JP3140287U - ネックガード - Google Patents

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Abstract

【課題】取り扱いが簡便であり、使い心地やファッション性に優れ、紫外線等から首元を確実に保護する廉価なネックガードを提供する。
【解決手段】紫外線遮蔽特性繊維で織ったレース布素材が用いられ、このレース布素材5に袋縫いを施すとともに幅方向の略中央部で長さ方向の略全長に亘る縫縮部位6を形成して両側部位にギャザーを形成してなるネックガード本体2と、このネックガード本体2の縫縮部位6の両端近傍の表裏面に相対して取り付けられて重ね合わせた両端部を結合するスナップ3を構成する一対のスナップ半体とから構成される。
【選択図】図1

Description

本考案は、着衣から露出する首元を保護するネックガードに関する。
女性等にとっては、外出等に際して日焼け止め対策(紫外線対策)は極めて重要な課題であり、日焼け止めのための様々な日焼け止めグッズが提供されている。日焼け止めグッズとしては、日焼け止めクリームなどとともに紫外線遮蔽特性繊維で織った日傘や帽子或いはシャツ等が有効であるが、着衣から露出する首元部分を保護することが極めて厄介である。首元部分の保護、すなわちネックガードについては、例えば特許文献1や特許文献2が提案されている。
特許文献1に開示されたネック用交線遮断ウエアは、紫外線遮蔽繊維を素材として、ハイネックのネックガード部とその下端にケープ状に連なるスカート部とから構成される。ネック用交線遮断ウエアは、前開き型であることから着脱が容易であり化粧落ちや髪型の乱れを生じさせることも無く、紫外線高遮蔽率性の布地により紫外線を遮断して首元をしっかりと保護する。ネック用交線遮断ウエアは、スカート部により外見上アンダーウエアを着込んだ形態を生成することで、軽装感を維持し、おしゃれ感覚を高めるといった作用を奏する。
ネック用交線遮断ウエアは、ハイネックのネックガード部が剛性を有しており紫外線の遮断特性を高めるためには全域に亘って首元に密着されなければならない。ネック用交線遮断ウエアにおいては、このために真夏や長時間に亘り装着するような場合には、首元に汗が噴き出したりムレたりすることから到底使用することができない。また、ネック用交線遮断ウエアは、剛性を有するネックガード部により折り畳んで手軽に持ち運びすることが困難である。ネック用交線遮断ウエアは、その形態から比較的高価であり、上述した種々の問題も有ることで実用化が困難と思われる。
特許文献2に開示されたネックウエアも、紫外線高遮蔽率性の布地を用いて、首の周囲を覆う首被覆部と首の付け根回りを覆う見頃部を前開き型とした基本形態において上述した特許文献1のネック用交線遮断ウエアと同等である。したがって、ネックウエアは、着脱の容易性や紫外線遮蔽特性を有しているものの、真夏時や長時間の使用の困難性、使い勝手、再装着時の皺よりによる体裁低下等の問題がある。ネックウエアは、特許文献1のネック用交線遮断ウエアと比較してから、首被覆部や見頃部がさらに強固な部位であるとともに裏打ち部まで設けられたワイシャツ或いはブラウスの形態であることから、長時間使用や使い勝手等の問題は一層顕著であり、また高価となって実用化の困難性はさらに大きいと思われる。
特開平8−188906号公報 登録実用新案第3127119号公報
ネックガードにおいては、着脱の容易性や紫外線遮蔽特性或いはファション性等の要求仕様については、上述した特許文献に開示されている。ネックガードにおいては、真夏や長時間に亘って着用していても使用者に対して苦痛や不快感を感じさせることなく首元を確実に保護することが必要である。ネックガードにおいては、室内等においては取り外されてバック等にしまわれる。ネックガードにおいては、コンパクトに収納することが可能であるとともに、再使用に際しては皺よりによりファション性が損なわれることがあってはならない。
