JP3140166U - 導電性シリコーンローラ - Google Patents

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重晴 高橋
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宮川ローラー株式会社
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Abstract

【課題】帯電を防止し、マーキングの発生を防ぐことができる導電性シリコーンローラを提供する。
【解決手段】シャフト2とロール3とを有している。シャフト2は、金属製で、円筒状に形成されている。ロール3は、シリコーンと酸化亜鉛と添加剤とを含んだ円筒状の素材から成っている。添加剤は、白金系触媒などから成っている。ロール3の素材は、シリコーンを約45質量パーセントの割合で含んでいる。ロール3の素材は、表面抵抗値が10乃至10Ω、23℃における粘度が50乃至70Pa・sである。ロール3は、円筒面3aが鏡面仕上げされていてもよく、研磨されていてもよい。
【選択図】図1

Description

本考案は、導電性シリコーンローラに関する。
近年、搬送されるワークに付着した微細な塵や埃を取り除くためのクリーニングシステムとして、ワークに付着した塵や埃を粘着性のクリーニングローラで取り、クリーニングローラに付着したゴミをそのまま粘着テープや粘着性の転写ローラに転写させる、いわゆる転写方式のクリーニングシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような転写方式のクリーニングシステムのクリーニングローラとして、粘着性が高く、粘着テープ等にくっつきにくい性質を有するシリコーンゴムローラが使用されている(例えば、特許文献2参照)。
実用新案登録第3134918号公報 特開平11−20977号公報
しかしながら、シリコーンゴムは絶縁体であるため、ワークや粘着テープ等との摩擦や剥離などによる帯電が避けられないという課題があった。帯電を防ぐために、カーボンブラックを配合して導電性を付与することもできるが、この場合、カーボンブラックによりワークに黒色の汚れが付着する、いわゆるマーキングが発生するという課題があった。
本考案は、このような課題に着目してなされたもので、帯電を防止し、マーキングの発生を防ぐことができる導電性シリコーンローラを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本考案に係る導電性シリコーンローラは、シャフトの周囲に円筒面が粘着性を有するロールを固定して構成され、前記円筒面はシリコーンと酸化亜鉛とを含み、表面抵抗値が10乃至10Ω、23℃における粘度が50乃至70Pa・sの素材から成ることを、特徴とする。
本考案に係る導電性シリコーンローラは、円筒面の素材がシリコーンを含み、23℃における粘度が50乃至70Pa・sで粘着性が高く、かつ、粘着テープ等にくっつきにくい。このため、転写方式のクリーニングシステムのクリーニングローラとして好適に使用することができる。また、素材が酸化亜鉛を含み、表面抵抗値が10乃至10Ωで導電性を有するため、ワークや粘着テープ等との摩擦や剥離などによる帯電を防止することができる。カーボンブラックではなく、酸化亜鉛により導電性を付与するため、マーキングの発生を防ぐことができる。
本考案に係る導電性シリコーンローラは、さらに素材に添加剤を含んでいてもよい。添加剤は、例えば、白金系触媒などから成る。
本考案に係る導電性シリコーンローラで、前記素材は前記シリコーンを40乃至50質量パーセントの割合で含むことが好ましい。この場合、転写方式のクリーニングシステムに使用するのに、特に適している。
本考案に係る導電性シリコーンローラで、前記円筒面は鏡面仕上げされていてもよい。また、前記円筒面は研磨されていてもよい。円筒面が鏡面仕上げされている場合、研磨されている場合に比べて、ワークとの密着性が向上し、粘着力が強まるため、除塵性能を高めることができる。また、研磨されている場合に比べて、シリコーンや酸化亜鉛の滲みだしや転写を示すブリード量を少なくすることもできる。円筒面が鏡面仕上げされている場合、円筒面の表面粗さの十点平均粗さRzが1.5〜3.0であることが好ましい。また、円筒面が研磨されている場合、円筒面の表面粗さの十点平均粗さRzが3.0〜4.0であることが好ましい。用途や使用状態などに応じて、粘着性が異なるこれら2種類のローラを使い分けることができる。
本考案によれば、帯電を防止し、マーキングの発生を防ぐことができる導電性シリコーンローラを提供することができる。
以下、図面に基づき、本考案の実施の形態について説明する。
図1乃至図2は、本考案の実施の形態の導電性シリコーンローラを示している。
図1に示すように、導電性シリコーンローラ1は、シャフト2とロール3とを有している。
シャフト2は、金属製で、円筒状に形成されている。シャフト2は、用途に応じて端部の形状が異なっていてもよい。
ロール3は、シリコーンと酸化亜鉛と添加剤とを含んだ円筒状の素材から成っている。添加剤は、白金系触媒などから成っている。ロール3の素材は、シリコーンを約45質量パーセントの割合で含んでいる。その素材は、表面抵抗値が10乃至10Ω、23℃における粘度が50乃至70Pa・sである。
導電性シリコーンローラ1は、以下のようにして製造される。
まず、シリコーン、酸化亜鉛および添加剤を、所定の配合量で混合・撹拌する。シャフト2をセットした型の中に混合した材料を注入し、30℃で6時間、60℃で2時間、100℃で1時間、30℃で2時間加熱して硬化させる。加熱後、型から硬化したロールを取り出し、さらに180℃で1時間、180℃で4時間、30℃で1時間再加熱した後、放冷する。こうして、ロール3の円筒面3aが鏡面仕上げされた導電性シリコーンローラ1を製造することができる。
