JP3138765B2 - 水解性清掃布 - Google Patents
水解性清掃布Info
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Description
減できる皮膜を基剤シート表面に塗工/形成してなる水
解性清掃布に関する。
より、便器や浴槽用の清掃布として、ポリビニアルコー
ル(PVA)処理した水中分散性の加工紙〔特開平2−
68397号〕や、不織布の構成繊維を互いに水溶性熱融着
性樹脂で熱融着させて集積・一体化形成した水解性不織
布〔特開平3−286727号〕などが提案されている。
塗工液として、多糖増粘剤を含む水性紙用塗料〔特開平
3−227495号〕、水と水溶性有機溶媒の混液にポリマー
系重合体を溶解して得た水溶性ポリマー〔特開平4−35
1545号〕、非反応性カルボキシメチル基を有するセルロ
ース誘導体と水性セルロース誘導体を含むコーティング
剤〔特開平5− 39301号〕、アルコール、糖類、油脂、
界面活性剤および殺菌剤を含む加工薬剤〔特開平7− 8
2662号〕、および所定粒径のカルボキシメチルセルロー
ス(CMC)を分散した塗工液〔特開平8−176994号参
照〕などが提案されている。
ト自体を水解性高分子化合物で形成し、あるいは薬剤あ
るいは洗剤成分を含む水解性高分子化合物の層を基材シ
ート表面に形成して、薬剤あるいは洗剤などを所望溶解
度で水中や土中に放出せしめることを意図するものであ
る。
は、塗工液に保水性と流動性を付与するCMCの性質に
着眼し、所定粒径のCMCを特定割合で配合すること
で、改善された保水性と分散性を備えた紙用塗工液を得
ようとしている。 しかしながら、このCMCを利用し
た塗工液は、造膜性が乏しく、経時的に保水性が低下し
て満足のゆく皮膜性能が得られないなどの欠点が指摘さ
れている。 同様の問題点が、他の組成を有する塗工液
でも認められている。
能に優れた皮膜を有する水解性清掃布の開発が強く望ま
れているのである。
鑑み、塗工用分散液の皮膜性能を改善するために塗工液
の組成改良と当該塗工液に適した基材シートとの組み合
わせに関して鋭意研究を行い、本発明を完成するに至っ
たものである。 すなわち、本発明の要旨とするところ
は、水溶性繊維と水溶性バインダーを含む基剤シート、
および活性剤、増粘剤および有機溶媒を含んだ水性造膜
性分散液から形成された皮膜層を該基剤シートの少なく
とも一方の表面に備えた水解性清掃布にある。
は、便器や浴槽などの清掃に際して、皮膜層/基材の組
成を調製することで、洗浄剤成分(活性剤)の放出(溶
解)速度の加減が可能となる。
基材シートとしては、水溶性(水解性)シート材、例え
ば、ポリプロピレン、レーヨン、ポリエステル、ナイロ
ン、ビニロン、キュプラ、アクリル、パルプ、ポリエチ
レン、エチレン、酢酸ビニルコポリマー、絹、羊毛、
綿、麻などの天然セルロース繊維や水溶性高分子を溶融
して調製した繊維を混合し、これを水溶性バインダーで
抄いて得られたシート材が使用可能である。
バインダーとしては、例えば、アルギン酸ナトリウム、
でんぷん、デキストリン、セルロース誘導体(例えば、
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム塩)などの、所謂、
糊剤と称される水溶性高分子;ポリビニルアルコール、
アルギン酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリ
ル酸エステル、およびポリアクリル酸エステルの共重合
体の部分ケン化物、ポリビニルメチルエーテル、ポリビ
ニルピロリドン、およびイソブチレンと無水マレイン酸
の共重合体のような水溶性合成高分子などが本発明にお
いて使用可能である。
合割合は、使用する材料によっても変動するが、繊維と
バンイダーとの間に適度の親和性、混和性および結合性