したがって、本考案は、上述したネックガードの要求仕様を満たし、取り扱いが簡便であり、使い心地やファッション性に優れ、紫外線等から首元を確実に保護する廉価なネックガードを提供することを目的に提案されたものである。
上述した目的を達成する本考案にかかるネックガードは、紫外線遮蔽特性繊維で織った横長矩形のレース布素材が用いられ、このレース布素材を幅方向に2つ折りして袋縫いを施すとともに幅方向の略中央部において長さ方向の略全長に亘り縫縮めを施した縫縮部位に沿った両側部位にギャザーを形成してなるネックガード本体と、このネックガード本体の縫縮部位の両端近傍の表裏面に相対して取り付けられて重ね合わせた両端部を結合するスナップを構成する一対のスナップ半体とから構成される。
ネックガードは、展開状態で首元に巻き付けて縫縮部位の両端部を重ね合わせて相対するスナップ半体を結合する簡易な操作により着用され、その素材特性により紫外線から首元を確実に保護する。ネックガードは、レース布素材の特性と袋縫いの構造と縫縮部位に沿った両側部位のギャザーとの構成により、軽量でかつ良好な通気性を有し、より効果的な紫外線遮蔽特性を奏し、真夏の着用も苦にならず良好な使い心地を以って着用される。ネックガードは、大きな力が加えられると外れるスナップを用いて両端部を結合する構造であり、万一何かに引っ掛かって首元に大きな引張り力が作用された場合でもスナップが外れて安全性が確保される。ネックガードは、各色のレース布素材と全体に設けられたギャザーとの構成により、衣服との調和を図りやすくファッション性に優れるとともに不要な際には簡単に取り外してコンパクトな状態でバック等に入れられ、再着用時の皺によるファッション性の低下といった問題も無い。
また、ネックガードは、ネックガード本体に、裏面側に取り付けた一方のスナップ半体に対向して縫縮部位の一方端部の表面に飾り体が設けられる。ネックガードは、飾り体として例えば共布で製作したリボン等を取り付けることによりファッション性も向上し、またこの飾り体によりスナップ位置も容易に識別されるとともに取り外しも簡単に行うことが可能である。
さらに、ネックガードは、ネックガード本体が、レース布素材に袋縫いを施した中間体を裏返すことにより縫い代部分を内部に納めた袋体とされる。ネックガードは、レース布素材の端部や裁断端である縫い代部分をネックガード本体の内部に納めて多層構造としたことにより、レース布素材を用いても紫外線防止効果が確実に奏されるようにするとともに着用した状態での肌当たりが良好に保持されるようにしかつ裁断端からの繊維のほつれ等の発生が抑制されるようにする。
さらに、ネックガードは、ネックガード本体が、縫縮部位で区分される上部ギャザー形成領域に対して下部ギャザー形成領域をやや幅広とするとともに、この下部ギャザー形成領域に縫い代部分が納められるようにする。ネックガードは、縫い代部分により下部ギャザー形成領域が多層構造となって腰が強くなり、着用した状態でやや薄厚の上部ギャザー形成領域をしっかりと支えて首元を被覆した状態が保持されるようにするとともに、ゴワゴワ感を感じさせないようにする。
以上のように構成された本考案にかかるネックガードによれば、袋縫いと縫縮めの簡易な縫製により製造されることから廉価であり、レース布素材の特性と袋縫いの構造とギャザーとの構成により使い勝手や使い心地がよく、ファッション性に優れて紫外線等から首元を確実に保護することが可能である。
以下、本考案の実施の形態として示すネックガード1について、図面を参照して詳細に説明する。ネックガード1は、紫外線遮蔽特性繊維で形成したネックガード本体2と、このネックガード本体2に取り付けた雄雌のスナップ半体3A、3Bとからなる結合手段のスナップ3及び飾り体を構成するリボン4とを備え、図1に示すように首元に巻き付けて着用されることにより、首元を被覆して紫外線等から保護する。ネックガード1は、ネックガード本体2が白系、黒系、茶系、ピンク系或いはパステル系等の様々な色調の繊維で形成され衣服の色に合わせて適宜の色調のものが選択されて用いられる。ネックガード1は、紫外線等に対する首元の保護とともに、衣服との調和を図ってファッション性の向上が図られるようにする。
