JP3139128U - 交通整理補助システム - Google Patents

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Abstract

【課題】片側車線通行の交通整理を適切に行ない、渋滞緩和に貢献して環境改善に寄与することができる交通整理補助システムを提供する。
【解決手段】交通整理補助システム1は、仮設信号機2、3および遠隔操作手段4を備える。仮設信号機2、3は、信号部6、時間表示部9、カメラ10、制御手段11および第1の通信手段12を有する。ここで、制御手段11は、予め設定された1つの信号指示変更時間に応じて交通整理を進行する静的制御プログラム、または、車両の渋滞状況に応じて交通整理を進行する動的制御プログラムに基づき、信号部の指示および時間表示部の表示時間を制御する。
【選択図】図1

Description

本考案は、交通整理補助システムに係り、特に、片側車線通行の交通整理に好適に利用できる交通整理補助システムに関する。
従来より、片側車線の道路工事や見通しの悪い道路において交通整理を行なうガードマンの代わりに交通整理補助システムが用いられている。
従来の交通整理補助システムは、一例として、信号機を有する一対の仮設信号機およびその操作機を備えている。ここで、従来の交通整理補助システムにおいては、交通整理補助システムを有用ならしめるため、仮設信号機にビデオ撮影を可能にするカメラが搭載されており、カメラにより撮影された仮設信号機の周囲の渋滞状況を操作機に搭載されたモニタにより確認しながら操作機による遠隔操作を行えるように従来の交通整理補助システムが形成されていた(特許文献1を参照)。
特開平9−115092号公報
しかしながら、従来の交通整理補助システムにおいては、渋滞状況の自動判断ができなかったので、操作者が常に渋滞状況の判断を行なわなければならず、操作者に過度の負担を強いることになるという問題があった。
また、操作者が渋滞状況を適切に判断して交通整理を行なわなかった場合、余計な交通渋滞を引き起こし、停止車両の運転手の精神的ストレスや停止車両の排気ガスによる環境破壊を引き起こす原因となってしまうという問題があった。
そこで、本考案はこれらの点に鑑みてなされたものであり、片側車線通行の交通整理を適切に行ない、渋滞緩和に貢献して環境改善に寄与することができる交通整理補助システムを提供することを本考案の目的としている。
前述した目的を達成するため、本考案の交通整理補助システムは、その第1の態様として、車両の進行または停止を指示する信号部と、信号部の指示が変更されるまでの時間を表示する時間表示部と、車両の渋滞状況を撮影するカメラと、予め設定された1つの信号指示変更時間に応じて交通整理を進行する静的制御プログラムまたは車両の渋滞状況に応じて交通整理を進行する動的制御プログラムに基づき信号部の指示および時間表示部の表示時間を制御する制御手段と、カメラにより撮影された映像データおよび制御手段に用いる制御データを送受信する第1の通信手段とを有する一対の仮設信号機と、第1の通信手段とデータ通信を行なう第2の通信手段と、第1の通信手段および第2の通信手段を介して仮設信号機から得た映像データおよび制御データを表示するモニタと、仮設信号機の信号部、時間表示部もしくはカメラに対する直接操作または制御手段に用いる制御データを入力する操作入力部とを有する遠隔操作手段とを備えることを特徴としている。
第1の態様の交通整理補助システムによれば、遠隔操作手段を用いる操作者の直接制御または仮設信号機が得た渋滞状況に基づく制御のどちらかを選択または複合して、仮設信号機に交通整理の補助を自動的に行わせることができる。
本考案の第2の態様の交通整理補助システムは、第1の態様の交通整理補助システムにおいて、仮設信号機に用いる動的制御プログラムは、カメラにより撮影された車両の映像から計数した停車車両の台数または停止車両の寸法に基づき算出した渋滞距離に基づいて複数の信号指示変更時間から選択された1つの信号指示変更時間に応じて交通整理を進行することを特徴としている。
第2の態様の交通整理補助システムによれば、渋滞状況に応じて好適な信号指示変更時間が選択されるので、変化する渋滞状況に適した交通整理の補助を自動的に行なうことができる。
本考案の第3の態様の交通整理補助システムは、第1または第2の態様の交通整理補助システムにおいて、仮設信号機の第1の通信手段および遠隔操作手段の第2の通信手段が無線通信を行なう場合においては、第1の通信手段と第2の通信手段との間に介在して無線通信の中継を行なう中継機を備えていることを特徴としている。
