JPWO2014203335A1 - 通信システム - Google Patents

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Abstract

信号表示灯1は、子機通信ユニット13を備えている。ホスト装置Hは、親機通信ユニット23を備えている。子機通信ユニット13は、自律的に第1ネットワーク3を構築できる第1通信方式による第1子機通信モジュールと、ネットワーク構築のための事前設定が必要な第2通信方式による第2ネットワーク4に接続された第2子機通信モジュールとを含む。親機通信ユニット23は、それぞれ第1通信方式および第2通信方式に対応した第1親機通信モジュール231および第2親機通信モジュール232を有する。第1ネットワーク3が自律的に構築された後、第1親機通信モジュール231から第1子機通信モジュールへ、第2通信方式による通信のための設定情報が送信される。その設定情報を用いて、第2ネットワーク4が構築される。

Description

この発明は、ネットワークを介して互いに通信する子機通信装置および親機通信装置を備えた通信システムに関する。また、この発明は、通信システムのための子機通信装置および親機通信装置に関する。さらに、この発明は、前記のような子機通信装置を備えた信号表示灯に関する。
特許文献1は、信号要素および無線モジュールを備えた信号柱(信号表示灯)を開示している。無線モジュールは、レシーバとの間で無線通信を実行する。レシーバは、固定電話ネットワークまたはインターネットのユーザであり得る。この場合、無線モジュールをネットワークに接続することができる。
特開2005−346697号公報
ネットワークを構成するためには、事前に各種の設定を必要とする場合が多い。たとえば、無線LAN(ローカルエリアネットワーク。IEEE802.11シリーズ)によるネットワークを構築するためには、無線LANの識別子(SSID)、各ノードのIPアドレスなどを事前に設定する必要がある。したがって、ネットワークの構築に多大な時間および労力を要する。たとえば、工場には数百の信号表示灯が設置される場合があり、各信号表示灯に無線モジュールを備えて、それらによる無線LANネットワークを構成する作業は、多数の作業員による長時間を要する作業となる。
一方、IEEE802.15シリーズ(IEEE802.15.4、IEEE802.15.1、IEEE802.15.3aなど)のように、事前の設定を要することなく自律的にネットワークを構成できる通信方式が知られている。このような通信方式を採用すれば、ネットワークの構築は容易である。その反面、信号到達距離、セキュリティ性、データ伝送速度等の観点において満足な情報伝送路を提供し難い場合がある。
そこで、この発明の目的は、ネットワークを容易に構築でき、かつ必要な性能の情報伝送路を提供できる通信システムを提供することである。
また、この発明の他の目的は、前記のような通信システムのための親機通信装置を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、前記のような通信システムのための子機通信装置を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、前記のような子機通信装置を備えた信号表示灯を提供することである。
この発明は、自律的に(事前設定を要することなく)ネットワークを構築できる第1通信方式による通信のための第1子機通信モジュールと、ネットワークの構築のための事前設定が必要な(自律的にネットワークを構築できない)第2通信方式による通信のための第2子機通信モジュールとを有する子機通信装置と、前記第1通信方式による通信のための第1親機通信モジュールと、前記第2通信方式による通信のための第2親機通信モジュールとを有する親機通信装置とを含む通信システムを提供する。前記子機通信装置および前記親機通信装置は、前記第1子機通信モジュールおよび前記第1親機通信モジュールの間の伝送路を含む、前記第1通信方式による第1ネットワークを自律的に構築する。前記第1ネットワークの構築後、前記親機通信装置は、前記第1親機通信モジュールから前記第1子機通信モジュールへ前記第2通信方式による通信のための設定情報を送信する。前記子機通信装置は、前記第1子機通信モジュールによって前記設定情報を受信して、前記第2子機通信モジュールと前記第2親機通信モジュールとの間の前記第2通信方式に従う通信のために当該設定情報を設定する。前記設定情報の設定後に、当該設定情報を用いて、前記子機通信装置および前記親機通信装置は、前記第2子機通信モジュールおよび前記第2親機通信モジュールの間の伝送路を含む、前記第2通信方式による第2ネットワークを構築する。
この構成によれば、第1子機通信モジュールおよび第1親機通信モジュールの間の伝送路を含む第1ネットワークが第1通信方式に従って自律的に構築される。この自律的に構築された第1ネットワークを介して、第1親機通信モジュールから第1子機通信モジュールへと、第2通信方式のための設定情報が送信される。この設定情報を利用して、第2子機通信モジュールおよび第2親機通信モジュールの間の伝送路を含む第2ネットワークが第2通信方式に従って構築される。このようにして、第1通信方式および第2通信方式を組み合わせることによって、第2通信方式による第2ネットワークを自動的に構築することができる。したがって、第2通信方式は、自律的にネットワークを構築できる仕様である必要がないので、要求される伝送性能に応じた通信方式を自由に選択することができる。これにより、ネットワークを容易に構築でき、かつ必要な性能の情報伝送路を備えた通信システムを提供できる。
この発明の一実施形態では、前記第1通信方式が第1無線通信方式であり、前記第2通信方式が前記第1無線通信方式とは別の第2無線通信方式である。この構成によれば、第1無線通信方式および第2無線通信方式を組み合わせることによって、無線ネットワークを容易に構築でき、かつ必要な性能の情報伝送路を無線ネットワークによって提供できる。
この発明の一実施形態では、前記第1子機通信モジュールが、前記第1親機通信モジュールに向けて設定情報要求コマンドを送出する。そして、前記親機通信装置が、前記設定情報要求コマンドに応答して、前記子機通信装置の情報を登録するための処理を実行するか、登録済みであれば、前記設定情報を前記第1親機通信モジュールから前記第1子機通信モジュールに向けて送出させる手段を含む。
この構成によれば、第1子機通信モジュールは、第1親機通信モジュールに向けて設定情報要求コマンドを送出する。親機通信装置側では、当該子機通信装置の情報が登録済みであれば、設定情報を第1親機通信モジュールから第1子機通信モジュールに送出する。子機通信装置は、その設定情報を用いて、第2ネットワークの構築のために、第2子機通信モジュールをセットアップする。一方、当該子機通信装置の情報が未登録であれば、その登録のための処理が実行される。この処理は、自動処理であってもよいし、操作者による手動操作を介する処理であってもよい。この登録処理が終了すると、第1子機通信モジュールに向けて
設定情報が送出される。
こうして、未登録の新たな子機通信装置を追加登録して、当該追加された子機通信装置の第1子機通信モジュールに設定情報を与えることができる。それによって、ネットワークに新たな子機通信装置を追加することができる。
たとえば、前記第1ネットワークおよび前記第2ネットワークが構築された後に、第1子機通信モジュールおよび第2子機通信モジュールを有する新たな子機通信装置を導入することができる。この場合、既にネットワークのノードとなっている既存の子機通信装置および親機通信装置の間の前記第1および第2通信方式による通信を継続しながら、前記新たな子機通信装置の前記第1子機通信モジュールが発生する設定情報要求コマンドに前記親機通信装置が応答し、それによって、当該新たな子機通信装置が前記第1ネットワークおよび前記第2ネットワークに追加されることが好ましい。すなわち、新たな子機通信装置の第1子機通信モジュールは、第1ネットワークに自律的に参加して、第1親機通信モジュールとの伝送路を形成する。これにより、新たな第1子機通信モジュールを含む第1ネットワークが構築される。その後、当該新たな第1子機通信モジュールは第1親機通信モジュールに向けて設定情報要求コマンドを送出する。親機通信装置での登録処理の後、第1親機通信モジュールから設定情報が送られてくると、第1子機通信モジュールがそれを受信し、子機通信装置において、その設定情報が第2ネットワークの構築のために第2子機通信モジュールにセットアップされる。これにより、第2子機通信モジュールは、第2ネットワークに参加することができる。すなわち、新たな第2子機通信モジュールを含む第2ネットワークが構築される。このようにして、新たな子機通信装置のネットワークへの追加が、容易に達成される。
この発明の一実施形態では、前記親機無線装置が、前記第1親機通信モジュールから前記第1子機通信モジュールへと前記第1ネットワークを介して暗号キーを送信する。そして、前記第2子機通信モジュールと前記第2親機通信モジュールとの間の前記第2ネットワークを介する通信が、前記暗号キーを用いた暗号化通信である。この構成によれば、自律的に構築された第1ネットワークを介して暗号キーを配布し、その暗号キーを用いて第2ネットワークを介するセキュアなデータ通信を実現できる。換言すれば、第2ネットワークを介する暗号通信のための必要な暗号キーを、自律的に構築された第1ネットワークを介して配布できるので、第2ネットワークを介する暗号通信を自動的に実現できる。
しかも、暗号キーが配布される範囲は、第1ネットワークを構築できる範囲に制限される。そのため、第2通信方式が信号到達距離の長い無線通信方式あっても、高度なセキュリティを確保した通信を実現できる。たとえば、第2通信方式のための設定情報が不正に窃取されたとしても、第1ネットワークの通信圏外では暗号キーを取得できない。そのため、設定情報を不正に窃取した第三者は、第2ネットワークを介する通信内容を傍受することができない。
