JP3142091B2 - ポリウレタン弾性繊維 - Google Patents

ポリウレタン弾性繊維

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JP3142091B2 JP04288810A JP28881092A JP3142091B2 JP 3142091 B2 JP3142091 B2 JP 3142091B2 JP 04288810 A JP04288810 A JP 04288810A JP 28881092 A JP28881092 A JP 28881092A JP 3142091 B2 JP3142091 B2 JP 3142091B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステル繊維の染
色条件である高温高圧染色が可能である耐熱水性に優れ
たポリウレタン弾性繊維に関する。すなわち、本発明の
ポリウレタン弾性繊維は従来のナイロン、綿との混用の
みならず、ポリエステル繊維との混用が可能である。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン弾性繊維の製造法として
は、乾式紡糸法や湿式紡糸法、溶融紡糸法が知られてい
る。最近は、溶融紡糸法により得られるポリウレタン弾
性繊維が細デニル化が可能なこと、透明性が良好なこ
と、コストが低いことなどから注目され、生産量が伸び
ている。しかしながら、溶融紡糸法により得られるポリ
ウレタン弾性繊維は本質的な欠点として、乾式紡糸法に
より得られるポリウレタン弾性繊維に比べて、耐熱性、
耐熱水性に劣ることである。従って、この耐熱性と耐熱
水性の改良が溶融紡糸法により得られるポリウレタン弾
性繊維の大きな課題であった。本発明者らは、側鎖を有
するポリエステル系高分子ジオールを用いた、耐熱性や
対熱水性に優れた溶融紡糸ポリウレタン弾性繊維を特開
平3−220311号公報に提案している。ここに記載
の弾性繊維はポリエステルジオールのカルボン酸成分と
してアゼライン酸やセバシン酸等を用いてエステル基濃
度を低くすることにより耐熱性、耐熱水性などの性能の
確保をはかったものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐塩
素性や耐光性に優れかつ弾性回復性、耐熱性、耐熱水性
のすべてに優れるとともに、ポリエステル繊維と同時に
高温高圧染色ができるポリウレタン弾性繊維を工業的に
安定に提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、高分子ジオー
ル(A)、有機ジイソシアナート(B)および鎖伸長剤(C)
を重合して得られるポリウレタンよりなるポリウレタン
弾性繊維であって、該高分子ジオール成分(A)が下記
(I)式を満足する分子量(M)が1000〜6000のポ
リエステルジオールおよび/またはポリエステルポリカ
ーボネートジオールであり、その構成成分であるジカル
ボン酸は、分岐を有するジカルボン酸を全カルボン酸成
分に対して10%以上含有し、ジオール成分は直鎖ジオ
ールからなり、かつ、弾性繊維を構成するポリウレタン
が下記の(II)および(III)の関係式を満足することを特
徴とするポリウレタン弾性繊維である。
【数5】 (ここで全炭素数とは、高分子ジオールに含まれる炭素
のうち、エステル結合およびカーボネート結合に含まれ
る炭素を除いた残りの炭素の合計数である)
【数6】 (ここで長鎖ハードセグメント含有率とは、弾性繊維を
構成するポリウレタンの(A)成分をアルカリ−メタノー
ル溶液で分解除去後、取り出した(B)および(C)から構
成される成分とそれらとウレタン結合で連結された(A)
の末端ジオール成分からなる全ハードセグメント構成成
分に対する、(B)と(C)の繰り返し単位数が3以上の長
鎖ハードセグメントの割合を示す)
【数7】 (ここで、長鎖ハードセグメント含有量の溶融加熱保持
率とは、弾性繊維を構成するポリウレタンを、230℃
で60分間溶融状態で混練りし、その前後の長鎖ハード
セグメント含有量の変化を保持率で示したものである)
【0005】弾性繊維を構成するポリウレタンの(A)、
(B)、(C)成分のうち、ハードセグメント構成成分は
(B)と(C)である。但し、本発明におけるハードセグメ
ントとは、弾性繊維を構成するポリウレタンを少量のテ
トラヒドロフラン(THF)で膨潤後、0.01規定K
OHのメタノール溶液中で50℃、7日間の攪拌下に
(A)成分を完全に分解したのち、取り出した(B)および