また、硬化したロールを型から取りだした後、ロール3の円筒面3aを粗研磨し、再加熱および放冷後、ロール3の円筒面3aをさらに研磨して仕上げることにより、ロール3の円筒面3aが研磨された導電性シリコーンローラ1を製造することができる。
具体的な例では、ロール3の素材は、23℃における粘度が56〜64Pa・s、硬度が50±3°[JIS−A]、引張強さが1.7MPa、切断時伸びが150%、引裂強さが4.8N/mm、表面抵抗値が10〜10Ω、比重が1.77g/cm、色が淡いブルーである。また、鏡面仕上げのものは、ロール3の表面粗さの十点平均粗さRzが1.5〜3.0であり、研磨されているものは、ロール3の表面粗さの十点平均粗さRzが3.0〜4.0である。
次に、作用について説明する。
導電性シリコーンローラ1は、ロール3の素材がシリコーンを含み、23℃における粘度が50乃至70Pa・sで粘着性が高く、かつ、粘着テープ等にくっつきにくい。具体的には、粘着テープ(商品記号:WF、コニシ株式会社製)による糊うつり試験の結果、粘着テープを剥がした後のロール3の円筒面3aには、糊の吸収スペクトルは検出されず、顕微鏡検査や目視、触感でも糊うつりは認められなかった。
また、導電性シリコーンローラ1は、ロール3の素材が酸化亜鉛を含み、表面抵抗値が10乃至10Ωで導電性を有するため、ワークや粘着テープ等との摩擦や剥離などによる帯電を防止することができる。カーボンブラックではなく、酸化亜鉛により導電性を付与するため、マーキングの発生を防ぐことができる。また、シリコーンや酸化亜鉛の滲みだしや転写を示すブリード量も少ない。具体的には、あぶらとり紙(商品名「GATSBY」;mandom社製)を使用したブリード試験では、あぶらとり紙とロール3とを加重(0.1538gf/cm)をかけて38時間接触させた後のブリード量が、2.3〜2.8%であり、かなり少ないことが確認された。
ロール3の円筒面3aが鏡面仕上げされている導電性シリコーンローラ1は、研磨されているものに比べて、ワークとの密着性が向上し、粘着力が強まるため、除塵性能が高い。また、研磨されているものに比べて、ブリード量が少ない。導電性シリコーンローラ1は、ロール3の円筒面3aが鏡面仕上げされているもの、および、ロール3の円筒面3aが研磨されているものの、粘着力が異なる2種類を準備することにより、用途や使用状態などに応じて使い分けることができる。
導電性シリコーンローラ1は、ロール3の粘着性が高く、かつ、粘着テープ等にくっつきにくいため、図2に示す転写方式のクリーニングシステム10のクリーニングローラ11a,11bとして、特に好適に使用することができる。図2に示すように、転写方式のクリーニングシステム10では、クリーニングローラ11aおよび転写ローラ12a、ならびに、クリーニングローラ11bおよび転写ローラ12bが、それぞれ互いのローラ表面を接触させて互いに中心軸を平行にして、それぞれの中心軸を中心として回転可能に配置されている。各転写ローラ12a,12bは、円筒面が粘着テープである粘着テープロールから成っている。
図2に示すように、転写方式のクリーニングシステム10では、各クリーニングローラ11a,11bの間にワーク50を挟み、各クリーニングローラ11a,11bを回転させてワーク50を搬送する。このとき、粘着性が高い導電性シリコーンローラ1から成る各クリーニングローラ11a,11bのロール3の円筒面3aに、ワーク50の表面および裏面の塵埃を付着させることができる。さらに、各クリーニングローラ11a,11bとともに各転写ローラ12a,12bが回転するため、各クリーニングローラ11a,11bのロール3の円筒面3aに付着した塵埃を、各転写ローラ12a,12bのローラ表面の粘着テープに付着させることができる。このとき、各クリーニングローラ11a,11bの導電性シリコーンローラ1が粘着テープ等にくっつきにくいため、物理的に破損したり、偏摩耗したりしにくい。こうして、クリーニングシステム10は、導電性シリコーンローラ1を使用することにより、ワーク50を搬送しながら、ワーク50の表面および裏面の塵埃を効果的に除去することができる。なお、ワーク50は、例えば、厚さが薄いプリント基板やフレキシブルプリント基板、PETフィルム、金属箔等から成る。
本考案の実施の形態の導電性シリコーンローラを示す斜視図である。 図1に示す導電性シリコーンローラの使用状態を示す、転写方式のクリーニングシステムの側面図である。
符号の説明
1 導電性シリコーンローラ
2 シャフト
3 ロール
3a 円筒面
10 クリーニングシステム
11a,11b クリーニングローラ
12a,12b 転写ローラ
50 ワーク

Claims (3)

  1. シャフトの周囲に円筒面が粘着性を有するロールを固定して構成され、
    前記円筒面はシリコーンと酸化亜鉛とを含み、表面抵抗値が10乃至10Ω、23℃における粘度が50乃至70Pa・sの素材から成ることを、
    特徴とする導電性シリコーンローラ。
  2. 前記素材は前記シリコーンを40乃至50質量パーセントの割合で含んでいることを、特徴とする請求項1記載の導電性シリコーンローラ。
  3. 前記円筒面は鏡面仕上げされていることを、特徴とする請求項1または2記載の導電性シリコーンローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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