JP3642323B2 - 時計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、規正レバーを有する時計に関する。
【0002】
【背景技術】
従来から、指針表示式の時計において、時刻修正を行う際に、秒針の動きを停止させるための規正レバーが設けられている。この規制レバーは輪列を構成する番車の回転を停止させるためのものであり、様々な構造のものがある。
例えば、実開平3−122391号公報に示すように、全体をばねで構成した規正レバーがある。この規制レバーは、巻真の動きに応じて回動するおしどりに係合されている。巻真を引き出すとおしどりが回動し、このおしどりの回動に伴って規正レバーの先端部が番車に当接し、番車の回転が停止される(従来例1)。
また、実開平6−84384号公報に示すように、完全剛体で形成した規正レバーがある。この規制レバーは、通常時にはおしどり及びかんぬきに係合されており、時刻修正時にはおしどりとの係合が解除され、かんぬきのばね力を受けて番車に当接される(従来例2)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来例1のような構造では、規正レバー全体がばねで構成されており、弾性を有するため、番車に当接した際の反力により、規正レバーに挙動が生じることがある。そのため、規正レバーの挙動により番車が動いて停止位置がずれてしまい、正確な位置で停止させることができないという問題がある。
一方、従来例2のような構造では、通常時には規正レバーはおしどり及びかんぬきの両方に係合しているので、規正レバーの取付構造が複雑となり、時計の組立が難しいという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、時刻修正時に正確に番車を規正することができ、かつ組立が容易な時計を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は以下の構成を採用して前記目的を達成するものである。
具体的には、巻真と、この巻真の軸線方向の動きに応じて回動するおしどりと、このおしどりに連動して動作する規正レバーと、この規正レバーに隣接して配置される輪列とを備える時計であって、日付表示機能を有するものであり、前記規正レバーは前記おしどりに係合するばね部と、このばね部に接続された剛体部とを有し、時刻修正時には、前記おしどりの回動により前記剛体部が前記輪列の番車に押し当てられ、前記規正レバーのばね部が撓み、日付修正時には、前記規正レバーのばね部は撓んでおらず、日付修正状態から通常状態に戻すと、前記おしどりが時刻修正時と反対方向に回動し、このおしどりの回動により、前記剛体部が、当該剛体部を挟んで前記番車と反対側に設けられた当接部材に押し当てられるとともに、前記規正レバーのばね部は、前記剛体部が前記番車から遠ざかる方向に撓むことを特徴とする。
【0006】
この構成の本発明では、時刻修正時には、規正レバーのばね部が撓んでおり、番車に押し当てられる規正レバーの剛体部には、この撓みによる力がかかるので、確実に輪列の番車の回転を停止させることができる。また、規正レバーの番車に押し当てられる部分は剛体部であるため、番車に押し当てられた際の反力により挙動が生じてしまうことがなく、正確な位置で番車の回転を停止させることができる。
さらに、規正レバーはおしどりのみに係合しているので、従来のように規正レバーをおしどりとかんぬきとに係合する場合に比べ、組立性に優れている。
日付表示機能を有する本発明の時計では通常時において、規正レバーのばね部を撓ませており、巻真を一段引き出し、日付修正状態とすると、おしどりの回動に伴いばね部の撓みが解除される。さらにもう一段巻真を引き出して時刻修正状態とすると、おしどりがさらに回動して、規正レバーのばね部が通常時とは反対方向に撓む。
従来の日付表示機能を有する時計では、通常、おしどりの回動範囲が広いため、おしどりに連動して動作する規正レバーの作動範囲は広くなる。そのため、規正レバーの先端側(番車との当接側)が、時計内部の他の部材、例えば、小鉄車や日の裏中間車等に干渉する虞があり、干渉を避けるために時計の平面サイズを大きく確保する必要がある。