この発明の一実施形態では、前記第1通信方式および前記第2通信方式が、いずれも無線通信方式であって、前記第1通信方式が、前記第2通信方式に比較して、信号到達距離の短い無線通信方式である。この構成によれば、第1通信方式の信号到達距離が短いので、第1通信方式によって自律的に構築される無線ネットワーク(第1ネットワーク)の通信圏を容易に制限できる。この制限された通信圏で構築される無線ネットワーク(第1ネットワーク)の範囲で、第2通信方式のための設定情報が送信される。したがって、第2通信方式に従う無線ネットワーク(第2ネットワーク)を介して有効なデータ通信が行える範囲は、第1ネットワークの通信圏内に制限されることになる。これにより、信号到達距離の長い第2通信方式を用いながら、その通信範囲を容易に制限することができる。それによって、セキュリティ性の高いネットワークを構築できる。
この実施形態が、上記暗号キーを用いた暗号化通信の特徴と組み合わせられる場合には、暗号キーの配布範囲が第1ネットワークの通信圏内に制限されるので、たとえ第2通信方式の設定情報が窃取されたとしても、通信内容の実質的な傍受は不可能である。したがって、第1および第2ネットワークをいずれも無線ネットワークで構成しながら、同時に、セキュリティ性を一層高めたネットワークの構築が可能になる。
この発明の一実施形態では、前記第1通信方式が、IEEE802.15シリーズによる無線通信方式、または有線ローカルエリアネットワーク方式を含む。これらの通信方式は、事前の設定を要することなく、自律的にネットワークを構築できる方式である。
この発明の一実施形態では、前記第2通信方式が、IEEE802.11シリーズによる無線ローカルエリアネットワーク方式を含む。無線ローカルエリアネットワークは、自律的にネットワークを構築することはできないが、高速な情報伝送に適する。したがって、第1通信方式と組み合わせることによって、大量データの送信に適する無線ローカルエリアネットワークを自動的に構築することができる。
この発明の一実施形態は、前述のような通信システムのための親機通信装置を提供する。また、この発明の一実施形態は、前述のような通信システムのための子機通信装置を提供する。
さらに、この発明の一実施形態は、光信号を発生する表示部と、前記子機通信装置とを含む、信号表示灯を提供する。これにより、信号表示灯に、高度なネットワーク機能を付加できる。
たとえば、前記子機通信装置をそれぞれ備えた複数の信号表示灯と、前記親機通信装置を備えたホスト装置とを備えることによって、前述のような通信システムを有する信号表示灯ネットワークシステムを提供できる。
また、前記子機通信装置を有する信号表示灯をそれぞれ備えた複数の生産装置によって、前述のような信号表示灯ネットワークシステムを有する生産装置ネットワークシステムを提供できる。すなわち、信号表示灯を各生産装置に備えることによって、生産装置のネットワークシステムを構築できる。
図1は、この発明の一実施形態に係る生産システムの構成を説明するための概略構成図である。 図2は、前記生産システムを構成する生産装置に備えられた信号表示灯の電気的構成を説明するためのブロック図である。 図3は、前記信号表示灯に備えられた子機無線通信ユニットを介する通信に関連する機能的な構成を説明するためのブロック図である。 図4は、前記生産システムのホスト装置に備えられた親機無線通信ユニットを介する通信に関連する機能的な構成を説明するためのブロック図である。 図5Aは、信号表示灯に備えられた子機無線通信ユニット(子機通信装置)とホスト装置に備えられた親機無線通信ユニット(親機通信装置)とによるネットワーク構築の流れを説明するためのタイムチャートである。 図5Bは、信号表示灯に備えられた子機無線通信ユニット(子機通信装置)とホスト装置に備えられた親機無線通信ユニット(親機通信装置)とによるネットワーク構築の流れを説明するためのタイムチャートである。 図6は、信号表示灯およびホスト装置の共通の通信動作を説明するためのフローチャートである。 図7は、第1ネットワークの構築のために第1子機通信モジュールおよび第1親機通信モジュールがそれぞれ実行する処理(第1ネットワーク構築フェーズ。図6のステップS1)を説明するためのフローチャートである。 図8は、第1ネットワークを介する通信設定処理(図6のステップS5)における信号表示灯の動作を説明するためのフローチャートである。 図9は、第1ネットワークを介する通信設定処理(図6のステップS5)におけるホスト装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図10は、第2ネットワークの構築のために第2親機通信モジュールおよび第2子機通信モジュールがそれぞれ実行する第2ネットワーク構築フェーズの処理(図6のステップS2)を示すフローチャートである。 図11は、信号表示灯における第2ネットワークを介する通信設定処理(図6のステップS4)を説明するためのフローチャートである。 図12は、ホスト装置における第2ネットワークを介する通信設定処理(図6のステップS4)を説明するためのフローチャートである。 図13は、第2ネットワークが構築された後にホスト装置が行うメイン処理(図6のステップS6)の一部である暗号キー配布処理を説明するためのフローチャートである。 図14は、第2ネットワークが構築された後に各信号表示灯が行うメイン処理(図6のステップS6)の一部である暗号キー登録処理を説明するためのフローチャートである。 図15は、第2ネットワークが構築された後にホスト装置および信号表示灯が行うメイン処理(図6のステップS6)の別の部分である暗号データ送信処理を説明するためのフローチャートである。 図16は、第2ネットワークが構築された後にホスト装置および信号表示灯が行うメイン処理(図6のステップS6)のさらに別の部分である暗号データ受信処理を説明するためのフローチャートである。 図17は、第1通信方式(たとえばIEEE802.15シリーズ)による無線通信範囲(電波到達範囲)と、第2通信方式(たとえばIEEE802.11シリーズ)による無線通信範囲(電波到達範囲)とを説明するための概念図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る生産システムの構成を説明するための概略構成図である。この生産システムは、複数の生産装置A,B,C,Dおよびホスト装置Hを含む。生産装置A,B,C,Dは、一つの工場内に配置されている。
生産装置A,B,C,Dには、それぞれ、信号表示灯1A,1B,1C,1D(以下、総称するときには「信号表示灯1」という。)が備えられている。信号表示灯1A,1B,1C,1Dには、それぞれ、生産装置A,B,C,Dに備えられた信号灯制御装置2A,2B,2C,2D(以下、総称するときには「信号灯制御装置2」という。)から、制御信号線8A,8B,8C,8D(以下、総称するときには「制御信号線8」という。)を介して、それぞれ複数の制御信号が与えられる。信号灯制御装置2は、生産装置A,B,C,Dの動作を制御するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)であってもよい。信号灯制御装置2は、信号表示灯1を制御するための複数の制御信号を出力する制御信号出力装置である。その複数の制御信号に従って、信号表示灯1の表示状態が変化する。信号灯制御装置2は、対応する生産装置A,B,C,Dの稼働状況に対応する制御信号を出力する。制御信号は、たとえば、正常動作中、部品欠品発生、部品欠品予告、管理者呼び出し要求、その他の異常発生を表す信号であってもよい。
信号表示灯1A,1B,1C,1Dは、それぞれ、制御ユニット11A,11B,11C,11D(以下、総称するときには「制御ユニット11」という。)と、表示部12A,12B,12C,12D(以下、総称するときには「表示部12」という。)と、子機無線通信ユニット13A,13B,13C,13D(以下、総称するときには「子機無線通信ユニット13」という。)とをそれぞれ備えている。子機無線通信ユニット13は、制御ユニット11の一部の機能とともに、この発明の一実施形態に係る子機無線通信装置を構成している。
各信号表示灯1は、子機無線通信ユニット13を介して、第1ネットワーク3および第2ネットワーク4に接続されている。第1ネットワーク3は第1通信方式に従うネットワークであり、第2ネットワーク4は第2通信方式に従うネットワークである。第1通信方式および第2通信方式は、互いに異なる通信方式である。第1通信方式は、たとえば、自律的にネットワーク(たとえばメッシュ型ネットワークまたはツリー型ネットワーク)を構築できる通信方式であり、一つの具体例はIEEE802.15.4(Zigbee(登録商標))、IEEE802.15.1(Bluetooth(登録商標))、IEEE802.15.3a(Ultra Wideband)などのIEEE802.15シリーズである。これらは、通信エリアが狭く、少量のデータ通信に適した方式である。第2通信方式は、第1通信方式とは異なる伝送性能を有する通信方式である。第2通信方式は、自律的にはネットワークを構築することができない通信方式、換言すれば、ネットワーク構築のために事前に情報の設定を要する通信方式であってもよい。第2通信方式は、第1通信方式よりも高速なデータ伝送を行える通信方式であってもよい。また、第2通信方式は、第1通信方式よりも通信圏が広い方式であってもよい。第2通信方式の一つの具体例はIEEE802.11シリーズ(Wi-Fi(登録商標)。いわゆる無線LAN方式)である。この方式は、通信エリアが広く、大量のデータ通信に適している。