を得るためにも、水溶性繊維:水溶性バインダー= 10
0:1〜5:1、好ましくは、20:1〜8:1の重量比
率で用いるのが好ましい。
る有機溶媒(分散媒)としては、ハロゲン化炭化水素
類、多価アルコール誘導体、アルコール類、ケトン類、
アルデヒド類、炭化水素類、セロソルブ類、塩化物混合
溶剤、メタノール/エチレンブロマイド混合溶液などが
適用可能であり、例えば、塩化メチレン、クロロホル
ム、グリコールエーテル類(エチレン系グリコールエー
テルおよびそのアセテート類、プロピレングリコールエ
ーテルおよびそのアセテート類)、アセトン、トルエ
ン、メチルセロソルブ類、エチルセロソルブ類、ブチル
セロソルブ類、ジメチルホルムアミド、ベンジルアルコ
ール、エチレンクロルヒドリン、ピリジン、アニリン、
エチルアルコール、プロピレングリコールターシャリー
ブチルエーテルなどがある。
に相当する活性剤および増粘剤に関して、活性剤として
は、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤ある
いは両性界面活性剤のいずれでも適用可能であり、例え
ば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、高級アルコ
ール系アルキル硫酸エステル塩類、アルキルエーテル硫
酸塩類、ラウリルスルホ酢酸塩類、α−オレフィンスル
ホン酸塩類、ラウロイルサルコシン塩、ミリストイルサ
ルコシン塩、プロニック型界面活性剤、ポリエチレング
リコール、ショ糖脂肪酸エステル類などがある。
体、増粘多糖類、ガム類、セルロース誘導体などが適用
可能であり、例えば、架橋型アクリル酸重合体、澱粉
類、デキストリン、アルギン酸ソーダ、カゼイン、ゼラ
チン、ベントナイト、タラガム、グアガム、キサンタン
ガム、ローカストビ−ンガム、ポリビニルアルコール、
メチルセルロース類、エチルセルロース類、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース類、ヒドロキシプロピルエチ
ルセルロース類、ヒドロキシセルロース類、ヒドロキシ
プロピルセルロースなどがある。 これら増粘剤は単体
での使用は勿論、これらを任意に混合したものも使用で
きるが、特に、セルロース誘導体の単独使用あるいはセ
ルロース誘導体との混合使用が所望の性状を有する水性
造膜性分散液が得やすいので好ましい。 なお、本発明
の水性造膜性分散液の増粘剤としては、皮膜層に適度の
粘度・粘性を付与する観点からして、1000〜500000、好
ましくは、 10000〜400000の平均分子量を有する増粘剤
が好ましい。
水性造膜性分散液の分散質は、皮膜層中での適度の分散
状態を実現する観点からして、5〜3000μm、好ましく
は、400μm〜1000μmの平均粒子径を有する分散質が
好ましい。
ては、分散液全量に対して下記の範囲の量を選択する。
すなわち、活性剤: 0.1〜30重量%、好ましくは3〜
9重量%、増粘剤:0.01〜20重量%、好ましくは 0.5〜
4.0重量%、とする。
浄力、泡立ち機能が低下するため、その下限は 0.1重量
%とし、また、活性剤の量が過剰になると、泡の発生が
顕著になることに加え、洗浄成分の環境系への放出・残
留に起因する悪影響が懸念されるため、その上限は30重
量%が適切である。 同様に、増粘剤の量が少なくなる
と、塗工液の安定性が低下するため、その下限は0.01重
量%とし、また、増粘剤の量が過剰になると粘度が過度
に大きくなり、製造ライン上での塗工が難しくなるの
で、その上限は20重量%とする。
用途などを考慮して、必要に応じて、顔料、保水剤、分
散剤、消泡剤、防腐剤、耐水化剤、離型剤、染料、油、
樹脂を任意に加えることができる。 代表的なものとし
て、顔料として、酸化チタン、カーボンブラック、ジス
アロイエロー類、フタロシアニンブルー、 REMAZOL TUR