これに対し、本発明では、通常時に、規正レバーの剛体部は、この剛体部を挟んで番車と反対側に設けられた当接部材に押し当てられており、作動範囲が制限されているので、時計の平面サイズを大きく確保する必要がなくなり、時計の小型化を図ることができる。
また、規正レバーのばね部が撓んでいない状態を通常時とした場合には、日付機能を有しない時計に対応したものとなるが、本発明のように規正レバーのばね部が撓んだ状態を通常時とすることで、日付表示機能の時計に対応させることができる。そのため、日付表示機能を有する時計と、日付表示機能を有しない時計とで規正レバーの共通化を図ることができ、製造コストを低減させることができる。
【0007】
この際、時刻修正時に前記規正レバーの剛体部が押し当てられる前記番車には時間情報表示手段が設けられていることが好ましい。
時刻修正時に、時間情報表示手段、例えば、指針が設けられた番車以外の番車を停止させた場合には、この番車は正確な位置で停止するものの、番車同士のバックラッシュにより、指針が取り付けられた番車が多少動いてしまう可能性がある。そのため、指針を所定の位置(例えば12時の位置)で止めることが困難となり、正確な時刻修正を行うことができなくなる虞がある。
これに対し、時間情報表示手段が設けられた番車に規正レバーの剛体部を直接押し当てれば、この番車を確実に停止させることができるので、時間情報表示手段を所定の位置で止めることができ、正確な時刻修正が可能となる。
【0008】
また、前記おしどりと、前記規正レバーのばね部との係合部分は平面的に重なっていることが好ましい。
おしどりと、規正レバーのばね部との係合部分が平面的に重なることで、時計の平面サイズを小さくすることができる。
【0009】
さらに、前記規正レバーの前記剛体部は、その基端部が前記ばね部に接続される平板状の剛体部本体と、この剛体部本体の先端部に前記剛体部本体に対して垂直に設けられた垂直面部とを有し、時刻修正時には前記垂直面部が前記番車に押し当てられることが好ましい。
規正レバーの番車に押し当てる部分を垂直面部とすることで、番車との当接面を広く確保することができ、より確実に番車の回転を停止させることができる。
【0010】
また、前記巻真と、前記おしどりと、前記輪列は前記規正レバーのばね部が撓んでいない状態で組み込まれることが好ましい。
巻真はおしどりと係合し、おしどりは規正レバーと係合しているので、規正レバーのばね部が撓んだ状態で、巻真やおしどりを組み込もうとすると、これらの部材はばね部の力を受けるため、組立性が悪くなる。また、規正レバーのばね部が撓んでいる場合には剛体部が輪列の番車に押し当てられる状態となっているため、輪列を設置しにくくなる。
本発明では、規正レバーのばね部が撓んでいない状態で巻真、おしどり、輪列が組み込まれるので、組立性に優れたものとすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、第一実施形態に係る時計1Aのムーブメント2の内部が示されている。この時計1Aのムーブメント2は、地板3と、時間標準源である水晶ユニット4と、時刻修正等に使用され、外部操作部材である竜頭(図示略)が取り付けられる巻真5及び切換部材6と、輪列8(ここでは、四番車81のみを図示している)と、この輪列8を駆動するステップモータ(図示略)を備えている。
なお、図示しないが、時計1Aの巻真5の軸線方向と直交する方向(6時12時方向)には、装着用のバンドが取り付けられる。
【0016】
水晶ユニット4は、音叉型の水晶振動子を円筒状の外装ケースで覆ったものであり、外装ケースの両端部を通る軸線が時計1Aの3時9時方向(巻真5の軸線方向)と略平行になるように水晶保持部材7に保持されている。また、水晶ユニット4の一方の端部は図示しない回路基板に固定されている。水晶保持部材7は、例えば、ポリアセタール(POM)製である。
図2に示すように、水晶保持部材7には水晶ユニット4を保持する凹部71と、図示しないICを収容するIC収容部72とが形成されている。水晶保持部材7は、地板3に形成された水晶保持部材取付部31に凹部71を嵌め込むことにより、地板3に取り付けられる。
【0017】
