中間層)を
    なすポリカーボネート樹脂の重量平均分子量をMWB、そ
    の層厚みをLB としたとき、下記式の関係を満足する、 MWA≧1.15×MWB・・(1)式 LA ≦0.50×LB ・・(2)式 少なくとも2層以上からなる、多層ポリカーボネート樹
    脂発泡体。
  2. 【請求項2】 表層をなすポリカーボネート樹脂の重量
    平均分子量が40,000〜300,000であること
    を特徴とした請求項1記載の多層ポリカーボネート樹脂
    発泡体。
  3. 【請求項3】 発泡剤が炭酸ガスであることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の多層ポリカーボネート樹
    脂発泡体の製造方法。
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