(C)から構成されるウレタン結合を含む成分とそれらの
末端イソシアナート基が(A)成分の末端ジオールと反応
してウレタン結合で連結された部分をも含むものであ
る。即ち、上記条件でのアルカリ分解後、有機ジイソシ
アナート骨格およびそのウレタン結合を有する化合物を
すべて含むものである。また、長鎖ハードセグメント含
有率とは、そのようにして取り出した全ハードセグメン
トに対する(B)と(C)からなる繰り返し単位数が3以上
からなる長鎖ハードセグメントの割合を言う。この割合
が45%以上かつ75%以下であることが重要である。
45%以下であると、耐熱性、耐熱水性、耐久性などの
性能が著しく劣る。75%以上になると耐熱性は向上す
るが、伸度、弾性回復性が低くなり、さらに加工工程で
多くの問題を生じる。
【0006】また、長鎖ハードセグメント含有量の溶融
加熱保持率とは、弾性繊維を構成するポリウレタンを脱
水後、プラストグラフ(ブラベンダー社製)で230℃
で60分間、溶融状態で混練りし、その前後のポリウレ
タンについて上記のアルカリ分解法によりハードセグメ
ントを取り出し、そのうちの長鎖ハードセグメント含有
量を求め、その変化を保持率で示したものである。
【0007】弾性繊維の耐熱性、耐熱水性を確保するた
めには、ポリウレタンのハードセグメントの含有量を多
くすることが必要であるが、特に長鎖ハードセグメント
含有量が重要である。同時に、溶融紡糸中において長鎖
ハードセグメント含有量が減少しにくいことが要求され
る。長鎖ハードセグメントの溶融加熱保持率が85%よ
り低い弾性繊維では、ポリウレタンのハードセグメント
含有量を増大することにより長鎖ハードセグメント含有
量を45%以上にしても、耐熱性、耐熱水性が劣るだけ
でなく、固くて伸度が低くかつ弾性回復性が劣り、糸品
質がばらつくことを見出だした。特に、弾性糸を200
%伸長した状態で130℃で30分熱水処理した後の残
留応力Rを0.0075g/dr以上にし、耐熱水性およ
び耐熱性を確保するためには、長鎖ハードセグメント含
有率が少なくとも48%以上であることが好ましく、か
つ長鎖ハードセグメント含有量の溶融加熱保持率が90
%以上であることが好ましい。
【0008】本発明の(II)、(III)の関係式達成の一つ
の手段として、該ポリエステルジオールのウレタン化反
応速度定数があり、高分子ジオールと4,4'−ジフェニ
ルメタンジイソシアナート(MDI)との90℃でのみ
かけの反応速度定数(k)が重要である。長鎖ハードセグ
メント含有率および長鎖ハードセグメント含有量の溶融
加熱保持率は、高分子ジオール中のエステル結合および
カーボネート結合濃度と高分子ジオールのMDIとのみ
かけの反応速度定数(k)によって決まる。
【0009】即ち、ポリウレタンの原料であるポリエス
テルジオールを製造する際に使用した触媒の失活が完全
でないと、高温での溶融滞留により、ポリウレタンの長
鎖ハードセグメント含有量が経時的に減少し、それと共
に耐熱性、耐熱水性が低下していくことを認めた。そこ
で、ポリエステルジオール製造時に使用された触媒を十
分に失活し、ポリエステルジオールと4,4'−ジフェニ
ルメタンジイソシアナートとのみかけの反応速度定数
(k)と、高分子ジオールの全炭素数/(エステル結合数
およびカーボネート結合数)(X)とが次の関係式(IV)
【数8】 を満足する高分子ジオールを用いることにより、ポリウ
レタン重合/紡糸時の溶融滞留時間が60分以上の長時
間になっても、弾性糸の品質・性能が安定化することを
見いだした。これによって、糸斑、糸切れも非常に少な
くなり、かつ耐熱性、耐熱水性が改良され、弾性繊維の
加工時における耐高温加工性、分散染料による高温染色
安定性等が改良され、総合的な糸品位が大きく向上し
た。これにより、ポリエステルと混用可能な弾性繊維を
工業的規模で安定に製造することが可能になった。関係
式(IV)を満足しない高分子ジオールを使用したポリウレ
タンは、溶融紡糸後に長鎖ハードセグメント含有率が低
下し、耐熱性、耐熱水性が低下する。
【0010】なお、ウレタン化反応速度は水酸基とイソ
シアナート基のそれぞれの濃度の一次に比例する。従っ
て、本発明におけるみかけの反応速度定数の決定法は、
高分子ジオールとMDIを3:1のモル比で仕込み、9
0℃に保ちながら攪拌し時間経過とともに反応物の一部
をとり、1/100規定ジ−n−ブチルアミンのDMF
溶液を一定量加えて溶解後、1/100規定塩酸のメタ
ノール溶液でブロムフェノールブルーを指示薬として中
和滴定を行うことによりイソシアナート基の残存量を求