図3は水晶保持部材7が取り付けられた地板3を裏面側(水晶保持部材7等が載置されると反対側)から見た平面図である。図4は、図3のIV―IV方向の断面図であり、図5は、図3のV−V方向の断面図である。図3及び図4に示すように凹部71の外側面には、水晶ユニット4の長手方向と直交する方向(時計1Aの6時12時方向)に突出した突起74が形成されている。これにより、凹部71の地板3への取り付け位置が決められる。本実施形態では、突起74と地板3の水晶保持部材取付部31との間に所定のしめしろをもたせて取り付けてある。これにより、組立て途中で振動や衝撃が加わっても、水晶保持部材7の凹部71が地板3の水晶保持部材取付部31から外れることがない。
また、6時側に突出した突起74と12時側に突出した突起74は同心の円弧形状となっている。
【0018】
図4から図6に示すように水晶ユニット4は凹部71の内側面により支持されている。また、水晶ユニット4は隣接して設置される回路押さえ部材10に設けられた押さえばね11によっても固定されている。
なお、水晶保持部材7には、回路押さえ部材10の設置位置を決める位置決めピン73が形成されている。
【0019】
再度、図1及び図2を参照して説明すると、切換部材6は、巻真5の動きに応じておしどり回転軸35を中心に回動するおしどり61と、おしどり61に連動して動作する規正レバー62と、おしどり61と係合するかんぬき63とを備える。巻真5及び切換部材6は地板3に取り付けられた巻真保持部材9に保持されている。
巻真5、おしどり61、規正レバー62、かんぬき63は鋼材であり、強度及びばね性が高いものとなっている。
【0020】
巻真保持部材9は、高強度エンジニアリングプラスチック製、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)製であり、水晶保持部材7とは別体である。
巻真保持部材9には、巻真5の軸方向の動きを案内する案内溝91及びおしどり61の回動を規正するための当接部92が形成されている。また、巻真5と案内溝91との間には、部品加工上の寸法ばらつきが発生しても、きしみが発生しないように所定の隙間をもたせている。ただし、案内溝91は巻真5を案内するという役割を有しているため、案内溝91と巻真5との間に大きな隙間を形成することは困難である。従って、この隙間により、巻真5の動きによる振動の巻真保持部材9への伝達を完全に防止することは難しい。
なお、部品位置のばらつきにより巻真5と案内溝91との隙間が形成されない場合もある。この場合には、巻真5が軸方向にスライドするたびにその振動が巻真保持部材9に伝わってしまう。
巻真保持部材9に隣接して、電源である電池(図示略)が取り付けられており、巻真保持部材9には、この電池の設置位置のズレを防止するための電源ストッパー部93が形成されている。
【0021】
かんぬき63は、地板3に設けられたかんぬき回転軸34を中心として作動する。かんぬき63は、巻真5に設けられたつづみ車51に係合するかんぬき本体632と、このかんぬき本体632と連続するかんぬき戻しばね部631を有している。
かんぬき本体632には、巻真保持部材9に形成されたかんぬきストッパー部94に当接する度決め部632Aが形成されている。また、かんぬき本体632のかんぬき戻しばね部631との境界部分には、穴632Bが形成されており、この穴632Bには、地板3に設けられたピン32が嵌め込まれる。ピン32と穴632Bとの間には所定の隙間が形成されている。
【0022】
かんぬき戻しばね部631の先端は、曲げ下げられた引っ掛け部631Aとなっている。この引っ掛け部631Aを地板3に形成された引っ掛け穴33に挿入することでかんぬき63が動作する際のばね力が得られるようになっている(図3参照)。
【0023】
ここで、かんぬき63の動作について説明する。通常時(巻真5が引き出されていない状態)には、かんぬき戻しばね部631の反力で、かんぬき回転軸34を中心に図1の矢印H方向(反時計回り方向)にモーメントが働く。かんぬき63は、その度決め部632Aが巻真保持部材9に形成されたかんぬきストッパー部94に当接することで、位置決めされている。
【0024】
時刻修正の際に巻真5を引き出すと、図示しないが、おしどり61の回動に伴い、かんぬき63はかんぬき回転軸34を中心に回動する。これにより、かんぬき本体632に係合しているつづみ車51が移動することとなる。