ネックガード1は、ネックガード本体2が、詳細を後述するように紫外線遮蔽特性繊維で織った横長矩形のレース布素材5に対して袋縫いや縫縮め等の簡易な作業を施して製作される。ネックガード1は、このネックガード本体2に形成される縫縮部位6に対してその両端部6A、6Bの近傍においてスナップ半体3A、3Bがその表裏面に相対して取り付けられる。
ネックガード1は、レース布素材5とネックガード本体2の縫縮部位6の長さにより、例えば大・中・小(L・M・S)サイズに区分されて提供される。ネックガード1は、Mサイズが、縫縮部位6を標準的な女性の首回り寸法よりもやや大きな長さを以って形成する。なお、ネックガード1は、サイズ区分として、長さ区分とともにレース布素材5の幅による幅区分のものも提供するようにしてもよい。
ネックガード1は、ネックガード本体2が、図2及び図3に示すように幅方向の略中央部において長さ方向の略全長に亘って縫縮部位6を形成することで、この縫縮部位6に沿った両側部位に上部ギャザー7Aと下部ギャザー7B(以下、個別に説明する場合を除いてギャザー7と総称する。)を形成してなる。縫縮部位6は、ギャザー7を形成するとともにネックガード本体2を自立可能とし、さらに機械的強度を向上してネックガード1の着脱操作が容易に行われるようにする。
ネックガード本体2は、詳細を後述するように縫縮部位6により幅方向に区割りする上部ギャザー7Aと下部ギャザー7Bの幅を異にして形成する。ネックガード本体2は、下部ギャザー7Bが、上部ギャザー7Aに対してやや幅広に形成されるとともに、その内部に縫い代部分を納めた多層構造にして形成する。ネックガード本体2は、この構造により下部ギャザー7Bの腰を強くしてずれ落ちが抑制されるようにして首元をしっかりと保護するとともに、着用感も向上されるようにする。
ネックガード本体2は、レース布素材5と縫縮部位6の長さ差異により、数や幅を変えてギャザー7が形成される。ネックガード本体2は、詳細を後述するようにレース布素材5に袋縫いを施すことにより、ギャザー7の縁部が2重構造で構成されるようにする。ネックガード本体2は、袋縫い構造であることからギャザー7の縁部からの繊維のほつれが抑制されるとともに肌当たり感の向上が図られている。
なお、縫縮部位6は、ネックガード本体2において幅方向の両側部位に対して長さが短縮された中央部位であり、両側部位に上部ギャザー7Aと下部ギャザー7Bが形成されればよい。縫縮部位6については、縫縮め縫製方法ばかりでなく、例えば後述するように中央部位に縫い込んだ糸を絞り込む方法や弾性糸を縫い込む方法等の適宜の方法により形成することが可能である。
ネックガード1は、図1に示すように、ネックガード本体2を首元に巻き付けて重ね合わせた縫縮部位6の長さ方向の両端部である第1端部6Aと第2端部6Bをスナップ3により結合する。ネックガード1は、もっぱら女性向けとして用いられることから、右前合わせが自然である。したがって、ネックガード1は、ネックガード本体2に対して図1及び図2に示すように、着用状態で前側となる縫縮部位6の第1端部6A側にスナップ半体3Aをその裏面側に取り付けるとともに、後ろ側となる第2端部6B側でスナップ半体3Bを裏面側に取り付ける。
スナップ3としては、スナップ半体3Aとスナップ半体3Bとが凸部と凹部をはめ合わせるように押し込むことにより一体に結合されるとともにやや強い力で引きはがすことによりスナップ半体3Aとスナップ半体3Bの結合状態が解除される、周知のボタン型押し金具が好適に用いられる。なお、ネックガード1は、かかるボタン型の押し金具からなるスナップ3に限定されないことは勿論であり、同等の機能を有する適宜のスナップを用いることが可能である。ネックガード1には、「スナップ」の用語が必ずしも適当ではないが、例えば同等の機能を有する面ファスナを用いることも可能である。かかる面ファスナは、ネックガード本体2に用いるレース布素材5の布地に絡みやすいために取り扱いがやや面倒である。
