JP3142764B2 - 油圧ショベルの油圧回路 - Google Patents

油圧ショベルの油圧回路

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JP3142764B2
JP3142764B2 JP07341473A JP34147395A JP3142764B2 JP 3142764 B2 JP3142764 B2 JP 3142764B2 JP 07341473 A JP07341473 A JP 07341473A JP 34147395 A JP34147395 A JP 34147395A JP 3142764 B2 JP3142764 B2 JP 3142764B2
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広二 石川
東一 平田
玄六 杉山
陽一 古渡
司 豊岡
滋博 吉永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の油圧源を有
し、アクチュエーター駆動系回路がタンデム回路で構成
された油圧ショベルの油圧回路の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】典型的な建設機械である油圧ショベルの
一つの標準的な作業として水平均し作業がある。この水
平均し作業というのはアームをほぼ最大到達位置まで延
ばした後、若干ブームを持ち上げながらアームを引き込
むことにより、バケット先端または底面を水平面に沿っ
て引き寄せて、地面を水平に均す作業を言う。アームが
手前に引き寄せられるに連れてブームの上昇速度を低下
させ、アームの引き寄せ動作による円弧軌道を修正して
水平軌道となるようにし、アームが下死点に到達した時
にはブームの上昇速度を0にする。このようなアームと
ブームの同時操作による水平均し作業を速やか且つ効率
よく行えるようにするために、ブーム用切替弁およびア
ーム用切替弁を含むアクチュエーター駆動系の油圧回路
は複数の油圧源を有するタンデム回路で構成されること
が多い。
【0003】かかる先行技術の一例としては実公平7−
30776号公報に記載された考案がある。この考案は
水平均し作業における運転者の操作違和感を緩和するた
めに、上流側に接続されたブーム用切替弁の供給油路か
ら、タンデム接続されたアームシリンダーへの合流用切
替弁の供給油路に到る迂回バイパス油路の間に補助切替
弁を配し、この補助切替弁をブーム用切替弁の切替え動
作と連動させ、スプールの移動に連れて閉、開、閉の順
で動作させることによりアームシリンダーへの圧油の合
流流量を補い、ブーム用切替弁の切替え動作の早い時点
で中央バイパス油路への流出口が閉じられてしまうこと
による操作上の違和感を緩和するようにしたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術は前述
のように、水平均し作業における運転者の操作違和感を
緩和することを目的として、ブーム用切替弁の切替え動
作によってブーム用切替弁から中央バイパス油路側に流
出する圧油の流量が急激に絞られるのを補助切替弁の切
替え動作によって迂回バイパス油路を介して多少補うよ
うにしたものであるため、例えば、水平均し作業開始時
にアームの負荷が軽い場合にはブーム上げ動作を行うの
に充分な駆動圧を得ることができないという不具合が生
じる虞があるので、アームレバーを操作した時の補助切
替弁の開口量をあまり大きくすることができない。従っ
て、水平均し作業時のアームシリンダーに要求される多
量の圧油の供給には不十分であり、しかも、ブーム用切
替弁の上流側の供給油路に供給された吐出油は図示しな
い絞り弁を介して油タンクに排出されてしまうので、原
動機の動作効率が悪いという問題点があった。本発明は
従来技術におけるかかる問題点を解消すべく為されたも
のであり、アームとブームの同時操作による水平均し作
業を行う際に、ブームの上げ動作に必要な油圧を保持し
得ると共に原動機の動作効率の低下を招かない油圧ショ
ベルの油圧回路を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、ブーム用切替弁の油供給側と合流用切替弁
