JPH08289863A - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

電気掃除機の吸込口体

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JPH08289863A
JPH08289863A JP9848195A JP9848195A JPH08289863A JP H08289863 A JPH08289863 A JP H08289863A JP 9848195 A JP9848195 A JP 9848195A JP 9848195 A JP9848195 A JP 9848195A JP H08289863 A JPH08289863 A JP H08289863A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、吸込口本体の前側、後側とも回転清
掃体で塵埃を掻き上げることで壁際などの塵埃を充分に
掻き上げることができる吸込口体を得ることを目的とす
る。 【構成】少なくとも1つの駆動源を収納した吸込口本体
と、この吸込口本体の底面に形成した吸込口に臨んで設
けられ駆動源により回転駆動される回転清掃体と、吸込
口に連通する接続管とを設けた電気掃除機の吸込口体に
おいて、回転清掃体は、駆動源よりも操作方向前方に位
置する第1の回転清掃体25と、駆動源よりも操作方向
後方に位置する第2の回転清掃体27とからなることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機の吸込口体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気掃除機の吸込口体と
しては、例えば、特開平5−111449号公報に記載
されているものが知られている。このものは、吸込口本
体の前側下面に形成された吸込口に臨んで2本の回転清
掃体を配設したものである。これら回転清掃体は、吸込
口本体内後側に設けられたモ−タの駆動力が吸込口本体
内左右方向一端側に設けられたギアを介して伝達される
ことにより、互いに逆方向に、かつ、異なる回転数で回
転されるものである。そして、モ−タを回転させると、
互いに逆方向に回転する回転清掃体は、じゅうたんの毛
を両方向から掻き上げるため、補収効果を向上できるも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の吸込口体で
は、吸込口本体内後側にモ−タが前側に回転清掃体がそ
れぞれ設けられていることから、壁際や家具の際を掃除
するときには、吸込口本体の前面を壁などに当接させる
ことにより回転清掃体で壁際などの塵埃を掻き上げるこ
とができる。ところで、部屋の隅に家具が置いてあり壁
と家具との間を掃除するようなときに、吸込口本体の前
面を家具などに当接させることがでぎず後面を当接させ
なければならない場合がある。このような場合、従来の
吸込口体では、吸込口本体後側には回転清掃体が設けら
れていないことから、家具の際などでは充分に塵埃を掻
き上げることができないという問題があった。
【0004】また、モ−タから回転力を伝達させるため
のギアなどが両回転清掃体とも吸込口本体の左右方向一
端側に設けられていることから、この一端側のギアなど
の下方は塵埃を掻き上げることができない。このため、
部屋の隅を掃除するときに、この一端側を壁に当接させ
なければならない場合には、壁際の塵埃を充分に掻き上
げることができないという問題があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、請求項1の発明は吸込口本体の前側、後側とも回転
清掃体で塵埃を掻き上げることで壁際などの塵埃を充分
に掻き上げることができる吸込口体を得ることを目的と
し、請求項2の発明は吸込口本体の左右両側とも回転清
掃体で塵埃を掻き上げることで壁際などの塵埃を充分に
掻き上げることができる吸込口体を得ることを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の電気掃除機の吸込口体は、少なくと
も1つの駆動源を収納した吸込口本体と、この吸込口本
