JP3141917B2 - Dpsk波適応遅延検波方法 - Google Patents

Dpsk波適応遅延検波方法

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JP3141917B2 JP06205047A JP20504794A JP3141917B2 JP 3141917 B2 JP3141917 B2 JP 3141917B2 JP 06205047 A JP06205047 A JP 06205047A JP 20504794 A JP20504794 A JP 20504794A JP 3141917 B2 JP3141917 B2 JP 3141917B2
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば移動通信に利用
され、Mレベル差動位相変調方式、いわゆるM相DPS
K(Mは2以上の正整数)によるディジタル信号伝送に
おいて、過去の復調系列から最も確からしい状態を推定
しながら復調する遅延検波方法に関する。
【0002】
【従来の技術】位相変調波の復調には同期検波や遅延検
波が広く用いられている。同期検波では、受信側で搬送
波を再生して、それを参照信号として受信波の位相を測
定し、送信符合を判定する。この場合、絶対位相が未知
であるので、送信側では位相の変化に情報を乗せる差動
位相変調(DPSK)を用いるのが一般的である。同期
検波用に再生した参照信号は熱雑音による擾乱を受けに
くいので、優れた誤り率特性が得られるのが特徴である
が、受信波の位相が変動するようなフェージング環境下
では、再生した参照信号の位相がこの変化に追随できな
いため特性が劣化してしまう。
【0003】一方、従来の遅延検波では、1シンボル時
間だけ遅延した受信波zn-1 を参照波としてRe〔zn
* n-1 exp−jΔφn 〕を最大とするΔφn =Δφ
nを送信シンボルと判定する。ここで、zn は受信波
の複素数表現であり、Re〔.〕は実数部、* は複素共
役である。したがって、搬送波再生回路が不要なことか
ら、検波回路が簡単になること、フェージング環境下で
同期検波より優れた特性が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、遅延検波では
フェージングのないチャネルでは誤り率特性は同期検波
より劣化する。この発明の目的は、本来の遅延検波の高
速追随性という優れた特徴を確保しつつ、同期検波に近
い誤り率特性を得る適応遅延検波方法を提供することに
ある。特に参照波の適応推定方法と送信シンボルの系列
推定方法とを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は以下の
ステップで構成される。 (1)各時点にはその時点の送信位相差を表すM個の状
態Δφn がある。時点(n−1)におけるM個の位相差
状態Δφn-1 の中から、時点nの状態Δφn の一つに到
達する最も確からしい状態遷移を選択するときに、時点
(n−1)で用いた参照信号z^n-2 をΔφn-1 だけ位
相回転させ、これと時点(n−1)の受信波標本zn-1
とから、時点nで用いる参照信号の推定値z^n-1 を、
係数λ′を1より小さい正の実数として z^n-1 =(1−λ′)zn-1 +λ′z^n-2 exp(jΔφn-1 ) …(1) により求める。
【0006】(2)次に、この推定参照信号z^n-1
Δφn だけ位相回転したものを時点nにおける受信波の
候補信号として、これと時点nの受信波標本zn との2
乗誤差 μ(Δφn-1 →Δφn )=|zn −z^n-1 expjΔφn 2 …(2) を、時点(n−1)の状態Δφn-1 から時点nの状態Δ
φn への遷移の確からしさを表すブランチメトリックμ
(Δφn-1 →Δφn )とする。
【0007】(3)ブランチメトリックμ(Δφn-1
Δφn )を時点(n−1)の状態Δφn-1 におけるパス
メトリックM(Δφn-1 )に加算して、状態Δφn-1
経由する候補系列のパスメトリックH(Δφn |Δφ
n-1 )を求める。 (4)以上のステップ(1)〜(3)を、時点(n−
1)のM個の状態Δφn- 1 の全てに対し、時点nの1つ
の状態Δφn について行ってM個の候補系列に対するパ