時刻修正後、巻真5を押し込むと、おしどり61とかんぬき63の係合がはずれ、おしどり61は巻真5によってもとの位置に戻される。かんぬき63はかんぬき戻しばね部631のばね力によって度決め部632Aが巻真保持部材9のかんぬきストッパー部94に当接するまで回転した後、通常状態に戻る。
【0025】
このようなかんぬき63のかんぬき戻しばね部631は、水晶保持部材7のIC収容部72と地板3との間に配置される。かんぬき戻しばね部631と水晶保持部材7との間には、かんぬき戻しばね部631が作動できる隙間が形成されている。
かんぬき63を組み込む際には、地板3に取り付けられた巻真保持部材9にかんぬき63を保持させ、その後、水晶保持部材7を設置すればよい。
【0026】
図7には、規正レバー62を含む時計1Aの規正構造が示されている。
規正レバー62は、輪列8に隣接して配置されており、時刻修正時に、時間情報表示手段である秒針が設けられた番車、すなわち四番車81の回転を停止させるものである。規正レバー62は、平面L字形形状であり、おしどり61と係合するばね部622と、このばね部622に接続された剛体部621とを備える。ばね部622は、剛体部621と一体化するため、プレスの曲げ加工、板材の切削加工、板材の鍛造加工、あるいはこれらの複合加工によって製造されるのが好ましい。特にばね部622を鍛造加工によって製造すると、規正レバー62が鋼材である場合、機械的な強度を増強できるメリットがある。
【0027】
おしどり61に設けられた係合突起611にばね部622の係合穴622Aが係合されており、おしどり61と規正レバー62との係合部分は平面的に重なっている。ばね部622の係合穴622Aは長孔形状である。このような長孔形状とすることで、おしどり61と規正レバー62の組み込み性を格段に向上させることができる。すなわち、係合穴622Aを長孔形状とすることで、規正レバー62を組み込む際に、ばね部622に塑性変形を生じさせるような力が作用しなくなる。そのため、おしどり61と、規正レバー62とを係合させる際、ばね部622に作用する力により他の切換部材6をはじき飛ばし、紛失してしまう事態を防止できる。さらに、ばね部622には塑性変形を生じさせるような力が作用しないため、ばね部622に作用した力により剛体部621やおしどり61等が作動してしまうことが無く、切換部材6の動作の信頼性を向上させることができる。
【0028】
剛体部621は、時刻修正時に四番車81に押し当てられ、四番車81の回転を停止させるものである。図8に示すように、剛体部621は、その基端部がばね部622に接続される平板状の剛体部本体621Aと、剛体部本体621Aの先端部に垂直に設けられた垂直面部621Bとを備える。剛体部本体621Aの基端部には穴623が形成されており、この穴623に地板3に設けられたピン32が所定の隙間を持って嵌め込まれ、ピン32を中心として剛体部621及びばね部622が作動する。
【0029】
次に、規正レバー62の動作について説明する。
通常時(巻真5が引き出されていない状態)には、剛体部621は四番車81に押し当てられておらず、規正レバー62のばね部622は撓んでいない。
【0030】
時刻修正の際に、巻真5を一段引き出すと、おしどり回転軸35を中心としておしどり61が回動する。このおしどり61の回動により、おしどり61に設けられた係合突起611が規正レバー62の係合穴622A内をその長手方向に沿ってスライドする。これに伴って、剛体部621が回動し、垂直面部621Bが四番車81に押し当てられ、規正レバー62のばね部622が撓むこととなる。このようにして、四番車81の回転が停止される。
【0031】
時刻修正を終えたのち、巻真5を押し込むと、おしどり61が時刻修正時とは反対方向に回動し、規正レバー62の剛体部621は、四番車から離れ、ばね部622の撓みが解除される。そして、四番車が再び回転する。
この際、巻真5を所定以上押し込んだ場合には、おしどり61が巻真保持部材9の当接部92に当接し、それ以上、回動することができなくなる。
【0032】
なお、このような規正構造に使用される巻真5、おしどり61及び輪列8は規正レバー62のばね部622が撓んでいない状態でムーブメント2内部に組み込まれる。
【0033】
