JP3142794B2 - 秒針停止装置付き電子時計 - Google Patents
秒針停止装置付き電子時計Info
- Publication number
- JP3142794B2 JP3142794B2 JP09098698A JP9869897A JP3142794B2 JP 3142794 B2 JP3142794 B2 JP 3142794B2 JP 09098698 A JP09098698 A JP 09098698A JP 9869897 A JP9869897 A JP 9869897A JP 3142794 B2 JP3142794 B2 JP 3142794B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- setting lever
- elastic arm
- stop device
- hand
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Electromechanical Clocks (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、秒針停止装置によ
り秒針を停止させる電子時計に関する。
り秒針を停止させる電子時計に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の秒針停止装置においては、その平
面構成である図５に示すように規正レバー６５５の規正
部６５７により歯車７１を規正して、ストレート形状を
した弾性腕部６５６を撓ますことにより、歯車７１の規
正力を発生させていた。
面構成である図５に示すように規正レバー６５５の規正
部６５７により歯車７１を規正して、ストレート形状を
した弾性腕部６５６を撓ますことにより、歯車７１の規
正力を発生させていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の秒針停止装置に
あっては、図６に示すように規正レバー６５５の弾性腕
部６５６がストレート形状をしているため、規正レバー
６５５の規正部６５７が歯車７１に接した後、弾性腕部
６５６が６５６’のように撓み、規正レバー６５５の規
正部６５７と歯車７１の摩擦により、歯車７１が接触点
６５７ａから６５７ａ’まで変動してしまう。
あっては、図６に示すように規正レバー６５５の弾性腕
部６５６がストレート形状をしているため、規正レバー
６５５の規正部６５７が歯車７１に接した後、弾性腕部
６５６が６５６’のように撓み、規正レバー６５５の規
正部６５７と歯車７１の摩擦により、歯車７１が接触点
６５７ａから６５７ａ’まで変動してしまう。
【０００４】そのため、規正時に歯車７１が回転してし
まい指針の指示ずれが発生する問題点があった。また、
規正解除時には弾性腕部６５６の撓みが瞬間的に解除さ
れるので、規正レバー６５５により歯車７１に回転力が
加り、歯車７１が回転してしまい指針の指示ずれが発生
する問題点もあった。
まい指針の指示ずれが発生する問題点があった。また、
規正解除時には弾性腕部６５６の撓みが瞬間的に解除さ
れるので、規正レバー６５５により歯車７１に回転力が
加り、歯車７１が回転してしまい指針の指示ずれが発生
する問題点もあった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、規正レバーの
撓みによる歯車の回転を無くすような指針の指示ずれを
防止する手段を設けることとしている。このように、規
正レバーの撓みによる規正レバーと歯車の接触点の変動
を無くすことにより指針の指示ずれの原因となる秒針規
正時及び規正解除後の規正レバーによる歯車の回転が無
くなり、正確に秒針の停止及び停止解除を行うことがで
きる。
撓みによる歯車の回転を無くすような指針の指示ずれを
防止する手段を設けることとしている。このように、規
正レバーの撓みによる規正レバーと歯車の接触点の変動
を無くすことにより指針の指示ずれの原因となる秒針規
正時及び規正解除後の規正レバーによる歯車の回転が無
くなり、正確に秒針の停止及び停止解除を行うことがで
きる。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の秒針停止装置では、規正
レバーの弾性腕部に指針の指示ずれを防止する手段を設
ける。上記指針の指示ずれを防止する手段は、規正レバ
ー弾性腕部の撓みによる歯車の回転を発生させない構造
であればどのようなものでもよいが、例えば弾性腕部を
平面的にＵ字ばね形状にして、２つの弾性腕部のばね形
状により規正レバーと歯車の接触点の変動を無くしてや
るのが適切である。
レバーの弾性腕部に指針の指示ずれを防止する手段を設
ける。上記指針の指示ずれを防止する手段は、規正レバ
ー弾性腕部の撓みによる歯車の回転を発生させない構造
であればどのようなものでもよいが、例えば弾性腕部を
平面的にＵ字ばね形状にして、２つの弾性腕部のばね形
状により規正レバーと歯車の接触点の変動を無くしてや
るのが適切である。
【０００７】また、Ｕ字ばね形状においては、確実な秒
針規正力の確保と規正レバーの作動量を少なくするとい
うことから、規正レバーの回転中心からばねの曲げ部ま
での長さを、規正部からばねの曲げ部までの長さよりも
長くするようにアンバランスにするとよい。また、規正
レバーの弾性腕部を、歯車の回転軸方向に対して平行に
なるように断面的に設ければ、弾性腕部が撓んでも規正
レバーと歯車の接触点が歯車の回転方向には変動しない
ので、歯車の回転は生じないようになる。
針規正力の確保と規正レバーの作動量を少なくするとい
うことから、規正レバーの回転中心からばねの曲げ部ま
での長さを、規正部からばねの曲げ部までの長さよりも
長くするようにアンバランスにするとよい。また、規正
レバーの弾性腕部を、歯車の回転軸方向に対して平行に
なるように断面的に設ければ、弾性腕部が撓んでも規正
レバーと歯車の接触点が歯車の回転方向には変動しない
ので、歯車の回転は生じないようになる。
【０００８】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