この実施形態では、各信号表示灯1の子機無線通信ユニット13は、無線アクセスポイント5との間で無線通信経路を確立し、それによって、第2ネットワーク4(無線ローカルエリアネットワーク)を構成する。無線アクセスポイント5は、有線ネットワーク6に接続されていてもよい。有線ネットワーク6は、ローカルエリアネットワーク、イントラネット、インターネット等であってもよい。
子機無線通信ユニット13は、前記第1通信方式および第2通信方式による無線通信を行うことができ、第1ネットワーク3の一つのノードであるとともに、第2ネットワーク4の一つのノードでもあり、無線アクセスポイント5との間で第2ネットワーク4を介する無線通信経路を確立する。
ホスト装置Hは、典型的には、コンピュータシステムの形態を有しており、たとえば、ホスト装置本体21、表示装置22、親機無線通信ユニット23および入力装置24を含む。入力装置24は、キーボード、ポインティングデバイス等であってもよい。ホスト装置本体21は、CPU(中央処理ユニット)等を含む演算部25と、記憶装置26とを含む。記憶装置26は、半導体メモリ、ディスクドライブ等の記憶媒体を含む。記憶装置26は、演算部25が実行するためのプログラム、各種データ類を記憶しているほか、演算部25による演算のためのワークエリアを提供する。
親機無線通信ユニット23は、ホスト装置本体21の一部の機能とともに、この発明の一実施形態に係る親機通信装置を構成している。親機無線通信ユニット23は、前記第1通信方式および第2通信方式による無線通信を行うことができ、第1ネットワーク3の一つのノードであるとともに、第2ネットワーク4の一つのノードでもあり、無線アクセスポイント5との間で第2ネットワーク4を介する無線通信経路を確立する。より具体的には、親機無線通信ユニット23は、第1親機通信モジュール231と、第2親機通信モジュール232とを有している。第1親機通信モジュール231は前記第1通信方式による通信を実行する無線通信モジュールである。第2親機通信モジュール232は前記第2通信方式による通信を実行する無線通信モジュールである。
前記第1通信方式がIEEE802.15.4の場合、第1親機通信モジュール231は、第1ネットワーク3中に1台存在して、第1ネットワーク3の制御を行う端末(いわゆるCoordinator)であってもよい。
図2は、信号表示灯1の電気的構成を説明するためのブロック図である。信号灯制御装置2は、前述のとおり、たとえば、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)で構成されている。信号灯制御装置2は、制御信号線8によって、制御ユニット11に接続されている。制御ユニット11は、制御部31、入出力部(I/O)32、およびメモリ35を含む。制御部31は、CPU(中央処理ユニット)を含み、この制御部31に、入出力部32、およびメモリ35が接続されている。入出力部32に制御信号線8が接続されている。メモリ35は、たとえば、記憶内容の書き換えが可能な不揮発性メモリで構成されている。メモリ35は、制御部31の動作プログラムのほか、表示部12の制御のために必要な制御情報を記憶する。
制御部31には、さらに、少なくとも一つの発光ユニット121〜123と、子機無線通信ユニット13とが接続されている。発光ユニット121〜123は、表示部12を構成している。複数の発光ユニット121〜123が備えられる場合には、それらは同色の光を発生してもよいし、異なる色の光を発生するように構成されていてもよい。具体的には、発光ユニット121〜123は、光源と、その光源を取り囲むグローブとを含む。光源は、発生すべき光の色を発生するように構成されていてもよい。このような光源の一つの具体例は発光ダイオードである。グローブは、透明材料(具体的には透明樹脂材料)で構成されており、光源が発生する光をそのままの色で通過させるか、または光源が発生する光を着色して通過させるように構成されている。
子機無線通信ユニット13は、第1子機通信モジュール131と、第2子機通信モジュール132とを有している。第1子機通信モジュール131は前記第1通信方式による通信を実行する通信モジュールである。第2子機通信モジュール132は前記第2通信方式による通信を実行する通信モジュールである。前記第1通信方式がIEEE802.15.4の場合、第1子機通信モジュール131は、第1ネットワーク3中に1台または複数台存在し、データ中継機能を持つ端末(いわゆるRouter)であってもよいし、データ中継機能を持たない端末(いわゆるEnd Device)であってもよい。
制御部31は、第1子機通信モジュール131および第2子機通信モジュール132を制御し、第1ネットワーク3および第2ネットワーク4を構築する動作を制御するとともに、それらのネットワーク3,4を介するデータ通信を制御する。ネットワーク3,4が構築された後、制御部31は、たとえば、信号灯制御装置2から入力される制御信号を子機無線通信ユニット13(より具体的には第2子機通信モジュール132)から送出させる。
図3は、子機無線通信ユニット13を介する通信に関連する制御部31の機能的な構成を説明するためのブロック図である。制御部31は、メモリ35に保存されたプログラムを実行することによって、複数の機能処理部として振る舞う。複数の機能処理部は、第1ネットワーク構築部41、第2ネットワーク構築部42、設定情報登録部43、暗号キー登録部44、暗号化/復号化部45、および通信制御部46を含む。メモリ35は、通信のために必要な設定情報、暗号化通信のための暗号キー、送受信されるデータ等を記憶するメモリテーブル50のための記憶領域を提供する。
第1ネットワーク構築部41は、第1子機通信モジュール131を制御して、第1ネットワーク3を自律的に構築するための処理を実行する。設定情報登録部43は、第2ネットワーク4を構築するために必要な情報を第1子機通信モジュール131から受け取って、メモリテーブル50に書き込む。第2ネットワーク構築部42は、メモリテーブル50に書き込まれた設定情報を用いて、第2ネットワーク4を構築するための処理を実行する。暗号キー登録部44は、親機無線通信ユニット23から送信されて第1子機通信モジュール131で受信される暗号キーをメモリテーブル50に書き込む。暗号化/復号化部45は、送信すべきデータを前記暗号キーを用いて暗号化したり、第2子機通信モジュール132が受信したデータを前記暗号キーを用いて復号化したりする処理を実行する。通信制御部46は、第1子機通信モジュール131および第2子機通信モジュール132を介する通信、および前記暗号化/復号化部45による暗号化/復号化処理などを制御する。
メモリテーブル50は、受信バッファ51、送信バッファ52、復号化受信バッファ53、暗号化送信バッファ54、暗号キー格納エリア55、設定情報格納エリア56を含む。受信バッファ51は、子機無線通信ユニット13(主として第2子機通信モジュール132)が受信したデータを一時保持する領域である。送信バッファ52は、子機無線通信ユニット13(主として第2子機通信モジュール132から送信すべきデータを一時保持する領域である。復号化受信バッファ53は、受信バッファ51に格納されたデータが暗号キーを用いて復号化されたときに、その復号化されたデータを保持する領域である。暗号化送信バッファ54は、送信バッファ52に格納されたデータが暗号キーを用いて暗号化されたときに、その暗号化されたデータを保持する領域である。暗号キー格納エリア55は、子機無線通信ユニット13(主として第1子機通信モジュール131)がホスト装置Hから受信した暗号キーを保持する領域である。設定情報格納エリア56は、第2ネットワーク4を構築するための設定情報を格納する領域である。設定情報は、前述のとおり、ホスト装置Hから第1ネットワーク3を介して送られ、子機無線通信ユニット13(主として第1子機通信モジュール131)によって受信される。
子機無線通信ユニット13(第1子機通信モジュール131)が設定情報を受信すると、設定情報登録部43は、その設定情報を設定情報格納エリア56に格納する。また、子機無線通信ユニット13(第1子機通信モジュール131)が暗号キーを受信すると、暗号キー登録部44は、その暗号キーを暗号キー格納エリア55に格納する。
送信すべきデータが送信バッファ52に格納されると、通信制御部46は、暗号化/復号化部45によってそのデータを暗号化させ、その暗号化されたデータを暗号化送信バッファ54に格納する。さらに、通信制御部46は、暗号化送信バッファ54に格納されたデータを子機無線通信ユニット13(主として第2子機通信モジュール132)から送信先に送信させる。送信先は、ホスト装置Hであってもよいし、有線ネットワーク6を介して接続された他の装置であってもよい。
また、通信制御部46は、子機無線通信ユニット13(主として第2子機通信モジュール132)が受信したデータを受信バッファ51に書き込み、さらに、そのデータを暗号化/復号化部45によって復号化させ、その復号化されたデータを復号化受信バッファ53に書き込む。この復号化受信バッファ53に書き込まれたデータは、信号灯制御装置2に供給されてもよい。たとえば、ホスト装置Hまたは有線ネットワーク6に接続されたその他の装置は、信号表示灯1に対して、生産装置から特定の情報を収集すべきことを指示するコマンドを発生してもよい。子機無線通信ユニット13が受信するデータは、このようなコマンドを含んでいてもよい。このコマンドは、たとえば、信号灯制御装置2に与えられたときに、生産装置に関する情報の出力要求として解釈され、信号灯制御装置2は、該当する情報を信号表示灯1に向けて出力する。この情報は、送信バッファ52に書き込まれる。その情報は暗号化されて、子機無線通信ユニット13から第2ネットワーク4を介して送信されることになる。