Q BLUE;保水剤として、ポリリン酸カリウム;防腐剤と
して安息香酸ナトリウム、パラヒドロキシ安息香酸メチ
ル、パラヒドロキシ安息香酸エチル:分散剤として、ポ
リアクリル酸ソーダ、ポリリン酸ナトリウム;耐水化
剤、離型剤として、フッ素、シリコン;油として、イソ
プロピルソルベント、ナフサ、テレピン油;および、樹
脂として、ウレタン樹脂などがある。
剤として、炭酸カルシウム、ボウ硝を添加することも可
能である。
液の塗工量としては、適切な皮膜と良好な洗浄効果を得
る上で、溶剤を揮発させた後のドライ(乾燥)状態で、
2〜200g/m2、好ましくは20〜 130g/m2の密度で分
散液を基材シートに塗布する。
端を断面で表した)を参照すれば、有機溶媒を主成分と
する分散媒に、活性剤と増粘剤を含む分散質が分散した
水性造膜性分散液を、基剤シート2の一方あるいは両方
のシート表面に塗工して皮膜層3を形成したものを使用
する(図1では、片面塗工の態様を示している)。
トの形態を維持すべく、水溶性熱融着性樹脂が含浸した
シートの粘着力を利用して圧着する。 さらに、清掃布
1の長手方向(両矢印方向)の中央部にて清掃布1を折
り曲げて、端部4、4同士を水溶性熱融着性樹脂などで
互いに接着することで、皮膜層3を外面にした袋体を形
成できる。 そして、この袋体内部空間に清掃具の柄を
挿入することで、便器や浴槽の洗浄のために、清掃布1
を使用することができる。 また、本発明の水解性清掃
布1は、使用後に、そのまま便器や浴槽から下水に流す
ことも、また家庭ゴミとして廃棄することもできる。
水解性清掃布を得るべく、水溶性熱融着性樹脂(例え
ば、水溶性ポリビニルアルコール:重合度1700、ケン化
度96モル%)もしくはその粉末を、パルプなどの基材シ
ートの構成繊維と共に抄槽内に投入し、抄紙機にて金網
状に抄いあげ、そして乾燥する工程を含む公知の湿式法
によって製造できる。 この場合、未加工紙の湿潤強度
と紙の水解性との関係から、水溶性ポリビニルアルコー
ルは、20重量%以下、好ましくは、1〜20重量%、最も
好ましくは5〜10重量%の量を使用する。 次に、基材
シート2に被膜層3を構成する塗工液を、ドライ状態で
目付が10〜 300g/m2、好ましくは、20〜130g/m2の
密度になるように塗工し、乾燥工程を経て溶剤を完全に
揮発させて、目的とする被膜層を得る。
00℃以下、乾燥時間2分以内とする乾燥条件であれば、
グラビアコーター、ロールコーター、コンマコーター、
エアナイフコーター、リバースロールコーター、シルク
スクリーンなどの公知の塗工方法で塗工できる。 そし
て、前述したように、シート1を略中央部で二つ折りに
し、シート端部4に水溶性熱融着性樹脂を塗工し、端部
4、4をヒートシールすることで、清掃具の柄が挿入・
保持できる袋状清掃布1を得られる。
めてスパイラルで薄く被膜層3全面に塗工し、端部4だ
けをヒートシールすることもできる。
ートタイプの樹脂として層状に積層するなどして使用す
ることも可能である。
ション性基材、例えば、レーヨンとパルプからなる混合
繊維を微量のポリビニルアルコールで厚めに固着させて
得たクッション性基材を、さらに積層・添着することも
できる。 つまり、この場合、基材シート2上に、粉砕
したパルプをシート状に加工して得たシート材を置き、
そのシート材上にさらに水解紙を積層し、これらを一体
的に圧着加工し、最後に、端部4、4のヒートシールを
行うことになる。
するが、これら実施例の開示に基づいて本願発明が限定
的に解釈されるべきでないことは勿論である。
ルホ酢酸ナトリウム8.00gとスルファミン酸ナトリウム
0.05gを攪拌しながら添加して、分散させた。 次に、
この分散液にヒドロキシプロピルセルロース2.00gを添
加し、1000rpm で、30〜50分間攪拌した (スーパーデジ
タル攪拌機:株式会社井内盛栄堂)。
状物、特に半膨潤性の塊状物の生成を防ぐために、微細