の油供給側との間を迂回接続する迂回バイパス油路中に
補助切替弁を設け、該補助切替弁を第1の油供給源の吐
出圧に応じて流量制御することにより、第1の油供給源
の吐出油の無駄なエネルギー損失を抑制したものであ
り、好ましくは、第1の油供給源の吐出圧を検出する吐
出圧センサーと、第1の油供給源の吐出圧に対応する補
助切替弁を通過する駆動用圧油の分岐流量の関係を規定
する変換関数に基づいて吐出圧センサーが検出した第1
の油供給源の吐出圧に対応する分岐流量を求め、該分岐
流量に従って補助切替弁の開口面積を制御する制御手段
を有したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は少なくとも2つの油供給
源を具え、その中の1つの油供給源にはブーム用切替弁
とアームシリンダーへの合流用切替弁が上流側からこの
順でタンデム接続され、アーム用切替弁から流出した圧
油と合流用切替弁から流出した圧油あるいは合流用切替
弁で流出を阻止された圧油が合流してアームシリンダー
へ流入するように構成された油圧回路を搭載した油圧シ
ョベルに適用され、水平均し作業時の効率的な圧油の配
分を実現することにより、ブームの上げ動作に必要な駆
動油圧を保持しながら、エネルギー損失、即ち、無駄な
燃料の浪費を抑止したものである。以下、図面を参照し
て本発明を具体化した実施例により詳細に説明する。
【0007】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例に係る油圧回路
図である。同図において、11はアーム、12はアーム
シリンダー、13はブーム、14はブームシリンダー、
15は第1油圧ポンプ、16は第1油圧ポンプ15の吐
出油が供給されるブーム用切替弁、17はブーム用切替
弁16にタンデム接続された合流用切替弁、18は第2
油圧ポンプ、19は第2油圧ポンプ18の吐出油が供給
されるアーム用切替弁、20はバケット、21はブーム
用切替弁16を切替え操作するためのブーム切替パイロ
ット弁、22はアーム用切替弁19を切替え操作するた
めのアーム切替パイロット弁、23は第1油圧ポンプ1
5の吐出油が合流用切替弁17側にバイパスされる管路
途中に設けられ、通過する圧油の流出を阻止あるいは流
量を制御する補助切替弁、31はパイロット油圧ポン
プ、32は補助切替弁23のパイロット室に導かれるパ
イロット油の流量を分岐流量制御信号に比例して制御す
る比例電磁弁、33は第1油圧ポンプ15の吐出圧に基
づいて第1油圧ポンプ15の吐出油の合流用切替弁17
側への分岐流量を規定する分岐流量制御信号を比例電磁
弁32に出力するコントローラー、34は第1油圧ポン
プ15の吐出圧を検出する吐出圧センサーである。
【0008】図2は比例電磁弁32からのパイロット圧
e に対する補助切替弁23の開口面積SS の開口特性
図である。同図に示すように、補助切替弁23の開口面
積SS は比例電磁弁32からのパイロット圧Pe が増大
するに連れて所定の不感帯を経て直線的に最大開口面積
に到るまで増大する開口特性となっている。図3はコン
トローラーの内部構成を示すブロック図である。同図に
おいて、25は吐出圧センサー34からの吐出圧信号等
の各種信号を受信する入力部、26は例えば、入力部2
5に入力した吐出圧信号と後述する記憶部に記憶されて
いる特性曲線の関数に基づいて上述の分岐流量制御信号
を演算する演算部、27は第1油圧ポンプ15の吐出圧
P と補助切替弁23の目標開口面積ST との関係を規
定する特性曲線の変換関数と複数の変換関数を予め記憶
する記憶部、28は演算部26が演算した分岐流量制御
信号を出力する出力部である。
【0009】図4は記憶部27から読み出した第1油圧
ポンプ15の吐出圧PP と補助切替弁23の目標開口面
積ST との関係を規定する変換関数の特性曲線と、複数
の変換関数に従って分岐流量制御信号を演算する過程に
おける複数の変換関数の特性曲線を表示したグラフであ
って、(a)は第1油圧ポンプ15の吐出圧PP と補助
切替弁23の目標開口面積ST との関係を規定する特性
曲線、(b)は目標開口面積ST と比例電磁弁32から
の目標パイロット圧Pe との関係を表す特性曲線、