スメトリックを求め、それらM個のパスメトリックの大
小を比較して最小値を与える状態Δφn-1 ′を求めて、
これを、時点nの状態Δφn に至る生き残り系列(パ
ス)の時点(n−1)の状態としてパスメモリに記憶す
るとともに、そのパスメトリックH(Δφn |Δφ
n-1 ′)を時点nの状態Δφn におけるパスメトリック
H(Δφn )としてパスメトリックメモリに記憶する。
【0008】(5)以上のステップ(1)〜(4)を時
点nのM個の全ての状態Δφn のそれぞれについて行な
ってM個のパスメトリックH(Δφn )を求め、これら
M個のパスメトリックの大小を比較し、最小値を与える
状態Δφn ′を求め、この状態Δφn ′を出発点として
パスメモリを一定時点Kだけトレースバックし、到達し
た状態を復号シンボルΔφ⌒n-K として出力する。
【0009】請求項2の発明では請求項1の発明におい
て、時点nにおけるM個の生き残り系列を求めた後に各
系列を過去に遡って、逐次誤差最小アルゴリズムにより
受信波標本とその推定値との誤差を最小とするよう係数
λ′を適応設定する。従って、時点nの各状態に対応し
て1個の係数λ′があることになる。時点nにおける状
態Δφn に至るパス上の系列をΔφn-i としたとき(た
だし、i=0,1,…,n−1)、次の時点(n+1)
の参照波を推定するための係数λ′(Δφn )を、次式
で与えられる指数重み2乗平均誤差 J=Σβi |zn-i −z′n-i exp(jΔφn-i )|2 …(3) Σはi=0からn−1まで が最小となすように選ぶ。ここでβは1より小さい忘却
係数である。z′n-i は、過去全ての時点において等し
い係数λ′(Δφn )を用いて推定したとしたときの時
点(n−i)における推定参照波であり、次式で与えら
れる。
【0010】 z′n-i =(1−λ′(Δφn ))zn-1-i +λ′(Δφn )z^n-2-i exp(jΔφn-1-i ) …(4) 式(3)を最小とするλ′(Δφn )を求めると
【0011】
【数1】 となる。これを逐次的に得ることができる。すなわち、 λ′(Δφn )=Θn (Δφn )/Ωn (Δφ) Ωn (Δφn )=|zn-1 −z^n-2 exp(jΔφn-1 )|2 +βΩn-1 (Δφn-1 ) Θn (Δφn )=Re[(zn −zn-1 exp(jΔφn )(zn-1 −z^n- 2 exp(jΔφn-1 ))* ]+βΘn-1 (Δφn-1 ) Ω0 (Δφ0 )=δ(小さな正実数),Θ0 (Δφ0 )=0,z-1=0,Δφ 0 =0 …(6) である。
【0012】請求項1の発明では、時点毎に生き残りパ
スがM個あるが、請求項3の発明では常に1個だけとす
ることにより系列推定アルゴリズムを簡略化したもの
で、ビタビアルゴリズムの代わりに判定帰還を用いる。
請求項3の発明では以下のステップで構成される。 (1)時点(n−1)で判定された位相差状態Δφ⌒
n-1 から、時点nのM個の状態Δφn のどれに到達する
のが最も確からしいかを判定するときに、時点(n−
1)で用いた参照信号z^n-2 を時点(n−1)の判定
位相差Δφ⌒n-1 だけ位相回転させ、これと受信波標本
n-1 とから、時点nに用いる参照信号の推定値z^
n-1 を、λ′を1より小さい正の実数として z^n-1 =(1−λ′)zn-1 +λ′z^n-2 exp(jΔφ⌒n-1 )…(7) により求める。
【0013】(2)この参照信号推定値z^n-1 をΔφ
n だけ位相回転させて時点nにおける受信波の候補と
し、これと受信波標本zn との内積の実数値を、時点
(n−1)の状態Δφ⌒n-1 から時点nの状態Δφn
の遷移の確からしさを表すブランチメトリックμ(Δφ
n )とする。 (3)以上のステップ(1)及び(2)を時点nにおけ
るM個の状態Δφn の全てに対して行い、得られたM個
のブランチメトリックの大小を比較して最大のブランチ
メトリックを与える状態Δφ⌒n を求め、これを、復号
シンボルΔφ⌒ n として出力する。
【0014】請求項4の発明では請求項3の発明で時点
nにおける復号シンボルΔφ⌒n を求めた後、受信波標
本とその推定値との誤差を最小とする係数λ′を、復号
系列を遡って逐次誤差最小アルゴリズムにより求める。