図4は、親機無線通信ユニット23を介する通信に関連するホスト装置本体21の演算部25の機能的な構成を説明するためのブロック図である。演算部25は、記憶装置26に格納されたプログラムを実行することによって、複数の機能処理部として振る舞う。複数の機能処理部は、第1ネットワーク構築部61、設定情報送信部63、第2ネットワーク構築部62、暗号キー登録/配布部64、暗号化/復号化部65、および通信制御部66を含む。記憶装置26は、リストテーブル70およびメモリテーブル80のための記憶領域を提供する。
第1ネットワーク構築部61は、第1親機通信モジュール231を制御して、第1ネットワーク3を自律的に構築するための処理を実行する。設定情報送信部63は、第2ネットワーク4を構築するために必要な情報をリストテーブル70から読み取って、親機無線通信ユニット23の第1親機通信モジュール231から送出させる。第2ネットワーク構築部62は、メモリテーブル80に予め格納されている設定情報を用いて、第2ネットワーク4を構築するための処理を実行する。暗号キー登録/配布部64は、ホスト装置Hが起動されるたびに暗号キーを自動生成し、その暗号キーをメモリテーブル80に書き込む。さらに、暗号キー登録/配布部64は、その暗号キーを、第1親機通信モジュール231から、第1ネットワーク3を介して、子機無線通信ユニット13に配布する。暗号化/復号化部65は、第2親機通信モジュール232から送信すべきデータを前記暗号キーを用いて暗号化したり、第2親機通信モジュール232が受信したデータを前記暗号キーを用いて復号化したりする処理を実行する。通信制御部66は、第1親機通信モジュール231および第2親機通信モジュール232を介する通信、設定情報送信部63の動作、暗号キー登録/配布部64の動作、および前記暗号化/復号化部65による暗号化/復号化処理などを制御する。
リストテーブル70は、ネットワーク3,4を構成する全てのノード(親機無線通信ユニット23および子機無線通信ユニット13)に関する情報を格納した登録情報テーブルである。具体的には、リストテーブル70は、各ノードについて、当該ノードの番号、通信モジュール物理アドレス、設定情報、および確定フラグを含む。通信モジュール物理アドレスは、具体的には、第1親機通信モジュール232および第1子機通信モジュール131のMACアドレス(Media Access Control address)である。設定情報は、通信モジュール論理アドレス、ネットワーク識別子、セキュリティ種別、およびパスワードを含む。「番号」は、複数のノードに付与される通し番号であり、親機無線通信ユニット23の番号を「0」とし、子機無線通信ユニット13に対して「1」以上の重複しない番号が付与される。通信モジュール論理アドレスは、第2ネットワーク4(たとえば無線LAN)に接続するために各ノードに割り振られる論理的なアドレスであり、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)ネットワークの場合には、IPアドレスおよびサブネットマスクが該当する。ネットワーク識別子は、具体的には、無線アクセスポイント5の識別子(SSID:Service Set Identifier)であってもよい。セキュリティ種別は、たとえば、送信されるパケットの暗号化方式であり、WEP(Wired Equivalent Privacy)方式、WPA(Wi-Fi Protected Access)方式、TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)方式、AES(Advanced Encryption Standard)方式などが該当する。パスワードは、送信パケットを前記暗号化方式に従って暗号化するために使用される暗号キーである。確定フラグは、該当するノードに設定情報が登録されたことが確認されたときに、当該設定情報が確定したことを表すフラグである。確定フラグが「ON」であれば、設定情報が該当するノードに登録されたことを表し、したがって、当該ノードとの間の第2ネットワーク4を介する伝送路が確立されたことを表す。確定フラグが「OFF」であれば、設定情報の該当ノードへの登録が未了であって、当該ノードとの間の第2ネットワーク4を介する伝送路が確立されていないことを表す。
メモリテーブル80は、受信バッファ81、送信バッファ82、復号化受信バッファ83、暗号化送信バッファ84、暗号キー格納エリア85、設定情報格納エリア86を含む。受信バッファ81は、親機無線通信ユニット23(主として第2親機通信モジュール232)が受信したデータを一時保持する領域である。送信バッファ82は、親機無線通信ユニット23(主として第2親機通信モジュール232から送信すべきデータを一時保持する領域である。復号化受信バッファ83は、受信バッファ81に格納されたデータが暗号キーを用いて復号化されたときに、その復号化されたデータを保持する領域である。暗号化送信バッファ84は、送信バッファ82に格納されたデータが暗号キーを用いて暗号化されたときに、その暗号化されたデータを保持する領域である。暗号キー格納エリア85は、送信データの暗号化および受信データの復号化のために用いる暗号キーを保持する領域である。設定情報格納エリア86は、第2ネットワーク4を構築するための設定情報を格納する領域である。
なお、暗号キー格納エリア55,85に格納される暗号キーは、送受信されるデータの暗号化および復号化のために用いられる暗号キーであって、送信パケットの暗号化のためのパスワードとは別のキー情報である。つまり、送信されるデータは、暗号キー格納エリア55,85に格納されている暗号キーによって暗号化され、その暗号化されたデータを送信するための送信パケットを作成するときに、セキュリティ種別に従う暗号化がさらに行われる。
通信制御部66は、送信すべきデータが送信バッファ82に格納されると、暗号化/復号化部65によってそのデータを暗号化させ、その暗号化されたデータを暗号化送信バッファ84に格納する。さらに、通信制御部66は、暗号化送信バッファ84に格納されたデータを親機無線通信ユニット23(主として第2親機通信モジュール232)から送信先に送信させる。送信先は、信号表示灯1であってもよいし、有線ネットワーク6を介して接続された他の装置であってもよい。また、通信制御部66は、親機無線通信ユニット23(主として第2親機通信モジュール232)が受信したデータを受信バッファ81に書き込み、さらに、そのデータを暗号化/復号化部65によって復号化させ、その復号化されたデータを復号化受信バッファ83に書き込む。この復号化受信バッファ83に書き込まれたデータは、たとえば、記憶装置26の別の領域に蓄積されて保存される。
たとえば、ホスト装置Hは、信号表示灯1に対して、生産装置からの特定の情報の収集を指示するコマンドを発生してもよい。親機無線通信ユニット23が送信するデータは、このようなコマンドを含んでいてもよい。このコマンドは、たとえば、信号灯制御装置2に与えられたときに、生産装置に関する情報の出力要求として解釈され、信号灯制御装置2は、該当する情報を出力する。この情報は、暗号化された状態で、子機無線通信ユニット13から第2ネットワーク4を介して送られて来て、受信バッファ81に書き込まれる。その情報は、暗号化/復号化部65によって復号化されて復号化受信バッファ83に書き込まれる。
図5Aおよび図5Bは、信号表示灯1に備えられた子機無線通信ユニット13とホスト装置Hに備えられた親機無線通信ユニット23とによるネットワーク構築の流れを説明するためのタイムチャートである。また、図6は、信号表示灯1およびホスト装置Hの共通の通信動作を説明するためのフローチャートである。なお、図5Aおよび図5Bは、各図に記載したとおり、図5Aを上側、図5Bを下側に配置して、上下に結合して一つのタイムチャートを構成する。
生産装置の電源が投入されると、その生産装置から対応する信号表示灯1に電力が供給される。それによって、信号表示灯1の制御ユニット11が起動し、子機無線通信ユニット13の第1子機通信モジュール131および第2子機通信モジュール132が起動する。同様に、ホスト装置Hの電源が投入されると、ホスト装置本体21が起動し、かつ親機無線通信ユニット23の第1親機通信モジュール231および第2親機通信モジュール232が起動する。
そして、まず、第1ネットワーク3(たとえばZigbee(登録商標)ネットワーク)の構築のための処理が実行される(ステップS1。第1ネットワーク構築フェーズ)。この処理は、ホスト装置Hでは第1親機通信モジュール231によって、信号表示灯1では第1子機通信モジュール131によって、それぞれ実行される。第1ネットワーク3が構築されると、次に、第2ネットワーク4(たとえば無線LAN)の構築のための処理が実行される(ステップS2。第2ネットワーク構築フェーズ)。この処理は、ホスト装置Hではホスト装置本体21および第2親機通信モジュール232によって、信号表示灯1では制御ユニット11および第2子機通信モジュール132によって、それぞれ実行される。ホスト装置Hでは、第1親機通信モジュール231と少なくとも一つの第1子機通信モジュール131との間の伝送路が確立されると、第1ネットワーク3の構築が完了したと判断する。信号表示灯1では、当該信号表示灯1に備えられた第1子機通信モジュール131と第1親機通信モジュール231との間の伝送路が確立されると、第1ネットワーク3の構築が完了したと判断する。
次いで、第2ネットワーク4による通信が可能な状態かどうかが判断される(ステップS3)。この判断は、ホスト装置Hではホスト装置本体21によって、信号表示灯1では制御ユニット11によって、それぞれ実行される。具体的には、第2ネットワーク開始フラグが「ON」かどうかが判断される。第2ネットワーク開始フラグは、第2ネットワーク4による伝送路が確立していればONとされ、確立していなければOFFとされるフラグである。具体的には、ホスト装置本体21は、第2親機通信モジュール232と無線アクセスポイント5との間の伝送路が確立されると、第2ネットワーク開始フラグをONにする。信号表示灯1においても同様に、制御ユニット11は、第2子機通信モジュール132と無線アクセスポイント5との間の伝送路が確立されると、第2ネットワーク開始フラグをONにする。第2ネットワーク開始フラグは、ホスト装置本体21および制御ユニット11にそれぞれ保持されていてもよいし、第2親機通信モジュール232および第2子機通信モジュール132にそれぞれ保持されていてもよい。
