JP3141152U - フォークリフト用運搬補助具 - Google Patents

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治 豊島
雅孝 細田
良一 藤田
良三 藤川
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Abstract

【課題】 パレット上に置かれた缶やケースなどの荷崩れしやすい荷物をフォークリフトで運搬する際の荷崩れ防止用の運搬補助具を提供することである。
【解決手段】 パッレトに積載された缶又はケースをフォークリフトで運搬する際に用いられる荷崩れ防止用の運搬補助具であって、フォークリフトの荷支持部材の前面に設置され、荷支持部材と缶又はケースの側面との隙間を埋める発泡樹脂製緩衝材からなる運搬補助具である。
【選択図】図1

Description

考案の詳細な説明
本考案は、フォークリフトの荷崩れ防止用に使用される運搬補助具に関する。
フォークリフトで各種の荷物をパレット上に積載して運搬する場合、坂道を通行中やチルト操作中は荷崩れが起こりやすい。特に、荷物として、容量20リットルの直方体の金属缶(以下、20L缶と略記)を2段に積み上げた場合や、ケース特に段ボールケースの場合は荷崩れが起こりやすい。その理由は、パレットの端から20L缶や段ボールケースを積載すると、これらの20L缶や段ボールケースの側面が車体側の金属製の荷支持部材と接触して、ラベルがはがれたり、変形したりすることがあったので、これらの荷物は荷支持部材に接触しないようにパレットの端から一定の距離(例えば5〜15cm)をおいて積載するのが通常であった。しかしながら、坂道を通行中やチルト操作中は、前記の隙間があることによる荷崩れが起こりやすく、荷崩れした20L缶や段ボールケースがフォークリフトの車体側の鉄製の荷支持部材に当たったり、20L缶が落下したりすることがあった。その場合、20L缶の側面は比較的薄い金属板で構成されているため、20L缶が変形したり、20L缶に穴が空いて内容物がこぼれたりすることがあった。また、段ボールケースの場合も変形したり、ケースに穴が空いたり、ラベルが破れたりすることがあった。従来、フォークリフト用の荷崩れ防止のための運搬補助具としては、フォークに着脱可能な接続部材と、この接続部材に固定された荷崩れ防止部材とからなるものが提案されている(特許文献−1)。
特開2000−185899号公報
しかしながら、上記の特許文献−1に開示された運搬補助具では、20L缶などの比較的小さな荷物を、特に2段に積載して運搬する場合は、荷崩れした際に荷崩れ防止部材の隙間から缶がはみ出してしまうという問題があり、さらには、運搬補助具が金属製であって硬いため、缶やケースが損傷しやすいという問題があった。
本考案の目的は、このような課題を解決するものであり、パレット上に置かれた20L缶や段ボールケースなどの荷崩れしやすい荷物の荷崩れ防止用の運搬補助具を提供することである。
本考案の請求項1に記載の運搬補助具は、パッレトに積載された缶又はケースをフォークリフトで運搬する際に用いられる荷崩れ防止用の運搬補助具であって、フォークリフトの荷支持部材の前面に設置され、荷支持部材と缶又はケースの側面との隙間を埋める発泡樹脂製緩衝材からなる運搬補助具である。
本考案の請求項2に記載の運搬補助具は、前記運搬補助具の厚さが5〜50cmである運搬補助具である。
本考案の請求項3に記載の運搬補助具は、前記運搬補助具が取り外し可能である
運搬補助具である。
本考案の請求項4に記載の運搬補助具は、前記運搬補助具が、油圧シリンダーを介して荷支持部材の前面に設置され、缶又はケースの側面との隙間の距離に応じて運搬補助具を遠隔操作で前後に移動することができる運搬補助具である。
本考案の運搬補助具は、パッレトに積載された缶又はケースをフォークリフトで運搬する際、特に坂道通行中やチルト操作中であっても、荷崩れしにくく、缶やケースの変形や破損が少ない。
以下において、本考案の一実施の形態を、図1〜図7を用いて具体的に説明する。
図1は、本考案の運搬補助具である。1はポリウレタンフォーム、2はポリウレタンフォームの形状を補強するための金属板、3は金属板と荷支持部材の緩衝材としてのポリウレタンフォーム、4は運搬補助具をフォークリフトの荷支持部材に懸架するための金属製フックである。ポリウレタンフォーム1及び3は2の鉄板に接着剤などにより固定されている。1及び3のポリウレタンフォームは、その他の発泡樹脂であってもよく、例えばポリエチレンフォーム又はポリスチレンフォームであってもよい。
