JP3141543B2 - 磁気ヘッドのギャップサーボ装置 - Google Patents

磁気ヘッドのギャップサーボ装置

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JP3141543B2
JP3141543B2 JP04178886A JP17888692A JP3141543B2 JP 3141543 B2 JP3141543 B2 JP 3141543B2 JP 04178886 A JP04178886 A JP 04178886A JP 17888692 A JP17888692 A JP 17888692A JP 3141543 B2 JP3141543 B2 JP 3141543B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録装置に用い
られる磁気ヘッドを光磁気記録媒体の記録面に対する遠
近方向に駆動変位させて、磁気ヘッドを光磁気記録媒体
から一定の距離位置に保持する磁気ヘッドのギャップサ
−ボ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光磁気ディスク記録装置は、光
学ヘッドと磁気ヘッドとが光磁気ディスクを挟んで非接
触に対向配置されており、磁界変調法を用いたもので
は、記録信号に応じた磁界を上記磁気ヘッドから上記光
磁気ディスクに印加するとともに、同一領域を光学ヘッ
ドからのレ−ザビ−ムで加熱することによって記録動作
を行うようにしている。このとき、光学ヘッド側は、レ
−ザビ−ムを照射する光磁気ディスクの記録面からの反
射光を利用してレ−ザビ−ムのフォ−カス情報を得て、
光磁気ディスクの記録面に所定のビ−ムスポットを結ぶ
ようにフォ−カス制御されている。このため、光学ヘッ
ドは光磁気ディスクに面ぶれや厚みのバラツキが生じた
り、ディスクテ−ブルが傾いたりして光磁気ディスクの
位置が変動した場合にも、光磁気ディスクに対する相対
距離が常に一定に保たれて光磁気ディスクに接触するこ
とがない。
【0003】しかしながら、磁気ヘッドは光磁気ディス
クとの相対距離を検出する簡易な手段がないために、前
記したような理由で光磁気ディスクの位置が変動した場
合に、磁気ヘッドが光磁気ディスクに接触しないように
光磁気ディスクからやや離れた位置に配置されているも
のが多い。
【0004】ところが磁気ヘッドを光磁気ディスクから
離れた位置に配置すると、光磁気ディスクの記録面に所
定の記録磁界を与えるために、磁気ヘッドから強い磁界
を発生させなければならないので、消費電力が大きくな
るという欠点がある。また、磁気ヘッドが光磁気ディス
クから離れ過ぎた場合は、光磁気ディスクの記録面に印
加される磁界が不十分となり、エラ−レ−トの増加やC
/Nの低下を招くばかりか、最悪の場合には記録不能に
なるという虞がある。
【0005】そこで、本出願人は、先にこのような問題
を解決するために、例えば、磁気ヘッドに光磁気ディス
クと対向して電極を取り付け、光磁気ディスクと電極と
の間の静電容量の変化により磁気ヘッドと光磁気ディス
クとの相対間隔の変化を検出し、その検出出力で光磁気
ディスクと磁気ヘッドとの相対距離(ギャップ)を一定
に保持することを提案した。(特願平 1−214138
号)以下、上記先行技術に開示されている磁気ヘッドの
ギャップサーボ装置を図7、図8を参照して説明する。
【0006】図7のようにスピンドルモ−タMにより回
転制御されている光磁気ディスク1を挟んで光磁気ディ
スク1と非接触に対向された磁気ヘッド2と光学ヘッド
3が設けられ、磁気ヘッド2は、図示しない記録信号処
理/ドライブ回路系から記録コイルに与えられる記録電
流に応じた記録磁界を、光磁気ディスク1の記録面5に
印加している。また、光学ヘッド3は内蔵するレ−ザダ
イオ−ドから出力したレ−ザビ−ムを光磁気ディスク1
の記録面5に照射する。
【0007】この記録磁界とレ−ザビ−ムにより記録面
5には情報が記録される。ここで、磁気ヘッド2と光学
ヘッド3とは、図示しないスライダに取り付けられてお
り、両者が同時に光磁気ディスク1の半径方向(矢印X
方向)に駆動されるように構成されている。また、磁気
ヘッド2と光学ヘッド3の対物レンズは、光磁気ディス
ク1の記録面5に対する遠近方向(矢印Y方向)にそれ
ぞれ変位自在となっている。光学ヘッド3の対物レンズ