ネックガード1には、ネックガード本体2に対して図1乃至図3に示すように、使用状態において前側となる縫縮部位6の第1端部6Aにリボン4が取り付けられる。リボン4は、例えばレース布素材5の共布で製作れ、スナップ半体3Aの取付部位を隠すようにして縫縮部位6の第1端部6Aに取り付けられる。リボン4は、ネックガード本体2の表裏を識別させるとともに、ネックガード1に外観変化を与えかつスナップ3を隠すことでファッション性を向上させる。リボン4は、使用状態においてスナップ3による結合位置が容易に識別されるようにするとともに、例えばスナップ3を引きはがす際の把持部としても作用する。
なお、リボン4については、上述した仕様のものに限定されないことは勿論であり、例えばレース布素材5に適合する適宜のものを用いるようにしてもよい。リボン4は、もっぱらスナップ3の引きはがし用として機能させる場合にはやや幅広のタグ形状のものを取り付けて構成してもよいが、ネックガード1の特性からファッション性が保持されるものが選択される。
以上のように構成されたネックガード1は、外出等に際してネックガード本体2を首元に巻き付け、縫縮部位6のリボン4を取り付けた第1端部6Aを前側にして第2端部6Bに重ね合わせる。ネックガード1は、スナップ半体3Aをスナップ半体3Bに押し込んでスナップ3を結合する簡易な操作により首元に着用される。ネックガード1は、着衣から露出する首元を被覆し、袋縫いされたレース布素材5の特性とギャザー7により強い紫外線に対しても首元を確実に保護する。ネックガード1は、衣服との調和も図りやすく、ファッション性に優れ、違和感なく着用される。
ネックガード1は、レース布素材5の特性や形成されたギャザー7の構成により、素地自体とともに首元との間にも全体に亘って充分な間隙を構成して着用される。ネックガード1は、軽量であるとともに良好な通気性を有することから、長時間に亘って着用したり真夏に使用した場合であっても、使用者に辛さや圧迫感を感じさせることは無く、ムレ等も低減して良好な使い心地を以って着用されるようにする。
ネックガード1は、例えば縫縮部位6の第1端部6Aをやや強く引っ張ってスナップ3の結合状態を解除することにより首元から簡単に取り外すことが可能である。ネックガード1は、この際に上述したようにリボン4を利用することにより、さらに簡単に取り外しが可能である。ネックガード1は、レース布素材5とギャザー7の構成により型くずれや皺よりの心配もなく、使用後に小さく折り畳んでコンパクトな状態でバック等に入れることが可能であり取り扱いが簡便である。
ネックガード1は、着用時に万一何かに引っ掛かって首元に大きな引張り力が作用される等の咄嗟の場合でも、上述した特性のスナップ3が外れることで安全性が確保される。ネックガード1は、ネックガード本体2に形成した縫縮部位6が、ある程度の自立性を保持して首元でのズレ落ちが抑制されるようにしたり、着脱時に素地のレース布素材5の伸びを抑制してスナップ3の取り外しが簡単に行われるようにする。
以上のように構成されるネックガード1は、図4に示すレース布素材5を用いて製作される。なお、以下の説明において、便宜上破線は縫止めの箇所を示し、鎖線は隠れ線を示すものとする。レース布素材5は、繊維素材に紫外線散乱剤や紫外線吸収剤を練り込んだり表面に付着させたりした紫外線遮蔽特性繊維(UVカット繊維)によりレース織りした布地が用いられる。レース布素材5は、例えば標準仕様(Mサイズ)のネックガード1を製作する場合に、外周部に縁止め処理を施したレース布地の原反を長さが100〜102cm、幅w1が約40cmに裁断し、幅方向の一端部側に縁止め処理による耳部10を残し他端部側が裁断端部11とされる。
レース布素材5は、耳部10に対して裁断端部11側を約2cmズラした位置にして2つ折りされるとともに、この耳部10から約6cm位置において全長に亘って袋縫い12が施されて図5に示す第1中間体13を形成する。第1中間体13は、耳部10や袋縫い12の部位を内側とするように同図矢印で示すように全体を裏返すことにより全体幅が約15cmの袋体(筒体)からなる第2中間体14を形成する。