１は本発明の実施例における秒針が停止されていない場
合の秒針停止装置の平面図で、図２は秒針が停止されて
いる場合の平面構造の拡大図である。図３は規正レバー
の弾性腕部を断面的に設けた別の実施例の平面図であ
り、図４は図３において秒針が停止されている場合の断
面構造の拡大図である。
１は本発明の実施例における秒針が停止されていない場
合の秒針停止装置の平面図で、図２は秒針が停止されて
いる場合の平面構造の拡大図である。図３は規正レバー
の弾性腕部を断面的に設けた別の実施例の平面図であ
り、図４は図３において秒針が停止されている場合の断
面構造の拡大図である。
【０００９】図１において、４０は地板、６２は巻真、
６３はおしどりであり、巻真６２を引き出すことによ
り、おしどり６３の回転に伴いおしどり６３と係合して
いる規正レバー６５０を作動させ歯車７１を規正する。
規正レバー６５０は平面的に２つの弾性腕部６５１、６
５２を設けることによりＵ字ばね形状になっている。弾
性腕部６５１と弾性腕部６５２のばね形状は、アンバラ
ンスになっており、弾性腕部６５２が弾性腕部６５１よ
り短い形状となっている。
６３はおしどりであり、巻真６２を引き出すことによ
り、おしどり６３の回転に伴いおしどり６３と係合して
いる規正レバー６５０を作動させ歯車７１を規正する。
規正レバー６５０は平面的に２つの弾性腕部６５１、６
５２を設けることによりＵ字ばね形状になっている。弾
性腕部６５１と弾性腕部６５２のばね形状は、アンバラ
ンスになっており、弾性腕部６５２が弾性腕部６５１よ
り短い形状となっている。
【００１０】次に図２において、規正レバー６５０は歯
車７１の接触点６５２ａに接してから一定量撓んだ後作
動を停止する。ここで、弾性腕部６５１と弾性腕部６５
２のばね形状を、規正レバー６５０と歯車７１の接触点
６５２ａが規正レバー６５０と歯車７１の接触開始時と
規正レバー６５０の最大撓み時で変動しないように、有
限要素法を用いて決めている。
車７１の接触点６５２ａに接してから一定量撓んだ後作
動を停止する。ここで、弾性腕部６５１と弾性腕部６５
２のばね形状を、規正レバー６５０と歯車７１の接触点
６５２ａが規正レバー６５０と歯車７１の接触開始時と
規正レバー６５０の最大撓み時で変動しないように、有
限要素法を用いて決めている。
【００１１】図３に示す実施例では規正レバー６５３の
弾性腕部６５４を平面的に設けずに、図４に示すように
弾性腕部６５４を歯車７１の回転軸方向に対して平行に
設けてあり、断面的に弾性腕部を撓ませることにより歯
車７１の規正力を確保している。
弾性腕部６５４を平面的に設けずに、図４に示すように
弾性腕部６５４を歯車７１の回転軸方向に対して平行に
設けてあり、断面的に弾性腕部を撓ませることにより歯
車７１の規正力を確保している。
【００１２】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。規正レ
バーの弾性腕部をＵ字ばね形状にすることにより、規正
レバーの撓みによる歯車の回転を抑制でき、秒針の停止
及び停止解除を指針の指示ずれを発生させることなく行
うことができる。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。規正レ
バーの弾性腕部をＵ字ばね形状にすることにより、規正
レバーの撓みによる歯車の回転を抑制でき、秒針の停止
及び停止解除を指針の指示ずれを発生させることなく行
うことができる。
【００１３】そして、Ｕ字ばねの各々のばね形状を規正
レバーの回転中心からばねの曲げ部のばね長さが、規正
部からばねの曲げ部までのばね長さより長くするような
アンバランスにすることにより、規正レバーの作動量を
少なくすることができるので、規正レバーの占める平面
的スペースを小さくできる。また、規正レバーの弾性腕
部を歯車の回転軸方向に平行になるように断面的に設け
ることにより、規正レバーの撓みによる歯車の回転を抑
制でき、秒針の停止及び停止解除を秒狂いを発生させる
ことなく行うことができる。
レバーの回転中心からばねの曲げ部のばね長さが、規正
部からばねの曲げ部までのばね長さより長くするような
アンバランスにすることにより、規正レバーの作動量を
少なくすることができるので、規正レバーの占める平面
的スペースを小さくできる。また、規正レバーの弾性腕
部を歯車の回転軸方向に平行になるように断面的に設け
ることにより、規正レバーの撓みによる歯車の回転を抑
制でき、秒針の停止及び停止解除を秒狂いを発生させる
ことなく行うことができる。
【００１４】そして、規正レバーの弾性腕部を平面的に
設けていないので、規正レバーの平面的スペースを小さ
くすることができる。
設けていないので、規正レバーの平面的スペースを小さ
くすることができる。
【図１】本発明の実施例による秒針停止装置の平面図で
ある。
ある。
【図２】図１の実施例で、規正レバー部の平面構成の拡
大図である。
大図である。
【図３】本発明の実施例による秒針停止装置の平面図で
ある。
ある。
【図４】図３の実施例で、規正レバー部の断面構成の拡
大図である。
大図である。
【図５】従来例による秒針停止装置の平面図である。
【図６】図５の従来例で、規正レバー部の平面構成の拡
大図である。
大図である。
４０ 地板 ６２ 巻真 ６３ おしどり ６５ 規正レバー ７１ 歯車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平３−27385（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−2356（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G04B 1/00 - 49/04 G04C 3/00 G04C 3/14
Claims (3)
- 【請求項１】 弾性腕部が設けられた規正レバーを有す
る秒針停止装置付き電子時計において、前記弾性腕部は
アンバランスなＵ字状であり、片方の弾性腕部を歯車に
接触させ、両方の弾性腕部を撓ませることで、秒針を停