これは請求項2の発明と同様に求められるが、請求項4
の発明では、生き残りパスが一つしかなく、Δφn の代
りにΔφ⌒n を用いる点が異なるだけである。
【0015】請求項1及び3の発明において、参照信号
z^n-1 が時点n−1における信号の推定値になること
を利用して、時点n−1における参照信号を用いて推定
した時点n−1−p(p=0,1,2,…,n−1)の
参照信号z′n-1-p =(z^ n-1 exp(−j
φn-1 ))exp(jφn-1-p )と、zn-1-p との誤差
Jが最小となるように逐次誤差最小アルゴリズムにより
参照信号z^n-1 を推定する。この前記誤差Jとして下
記の指数重み2乗平均誤差を用いる。
【0016】 J=Σλp |zn-1-p −z′n-1-p 2 …(8) Σはp=0からn−1まで この誤差Jを最小とする推定参照信号z^n-1 は次式で
与えられる。 z^n-1 =(1−λ)zn-1 /(1−λn )+〔1−(1−λ)/ (1−λn )〕z^n-2 exp(jΔφn-1 ) …(9) λは1より小さい忘却係数である。このように時間とと
もに係数を変化させることにより、高速に参照信号z^
n-1 を収束させることができる。
【0017】λ′=1−(1−λ)/(1−λn )とお
くと、請求項5の発明となる。つまり請求項5の発明は
各時点での推定誤差の指数重み2乗平均した値Jが最小
となるようにz^n-1 を推定している。
【0018】
【実施例】図1Aに請求項1の発明の実施例を示す。入
力端子11からのM相DPSKの受信信号r(t)は、
局部発振器12からの局部信号により準同期検波器13
でベースバンド信号z(t)に周波数変換される。この
ベースバンド信号z(t)は送信シンボル周期Tごとの
時点t=nTで標本化回路14において標本化されて標
本値zn が得られる。この発明の説明では、便宜上、信
号の複素表現を用いる。すなわち、受信信号r(t)の
搬送周波数がfc で、受信波位相がη(t)のとき、受
信信号r(t)はR(t)cos(2πfc t+η
(t))となるが、複素表現ではr(t)=R(t)e
xpj[2πfc t+η(t)]である。準同期検波出
力の複素表現はz(t)=R(t)expjη(t)と
なり、標本値はzn =Rn expjηn となる。Mレベ
ル差動位相変調波(M相DPSK波)の遅延検波では、
各時点毎にM個の位相差状態{2mπ/M;m=0,
1,…,M−1}を構成する。M=4のときの状態遷移
を表すトレリス線図を図1Bに示す(時点(n−1)ま
では生き残りパス(系列)が決定されていて、時点nに
おける生き残りパスを決定するときのパスを示してい
る)。ブランチメトリック演算部15では、一つ前の時
点(n−1)の状態から時点nの状態への遷移の確から
しさを表すブランチメトリックを前記式(2)により計
算する。ビタビ複号部16では、ビタビアルゴリズムに
より逐次的に送信位相差系列を推定する、つまり前記請
求項1の発明におけるステップ(3)でブランチメトリ
ックをもとに、時点nの各状態毎にそれに到達する系列
の確からしさを表すパスメトリックを計算し、ステップ
(4)で時点nの各状態へ到達する最も確からしいパス
が一つ手前の時点(n−1)のどの状態から出発してい
るかを選択し、各状態毎にパス履歴とパスメトリックと
をそれぞれ、パスメモリ17とパスメトリックメモリ1
8とに記憶する。ステップ(5)で時点nのM個の状態
の中で最小のパスメトリックを持つパスを、一定時点k
だけ遡って、復号シンボルΔφ⌒n-k を出力端子19に
出力する。参照信号適応推定部20では、式(1)を演
算して参照信号z^n-1 を推定してブランチメトリック
演算部15へ供給する。
【0019】請求項2の発明の実施例では参照信号適応
推定部20で式(6)の演算により、予測係数λ′(Δ
φn )を適応的に設定する。請求項3の発明の実施例を
図1Cに図1Aと対応する部分に同一符号を付けて示
す。受信波標本zn はブランチメトリック演算部21に
おいて前記請求項3の発明のステップ(2)でブランチ
メトリックμ(Δφn )が演算され、判定帰還復号部2
2ではステップ(3)でそのM個のブランチメトリック
μ(Δφn )の最大を与える状態Δφ⌒n が求められて
復号シンボルとして出力される。参照信号適応推定部2