ネックガード本体2は、第1中間体13を裏返して第2中間体14を形成することにより、レース布素材5の耳部10や裁断端部11が内部に納められる。ネックガード本体2においては、レース布素材5を用いているが耳部10や裁断端部11を内部に入れ込んだ多層構造とすることにより、使用状態において紫外線防止効果が確実に奏される。また、
ネックガード本体2は、使用状態において、固い耳部10や裁断端部11が直接肌に当たらないようして使い心地の向上が図られるようにするとともに裁断端部11からの繊維のほつれ等の発生が抑制されるようにする。
第2中間体14は、図6に示すように袋縫い12の部位において表側に生じる折返し部15を介して幅方向に上側の上部ギャザー7Aが形成される上部ギャザー形成領域16Aと、やや幅広の下部ギャザー7Bが形成される下部ギャザー形成領域16Bとに区割りされる。第2中間体14は、上部ギャザー形成領域16Aの幅wuが約7cmであり、下部ギャザー形成領域16Bの幅wlが約8cmとされる。
第2中間体14は、図6に示すように袋縫い12を施した際の縫い代部位である耳部10や裁断端部11が下部ギャザー形成領域16B側に納められるようにする。第2中間体14は、同図(B)に示すように上部ギャザー形成領域16Aが布地を折り返した2層で構成されるとともに、下部ギャザー形成領域16Bが折返し部15の近傍において布地を折り返した2層とこれに重ね合わされた袋縫い12の縫い代部位(裁断端部11と耳部10)の4層で構成される。
ネックガード本体2は、着用した状態で、やや幅広で多層構造とされた下部ギャザー形成領域16Bがやや薄厚の上部ギャザー形成領域16Aをしっかりと支えることにより、ズレ落ちの発生が抑制されて首元を被覆した状態が確実に保持されるようにする。ネックガード本体2は、主として2層構造の上部ギャザー形成領域16Aが首元を被覆することにより、ゴワゴワ感を感じさせることない。
第2中間体14は、レース布素材5の裁断端部である長さ方向の両端部が直接外部に露出されないようにするために、これら両端部を所定の長さでそれぞれ内側に折り込ん重ね合わせ部位17L、17Rとし、図7に示す第3中間体18を形成する。
第3中間体18には、縫縮処理や縁止処理が施されることにより図8に示す第4中間体19が形成される。縫縮処理は、第3中間体18の下部ギャザー形成領域16Bに対して折返し部15に沿って長さ方向の全長に亘って縫縮部位6を形成する。縫縮部位6は、第3中間体18に対して、中央部位の長さを幅方向の両側縁(上下縁)の長さよりも縫い縮める処理を施して形成される。縫縮部位6は、例えば第3中間体18の長さ方向の一端側から他端側に向かって縫った後に、縫い糸を所定長さまで引き絞る縫縮め処理により形成される。縫縮部位6は、例えば第3中間体18の中央部位を襞を付けながら縫止めする襞縫いにより形成するようにしてもよい。縫縮部位6は、縫い糸としてゴム等の伸縮糸を用いるようにしてもよい。縫縮部位6は、第3中間体18に対して、その内側の上述した位置に沿って例えば伸縮性を有する結合用テープを接合することにより形成することも可能であり、その他種々の方法により第3中間体18に形成される。
縫縮部位6は、第3中間体18の表側から縫縮処理を施して形成することから、目立たないようにするためにはレース布素材5と同系色の糸が使用される。縫縮部位6は、例えばレース布素材5の色調に積極的にコントラストを付すような場合にはやや太めで特徴的な色合いの縫い糸により模様縫い等を施して形成するようにしてもよい。縫縮部位6は、1回縫いに限定されずある程度の幅範囲で多数回縫いを施してもよく、例えば一回目の縫止めによりギャザー7を形成した状態で、2回目の縫止めによりギャザー7の根元部分を固定して安定した形状とするようにしてもよい。縫縮部位6は、2回目の縫止めに伸縮性を有する縫い糸を用いることが好ましい。