体の底面に形成した吸込口に臨んで設けられ前記駆動源
により回転駆動される回転清掃体と、前記吸込口に連通
する接続管とを設けた電気掃除機の吸込口体において、
前記回転清掃体は、前記駆動源よりも操作方向前方に位
置する第1の回転清掃体と、前記駆動源よりも操作方向
後方に位置する第2の回転清掃体とからなることを特徴
とする。請求項2記載の電気掃除機の吸込口体は、少な
くとも1つの駆動源を収納した吸込口本体と、この吸込
口本体の底面に形成した吸込口に臨んで設けられ回転手
段を有する回転清掃体と、前記回転手段と前記駆動源と
を連結して前記駆動源から前記回転手段に駆動力を伝達
する連結手段と、前記吸込口に連通する接続管とを設け
た電気掃除機の吸込口本体において、前記回転清掃体
は、操作方向の前方に位置するとともに第1の連結手段
を介して前記駆動源に連結される第1の回転手段を有す
る第1の回転清掃体と、前記第1の回転清掃体の後方に
位置するとともに第2の連動手段を介して前記駆動源に
連結される第2の回転手段を有する第2の回転清掃体と
からなり、前記第1の回転手段と前記第2の回転手段と
は、前記吸込口本体の操作方向に重合しないように設け
たことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1記載の構成においては、第1の回転清
掃体を駆動源の前方に、第2の回転清掃体を駆動源の後
方にそれぞれ設けていることから、吸込口本体の前端部
および後端部に回転清掃体を配設できる。このため、壁
などに吸込口本体の前面を当接させる場合でも後面を当
接させる場合でも、回転清掃体で壁際などの塵埃を充分
に掻き上げることができる。
【0008】請求項2記載の構成においては、駆動源か
ら駆動力を伝達される第1の回転手段と第2の回転手段
とは、前記吸込口本体の操作方向に重合しないように設
けられていることから、第1の回転清掃体と第2の回転
清掃体とからなる回転清掃体で吸込口本体の幅一杯まで
塵埃を掻き上げることができる。
【0009】
【実施例】以下、図1ないし図6を参照して本発明の実
施例を説明する。
【0010】図1は本発明の第1実施例に係る電気掃除
機の吸込口体の上ケ−スを取外した状態の上面図であ
る。
【0011】1は横長の吸込口体で、この吸込口体1
は、吸込口本体2と吸込口本体2の略中央部に回転自在
に取付けられる回転管3とからなる。
【0012】5は横長で上方が開口した下ケ−スで、こ
の下ケ−ス5の底面の操作方向前方および後方には、横
長の略長方形をした第1の吸込口6と第2の吸込口7と
が第1の電動機8および第2の電動機9を挟んでそれぞ
れ開口して形成されている。さらに、底面中央部の両側
には、駆動源となる第1の電動機8および第2の電動機
9を固定する略コ字形の第1の支持体10および第2の
支持体11とが形成されている。また、下ケ−ス5の両
側面の操作方向前方および電動機8,9よりも後方に
は、第1の支持溝14および第2の支持溝15がそれぞ
れ対向して形成されている。
【0013】図2等に示すように、下ケ−ス5の上端全
周には、バンバ−18が係合して取付けられている。さ
らに、下ケ−ス5の前方および後方には、下方に開口し
た嵌合溝50がそれぞれ形成され、これら嵌合溝50に
は、ゴム等の材料からなるシ−リングリップ51がそれ
ぞれ嵌着される。
【0014】19は、図4に示すように、横長で下方に
開口した箱状の上ケ−スで、この上ケ−ス19には、下
ケ−ス5に取付けられる第1の電動機8および第2の電
動機9を覆うようにバンバ−18に係合して取付けら
れ、図示しないねじで下ケ−ス5に取付けられる。
【0015】上ケ−ス19は、吸込口本体2の外郭上面
を形成するカバ−部20とこのカバ−部20下面の中央
両側には、図1に示すように、略U字形に形成した第1
の隔壁12および第2の隔壁13がそれぞれ設けられて
いる。さらに、第1の隔壁12と第2の隔壁13との間
には、図2に示す、操作方向の前方に設けられた第1の
吸込口6および駆動源となる電動機8,9よりも操作方
向の後方に設けられた第2の吸込口7からの吸込気流の
流路となる流路室21が形成され、第1の吸込口6側に
は、第1の流入口16が、第2の吸込口7側には、第2
の流入口17がそれぞれ形成されている。さらに、第1