3では式(6)を演算して参照信号を推定してブランチ
メトリック演算部21へ供給する。
【0020】請求項4の発明の実施例では参照信号適応
推定部23で、次の逐次演算により係数λ′を適応的に
設定する。 λ′=Θn /Ωn Ωn =|(zn-1 −z^n-2 exp(iΔφ⌒n-1 )|
2 +βΩn-1 Θn =Re[(zn −zn-1 exp(iΔφ⌒n )(z
n-1 −z^n-2 exp(jΔφ⌒n-1 ))* ]+βΘ
n-1 Ω0 =δ(小さな正実数),Θ0 =0,z-1=0,Δφ
0 =0 請求項5の発明の実施例では図1A又はCの参照信号適
応推定部20又は23で式(1)又は(6)の演算にお
いて、λ′=1−(1−λ)/(1−λn )(λは1
り小さい正実数)とする。
【0021】
【発明の効果】請求項2の発明(β=1を用いた)を、
4相DPSKに適用したときの、フェージングなしのと
きの誤り率特性の計算機シミュレーション結果を図2中
の実線(○印)25に示す。図2の横軸は1ビット当た
りの信号エネルギー対雑音電力密度の比Eb /N0 であ
る。比較のため、従来の1シンボル遅延検波および同期
検波差動復号をした場合の誤り率のシミュレーション結
果をそれぞれx点、+点で、論理値をそれぞれ曲線2
6,27で示してある。誤り率0.1%を確保するため
の所要Eb /N0 の1シンボル位相遅延検波と同期検波
差動復号との差は1.8dBであるが請求項3の発明で
は同期検波差動復号との差を0.2dB以内に縮めるこ
とができる。
【0022】前記4相DPSKに請求項2の発明を適用
した場合のレイリーフェージング下の特性を図3中の実
線(○印)31,32で示す。横軸は平均Eb /N0
あり、実線31はfD T=0.01、実線32はfD
=0.02の場合である。f D Tはフェージング変動の
速さを表し、fD は最大ドップラー周波数(移動端末機
の移動速度/無線搬送波の波長)、Tは1シンボルの長
さである(1/Tは伝送速度)。fD T=0.01、
0.02の各場合における従来の1シンボル遅延検波法
の特性をそれぞれ曲線33,34で示してある。比較の
ためフェージングが非常に緩慢であるとき(fD T→
0)のときの遅延検波の特性を曲線35で示す。従来の
遅延検波法では平均Eb /N0 を大きくしても誤り率が
ある一定値に近づいてしまい、それ以下にはならない。
ところが、この発明では、平均Eb /N0 を大きくすれ
ば誤り率を小さくできる。
【0023】このように、請求項2の発明の遅延検波方
法では、フェージング状況に適応して参照信号を推定す
るため、フェージングのあるとき、ないときとも従来の
遅延検波法より誤り率特性が良くなる。4相DPSKに
請求項4の発明を適用したときの誤り率特性の計算機シ
ミュレーション結果を図2中の曲線(△印)37、図3
中の曲線(△印)38,39でそれぞれ示す。β=1と
している。この場合は請求項2の発明より特性は若干劣
化しているが従来の遅延検波より特性が良くなってい
る。請求項3、4の各発明は請求項1、2の各発明よ
り、処理量が格段に少ないという利点がある。
【0024】何れの請求項の発明においても、この発明
によれば、特にフェージングがない状況においては、過
去の受信信号及び参照信号をも考慮して参照信号を推定
しているため、より正しい推定が得られ、従来の遅延検
波法より著しく誤り率特性が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは請求項2の発明を適用した検波器の例を示
すブロック図、Bは4相DPSK波を請求項1の発明で
検波する場合のトレリス線図、Cは請求項4の発明を適
用した検波器の例を示すブロック図である。
【図2】4相DPSKに請求項2、4の各発明を適用し
た場合の1ビット当りの信号エネルギー対雑音電力密度
に対する誤り率特性のシミュレーション結果と、従来の
1シンボル遅延検波及び同期検波差動復号法の各特性を
示す図。
【図3】レイリーフェージング下の図2と同様の各特性
を示す図。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mレベル差動位相変調(Mは2以上の正
    整数)の受信波を送信シンボル周期で標本化して時点n