はフォ−カスサ−ボにより矢印Y方向の制御がなされ、
磁気ヘッド2はアクチュエータ4により矢印Y方向の制
御がなされる。
【0008】磁気ヘッド2の周辺部位の具体的構造は図
8のようになり、コア2a及びコイル2bから成る磁気
ヘッド2の下部(光磁気ディスク1側)には、静電容量
センサ6が一体的に取り付けられており、コア2aのセ
ンター磁極の先端2a1 が静電容量センサ6の孔部6a
から表出している。従って、この静電容量センサ6を光
磁気ディスク1側から見た状態は図9のようになる。斜
線部は静電容量センサ6の光磁気ディスク1側の面上に
形成される導電パターン6bを示す。つまり、コア2a
のセンター磁極の先端2a1 及び静電容量センサ6の導
電パターン6bが光磁気ディスク1の記録面5に対向さ
れている。
【0009】磁気ヘッド2及び静電容量センサ6は、コ
イル4a、マグネット4bを有して成るアクチュエータ
4によって支持されている。従って、磁気ヘッド2及び
静電容量センサ6はコイル4aに流れる電流によって光
磁気ディスク1に接近する方向又は離間する方向に位置
制御される。つまりギャップ制御される。
【0010】磁気ヘッド2のギャップサーボ装置とし
て、光磁気ディスク1と対向するように装着された静電
容量センサ6は磁気ヘッド2とともに矢印Y方向に変位
されるため、この静電容量センサ6と光磁気ディスク1
との間には、静電容量センサ6と光磁気ディスク1との
相対距離dに応じた容量cが生じる。従って、この容量
cの変化を検出することによって、光磁気ディスク1と
磁気ヘッド2とのギャップの変化を検出することができ
る。
【0011】なお、検出される容量cは、静電容量セン
サ6と光磁気ディスク1の記録面5(アルミ膜等の導電
性薄膜の蒸着エリア5a)との間の容量をcg 、光磁気
ディスク1がタ−ンテ−ブルに搭載されたときの記録面
5とタ−ンテ−ブル間の浮遊容量C0 としたときに、c
=(cg ・c0 )/(cg +c0 )となる。
【0012】静電容量センサ6の導電パターン6bによ
って得られた出力は図7に示すように発振回路7に供給
される。この発振回路7は静電容量センサ6で検出され
る容量の変化に応じて発振周波数が変化するものであっ
て、例えば図10に示すように構成されている。すなわ
ち、発振回路7はアンプ41の両端にコイル42とコン
デンサ43、44を接続したLC発振回路であって、こ
のうちコンデンサ43は静電容量センサ6と光磁気ディ
スク1との間の容量cを示す。従って、この発振回路7
ではコンデンサ43の容量の変化、すなわち静電容量セ
ンサ6と光磁気ディスク1との間の容量cの変化に応じ
て発振周波数が変化する。発振回路7からの発振出力は
フェ−ズロックドル−プ(PLL)型位相検波回路8に
送られる。
【0013】PLL型位相検波回路8は、分周器9,1
2、位相差検出回路10、電圧制御発振器11、ロ−パ
スフイルタ(LPF)13からなり、発振回路7からの
発振出力が分周器9を介して位相差検出回路10に与え
られるとともに、電圧制御発振器11の発振出力が分周
器12を介して位相差検出回路10に与えられ、この検
出出力がLPF13を介して電圧制御発振器11に帰還
するようになされている。
【0014】電圧制御発振器11は発振回路7の発振特
性に近似した発振特性を有するものであって、例えば図
11に示すものが用いられている。すなわち、電圧制御
発振器11は発振回路7と同様にアンプ51の両端にコ
イル52とコンデンサ53、54が接続されており、さ
らに、コンデンサ53の一端が可変容量ダイオ−ド55
を介して負電源−Bに接続されている。この電圧制御発
振器11ではコンデンサ53と可変容量ダイオ−ド55
との接続点に、LPF13を介して位相差検出回路10
から与えられた検出出力が供給され、この検出出力に応
じて可変容量ダイオ−ド55の容量が変化する。従っ
て、この電圧制御発振器11はアンプ51からバッファ
アンプ56を介して取り出される発振出力の周波数が検
出出力に応じて変化する。
【0015】この発振出力が分周器12を介して位相差
検出回路10に供給された発振出力と位相が比較され
る。そして、これら発振出力に位相差が生じると、その
位相差に応じて、位相差が減少するように電圧制御発振
器11の発振位相が帰還制御される。また、位相検出回
路10から出力された検出出力はLPF13を介して検
波出力として出力される。
【0016】即ち、PLL型位相検波回路8からは静電