第2ネットワーク開始フラグがONであって、第2ネットワーク4による通信が可能な状態であれば、第2ネットワーク4を介する通信設定処理が実行される(ステップS4)。具体的には、ホスト装置Hおよび信号表示灯1の間で、第2親機通信モジュール232および第2子機通信モジュール132による通信によって、それらの間の第2ネットワーク4を介する伝送路が確立されたことを確認するための処理が行われる。第2ネットワーク開始フラグがOFFであれば、この処理は省かれる。
次いで、第1ネットワーク3を介する通信設定処理が実行される(ステップS5)。具体的には、第1親機通信モジュール231および第1子機通信モジュール131の間の通信によって、第2ネットワーク4を構築するために必要なやりとりが行われる。さらに具体的には、信号表示灯1の制御ユニット11は、第1子機通信モジュール131を介して、ホスト装置Hに対して、第2ネットワーク4を構築するための設定情報を要求する設定情報要求コマンドを送出する。ホスト装置Hのホスト装置本体21は、設定情報要求コマンドに応答して、第1親機通信モジュール231を介して、当該信号表示灯1の第1子機通信モジュール131に対して、設定情報を送信する。信号表示灯1の制御ユニット11は、第2子機通信モジュール131で受信された設定情報をメモリ35(設定情報格納エリア56)に格納する。
その後、信号表示灯1およびホスト装置Hにおいて、通信設定処理以外のメイン処理(ステップS6)が行われた後、ステップS1に戻って、処理を繰り返す。たとえば、信号表示灯1におけるメイン処理は、子機無線通信ユニット13を介するデータ送受信処理のほか、発光ユニット121〜123の制御のための処理を含む。また、ホスト装置Hにおけるメイン処理は、親機無線通信ユニット23を介するデータ送受信処理を含む。
図7は、第1ネットワーク3の構築のために第1子機通信モジュール131および第1親機通信モジュール231がそれぞれ実行する処理(第1ネットワーク構築フェーズ。図6のステップS1)を説明するためのフローチャートである。
第1ネットワーク3が構築済みであれば、以下の処理は行われない(ステップS11)。第1ネットワーク3が未構築であれば、ホスト装置Hでは第1親機通信モジュール231の起動処理が実行され、信号表示灯1では第1子機通信モジュール131の起動処理が実行される(ステップS12)。起動処理とは、第1通信方式による第1ネットワーク3を自律的に構築する処理である。この自律的なネットワークの構築が終了すると(ステップS13:YES)、第1子機通信モジュール131は制御ユニット11に対して、第1ネットワーク構築完了通知を与える(ステップS14)。また、第1親機通信モジュール231はホスト装置本体21に対して第1ネットワーク構築完了通知を与える(ステップS14)。こうして、第1ネットワーク構築フェーズを終える。
図8は、第1ネットワーク3を介する通信設定処理(図6のステップS5)における信号表示灯1の動作を説明するためのフローチャートである。制御ユニット11の制御部31は、第1ネットワーク構築完了通知を第1子機通信モジュール131から受信済みかどうかを判断する(ステップS21)。受信済みであれば、制御部31は、第1子機通信モジュール131からホスト装置Hの第1親機通信モジュール231に向けて、設定情報要求コマンドを送信させる(ステップS22)。設定情報要求コマンドとは、第2ネットワーク4の一つのノードとして当該信号表示灯1の第2子機通信モジュール132を登録し、かつ第2ネットワーク4への接続に必要な設定情報を送信すべきことを要求するコマンドである。設定情報要求コマンドは、信号表示灯1を識別するための情報として、第1子機通信モジュール131の物理アドレス(具体的にはMACアドレス)を含んでいてもよい。第1ネットワーク3の構築が未了であれば(ステップS21:NO)、設定情報要求コマンドの送信処理は省かれる。
次に、制御部31は、第1子機通信モジュール131がホスト装置Hから設定情報を受信したかどうかを判断する(ステップS23)。設定情報とは、第2ネットワーク4による通信を行うために、事前に設定すべき情報である。設定情報は、前述のとおり、通信モジュール論理アドレス、ネットワーク識別子、セキュリティ種別、およびパスワードを含む。設定情報が受信されなければ(ステップS23:NO)、処理を終了する。設定情報が受信されると、制御部31は、その設定情報をメモリテーブル50の設定情報格納エリア56に保存(ステップS24)して登録するとともに、その設定情報を第2子機通信モジュール132に送信する(ステップS25)。第2子機通信モジュール132は、与えられた設定情報を用いて、第2ネットワーク4を介する通信経路を確立する。具体的には、無線アクセスポイント5との無線接続を確立する。
図9は、第1ネットワーク3を介する通信設定処理(図6のステップS5)におけるホスト装置Hの動作を説明するためのフローチャートである。ホスト装置本体21は、第1親機通信モジュール231が設定情報要求コマンドを受信したかどうかを判断する(ステップS31)。設定情報要求コマンドが受信されなければ(ステップS31:NO)、処理を終える。設定情報要求コマンドが受信されると(ステップS31:YES)、設定情報要求コマンドに含まれる識別情報(たとえば第1子機通信モジュール131の物理アドレス)をリストテーブル70から検索する(ステップS32)。その識別情報がリストテーブル70に登録されていれば(ステップS33:YES)、ホスト装置本体21は、当該識別情報に対応するノードの番号を取得する(ステップS34)。そして、ホスト装置本体21は、その番号のノード(信号表示灯1)の確定フラグをOFFに設定する(ステップS35)。さらに、ホスト装置本体21は、その番号のノード(信号表示灯1)に対して、第1親機通信モジュール231から、設定情報を送信する(ステップS36)。この設定情報が、その送信先の信号表示灯1において、メモリ35に格納され(図8のステップS24)、第2子機通信モジュール132に与えられることになる(図8のステップS25)。
ホスト装置本体21は、さらに、第2親機通信モジュール232に対して、リストテーブル70から番号「0」のノードに対応する設定情報を与える。第2親機通信モジュール232は、その設定情報を用いて、無線アクセスポイント5との無線接続を確立する。番号「0」のノード(ホスト装置H)については、確定フラグはONに保持される。
一方、設定情報要求コマンドに含まれる識別情報がリストテーブル70に登録されていなければ(ステップS33:NO)、ホスト装置本体21は、入力待ち状態となる(ステップS37)。この場合、操作者は、入力装置24を操作して、リストテーブル70を編集する。具体的には、当該識別情報のノードに対して番号を付与し、さらにその番号に対応付けて、当該識別情報(物理アドレス等)および設定情報を登録する。こうして、新たなノードの登録入力が完了すると(ステップS37:YES)、処理は、ステップS35へ進む。
図10は、第2ネットワーク4の構築のために第2親機通信モジュール232および第2子機通信モジュール132がそれぞれ実行する第2ネットワーク構築フェーズの処理(図6のステップS2)を示すフローチャートである。
まず、第2子機通信モジュール132の動作について説明する。
第2子機通信モジュール132は、第2ネットワーク4が構築済みかどうかを判断する(ステップS41)。この判断は、第2ネットワーク開始フラグがONかどうかに基づいて行われてもよい。第2ネットワーク4が構築済みであれば(ステップS41:YES)、以下の処理は行われない。
第2ネットワーク4が未構築であれば(ステップS41:NO)、第2子機通信モジュール132の起動処理が行われる(ステップS42)。起動処理とは、内蔵のメモリ(図示せず)に設定された設定情報を用いて通信動作開始のための準備を行う処理である。
第2子機通信モジュール132は、制御ユニット11から設定情報を受信したかどうかを判断し(ステップS43)、設定情報が受信されれば、当該設定情報を内蔵のメモリに設定して(ステップS44)、当該第2子機通信モジュール132を自ら再起動する(ステップS45)。そして、第2子機通信モジュール132は、第2ネットワーク4の構築が完了したかどうかを判断し(ステップS46)、構築未了であれば(ステップS46:NO)、第2ネットワーク開始フラグをOFFとして(ステップS47)、処理を終える。第2ネットワーク4の構築が完了すると(ステップS46:YES)、第2子機通信モジュール132は、第2ネットワーク開始フラグをONとし(ステップS48)、接続完了通知を制御ユニット11に与える(ステップS49)。制御ユニット11から設定情報を受信していないときには(ステップS43:NO)、第2ネットワーク開始フラグをOFFとして(ステップS47)、処理を終える。
一方、ホスト装置Hの第2親機通信モジュール232は、第2ネットワーク4が構築済みかどうかを判断する(ステップS41)。この判断は、第2ネットワーク開始フラグがONかどうかに基づいて行われてもよい。第2ネットワーク4が構築済みであれば(ステップS41:YES)、以下の処理は行われない。
第2ネットワーク4が未構築であれば(ステップS41:NO)、第2親機通信モジュール232の起動処理が行われる(ステップS42)。起動処理とは、内蔵のメモリ(図示せず)に設定された設定情報を用いて通信動作開始のための準備を行う処理である。
