JP3082420B2 - 磁気ヘッド位置制御装置 - Google Patents

磁気ヘッド位置制御装置

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JP3082420B2
JP3082420B2 JP04112459A JP11245992A JP3082420B2 JP 3082420 B2 JP3082420 B2 JP 3082420B2 JP 04112459 A JP04112459 A JP 04112459A JP 11245992 A JP11245992 A JP 11245992A JP 3082420 B2 JP3082420 B2 JP 3082420B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスク装置に
用いられる磁気ヘッドを光磁気ディスクの記録面に対す
る遠近方向に駆動変位させて、この磁気ヘッドを光磁気
ディスクから一定の距離位置に保持する磁気ヘッド位置
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光磁気ディスク装置は、光学ヘ
ッドと磁気ヘッドとが光磁気ディスクを挟んで上記光磁
気ディスクと非接触に対向配設されており、磁界変調法
を用いたものでは、記録信号に応じた磁界を上記磁気ヘ
ッドから上記光磁気ディスクに印加すると共に、同一領
域を上記光学ヘッドからのレーザビームで加熱すること
によって、記録動作を行うようになっている。
【0003】このとき、光学ヘッドは、光磁気ディスク
の記録面に照射したレーザビームの上記記録面からの反
射光を利用して、上記レーザビームのフォーカス情報を
得て、上記光磁気ディスクの記録面に所定のビームスポ
ットを結ぶようにフォーカス制御されている。このた
め、上記光学ヘッドは、光磁気ディスクに面振れや厚み
のバラツキが生じたり、ディスクテーブルが傾いたりし
て、上記光磁気ディスクの位置が変動した場合にも、上
記光磁気ディスクに対する相対距離が常に一定に保たれ
て、上記光磁気ディスクに接触することがない。
【0004】これに対して、磁気ヘッドは、光磁気ディ
スクとの相対距離を検出する簡易な手段が無いために、
前述のような理由で光磁気ディスクの位置が変動した場
合に、上記光磁気ディスクに接触しないように、上記光
磁気ディスクからやや離れた位置に配されているものが
多い。
【0005】ところが、上述のように、磁気ヘッドを光
磁気ディスクから離れた位置に配すると、上記光磁気デ
ィスクの記録面に所定の記録磁界を与えるためには、上
記磁気ヘッドから強い磁界を発生させなければならなく
なるので、消費電力が大きくなるという欠点がある。ま
た、上記磁気ヘッドが光磁気ディスクから離れ過ぎた場
合には、上記光磁気ディスクの記録面に印加される磁界
が不充分となり、エラーレートの増大やC/N比の低下
を招くばかりか、最悪の場合には記録不能となる虞れも
ある。
【0006】このような問題を解決するためには、例え
ば、磁気ヘッドに光磁気ディスクと対向して電極を取り
付けて上記光磁気ディスクと上記電極との間の静電容量
の変化により上記磁気ヘッドと上記光磁気ディスクとの
相対距離の変化を検出し、その検出出力で上記磁気ヘッ
ドの位置を制御して、上記磁気ヘッドと上記光磁気ディ
スクとの相対距離を一定に保持することによって、磁気
ヘッドを光磁気ディスクに近接配置できるようにすれば
良い。
【0007】すなわち、このように静電容量を利用して
磁気ヘッドの位置を制御する技術は、いわゆる静電容量
型のギャップサーボと呼ばれており、具体的には、上記
磁気ヘッドのコイルの回りに上記光磁気ディスクと対向
する電極として金属板を取り付け、この金属板と上記光
磁気ディスク上に成膜した金属薄膜の間に発生する静電
容量を検出し、上記コイルの位置(磁気ヘッドの位置)
を制御する装置にフィードバックをかけることにより、
光磁気ディスクと磁気ヘッドのコイルとの距離を一定に
保つようにするものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記技術の