従って、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1) 時計1Aの3時9時方向に平行に水晶ユニット4が配置されているため、3時9時方向に時計1Aを落下した場合、水晶ユニット4内の水晶には自重による衝撃が加わる程度で、他の部品の荷重がかからない。従って、水晶の振動周波数の変動が防止され、精度のよい時計1Aとすることができる。
【0034】
(2) また、巻真保持部材9には電源ストッパー部93が形成されており、時計1Aを巻真5を下側にして落下してしまった場合、電池の荷重は電源ストッパー部93にかかるが、水晶保持部材7には伝達されないので、時計1Aを落下してしまった場合でも時計1Aの精度を維持することができる。
【0035】
(3) さらに、水晶保持部材7は突起74により地板3と時計1Aの6時12時方向で固定されているが、時計1Aの6時12時方向の落下の衝撃は装着用のバンドにより吸収されるので、水晶保持部材7及び水晶ユニット4には、地板3を介して落下時の衝撃が伝わることがなく、時計1Aの精度の低下を防止することができる。
【0036】
(4) また、時刻修正時には、規正レバー62のばね部622が撓んでおり、四番車81に押し当てられる規正レバー62の剛体部621には、この撓みによる力がかかるので、確実に四番車81の回転を停止させることができる。
【0037】
(5) 規正レバー62の四番車81に押し当てられる部分は剛体部621であるため、四番車81に当接する際に反力により振動してしまうことがないので、正確に四番車81の回転を停止させることができる。
【0038】
(6) さらに、規正レバーを通常時にはおしどり及びかんぬきに係合させ、時刻修正時にはおしどりとの係合を解除し、かんぬきのばね力を受けて四番車に当接させる規正構造が従来から存在するが、本実施形態の規正構造では、規正レバー62はおしどり61のみに係合しているので、従来の規正構造に比べ組立性に優れている。
【0039】
(7) 時刻修正時に、四番車81以外の番車を停止させた場合には、番車同士のバックラッシュにより、秒針が取り付けられた番車が多少動いてしまう可能性があるが、本実施形態では秒針が取り付けられた四番車81に規正レバー62の剛体部621を直接押し当てているので、四番車81を確実に停止でき、秒針を所定の位置で止めることができるので、正確な時刻修正が可能となる。
【0040】
(8) また、おしどり61と、規正レバー62のばね部622との係合部分は平面的に重なっているので、時計1Aの平面サイズを小さくできる。
【0041】
(9) さらに、規正レバー62の四番車81に押し当てる部分を垂直面部621Bとすることで、四番車81との当接面を広く確保することができ、より正確に四番車81の回転を停止させることができる。
【0042】
(10) また、本実施形態では、規正レバー62のばね部622が撓んでいない状態で巻真5、おしどり61、輪列8が組み込まれており、各部材には、ばね部622の撓みによる力がかからないので、組立性に優れたものとすることができる。
【0043】
(11) 前述したように、巻真保持部材9の案内溝91と巻真5との間には隙間が形成されているが、この隙間を大きくすることは困難であり、この隙間により、巻真5の動きによる振動が巻真保持部材9に伝達されないようにすることは難しい。そのため、巻真保持部材9と水晶保持部材7とを一体とした場合には、巻真5の動きによる振動が水晶保持部材まで伝達されてしまう。これに対し、本実施形態では、水晶ユニット4が保持される水晶保持部材7と、巻真5が保持される巻真保持部材9とが別体であるため、巻真5の動きによる振動の水晶ユニット4への伝達を防止することができる。従って、水晶の振動周波数等の変動が防止され、時計1Aの精度を向上させることができる。
【0044】
(12) 巻真5の動きに応じて作動する切換部材6は、水晶保持部材7とは別体の巻真保持部材9に保持されているため、切換部材6の動作に基づく振動は水晶保持部材7まで伝達されない。そのため、水晶の振動周波数等の変動が防止され、時計1Aの精度をより向上させることができる。
【0045】
(13)さらに、巻真5の動きはおしどり61を介して規正レバー62に伝達されるが、規正レバー62のばね部622により巻真5の動きによる振動が吸収されるため、巻真保持部材9や地板3に振動が伝わりにくくなる。従って、水晶ユニット4への振動の伝達は確実に防止され、時計1Aの精度をさらに向上させることができる。