め、下記のみかけの2次反応速度定数を求める式に従っ
て計算する。
【数9】 (ただし、k:反応速度定数、t:反応時間(分)、
a:[OH]初濃度、b:[NCO]初濃度、x:tに
おける[NHCOO]濃度)
【0011】高分子ジオールのみかけの反応速度定数を
小さくする方法として、例えば、高分子ジオールに対し
1.0〜4.0%の水を加え80〜150℃で約2時間
攪拌する、100℃〜150℃で水蒸気を通して攪拌す
る、あるいは一般にポリエステルの触媒失活に用いられ
ているリン化合物の添加、などによって行うことができ
る。
【0012】また、これらの高分子ジオールの分子量
は、耐熱性と耐熱水性を向上させるために1500以上
が好ましく、伸度、弾性回復性、紡糸性などからは50
00以下が好ましく、より好ましくは4000以下であ
る。
【0013】本発明で用いる高分子ジオールの製造に使
用される分岐を有するジカルボン酸としては、2−メチ
ル−コハク酸、2−メチルアジピン酸、3−メチルアジ
ピン酸、3−メチル−ペンタン二酸、2−メチル−オク
タン二酸などが用い得る。これら分岐ジカルボン酸と併
用して用いることのできるジカルボン酸はグルタル酸、
アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、デカンジカルボン酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸などが挙げられる。また、直鎖ジオールとして
は、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオー
ル、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオー
ル、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオ
ールなどの炭素数4〜12の直鎖ジオールが挙げられ
る。これらのジオール、ジカルボン酸は、(I)式を満足
する限りにおいては単独で用いてもよく、また、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。いずれにしても(I)式
を満足することが重要であり、全炭素数/(エステル結
合およびカーボネート結合数)の値が5より小さいと耐
熱性、耐熱水性の低下が大きく、10より大きいと、低
温での弾性回復性、伸度、紡糸性が非常に低下し糸切れ
が多発する。
【0014】なお、2−メチル−オクタン二酸は、ブタ
ジエンの水和二量化反応で得られる2,7−オクタジエ
ン−1−オールを異性化した7−オクテン−1−アール
をヒドロホルミル化することにより2−メチル−1,8
−オクタンジアールおよび1,9−ノナンジアールの混
合物を得、該混合物を蒸留分離した2−メチル−1,8
−オクタンジアールを酸素酸化することにより、あるい
は、2−メチル−1,8−オクタンジオールからアルカ
リ溶融反応により得ることができる。
【0015】また、高分子ジオールの全炭素数/(エス
テル結合およびカーボネート結合数)の値が大きくなる
ほど全ジカルボン酸成分に対する分岐ジカルボン酸の使
用割合を10モル%より大きくすることが重要となる。
10モル%より少ないと耐寒性、弾性回復性が大きく低
下する。特に、弾性回復性を0.8以上確保するには好
ましくは20%以上使用することが好ましい。さらに好
ましくは50%以上使用することである。エステル結合
やカーボネート結合の濃度の低下は、耐熱性、耐熱水性
の向上に重要である。耐熱性、耐熱水性の確保の点から
3−メチル−ペンタン二酸や2−メチル−オクタン二酸
の使用が特に好ましい。高分子ジオールとして2種類以
上の高分子ジオールを用いる場合には、高分子ジオール
を混合して用いる場合の外、それぞれの高分子ジオール
を用いて別々に重合したポリウレタンを混合して用いる
場合も本発明の範囲に含むものである。
【0016】本発明で使用されるポリエステルジオール
の製造法は特に限定されないが、ポリエチレンテレフタ
レートまたはポリブチレンテレフタレートの製造におい
て用いられる公知の方法と同様の方法、即ちエステル交
換または直接エステル化とそれに続く溶融重縮合反応に
て製造可能である。
【0017】また、ポリエステルポリカーボネートジオ
ールもその製造法は特に限定されない。例えば、ジオー
ル、ジカルボン酸およびカーボネート化合物を同時に仕
込み、公知の製造方法、即ちエステル化、エステル交換
反応により製造することができる。あるいは、あらかじ
めポリエステルジオール、ポリカーボネートジオールを
