JP3141714U - 魚介類捕獲具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可動部分と固定部分を適切に配置して確実に動作させられ、餌に誘引されて網上に集った魚介類を確実に捕獲して逃さず回収でき、漁獲の効率を高められる魚介類捕獲具を提供する。
【解決手段】 固定枠部20に対し傾動可能な二つの可動枠部21に網10の入口部が一体化され、可動枠部21が掛止具50の掛止で固定枠部20に沿う位置に保持され、且つ網底部11が保持拘束された状態で水中に投入され、網10上に捕獲対象物90が存在する状態で引上げ用の糸60を引上げると、捕獲対象物90の重量による網底部11の動きに伴い、掛止具操作糸51が掛止具50を移動させて可動枠部21の掛止が解除され、解放された可動枠部21が糸60に引張られて傾動して互いに近接する位置まで達し、網入口部を閉止状態とすることから、網入口部が閉じて捕獲物が外に出ない状態を引上げの最後まで維持でき、捕獲物の損失を無くせる。
【選択図】 図6

Description

本考案は、水中に投入されて魚介類を捕獲する魚介類捕獲具に関し、特に捕獲後に水中から引上げる際の魚介類の離脱を防止する魚介類捕獲具に関する。
一般的な釣では、釣糸で支持される釣針に餌を取付け、餌に食い付いて釣針に掛った魚を釣上げるようにしているが、魚種によっては、コマセと呼ばれる餌の集合体を水中に投入し、水中に拡散した餌で魚を誘引して釣針の餌に食付く確率を高めるなどの工夫がなされている。この他、さらに捕獲成功率を向上させるため、餌に釣られて集ってきた魚をあらかじめ仕掛けておいた網を引上げることで捕獲する手法もある。こうした魚介類の捕獲に使用される捕獲具としては、様々な種類のものが用いられているが、網を利用し、釣糸の端に針等の代りに取付けて任意のポイントに投入して魚の捕獲を図るものが、釣と同様の感覚で捕獲できる点から近年注目を集めている。こうした従来の魚介類捕獲具の一例として、登録実用新案第3067861号公報に開示されるものがある。
登録実用新案第3067861号公報
従来の魚介類捕獲具は前記特許文献で示される構成を有しており、網の口部分が引上げの際閉じることで網内からの魚の離脱防止を図ったものとなっている。この従来器具では、水中でも確実に網口を開放させるために、網枠を開き方向に付勢するコイルスプリングにはある程度の付勢力が必要となるが、引上げ時にそれに対抗して網枠に閉じる動作を行わせるためには、引上げられる網枠(可動部分)に対しその動作の中心部を相対的に下げるか静止させることが必要となり、網枠の枢着部分に十分な下向きの反力を与える必要がある。前記従来器具では、可動部分に対し基準となる固定部分が軸部のみであり、可動部分を確実に動作させるための十分な反力を発生させるためには、軸部を重くするか、大型又は多数の魚を網内に捕えて網全体を重くしておかなければならず、機構的に実現が極めて困難であるという課題を有していた。
また、前記従来器具の場合、引上げに際し傾動する枠が開いた状態で引上げ糸に対しバランスを取って全体を略水平に維持する仕組みが存在しないため、網内に魚がいる状態での引上げの途中で網全体が傾いた状態になりやすく、閉じる前に魚を逃してしまう危険性がある。さらに、前記従来器具では、網の網枠より下の部分が、常に網枠から下に垂下がった状態となっていることから、投入時に周囲の障害物と物理的に干渉しやすく、所望の箇所へ適切に投入できないおそれがあるという課題を有していた。
本考案は前記課題を解消するためになされたもので、可動部分と固定部分を適切に配置して確実に動作させられ、餌に誘引されて網上に集った魚介類を確実に捕獲して逃さず回収でき、漁獲の効率を高められる魚介類捕獲具を提供することを目的とする。