の隔壁12と第2の隔壁13とが対向してそれぞれ形成
された支持隔壁22には、吸込気流の流路となる中空状
の回転管3が回転可能に軸支して取付けられる。
【0016】次ぎに、下ケ−ス5に上ケ−ス19を取付
けることにより、吸込口本体2の操作方向前方には、第
1の回転ブラシ25が回転支持される第1の回転ブラシ
室26が、電動機8,9よりも操作方向後方には、第2
の回転ブラシ27が回転支持される第2の回転ブラシ室
28が区画形成されている。さらに、上ケ−ス19の幅
方向中央には流路室21が、左右には駆動源となる第1
の電動機8が収納される第1の電動機室29と第2の電
動機9が収納される第2の電動機室30とが区画形成さ
れる。
【0017】回転清掃体である第1の回転ブラシ25ま
たは第2の回転ブラシ27は、例えば、図5に示すよう
な構造で、略円柱状をしたブラシ台35の周面に弾性体
からなる回転ブレ−ド36が螺旋状に取付けられてい
る。さらに、この回転ブレ−ド36の一面側には、拭
き、および磨き効果のある繊維質のブラシ37が取付け
られ、一方端側のブラシ37は外方に傾けて取付けられ
ている。
【0018】ブラシ台35の一方端には、第1の回転手
段または第2の回転手段となる第1のギァ39または第
2のギァ41がブラシ台35と一体的に取付けられ、角
状の支持軸40がブラシ台および回転手段の端部からそ
れぞれ突出して取付けられ、支持軸40に対してブラシ
台35および回転手段39が回転する。
【0019】次ぎに、吸込口体の組立て手順につき説明
する。
【0020】最初に、図1に示すように、下ケ−ス5の
中央両側に形成した第1の支持体10および第2の支持
体11に第1の電動機8および第2の電動機9を取付け
る。取付ける際、第1の電動機8および第2の電動機9
の出力軸の先端に、それぞれ一体的に取付けられた第1
のギァ31および第2のギァ32に連結手段である第1
のタイミングベルト33および第2のタイミングベルト
34を引掛けて取付ける。
【0021】次ぎに、第1のタイミングベルト33を第
1の回転ブラシ25の第1の回転手段である第1のギァ
39に引掛けてから、第1の回転ブラシ25に回転自在
に設けた角状の支持軸40を、下ケ−ス5の前方にそれ
ぞれ溝状に形成した第1の支持溝14の間に上方からス
ライドさせて取付ける。同様にして、第2のタイミング
ベルト34を第2の回転ブラシ27の第2の回転手段と
なる第2のギァ41に引掛けてから、第2の回転ブラシ
27に回転自在に設けた角状の支持軸40を下ケ−ス5
の後方にそれぞれ溝状に形成した第2の支持溝15の間
に、上方からスライドさせて取付ける。
【0022】最後に、図2,4に示すように、回転管3
を取付けた上ケ−ス19を下ケ−ス5に図示しないねじ
で取付けたのち、第1のカバ−23および第2のカバ−
24を取付ける。
【0023】なお、吸込口体の組立状態では、第1の回
転ブラシ25の一方端には、第1のタイミングベルト3
3が取付けられ、他方端は、下ケ−ス5の隔壁に接触す
る位置まで、ブラシ37を傾斜させて第1の吸込口6に
臨むように形成されている。一方、第1のタイミングベ
ルト33の後方に位置して設けられている第2の回転ブ
ラシ27のブラシ37は、下ケ−ス5の隔壁に接触する
位置までブラシ37を傾斜させて設けているため、下ケ
−ス5の隔壁幅一杯まで掃除できる構造となっている。
【0024】なお、第1の実施例では、駆動源として2
つの電動機を使用して説明したが、図7に示すように、
1つの電動機を使用して操作方向の前方および電動機よ
りも後方に設けた回転ブラシを回転駆動させるものでも
よい。
【0025】さらに、実施例では、前後2本の回転ブラ
シで説明したが、これに限定されず2本以上の回転ブラ
シを使用するものでもよい。
【0026】次に上記実施例の動作を説明する。
【0027】第1の回転清掃体である第1の回転ブラシ
25を駆動源である電動機8,9の前方に、第2の回転
清掃体である第2の回転ブラシ27を駆動源である電動
機8,9の後方にそれぞれ設けていることから、吸込口
本体2の前端部および後端部に第1の回転ブラシ25お
よび第2の回転ブラシ27をそれぞれ配設できる。この
ため、壁などに吸込口本体2の前面を当接させる場合で
も後面を当接させる場合でも、回転ブラシで壁際などの