合成し、それらとカーボネート化合物あるいはジオール
とジカルボン酸を反応させ合成することもできる。ポリ
エステルポリカーボネートジオールを製造する際に使用
されるカーボネート化合物としては、ジアルキルカーボ
ネート、ジアリールカーボネートあるいはアルキレンカ
ーボネートが好ましい。
【0018】本発明において使用される適当な有機ジイ
ソシアナートとしては、芳香族、脂肪族もしくは脂環族
ジイソシアナートが挙げられ、具体的には4,4'−ジフ
ェニルメタンジイソシアナート、p−フェニレンジイソ
シアナート、トルイレンジイソシアナート、1,5−ナ
フチレンジイソシアナート、キシリレンジイソシアナー
ト、ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイ
ソシアナート、4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアナート等の分子量500以下のジイソシアナートが
例示される。好ましくは、4,4'−ジフェニルメタンジ
イソシアナート、p−フェニレンジイソシアナートであ
る。
【0019】また、本発明において、使用される鎖伸長
剤としてはポリウレタン業界における常用の連鎖成長
剤、即ちイソシアナートと反応しうる水素原子を少なく
とも2個含有する分子量300以下の低分子化合物、例
えばエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、プ
ロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−
メチル−1,5−ペンタンジオール、1,4−ビス(2−
ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4−シクロヘキサ
ンジオール、ビス−(β−ヒドロキシエチル)テレフタ
レート、キシリレングリコールなどのジオール類が挙げ
られる。これらの鎖伸長剤は単独でまたは、2種以上を
混合して使用しても良い。最も好ましい鎖伸長剤は、
1,4−ブタンジオールおよび/または1,4−ビス(2
−ヒドロキシエトキシ)ベンゼンである。
【0020】高分子ジオール、有機ジイソシアナートお
よび鎖伸長剤を重合してポリウレタンを製造する方法に
関しては、公知のウレタン化反応の技術を採用すること
もできる。本発明者らの研究によれば、なかでも、実質
的に不活性溶媒の不存在下で溶融重合することが好まし
く、特に、多軸スクリュー型押出機を用いる連続溶融重
合が好ましいことが判明した。本発明に用いるポリウレ
タンは、実質的に、高分子ジオール、有機ジイソシアナ
ート、鎖伸長剤よりなる。
【0021】このようにして得られるポリウレタンは、
一度ペレット化したのち溶融紡糸するか、あるいは、溶
融重合して得られるポリウレタンを溶融状態のまま直接
紡糸口金を通して紡糸する方法が採用しうる。紡糸安定
性の点からは重合直結紡糸が好ましい。本発明のポリウ
レタン弾性繊維を溶融紡糸により得る場合、紡糸温度は
250℃以下、より好ましくは、200℃以上235℃
以下で紡糸することが実際的である。
【0022】このようにして得られたポリウレタン弾性
糸は実際の使用に際してはそのまま裸糸として使用され
たり、他繊維で被覆して被覆糸として使用される。他繊
維としては、ポリアミド繊維、ウール、綿、ポリエステ
ル繊維など従来公知の繊維をあげることができるが、な
かでも本発明ではポリエステル繊維が好ましく用いられ
る。
【0023】また、本発明のポリウレタン弾性繊維は、
染着タイプの分散染料を0.01重量%以上含有したも
のも含まれるものである。分散染料を含有させる方法と
して、例えばポリウレタン弾性繊維をポリエステル繊維
と混用加工し、分散染料を用いて110〜130℃で染
色することによっても得られる。また本発明のポリウレ
タン弾性繊維は110〜130℃で染色しても、ポリウ
レタン弾性繊維が切断せず、耐熱性や耐熱水性が良好で
あり、良好な伸縮性が残る画期的な素材である。さらに
本発明のポリウレタン弾性繊維は、分散染料で淡色ある
いは濃色に染めた場合でも、染色堅牢性が非常に優れる
という大きな特徴を有する。
【0024】次に本発明に使用する分散染料について述
べる。分散染料を使用するのは、共用する他繊維との同
色性を得るためであり、目むき防止や色の再現性を高め
るためである。分散染料としてはキノン系とアゾ系が知
られている。本発明に用いる染着タイプの分散染料と
は、本発明に用いられている任意の1種のポリウレタン
弾性糸を2%owfで130℃で60分染色した時に染着