なヒドロキシプロピルセルロース(白色粉体)の選別を
兼ねて、ヒドロキシプロピルセルロースは篩に通しなが
ら添加した(以下の実施例/比較例においても同様)。
細を、以下の表1にまとめた。
の通りであった。
器〕;6rpm) 不揮発分:10.05 W/W % ヒドロキシプロピルセルロースの平均分子量:250000〜
400000 ヒドロキシプロピルセルロースの重合度: 700〜1000 〔実施例2〕エチルアルコール101.6ml に、ラウリルス
ルホ酢酸ナトリウム8.00gとステアリン酸マグネシウム
9.00gを攪拌しながら添加して、分散させた。 次に、
この分散液にヒドロキシプロピルセルロース1の2.60g
とヒドロキシプロピルセルロース2の0.05gを添加し、
1000rpm で、30〜50分間攪拌し (スーパーデジタル攪拌
機:株式会社井内盛栄堂)、目的とする分散液を得た。
細を、以下の表2にまとめた。
の通りであった。
器〕;6rpm) 不揮発分:19.65 W/W % ヒドロキシプロピルセルロース1の平均分子量:110000
〜150000 ヒドロキシプロピルセルロース1の重合度: 300〜 400 ヒドロキシプロピルセルロース2の平均分子量: 55000
〜 70000 ヒドロキシプロピルセルロース2の重合度: 150〜 200 〔実施例3〕エチルアルコール111.8ml に、ラウリルス
ルホ酢酸ナトリウム9.00gとスルファミン酸ナトリウム
0.05gを攪拌しながら添加して、分散させた。 次に、
この分散液にヒドロキシプロピルセルロース1の1.00g
とヒドロキシプロピルセルロース2の1.50gを添加し、
1000rpm で、30〜50分間攪拌し (スーパーデジタル攪拌
機:株式会社井内盛栄堂)、目的とする分散液を得た。
細を、以下の表3にまとめた。
の通りであった。
器〕;6rpm) 不揮発分:11.55W/W% ヒドロキシプロピルセルロース1の平均分子量:110000
〜150000 ヒドロキシプロピルセルロース1の重合度: 300〜 400 ヒドロキシプロピルセルロース2の平均分子量: 55000
〜 70000 ヒドロキシプロピルセルロース2の重合度: 150〜 200 〔実施例4〕エチルアルコール113.7ml に、ラウリルス
ルホ酢酸ナトリウム8.00gとスルファミン酸ナトリウム
0.05gを攪拌しながら添加して、分散させた。 次に、
この分散液にヒドロキシプロピルセルロース2.00gを添
加し、1000rpm で、30〜50分間攪拌し (スーパーデジタ
ル攪拌機:株式会社井内盛栄堂)、目的とする分散液を
得た。
細を、以下の表4にまとめた。
の通りであった。
器〕;60rpm) 不揮発分:10.05W/W% ヒドロキシプロピルセルロースの平均分子量:250000〜
400000 ヒドロキシプロピルセルロースの重合度: 700〜1000 〔実施例5〕エチルアルコール112.7ml に、ラウリルス
ルホ酢酸ナトリウム8.00gとスルファミン酸ナトリウム
0.05gを攪拌しながら添加して、分散させた。 次に、
この分散液にヒドロキシプロピルセルロース1の1.50g
とヒドロキシプロピルセルロース2の1.30gを添加し、
1000rpm で、30〜50分間攪拌し (スーパーデジタル攪拌
機:株式会社井内盛栄堂)、目的とする分散液を得た。
細を、以下の表5にまとめた。
の通りであった。
器〕;6rpm) 不揮発分:10.85W/W% ヒドロキシプロピルセルロース1の平均分子量:110000
〜150000 ヒドロキシプロピルセルロース1の重合度: 300〜 400 ヒドロキシプロピルセルロース2の平均分子量: 55000
〜 70000 ヒドロキシプロピルセルロース2の重合度: 150〜 200 〔実施例6〕プロピレングリコールターシャリーブチル
エーテル59.63ml に、ヒドロキシプロピルセルロース2.