容量センサ6と光磁気ディスク1との相対距離(ギャッ
プ)dの変化に応じた検出出力が得られる。この検出出
力は位相補償回路14を介して駆動回路15に供給さ
れ、上記したアクチュエータ4が駆動される。つまり、
磁気ヘッド2を静電容量センサ6とともにY方向に駆動
変位させ、ギャップdを一定に保つようにしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような静
電容量に基づいて実行されるギャップサーボ方式では、
静電容量センサ6の導電パターン6bと光磁気ディスク
1の記録面5即ち蒸着エリア5aの間の容量cg の検出
動作つまりギャップ検出動作は、磁気ヘッド2がディス
ク最内周時又はディスク最外周にあるときに検出誤差が
生じるという問題があり、またこのために、ギャップを
より狭くは設定できないという問題があった。
【0018】光磁気ディスク1において記録面5となる
蒸着エリア5aは例えば図12の斜線部の領域となり、
この、蒸着エリア5aに対峙する導電パターン6bの位
置状態は磁気ヘッド6が最内周にある時にから最外周に
ある時までに図示のように変化する。なお、ti ,to
は最内周及び最外周の記録トラックを示す。
【0019】つまり、通常(中周時)は導電パターン6
bの全面が蒸着エリア5aと対峙しているが、最内周時
及び最外周時には斜線部6b1 、6b2 として示すよう
に導電パターン6bの一部が蒸着エリア5aからはみ出
し、対峙状態になくなる。つまり容量検出の有効面積が
変動してしまう。
【0020】例えば蒸着エリア5aの内径が41mm、
外径が120mmの光磁気ディスクについて、内周時、
中周時、外周時のギャップ検出誤差は、図13のように
なった。なお、この図は検出容量の変化に基づく発振回
路7の出力(縦軸)で誤差を示している。また、はみ出
し量(図12中N1 ,N2 )は内周側がN1 =0.85mm、
外周側がN2 =1.85mmの場合である。なお、外周側では
み出し量が大きく(N1 <N2 )なっているのは、内周
側には最内周の記録トラックti より内周にリードイン
エリア(=ギャップサーボ不要なROM領域)が存在す
ることにより、最内周記録トラックti の径と蒸着エリ
ア5aの内径の差が、最外周記録トラックto の径と蒸
着エリア5aの外径の差より大きくなっているためであ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、ギャップ検出誤差をできるだけ小さくでき
るようにした磁気ヘッドのギャップサ−ボ装置を提供す
るものである。
【0022】即ち本発明の磁気ヘッドのギャップサ−ボ
装置として、光磁気記録媒体に情報を記録するための磁
気ヘッドと、上記光磁気記録媒体の形状に対応した円弧
状部分を有する形状をなす導電パターンを有するととも
に、上記光磁気記録媒体と対向して位置し、上記光磁気
記録媒体と上記磁気ヘッドとの距離に応じて変化する静
電容量を検出する静電容量検出手段と、上記静電容量検
出手段が検出した静電容量に応じて、上記光磁気記録媒
体と上記磁気ヘッドとの接離方向の位置を制御する位置
制御手段と、を備えるようにする。上記導電パターン
は、渦電流の発生を防止するためのスリット部を有する
ようにする。また本発明の磁気ヘッドのギャップサ−ボ
装置として、光磁気記録媒体と対向して位置し、上記光
磁気記録媒体との距離に応じて変化する静電容量を検出
する静電容量検出手段と、上記光磁気記録媒体上の記録
可能エリアの配置に対応して上記静電容量検出手段の
央から上記光磁気記録媒体の半径方向に変位した位置に
表出し、上記光磁気記録媒体に情報を記録する磁気ヘッ
ドと、上記静電容量検出手段が検出した静電容量に応じ
て、上記光磁気記録媒体と上記磁気ヘッドとの接離方向
の位置を制御する位置制御手段と、を備えるようにす
る。
【0023】また本発明の磁気ヘッドのギャップサ−ボ
装置として、光磁気記録ディスクに情報を記録するため
の磁気ヘッドと、上記磁気ヘッドと一体的に取り付けら
れ、上記光磁気記録ディスクの半径方向に移動可能であ
り、上記光磁気記録媒体と上記磁気ヘッドとの距離に応
じて変化する静電容量を検出するために上記光磁気ディ
スクと対向されるとともに、上記光磁気記録ディスクの
最内径に対向したときと最外径に対向したときとの静電
容量検出のための有効面積が変動しないように上記光磁
気記録ディスクの形状に対応した円弧状部分を有するよ