した染料が還元洗浄を行った後水洗、乾燥後、40重量
%以上(重量減少から測定)以上残る染料である。
【0025】すなわち、任意の1種のポリウレタン弾性
糸については、その弾性糸について染色を試み、染着タ
イプの分散染料であるか否かを判別する。 還元洗浄条件 ハイドロサルファイド 3g/l ソーダ灰 2g/l アミラジン 1g/l 浴 比 1:30 温 度 80℃×20分
【0026】現在市販されている溶融紡糸法によるポリ
ウレタン弾性糸は、110℃以上の高温高圧染色に耐え
るものがなく、少なくとも110℃以上の高温高圧染色
が必要なポリエステルとの共用は不可能である。また、
110℃未満では十分な濃色化は困難であったり染色堅
牢性が不良であったりする。110℃以上の高温高圧染
色に耐えるものが無いとは110℃以上の高温高圧染色
で溶断したり、伸縮性が無くなることを言う。この点、
本発明のエステル系ポリウレタン弾性繊維は前述のごと
く110℃〜130℃の高温高圧染色が可能であり、従
って、染色堅牢性が非常に優れるという大きな複合効果
を見出だした。
【0027】本発明のポリウレタン弾性繊維は、従来ポ
リウレタン弾性糸と混用が出来なかったポリエステル繊
維との混用を可能とし、高温で染色できるポリエステル
繊維による被覆弾性糸およびポリエステル繊維とポリウ
レタン弾性糸よりなる布帛となしうるのである。これら
の産業上の利用分野としては、以下のものが挙げられ
る。 衣料用;水着、スキ−ウェアー、サイクリングウェア
ー、レオタード、ランジェリー、ファンデ−ション、肌
着。 雑品;パンティストッキング、靴下、サポ−タ−、帽
子、手袋、パワーネット、包帯。 非衣料;テニスラケットのガット、一体成形加工用カー
シート地糸、ロボットアーム用金属被覆糸。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。なお、実施例中の長鎖ハードセグメント含有率およ
び長鎖ハードセグメント含有量の溶融加熱保持率、耐熱
水性(応力=R)、瞬間弾性回復率比は、以下の方法に
より測定した。
【0029】o長鎖ハードセグメント含有率 弾性糸2gをn−へキサン50mlで2時間、超音波洗浄
し乾燥した後、その弾性糸1.50gを精秤し、THF
5mlを加え、サンプルを膨潤させる。2時間後、0.0
1規定KOHのメタノール溶液25mlを加え、50℃、
7日間の攪拌下に高分子ジオールを完全に分解する。分
解後、50℃2時間以内で溶媒を蒸発除去し、さらに8
00mlの水に入れたのち、析出したハードセグメントを
濾紙で濾過する。このようにして取り出したハードセグ
メントをGPCで分析し、全ハードセグメントに対する
長鎖ハードセグメント(有機ジイソシアナートと鎖伸長
剤からなる繰り返し単位が3以上のハードセグメント)
の含有率(GPCピーク面積分率)の割合を求める。
【0030】oハードセグメントのGPC分析法 上記方法で取り出したハードセグメントを十分乾燥後均
一にし、その0.0200gを秤取し、NMP2.0m
l、THF6.0mlを加えて溶解する。GPCの測定に
以下の機器およびカラムを用いた。 島津高速液体クロマトグラフ LC−9A 島津カラムオーブン CTO−6A(40℃) 島津高速液体クロマトグラフ用示差屈折計検出器 RI
D−6A 島津クロマトパック C−R4A カラム Shodex GPC KF−802 Shodex GPC KF−802.5 サンプル20μl(インジェクタで調整)を測定し、媒
体(THF)の流量は1.0ml/minとした。測定後の
解析には、溶出曲線とベースライン間の面積を求め、分
離が完全でないピークについては、図1のように垂直分
割して処理する。鎖伸張剤あるいは有機ジイソシアネー
トとして2種類以上を混合して用いたときには、各ピー
クにショルダー部を生じる場合があるが、通常、ピーク
の分割処理には支障ない。
【0031】o長鎖ハードセグメント含有量の溶融加熱
保持率 長鎖ハードセグメント含有量の溶融加熱保持率とは、ポ
リウレタン弾性糸を90℃24時間真空で乾燥脱水後、
窒素雰囲気下、プラストグラフで、230℃で60分
間、溶融状態で混練りし、混練り前後のポリウレタン
を、前記と同様のアルカリ分解法によりハードセグメン
トを取り出し、そのうちの繰り返し単位数3以上の長鎖
ハードセグメント含有量の変化を保持率で示したもので
ある。
【0032】o耐熱水性 試料(弾性糸)を木枠を使用し200%伸長した状態で
130℃で30分熱水処理し、200%伸長のままの応
力をインストロンを使用して測定。その応力をRで示し
た。