本考案に係る魚介類捕獲具は、袋状に編成された網と、当該網の入口部近傍所定位置に一体に配設されて網を広げた状態に保持する環状の固定枠部と、当該固定枠部を略半分に分割した形状の枠状体で形成されて、前記網の入口部を一体に取付けられ、前記固定枠部に対し固定枠部に沿う状態から前記網の底部から遠ざかる側へ少なくとも約90°傾動可能とされ且つ対向する配置として配設される二つの可動枠部と、前記固定枠部を略半分に分割した形状の枠状体で形成され、固定枠部における所定の対向位置間に架設される吊下用支持部と、当該吊下用支持部から吊下支持されて前記固定枠部の内側で且つ可動枠部の傾動経路より網底部側に位置する餌保持部と、前記網底部に設けられて網底部所定範囲を略平坦な状態に保つ環状の底枠体と、前記網の底部側から可動枠部を固定枠部の環状部分に沿った状態に掛止可能に配設される略鉤状の掛止具と、一端を前記掛止具に固定されると共に、他端を網底部における底枠体より内側部分に固定されて配設される掛止具操作糸と、前記網底部及び底枠体を固定枠部から所定距離内に保持拘束する一方、一定以上の下向きの力が網底部に加わると網底部を解放して網底部本来の深さ分の広がりを許容する網底部保持手段とを備え、引上げ用の糸が吊下用支持部の前記固定枠部から最も離れた所定箇所に通されると共に、前記糸の端部が分岐して当該分岐端部のそれぞれが各可動枠部の傾動中心部分から最も離れた所定箇所に連結固定されるものである。
このように本考案によれば、固定枠部に対し傾動可能とされた二つの可動枠部に網の入口部が一体化されて網入口部が開閉可能とされてなり、可動枠部が掛止具による掛止で固定枠部に沿う位置に保持され、且つ網底部保持手段で網底部が保持拘束された状態で水中に投入され、網上に捕獲対象物が存在する状態で引上げ用の糸を引上げると、まず捕獲対象物の重量が加わる網底部の底枠体より内側部分の下方への動きに伴い、掛止具操作糸が掛止具を引張り移動させて掛止具による可動枠部の掛止が解除され、この解放された可動枠部が引上げ用の糸の引上げに伴って引張られて固定枠部側から傾動して互いに近接する位置まで達し、結果として網入口部を閉止状態として全体を引上げられることにより、網入口部が閉じて魚が外に出ない状態を引上げの最後まで維持でき、捕獲物の損失を無くせると共に、可動枠部に対し吊下用支持部及び固定枠部が相対的に静止状態を維持でき、可動枠部の動作に一切抵抗を与えないことで確実に機構を動作させられ、捕獲に係る動作機構部分の信頼性を高められ、捕獲を無理なく実行できる。また、捕獲対象物が網内に存在する状態での引上げの際のみ網底部が本来の深さに広がり、それ以外は網底部が固定枠部に寄った状態を維持することにより、捕獲対象物に合わせて網を大きくしている場合でも、水中への投入時の形態をコンパクトにすることができ、網が垂下がって投入地点周囲の障害物に接触したりすることもなく、投入したい箇所に確実に投入でき、捕獲成功率を高められる。
また、本考案に係る魚介類捕獲具は必要に応じて、前記掛止具の前記可動枠部に掛る鉤状の一端部とは反対側の他端部が、網底部の底枠体に連結されてなり、掛止具が、可動枠部に掛った状態で同時に底枠体を固定枠部に隣接する状態に保持して、前記掛止具操作糸と合わせて前記網底部保持手段を兼ねるものである。
このように本考案によれば、掛止具の他端部が底枠体に連結され、掛止具による可動枠部の保持状態で掛止具と一体の底枠体も固定枠部側に近接した状態とされ、網の範囲に捕獲対象物が存在する場合の引上げの初期で、掛止具操作糸に引張られた掛止具が動いて可動枠部を解放すると、同時に底枠体及び網底部も固定枠部に対し離隔可能となることにより、掛止具による可動枠部の保持で同時に網底部も固定枠部側に寄せた状態に維持できると共に、網底部の保持解除が掛止具の可動枠部からの離脱と同時に行えることとなり、網底部保持手段を別途設ける必要がなく、構成を簡略化できる。
以下、本考案の一実施形態に係る魚介類捕獲具を、図1ないし図8に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る魚介類捕獲具の正面図、図2は本実施形態に係る魚介類捕獲具の平面図、図3は本実施形態に係る魚介類捕獲具の右側面図、図4は本実施形態に係る魚介類捕獲具の底面図、図5は本実施形態に係る魚介類捕獲具の引上げ開始状態における概略縦断面図、図6は本実施形態に係る魚介類捕獲具の引上げ時における網底部変形状態の概略縦断面図、図7は本実施形態に係る魚介類捕獲具における可動枠部傾動状態の概略縦断面図、図8は本実施形態に係る魚介類捕獲具における網入口閉止状態の概略縦断面図である。