第2親機通信モジュール232は、ホスト装置本体21から設定情報を受信したかどうかを判断し(ステップS43)、設定情報が受信されれば、当該設定情報を内蔵のメモリに設定して(ステップS44)、当該第2親機通信モジュール232を自ら再起動する(ステップS45)。そして、第2親機通信モジュール232は、第2ネットワーク4の構築が完了したかどうかを判断し(ステップS46)、構築未了であれば(ステップS46:NO)、第2ネットワーク開始フラグをOFFとして(ステップS47)、処理を終える。第2ネットワーク4の構築が完了すると(ステップS46:YES)、第2親機通信モジュール232は、第2ネットワーク開始フラグをONとし(ステップS48)、接続完了通知をホスト装置本体21に与える(ステップS49)。ホスト装置本体21から設定情報を受信していないときには(ステップS43:NO)、第2ネットワーク開始フラグをOFFとして(ステップS47)、処理を終える。
ステップS46における第2ネットワーク4の構築完了の判断に際しては、無線アクセスポイント5を介して第2子機通信モジュール132と第2親機通信モジュール232との間の通信を試験的に行ってもよい。この通信試験が成功であれば、第2ネットワーク4の構築が完了したと判断できる。その通信試験が失敗であれば、第2ネットワーク4の構築は未了であると判断できる。
図11は、信号表示灯1における第2ネットワーク4を介する通信設定処理(図6のステップS4)を説明するためのフローチャートである。制御ユニット11の制御部31は、第2子機通信モジュール132から接続完了通知(図10のステップS49参照)を受けると(ステップS51:YES)、第2子機通信モジュール132からホスト装置Hに向けて設定完了通知を送信させる(ステップS52)。接続完了通知が未受信であれば(ステップS51:NO)、処理を終える。設定完了通知は、第2ネットワーク4を介する伝送路が確立されたことを表す通知である。
図12は、ホスト装置Hにおける第2ネットワーク4を介する通信設定処理(図6のステップS4)を説明するためのフローチャートである。ホスト装置Hは、設定完了通知を受信すると(ステップS55:YES)、リストテーブル70中の対応する番号のノードに関して、確定フラグをONとする(ステップS56)。設定完了通知の受信がなければ(ステップS55:NO)、この処理は省かれる。
以上のような処理によって、第1ネットワーク3が自律的に構築され、その後に、第1ネットワーク3を介して、第2ネットワーク4を構築するための設定情報がホスト装置Hから信号表示灯1に送信される。その設定情報を用いることにより、第2ネットワーク4が構築される。こうして、第1ネットワーク3だけでなく、設定情報の事前設定が必要な第2ネットワーク4も自動的に構築される。
複数の信号表示灯1の子機無線通信ユニット13およびホスト装置Hの親機無線通信ユニット23によって第1および第2ネットワーク3,4が構築されて、データ通信がされている状態で、別の信号表示灯1の子機無線通信ユニット13を第1および第2ネットワーク3,4に新たに追加することもできる。たとえば、工場内に新たな生産装置を導入するような場合や、別の工場で運用していた生産装置を配置変えする場合が該当する。このような場合、当該新たな子機無線通信ユニット13の第1子機通信モジュール131は、第1ネットワーク3の既存のノードとの間に自律的に参加する(ステップS11〜S14)。すると、当該新たな信号表示灯1の制御ユニット11は、第1子機通信モジュール131から、第1ネットワーク3を介して、ホスト装置Hに向けて、設定情報要求コマンドを送出する(ステップS22)。これに応答して、ホスト装置Hのホスト装置本体21は、第1ネットワーク3を介して、当該新たな信号表示灯1に向けて、設定情報を送信する(ステップS36)。もしも、当該新たな信号表示灯1がリストテーブル70に未登録であれば、必要な登録処理(ステップS37)の後に、設定情報が送られてくることになる。信号表示灯1では、その設定情報を用いて、第2ネットワーク4に参加するために必要な設定を行うことができる(ステップS44)。
図13は、第2ネットワーク4が構築された後にホスト装置Hが行うメイン処理(図6のステップS6)の一部である暗号キー配布処理を説明するためのフローチャートである。ホスト装置本体21の演算部25は、暗号通信のために使用する暗号キーを生成済みかどうか、具体的には暗号キーがメモリテーブル80の暗号キー格納エリア85に格納されているかどうかを判断する(ステップS61)。暗号キーが未生成であれば(ステップS61:NO)、演算部25は、暗号キーを生成する(ステップS62)。暗号キーの生成は、ホスト装置Hに電源が投入されてホスト装置Hが起動されるたびに実行されることが好ましい。生成される暗号キーは、ホスト装置Hが起動されるたびに異なる値であることが好ましい。暗号キーが生成されると、その生成された暗号キーが、メモリテーブル80の暗号キー格納エリア85に格納される(ステップS63)。
さらに、演算部25は、ホスト装置Hとの間で第1ネットワーク3による伝送路が新たに確立された第1子機通信モジュール131の有無を判断する(ステップS64)。新たに伝送路が確立された第1子機通信モジュール131が存在するときには(ステップS64:YES)、その第1子機通信モジュール131に対して、第1親機通信モジュール231から第1ネットワーク3を介して暗号キーを配布する(ステップS65)。新たに伝送路が確立された第1子機通信モジュール131が存在しなければ(ステップS64:NO)、暗号キーの配布処理(ステップS65)は省かれる。この後は、ステップS64からの処理が繰り返される。
複数の信号表示灯1にそれぞれ備えられた子機無線通信ユニット13およびホスト装置Hに備えられた親機無線通信ユニット23によって第1ネットワーク3および第2ネットワーク4が最初に構築される場合には、各信号表示灯1に対して暗号キーが配布される。複数の信号表示灯1によって第1ネットワーク3および第2ネットワーク4が構築され、それらを介するデータ通信が行われている状態で、別の新たな信号表示灯1が追加される場合もあることは前述のとおりである。この場合、当該新たな信号表示灯1が備える子機無線通信ユニット13が第1および第2ネットワーク3,4に参加すると、ステップS64,S65の処理によって、当該新たな信号表示灯1に暗号キーが配布される。
図14は、第2ネットワーク4が構築された後に各信号表示灯1が行うメイン処理(図6のステップS6)の一部である暗号キー登録処理を説明するためのフローチャートである。制御ユニット11の制御部31は、ホスト装置Hから暗号キーを取得済みかどうか、具体的には、メモリテーブル50の暗号キー格納エリア55に暗号キーが格納されているかどうかを判断する(ステップS67)。暗号キーが既に取得されていれば(ステップS67:YES)、処理を終える。暗号キーが未取得であれば(ステップS67:NO)、ホスト装置Hから第1子機通信モジュール131に送られてくる暗号キーを取得して(ステップS68)、メモリテーブル50の暗号キー格納エリア55に格納する(ステップS69)。このような処理によって、信号表示灯1は、第1ネットワーク3を介して、ホスト装置Hから暗号キーを取得できる。
図15は、第2ネットワーク4が構築された後にホスト装置Hおよび信号表示灯1が行うメイン処理(図6のステップS6)の別の部分である暗号データ送信処理を説明するためのフローチャートである。
まず、信号表示灯1の制御ユニット11に備えられた制御部31の動作について説明する。送信すべきデータは、生産装置側(具体的には信号灯制御装置2)から制御部31に与えられ、制御部31は、そのデータをメモリテーブル50の送信バッファ52に格納する。送信バッファ52に送信すべきデータが格納されると、制御部31は、メモリテーブル50の暗号キー格納エリア55に暗号キーが登録されているかどうかを判断する(ステップS71)。暗号キーが未登録であれば(ステップS71:NO)、データを送信せずに処理を終える。新たなデータが生産装置から入力されると、制御部31は、その新たなデータを送信バッファ52に上書きする。暗号キーがメモリテーブル50に登録されていれば、制御部31は、その暗号キーを読み出し(ステップS72)、送信バッファ52に格納されているデータを、当該暗号キーを用いて暗号化し(ステップS73)、その暗号化された送信データを暗号化送信バッファ54に格納する(ステップS74)。さらに、制御部31は、暗号化送信バッファ54に格納された送信データ(暗号化データ)を、送信先に向けて、第2子機通信モジュール132から送信させる(ステップS75)。この場合の送信先は、ホスト装置Hであってもよいし、有線ネットワーク6を介して接続された別の装置であってもよい。
次に、ホスト装置本体21の動作について説明する。送信すべきデータは、たとえば、演算部25が作成して、メモリテーブル80の送信バッファ82に格納する。送信すべきデータは、生産装置からのデータ収集を信号表示灯1に対して指示するデータ収集コマンドであってもよい。送信バッファ82に送信すべきデータが格納されると、演算部25は、メモリテーブル80の暗号キー格納エリア85に暗号キーが登録されているかどうかを判断する(ステップS71)。暗号キーが未登録であれば(ステップS71:NO)、データを送信せずに処理を終える。暗号キーがメモリテーブル80に登録されていれば(ステップS71:YES)、演算部25は、その暗号キーを読み出し(ステップS72)、送信バッファ82に格納されているデータを、当該暗号キーを用いて暗号化し(ステップS73)、その暗号化された送信データを暗号化送信バッファ84に格納する(ステップS74)。さらに、演算部25は、暗号化送信バッファ84に格納された送信データ(暗号化データ)を、送信先に向けて、第2親機通信モジュール232から送信させる(ステップS75)。この場合の送信先は、第2ネットワーク4に接続された一つまたは複数の信号表示灯1であってもよいし、有線ネットワーク6を介して接続された別の装置であってもよい。