【0033】o瞬間弾性回復率比 −10℃および20℃における200%伸長後の瞬間弾
性回復率をそれぞれ求め、その比を求めた。瞬間弾性回
復性とは、200%伸長後2分間保持し、応力を除去し
た直後の戻り性を意味する(JIS L−1096を応
用した)。
【数10】 (ただし、nは伸長比。l:初期長さ、l':応力除去
後の長さ。伸長、除重速度は500mm/min)
【数11】
【0034】用いた化合物は略号を用いて示したが、略
号と化合物の関係は表1の通りである。
【表1】
【0035】参考例1 (2−メチル−オクタン二酸の
製造) <7−オクテン−1−アールのヒドロホルミル化>温度
計、電磁攪拌装置、ガス吹き込み口を備えた内容5リッ
トルのステンレスオートクレーブに、Rh(CO)2(ac
ac)0.0375ミリモル、トリス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイト4.2ミリモルをあらか
じめ混合溶解したトルエン溶液85mlおよび7−オクテ
ン−1−アール2.5リットル(16.6モル)をH2
/CO=1/1(モル比)の混合ガスの雰囲気下で仕込
んだ。ついで、H2/CO=1/1(モル比)の混合ガ
スをオートクレーブに導入し、この混合ガスによってオ
ートクレーブ内の圧力が90絶対圧力、出ガス流量が5
0リットル/hrとなるように調節し、攪拌下に内温を9
0℃まで30分で昇温した。内温を90℃に維持して5
時間反応を行った。反応終了後、冷却し、内容物を取り
出し分析したところ、2−メチル−1,8−オクタンジ
アール866g(5.55モル)、1,9−ノナンジア
ール1616g(10.3モル)が含まれていた。反応
混合液を薄膜蒸留器にかけ、触媒をカットした後、スル
ーザーパッキングを充填した蒸留塔にて精製し、2−メ
チル−1,8−オクタンジアールの純度98%の留分を
520g得た。 <2−メチル−1,8−オクタンジアールの酸化>温度
計、攪拌機、原料フィード口および空気導入口を備えた
内容1リットルの耐圧ガラス製オートクレーブに、酢酸
100ml、酢酸銅50mgを添加し、空気で5kGまで昇
圧し、攪拌しながら60℃まで昇温した。60℃に到達
したところでオフガスの流量を40リットル/hrに調節
し、原料の2−メチル−1,8−オクタンジアールを5
0ml・hrで10時間フィードした。フィード終了後2時
間反応を追い込んだ後、系内を窒素置換し、120℃ま
で昇温し2時間攪拌を続けた。ついで、減圧蒸留により
酢酸および低沸物を除去した後、170℃、1mmHgの留
分として純度98%の2−メチル−オクタン二酸を41
7g得た。
【0036】参考例2 (ポリエステルジオールの製
造) MOC940gとHD708gを常圧下に窒素ガスを通
じつつ約195℃の温度で縮合により生成した水を留去
しながらエステル化を行った。ポリエステルの酸価が約
10以下になった時に、触媒であるテトライソプロピル
チタネートをポリエステルに対し20ppm添加し、真
空ポンプにより徐々に真空度を上げ反応を行い、分子量
2000のポリエステルジオールを得た。温度を100
℃に低下したあと、生成したポリエステルジオールに対
して、3%の水を添加して2時間攪拌して、チタン触媒
を失活した。失活後、添加した水を減圧下で留去し分子
量2000のポリエステルジオールAを製造した。製造
したポリエステルジオールAとMDIとの90℃でのみ
かけの反応速度定数は、0.06(l/mol・min)であ
った。なお、みかけの反応速度定数の決定は、先に記載
の方法に従って実施した。
【0037】参考例3 (ポリエステルジオールBの製
造) チタン触媒失活のため加える水分量を、製造したポリエ
ステルジオールに対して0.5%とする以外は、参考例
に記載の方法で分子量2000のポリエステルジオー
を合成した。みかけの反応速度定数は0.6(l/
mol・min)であった
【0038】参考例4〜12 酸成分、ジオール成分を表2に示したものを用いること
および失活水分量を4.0%、3.0%、0.7%、0
%に変更する以外は、参考例と同様にして、分子量2
000、3500のポリエステルジオールC〜Kを得
た。みかけの反応速度定数は表2に記載の通りであっ
た。
【0039】
【表2】 X:全炭素数/エステル結合数およびカーボネート結合
数 水添加量:ポリエステルポリカーボネートジオールに対
する重量%
【0040】参考例13(ポリエステルポリカーボネー
トジオールの製造) MOC765g、HD1130gおよびEC390gよ
りなる混合物を常圧下に窒素ガスを通じつつ約160℃