うにされた静電容量検出手段と、上記静電容量検出手段
が検出した静電容量に応じて、上記光磁気記録ディスク
と上記磁気ヘッドとの接離方向の位置を制御する位置制
御手段と、を備えるようにする。 また本発明の磁気ヘッ
ドのギャップサ−ボ装置として、光磁気記録ディスクに
情報を記録するための磁気ヘッドと、上記磁気ヘッドと
一体的に取り付けられ、上記光磁気記録ディスクの半径
方向に移動可能であり、上記光磁気記録媒体と上記磁気
ヘッドとの距離に応じて変化する静電容量を検出するた
めに上記光磁気ディスクと対向されるとともに、上記光
磁気記録ディスクの記録可能エリアの最内径に対向した
ときと最外径に対向したときとの、上記記録可能エリア
からのはみ出し量が略均等となるように、中心から変位
した位置に上記磁気ヘッドが表出される静電容量検出手
段と、上記静電容量検出手段が検出した静電容量に応じ
て、上記光磁気記録ディスクと上記磁気ヘッドとの接離
方向の位置を制御する位置制御手段と、を備えるように
する。
【0024】
【作用】導電パターンの形状を光磁気記録媒体(例えば
光磁気ディスク)の外径、内径等の形状に対応させるこ
とにより、中周と、最内周又は最外周における容量検出
の有効面積の差を最小限とすることができる。また、リ
ードインエリアの影響等により最内周側のはみ出し量と
最外周側のはみ出し量が異なる場合では、導電性パター
ン形成面上に表出する磁気ヘッドの位置を導電性パター
ン形成面の中心位置より変位されることにより、内外周
ではみ出し量を均等化でき、中周との容量検出誤差を小
さくできる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の磁気ヘッドのギャップサ−ボ
装置の実施例を説明するが、ギャップサーボループ構成
及び磁気ヘッド周辺部位は前記図7,図8と同様である
ため重複説明は避ける。
【0026】本実施例の磁気ヘッドのギャップサ−ボ装
置においては、特に静電容量センサ6において導電パタ
ーン6bの形状が例えば図1のように設定されている。
図1は前記図9と同様に、静電容量センサ6を光磁気デ
ィスク1側から見た状態を示しており、略中央部の孔部
6aから磁気ヘッド2のセンター磁極の先端2a1 が表
出されている。図中斜線部で示す導電パターン6bは、
そのパターン形状が光磁気ディスク1の内径及び外径
(蒸着エリア5aの内径及び外径)形状に対応して内周
側と外周側に相当する部位6c,6dが円弧状に形成さ
れている。なお、導電パターン6bの一部がスリット部
6eとされているのは渦電流の発生を防止するためであ
るこのような導電パターン6bが形成された静電容量セ
ンサ6によれば、磁気ヘッド2と光磁気ディスク1間の
静電容量の検出誤差を小さくすることができる。
【0027】即ち、磁気ヘッドが、最内周記録トラック
i 上にあるとき、中周位置にあるとき、最外周記録ト
ラックto 上にあるとき、の各場合において、導電パタ
ーン6bと蒸着エリア5aの対峙状態は図2に示すよう
になる。なお、蒸着エリア5aは斜線部で示される。
【0028】この場合、導電パターン6bの蒸着エリア
5aに対するはみ出し、つまり容量検出無効部分は外周
側に或るときに僅かに生じているのみであり、容量検出
の有効面積は全周にわたってさほど変動しない。従って
磁気ヘッド2の外周〜内周の各位置状態によって静電容
量センサ6に検出される容量c(ギャップ)の誤差は非
常に小さくなり、より精度の高いギャップサーボ動作が
可能になる。また、ギャップサーボ動作の高精度化が実
現されれば、より狭いギャップを設定することが可能に
なる。本実施例を用いた場合、上記図13と同様の条件
で測定したギャップに対する内周〜外周での検出誤差は
図3のとおり小さくすることができた。
【0029】なお、導電パターン2bの表面積が小さく
なることを無視すれば、はみ出し部分を完全になくすこ
とができるが、この実施例で或る程度のはみ出し領域を
残しているのは、導電パターン2bの表面積が小さくな
ると検出精度が落ちることを考慮しているためである。
つまり、本実施例において導電パターン2bの円弧状部
位6c,6dの形成位置は、はみ出し面積に起因する検
出誤差と、導電パターン2bの表面積の大小に起因する
検出精度の変動を比較考量して設定されるべきものであ
る。
【0030】ところで、上記実施例では外周側のみには
み出し部分が発生し、内周側でははみ出し部分はゼロ