第3の態様の交通整理補助システムによれば、無線通信により通信自由度を向上させることができる。また、中継機の利用により通信距離を向上させることができるとともに、仮設信号機と遠隔操作手段との間に電波障害物が介在しても通信状態を正常にすることができる。
本考案の第4の態様の交通整理補助システムは、第1から第3のいずれか1の態様の交通整理補助システムにおいて、仮設信号機および遠隔操作手段は、音声の入出力を行なう音声入出力部を有していることを特徴としている。
第4の態様の交通整理補助システムによれば、交通整理の補助時または交通状態時に、遠隔操作手段の操作者が仮設信号機および遠隔操作手段を介して仮設信号機の周辺にいる人物に音声による指示を行なうことができる。
本考案の交通整理補助システムによれば、変化する渋滞状況に応じた交通整理の補助を自動的に行なうことができるので、片側車線通行の交通整理を適切に行ない、渋滞緩和に貢献して環境改善に寄与することができるという効果を奏する。
以下、本考案の交通整理補助システムをその一実施形態により説明する。
図1は、本実施形態の交通整理補助システム1の概念図を示している。また、図2は、本実施形態の交通整理補助システム1のブロック図を示している。本実施形態の交通整理補助システム1は、図1に示すように、一対の仮設信号機2、3および遠隔操作手段4ならびに選択的に中継機5を備えている。
仮設信号機2(または3)は、図2および図3〜図8に示すように、十字型脚部20の中央から延在する角形支柱21の上端に取付けられた矩形筐体22の内部に、信号部6、時間表示部9、カメラ10および制御手段11ならびに選択的に音声入出力部19を備えている。また、この仮設信号機2(3)は、矩形筐体22の側方に取付けられた円形支柱28の上端付近に第1の通信手段12を有している。
矩形筐体22および角形支柱21としては、強度の観点からそれぞれ金属製のものが好ましく、爽快感またはリラクゼーション効果の観点から青色または緑色に着色されたものが好ましい。
信号部6は、図3〜図8に示すように、赤信号(赤色信号灯)7および青信号(青色信号灯)8を上下に1個ずつ有しており、車両の進行または停止を指示する。本実施形態の赤信号7および青信号8としては、ランプ形式の信号灯でも良いが、省電力性の観点から複数のLED(発光ダイオード)を配置してなるLED信号灯が用いられており、その寸法は直径200〜300mm程度である。視認性向上の観点から、矩形筐体22における赤信号7および青信号8の周辺に、矩形筐体22と同色のコ字形状のひさし23を、その開口部を下向きにして赤信号7または青信号8を囲繞するようにそれぞれ取付けられていることが好ましい。
時間表示部9は、図3〜図8に示すように、カウンター機能を有するデジタル時計である。カウント時間は赤信号7から青信号8または青信号8から赤信号7に指示が変更するまでの時間のような、信号部6の指示が変更されるまでの時間を表示する。なお、本実施形態の時間表示部9は7セグメントディスプレイを用いているが、それ以外のディスプレイ、例えばカラー液晶ディスプレイを用いても良い。また、青信号8の際に「GO」サインを表示する設定になっていることが視認性の観点から好ましい。視認性向上の観点から、信号部6と同様、矩形筐体22における時間表示部9の周辺に、矩形筐体22と同色のコ字形状のひさし23を、その開口部を下向きにして時間表示部9を囲繞するように取付けられていることが好ましい。
カメラ10は、図3〜図8に示すように、テレビジョンカメラやビデオカメラなどの動画像を撮影するカメラであり、信号部6の上方から車両の渋滞状況を撮影する。本実施形態のカメラ10は、矩形筐体22の上面の中央から起立する矩形筐体22と同色の円柱支持体26に支えられた中空円柱形の透明カバー24の内部に、カラーCMOSカメラを搭載する円筒状のカメラ本体25、カメラ本体25の両側方から上下回転自在に支持する平板状の支持体26およびそれら2つの支持体26を左右回転自在に支える円盤状の基台27を有している。そして、カメラ本体25および基台27に内蔵されたステッピングモーターにより、左右回転範囲±175°、上下回転範囲−35°〜+90°においてカメラ本体25の角度が変更自在に設定されている。