の温度で縮合により生成したエチレングリコール(E
G)および水を留去した。EG、水をほとんど留去した
後、テトライソプロピルチタネート15ppm添加し、
真空ポンプにより徐々に真空度を上げ2〜10mmHgの真
空下でさらに縮合を進めた。その結果、分子量約180
0のポリエステルポリカーボネートジオールを得た。温
度を100℃に低下した後、ポリエステルポリカーボネ
ートジオールに対して、3.0%となるよう水を添加し
て2時間攪拌して、チタン触媒を失活した。失活後、添
加した水を減圧下で留去し分子量1800のポリエステ
ルポリカーボネートジオールAを製造した。製造したポ
リエステルポリカーボネートジオールAとMDIとの9
0℃でのみかけの反応速度定数は、0.05(l/mol
・min)であった。
【0041】参考例14〜16 酸成分、ジオール成分を表2に示したものを用いること
および失活水分量を1.5%、0.8%、3.0%に変
更する以外は、参考例13と同様にして、分子量180
0のポリエステルポリカーボネートジオールB〜Dを得
た。みかけの反応速度定数は表2に記載の通りであっ
た。
【0042】実施例1 それぞれ80℃に加熱したポリエステルジオールAおよ
び1,4−ブタンジオールと、50℃に加熱溶融したM
DIとを、表3に示す組成となるように定量ポンプによ
り2軸押出機に連続的に供給し、連続溶融重合を行い、
生成したポリウレタンをストランド状に水中に押し出
し、カットしてペレットとした。このペレットを80℃
20時間真空乾燥し、通常の単軸押出機付き紡糸機によ
り、紡糸温度215℃、紡糸速度500m/minで、4
0デニールの弾性糸を得た。巻き取られた弾性糸を、低
湿下において、80℃で20時間熟成し、さらに室温、
60%の湿度下に3日間の熟成を続け、各種物性を測定
したところ、表4に示すように好ましいものであった。
さらにこの弾性糸をアルカリ分解し、取り出したハード
セグメントをGPC分析した。長鎖ハードセグメント含
有率および長鎖ハードセグメントの溶融加熱保持率を測
定し、同時に表4にまとめた。
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】得られた弾性繊維のハードセグメント鎖長
分布(GPCチャート)を図1に示した。図中の各ピー
ク番号は、ハードセグメントの基本構成成分である4,
4'−ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)に
結合した1,4−ブタンジオール(BD)の繰り返し数
であり、5のピークには、繰り返し数が5以上のものを
含んでいる。すなわち、図中の0〜5で示したピークの
ハードセグメント構造は次の通りである。
【表5】 弾性繊維のハードセグメント鎖長分布のピーク面積分率
(%)は、
【表6】 であり、長鎖ハードセグメント含有率(%)は、37+
13+12=62(%)である。
【0046】実施例2〜9 実施例1と同様にして、表3に示す組成のポリウレタン
を合成し、ペレット化せずそのまま、紡糸頭に供給し、
210〜225℃で、紡糸速度500m/minで紡糸
し、80デニール/2フィラメントのポリウレタン繊維
を得た。これらを実施例1と同様の条件で熟成し、得ら
れた弾性繊維の各種性能を実施例1と同様の方法で測定
した。結果を表4に示し
【0047】比較例1〜6 実施例1と同様にして、表3に示す組成のポリウレタン
弾性繊維を製造した。表4に示したごとく、本発明のポ
リウレタン弾性繊維に比べ、耐熱水性のみならず、瞬間
弾性回復率、伸度が非常に悪く、ポリエステル繊維との
混用は不可能であることが明白である。
【0048】
【発明の効果】本発明のポリウレタン弾性繊維は、前述
のごとく110℃〜130℃の高温高圧染色が可能であ
るため、従来ポリウレタン弾性糸と混用が出来なかった
ポリエステル繊維との混用を可能とし、高温で染色でき
るポリエステル繊維による被覆弾性糸およびポリエステ
ル繊維とポリウレタン弾性糸よりなる布帛となしうる。
本発明のポリウレタン弾性糸は以下の用途に有用であ
る。 衣料用;水着、スキ−ウェアー、サイクリングウェア
ー、レオタード、ランジェリー、ファンデ−ション、肌
着 雑品;パンティストッキング、靴下、サポ−タ−、帽
子、手袋、パワーネット、包帯 非衣料;テニスラケットのガット、一体成形加工用カー
シート地糸、ロボットアーム用金属被覆糸
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる弾性繊維のハードセグメント鎖
長分布(GPCチャート)の1例(実施例1のもの)で