か、又は僅かである。このようにはみ出し量が内周側と
外周側で異なっている場合は、これを均等化することに
より、はみ出し量が多い側と中周との容量検出の有効面
積の差を小さくでき、結局、全体でみて検出誤差をより
少なくすることができる。
【0031】そこで、上記実施例のように外周側ではみ
出し量が多い場合には、図4のように磁気ヘッドのセン
ター磁極の先端2a1 が表出される孔部6aを、ディス
ク径方向に相当する方向での中心位置Ctより、外周相
当方向に所定量(Of)だけ変位させる。また、これに
応じて円弧状部位6c,6dも外周相当方向に変位させ
る。
【0032】すると、磁気ヘッドが、最内周記録トラッ
クti 上にあるとき、中周位置にあるとき、最外周記録
トラックto 上にあるとき、の各場合において、導電パ
ターン6bと蒸着エリア5aの対峙状態は図5に示すよ
うになり、つまり、導電パターン6bの蒸着エリア5a
に対するはみ出し量は、外周側と内周側でほぼ均等に僅
かづつ生じているのみであり、全周にわたっての容量検
出の有効面積の変動量はより小さくなる。しかも、この
場合、導電パターン6bの表面積は図1の実施例と同等
であり、検出精度は同等に保たれる。従って磁気ヘッド
2の外周〜内周の各位置状態によって静電容量センサ6
に検出されるギャップの誤差はより小さくなり、より精
度の高いギャップサーボ動作が可能になる。
【0033】なお、もちろん内周側の方がはみ出し量が
多い場合は、磁気ヘッド2が表出する孔部6aをディス
ク内周相当方向に変位させ、これに応じて円弧状部位6
c,6dも内周相当方向に変位させる。
【0034】なお、図6は導電パターン2bに円弧状部
位を設けず、前記図9で説明した従来の導電パターン
と、導電パターン2bの形状をほぼ同一とし、孔部6a
をディスク外周相当方向(又は内周相当方向)に変位さ
せたものである。内外周のはみ出し量の差が存在する場
合は、この実施例でも、内外周のはみ出し量の差を均等
化させることになるため、或る程度ギャップ検出誤差を
解消することができる。
【0035】なお、本発明の磁気ヘッドのギャップサ−
ボ装置において導電パターンの形状や孔部の位置はさら
に各種考えられ、記録媒体の形状、記録エリアのフォー
マット等に応じて変更されるべきものである。また、光
磁気ディスクのみならず、光磁気カード等、他の形状の
メディアに対応する光磁気記録装置における磁気ヘッド
のギャップサ−ボ装置としても実現可能である。
【0036】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明の磁気ヘ
ッドのギャップサ−ボ装置は、導電パターンの形状を光
磁気記録媒体の形状に対応させることにより記録位置の
変動によって発生する容量検出の有効面積の変動を最小
限とすることができ、又、最内周側のはみ出し量と最外
周側のはみ出し量が異なる場合では、導電性パターン形
成面上に表出する磁気ヘッドの位置を導電性パターン形
成面の中心位置より変位させることにより、内外周では
み出し量を均等化でき、中周との容量検出誤差を小さく
できる。このため、ギャップ検出誤差を最小限にとどめ
て検出精度を向上させることができ、ギャップサーボ動
作の精度が向上されるという効果がある。また、これに
よって、より狭いギャップ設定が可能になるという利点
も生ずる。また、導電パターンには、渦電流の発生を防
止するためのスリット部が形成されることで、良好な静
電容量検出が可能となり、これによってもギャップサー
ボ動作の精度を向上されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドのギャップサ−ボ装置の第
1の実施例の導電パターンの説明図である。
【図2】第1の実施例の導電パターンと蒸着エリアの対
向状態の説明図である。
【図3】第1の実施例による検出誤差の説明図である。
【図4】本発明の磁気ヘッドのギャップサ−ボ装置の第
2の実施例の導電パターンの説明図である。
【図5】第2の実施例の導電パターンと蒸着エリアの対
向状態の説明図である。
【図6】本発明の磁気ヘッドのギャップサ−ボ装置の第
3の実施例の導電パターンの説明図である。
【図7】磁気ヘッドのギャップサ−ボ装置の説明のため
のブロック図である。
【図8】磁気ヘッド周辺部位の説明図である。
【図9】磁気ヘッドのギャップサ−ボ装置の導電パター
ンの説明図である。