(c)は目標パイロット圧Pe と分岐流量制御信号の電
流値IC との関係を表す特性曲線を示している。
【0010】図1および図4を参照して本実施例の動作
を説明する。本発明は油圧ショベルの水平均し作業に注
目して為されたものであり、該作業において特徴的な動
作をするので、ここではアーム11とブーム13が同時
操作される水平均し作業時の動作について説明する。ま
ず、コントローラー33の演算処理について説明する。
始めに、記憶部27から図4(a)に示す第1油圧ポン
プ15の吐出圧PP と補助切替弁23の目標開口面積S
T との関係を規定する特性曲線の変換関数を読み出す。
この特性曲線の変換関数は当該油圧ショベルの動作特性
等に基づいて決定され、予め記憶部27に格納されてい
る。同図に示すように、本実施例では目標開口面積ST
は第1油圧ポンプ15の吐出圧PP が下限吐出圧P0
達するまでは0、即ち、補助切替弁23が閉じており、
吐出圧PP が下限吐出圧P0 を越えると、目標開口面積
T は徐々に増大して最大開口面積SM となるように設
定されている。
【0011】演算部26はこの吐出圧PP と目標開口面
積ST との間の変換関数を、吐出圧PP と比例電磁弁3
2からの目標パイロット圧Pe との間の変換関数を用い
て、目標開口面積ST とパイロット圧Pe との間の変換
関数(図4(b))に変換し、さらに、目標開口面積S
T を与えるパイロット圧Pe と分岐流量制御信号の電流
値IC との間の変換関数(図4(c))に変換する。こ
うして得られた3種類の変換関数を用いて、入力部25
に入力した吐出圧PP 信号から電流値IC の分岐流量制
御信号を演算して出力部28より比例電磁弁32に出力
する。
【0012】前述のように、水平均し作業はアームシリ
ンダー12とブームシリンダー14を縮小させてバケッ
ト20をほぼ最大到達位置まで到達させた後、アームシ
リンダー12を伸長させてアーム11を運転席側に引き
込むと共にブームシリンダー14を伸長させてブーム1
3を始めは中程度で、その後、徐々に減速させながら持
ち上げる操作により実行される。この操作を図1に即し
て説明すると、水平均し作業開始時には、ブーム切替パ
イロット弁21は中操作量程度で、アーム切替パイロッ
ト弁22はほぼ最大操作量で同時に操作される。このよ
うな運転者のレバー操作により、ブーム切替パイロット
弁21およびアーム切替パイロット弁22から流出した
パイロット油はそれぞれブーム用切替弁16の右パイロ
ット室および合流用切替弁17とアーム用切替弁19の
左パイロット室に流入し、ブーム用切替弁16および合
流用切替弁17とアーム用切替弁19をそれぞれ右切替
位置および左切替位置に切り替えさせる。これにより、
ブーム用切替弁16の中央バイパス油路への圧油の供給
は絞られるから、第1油圧ポンプ15の吐出油はブーム
用切替弁16を経てブームシリンダー14のボトム側
に、第2油圧ポンプ18の吐出油はアーム用切替弁19
を経てアームシリンダー12のボトム側に流入する。
【0013】この時のブーム用切替弁16のスプール開
口はかなり開いているので、第1油圧ポンプ15の吐出
油はブーム用切替弁16により殆ど絞り抵抗を受けずに
ブームシリンダー14に流入する。従って、第1油圧ポ
ンプ15の吐出圧PP は下限吐出圧P0 に達していない
から、目標開口面積ST =0、比例電磁弁32の目標パ
イロット圧Pe は初期吐出圧Pe0、分岐流量制御信号の
電流値IC は初期値IC0となり、補助切替弁23は閉じ
ており、第1油圧ポンプ15の吐出油は迂回バイパス油
路を通って合流用切替弁17の油供給側には流入しな
い。その後、ブーム13の上昇速度を低下させるため
に、ブーム切替パイロット弁21が戻し操作される。こ
れにより、ブーム用切替弁16のスプール位置は少し右
側に戻され、スプール開口が徐々に絞られる。
【0014】この時、ブーム用切替弁16の中央バイパ
ス油路へのスプール開口は未だ閉じた状態にあるので、
第1油圧ポンプ15の吐出油はブーム用切替弁16を経
てアクチュエーターへ充分な流量で流出できないことか
ら、吐出圧センサー34で検出される第1油圧ポンプ1
5の吐出圧PP は次第に上昇し、やがて下限吐出圧P0
を越える。従って、目標開口面積ST >0、比例電磁弁