図16は、第2ネットワーク4が構築された後にホスト装置Hおよび信号表示灯1が行うメイン処理(図6のステップS6)のさらに別の部分である暗号データ受信処理を説明するためのフローチャートである。
まず、信号表示灯1の制御ユニット11に備えられた制御部31の動作について説明する。制御部31は、第2子機通信モジュール132がデータを受信すると、その受信データを受信バッファ51に格納する。受信バッファ51にデータが格納されると、制御部31は、メモリテーブル50の暗号キー格納エリア55に暗号キーが登録されているかどうかを判断する(ステップS81)。暗号キーが未登録であれば(ステップS81:NO)、制御部31は、暗号化された受信データをそのまま受け入れて復号化受信バッファ53に格納するか(ステップS86,S84)、または受信データに対する処理を行わずに当該受信データを破棄して(ステップS86)、処理を終える。暗号キーがメモリテーブル50に登録されていれば(ステップS81:YES)、制御部31は、その暗号キーを読み出し(ステップS82)、受信バッファ51に格納されているデータを、当該暗号キーを用いて復号化し(ステップS83)、その復号化された受信データ(復号化データ)を復号化受信バッファ53に格納する(ステップS84)。復号化受信バッファ53に格納された復号化データは、生産装置に供給される(ステップS85)。
次に、ホスト装置本体21の動作について説明する。ホスト装置本体21の演算部25は、第2親機通信モジュール232がデータを受信すると、その受信データを受信バッファ81に格納する。受信バッファ81にデータが格納されると、演算部25は、メモリテーブル80の暗号キー格納エリア85に暗号キーが登録されているかどうかを判断する(ステップS81)。暗号キーが未登録であれば(ステップS81:NO)、演算部25は、暗号化された受信データをそのまま受け入れて復号化受信バッファ83に格納するか(ステップS86,S84)、または受信データに対する処理を行わずに当該受信データを破棄して(ステップS86)、処理を終了する。暗号キーがメモリテーブル80に登録されていれば(ステップS81:YES)、演算部25は、その暗号キーを読み出し(ステップS82)、受信バッファ81に格納されているデータを、当該暗号キーを用いて復号化し(ステップS83)、その復号化された受信データ(復号化データ)を復号化受信バッファ83に格納する(ステップS84)。復号化受信バッファ83に格納された復号化データは、記憶装置26の別のエリアに出力(格納)される(ステップS85)。演算部25は、さらに、記憶装置26に格納されたデータを、有線ネットワーク6を介して別の装置に送信してもよい。
図17は、第1通信方式(たとえばIEEE802.15シリーズ)による無線通信範囲(信号到達範囲)と、第2通信方式(たとえばIEEE802.11シリーズ)による無線通信範囲(信号到達範囲)とを説明するための概念図である。第1通信方式に従う無線通信機器の電波到達距離は、たとえば30m程度であるのに対して、第2通信方式に従う無線通信機器の電波到達距離は、たとえば100m程度である。そのため、第1通信方式(第1ネットワーク3)での通信範囲は、第2通信方式(第2ネットワーク4)での通信範囲よりも狭い。したがって、第1ネットワーク3による通信範囲の制限が容易であるのに対して、第2ネットワーク4による通信範囲の制限は比較的困難である。
そこで、この実施形態では、第1ネットワーク3を介する無線通信によって暗号キーを各ノード(信号表示灯1)に配布し、その暗号キーを用いて暗号化したデータを第2ネットワーク4を介する無線通信によってやりとりするようにしている。これにより、セキュリティを確保しながら暗号キーを自動配布でき、第2ネットワーク4を介するセキュアな高速通信を実現できる。
具体的には、生産装置A〜Dが配置された工場100内の第1ネットワーク通信圏101内において、第1ネットワーク3を行き来する通信を受信できる。これに対して、第1ネットワーク通信圏101を包含し、かつ工場100の外部にまで広がる第2ネットワーク通信圏102内において、第2ネットワーク4を行き来する通信を受信できる。したがって、第1ネットワーク通信圏101内の位置105では、第1および第2ネットワーク3,4の電波をいずれも受信できる。また、第2ネットワーク通信圏102外の位置106では、第1および第2ネットワーク3,4の電波をいずれも受信できない。第1ネットワーク通信圏101外であって、第2ネットワーク通信圏102内の位置107では、第1ネットワーク3の電波は受信できないが、第2ネットワーク4の電波は受信できる。
位置107では、第2ネットワーク4の電波を傍受できるものの、第1ネットワーク通信圏101外であるため、データの復号化に必要な暗号キーを取得できない。したがって、位置107にいる傍受者は、第2ネットワーク4(たとえば無線LAN)を介する通信の脆弱性を衝いて送信パケットを暗号化するためのパスワードを不正に入手することができたとしても、送受信されるデータ自体の復号化に必要な暗号キーを入手することはできない。
したがって、第1ネットワーク通信圏101内においてのみ、データの暗号化/復号化に必要な暗号キーを入手できるので、第2ネットワーク4を介して有効な通信が行える範囲を第1ネットワーク通信圏101に制限することができる。それによって、第1ネットワーク3を介して暗号キーを自動配布しながら、第2ネットワーク4を介して高速に無線伝送される情報の不用意な漏出を回避できる。
以上のように、この実施形態は、信号表示灯1にそれぞれ備えられた子機無線通信ユニット13と、ホスト装置Hに備えられた親機無線通信ユニット23とを含む通信システムを提供する。また、このような通信システムを備えた信号表示灯ネットワークシステムを提供し、さらにこのような信号表示灯ネットワークシステムを備えた生産装置ネットワークシステムを提供する。
この実施形態の通信システムは、自律的に(事前設定を要することなく)ネットワークを構築できる第1通信方式と、ネットワークの構築のための事前設定が必要な(自律的にネットワークを構築できない)第2通信方式とを組み合わせて構成されている。すなわち、子機無線通信ユニット13は、第1通信方式による通信のための第1子機通信モジュール131と、第2通信方式による通信のための第2子機通信モジュール132とを有する。これに対応して、親機無線通信ユニット23は、第1通信方式による通信のための第1親機通信モジュール231と、第2通信方式による通信のための第2親機通信モジュール232とを有する。子機無線通信ユニット13および親機無線通信ユニット23は、第1子機通信モジュール131および第1親機通信モジュール231の間の伝送路を含み、第1通信方式に従う第1ネットワーク3を自律的に構築する。この第1ネットワーク3の構築後、親機無線通信ユニット23は、第1親機通信モジュール231から第1子機通信モジュール131へ、第2通信方式による通信のための設定情報を送信する。子機無線通信ユニット13は、第1子機通信モジュール131によって設定情報を受信して、第2子機通信モジュール132と第2親機通信モジュール232との間の第2通信方式に従う通信のために当該設定情報を設定する。この設定情報の設定後に、当該設定情報を用いて、子機無線通信ユニット13および親機無線通信ユニット23は、第2子機通信モジュール132および第2親機通信モジュール232の間の伝送路を含む、第2通信方式に従う第2ネットワーク4を構築する。このようにして、第1通信方式および第2通信方式を組み合わせることによって、第2通信方式による第2ネットワーク4を自動的に構築することができる。したがって、第2通信方式は、自律的にネットワークを構築できる仕様である必要がないので、要求される伝送性能に応じた通信方式を自由に選択することができる。これにより、ネットワークを容易に構築でき、かつ必要な性能の情報伝送路を備えた通信システムを提供できる。
また、この実施形態では、第1および第2通信方式は、互いに異なる無線通信方式である。すなわち、2種類の無線通信方式を組み合わせることによって、無線ネットワークを容易に構築でき、かつ必要な性能の情報伝送路を無線ネットワークによって提供できる。
この実施形態では、さらに、第1子機通信モジュール131が、第1親機通信モジュール231に向けて設定情報要求コマンドを送出する。そして、親機無線通信ユニット23側では、設定情報要求コマンドに応答して、子機無線通信ユニット13の情報が登録済みであれば、前記設定情報が前記第1親機通信モジュールから前記第1子機通信モジュールに向けて送出される。子機無線通信ユニット13側では、その設定情報を用いて、第2ネットワーク4の構築のために、第2子機通信モジュール132がセットアップされる。一方、当該子機無線通信ユニット13の情報が未登録であれば、その登録のための処理が親機無線通信ユニット23側で実行される。この登録処理は、この実施形態では、操作者による手動操作を介する処理である。ただし、登録処理を演算部25の働きによる自動処理としてもよい。この登録処理が終了すると、第1子機通信モジュール131に設定情報が送出される。
こうして、未登録の新たな子機無線通信ユニット13を追加登録して、当該追加された子機無線通信ユニット13に設定情報を与えることができる。それによって、ネットワークに新たな子機無線通信ユニット13を追加することができる。