前記各図において、本実施形態に係る魚介類捕獲具1は、筒形の袋状に編成された網10と、この網10の入口部近くの所定箇所に一体に配設されて網10を広げた状態に保持する円環状の固定枠部20と、この固定枠部20の略半分の大きさとなる半円形状の枠状体で形成されて、前記網10の入口部を一体に取付けられ、前記固定枠部20に対し傾動可能として配設される二つの可動枠部21と、前記固定枠部20の略半分の大きさとなる半円形状の枠状体で形成され、固定枠部20における所定の対向位置間に架設される吊下用支持部22と、この吊下用支持部22から吊下支持されて前記固定枠部20の内側で且つ可動枠部21の傾動経路より網底部11側に位置する餌保持部30と、前記網底部11に設けられて網底部11所定範囲を略平坦な状態に保つ環状の底枠体40と、前記網の底部11側から可動枠部21を固定枠部20の環状部分に沿った状態に掛止可能に複数配設される略鉤状の掛止具50と、一端を前記掛止具50に固定されると共に、他端を網底部11における底枠体40より内側部分に固定されて配設される掛止具操作糸51とを備える構成である。
前記網10は、円筒形の袋状に編成され、入口部分や底部に枠体を一体化させていることで、網内の円形の開口領域の形状を維持可能とされる構成である。網10の底部11には、捕獲対象外となる小型の魚介類を網から逃すための網目より大きい孔12が設けられている。
前記可動枠部21は、対向する配置として固定枠部20に対し傾動可能に配設される二つの半円形状の枠状体とされ、その傾動範囲を、固定枠部20に沿う状態から網10の底部11から遠ざかる側へ約90°分とされてなる構成である。これら各可動枠部21に網10の入口部が一体に取付けられていることで、網入口部が開閉可能となる仕組みである。
各可動枠部21には、その傾動中心部分である両端部から最も離れた中間部に引上げ用の糸60の二つに分岐された末端部61がそれぞれ連結固定され、糸60の引上げに伴って可動枠部21に傾動させようとする力が加わることとなる。
前記吊下用支持部22は、固定枠部20を略半分に分割した半円形状の枠状体で形成され、固定枠部20における可動枠部21の取付箇所に可動枠部21同様に傾動可能として架設される構成である。この吊下用支持部22の固定枠部20から最も離れた箇所となる、固定枠部20に取付けられる両端部間の中間部には、引上げ用の糸60が通される構成であり、糸60を引上げて各可動枠部21が傾動するとこの吊下用支持部22に近付いていくこととなる。
吊下用支持部22を引上げ用の糸60が通過することで、糸60の引上げられる向きへの移動に伴って可動枠部21が傾動した場合でも、糸60と吊下用支持部22及び固定枠部20との相対位置関係が変化しにくく、固定枠部20及び網10が適切な向きを維持できる。
この吊下用支持部22から吊下支持される餌保持部30は、捕獲対象物90である魚介類を誘引する餌を入れられてこの餌を水中で少しずつ周囲へ拡散させられる籠状体とされてなり、可動枠部21の傾動経路より内側に位置して、傾動動作する可動枠部21とは接触しない配置状態とされる。
前記底枠体40は、固定枠部20同様の円環状体であり、筒形の袋状に編成された網10の底部11に一体に配設され、網底部11を略平坦な状態に保持する構成である。底枠体40には、掛止具50の可動枠部21に掛る鉤状の一端部とは反対側の他端部が連結されており、この底枠体40と一体となっている掛止具50が可動枠部21に掛った状態で、同時に底枠体40を固定枠部20に隣接する状態に保持することとなる。
前記掛止具操作糸51は、掛止具50と網底部11の略中心とを連結する状態で配設されており、底枠体40より内側の網底部11が捕獲された捕獲対象物90の重量や引上げ時の水圧等で下方に変形すると、それにつれて掛止具操作糸51他端部が下方に移動することで、掛止具50を網10の中央側へ向けて引張り、掛止具50を可動枠部21に掛った状態から外せる仕組みとなっている。このように、各掛止具50と掛止具操作糸51が、網底部11及び底枠体40を固定枠部20から所定距離内に保持拘束する一方、一定以上の下向きの力が網底部11に加わると網底部11を解放して網底部11本来の深さ分の広がりを許容する前記網底部保持手段を兼ねるものとなっている。
次に、前記構成に基づく魚介類捕獲具の使用状態について説明する。まず準備として、袋状の網10を深さ方向に小さくたたんで可動枠部21、固定枠部20及び底枠体40を近接させた状態で 底枠体40に連結された掛止具50の先端の鉤状部分を可動枠部21に掛け、可動枠部21を固定枠部20に沿って動かない状態に保持すると共に、網底部11及び底枠体40を固定枠部20から離れないよう保持拘束しておく。