場合、従来は上記磁気ヘッドのコイル近傍に取り付けた
金属板は概略的には図6に示すように1枚構成の金属板
140となっており、この金属板140が上記磁気ヘッ
ドの図中矢印Xで示す方向の移動に伴って移動すること
になる。
【0009】このため、例えば図中位置Piで示す光磁
気ディスク2の最内周に上記金属板140(140i)
が位置するような場合や、図中位置Poで示す光磁気デ
ィスクの最外周に上記金属板140(140o)が位置
する場合には、上記金属板140(140i或いは14
0o)に対向する光磁気ディスク面上に金属薄膜13が
付いていない(一部のみ)ことになる。
【0010】この場合、例えば、図中位置Psで示す上
記光磁気ディスク2の中周部に金属板140(140
s)が位置した場合と、光磁気ディスク2の内外周部に
上記金属板140(140i或いは140o)が位置し
た場合とでは、光磁気ディスク2の金属薄膜13と上記
金属板140との対向面積が変化してしまうため、正し
い距離サーボをかけることができなくなってしまう。す
なわち、上記光磁気ディスク2の中周部に位置(Ps)
する金属板140sと光磁気ディスク2の金属薄膜13
との対向面積に対して、上記光磁気ディスク2の内外周
部に位置(Pi,Po)する金属板140i或いは14
0oと光磁気ディスク2の金属薄膜13との対向面積
は、図中斜線で示すように変化してしまう(対向する面
積が変わる)ようになるため、正しい距離サーボをかけ
ることができなくなる。
【0011】そこで、本発明は、上述のような実情に鑑
みて提案されたものであり、ディスクの中周でも内外周
でも正しい距離サーボをかけることのできる(全周で正
しい距離サーボをかけることのできる)磁気ヘッド位置
制御装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッド位置
制御装置は、上述の目的を達成するために提案されたも
のであり、光磁気ディスクと対向して磁界変調用磁気ヘ
ッドの光磁気ディスク記録膜面側に光磁気ディスクに対
して平行に取り付けられると共に、磁気ヘッドの磁芯コ
アを挟んで光磁気ディスクの半径方向に2分割した少な
くとも第1,第2の電極部よりなる静電容量検出用電極
と、上記静電容量検出用電極からの検出出力に基づいて
上記磁界変調用磁気ヘッドを上記光磁気ディスクの記録
面に対して遠近方向に駆動する駆動手段と、上記磁界変
調用磁気ヘッドが、当該光磁気ディスク上の上記静電容
量検出用電極部に相対向する光磁気ディスク面が外れる
外周側の位置又は内周側の位置に基づいて上記静電容量
検出用電極の上記第1,第2の電極部を選択的に切り換
える切換手段とを有してなるものである。
【0013】
【作用】本発明の磁気ヘッド位置制御装置によれば、静
電容量検出用電極として、光磁気ディスクと対向して磁
界変調用磁気ヘッドの光磁気ディスク記録膜面側に光磁
気ディスクに対して平行に取り付けられると共に、磁気
ヘッドの磁芯コアを挟んで光磁気ディスクの半径方向に
2分割した少なくとも第1,第2の電極部を設け、磁界
変調用磁気ヘッドが、当該光磁気ディスク上の静電容量
検出用電極部に相対向する光磁気ディスク面が外れる外
周側の位置又は内周側の位置に基づいて、この第1,第
2の電極部を切り換えて使用するようにしている。した
がって、例えば、光磁気ディスクの内周部に磁気ヘッド
が位置した場合には第1,第2の電極部のうち光磁気デ
ィスク上の金属薄膜と対向している一方の電極部を用
い、逆に光磁気ディスクの外周部に磁気ヘッドが位置し
た場合には第1,第2の電極部のうち光磁気ディスク上
の金属薄膜と対向している他方の電極部を用い、更に、
光磁気ディスクの中周部に磁気ヘッドが位置した場合に
は第1,第2の電極部のうち何れかのみを用いるように
すれば、磁気ヘッドが光磁気ディスク上の何れの位置に
あっても光磁気ディスクの金属薄膜と切換選択されてい
る電極部との対向面積は変化しない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。なお、本実施例は本発明の磁気ヘッド位置制
御装置を光磁気ディスク装置に適用したものである。
【0015】 図1に示すように、本発明実施例の磁気
ヘッド位置制御装置は、光磁気ディスク2と対向して磁
気ヘッド5の光磁気ディスク記録膜面側に光磁気ディス
ク2に対して平行に取り付けられると共に、磁気ヘッド
の磁芯コアを挟んで光磁気ディスク2の半径方向に2分
割した少なくとも第1,第2の電極部(本実施例では例
えば2つの金属板4a,4b)よりなる静電容量検出用
電極と、上記静電容量検出用電極と光磁気ディスク2上
に成膜された金属薄膜との間の静電容量を検出する静電
容量検出回路8と、上記静電容量検出用電極からの検出
出力(上記静電容量検出回路8からの検出出力)に基づ
いて上記磁気ヘッド5を上記光磁気ディスク2の記録面
に対して遠近方向(図中矢印Y方向)に駆動する駆動手
段である磁気ヘッド駆動回路9及び磁気ヘッド駆動装置
6と、上記磁気ヘッド5が、当該光磁気ディスク2上の
上記静電容量検出用電極に相対向する光磁気ディスク面
が外れる外周側の位置や内周側の位置に基づいて上記静
電容量検出用電極の上記金属板4a或いは4bを選択的
に切り換える切換手段であるスイッチ7とを有してなる
ものである。
【0016】先ず、この図1を参照しながら、本発明を
適用した光磁気ディスク装置について説明する。本実施
例の光磁気ディスク装置は、図示を省略する例えばスピ
ンドルモータにより図中Oで示す軸を中心として回転駆
動される光磁気ディスク2を挟んで当該光磁気ディスク
2と非接触に対向配置された上記磁気ヘッド5と光ピッ
クアップ1とを有している。なお、この図1には、上記
磁気ヘッド5を上記光磁気ディスク2と対向して配置し
た状態(図中A)と、当該磁気ヘッド5を正面から見た
状態(図中B)とを同時に示している。当該磁気ヘッド
5は、記録コイル3に与えられる記録電流に応じた記録
磁界を上記光磁気ディスク2の記録面に印加する。この
記録コイル3から発生される磁界が上記光磁気ディスク
2に記録される磁区の方向を決定する。
【0017】また、上記光ピックアップ1は、内蔵する
レーザダイオードから出力したレーザビームを上記光磁
気ディスク2の記録面に照射する。これら磁気ヘッド5
からの記録磁界と光ピックアップ1からのレーザビーム
により、上記光磁気ディスク2の記録面には情報が記録
される。
【0018】ここで、上記磁気ヘッド5と光ピックアッ
プ1とは、図示しないスライダに取り付けられており、
両者が同時に上記光磁気ディスク2の半径方向(図中矢
印X方向)に駆動されるようになっている。また、これ
ら上記磁気ヘッド5と光ピックアップ1とは、上記光磁
気ディスク2の記録面に対する遠近方向(図中矢印Y方
向)にそれぞれ変位自在となっている。上記光ピックア
ップ1は、フォーカスサーボにより上記矢印Y方向の制
御がなされる。
【0019】本実施例の磁気ヘッド位置制御装置は、上
記磁気ヘッド5の上記光磁気ディスク2の記録面に対す
る遠近方向(矢印Y方向)の位置制御を行うものであ
る。以下、この磁気ヘッド位置制御装置について説明す
る。
【0020】上記磁気ヘッド5には、上記光磁気ディス
ク2と対向するように容量検出用電極としての金属板4
a,4bが記録コイル3の近傍に取り付けられている。
これら金属板4a,4bは、上記磁気ヘッド5と共に上
記矢印Y方向に変位するようになる。このため、上記金
属板4a,4bと上記光磁気ディスク2との間には、こ
れら金属板4a,4bと光磁気ディスク2との相対距離
dに応じた容量が生ずる。したがって、当該容量の変化
を検出することによって、上記光磁気ディスク2と上記
磁気ヘッド5との相対距離dの変化を検出することがで
きるようになる。また、本実施例の静電容量検出用電極
である上記金属板4a,4bは、1枚構成ではなく2枚
構成となされており、図1の図中A及びBに示すように
上記記録コイル3を中心として光磁気ディスクの半径方
向(図中矢印X方向)に対称な位置に並べられて上記磁
気ヘッド5に取り付けられている。
【0021】本実施例装置は、上記金属板4a,4b
と、図2に示すように光磁気ディスク2上に成膜された
金属薄膜13との間の静電容量を、上記静電容量検出回
路8によって検出している。当該静電容量検出回路8か
らの検出出力は、磁気ヘッド駆動回路9に送られる。該
磁気ヘッド駆動回路9は、上記静電容量検出回路8から
の検出出力に基づいて上記磁気ヘッド5の駆動装置6へ
の駆動信号を形成して送る。これにより、当該磁気ヘッ
ド5は上記光磁気ディスク2の記録面に対する距離が一
定になるように遠近方向(矢印Y方向)に駆動制御され
る。
【0022】ここで、本実施例では、当該磁気ヘッド5
に取り付けられた上記2枚の静電容量検出用の金属板4
a,4bを上記スイッチ7の被切換端子a,bとそれぞ
れ接続しており、当該スイッチ7を切り換えることで、
これら金属板4a,4bの何れか一方のみを静電容量検
出用電極として用いるようにしている。
【0023】すなわち、本実施例では、図2に示すよう
に、例えば、光磁気ディスク2の内周部側に磁気ヘッド
5が位置した場合(磁気ヘッド5iのように図中位置P
iの位置にきた場合)には上記金属板4ai ,4bi
うち光磁気ディスク2上の金属薄膜13と対向している
一方の金属板(図2の例では金属板4bi )を静電容量
検出用電極として使用するようにしており、このため上
記スイッチ7は被切換端子b側に切り換えられる。逆
に、光磁気ディスク2の外周部側に磁気ヘッド5が位置
した場合(磁気ヘッド5oのように図中位置Poの位置
にきた場合)には上記金属板4ao ,4bo のうち光磁
気ディスク2上の金属薄膜13と対向している他方の金
属板(図2の例では金属板4ao )を静電容量検出用電
極として使用するようにしており、このため上記スイッ
チ7は被切換端子a側に切り換えられる。更に、光磁気
ディスク2の中周部に磁気ヘッド5が位置した場合(磁
気ヘッド5sのように図中位置Psの位置にきた場合)
には上記金属板4as ,4bs のうち何れかの金属板の
みを静電容量検出用電極として使用するようにしてお
り、このため上記スイッチ7は被切換端子a或いはb側
の何れかに切り換えられる。
【0024】言い換えれば、上記磁気ヘッド5が光磁気
ディスク2の内周部側の図中位置Piに位置した場合、
上記金属板4ai に対向する光磁気ディスク2の記録面
には上記金属薄膜13が成膜されていないため、この金
属板4ai を静電容量検出用電極として使用しても静電
容量を検出することはできないが、本実施例では、この
場合上記金属板4bi を静電容量検出用電極として用い
るようにしているので、磁気ヘッド5の距離サーボを正
しくかけることができる。逆に、光磁気ディスク2の外
周部側の図中位置Poに上記磁気ヘッド5が位置した場
合、上記金属板4bo に対向する光磁気ディスク2の記
録面には上記金属薄膜13が成膜されていないため、こ
の金属板4bo を静電容量検出用電極として使用しても
静電容量を検出することはできないが、本実施例では、
この場合上記金属板4ao を静電容量検出用電極として
用いるようにしているので、磁気ヘッド5の距離サーボ
を正しくかけることができる。更に、上記磁気ヘッド5
が光磁気ディスク2の中周部の図中位置Psに位置した
場合、上記金属板4as ,4bs に対向する光磁気ディ
スク2の記録面には上記金属薄膜13が成膜されている
ため、これら金属板4as ,4bs のうち何れも静電容
量検出用電極として使用でき、したがって、本実施例で
は、これら金属板4as ,4bs の何れかを静電容量検
出用電極として使用するようにしているので、この場合
も磁気ヘッド5の距離サーボを正しくかけることができ
る。
【0025】このように、本実施例においては、静電容
量検出用電極として使用する金属板4を磁気ヘッド5の
位置(換言すれば光ピックアップ1の位置)に応じて切
り換えることで、当該磁気ヘッド5が光磁気ディスク2
上の何れの位置にあっても光磁気ディスク2の金属薄膜
13と、上記切換選択されている金属板(静電容量検出
用電極として使用されている方の金属板)4との対向面
積は変化しないことになる。
【0026】したがって、本実施例装置によれば、光磁
気ディスク2の全周にわたって、光磁気ディスク2の金
属薄膜13と上記金属板4a或いは4bとの間の静電容
量を正しく検出することができる。
【0027】なお、図2には、光磁気ディスク2上に形