ある。
【符号の説明】
0 ハードセグメントの基本構成成分であるMDIに結
合したBDの繰り返し数が0のピーク(構造単位 HD-MD
I-HD に相当) 1 ハードセグメントの基本構成成分であるMDIに結
合したBDの繰り返し数が1のピーク(構造単位 HD-(M
DI-BD)1-MDI-HD に相当) 2 ハードセグメントの基本構成成分であるMDIに結
合したBDの繰り返し数が2のピーク(構造単位 HD-(M
DI-BD)2-MDI-HD に相当) 3 ハードセグメントの基本構成成分であるMDIに結
合したBDの繰り返し数が3のピーク(構造単位 HD-(M
DI-BD)3-MDI-HD に相当) 4 ハードセグメントの基本構成成分であるMDIに結
合したBDの繰り返し数が4のピーク(構造単位 HD-(M
DI-BD)4-MDI-HD に相当) 5 ハードセグメントの基本構成成分であるMDIに結
合したBDの繰り返し数が5以上のピーク(構造単位 H
D-(MDI-BD)n-MDI-HD (n≧5)に相当)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01F 6/70,6/94 C08G 18/42

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子ジオール(A)、有機ジイソシアナ
    ート(B)および鎖伸長剤(C)を重合して得られるポリウ
    レタンよりなるポリウレタン弾性繊維であって、該高分
    子ジオール成分(A)が下記(I)式を満足する分子量(M)
    が1000〜6000のポリエステルジオールおよび/
    またはポリエステルポリカーボネートジオールであり、
    その構成成分であるジカルボン酸は、分岐を有するジカ
    ルボン酸を全カルボン酸成分に対して10%以上含有
    し、ジオール成分は直鎖ジオールからなり、かつ、弾性
    繊維を構成するポリウレタンが下記の(II)および(III)
    の関係式を満足することを特徴とするポリウレタン弾性
    繊維。 【数1】 (ここで全炭素数とは、高分子ジオールに含まれる炭素
    のうち、エステル結合およびカーボネート結合に含まれ
    る炭素を除いた残りの炭素の合計数である) 【数2】 (ここで長鎖ハードセグメント含有率とは、弾性繊維を
    構成するポリウレタンの(A)成分をアルカリ−メタノー
    ル溶液で分解除去後、取り出した(B)および(C)から構
    成される成分とそれらとウレタン結合で連結された(A)
    の末端ジオール成分からなる全ハードセグメント構成成
    分に対する、(B)と(C)の繰り返し単位数が3以上の長
    鎖ハードセグメントの割合を示す) 【数3】 (ここで、長鎖ハードセグメント含有量の溶融加熱保持
    率とは、弾性繊維を構成するポリウレタンを、230℃
    で60分間溶融状態で混練りし、その前後の長鎖ハード
    セグメント含有量の変化を保持率で示したものである)
  2. 【請求項2】 分岐を有するジカルボン酸が、2−メチ
    ル−オクタン二酸および/または3−メチル−ペンタン
    二酸である請求項1に記載のポリウレタン弾性繊維。
  3. 【請求項3】 分岐のないジオールが、炭素数4〜10
    の直鎖ジオールである請求項1に記載のポリウレタン弾
    性繊維。
  4. 【請求項4】 200%に伸張した状態で、130℃で
    熱水中で30分処理後の応力が、0.0075g/dr以
    上である請求項1に記載のポリウレタン弾性繊維。
  5. 【請求項5】 瞬間弾性回復率比が0.8以上である請
    求項1に記載のポリウレタン弾性繊維。
  6. 【請求項6】 長鎖ハードセグメント含有量の溶融加熱
    保持率が90%以上である請求項1に記載のポリウレタ
    ン弾性繊維。
  7. 【請求項7】 染着タイプの分散染料を0.01重量%
    以上含有する請求項1に記載のポリウレタン弾性繊維。
  8. 【請求項8】 高分子ジオールと4,4'−ジフェニルメ
    タンジイソシアナート(MDI)との90℃でのみかけ
    の反応速度定数(k)と全炭素数/(エステル結合数およ
    びカーボネート結合数)(X)とが次の関係式(IV)を満足
    する高分子ジオールが用いられていることを特徴とする
    請求項1に記載のポリウレタン弾性繊維。 【数4】
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