【0046】
(14) また、切換部材6が保持される部材を巻真保持部材9とは別に設けてもよいが、この場合、部材点数が増えてしまい、時計1Aの組立に手間を要する可能性がある。巻真保持部材9で切換部材6を保持することで、部材点数を最小限に抑えることができ、時計1Aの組立作業が容易化される。
【0047】
(15) 水晶保持部材7を比較的柔らかいPOMで形成しているため、水晶保持部材7に振動が加わったとしても、水晶保持部材7自身で振動を吸収し、水晶ユニット4には振動が加わらないようにすることができる。また、巻真5や切換部材6の動きにより直接振動を受ける巻真保持部材9を剛性の高いPPS製としているので、耐衝撃性を向上できる。
【0048】
(16) さらに、かんぬき63のかんぬき戻しばね部631は、水晶保持部材7のIC収容部72と地板3との間に配置されているので、IC収容部72に収容されるICとの干渉を避けることができる。
【0049】
(17) また、水晶保持部材7と巻真保持部材9とを一体の保持部材とした場合には、かんぬき63を保持部材上に載置しつつ、かんぬき戻しばね部631を保持部材と、地板3との間に潜り込ませなければならない。
これに対し、本実施形態では、水晶保持部材7と巻真保持部材9が別体であり、かんぬき63を巻真保持部材9に取り付けた後、水晶保持部材7を設置することができるため、水晶保持部材7と地板3との間にかんぬき戻しばね部631を配置する作業を容易に行える。
【0050】
(18) また、巻真保持部材9には、当接部92が設けられており、巻真5を所定以上押し込むと、おしどり61が当接部92に当接し、それ以上回動できなくなる。そのため、それ以上巻真5を押し込むことができなくなり、巻真5の過剰な押し込みが防止される。
【0051】
(19) さらに、地板3に当接部92が設けられている場合には、おしどり61と当接部92とが当接した際の振動が地板3を介して水晶保持部材7まで伝達され、さらには水晶ユニット4まで伝達されてしまう可能性がある。
本実施形態では、当接部92は地板3ではなく、巻真保持部材9に設けられているので、おしどり61と当接部92とが当接した際の振動は、巻真保持部材9及び地板3を介して伝達されるので水晶保持部材7に伝わりにくくなる。従って、水晶ユニット4への振動の伝達が緩和され、時計1Aの精度の向上を図ることができる。
【0052】
(20) また、水晶ユニット4を水晶保持部材7の凹部71の内側面及び回路押さえ部材10の押さえばね11の3点で保持しているため、水晶ユニット4を安定的に保持できる。
【0053】
(21) さらに、水晶保持部材7には、回路押さえ部材10の設置位置を決める位置決めピン73が形成されているので、回路押さえ部材10の取り付けが容易となる。
【0054】
(22) また、位置決めピン73は水晶保持部材7に設けられているため、落下等により衝撃を受けても、水晶保持部材7と回路押さえ部材10の相対位置が変わらず、水晶ユニット4を押さえる押さえばね11の位置がずれないので、より安定的に水晶ユニット4を保持できる。
【0055】
(23) また、水晶保持部材7の凹部71の外側面には、水晶保持部材7の地板3に対する設置位置を決めるための突起74が形成されているので、地板3に対する水晶保持部材7の位置決めが容易となる。
【0056】
(24) また、水晶保持部材7の突起74を地板3に当接させて、水晶保持部材7を地板3に固定しても、水晶保持部材7は巻真保持部材9と別体であるため、巻真5の動作による振動が、巻真保持部材9及び地板3を介して水晶保持部材7の水晶ユニット4まで伝達されることはほとんど無い。そのため、時計1Aの精度が低下することはない。
【0057】
次に、本発明の第二実施形態について説明する。なお、本実施形態において、第一実施形態と同一もしくは同様の構成部分には同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
図9に第二実施実施形態における時計1Bの規正構造を示す。時計1Bは時計1Aと異なり、日付表示機能を有しており、通常状態、日付修正状態、時刻修正状態の3状態をとることができる。時計1Bは規正構造以外の構造は、時計1Aと略同様の構造となっている。
【0058】