【図10】磁気ヘッドのギャップサ−ボ装置の発振回路
の回路図である。
【図11】磁気ヘッドのギャップサ−ボ装置の電圧制御
型発振器の回路図である。
【図12】従来の導電パターンと蒸着エリアの対向状態
の説明図である。
【図13】蒸着エリアに対する導電パターンのはみ出し
による検出誤差の説明図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 2 磁気ヘッド 2a1 センター磁極の先端 5a 蒸着エリア 6 静電容量センサ 6a 孔部 6b 導電パターン 6c,6d 円弧状部位

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光磁気記録媒体に情報を記録するための
    磁気ヘッドと、 上記光磁気記録媒体の形状に対応した円弧状部分を有す
    形状をなす導電パターンを有するとともに、上記光磁
    気記録媒体と対向して位置し、上記光磁気記録媒体と上
    記磁気ヘッドとの距離に応じて変化する静電容量を検出
    する静電容量検出手段と、 上記静電容量検出手段が検出した静電容量に応じて、上
    記光磁気記録媒体と上記磁気ヘッドとの接離方向の位置
    を制御する位置制御手段と、 を備えて成ることを特徴とする磁気ヘッドのギャップサ
    −ボ装置。
  2. 【請求項2】 上記導電パターンは、渦電流の発生を防
    止するためのスリット部を有することを特徴とする請求
    項1に記載の磁気ヘッドのギャップサ−ボ装置。
  3. 【請求項3】 光磁気記録媒体と対向して位置し、上記
    光磁気記録媒体との距離に応じて変化する静電容量を検
    出する静電容量検出手段と、 上記光磁気記録媒体上の記録可能エリアの配置に対応し
    て上記静電容量検出手段の中央から上記光磁気記録媒体
    の半径方向に変位した位置に表出し、上記光磁気記録媒
    体に情報を記録する磁気ヘッドと、 上記静電容量検出手段が検出した静電容量に応じて、上
    記光磁気記録媒体と上記磁気ヘッドとの接離方向の位置
    を制御する位置制御手段と、 を備えて成ることを特徴とする磁気ヘッドのギャップサ
    −ボ装置。
  4. 【請求項4】 光磁気記録ディスクに情報を記録するた
    めの磁気ヘッドと、 上記磁気ヘッドと一体的に取り付けられ、上記光磁気記
    録ディスクの半径方向に移動可能であり、上記光磁気記
    録媒体と上記磁気ヘッドとの距離に応じて変化する静電
    容量を検出するために上記光磁気ディスクと対向される
    とともに、上記光磁気記録ディスクの最内径に対向した
    ときと最外径に対向したときとの静電容量検出のための
    有効面積が変動しないように上記光磁気記録ディスクの
    形状に対応した円弧状部分を有するようにされた静電容
    量検出手段と、 上記静電容量検出手段が検出した静電容量に応じて、上
    記光磁気記録ディスクと上記磁気ヘッドとの接離方向の
    位置を制御する位置制御手段と、 を備えて成ることを特徴とする磁気ヘッドのギャップサ
    −ボ装置。
  5. 【請求項5】 光磁気記録ディスクに情報を記録するた
    めの磁気ヘッドと、 上記磁気ヘッドと一体的に取り付けられ、上記光磁気記
    録ディスクの半径方向に移動可能であり、上記光磁気記
    録媒体と上記磁気ヘッドとの距離に応じて変化する静電
    容量を検出するために上記光磁気ディスクと対向される
    とともに、上記光磁気記録ディスクの記録可能エリアの
    最内径に対向したときと最外径に対向したときとの、上
    記記録可能エリアからのはみ出し量が略均等となるよう
    に、中心から変位した位置に上記磁気ヘッドが表出され
    る静電容量検出手段と、 上記静電容量検出手段が検出した静電容量に応じて、上
    記光磁気記録ディスクと上記磁気ヘッドとの接離方向の
    位置を制御する位置制御手段と、 を備えて成ることを特徴とする磁気ヘッドのギャップサ
    −ボ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101829232B1 (ko) * 2016-07-26 2018-02-14 김태곤 조립식 종이 용기

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