32の目標パイロット圧Pe >Pe0、分岐流量制御信号
の電流値IC >IC0となり、補助切替弁23は次第に開
かれ、第1油圧ポンプ15の吐出油は一部が迂回バイパ
ス油路を通って合流用切替弁17の油供給側に流出す
る。そして、ブーム切替パイロット弁21が戻し操作さ
れるに従って、第1油圧ポンプ15の吐出圧PP が上昇
すると、目標開口面積ST 、比例電磁弁32の目標パイ
ロット圧Pe 、分岐流量制御信号の電流値IC が増加
し、補助切替弁23および迂回バイパス油路を通って合
流用切替弁17の油供給側に流出する第1油圧ポンプ1
5の吐出油の流量が増大して、第1油圧ポンプ15の吐
出圧PP の上昇を抑制するように働く。
【0015】従って、第1油圧ポンプ15の吐出圧PP
が上昇して図示しない放圧弁を介して第1油圧ポンプ1
5の吐出油が無駄に放圧されて油タンクに排出されるの
を防止できる。やがて、バケット20が最大到達位置の
ほぼ半ばの距離まで引き戻し操作されると、ブーム切替
パイロット弁21が中立位置まで戻され、ブーム用切替
弁16の右パイロット室に供給されたパイロット油の流
量が0になるので、ブーム用切替弁16のスプール位置
は中立位置に戻る。この時には既にブーム用切替弁16
の中央バイパス油路へのスプール開口は大きく開いてい
るので、第1油圧ポンプ15の吐出油がブーム用切替弁
16の中央バイパス油路を通って合流用切替弁17の油
供給側に流出するから、迂回バイパス油路を通って合流
用切替弁17の油供給側に合流する圧油と共に多量の圧
油が合流用切替弁17の油供給側に供給されることにな
り、第1油圧ポンプ15の吐出圧PP は低下する。
【0016】そして、バケット20が最大到達位置のほ
ぼ半ばの距離を通過すると、ブーム切替パイロット弁2
1はブーム13を下げる方向に操作され、ブーム用切替
弁16の中央バイパス油路へのスプール開口は閉じられ
ると共に、スプール位置が絞りを伴いながら左切替位置
に切り替えられる。これにより、第1油圧ポンプ15の
吐出圧PP が上昇するから、コントローラー33は比例
電磁弁32に吐出圧PP に見合った電流値IC の分岐流
量制御信号を出力し、補助切替弁23の開口面積SS
吐出圧PP に見合った開口面積となるように開かせる。
こうして、バケット20が最大接近位置に到達するま
で、アーム11の引込み操作とブーム13の下げ操作が
行われる。
【0017】このように、本実施例では水平均し作業が
行われる場合に、ブーム切替レバーが中立位置近傍で操
作される時に、ブーム用切替弁16の中央バイパス油路
へのスプール開口が閉じられた状態でスプール位置が絞
りを伴いながら左右の切替位置に切り替えられることに
よる第1油圧ポンプ15の吐出油の滞留油を、補助切替
弁23を第1油圧ポンプ15の吐出圧PP に見合った開
口面積となるように開かせることにより、迂回バイパス
油路を介して合流用切替弁17の油供給側に合流させ
て、アーム11の引込み操作に有効に活用するようにし
たので、第1油圧ポンプ15の吐出油の油タンクへの無
駄な放圧排出を防止できる。また、第1油圧ポンプ15
の吐出圧PP と補助切替弁23の目標開口面積ST との
関係を規定する特性曲線の関数に基づいて第1油圧ポン
プ15の吐出圧PP に見合った開口面積SS となるよう
に補助切替弁23を開閉制御したので、迂回バイパス油
路を介して合流用切替弁17の油供給側に合流させる第
1油圧ポンプ15の吐出油の流量を所望の特性に応じた
値とすることができる。
【0018】図5は本発明の第2の実施例に係る油圧回
路図である。同図において、17aはアーム合流用切替
弁、24は高圧選択弁であり、第1の実施例と同一また
は同一と見做せる箇所には同一の符号を付し、その重複
する説明を省略する。なお、以下の説明においても同様
とする。本実施例では第1の実施例における合流用切替
弁17がアーム合流用切替弁17aに置き換えられ、そ
のパイロット室には高圧選択弁24で選択され、アーム
切替パイロット弁22の一方の切替弁から流出したパイ
ロット油が流入するようになっており、さらに、補助切
替弁23から流出した第1油圧ポンプ15の吐出油が迂
回バイパス油路を介してアーム合流用切替弁17aの油