餌保持部30に餌を充填したら、捕獲具全体を引上げ用の糸60で吊下げ支持している状態で、海や川等における捕獲対象物90となる魚介類の捕獲に適した箇所に投入し、吊下げ状態を維持して水中の所定深さに保持固定する。掛止具50を可動枠部21に掛けて、可動枠部21及び網底部11を固定枠部20に近接させた状態を保持していることで、捕獲具全体を捕獲地点に投入する際に網10が広がらず、大型の捕獲対象物に合わせた大きな網としている場合でも、網10が投入箇所周囲の障害物に接触しにくく、投入したい箇所に精度良く確実に投入できる。
水中では、餌保持部30中の餌が周囲に拡散していき、捕獲対象物90を網10上におびき寄せることとなる。そして、網10上に餌を目当てに捕獲対象物90が集った状態で、引上げ用の糸60を引上げると、捕獲対象物90が網10内に取込まれ、網10内の捕獲対象物90の重量等で網底部11が下方に変形することとなる(図6参照)。この網底部11の動きにより掛止具操作糸51他端部も下方に移動し、一端側の掛止具50を網10の中央側へ向けて引張る状態となる。
こうして、網底部11の動きが掛止具操作糸51を介して伝わることで、掛止具50が可動枠部21に掛った状態から外れ、掛止具50による可動枠部21の保持が解除され、同時に、底枠体40及び網底部11も固定枠部20に寄った状態から解放される。
さらなる引上げ用の糸60の引上げに伴って、掛止具50から解放された可動枠部21が糸の末端部61に引張られる形で傾動して吊下用支持部22に沿う位置まで達し、網10の入口部を閉止状態として停止する。一方、底部11に加わる捕獲対象物90の重量や水圧等により網10は下方へ広がって本来の深さとなる(図8参照)。
こうして網10を本来の十分な深さを有する形態にすると共に、その入口部を閉止状態とした上で捕獲具全体を引上げられることから、捕獲対象物90が網10から外に出られない状態を最後まで保ちながら引上げることができ、捕獲物の引上げ途中での逸失の危険性を排除して捕獲成功率を高められる。
このように、本実施形態に係る魚介類捕獲具においては、固定枠部20に対し傾動可能とされた二つの可動枠部21に網10の入口部が一体化されて網入口部が開閉可能とされてなり、可動枠部21が掛止具50による掛止で固定枠部20に沿う位置に保持され、且つ網底部11が保持拘束された状態で水中に投入され、網10上に捕獲対象物90が存在する状態で引上げ用の糸60を引上げると、まず捕獲対象物90の重量が加わる網底部11の下方への動きに伴い、掛止具操作糸51が掛止具50を引張り移動させて掛止具50による可動枠部21の掛止が解除され、この解放された可動枠部21が引上げ用の糸60の引上げに伴って引張られて固定枠部20側から傾動して互いに近接する位置まで達し、結果として網入口部を閉止状態として全体を引上げられることから、網入口部が閉じて魚が外に出ない状態を引上げの最後まで維持でき、捕獲物の損失を無くせると共に、可動枠部21に対し吊下用支持部22及び固定枠部20が相対的に静止状態を維持でき、可動枠部21の動作に一切抵抗を与えないことで確実に機構を動作させられ、捕獲に係る動作機構部分の信頼性を高められ、捕獲を無理なく実行できる。
なお、前記実施形態に係る魚介類捕獲具において、掛止具50と掛止具操作糸51が、網底部11を固定枠部20寄りに保持しつつ所定の条件で解放して網10の深さ方向への広がりを許容する網底部保持手段を兼ねる構成としているが、これに限らず、掛止具及び掛止具操作糸とは別の網底部保持手段を配設する構成とすることもでき、例えば、図9ないし図11に示すように、掛止具52と掛止具操作糸53を網底部11の保持に関わらないものとする一方、吊下用支持部22に支持される餌保持部30の下側にさらに吊下げた状態で網底部保持手段70を配設し、この網底部保持手段70で網底部11側の被保持片13を係止保持し、網底部保持手段70の保持力を上回る一定以上の下向きの力が網底部11に加わった場合には、被保持片13が網底部保持手段70から外れて網底部11の下方への相対移動が許容される仕組みとすることで、前記実施形態同様、必要な場合以外は網をコンパクトな形態にできる。
また、前記実施形態に係る魚介類捕獲具においては、吊下用支持部22を固定枠部20に対し傾動可能に取付け、非使用時は吊下用支持部22を固定枠部20に沿った状態として収納や持運び時の利便性を高めた構成としているが、これに限らず、吊下用支持部の両端を固定枠部の対向する二箇所に固定して吊下用支持部を固定枠部の上方に固定された状態で架設する構成としてもかまわない。