    における受信波標本zn を得、 各時点毎にM個の位相差状態Δφを構成し、一つ前の時
    点(n−1)のM個の状態Δφn-1 から時点nの一つの
    状態Δφn への遷移の確からしさを表すブランチメトリ
    ックを計算し、 そのブランチメトリックを時点(n−1)の各状態Δφ
    n-1 におけるパスメトリックに加算して、各状態Δφ
    n-1 を経由する候補系列のパスメトリックを求め、 これら各Δφn-1 を経由するM個のパスメトリックの大
    小を比較して最小値を与える状態Δφn-1 ′を選択し、 その選択したΔφn-1 ′を時点nの状態Δφn に至る生
    き残り系列の時点(n−1)における状態としてパスメ
    モリに記憶するとともに、そのパスメトリックを時点n
    の状態Δφn におけるパスメトリックとしてパスメトリ
    ックメモリに記憶し、これを時点nのM個の状態につい
    て行って、これら記憶した時点n個のパスメトリックの
    大小を比較して最小値を与える1つの状態Δφn ′を求
    め、その状態Δφn ′を出発点としてパスメモリを一定
    時点kだけトレースバックし、到達した状態を復号シン
    ボルΔφ⌒n-k として出力する遅延検波方法において、 上記選択時に、時点(n−1)で用いた参照信号z^
    n-2 をΔφn-1 だけ位相回転させ、これと受信波標本z
    n-1 とから時点nで用いる参照信号の推定値zn-1 を、
    係数λ′を1より小さい正の実数として z^n-1 =(1−λ′)zn-1 +λ′z^n-2 exp
    (jΔφn-1 ) により求め、 この推定参照信号z^n-1 をΔφn だけ位相回転したも
    のと受信波標本zn との2乗誤差を、上記ブランチメト
    リックとすることを特徴とするDPSK波適応遅延検波
    方法。
  2. 【請求項2】 時点nにおける上記M個の状態Δφn
    生き残り系列を求めた後に、受信波標本とその推定値と
    の誤差を最小にする係数λ′を、各生き残り系列を遡っ
    て逐次誤差最小アルゴリズムにより求めることを特徴と
    する請求項1記載のDPSK波適応遅延検波方法。
  3. 【請求項3】 Mレベル差動位相変調(Mは2以上の正
    整数)の受信波を送信シンボル周期で標本化して時点n
    における受信波標本zn を得、 各時点毎にM個の位相差状態Δφを構成し、一つ前の時
    点(n−1)で符号判定された位相差状態Δφ⌒n-1
    ら、時点nのM個の状態Δφn への各遷移の確からしさ
    を表すブランチメトリックを求め、 これらM個のブランチメトリックの大小を比較して最大
    のブランチメトリックを与える状態Δφ⌒n を求め、こ
    れを復号シンボルΔφ⌒n として出力する遅延検波方法
    において、 時点(n−1)で用いた参照信号z^n-2 をΔφ⌒n-1
    だけ位相回転させ、これと、受信波標本zn-1 とから、
    時点nの参照信号の推定値z^n-1 を、λ′を1より小
    さい正の実数として、 z^n-1 =(1−λ′)zn-1 λ′z^n-2 exp
    (jΔφ⌒n-1 ) により求め、 この推定値z^n-1 をΔφn だけ位相回転させて時点n
    における受信波の候補とし、これと受信波標本zn との
    内積の実数値を、時点(n−1)の状態Δφ⌒n-1 から
    時点nの状態Δφn への上記ブランチメトリックμ(Δ
    φn )とすることを特徴とするDPSK波適応遅延検波
    方法。
  4. 【請求項4】 時点nにおける復号シンボルΔφ⌒n
    求めた後に、受信波標本とその推定値との誤差を最小と
    する予測係数λ′を、復号系列を遡って逐次誤差最小ア
    ルゴリズムにより求めることを特徴とする請求項3記載
    のDPSK波適応遅延検波方法。
  5. 【請求項5】 係数λを1より小さい実数として、λ′
    をλ′=1−(1−λ)/(1−λn )で与えられるよ
    うな時点nの関数とすることを特徴とする請求項1又は
    3の何れかに記載のDPSK波適応遅延検波方法。
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