JP3140938B2 - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

電気掃除機の吸込口体

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JP3140938B2 JP07098481A JP9848195A JP3140938B2 JP 3140938 B2 JP3140938 B2 JP 3140938B2 JP 07098481 A JP07098481 A JP 07098481A JP 9848195 A JP9848195 A JP 9848195A JP 3140938 B2 JP3140938 B2 JP 3140938B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機の吸込口体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気掃除機の吸込口体と
しては、例えば、特開平5−111449号公報に記載
されているものが知られている。このものは、吸込口本
体の前側下面に形成された吸込口に臨んで2本の回転清
掃体を配設したものである。これら回転清掃体は、吸込
口本体内後側に設けられたモ−タの駆動力が吸込口本体
内左右方向一端側に設けられたギアを介して伝達される
ことにより、互いに逆方向に、かつ、異なる回転数で回
転されるものである。そして、モ−タを回転させると、
互いに逆方向に回転する回転清掃体は、じゅうたんの毛
を両方向から掻き上げるため、補収効果を向上できるも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の吸込口体で
は、吸込口本体内後側にモ−タが前側に回転清掃体がそ
れぞれ設けられていることから、壁際や家具の際を掃除
するときには、吸込口本体の前面を壁などに当接させる
ことにより回転清掃体で壁際などの塵埃を掻き上げるこ
とができる。ところで、部屋の隅に家具が置いてあり壁
と家具との間を掃除するようなときに、吸込口本体の前
面を家具などに当接させることがでぎず後面を当接させ
なければならない場合がある。このような場合、従来の
吸込口体では、吸込口本体後側には回転清掃体が設けら
れていないことから、家具の際などでは充分に塵埃を掻
き上げることができないという問題があった。
【0004】また、モ−タから回転力を伝達させるため
のギアなどが両回転清掃体とも吸込口本体の左右方向一
端側に設けられていることから、この一端側のギアなど
の下方は塵埃を掻き上げることができない。このため、
部屋の隅を掃除するときに、この一端側を壁に当接させ
なければならない場合には、壁際の塵埃を充分に掻き上
げることができないという問題があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、吸込口本体の前側、後側とも回転清掃体で塵埃を掻
き上げることで壁際等の塵埃を充分に掻き上げることが
できるとともに、吸込口本体の幅一杯まで回転清掃体で
塵埃を掻き上げることができる電気掃除機の吸込口体を
得ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、少なくとも1つの駆動源を収納して左右
方向に横長に形成された吸込口本体と、この吸込口本体
の底面に横長に形成した吸込口と同方向に延びて横長に
形成されるとともに前記吸込口に臨んで設けられ、か
つ、前記吸込口と同方向に延びる横長な軸回りに回転す
るとともに、前記横長な軸の方向の一部分に回転手段を
有した回転清掃体と、前記回転手段と前記駆動源とを連
結して前記駆動源から前記回転手段に駆動力を伝達する
連結手段と、前記吸込口に連通する回転管とを具備する
電気掃除機の吸込口体において、前記回転清掃体は、前
記駆動源よりも操作方向前方に位置するととともに第1
の連結手段を介して前記駆動源に連結される第1の回転
手段を有する第1の回転清掃体と、前記駆動源よりも操
作方向後方に位置するととともに第2の連結手段を介し
て前記駆動源に連結される第2の回転手段を有する第2
の回転清掃体とからなり、前記第1の回転手段と前記第
2の回転手段とを、操作方向に重合しないように前記吸
込口本体の横長方向に位置をずらして設けたことを特徴