供給側に流入すると共にアーム用切替弁19の油供給側
にも流入するようになっている。
【0019】従って、アーム切替パイロット弁22が中
立位置にある時はアーム合流用切替弁17aの油供給側
は油タンクに連絡され、アーム切替パイロット弁22が
何れかの方向に操作された時は閉じられる。水平均し作
業が行われる場合には、ブーム切替パイロット弁21お
よびアーム切替パイロット弁22は同時に操作されるか
ら、アーム合流用切替弁17aは閉じられ、補助切替弁
23から流出した圧油はアーム用切替弁19の油供給側
にのみ流入して、第2油圧ポンプ18の吐出油と合流す
る。このように構成された本実施例の動作は水平均し作
業において補助切替弁23から流出した圧油の流路が異
なるが、結局、アームシリンダー12に流入する圧油に
合流する点で第1の実施例のものと基本的に変わらな
い。
【0020】図6は本発明の第3の実施例に係る油圧回
路図である。同図において、35はモード切替スイッチ
である。本実施例では一端が接地電位に接続されたモー
ド切替スイッチ35の他端がコントローラー33に接続
されている点で第1の実施例のものと異なっており、モ
ード切替スイッチ35の切替えにより、第1油圧ポンプ
15の吐出圧PP に対する補助切替弁23の目標開口面
積ST の関係を規定する特性曲線の変換関数が変わるよ
うになっている。
【0021】図7はモード切替スイッチ35の切替えに
より選択される2つのモード1およびモード2の特性曲
線を示すグラフである。モード1のグラフは第1の実施
例のものと同一であり、モード2のグラフはモード1の
特性曲線と形状は同一であるが、下限吐出圧がモード1
の下限吐出圧P01よりやや大きな下限吐出圧P02となっ
ている。
【0022】このように、2つのモードを切り替えられ
るようにすることにより、バケット20の重量に応じて
2つのモードを切り替えて、重いバケット20を装着す
る時はモード2を選択すればブーム13の上げ動作時に
必要とされるブームシリンダー14に対する充分な駆動
圧を確保できる。なお、本実施例では第1油圧ポンプ1
5の吐出圧PP に対する補助切替弁23の目標開口面積
T の特性を変えるモードは2段に選択できるようにし
たが、勿論、多段に切り替えられるようにしても良い
し、特性曲線は任意の曲線で構成することができる。
【0023】また、上述の実施例では補助切替弁23の
目標開口面積ST は第1油圧ポンプ15の吐出圧PP
検出した吐出圧センサー34からの吐出圧信号に基づい
てコントローラー33が比例電磁弁32に分岐流量制御
信号を出力し、補助切替弁23の開口面積SS を吐出圧
P に見合った開口面積となるように開かせるようにし
たが、補助切替弁23を比例電磁弁で構成し、コントロ
ーラー33が直接、補助切替弁23を切り替えるように
しても良いし、第1油圧ポンプ15の吐出圧PP に対す
る補助切替弁23の目標開口面積ST の関係を規定する
特性曲線が直線で近似できる場合には第1油圧ポンプ1
5の吐出圧PP を直接、補助切替弁23のパイロット室
に導くように構成しても良い。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、補助切替弁を第1の油供給源の吐出圧に応じ
て流量制御することにより、第1の油供給源の吐出油の
無駄なエネルギー損失を抑制したので、アームとブーム
の同時操作による水平均し作業を行う際に、ブームの上
げ動作に必要な油圧を保持し得ると共に、原動機の動作
効率の低下を抑制することができる。請求項2記載の発
明によれば、第1の油供給源の吐出圧に対応する補助切
替弁を通過する駆動用圧油の分岐流量の関係を規定する
変換関数に基づいて第1の油供給源の吐出圧を検出する
吐出圧センサーが検出した第1の油供給源の吐出圧に対
応する分岐流量を求め、該分岐流量に従って補助切替弁
の開口面積を制御する制御手段を有したので、第1の油
供給源の吐出油の分岐流量を所望の特性に応じた値とす
ることができる。請求項3記載の発明によれば、モード
切替スイッチの切り替えにより第1の油供給源の吐出圧
に対応する補助切替弁を通過する駆動用圧油の分岐流量
の関係を規定する変換関数を変えるようにしたので、所
望の変換関数を選択することにより、第1の油供給源の