第4中間体19には、重ね合わせ部位17に対して、その内側でまつり縫いや千鳥縫い等の縁止縫い20L、20Rが施こされる。縁止縫い20L、20Rは、ネックガード本体2においてレース布素材5の裁断端をネックガード本体2の内部に納めるとともに繊維のほつれ等の発生が抑制されるようにする。
第4中間体19は、上述した縫縮部位6を介して中央部位が長さ方向に絞られることにより、上部ギャザー形成領域16Aと下部ギャザー形成領域16Bにそれぞれ適宜の数の上部ギャザー7Aと下部ギャザー7Bが織られた図9に示すネックガード本体2を形成する。ネックガード本体2には、上述した位置にスナップ半体3A、3Bやリボン4が取り付けられてネックガード1を完成させる。なお、ネックガード1は、スナップ半体3A、3Bやリボン4の取付が最終工程で行う必要は無く、例えば展開した状態にある第4中間体17の段階で行うようにしてもよい。
ネックガード1は、上述したようにレース布素材5に対して簡単な縫止め等を施す工程により製作されることから廉価に提供することが可能である。ネックガード1は、サイズ仕様に応じて所定の大きさのレース布素材5が用いられて製作されることは勿論である。ネックガード1は、上述した工程に限定されず適宜の方法により製作される。
本考案の実施の形態として示すネックガードの使用状態を示す図である。 ネックガードの使用状態図である。 ネックガードの展開状態の要部正面図である。 素材として用いるレース布素材の要部正面図である。 2つ折りしたレース布素材に袋縫いを施して形成した第1中間体の説明図であり、同図(A)は要部正面図、同図(B)は断面図である。 第1中間体を裏返した袋体からなる第2中間体の説明図であり、同図(A)は要部正面図、同図(B)は断面図である。 両端部を折り込んで重ね合わせ部位を形成した第3中間体18の要部正面図である。 縫縮部位を形成した第4中間体の一部拡大要部正面図である。 ネックガード本体の展開図である。
符号の説明
1 ネックガード、2 ネックガード本体、3 スナップ、3A、3B スナップ半体、4 リボン、5 レース布素材、6 縫縮部位、7 ギャザー、7A 上部ギャザー、7B 下部ギャザー、10 耳部、11 裁断端部、12 袋縫い、13 第1中間体、14 第2中間体、15 折返し部、16 ギャザー形成領域、16A 上部ギャザー形成領域、16B 下部ギャザー形成領域、17 重ね合わせ部位、18 第3中間体、19 第4中間体、20 縁止縫い

Claims (4)

  1. 紫外線遮蔽特性繊維で織った横長矩形のレース布素材が用いられ、このレース布素材を幅方向に2つ折りして袋縫いを施すとともに幅方向の略中央部において長さ方向の略全長に亘り縫縮めを施した縫縮部位に沿った両側部位にギャザーを形成してなるネックガード本体と、
    上記ネックガード本体の上記縫縮部位の両端近傍の表裏面に相対して取り付けられ、重ね合わせた両端部を結合するスナップを構成する一対のスナップ半体と
    から構成したことを特徴とするネックガード。
  2. 上記ネックガード本体には、裏面側に取り付けた一方の上記スナップ半体に対向して上記縫縮部位の一方端部の表面に飾り体が設けられることを特徴とする請求項1に記載のネックガード。
  3. 上記ネックガード本体は、レース布素材に袋縫いを施した中間体を裏返すことにより縫い代部分を内部に納めた袋体であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネックガード。
  4. 上記ネックガード本体は、上記縫縮部位で区分される上部ギャザー形成領域に対して下部ギャザー形成領域が幅広とされるとともに、この下部ギャザー形成領域に上記縫い代部分が納められることを特徴とする請求項3に記載のネックガード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112931993A (zh) * 2019-11-26 2021-06-11 株式会社纳鲁Cem 防紫外线口罩

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