また、前記実施形態に係る魚介類捕獲具においては、固定枠部20の枠形状を円形とし、可動枠部21や吊下用支持部22も固定枠部20を分割したものに相当する半円形状として形成する構成としているが、これに限らず、可動枠部の固定枠部に対する傾動が可能なものであれば固定枠部の枠形状を四角形等の多角形形状とすることもできる。さらに、固定枠部と可動枠部及び/又は吊下用支持部は必ずしも同様の枠形状とする必要はなく、固定枠部を四角形、可動枠部を半円形状とするなど、異なる枠形状としてもかまわない。
本発明の一実施形態に係る魚介類捕獲具の正面図である。 本発明の一実施形態に係る魚介類捕獲具の平面図である。 本発明の一実施形態に係る魚介類捕獲具の右側面図である。 本発明の一実施形態に係る魚介類捕獲具の底面図である。 本発明の一実施形態に係る魚介類捕獲具の引上げ開始状態における概略縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る魚介類捕獲具の引上げ時における網底部変形状態の概略縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る魚介類捕獲具における可動枠部傾動状態の概略縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る魚介類捕獲具における網入口閉止状態の概略縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係る魚介類捕獲具の引上げ開始状態における概略縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係る魚介類捕獲具の引上げ時における網底部変形状態の概略縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係る魚介類捕獲具における可動枠部傾動状態の概略縦断面図である。
符号の説明
1 魚介類捕獲具
10 網
11 底部
12 孔
13 被保持片
20 固定枠部
21 可動枠部
22 吊下用支持部
30 餌保持部
40 底枠体
50、52 掛止具
51、53 掛止具操作糸
60 糸
61 末端部
70 網底部保持手段
90 捕獲対象物

Claims (2)

  1. 袋状に編成された網と、
    当該網の入口部近傍所定位置に一体に配設されて網を広げた状態に保持する環状の固定枠部と、
    当該固定枠部を略半分に分割した形状の枠状体で形成されて、前記網の入口部を一体に取付けられ、前記固定枠部に対し固定枠部に沿う状態から前記網の底部から遠ざかる側へ少なくとも約90°傾動可能とされ且つ対向する配置として配設される二つの可動枠部と、
    前記固定枠部を略半分に分割した形状の枠状体で形成され、固定枠部における所定の対向位置間に架設される吊下用支持部と、
    当該吊下用支持部から吊下支持されて前記固定枠部の内側で且つ可動枠部の傾動経路より網底部側に位置する餌保持部と、
    前記網底部に設けられて網底部所定範囲を略平坦な状態に保つ環状の底枠体と、
    前記網の底部側から可動枠部を固定枠部の環状部分に沿った状態に掛止可能に配設される略鉤状の掛止具と、
    一端を前記掛止具に固定されると共に、他端を網底部における底枠体より内側部分に固定されて配設される掛止具操作糸と、
    前記網底部及び底枠体を固定枠部から所定距離内に保持拘束する一方、一定以上の下向きの力が網底部に加わると網底部を解放して網底部本来の深さ分の広がりを許容する網底部保持手段とを備え、
    引上げ用の糸が吊下用支持部の前記固定枠部から最も離れた所定箇所に通されると共に、前記糸の端部が分岐して当該分岐端部のそれぞれが各可動枠部の傾動中心部分から最も離れた所定箇所に連結固定されることを
    特徴とする魚介類捕獲具。
  2. 前記請求項1に記載の魚介類捕獲具において、
    前記掛止具の前記可動枠部に掛る鉤状の一端部とは反対側の他端部が、網底部の底枠体に連結されてなり、
    掛止具が、可動枠部に掛った状態で同時に底枠体を固定枠部に隣接する状態に保持して、前記掛止具操作糸と合わせて前記網底部保持手段を兼ねるものとなることを
    特徴とする魚介類捕獲具。
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