止させることを特徴とする秒針停止装置付き電子時計。 - 【請求項２】 前記弾性腕部のうち、歯車に接触する側
の腕長さが、もう１つの腕長さより短いことを特徴とす
る請求項１記載の秒針停止装置付き電子時計。 - 【請求項３】 前記弾性腕部は、歯車の回転軸方向に対
して平行に伸びていることを特徴とする請求項１記載の
秒針停止装置付き電子時計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09098698A JP3142794B2 (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 秒針停止装置付き電子時計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09098698A JP3142794B2 (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 秒針停止装置付き電子時計 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10288678A JPH10288678A (ja) | 1998-10-27 |
| JP3142794B2 true JP3142794B2 (ja) | 2001-03-07 |
Family
ID=14226734
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09098698A Expired - Lifetime JP3142794B2 (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 秒針停止装置付き電子時計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3142794B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005283338A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Seiko Instruments Inc | 秒針規正機構付きアナログ時計 |
| CN105549374B (zh) * | 2016-02-04 | 2017-11-21 | 福建上润精密仪器有限公司 | 一种无离合轮电子拨针校时指针式石英手表机芯 |
| EP3893063B1 (fr) * | 2020-04-06 | 2022-08-17 | ETA SA Manufacture Horlogère Suisse | Dispositif de contrôle de fonctions d'une montre |
-
1997
- 1997-04-16 JP JP09098698A patent/JP3142794B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10288678A (ja) | 1998-10-27 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5396462B2 (ja) | 脱進機構 | |
| JP3142794B2 (ja) | 秒針停止装置付き電子時計 | |
| US8545093B2 (en) | Switch structure, and chronograph mechanism and electronic timepiece using the same | |
| US7623416B2 (en) | Battery electrode terminal member and electronic timepiece possessing the same | |
| US11899401B2 (en) | Drive device for a display element | |
| JPH0328396Y2 (ja) | ||
| CN101313258B (zh) | 钟表锤 | |
| JP7467390B2 (ja) | 指針のふらつき低減構造 | |
| US3733805A (en) | Balance wheel and starting lever assembly of time piece | |
| JP2002132363A (ja) | 回転レバーの位置保持装置 | |
| JPH0110622Y2 (ja) | ||
| JP4673077B2 (ja) | 接点バネ構造体並びにこれを備えた接点装置及び電子時計 | |
| JPH0733168Y2 (ja) | クロスコイル形指示計器 | |
| JP7267799B2 (ja) | 音叉振動子を備える荷重センサ | |
| JP2013167504A (ja) | 逆回転防止機構および時計 | |
| JP2897771B2 (ja) | アナログ時計の固定構造 | |
| JP2995675B2 (ja) | アラーム付き電子時計 | |
| JP2006184238A (ja) | リセットレバー装置及びこれを備えた電子時計 | |
| JP3642323B2 (ja) | 時計 | |
| JP2870507B2 (ja) | アナログ時計の固定構造 | |
| JPH0614984U (ja) | 電子時計の逆伝達防止装置 | |
| JPS643093Y2 (ja) | ||
| JP3196803B2 (ja) | 指示計器 | |
| JP3585783B2 (ja) | 電子時計 | |
| JP2006184236A (ja) | 巻真位置決め用板状構造体及びこれを備えた電子時計 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222 Year of fee payment: 10 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222 Year of fee payment: 13 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |