JP3141227B2 - 多機能孔明け機の紙位置決装置 - Google Patents

多機能孔明け機の紙位置決装置

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JP3141227B2
JP3141227B2 JP07113543A JP11354395A JP3141227B2 JP 3141227 B2 JP3141227 B2 JP 3141227B2 JP 07113543 A JP07113543 A JP 07113543A JP 11354395 A JP11354395 A JP 11354395A JP 3141227 B2 JP3141227 B2 JP 3141227B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書類などを整理すると
きに書類に孔をあけるための多機能孔明け機の紙位置決
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】B5とかA4などの規格紙を整理して綴
じるときに、例えば二穴、四穴あるいは36穴とかの孔が
明けられる。この孔をあける場合に一般的には二穴孔明
けパンチ、四穴孔明けパンチおよび多穴孔明けパンチを
使用していたので、二穴、四穴あるいは36穴専用の穴明
けパンチが必要になる。そのために、二穴、四穴あるい
は36穴の孔明けパンチを常備しておかなければならず、
不経済であり、かつ、このように多種類の穴明けパンチ
を常備すると場所をとるという不具合がある。
【0003】また、JIS 規格などでは孔間のピッチが決
められているので問題はないが、例えば外国の規格では
孔間のピッチがJIS 規格と異なる場合があるので、この
ような場合には上記常備している孔明けパンチでは孔明
けすることができない。そこで、現在においては一本の
穴明けパンチで二穴、四穴あるいは36穴の孔があけら
れ、かつ、孔間のピッチを任意に変えることができる、
いわゆる多機能孔明け装置が開発されている。
【0004】この多機能孔明け装置の従来例として、特
開平6−55499号公報に開示されたものがある。こ
こに開示された多機能孔明け機の紙位置決装置は、紙載
置面を構成する本体に、この紙載置面を溝状に切欠いて
形成されているパンチ部移動溝を設け、このパンチ部移
動溝にパンチ部を嵌入し、このパンチ部移動溝に案内さ
れてパンチ部が移動するようになっている。そして、パ
ンチ部移動溝に案内されて移動するパンチ部の側面に紙
の端縁を当接させて、本体の紙載置面に紙を載置するこ
とにより、紙が位置決されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】二穴あるいは四穴専用
の孔明けパンチは、孔明けパンチ自体は移動しないの
で、紙の位置決機構は簡単であるが、多機能孔明け装置
のように孔明けパンチ自体が移動するものにあっては、
紙の位置決機構と孔明けパンチとが干渉しないようにし
なければならない。この点で上記従来の多機能孔明け装
置においては、パンチ部の側面を利用して、紙の位置決
をしているので両者間の干渉はないが、なお次の点で改
良すべき問題がある。
【0006】すなわち、パンチ部はパンチ部移動溝に案
内されて移動しており、このパンチ部の側面を利用し
て、紙の位置決をしているので、紙の端縁から孔が明け
られる位置までの寸法が固定化されてしまい、紙の端縁
から任意の位置に孔が明けられるように、紙を位置決す
ることができないという改良すべき問題がある。
【0007】また、孔が明けられる紙の辺の長さに対し
て、パンチ部の幅(長さ)が狭いので、紙の辺のごく一
部をパンチ部の側面で位置決することになり、孔が明け
られる紙の端縁をパンチ部移動溝に対して平行になるよ
うに位置決するのは困難である。そして、紙の端縁がパ
ンチ部移動溝に対して平行になっていない状態で孔を明
けた場合には、紙の端縁から孔の位置までの距離が、紙
の端縁の全長にわたって等しくならず、紙の端縁に対し
て孔の列が斜めになる場合があるという問題がある。
【0008】また、移動しているパンチ部の側面を利用
して紙を位置決しているので、紙の端縁がパンチ部移動
溝に対して平行でない場合には、紙の端縁が移動してい
るパンチ部の側面にこすられて紙の位置がずれ、紙の端
縁から孔の位置までの距離に狂いが生じて、紙の端縁に
対して孔の列が乱れたり、あるいは斜めになる場合があ
るという問題がある。
【0009】本発明は紙位置決機構と移動するヘッドと
の間の干渉を許容することにより、紙の端縁とヘッドと
の間の接触がないようにして、ヘッドの移動に伴う位置
決された紙のずれを防止し、紙の端縁に対する孔列の乱
れをなくすと共に、紙の端縁から任意の位置に孔が明け
られるように、紙を位置決することができる多機能孔明
け機の紙位置決装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る請求項1の記載から把握される手段は、
紙載置面の前縁にそって、孔明けパンチを備えたヘッド
を孔のピッチに合わせて間欠移動させ、孔明けパンチに
よって紙載置面に位置決されている紙に孔を明ける多機
能孔明け機の紙位置決装置において、紙載置面の前縁に
対して平行な垂直面内で回動する腕を取り付け部材に設
け、該腕の先端に紙載置面の前縁に対して平行な垂直面
内で回転する位置決円盤を軸支し、前記腕の回動中心を
中心として腕を回動したときに位置決円盤の中心が描く
円弧状の長孔を前記取り付け部材に形成し、該長孔に位
置決円盤の支持軸を嵌合し、前記腕を常時押し上げる方
向に弾性力を与える圧縮バネを設け、該圧縮バネにより
腕が押し上げられた状態で、前記位置決円盤の一部が紙
載置面から突出するように、前記位置決円盤の支持軸が
前記長孔の上側に係止することを特徴とする。
【0011】次に、請求項2の記載から把握される手段
は、紙載置面に対して移動可能なパンチ孔位置決部材を
取り付け部材に結合し、紙載置面の前縁に対して取り付
け部材を離間接近可能にしたことを特徴とする。
【0012】次に、請求項3の記載から把握される手段
は、紙載置面の前縁側面と位置決円盤との間に位置する
ように孔明けパンチが貫通するパンチ部をヘッドに固定
し、該パンチ部をパンチガイド部と孔明け部とで形成
し、該パンチガイド部と孔明け部との間に紙挿入間隙を
形成し、該紙挿入間隙の下面と紙載置面の高さをほぼ等
しくしたことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明はこのように構成したので次の通りの作
用がある。すなわち、請求項1の記載から把握される手
段にあっては、紙載置面の前縁に対して平行な垂直面内
で回動する腕の先端に、紙載置面の前縁に対して平行な
垂直面内で回転する位置決円盤を軸支したので、この位
置決円盤にヘッドが干渉しても、位置決円盤を踏むよう
にして、位置決円盤を垂直下方に押し下げてヘッドを通
過させることが可能となる。
【0014】そして、前記腕の回動中心を中心として腕
を回動したときに位置決円盤の中心が描く円弧状の長孔
を前記取り付け部材に形成し、該長孔に位置決円盤の支
持軸を嵌合したので、ヘッドが位置決円盤を踏んだ時に
腕を回動して位置決円盤を下降させ、かつ、腕を常時押
し上げる方向に弾性力を与える圧縮バネを設けたので、
ヘッドが位置決円盤を通過した時に圧縮バネにより腕が
回動して位置決円盤が上昇し、そして圧縮バネにより腕
が押し上げられた状態で、前記位置決円盤の一部が紙載
置面から突出するように、前記位置決円盤の支持軸が前
記長孔の上側に係止するようにしているので、ヘッドが
位置決円盤を通過した時およびヘッドが位置決円盤以外
の位置にあるときには、長孔に嵌合している位置決円盤
の支持軸に規制されて、位置決円盤の一部を紙載置面か
ら突出させることが可能となる。
【0015】そして、紙載置面の前縁に対して平行な垂
直面内で回動する腕の先端に、紙載置面の前縁に対して
平行な垂直面内で回転する位置決円盤を軸支しているの
で、紙載置面から突出している位置決円盤の面は紙載置
面の前縁に対して平行にすることができ、かつ、紙載置
面に対して位置決円盤の面を直角にすることが可能とな
る。
【0016】次に、請求項2の記載から把握される手段
にあっては、紙載置面に対して移動可能なパンチ孔位置
決部材を上記取り付け部材に結合し、紙載置面の前縁に
対して取り付け部材を離間接近可能にすることにより、
取り付け部材に設けられた腕および位置決円盤を、紙載
置面の前縁に対して離間接近させることが可能となる。
【0017】次に、請求項3の記載から把握される手段
にあっては、紙載置面の前縁と位置決円盤との間に位置
するように孔明けパンチが貫通するパンチ部をヘッドに
固定したので、パンチ部を形成しているパンチガイド部
と孔明け部とで形成されている紙挿入隙間の底部に、載
置面に位置決されている紙の端縁が接触しないように位
置決円盤の位置を調整することが可能であり、またパン
チ部をパンチガイド部と孔明け部とで形成し、該パンチ
ガイド部と孔明け部との間に紙挿入間隙を形成し、該紙
挿入間隙の下面と紙載置面の高さをほぼ等しくしたの
で、紙載置面に位置決されている紙をずらさないよう
に、孔明け部の上面で紙を保持しながらヘッドを移動さ
せることが可能となる。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。図
8は本実施例の紙位置決装置を適用した、多機能孔明け
機の全体を示す斜視図である。その概略を説明すると、
ヘッド1を貫通してスプライン軸2および螺子棒3が平
行に設けられている。4はヘッド1が矢印(ロ)方向に
移動する時に案内するためのレールであり、このレール
4にはレール4を上下方向に挟むように四個の案内輪5
が係合している。そして、この四個の案内輪5はヘッド
1に取り付けられた支持部材6に回転可能に支持されて
いる。
【0019】ヘッド1は側板7および8で構成されてお
り、側板7の側面にはガイド部材9が設けられていて、
このガイド部材9の下方に設けられたパンチ部10の孔明
けパンチがガイド部材9にガイドされて上下動するよう
になっている。また、紙Pの挿入量を調整して孔明けの
位置を決めるためのパンチ孔位置決部11が矢印のように
回動可能に設けられており、このパンチ孔位置決部11
は、紙載置面27に移動可能に設けられた、パンチ孔位置
決調整部材12によって位置決されるようになっている。
14はスプライン軸2および螺子棒3を回転するための歯
車などが収容されている操作部である。15はドグ16を操
作して孔の数およびピッチを選択するためのつまみであ
る。17はヘッド1の移動を停止させるためのリミットス
イッチであり、図には現れていないがヘッド1の両側に
あり、支持棒18に移動可能に設けられていて、紙Pの種
類に応じてヘッド1の移動範囲を規制するようになって
いる。
【0020】すなわち、ヘッド1が例えば右方向に孔明
けしながら移動して、紙Pの右側終端の所定の位置まで
孔明けした時にヘッド1が右側のリミットスイッチ17に
当接して停止し、次に新たな紙Pをセットしてスイッチ
を入れると、ヘッド1は孔明けしながら逆方向の左に移
動して、紙Pの左終端の所定の位置まで孔明けした時
に、ヘッド1が左側のリミットスイッチ17に当接して停
止するようになっている。このように、ヘッド1が往復
移動しながら孔明けすることにより、孔明けの能率が上
がると共に紙の大きさや孔間のピッチなどとの関係で、
リミットスイッチ17を移動して、左右の最終端の孔の位
置を設定することができるようになっている。
【0021】次に図8におけるパンチ孔位置決部11につ
いて説明する。図1において取り付け部材26にはピン 1
14を中心にして回動するように腕 111が設けられてお
り、この腕 111の先端部に位置決円盤 112が回転可能に
設けられている。また、取り付け部材26にはピン 114を
中心にして腕 111が回動した時に、位置決円盤 112の中
心が描く軌跡(矢印ハ)にそって円弧状の長孔 261があ
けられており、圧縮バネ113によって腕 111が押し上げ
られた状態で、位置決円盤 112の一部が紙載置面27から
高さHだけ出るように、位置決円盤 112の軸 115が円弧
状長孔 261によって係止されるようになっている。図8
にはパンチ孔位置決部11が一個しか現れていないが、取
り付け部材26に複数個パンチ孔位置決部11を設けるよう
にしている。
【0022】そして、後で説明するヘッド1と共にガイ
ド部 108およびガイド部材 109が矢印の方向に移動した
時に、ガイド部材 109が位置決円盤 112を回転させなが
ら、圧縮バネ 113の弾性力に抗して腕 111を下方に回動
し、位置決円盤 112を踏むようにして乗り越えられるよ
うになっている。このようにすることにより、ヘッド1
の移動が円滑に行われ、かつ、Hの高さに紙載置面27か
ら突出している位置決円盤 112の一部によって、紙Pの
位置決をすることができるようになっている。また、紙
挿入間隙 103の下面と紙載置面27(図8参照)とはほぼ
同一平面になっている。
【0023】図2に示すように、腕 111は紙載置面27の
前縁 271に平行な垂直平面内で回動するようになってお
り、腕 111の端部に設けられた位置決円盤 112も、前縁
271に平行な垂直平面内で回転するように設けられてい
る。取り付け部材26の両端はパンチ孔位置決調整部材12
(図8参照)の取り付け部 123に支持されており、この
パンチ孔位置決調整部材12には長孔 121があけられてい
て、紙Pの端部から孔明けパンチ22の中心までの距離L
2 が調整できるようになっている。そして、距離L2
(孔明け位置)を調整した後に、つまみ 122によりパン
チ孔位置決調整部材12を紙載置面27に固定する。このよ
うに、パンチ孔位置決調整部材12によって取り付け部材
26を移動し、孔明けの位置L2 を調整することにより、
取り付け部材26に複数設けられているパンチ孔位置決部
11の位置決が同一の距離L2 になるように移動される。
【0024】次に、図8におけるヘッド1について説明
する。図3はヘッド1を示す図であり、側板7に設けら
れたガイド部材9には摺動子19が上下動可能なように嵌
合されている。そして、スプライン軸2によって回転さ
れる歯車20の回転が図5にも示すように歯車21に伝達さ
れ、この歯車21に偏心して設けたれている駒23が摺動子
19にあけられた長孔24内で回動することにより、摺動子
19が上下動させられる。この摺動子19の下端部には孔明
けパンチ22の頭部が嵌合される凹部(図には現れていな
い)が設けられており、この凹部の両側に凹穴 193が設
けられていて、孔明けパンチ22の頭部側に差し込まれて
いるピン 221が凹穴 193内に嵌入され、孔明けパンチ22
が摺動子19の下端に着脱可能に取り付けられ、孔明けパ
ンチ22の交換ができるようになっている。これにより、
孔明けパンチ22は摺動子19の上下動により昇降し、孔明
けするようになっている。図4に示す実施例はヘッド1
の駆動手段として、図3に示した螺子棒3の代わりに、
ベルト3′を使用したものであり、その他の部分は図3
と同一であるので、同一部分には同一符号を付して、そ
の説明は省略する。
【0025】次にパンチ部10は図5および図6に示すよ
うに、孔明けパンチ22が貫通するようにパンチ部10が側
板7にボルト25によって着脱可能に取り付けられてい
る。このパンチ部10は孔明けパンチ22をガイドするガイ
ド孔 106をあけたパンチガイド部 101と、パンチ孔 107
をあけた孔明け部 102とで紙挿入間隙 103が形成される
ように構成されている。図6に示すように孔明け部 102
を分割してボルト 105にて締結するようにし、成形金型
の形状を簡略化してもよく、また孔明け部 102とパンチ
ガイド部 101を一体にして、部品点数を少なくするよう
にしてもよい。このように、孔明けパンチ22をガイド孔
106に挿入してガイドすることにより、孔明けパンチ22
はピン 221を凹穴 193に嵌入するだけの簡単な取り付け
で、穴明けパンチ22を摺動子19の下端に装着することが
できるようになっている。
【0026】図6のA−A矢視図である図7において、
ガイド面1010を形成したガイド部 108をパンチガイド部
101に一体に設けると共に、ガイド面1010を形成したガ
イド部材 109を孔明け部 102に嵌着し、図5に示すよう
にヘッド1の移動方向(矢印イ)に紙挿入間隙 103の両
側を広くし、ヘッド1が矢印(イ)方向に移動した時
に、紙がずれないようにしている。また、パンチガイド
部 101および孔明け部 102の端部に傾斜面 104を形成し
て、紙挿入間隙部 103の入口を広くし、矢印(イ)の方
向(図8参照)からの紙Pの挿入が容易なようにしてい
る。また、図6においてパンチガイド部 101はボルト25
によって、側板7に着脱可能に取り付けられるようにな
っており、組付および穴明けパンチ22の取り替えが容易
に行えるようになっている。
【0027】図8に示すように、紙Pの両側は紙位置決
部材13にて位置決されるようになっている。図2から図
4において、ヘッド1の一部を構成しているガイド部 1
08およびガイド部材 109は、位置決円盤 112と紙載置面
27の前縁 271との間に位置しており、位置決円盤 112は
孔明け部 102の裏面で踏まれるようになっている。そし
て、図2に示すようにパンチ孔位置決調整部材12を、長
孔 121がつまみ 122に当たるまで押し出して、紙Pの端
縁から孔が明けられる位置までの距離L2 が最大のとき
に、紙挿入間隙 103の底部と位置決円盤 112の位置がほ
ぼ同じ位置になるようにしている。このようにすること
により、ヘッド1が移動したときに紙載置面27に位置決
されている紙Pの端縁が、紙挿入間隙 103の底部でこす
られないようにし、紙Pのずれをなくすようにしてい
る。
【0028】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて次に説明する。図2から図4に示すように、位置決
円盤 112は孔明け部 102に干渉する位置に配設されてい
る。したがって、図1および図5に示すように、ヘッド
1が矢印(ロ)方向に移動した時に、両者は互いに干渉
することになる。そして、この位置決円盤 112は紙載置
面27の前縁 271に対して平行な垂直面内で回動する腕 1
11の先端に、紙載置面27の前縁 271に対して平行な垂直
面内で回転するように軸 115にて軸支されているので、
この位置決円盤 112に孔明け部 102が干渉しても、この
孔明け部 102で位置決円盤 112を踏むようにして、位置
決円盤 112を垂直下方に押し下げてヘッド1を通過させ
ることが可能となる。また、位置決円盤 112は回転可能
であるので、孔明け部 102が位置決円盤 112に干渉して
踏み越える時に、位置決円盤 112が回転し、孔明け部 1
02が位置決円盤 112を円滑に踏み越えて、通過させるこ
とが可能となる。
【0029】そして図1に示すように、腕 111を取り付
け部材26に取りつけているピン 114を回動中心として腕
111を回動したときに、位置決円盤 112の中心が描く円
弧状の長孔 261を前記取り付け部材26に形成し、長孔 2
61に位置決円盤 112の支持軸115を嵌合したので、孔明
け部 102が位置決円盤 112を踏んだ時に腕 111を下方に
回動して位置決円盤 112を押し下げ、かつ、腕 111を常
時押し上げる方向に弾性力を与える圧縮バネ 113を設け
たので、孔明け部 102が位置決円盤 112を通過した時
に、圧縮バネ 113により腕 111が上方に回動して位置決
円盤 112が上昇する。
【0030】そして圧縮バネ 113により腕 111が押し上
げられた状態で、前記位置決円盤 112の一部が紙載置面
27から突出するように、前記位置決円盤 112の支持軸 1
15が前記長孔 261の上側に係止するようにしているの
で、ヘッド1(孔明け部 102)が位置決円盤 112を通過
した時およびヘッド1が位置決円盤 112以外の位置にあ
るときには、長孔 261に嵌合している位置決円盤 112の
支持軸 115に規制されて、位置決円盤 112の一部を紙載
置面27から突出させることが可能となる。
【0031】そして、紙載置面27の前縁 271に対して平
行な垂直面内で回動する腕 111の先端に、紙載置面27の
前縁 271に対して平行な垂直面内で回転する位置決円盤
112を軸支しているので、紙載置面27から突出している
位置決円盤 112の面は、紙載置面27の前縁 271に対して
平行にすることができ、かつ、紙載置面27に対して位置
決円盤 112の面を直角にすることが可能となる。これに
より、数枚重ねられた紙Pの端縁を載置面39から突出し
ている位置決円盤 112の面に当接して位置決する時に、
数枚重ねられた紙間にずれが生ずることはなく、かつ、
紙の端縁を紙載置面27の前縁 271に対して平行に位置決
することが可能となる。
【0032】次に、図1に示すように、紙載置面27に対
して移動可能なパンチ孔位置決部材12の取付部 123に取
り付け部材26を取り付け、紙載置面27の前縁 271に対し
て取り付け部材26を離間接近可能にすることにより、取
り付け部材26に設けられた腕111および位置決円盤 112
を、紙載置面27の前縁 271に対して離間接近させること
が可能となる。また、このように取り付け部材26に腕 1
11および位置決円盤 112を取りつけるようにしたので、
載置面39とは独立した状態で複数の腕 111と位置決円盤
112を取り付け部材26に取りつけることができ、かつ、
この取り付け部材26を紙載置面27の前縁 271に対して離
間接近させることにより、複数の腕 111および位置決円
盤 112を一緒に、紙載置面27の前縁 271に対して、離間
接近させることが可能となる。
【0033】次に、図2から図4に示すように、紙載置
面27の前縁 271と位置決円盤 112との間に位置するよう
に孔明けパンチ22が貫通するパンチ部10をヘッド1に固
定したので、パンチ部10を形成するパンチガイド部 101
と孔明け部 102との間で形成される紙挿入隙間 103の底
部に、紙載置面27に位置決されている紙Pの端縁が接触
しないように、位置決円盤 112の位置を調整することが
可能になると共に、パンチ部10をパンチガイド部 101と
孔明け部 102とで形成し、パンチガイド部 101と孔明け
部 102との間に紙挿入間隙 103を形成し、紙挿入間隙 1
03の下面と紙載置面27の高さをほぼ等しくしたので、孔
明けに際して紙Pの孔明け部分を孔明け部 102の上面で
水平に保持しながら孔明けし、かつ、ヘッド1が移動し
た時には、紙載置面27の前縁 271と紙Pの端縁との間の
平行状態(位置決状態)に影響を与えないようにして、
孔明け部 102の上面で紙Pを支持するようにして移動す
ることが可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1記載の記載に
基づいて、発明の詳細な説明から把握される本発明によ
れば、紙載置面の前縁に対して平行な垂直面内で回動す
る腕の先端に、紙載置面の前縁に対して平行な垂直面内
で回転する位置決円盤を軸支し、この位置決円盤にヘッ
ドが干渉しても、位置決円盤を踏むようにして、位置決
円盤を垂直下方に押し下げてヘッドを通過させるように
したので、ヘッドの移動に関係なく、複数個腕および位
置決円盤を設けることができ、紙載置面への紙の位置決
を確実に行うことができる。
【0035】そして、前記腕の回動中心を中心として腕
を回動したときに位置決円盤の中心が描く円弧状の長孔
を前記取り付け部材に形成し、この長孔に位置決円盤の
支持軸を嵌合し、ヘッドが位置決円盤を踏んだ時に腕を
回動して位置決円盤を下降させ、かつ、腕を常時押し上
げる方向に弾性力を与える圧縮バネを設け、ヘッドが位
置決円盤を通過した時に圧縮バネにより腕が回動して位
置決円盤が上昇し、そして圧縮バネにより腕が押し上げ
られた状態で、前記位置決円盤の一部が紙載置面から突
出するように、前記位置決円盤の支持軸が前記長孔の上
側に係止するようにして、ヘッドが位置決円盤を通過し
た時およびヘッドが位置決円盤以外の位置にあるときに
は、長孔に嵌合している位置決円盤の支持軸に規制され
て、位置決円盤の一部を紙載置面から突出させるように
したので、ヘッドに関係なく紙載置面から一部突出して
いる位置決円盤に紙の端縁を当接させて、紙を位置決す
ることができる。
【0036】そして、紙載置面の前縁に対して平行な垂
直面内で回動する腕の先端に、紙載置面の前縁に対して
平行な垂直面内で回転する位置決円盤を軸支し、紙載置
面から突出している位置決円盤の面を紙載置面の前縁に
対して平行にし、かつ、紙載置面に対して位置決円盤の
面を直角にしたので、紙載置面から一部突出している位
置決円盤の面に紙の端縁を当接させることにより、紙の
端縁は紙載置面の前縁に対して確実に平行になって、紙
の端縁に平行した孔列で孔を明けることができ、また紙
を複数枚重ねて位置決しても重ねられた紙にずれを生じ
させることなく位置決することができる。
【0037】次に、請求項2の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、紙載置面に対
して移動可能なパンチ孔位置決部材を取り付け部材に結
合し、紙載置面の前縁に対して取り付け部材を離間接近
可能にし、取り付け部材に設けられた腕および位置決円
盤を、紙載置面の前縁に対して離間接近させるようにし
たので、紙の端縁から孔が明けられる位置までの距離を
任意に調整することができると共に、取り付け部材に複
数の腕および位置決円盤を取りつけた場合においても、
この取り付け部材を紙載置面の前縁から離間接近させる
ことにより、複数の腕および位置決円盤も一緒に離間接
近させることができ、紙の位置決を正確に行うことがで
きる。
【0038】次に、請求項3の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、紙載置面の前
縁と位置決円盤との間に位置するように孔明けパンチが
貫通するパンチ部をヘッドに固定し、パンチ部を形成し
ているパンチガイド部と孔明け部とで形成されている紙
挿入隙間の底部に、載置面に位置決されている紙の端縁
が接触しないように位置決円盤の位置を調整することに
より、ヘッドが移動しても位置決されている紙のずれは
なく、紙の端縁に平行な孔列で孔明けすることができ
る。また、パンチ部をパンチガイド部と孔明け部とで形
成し、パンチガイド部と孔明け部との間に紙挿入間隙を
形成し、紙挿入間隙の下面と紙載置面の高さをほぼ等し
くし、紙載置面に位置決されている紙をずらさないよう
に、孔明け部の上面で紙を保持しながらヘッドを移動さ
せるので、孔列に乱れを生じさせることなく、紙の端縁
に平行な孔列で孔明けすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側面図である。
【図2】図1のA−A線における縦断面図である。
【図3】ヘッドの移動手段に螺子棒を用いたヘッドの正
面図である。
【図4】ヘッドの移動手段にタイミングベルトを用いた
ヘッドの正面図である。
【図5】図3および図4のB−B線における縦断面図で
ある。
【図6】図3および図4におけるパンチ部の正面図であ
る。
【図7】図6のC−C線における側面図である。
【図8】多機能孔明け装置の全体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ヘッド 2 スプライン軸 3 螺子棒 4 レール 5 案内輪 7 側板 8 側板 9 ガイド部材 10 パンチ部 101 パンチガイド部 102 孔明け部 103 紙挿入間隙 106 ガイド孔 107 パンチ孔 108 ガイド部 109 ガイド部材 11 パンチ孔位置決部 111 腕 112 位置決円盤 113 圧縮バネ 114 ピン 115 軸 12 パンチ孔位置決調整部材 121 長孔 122 つまみ 123 取付部 13 紙位置決部材 16 ドグ 19 摺動子 193 凹穴 20 歯車 21 パンチ駆動歯車 22 孔明けパンチ 221 ピン 23 駒 24 長孔 25 ボルト 26 取り付け部材 261 長孔 27 紙載置面 271 前縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26F 1/04 B26D 5/30 B26D 7/01 B26F 1/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙載置面の前縁にそって、孔明けパンチ
    を備えたヘッドを孔のピッチに合わせて間欠移動させ、
    孔明けパンチによって紙載置面に位置決されている紙に
    孔を明ける多機能孔明け機の紙位置決装置において、紙
    載置面の前縁に対して平行な垂直面内で回動する腕を取
    り付け部材に設け、該腕の先端に紙載置面の前縁に対し
    て平行な垂直面内で回転する位置決円盤を軸支し、前記
    腕の回動中心を中心として腕を回動したときに位置決円
    盤の中心が描く円弧状の長孔を前記取り付け部材に形成
    し、該長孔に位置決円盤の支持軸を嵌合し、前記腕を常
    時押し上げる方向に弾性力を与える圧縮バネを設け、該
    圧縮バネにより腕が押し上げられた状態で、前記位置決
    円盤の一部が紙載置面から突出するように、前記位置決
    円盤の支持軸が前記長孔の上側に係止することを特徴と
    する多機能孔明け機の紙位置決装置。
  2. 【請求項2】 紙載置面に対して移動可能なパンチ孔位
    置決部材を取り付け部材に結合し、紙載置面の前縁に対
    して取り付け部材を離間接近可能にしたことを特徴とす
    る請求項1記載の多機能孔明け機の紙位置決装置。
  3. 【請求項3】 紙載置面の前縁と位置決円盤との間に位
    置するように孔明けパンチが貫通するパンチ部をヘッド
    に固定し、該パンチ部をパンチガイド部と孔明け部とで
    形成し、該パンチガイド部と孔明け部との間に紙挿入間
    隙を形成し、該紙挿入間隙の下面と紙載置面の高さをほ
    ぼ等しくしたことを特徴とする請求項1または2に記載
    の多機能孔明け機の紙位置決装置。
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