吐出圧に対応する分岐流量を適宜調整でき、例えば、ブ
ームの上げ動作時にその重量に応じて必要とされるブー
ムシリンダーの駆動圧を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る油圧回路図
【図2】比例電磁弁からのパイロット圧に対する補助切
替弁の開口面積の開口特性図
【図3】コントローラーの内部構成を示すブロック図
【図4】第1油圧ポンプの吐出圧と補助切替弁の目標開
口面積との関係を規定する変換関数の特性曲線と、分岐
流量制御信号演算過程における複数の変換関数の特性曲
線を表示したグラフ
【図5】本発明の第2の実施例に係る油圧回路図
【図6】本発明の第3の実施例に係る油圧回路図
【図7】モード切替スイッチの切替えにより選択される
モードの特性曲線を示すグラフ
【符号の説明】
11 アーム 12 アームシリンダー 13 ブーム 14 ブームシリンダー 15 第1油圧ポンプ 16 ブーム用切替弁 17 合流用切替弁 17a アーム合流用切替弁 18 第2油圧ポンプ 19 アーム用切替弁 20 バケット 21 ブーム切替パイロット弁 22 アーム切替パイロット弁 23 補助切替弁 24 高圧選択弁 31 パイロット油圧ポンプ 32 比例電磁弁 33 コントローラー 34 吐出圧センサー 35 モード切替スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古渡 陽一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 豊岡 司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 吉永 滋博 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平5−44234(JP,A) 特開 平3−29551(JP,A) 実開 平2−5447(JP,U) 実開 昭61−206756(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/22 E02F 3/43 F15B 11/17

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の駆動用圧油の油供給源と、該油供
    給源の1つの第1の油供給源に上流から下流に向かって
    タンデム接続され、ブームシリンダーへの駆動用圧油の
    方向と流量を切り替えるためのブーム用切替弁およびア
    ームシリンダーへの駆動用圧油を合流させるための合流
    用切替弁と、前記油供給源の他の1つの第2の油供給源
    に接続され、アームシリンダーへの駆動用圧油の方向と
    流量を切り替えるためアーム用切替弁とを具えた油圧シ
    ョベルの油圧回路において、前記ブーム用切替弁の油供
    給側と前記合流用切替弁の油供給側との間を迂回接続す
    る迂回バイパス油路中に補助切替弁を設け、該補助切替
    弁を前記第1の油供給源の吐出圧に応じて流量制御する
    ことにより、前記第1の油供給源の吐出油の無駄なエネ
    ルギー損失を抑制したことを特徴とする油圧ショベルの
    油圧回路。
  2. 【請求項2】 第1の油供給源の吐出圧を検出する吐出
    圧センサーと、前記第1の油供給源の吐出圧に対応する
    補助切替弁を通過する駆動用圧油の分岐流量の関係を規
    定する変換関数に基づいて前記吐出圧センサーが検出し
    た前記第1の油供給源の吐出圧に対応する前記分岐流量
    を求め、該分岐流量に従って前記補助切替弁の開口面積
    を制御する制御手段を有したことを特徴とする請求項1
    記載の油圧ショベルの油圧回路。
  3. 【請求項3】 モード切替スイッチを有し、該モード切
    替スイッチの切り替えにより第1の油供給源の吐出圧に
    対応する補助切替弁を通過する駆動用圧油の分岐流量の
    関係を規定する変換関数を変えるようにしたことを特徴
    とする請求項2記載の油圧ショベルの油圧回路。
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