成される保護膜10,12,14及び記録膜11も示し
ている。
【0028】また、本実施例装置においては、上記スイ
ッチ7の切り換えを、上記光磁気ディスク2を挟んで上
記磁気ヘッド5と相対向する位置に配されて上記光磁気
ディスク2の径方向(図中矢印X方向)に上記磁気ヘッ
ド5と伴に移動する上記光ピックアップ1の、当該光磁
気ディスク2上の位置に基づいて制御するようにしてい
る。
【0029】例えば、上記光磁気ディスク2上に記録さ
れているアドレス情報を上記光ピックアップ1で読み取
り、このアドレス情報に基づいてシステムコントローラ
15が上記スイッチ7を切換制御するようにしている。
すなわち、上記システムコントローラ15は、上記光磁
気ディスク2から光ピックアップ1により読み取られた
アドレス情報が上記光磁気ディスク2の上記内周部側を
示す場合には上記スイッチ7の被切換端子b側を選ぶよ
うにし、逆に上記読み取られたアドレス情報が上記光磁
気ディスク2の上記外周部側を示す場合には上記被切換
端子a側を選ぶようにし、更にアドレス情報が上記中周
部を示す場合には被切換端子a或いはbの何れかを選ぶ
ようにする。
【0030】また、上記システムコントローラ15は、
上記アドレス情報の他に、例えば光ピックアップ1を移
動させるスライダに取り付けたリニアエンコーダの出力
に基づいて上述同様のスイッチ7の切換制御を行うよう
にすることも可能である。
【0031】ここで、本実施例装置の磁気ヘッド5に取
り付けた上記金属板4a,4bは、上述したように何れ
か一方のみが静電容量検出用電極として使用されるた
め、従来のものに比べて面積が小さくなり、検出される
静電容量も小さくなる虞れがある。このため、本実施例
では、上記金属板4に高誘電率の膜を設けることによっ
て、上記静電容量を増やす工夫を施すようにしている。
【0032】すなわち、上記静電容量検出用電極として
の金属板4と上記光磁気ディスク2の金属薄膜13との
間の誘電率をεとし、当該金属板4と金属薄膜13との
間の対向面積をSとし、金属板4と金属薄膜13との間
の距離をdとすると、静電容量Cは、数式(1) で表すこ
とができる。
【0033】C=ε(S/d)・・・・・・(1)
【0034】この数式(1) から、上記容量Cは、上記対
向面積Sの減少により小さくなることが判る。このよう
なことから、上記金属板4に高誘電率の膜を設けること
によって、上記容量Cを増やすことが可能となる。
【0035】すなわち、本実施例では、上述したように
静電容量検出用電極として従来よりも面積の小さい上記
金属板4a或いは4bを用いても、当該金属板4上に高
誘電率の膜を設けることによって、大きな静電容量を得
ることができるので、高感度の静電容量検出を行うこと
が可能となる。
【0036】上述したように、本実施例の磁気ヘッド位
置制御装置によれば、磁気ヘッド5に静電容量検出用電
極として取り付ける金属板を2枚以上(金属板4a,4
b)に分割し、更にこれら静電容量検出用電極として使
用される金属板4a,4bを、光磁気ディスク2上の磁
気ヘッド5の位置に応じて(光ピックアップ1の位置に
応じて)電気的に切り換えることにより、光磁気ディス
ク2の全周にわたって磁気ヘッド5(記録コイル3)と
光磁気ディスク2との間の距離を一定に保つことができ
るようになる。
【0037】また、上記静電容量検出用電極(金属板)
は全体の大きさが限られるため、分割数を増やすと1枚
当たりの面積が小さくなり、静電容量検出の感度が低下
して正しい距離サーボをかけることができなくなるが、
本実施例においては、上記金属板4a,4bの面上に高
誘電性膜を設けるようにしているため、上記金属板4
a,4bのように小さな面積であっても高い静電容量検
出感度を保つことができる。
【0038】ところで、上記静電容量検出回路8は、具
体的には、例えば図3に示すように構成されるものであ
る。この図3において、上記スイッチ7の共通端子は、
図3の端子31を介して当該静電容量検出回路8の発振
器17に接続されている。この発振器17は、上記金属
板4a或いは4bで検出される容量の変化に応じて発振