この時計1Bでは、時計1Aと同様の巻真5、おしどり61、規正レバー62が使用されている。この時計1Bの規正構造は、次の通りである。
時刻修正時には、時計1Aと同様、剛体部621の垂直面部621Bが四番車81に押し当てられており、ばね部622が撓んでいる。
時刻修正状態から日付修正状態に戻すと、おしどり61の回動に伴い剛体部621の垂直面部621Bが四番車81から離れ、ばね部622の撓みが解除される。
日付修正状態から通常状態に戻す際には、おしどり61が時刻修正時とは反対側に回動する。このとき、規正レバー62の剛体部621の垂直面部621Bが裏押さえ(図示略)に設けられた当接部材82に当接する。この当接部材82は剛体部621を挟んで四番車81と反対側に設けられている。
これにより、ばね部622は、垂直面部621Bが四番車81から遠ざかる方向に撓むこととなる。そのため時計1Bでは、通常時、ばね部622は撓んだ状態となっている。
【0059】
従って、本実施形態によれば、第一実施形態と同様の効果を奏することができるほか、以下の効果を奏することができる。
(25) 規正レバー62のばね部622が撓んだ状態を通常時とすることで、日付表示機能を有しない時計1Aで使用されていた規正レバー62を日付機能付きの時計に対応させることができる。そのため、日付表示機能を有する時計1Bと、日付表示機能を有しない時計1Aとで規正レバー62を共通化でき、製造コストを低減できる。
【0060】
(26) また、従来の日付表示機能を有する時計では、通常、おしどり61の回動範囲が広いため、おしどり61に連動して動作する規正レバー62の作動範囲は広くなる。そのため、規正レバー62の剛体部621の垂直面部621Bが、時計1B内部の他の部材、例えば、小鉄車や日の裏中間車等(図示略)と干渉する虞があり、干渉を避けるために時計の平面サイズを大きく確保する必要がある。
これに対し、本実施形態では通常時には、規正レバー62の剛体部621の垂直面部621Bが、剛体部621を挟んで四番車81と反対側に設けられた当接部材82に押し当てられており、作動範囲が制限されているので、時計1Bの平面サイズを大きく確保する必要がなくなり、時計1Bを小型化できる。
【0061】
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、落下による衝撃及び巻真5等の動きによる振動の双方の水晶への伝達を防止するため、水晶保持部材7と巻真保持部材9とを別体とし、かつ、水晶ユニット4を時計の3時9時方向と略平行に設置したが、落下による衝撃の伝達、巻真5等の動きによる振動の伝達の何れか一方のみを防止したい場合には、各目的に応じた構造のみを採用してもよい。
【0062】
水晶保持部材7には突起74が設けられているとしたが、図10に示すようにこの突起74を地板3の水晶保持部材取付部31に形成してもよい。
また、突起74は設けられていなくてもよい。ただし、突起74が無い場合には、水晶保持部材7の設置位置を決定することが難しくなり、水晶保持部材7の設置作業に手間を要する可能性がある。
【0063】
巻真保持部材9におしどり61が当接する当接部92が形成されているとしたが、当接部92は地板3に形成されていてもよい。ただし、地板3に当接部92を形成してしまうと、おしどり61が当接する際の振動が地板3から直接、水晶保持部材7に伝達され、水晶ユニット4に伝わってしまう虞がある。
【0064】
さらに、巻真保持部材9に切換部材6が保持されているとしたが、切換部材6を保持するための部材を別途設置してもよい。ただし、この場合、部材点数が増えてしまうので、時計1A,1Bの組立に手間がかかる可能性がある。
また、巻真保持部材9と、水晶保持部材7を別の材質としたが、同じ材質としてもよい。このようにすれば、製造コストを低減できる。
【0065】
さらに、規正レバー62の剛体部621は垂直面部621Bを有するとしたが、垂直面部621Bはなくてもよい。このようにすれば、規正レバー62の製造が容易となる。
おしどり61と規正レバー62との係合部分は平面的に重なっているとしたが、平面的に重ならず係合していてもよい。このようにすることで、時計1A、1Bを薄型化できる。
【0066】