制御手段11は、図2に示すように、信号部6の信号色を変更する指示や、時間表示部9のカウント時間を制御するものである。本実施形態の制御手段11は、静的制御プログラムおよび動的制御プログラムを記録するROM11r、カメラ10が撮影した映像、処理情報、遠隔操作手段4からの入力操作など各種情報を読み書き自由に記憶するRAM11a、ROM11rおよびRAM11aに記憶された各種の情報を用いて適切な制御情報を導き出し、その制御情報に基づいて信号部6および時間表示部9を制御するCPU11cからなる。
ここで、静的制御プログラムとは、予め設定された1つの信号指示変更時間(信号部6が信号色を変更するまでの時間)に応じて交通整理を進行するプログラムである。例えば、信号指示変更時間が3分間に設定されており、青信号8の点灯から3分後に赤信号7が点灯するようなプログラムがこれに該当する。ただし、安全上の理由から、時間表示部9のカウント時間は信号指示変更時間よりも長い時間に設定されていることが好ましい。時間表示部9のカウント時間が信号指示変更時間と同時間であったり、短い時間であったりすると、対向車両が交通整理区間を通過する前に青信号8が点灯し、交通事故を引き起こすおそれが生じるからである。本実施形態においては、特段の記載がなくてもカウント時間が安全上、前述の設定になっていることとする。
また、動的制御プログラムとは、車両の渋滞状況に応じて交通整理を進行するプログラムである。静的制御プログラムを併用する場合であっても、プログラム全体として車両の渋滞状況に応じた制御を行なっている場合には動的制御プログラムと称する。
渋滞状況の認識手法としては様々な手法が挙げられる。例えば、道路に表示された停止線の付近に設けられた車両センサにより車両の存在を自動確認し、渋滞状況を認識する従来の認識方法を採用しても良い。本実施形態の渋滞状況の認識手法としては、図9に示すように、カメラ10により撮影された車両30の映像から車両30の外枠線30L(図9の車両30に付された太線)を抽出して停止車両31を自動確認し、渋滞状況を認識する動画像認識方法を新たに採用している。車両30の向きや速度も自動確認するには映像から多くの解析データを得ておくことが好ましいため、道路に塗布された車道中央線41や車道外側線42などの区画線40もあわせて抽出しておく。車両30の外枠線30Lが抽出できれば、停止車両31の台数を計数したり、停止車両31の全幅、全高、全長の各寸法から渋滞距離を算出したりすることが可能となる。また、車両30の大小変化から整理対象車両か対向車両35かを判断したり、車両スピードを判断することが可能となる。
本実施形態の動的制御プログラムとしては、停止車両31の台数または渋滞距離に応じて複数の信号指示変更時間(例えば、30秒間、2分間、変更なし(時間=∞)など)から1つの信号指示変更時間(例えば2分間)を選択し、選択された信号指示変更時間に基づいて残時間を適宜修正しながら交通整理を進行するプログラムが採用されている。そのプログラムの内容が図10に示されているが、その内容の説明は後述する。
第1の通信手段12は、図2および図3〜図8に示すように、カメラ10により撮影された映像データおよび制御手段11に用いる制御データを送受信する通信機である。一般的には、有線LANシステムや無線LANシステムなどがこれに該当するが、本実施形態の第1の通信手段12としては、無線LANシステムが採用されている。
音声入出力部19は、図2に示すように、仮設信号機2(3)のROM11rに記憶された所定の音声データまたは遠隔操作手段4からデータ通信される音声データを制御手段11を介して入出力する機器であり、マイクやスピーカがこれに該当する。音声入出力部19は必須要素ではないので、不要であれば仮設信号機2(3)に搭載しなくてもよい。
なお、交通整理補助システム1が一対の仮設信号機2、3を備える理由は、進行車線および対向車線を交通整理することを想定しているからである。そのため、進行車線と対向車線とが2車線ずつ計4車線であれば、4個の仮設信号機2(3)をそれぞれ2個ずつ配置して一対の仮設信号機2、3を設定しても良い。また、2車線の通行車線および1車線の対向車線であれば通行車線に2個の仮設信号機2(3)、対向車線に1個の仮設信号機2(3)を配置した変則的な一対の仮設信号機2、3を設定してもよい。つまり、一対の仮設信号機2、3とは、進行車線に配置された1個または2個以上の仮設信号機2(3)および対向車線に配置された1個または2個以上の仮設信号機2(3)を対にした2個以上の仮設信号機2(3)を指している。
また、交通整理補助システム1の遠隔操作手段4は、モニタ、入力キーおよび無線LANシステムを有するタブレットPCなどの携帯用電子計算機に代表されるような遠隔操作機である。具体的には、本実施形態の遠隔操作手段4は、図1および図2に示すように、角が面取りされた矩形筐体4aの内部に、第2の通信手段13、モニタ14および操作入力部15ならびに選択的に音声入出力部19を有している。なお、遠隔操作手段4の処理解析能力を向上させるため、CPU16、RAM18、ROM17が遠隔操作手段4に内蔵されている。
第2の通信手段13は、第1の通信手段12とデータ通信を行なう機器である。本実施形態の第2の通信手段13は、第1の通信手段12と同様、無線LANシステムが採用されている。
モニタ14は、第1の通信手段12および第2の通信手段13を介して仮設信号機2(3)から得た映像データおよび制御データを表示する機器である。本実施形態のモニタ14としては、視認性および携帯性の向上の観点から、7インチのTFTカラー液晶表示ディスプレイを採用している。また、タッチパネル型モニタ14にして操作入力部15の一部としても良い。
操作入力部15は、仮設信号機2(3)の信号部6、時間表示部9もしくはカメラ10に対する直接操作または制御手段11に用いる制御データを入力する入力機器である。本実施形態の操作入力部15は、図1に示すように、モニタ14の両側方に操作入力部15の入力キー15aが複数個配置されている。
音声入出力部19は、図1および図2に示すように、遠隔操作手段4のROM17に記憶された音声データまたは仮設信号機2(3)にデータ通信される音声データをCPU16を介して入出力する機器であり、マイクやスピーカがこれに該当する。音声入出力部19は必須要素ではないので、不要であれば遠隔操作手段4に搭載しなくてもよい。
また、交通整理補助システム1の中継機5は、第1の通信手段12と第2の通信手段13との間に介在して無線通信の中継を行なう機器であり、インフラストラクチャモードにおけるアクセスポイントとなる。本実施形態の第1の通信手段12および第2の通信手段13は無線LANシステムを採用しているため、本実施形態の中継機5も同様に無線LANシステムを採用している。なお、中継機5は必須要素ではなく、仮設信号機2(3)および遠隔操作手段4が直接通信を行なうモード、すなわちアドホックモードも実現できるので、不要であれば交通整理補助システム1に使用しなくてもよい。
次に、本実施形態の交通整理補助システム1の作用を説明する。
本実施形態の交通整理補助システム1においては、図2に示すように、仮設信号機2(3)の制御手段11が信号部6の指示変更および時間表示部9の表示時間を静的制御プログラムまたは動的制御プログラムに基づいて制御している。また、仮設信号機2(3)から遠隔操作手段4に対してカメラ10が撮影した映像データが送信されるため、操作者が遠隔操作手段4を操作して信号部6の指示変更および時間表示部9の表示時間を直接制御することもできる。これらの制御はどちらかを選択して利用することもできるが、これらの制御を複合して仮設信号機2(3)に交通整理の補助を自動的に行わせることが臨機応変に対応できるため、交通安全上最も好ましい使用形態といえる。
ここで、前述の動的制御プログラムを用いた制御は、本実施形態の交通整理補助システム1の特徴的な制御の1つに挙げられる。この動的制御プログラムを用いて一対の仮設信号機2、3を制御する手順を以下に説明する。
図10は、一対の仮設信号機2、3を制御する手順を示すフローチャートである。交通整理補助システム1に電源が供給されてシステム全体が開始すると(図のSS)、一対の仮設信号機2、3に対する静的制御が静的制御プログラムに基づいて開始される(図のS1)。静的制御とは、例えば2分間などの予め設定された信号指示変更時間に基づき渋滞状況を考慮せずに交通整理の補助を行なう制御である。この静的制御が開始されることにより、青信号8または赤信号7が一定間隔で変更し、その信号指示変更時間のカウント時間が時間表示部9に表示されるので、他の部分に不具合が生じた場合であっても最低限の交通整理が可能となる。なお、交通安全上、一対の仮設信号機2、3に対して青信号8の灯火指示が同時に発せられることはなく、通常設定においては、一方の仮設信号機2(3)に青信号8の灯火指示、他方の仮設信号機2(3)に赤信号7の灯火指示が発せられる。遠隔操作手段4による直接操作の場合においては、一対の仮設信号機2、3に対して赤信号7の灯火指示を同時に発することは可能である。
次に、一対の仮設信号機2、3のカメラ10が仮設信号機2(3)の周囲の撮影を開始する(図のS2)。これにより、遠隔操作手段4のモニタ14に周囲の映像が映し出されるので、操作者が渋滞状況を遠隔地から確認しながら仮設信号機2(3)を直接操作することができる。また、本実施形態においてはカメラ10を用いた動画像認識方法を採用しているので、図9に示すように、カメラ10により撮影された車両30の映像から車両30および区画線40の外枠線30Lを抽出して停止車両31、区画線40を自動確認した後、停止車両31の台数の計数、停止車両31の各寸法の測定、車両スピードや角度の測定を行ない、渋滞距離を算出して、渋滞状況を認識・解析する(図のS3)。
撮影された車両30等の認識・解析(図のS3)が終了すると動的制御プログラムを稼働させるための条件がすべて揃うため、仮設信号機2(3)に対して動的制御を開始する(図のS4)。まず、静的制御から動的制御へ引き継いだ制御状態において、赤信号7が灯火中か否かを調べる(図のS5)。S5の段階においては、一対の仮設信号機2、3のうちどちらか一方の仮設信号機2(3)が赤信号7の灯火中になっているので、その赤信号7が灯火中の仮設信号機2(3)について動的制御が次のステップに進行していく。なお、図10の説明においては、S5においてはじめに赤信号7が灯火中の仮設信号機2(3)を進行車線の仮設信号機2といい、他方の仮設信号機2(3)を対向車線の仮設信号機3という。後述のS14において対向車線の仮設信号機3の灯火が赤信号7に変更されるがその名称は変更しないこととする。
進行車線の仮設信号機2の制御手段11は、動画像認識方法を用いてカメラ10が撮影した映像中に進行車線の車両30が存在するか否かを判断する(図のS6)。進行車線に車両30が存在していなければ、赤信号7を青信号8に変更する制御を行なう必要はないため、進行車線の車両30が存在するまで車両30の存在チェックを行なう(図のS6)。また、時間表示部9を確認する停止車両31の運転手も存在しないため、時間表示部9にカウント時間は表示されない(つまり、信号指示変更時間の時間は∞である)。
進行車線の車両30が映像中に存在した場合(図のS6)、走行車両を含む車両30車両の中から停止車両31の台数を計数し、その停車台数が設定台数よりも多いか少ないかを判断する(図のS7)。設定台数とは、渋滞状況を判断するために操作者が任意に設定した基準台数である。たとえば、渋滞状況の判断として停止車両31が5台以下であれば混雑していないと判断し、停止車両31が6台以上であれば混雑していると操作者が判断した場合、設定台数は6台となる。
停止車両31が設定台数をオーバーしていなければ(前述の例であれば5台以下であれば)信号指示変更時間が時間t2に設定され(図のS8)、停止車両31が設定台数をオーバーしていれば(前述の例であれば6台以上であれば)信号指示変更時間が時間t1に設定される(図のS9)。本実施形態においては、時間t1は時間t2よりも短い時間に設定されており、例えば、時間t1を30秒間に設定し、時間t2を2分間に設定する場合がこれに該当する。そして、設定時間が決定したら、その決定された設定時間をカウント時間として時間表示部9に表示する(図のS10)。
つまり、前述した設定時間は赤信号7の灯火時間になるため、停止車両31が多くて渋滞状況の判断として混雑していれば、赤信号7から青信号8に早めに変更することにより、進行車線の渋滞解消が促進される。また、停止車両31が少なくて渋滞状況の判断として混雑していなければ、赤信号7から青信号8に遅めに変更することにより、対向車線の渋滞解消が促進される。また、停止車両31の運転手からみると、停車時間が長くてある時に渋滞が突然解消されるよりも、停車時間が短くて渋滞が徐々に解消される方が精神的ストレスが溜まりにくいと考える。
時間表示部9に設定時間が表示され(図のS10)、そのカウントダウンが開始したら、進行車線の仮設信号機2の制御手段11は設定時間が経過したか否かを判断する(図のS11)。停止車両31の台数は青信号8に変化しなければ増えていく傾向にあるので、設定時間が経過する前においてはその時点において停止車両31が設定台数をオーバーしていないか否かを再度チェックする(図のS12)。設定時間が経過するまでに停止車両31の台数が設定台数をオーバーしなければ、S11とS12とを繰返し、設定時間の経過後に対向車線の仮設信号機3に赤信号7の灯火を指示する制御信号を進行車線の仮設信号機2の制御手段11から対向車線の仮設信号機3の制御手段11に直接または中継機5を介して送信する(図のS14)。
仮に、設定時間の経過前に停止車両31の台数が設定台数をオーバーした場合(図のS11およびS12)、時間表示部9に表示しているカウント時間の残時間がt1よりも長いか否かをチェックする。カウント時間の残時間がt1よりも短ければ設定時間の経過後までS11〜S13を繰返し、設定時間の経過後に対向車線の仮設信号機3に赤信号7の灯火を指示する(図のS14)。
一方、カウント時間の残時間がt1よりも長ければ(図のS13)、カウント時間の残時間を時間t1に修正し(図のS9)、修正された設定時間が時間表示部9に表示される(図のS10)。その後、設定時間の経過後までS11〜S13を繰返し、設定時間の経過後に対向車線の仮設信号機3に赤信号7の灯火を指示する(図のS14)。例えば、t1=30秒間、t2=2分間とし、S13におけるカウント時間の残時間が1分10秒とした場合、カウント時間が1分10秒から30秒に変更されて時間表示部9に表示される(図のS9およびS10)。これにより、渋滞状況が変化してカウントダウン時に混雑し始めても、混雑した渋滞状況を柔軟に解消することができる。
対向車線の仮設信号機3に赤信号7の灯火を指示すると(図のS14)、対向車線の仮設信号機3の青信号8が赤信号7に変わるとともに、対向車線の仮設信号機3の制御段階がS5からS6に進行する。そして、進行車線の仮設信号機2は、対向車線の仮設信号機3のカメラ10が撮影した映像に基づいて、対向車両35が停止したか否かを確認する(図のS15)。対向車両35が存在しない場合は対向車両35が走行しておらず、対向車両35が停止した状態と同様の安全が確保できるので、かかる場合は対向車両35が停止した状態と同様の判断を下す(図のS15)。
対向車線の仮設信号機3が赤信号7になり(図のS14)、対向車両35が停止すれば(図のS15)、進行車線の車両30の安全を確保できた状態になるので、進行車線の仮設信号機2の赤信号7を青信号8に変更して灯火する(図のS16)。前述したようにS14の制御段階において対向車線の仮設信号機3の制御段階はS5からS6に進行しているので、このS16の制御段階においては対向車線の仮設信号機3の制御段階は遅くともS8またはS9の段階を終え、S10まで進行している。このことから、進行車線の仮設信号機2の青信号8の灯火時間は対向車線の仮設信号機3の赤信号7の灯火時間(信号指示変更時間)よりも短くなるので、対向車線の仮設信号機3において決められた設定時間でなく(図のS8またはS9)、対向車線の仮設信号機3の時間表示部9に表示された残時間(図のS10)を同期して進行車線の仮設信号機2の時間表示部9に表示する(図のS17)。
進行車線の仮設信号機2に同期表示された残時間が経過するまで青信号8は灯火し続けるが(図のS17およびS18)、その残時間が経過し、対向車線の仮設信号機3の制御段階がS11からS14に進行すると、対向車線の仮設信号機3の制御手段11から進行車線の仮設信号機2の制御手段11に赤信号7の灯火指示が送信され(図のS18)、進行車線の仮設信号機2の青信号8が赤信号7に変更されて灯火する(図のS19)。
上記の動的制御は操作者が制御終了を指示するまで継続されるが(図のS20およびS6)、操作者により制御が終了されると、交通整理補助システム1に電源の供給が停止されてシステム全体が終了する(図のSF)。
なお、図10のS7〜S9の制御段階においては、停止車両31の台数が設定台数をオーバーしたか否かにより、信号指示変更時間が選択されていたが、本実施形態の動画像認識手法は車両30の各寸法も測定できるため、車両30の全長から渋滞距離を算出し、S7の設定台数を設定距離に変更して設定距離に基づき信号指示変更時間を選択してもよい。
このように、本実施形態の交通整理補助システム1によれば、渋滞状況に応じて好適な信号指示変更時間が選択されるので、変化する渋滞状況に適した交通整理の補助を自動的に行なうことができる。
また、本実施形態の交通整理補助システム1は無線による中継機5を備えているので、仮設信号機2(3)と遠隔操作手段4との間に何らかの障害物があっても通信可能なことが多く、通信自由度を向上させることができる。また、中継機5を介しているので、本実施形態の交通整理補助システム1の通信距離は、仮設信号機2(3)と遠隔操作手段4との間の通信距離よりも長くすることができる。本実施形態における最も有利な作用効果としては、仮設信号機2(3)と遠隔操作手段4との間に工事現場やトンネルなどの電波障害物が介在しても、無線通信状態を正常に維持することができることである。