周波数が変化するものであって、例えば、図4に示すよ
うに構成されてなるものである。
【0039】すなわち、この図4に示す発振器17は、
アンプ41の両端にコイル42と各コンデンサ43,4
4を接続したLC発振回路であって、このうち上記コン
デンサ43は、上記金属板4a或いは4bと上記光磁気
ディスク2の金属薄膜13との間の容量を示す。したが
って、この発振器17では、上記コンデンサ43の容量
の変化すなわち上記金属板4a或いは4bと上記光磁気
ディスク2の金属薄膜13との間の容量の変化に応じて
発振周波数が変化する。この発振器17の発振出力は、
上記アンプ41からバッファアンプ45を介して端子4
6から出力される。
【0040】なお、この発振器17は、上記金属板4a
或いは4bに近接して設けることが好ましい。すなわ
ち、当該発振器17を上記金属板4a或いは4bの近く
に設けることによって、浮遊容量の影響を少なくするこ
とができる。また、この発振器17のQを高く設定する
ことにより、上記磁気ヘッド5からの電磁界の外乱を受
け難くして制御動作を安定させることができる。
【0041】上記発振器17の端子46からの発振出力
は、図3のフェーズロックドループ(PLL)型位相検
波器18に送られる。上記PLL型位相検波器18は、
位相差検出器20,電圧制御型発振器21,ローパスフ
ィルタ(LPF)23等からなり、上記発振器17から
の発振出力が分周器19を介して上記位相差検出器20
に与えられると共に、上記電圧制御型発振器21の発振
出力が分周器22を介して上記位相差検出器20に与え
られ、この位相差検出器20の検出出力が上記ローパス
フィルタ23を介して上記電圧制御型発振器21に帰還
するようになっている。
【0042】上記電圧制御型発振器21は、上記発振器
17の発振特性に近似した発振特性を有するものであっ
て、例えば、図5に示すものが用いられる。すなわち、
図5に示した電圧制御型発振器21は、上記図4に示し
た発振器17と同様にアンプ51の両端にコイル52と
各コンデンサ53,54が接続されてなり、更に、上記
コンデンサ53の一端が可変容量ダイオード55を介し
て負電源−Bに接続されている。この電圧制御型発振器
21では、上記コンデンサ55との接続点に、上記ロー
パスフィルタ23を介して上記位相差検出器20から与
えられる検出出力が供給(端子50を介して供給)さ
れ、この検出出力に応じて上記可変容量ダイオード55
の容量が変化する。したがって、この電圧制御型発振器
21においては、上記アンプ51からバッファアンプ5
6を介して端子57から取り出される発振出力の周波数
が、上記端子50を介して供給される上記検出出力に応
じて変化するものとなる。
【0043】この端子57からの発振出力が分周器22
を介して上記位相差検出器20に送られて、上記発振器
17から上記分周器19を介して上記位相差検出器20
に供給された発振出力と位相が比較される。そして、こ
れら発振出力に位相差が生ずると、その位相差に応じた
検出出力が上記位相差検出器20から出力されて、上記
位相差が減少するように上記電圧制御型発振器21の発
振位相が帰還制御される。
【0044】また、上記PLL型位相検波器18の位相
差検出器20から出力された検出出力は、上記ローパス
フィルタ23を介して検波出力として出力される。
【0045】すなわち、このPLL型位相検波器18か
らは、上記金属板4a或いは4bと上記光磁気ディスク
2の金属薄膜13との間の相対距離dの変化すなわち上
記磁気ヘッド5と上記光磁気ディスク2との相対距離の
変化に応じた検出出力が得られることになる。
【0046】この検波出力は、位相補償器24に送られ
て位相補償が施され、この位相補償器24からの出力が
端子32を介して上記磁気ヘッド駆動回路9に送られ
る。
【0047】この磁気ヘッド駆動回路9は、上記検波出
力を制御信号として、上記磁気ヘッド駆動装置6に送
り、当該磁気ヘッド駆動装置6で電磁的に上記磁気ヘッ
ド5を上記金属板4a,4bと共に上記遠近方向(上記
矢印Y方向)に駆動変位させ、上記磁気ヘッド5と上記
光磁気ディスク2との相対距離を一定に保つようにす
る。