とする。
【0007】
【作用】本発明の構成においては、第1の回転清掃体を
駆動源の前方に、第2の回転清掃体を駆動源の後方にそ
れぞれ設けていることから、吸込口本体の前端部及び後
端部に回転清掃体を配設できる。このため、壁などに吸
込口本体の前面を当接させる場合でも後面を当接させる
場合でも、回転清掃体で壁際などの塵埃を充分に掻き上
げることができる。また、駆動源から駆動力を伝達され
る第1の回転手段と第2の回転手段とがある位置では塵
埃を掻き上げることはできないにも拘らず、これら両回
転手段を、前記吸込口本体の操作方向に重合しないよう
に吸込口本体の横長方向に位置をずらして設けたから、
第1の回転清掃体と第2の回転清掃体とからなる回転清
掃体で、吸込口本体の幅一杯まで塵埃を掻き上げること
ができる。
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図5を参照して
本発明の第1実施形態を説明する。
【0010】図1は本発明の第1実施形態に係る電気掃
除機の吸込口体の上ケースを取外した状態の上面図、図
2は同吸込口体の側断面図、図3は同吸込口体の下面
図、図4は同吸込口体の前カバーを取外した状態の斜視
図、図5は同吸込口体の回転清掃体の斜視図である。
【0011】1は横長の吸込口体で、この吸込口体1
は、吸込口本体2と吸込口本体2の略中央部に回転自在
に取付けられる回転管3とからなる。
【0012】5は横長で上方が開口した下ケースで、こ
の下ケース5の底面の操作方向前方および後方には、
3に示すように横長の略長方形をした第1の吸込口6と
第2の吸込口7とが第1の電動機8および第2の電動機
9を挟んでそれぞれ開口して形成されている。さらに、
底面中央部の両側には、駆動源となる第1の電動機8お
よび第2の電動機9を固定する略コ字形の第1の支持体
10および第2の支持体11とが形成されている。ま
た、下ケース5の両側面の操作方向前方および電動機
8,9よりも後方には、第1の支持溝14および第2の
支持溝15がそれぞれ対向して形成されている。
【0013】図2等に示すように、下ケ−ス5の上端全
周には、バンバ−18が係合して取付けられている。さ
らに、下ケ−ス5の前方および後方には、下方に開口し
た嵌合溝50がそれぞれ形成され、これら嵌合溝50に
は、ゴム等の材料からなるシ−リングリップ51がそれ
ぞれ嵌着される。
【0014】19は、図4に示すように、横長で下方に
開口した箱状の上ケ−スで、この上ケ−ス19には、下
ケ−ス5に取付けられる第1の電動機8および第2の電
動機9を覆うようにバンバ−18に係合して取付けら
れ、図示しないねじで下ケ−ス5に取付けられる。
【0015】上ケ−ス19は、吸込口本体2の外郭上面
を形成するカバ−部20とこのカバ−部20下面の中央
両側には、図1に示すように、略U字形に形成した第1
の隔壁12および第2の隔壁13がそれぞれ設けられて
いる。さらに、第1の隔壁12と第2の隔壁13との間
には、図2に示す、操作方向の前方に設けられた第1の
吸込口6および駆動源となる電動機8,9よりも操作方
向の後方に設けられた第2の吸込口7からの吸込気流の
流路となる流路室21が形成され、第1の吸込口6側に
は、第1の流入口16が、第2の吸込口7側には、第2
の流入口17がそれぞれ形成されている。さらに、第1
の隔壁12と第2の隔壁13とが対向してそれぞれ形成
された支持隔壁22には、吸込気流の流路となる中空状
の回転管3が回転可能に軸支して取付けられる。
【0016】次ぎに、下ケ−ス5に上ケ−ス19を取付
けることにより、吸込口本体2の操作方向前方には、第
1の回転ブラシ25が回転支持される第1の回転ブラシ
室26が、電動機8,9よりも操作方向後方には、第2
の回転ブラシ27が回転支持される第2の回転ブラシ室
28が区画形成されている。さらに、上ケ−ス19の幅
方向中央には流路室21が、左右には駆動源となる第1
の電動機8が収納される第1の電動機室29と第2の電
動機9が収納される第2の電動機室30とが区画形成さ
れる。
【0017】回転清掃体である第1の回転ブラシ25ま
たは第2の回転ブラシ27は、例えば、図5に示すよう
な構造で、略円柱状をしたブラシ台35の周面に弾性体
からなる回転ブレ−ド36が螺旋状に取付けられてい
る。さらに、この回転ブレ−ド36の一面側には、拭