第1ネットワーク3および第2ネットワーク4が構築されて運用されているときに、その運用を継続しながら、新たな子機無線通信ユニット13を導入することもできる。すなわち、既に第1および第2ネットワーク3,4のノードとなっている既存の子機無線通信ユニット13および親機無線通信ユニット23の間の第1および第2通信方式による通信を継続しながら、前記新たな子機無線通信ユニット13を第1および第2ネットワーク3,4に追加できる。具体的には、第1および第2ネットワーク3,4の運用中に、当該新たな子機無線通信ユニット13の第1子機通信モジュール131が発生する設定情報要求コマンドに親機無線通信ユニット23およびホスト装置本体21が応答し、それによって、当該新たな子機無線通信ユニット13が第1ネットワーク3および第2ネットワーク4に追加される。すなわち、新たな子機無線通信ユニット13の第1子機通信モジュール131は、第1ネットワーク3に自律的に参加して、第1親機通信モジュール231との伝送路を確立する。これにより、新たな第1子機通信モジュール131を含む第1ネットワーク3が構築される。その後、当該新たな第1子機通信モジュール131は第1親機通信モジュール231に向けて設定情報要求コマンドを送出する。ホスト装置本体21での登録処理の後、第1親機通信モジュール231から設定情報が送られてくると、第1子機通信モジュール131がそれを受信し、その設定情報が第2ネットワーク4の構築のために第2子機通信モジュール132にセットアップされる。これにより、第2子機通信モジュール132は、第2ネットワーク4に参加することができる。すなわち、新たな第2子機通信モジュール132を含む第2ネットワーク4が構築される。このようにして、新たな子機無線通信ユニット13のネットワーク3,4への追加が、容易に達成される。
また、この実施形態では、ホスト装置Hは、第1親機通信モジュール231から第1子機通信モジュール131へと第1ネットワーク3を介して、データの暗号化/復号化のための暗号キーを送信する。そして、第2子機通信モジュール132と第2親機通信モジュール232との間の第2ネットワーク4を介するデータ通信は、暗号キーを用いた暗号化通信である。すなわち、暗号キーを用いて暗号化されたデータが第2ネットワークを介してやりとりされる。これにより、自律的に構築された第1ネットワーク3を介して暗号キーを配布し、その暗号キーを用いて第2ネットワーク4を介するセキュアなデータ通信を実現できる。すなわち、暗号通信のための第2ネットワーク4の構築に必要な暗号キーを、自律的に構築された第1ネットワーク3を介して配布できるので、第2ネットワーク4を介する暗号通信を自動的に実現できる。
しかも、暗号キーが配布される範囲は、第1ネットワーク3を構築できる範囲(第1ネットワーク3の通信圏内)に制限される。そのため、第2通信方式が信号到達距離の長い無線通信方式あっても、高度なセキュリティを確保した通信を実現できる。具体的には、第2通信方式のための設定情報が不正に窃取されたとしても、第1ネットワーク3の通信圏外では暗号キーを取得できない。そのため、設定情報を不正に窃取した第三者は、第2ネットワーク4を介する通信内容を傍受することができない。
とくに、この実施形態では、第1通信方式および第2通信方式が、いずれも無線通信方式であって、第1通信方式が、第2通信方式に比較して、電波到達距離の短い無線通信方式である。そのため、第1通信方式によって自律的に構築される無線ネットワーク(第1ネットワーク3)の通信圏を容易に制限できる。この制限された通信圏で構築される無線ネットワーク(第1ネットワーク3)の範囲で、第2通信方式のための設定情報が送信され、また暗号キーが配布される。したがって、第2通信方式に従う無線ネットワーク(第2ネットワーク4)を介して有効なデータ通信が行える範囲は、第1ネットワーク3の通信圏内に制限されることになる。これにより、電波到達距離の長い第2通信方式を用いながら、その通信範囲を容易に制限することができる。それによって、セキュリティ性の高いネットワークを構築できる。すなわち、第1および第2ネットワーク3,4をいずれも無線ネットワークで構成しながら、同時に、セキュリティ性を一層高めたネットワークの構築が可能になる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、第1および第2通信方式がいずれも無線通信方式である例を示したけれども、いずれか一方または両方が有線通信方式であってもよい。具体的には、第1通信方式が有線ローカルエリアネットワーク方式であってもよい。
また、前述の実施形態では、暗号キーで暗号化したデータが第2ネットワーク4を介して伝送される例を示したが、暗号化されていない平文データが第2ネットワーク4を介して伝送されてもよい。
さらに、前述の実施形態では、生産装置に信号表示灯が備えられる例を示したが、生産装置以外の機械装置その他の装置に信号表示灯が接続されて用いられてもよい。また、子機無線通信ユニットは、信号表示灯に備えられる必要はなく、別の装置に備えられてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
A,B,C,D 生産装置
H ホスト装置
1,1A,1B,1C,1D 信号表示灯
2,2A,2B,2C,2D 信号灯制御装置
3 第1ネットワーク
4 第2ネットワーク
5 無線アクセスポイント
6 有線ネットワーク
8,8A,8B,8C,8D 制御信号線
11,11A,11B,11C,11D 制御ユニット
12,12A,12B,12C,12D 表示部
121〜123 発光ユニット
13,13A,13B,13C,13D 子機無線通信ユニット
131 第1子機通信モジュール
132 第2子機通信モジュール
21 ホスト装置本体
22 表示装置
23 親機無線通信ユニット
231 第1親機通信モジュール
232 第2親機通信モジュール
24 入力装置
25 演算部
26 記憶装置
31 制御部
32 入出力部
35 メモリ
41 第1ネットワーク構築部
42 第2ネットワーク構築部
43 設定情報登録部
44 暗号キー登録部
45 暗号化/復号化部
46 通信制御部
50 メモリテーブル
51 受信バッファ
52 送信バッファ
53 復号化受信バッファ
54 暗号化送信バッファ
55 暗号キー格納エリア
56 設定情報格納エリア
61 第1ネットワーク構築部
62 第2ネットワーク構築部
63 設定情報送信部
64 暗号キー登録/配布部
65 暗号化/復号化部
66 通信制御部
70 リストテーブル
80 メモリテーブル
81 受信バッファ
82 送信バッファ
83 復号化受信バッファ
84 暗号化送信バッファ
85 暗号キー格納エリア
86 設定情報格納エリア
100 工場
101 第1ネットワーク通信圏
102 第2ネットワーク通信圏
105 第1および第2ネットワークの信号を受信できる位置
106 第1および第2ネットワークの信号をいずれも受信できない位置
107 第2ネットワークの信号を受信できるが、第1ネットワークの信号は受信できない位置

Claims (8)

  1. 自律的にネットワークを構築できる第1通信方式による通信のための第1子機通信モジュールと、ネットワークの構築のための事前設定が必要な第2通信方式による通信のための第2子機通信モジュールとを有する子機通信装置と、
    前記第1通信方式による通信のための第1親機通信モジュールと、前記第2通信方式による通信のための第2親機通信モジュールとを有する親機通信装置とを含み、
    前記子機通信装置および前記親機通信装置が、前記第1子機通信モジュールおよび前記第1親機通信モジュールの間の伝送路を含む、前記第1通信方式による第1ネットワークを自律的に構築し、
    前記第1ネットワークの構築後、前記親機通信装置が、前記第1親機通信モジュールから前記第1子機通信モジュールへ前記第2通信方式による通信のための設定情報を送信し、前記子機通信装置が、前記第1子機通信モジュールによって前記設定情報を受信して、前記第2子機通信モジュールと前記第2親機通信モジュールとの間の前記第2通信方式に従う通信のために当該設定情報を設定し、
    前記設定情報の設定後に、当該設定情報を用いて、前記子機通信装置および前記親機通信装置が、前記第2子機通信モジュールおよび前記第2親機通信モジュールの間の伝送路を含む、前記第2通信方式による第2ネットワークを構築する、通信システム。
  2. 前記第1通信方式が第1無線通信方式であり、前記第2通信方式が前記第1無線通信方式とは別の第2無線通信方式である、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1子機通信モジュールが、前記第1親機通信モジュールに向けて設定情報要求コマンドを送出し、
    前記親機通信装置が、前記設定情報要求コマンドに応答して、前記子機通信装置の情報を登録するための処理を実行するか、登録済みであれば、前記設定情報を前記第1親機通信モジュールから前記第1子機通信モジュールに向けて送出させる手段を含む、請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記親機無線装置が、前記第1親機通信モジュールから前記第1子機通信モジュールへと前記第1ネットワークを介して暗号キーを送信し、
    前記第2子機通信モジュールと前記第2親機通信モジュールとの間の前記第2ネットワークを介する通信が、前記暗号キーを用いた暗号化通信である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の通信システム。
  5. 前記第1通信方式および前記第2通信方式が、いずれも無線通信方式であって、
    前記第1通信方式が、前記第2通信方式に比較して、信号到達距離の短い無線通信方式である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の通信システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の通信システムのための前記親機通信装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の通信システムのための前記子機通信装置。
  8. 光信号を発生する表示部と、
    請求項7に記載の子機通信装置と
    を含む、信号表示灯。
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