1のポリウレタンフォームの厚さは通常5〜50cm、好ましくは5〜20cm、さらに好ましくは5〜15cmであり、パレットの端と積載された缶やケースの側面との隙間の距離によって適宜決められる。1のポリウレタンフォームの縦の長さは、通常40〜70cm、好ましくは50〜60cmである。また、ポリウレタンフォームの横の長さは、通常100〜130cm、好ましくは110〜130cmである。
なお、本考案の運搬補助具は、積載した缶やケースのラベルなどがフォークリフトの運転者から見やすいように、中央部をくりぬいた形状や、上下2段に分かれた形状になっていてもよい。
図2は通常のフォークリフトであり、5は荷支持部材であり、6はフォークである。
図3は本考案の運搬補助具7を装着したフォークリフトである。
図4は、パレット8に積載された2段積みの20L缶9を、前記図2の通常のフォークリフトで平地を運搬している状態を図示したものである。なお、20L缶はヒモ10で結わえてある。
図5は、パレット11に積載された20L缶12を、本考案の運搬補助具を装着した前記図3で示したフォークリフトで平地を運搬している状態を図示したものである。なお、20L缶はヒモ13で結わえてある。
図6は、前記図4で示した平地での運搬から坂道(下り坂)での運搬にさしかかったところであり、20L缶のいくつかが荷崩れして落下する缶もあることを示す図である。
図7は、前記図5で示した本考案の運搬補助具を装着したフォークリフトが坂道(下り坂)を運搬中の図であり、荷崩れや落下が発生しないことを示している図である。
なお、本考案の運搬補助具はフォークリフトの荷支持部材に懸架してあるので、取り外しが可能であり、荷崩れを起こしにくい荷物、例えばドラム缶などの運搬にフォークリフトを使用する場合は運搬補助具を外してもよい。
また、運搬する缶やケースの大きさによって、荷支持部材と缶又はケースの側面との隙間が狭い場合と広い場合があるので、荷物の種類や大きさによって隙間の距離を適宜変更できるように、油圧シリンダーを利用して、運転席から遠隔操作で運搬補助具を前後に移動することができるようにすることも可能である。
本考案の運搬補助具を示す斜視図である。 通常のフォークリフトを示す斜視図である。 本考案の運搬補助具を装着したフォークリフトを示す斜視図である。 パレットに積載された2段積みの20L缶を、通常のフォークリフトで平地を運搬している状態を示した斜視図である。 パレットに積載された2段積みの20L缶を、本考案の運搬補助具を装着したフォークリフトで平地を運搬している状態を示した斜視図である。 前記図4で示した平地での運搬から坂道(下り坂)での運搬にさしかかったところであり、20L缶のいくつかが荷崩れして落下する缶もあることを示す斜視図である。 前記図5で示した本考案の運搬補助具を装着したフォークリフトが坂道(下り坂)を運搬中の図であり、荷崩れや落下が発生しないことを示している斜視図である。
符号の説明
1 ポリウレタンフォーム
2 金属板
3 ポリウレタンフォーム
4 金属製フック
5 荷支持部材
6 フォーク
7 運搬補助具
8 パレット
9 20L缶
10 結わえヒモ
11 パレット
12 20L缶
13 結わえヒモ

Claims (4)

  1. パッレトに積載された缶又はケースをフォークリフトで運搬する際に用いられる荷崩れ防止用の運搬補助具であって、フォークリフトの荷支持部材の前面に設置され、荷支持部材と缶又はケースの側面との隙間を埋める発泡樹脂製緩衝材からなる運搬補助具。
  2. 前記運搬補助具の厚さが5〜50cmである実用新案登録請求の範囲第1項記載の運搬補助具。
  3. 前記運搬補助具が取り外し可能である実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項記載の運搬補助具。
  4. 前記運搬補助具が、油圧シリンダーを介して荷支持部材の前面に設置され、缶又はケースの側面との隙間の距離に応じて運搬補助具を遠隔操作で前後に移動することができる実用新案登録請求の範囲第1項〜第3項のいずれか記載の運搬補助具。
JP2008000660U 2008-02-12 2008-02-12 フォークリフト用運搬補助具 Expired - Fee Related JP3141152U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011102918A3 (en) * 2010-02-16 2011-11-10 Sharp Geoff R Pallet and product protector
EP3138756A1 (de) * 2015-09-01 2017-03-08 Jungheinrich Aktiengesellschaft Flurförderzeug

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