き、および磨き効果のある繊維質のブラシ37が取付け
られ、一方端側のブラシ37は外方に傾けて取付けられ
ている。
【0018】横長なブラシ台35の軸方向の一方端に
は、第1の回転手段または第2の回転手段となる第1の
ギァ39または第2のギァ41がブラシ台35と一体的
に取付けられ、角状の支持軸40がブラシ台35および
第1の回転ブラシ25または第2の回転ブラシ27の
部からそれぞれ突出して取付けられ、支持軸40に対し
てブラシ台35と第1のギァ39または第2のギァ41
とが、第1の回転ブラシ25または第2の回転ブラシ2
7の軸回りに回転する。
【0019】次ぎに、吸込口体の組立て手順につき説明
する。
【0020】最初に、図1に示すように、下ケ−ス5の
中央両側に形成した第1の支持体10および第2の支持
体11に第1の電動機8および第2の電動機9を取付け
る。取付ける際、第1の電動機8および第2の電動機9
の出力軸の先端に、それぞれ一体的に取付けられた第1
のギァ31および第2のギァ32に連結手段である第1
のタイミングベルト33および第2のタイミングベルト
34を引掛けて取付ける。
【0021】次ぎに、第1のタイミングベルト33を第
1の回転ブラシ25の第1の回転手段である第1のギァ
39に引掛けてから、第1の回転ブラシ25に回転自在
に設けた角状の支持軸40を、下ケ−ス5の前方にそれ
ぞれ溝状に形成した第1の支持溝14の間に上方からス
ライドさせて取付ける。同様にして、第2のタイミング
ベルト34を第2の回転ブラシ27の第2の回転手段と
なる第2のギァ41に引掛けてから、第2の回転ブラシ
27に回転自在に設けた角状の支持軸40を下ケ−ス5
の後方にそれぞれ溝状に形成した第2の支持溝15の間
に、上方からスライドさせて取付ける。
【0022】最後に、図2,4に示すように、回転管3
を取付けた上ケ−ス19を下ケ−ス5に図示しないねじ
で取付けたのち、第1のカバ−23および第2のカバ−
24を取付ける。
【0023】吸込口体1の組立状態では、図1に示され
るように第1の回転ブラシ25の一方端には、第1のタ
イミングベルト33が取付けられ、ブラシ37の傾斜さ
れた端部を有する第1の回転ブラシ25の他方端、下
ケース5の一方の端壁5aに接触位置するように、第1
の吸込口6に臨んで第1の回転ブラシ25が設けられて
いる。一方、第1のタイミングベルト33の後方に位置
して第2の吸込口7に臨んで設けられている第2の回転
ブラシ27は、そのブラシ37の傾斜された端部を有す
る第2の回転ブラシ27の一方端が、下ケース5の他方
の端壁5bに接触位置するように設けられているととも
に、第2の回転ブラシ27の他方端には第2のタイミン
グベルト41が取付けられている。そのため、下ケース
5の横幅一杯まで掃除できる構造となっている。
【0024】なお、第1実施形態では、駆動源として2
つの電動機8、9を使用して説明したが、図6の第2実
施形態に示すように、1つの電動機89を使用し、この
電動機89に対してて操作方向の前方および後方に設け
た回転ブラシ25、27を回転駆動させるものでもよ
い。この場合、図6に示されるように第1の吸込口6に
臨んで設けた第1の回転ブラシ25に対する第1のタイミ
ングベルト33の取付け位置とは異なり、第2の吸込口
7に臨んで設けた第2の回転ブラシ27の軸方向中間部
に第2のタイミングベルト34を掛けて、この第2の回
転ブラシ27をその軸回りに回転駆動させてもよい。
【0025】さらに、上記両実施形態では、前後2本の
回転ブラシで説明したが、これに限定されず2本以上の
回転ブラシを使用するものでもよい。
【0026】次に上記第1実施形態の動作を説明する。
【0027】第1の回転清掃体である第1の回転ブラシ
25を駆動源である電動機8,9の前方に、第2の回転
清掃体である第2の回転ブラシ27を駆動源である電動
機8,9の後方にそれぞれ設けていることから、吸込口
本体2の前端部および後端部に第1の回転ブラシ25お
よび第2の回転ブラシ27をそれぞれ配設できる。この
ため、壁などに吸込口本体2の前面を当接させる場合で
も後面を当接させる場合でも、回転ブラシで壁際などの
塵埃を充分に掻き上げることができる。
【0028】次ぎに、駆動源である第1の電動機8から
駆動力を伝達される第1の回転手段である第1のギァ3
9および駆動源である第2の電動機9から駆動力を伝達