塵埃を充分に掻き上げることができる。
【0028】次ぎに、駆動源である第1の電動機8から
駆動力を伝達される第1の回転手段である第1のギァ3
9および駆動源である第2の電動機9から駆動力を伝達
される第2の回転手段である第2のギァ41とは、前記
吸込口本体2の操作方向に重合しないように設けられて
いることから、第1の回転ブラシ25と第2の回転ブラ
シ27とにより吸込口本体2の幅一杯まで塵埃を掻き上
げることができる。
【0029】さらに、回転管3を挟んで左右に駆動源で
ある第1の電動機8および第2の電動機9を設けたの
で、吸込口体1のバランスを取ることができ、操作性の
よい吸込口体が得られる。
【0030】
【発明の効果】以上詳記したように請求項1の発明によ
れば、回転清掃体を吸込口本体の前端部および後端部に
配設できるため、壁などに吸込口本体の前面を当接させ
る場合でも後面を当接させる場合でも、回転清掃体で壁
際などの塵埃を充分に掻き上げることができる。
【0031】また、請求項2の発明によれば、駆動源か
ら駆動力を伝達される第1の回転手段と第2の回転手段
とは、前記吸込口本体の操作方向に重合しないように設
けられていることから、第1の回転清掃体と第2の回転
清掃体とからなる回転清掃体で吸込口本体の幅一杯まで
塵埃を掻上げることができる。このため、清掃効率を向
上させることができるとともに、壁などに吸込口本体の
左側を当接させる場合でも右側を当接させる場合でも、
壁際の塵埃を充分に掻き上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電気掃除機の吸込口
体の上ケ−スを取外した状態を示す上面図。
【図2】同実施例における電気掃除機の吸込口体を示す
側面断面図。
【図3】同実施例における電気掃除機の吸込口体を示す
下面図。
【図4】同実施例における電気掃除機の吸込口体の前カ
バ−を取外した状態を示す斜視図。
【図5】同実施例における電気掃除機の吸込口体の回転
清掃体を示す斜視図。
【図6】同実施例における回転清掃体の回転方向を示す
平面図。
【図7】本発明の第2実施例に係る電気掃除機の吸込口
体を示す下面図。
【符号の説明】
8…第1の電動機(駆動源), 9…第2の電動機(駆動源), 25…第1の回転ブラシ(第1の回転清掃体), 27…第2の回転ブラシ(第2の回転清掃体), 39…第1のギァ(第1の回転手段), 41…第2のギァ(第2の回転手段), 33…第1のタイミングベルト(第1の連結手段), 34…第2のタイミングベルト(第2の連動手段)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの駆動源を収納した吸込口
    本体と、 この吸込口本体の底面に形成した吸込口に臨んで設けら
    れ前記駆動源により回転駆動される回転清掃体と、 前記吸込口に連通する接続管とを設けた電気掃除機の吸
    込口体において、 前記回転清掃体は、 前記駆動源よりも操作方向前方に位置する第1の回転清
    掃体と、 前記駆動源よりも操作方向後方に位置する第2の回転清
    掃体とからなることを特徴とする電気掃除機の吸込口
    体。
  2. 【請求項2】少なくとも1つの駆動源を収納した吸込口
    本体と、 この吸込口本体の底面に形成した吸込口に臨んで設けら
    れ回転手段を有する回転清掃体と、 前記回転手段と前記駆動源とを連結して前記駆動源から
    前記回転手段に駆動力を伝達する連結手段と、 前記吸込口に連通する接続管とを設けた電気掃除機の吸
    込口本体において、 前記回転清掃体は、 操作方向の前方に位置するとともに第1の連結手段を介
    して前記駆動源に連結される第1の回転手段を有する第
    1の回転清掃体と、 前記第1の回転清掃体の後方に位置するとともに第2の
    連動手段を介して前記駆動源に連結される第2の回転手
    段を有する第2の回転清掃体とからなり、 前記第1の回転手段と前記第2の回転手段とは、前記吸
    込口本体の操作方向に重合しないように設けたことを特
    徴とする電気掃除機の吸込口体。
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