また、規正レバー62の剛体部621は秒針が設けられた四番車81を停止させていたが、これに限らず、他の時計表示情報手段が設けられた番車を停止させてもよい。他の時計表示情報手段としては、例えばクロノグラフの運針でもよく、また、指針が所定位置に固定されており、日付や曜日が表示された文字盤が回転することで日付や曜日を表示する機能を有する時計においては、文字盤であってもよい。
さらに、規正レバー62の剛体部621は時計表示情報手段が設けられていない番車を停止させてもよい。ただし、時計表示情報手段が設けられた番車以外の番車を停止させた場合には、番車同士のバックラッシュにより、時計表示情報手段が取り付けられた番車が多少動いてしまう可能性がある。
さらに、前記実施形態では時計1A,1Bはアナログクオーツであったが、これに限らず、電子制御式機械時計等であってもよい。
【0067】
【発明の効果】
このような本発明によれば時刻修正時に正確に番車を規正することができ、かつ組立が容易な時計を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の時計のムーブメント内部を示す斜視図である。
【図2】前記ムーブメントの水晶ユニット、巻真及び切換部材が取り付けられていない状態を示す斜視図である。
【図3】地板に取り付けられた水晶保持部材を示す平面図である。
【図4】水晶ユニットの保持状態を示す断面図である。
【図5】水晶ユニットの保持状態を示す断面図である。
【図6】回路押さえ部材が取り付けられたムーブメントを示す斜視図である。
【図7】前記時計の切り換え構造を示す平面図である。
【図8】前記切り換え構造を示す斜視図である。
【図9】本発明の第二実施形態の時計の切り換え構造を示す平面図である。
【図10】本発明の変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
1A,1B…時計、 3…地板、 4…水晶ユニット、 5…巻真、 6…切換部材、7…水晶保持部材、 8…輪列、 9…巻真保持部材、31…水晶保持部材取付部、 62…規正レバー、 74…突起、 81…四番車、82…当接部材、 92…当接部、 621…剛体部、 621A…剛体部本体、 621B…垂直面部、 622…ばね部

Claims (5)

  1. 巻真と、この巻真の軸線方向の動きに応じて回動するおしどりと、このおしどりに連動して動作する規正レバーと、この規正レバーに隣接して配置される輪列とを備える時計であって、
    日付表示機能を有するものであり、
    前記規正レバーは前記おしどりに係合するばね部と、このばね部に接続された剛体部とを有し、
    時刻修正時には、前記おしどりの回動により前記剛体部が前記輪列の番車に押し当てられ、前記規正レバーのばね部が撓み、
    日付修正時には、前記規正レバーのばね部は撓んでおらず、
    日付修正状態から通常状態に戻すと、前記おしどりが時刻修正時と反対方向に回動し、
    このおしどりの回動により、前記剛体部が、当該剛体部を挟んで前記番車と反対側に設けられた当接部材に押し当てられるとともに、前記規正レバーのばね部は、前記剛体部が前記番車から遠ざかる方向に撓むことを特徴とする時計。
  2. 請求項1記載の時計において、
    時刻修正時に前記規正レバーの剛体部が押し当てられる前記番車には時間情報表示手段が設けられていることを特徴とする時計。
  3. 請求項1または2に記載の時計において、
    前記おしどりと、前記規正レバーのばね部との係合部分は平面的に重なっていることを特徴とする時計。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の時計において、
    前記規正レバーの前記剛体部は、その基端部が前記ばね部に接続される平板状の剛体部本体と、この剛体部本体の先端部に前記剛体部本体に対して垂直に設けられた垂直面部とを有し、
    時刻修正時には前記垂直面部が前記番車に押し当てられることを特徴とする時計。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の時計において、
    前記巻真と、前記おしどりと、前記輪列は前記規正レバーのばね部が撓んでいない状態で組み込まれることを特徴とする時計。
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