される第2の回転手段であるギァ41とは、図1に示さ
れているように前記吸込口本体2の操作方向に重合しな
いように吸込口本体2の横幅方向に位置をずらして設け
られていることから、第1の回転ブラシ25と第2の回
転ブラシ27とにより吸込口本体2の幅一杯まで塵埃を
掻き上げることができる。
【0029】さらに、回転管3を挟んで左右に駆動源で
ある第1の電動機8および第2の電動機9を設けたの
で、吸込口体1のバランスを取ることができ、操作性の
よい吸込口体が得られる。
【0030】
【発明の効果】以上詳記したように請求項1の発明によ
れば、回転清掃体を吸込口本体の前端部および後端部に
配設できるため、壁などに吸込口本体の前面を当接させ
る場合でも後面を当接させる場合でも、回転清掃体で壁
際などの塵埃を充分に掻き上げることができる。更に、
駆動源から駆動力を伝達される第1の回転手段と第2の
回転手段とは、前記吸込口本体の操作方向に重合しない
ように吸込口本体の横幅方向に位置をずらして設けられ
ていることから、第1の回転清掃体と第2の回転清掃体
とからなる回転清掃体で吸込口本体の幅一杯まで塵埃を
掻き上げることができる。このため、清掃効率を向上さ
せることができる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電気掃除機の吸込
口体の上ケースを取外した状態を示す上面図。
【図2】同実施形態における電気掃除機の吸込口体を示
側断面図
【図3】同実施形態における電気掃除機の吸込口体を示
す下面図。
【図4】同実施形態における電気掃除機の吸込口体の前
カバーを取外した状態を示す斜視図。
【図5】同実施形態における電気掃除機の吸込口体の回
転清掃体を示す斜視図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る電気掃除機の吸込
口体を示す下面図。
【符号の説明】1…吸込口体 2…吸込口本体 3…回転管 6…第1の吸込口 7…第2の吸込口 8…第1の電動機(駆動源) 9…第2の電動機(駆動源) 25…第1の回転ブラシ(第1の回転清掃体) 27…第2の回転ブラシ(第2の回転清掃体) 39…第1のギァ(第1の回転手段) 41…第2のギァ(第2の回転手段) 33…第1のタイミングベルト(第1の連結手段) 34…第2のタイミングベルト(第2の連結手段)89…電動機(駆動源)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−228083(JP,A) 特開 平2−140122(JP,A) 実開 昭54−24268(JP,U) 実開 昭50−75771(JP,U) 実開 昭57−158443(JP,U) 実開 昭57−51435(JP,U) 実開 昭56−120144(JP,U) 特公 昭52−26062(JP,B2) 実公 平7−7880(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの駆動源を収納して左右方
    向に横長に形成された吸込口本体と、 この吸込口本体の底面に横長に形成した吸込口と同方向
    に延びて横長に形成されるとともに前記吸込口に臨んで
    設けられ、かつ、前記吸込口と同方向に延びる横長な軸
    回りに回転するとともに、前記横長な軸の方向の一部分
    に回転手段を有した回転清掃体と、 前記回転手段と前記駆動源とを連結して前記駆動源から
    前記回転手段に駆動力を伝達する連結手段と、 前記吸込口に連通する回転管とを具備する電気掃除機の
    吸込口体において、 前記回転清掃体は、 前記駆動源よりも操作方向前方に位置するととともに第
    1の連結手段を介して前記駆動源に連結される第1の回
    転手段を有する第1の回転清掃体と、 前記駆動源よりも操作方向後方に位置するととともに第
    2の連結手段を介して前記駆動源に連結される第2の回
    転手段を有する第2の回転清掃体とからなり、 前記第1の回転手段と前記第2の回転手段とを、操作方
    向に重合しないように前記吸込口本体の横長方向に位置
    をずらして設けた ことを特徴とする電気掃除機の吸込口
    体。
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