【0048】このように、本実施例の磁気ヘッド位置制
御装置では、上記発振器17の発振特性に近似した発振
特性を有する電圧制御型発振器21を備えたPLL型位
相検波器18で上記磁気ヘッド駆動装置6への制御信号
を形成している。このため、例えば上記各コイル42,
53等の回路素子の温度特性による誤差や、上記電圧制
御型発振器21等の非線型特性による誤差を相殺するこ
とができ、精度の良い制御が実現できる。また、上記発
振器17の発振出力をそのまま電圧に変換して上記磁気
ヘッド5を駆動変位させる場合と比較して、高いゲイン
がとれるので、レンジの広い高精度の制御が実現でき
る。
【0049】
【発明の効果】上述のように、本発明の磁気ヘッド位置
制御装置においては、光磁気ディスクと対向して磁界変
調用磁気ヘッドの光磁気ディスク記録膜面側に光磁気デ
ィスクに対して平行に取り付けられると共に、磁気ヘッ
ドの磁芯コアを挟んで光磁気ディスクの半径方向に2分
割した少なくとも第1,第2の電極部よりなる静電容量
検出用電極と、静電容量検出用電極からの検出出力に基
づいて磁気ヘッドを光磁気ディスクの記録面に対して遠
近方向に駆動する駆動手段と、上記磁界変調用磁気ヘッ
ドが、当該光磁気ディスク上の上記静電容量検出用電極
部に相対向する光磁気ディスク面が外れる外周側の位置
又は内周側の位置に基づいて第1,第2の電極部を選択
的に切り換える切換手段とを有してなることにより、光
磁気ディスクの中周でも内外周でも(全周にわたって)
正しい距離サーボをかけることが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の磁気ヘッド位置制御装置の概略
構成を示す図である。
【図2】磁気ヘッドの移動と静電容量検出用電極として
使用される金属板の切換動作を説明するための図であ
る。
【図3】静電容量検出回路の具体的構成を示すブロック
回路図である。
【図4】発振器の具体的構成を示す回路図である。
【図5】電圧制御型発振器の具体的構成を示す回路図で
ある。
【図6】従来例の欠点を説明するための図である。
【符号の説明】
1・・・・・光ピックアップ 2・・・・・光磁気ディスク 3・・・・・記録コイル 4・・・・・金属板 5・・・・・磁気ヘッド 6・・・・・磁気ヘッド駆動装置 7・・・・・スイッチ 8・・・・・静電容量検出回路 9・・・・・磁気ヘッド駆動回路 13・・・・金属薄膜 15・・・・システムコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−128620(JP,A) 特開 平4−325949(JP,A) 特開 平4−109470(JP,A) 特開 平3−183003(JP,A) 特開 平3−78172(JP,A) 特開 平3−212869(JP,A) 実開 平3−71464(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 11/105 G11B 5/596 G11B 21/12 G11B 19/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光磁気ディスクと対向して磁界変調用
    気ヘッドの光磁気ディスク記録膜面側に光磁気ディスク
    に対して平行に取り付けられると共に、磁気ヘッドの磁
    芯コアを挟んで光磁気ディスクの半径方向に2分割した
    少なくとも第1,第2の電極部よりなる静電容量検出用
    電極と、 上記静電容量検出用電極からの検出出力に基づいて上記
    磁界変調用磁気ヘッドを上記光磁気ディスクの記録面に
    対して遠近方向に駆動する駆動手段と、 上記磁界変調用磁気ヘッドが、当該光磁気ディスク上の
    上記静電容量検出用電極部に相対向する光磁気ディスク
    面が外れる外周側の位置又は内周側の位置に基づいて上
    記静電容量検出用電極の上記第1,第2の電極部を選択
    的に切り換える切換手段とを有してなることを特徴とす
    る磁気ヘッド位置制御装置。
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