さらに、本実施形態の仮設信号機2(3)および遠隔操作手段4には音声入出力部19が備わっているので、交通整理の補助時または交通状態時に、遠隔操作手段4の操作者が仮設信号機2(3)および遠隔操作手段4を介して仮設信号機2(3)の周辺にいる人物に操作者が現に発した音声または収録された音声による指示を行なうことができる。例えば、交通整理の遂行中、停止車両31の後方に後から来た車両30が追突した場合、すべての仮設信号機2(3)の赤信号7を直接操作にて点灯させた後、遠隔操作地から操作者の音声により事故整理を補助することができる。
すなわち、本実施形態の交通整理補助システム1によれば、変化する渋滞状況に応じた交通整理の補助を自動的に行なうことができるので、片側車線通行の交通整理を適切に行ない、渋滞緩和に貢献して環境改善に寄与することができるという効果を奏する。
なお、本考案は、前述した実施形態などに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
本実施形態の交通整理補助システムを示す概念図 本実施形態の交通整理補助システムを示すブロック図 本実施形態の仮設信号機を示す斜視図 本実施形態の仮設信号機を示す平面図 本実施形態の仮設信号機を示す正面図 本実施形態の仮設信号機を示す背面図 本実施形態の仮設信号機を示す右側面図 本実施形態の仮設信号機を示す左側面図 本実施形態の動画像認識手法を示す概念図 本実施形態の制御プログラムによる制御手順を示すフローチャート
符号の説明
1 交通整理補助システム
2、3 仮設信号機
4 遠隔操作手段
5 中継機
6 信号部
7 赤信号
8 青信号
9 時間表示部
10 カメラ
14 モニタ
15 操作入力部

Claims (4)

  1. 車両の進行または停止を指示する信号部と、
    前記信号部の指示が変更されるまでの時間を表示する時間表示部と、
    車両の渋滞状況を撮影するカメラと、
    予め設定された1つの信号指示変更時間に応じて交通整理を進行する静的制御プログラムまたは車両の渋滞状況に応じて交通整理を進行する動的制御プログラムに基づき前記信号部の指示および前記時間表示部の表示時間を制御する制御手段と、
    前記カメラにより撮影された映像データおよび前記制御手段に用いる制御データを送受信する第1の通信手段と
    を有する一対の仮設信号機と、
    前記第1の通信手段とデータ通信を行なう第2の通信手段と、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段を介して前記仮設信号機から得た映像データおよび制御データを表示するモニタと、
    前記仮設信号機の信号部、時間表示部もしくはカメラに対する直接操作または前記制御手段に用いる制御データを入力する操作入力部と
    を有する遠隔操作手段と
    を備えることを特徴とする交通整理補助システム。
  2. 前記仮設信号機に用いる動的制御プログラムは、前記カメラにより撮影された車両の映像から計数した停車車両の台数または前記停止車両の寸法に基づき算出した渋滞距離に基づいて複数の信号指示変更時間から選択された1つの信号指示変更時間に応じて、交通整理を進行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の交通整理補助システム。
  3. 前記仮設信号機の第1の通信手段および前記遠隔操作手段の第2の通信手段が無線通信を行なう場合においては、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段との間に介在して無線通信の中継を行なう中継機を備えている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の交通整理補助システム。
  4. 前記仮設信号機および前記遠隔操作手段は、音声の入出力を行なう音声入出力部を有している
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の交通整理補助システム。
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