20gを添加し、1000rpm で、30〜50分間攪拌した (スー
パーデジタル攪拌機:株式会社井内盛栄堂)。 次に、
この分散液に、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム6.00gと
炭酸カルシウム 24.80gを添加し、均一に混合できるま
で攪拌した。 そして、最後にエチルアルコール18.96m
l を添加し、同様に、均一に混合できるまで攪拌した。
なお、前述した本実施例で用いた材料の詳細を、以下
の表6にまとめた。
の通りであった。
器〕;60rpm) 不揮発分:33.0 W/W% ヒドロキシプロピルセルロースの平均分子量: 55000〜
70000 ヒドロキシプロピルセルロースの重合度: 150〜 200比較例1〜3:洗浄剤含有皮膜用剤の調製 〔比較例1〕蒸留水 26.64mlに、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム1.62gを篩にかけながら添加し、1000
rpm で、30〜50分攪拌 (スーパーデジタル攪拌機:株式
会社井内盛栄堂)して第一調製液を得た。
リル硫酸ナトリウム 40.40g添加し、そして、3-メトキ
シ-3- メチル-1- ブタノール 1.08ml 、クエン酸0.18g
および重曹0.16gをさらに加えて第二調製液を得た。
て、均一になるまで攪拌して、分散液を得た。
細を、以下の表7にまとめた。
目にして分散液が完全に分離してしまい、均質な膨潤は
困難であった。 また、耐磨耗性も認められなかった。
は、以下の通りであった。
器〕;6rpm) 不揮発分:42.36 W/W % カルボキシメチルセルロースナトリウムの平均分子量:
27000〜 33000 カルボキシメチルセルロースナトリウムの重合度: 120
〜 150 〔比較例2〕グリセリン 32.47mlにヒドロキシプロピル
セルロース1.00gを篩にかけながら添加し、均一に分散
するまで、1000rpm で、攪拌 (スーパーデジタル攪拌
機:株式会社井内盛栄堂)した。 そして、エチルアル
コール 25.28mlを加え、同攪拌機で、1000rpm で30〜50
分攪拌した。 次に、硫化ナトリウム 14.00g、直鎖ア
ルキルベンゼンスルフォン酸ナトリウム5.00g、および
エチルアルコール 25.28mlを添加して、均一になるまで
同攪拌機で均一になるまで攪拌して、分散液を得た。
なお、前述した本比較例で用いた材料の詳細を、以下の
表8にまとめた。
200cps) ではあるが、ベタツキ感が残る難点があた。
は、以下の通りであった。
器〕;6rpm) 不揮発分:20.00 W/W % ヒドロキシプロピルセルロースの平均分子量:110000〜
150000 ヒドロキシプロピルセルロースの重合度: 300〜 400 〔比較例3〕エチルアルコール 47.41mlに、ヒドロキシ
プロピルセルロース 30.00gを添加し、1000rpm で、30
〜50分攪拌 (スーパーデジタル攪拌機:株式会社井内盛
栄堂)した。 次に、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
ナトリウム 20.00gを加え、同攪拌機によって、均一に
分散するまで攪拌した。 最後に、エチルアルコール1
5.8mlを加え、均一に分散するまで攪拌して、分散液を
得た。
細を、以下の表9にまとめた。
00cps)が非常に高く、塗工ができなかった。
は、以下の通りであった。
器〕;6rpm) 不揮発分:50.00 W/W % ヒドロキシプロピルセルロースの平均分子量:110000〜
150000 ヒドロキシプロピルセルロースの重合度: 300〜 400実施例7:水解性清掃布の評価 実施例1〜6ならびに比較例1〜3で得られた分散液に
より形成される皮膜の性状を検討した。
た分散液を、ポリビニルアルコールをバインダーとした
200cm2の水解紙(60g/m2) に、20g/m2以上の目付量
で塗工し、水に水解紙を浸しながら、摩擦を負荷して、
水解紙が破れるまでに要した時間を測定した。
中、30秒以内で水解紙が破れた事例を「不良」、そし
て、30秒を超える時間を要して水解紙が破れた事例を
「良好」と判断した。
発明の分散液によって好適な強度の皮膜が形成され、本
発明の分散液が、水解紙の強度改善に寄与していること
が明らかとなった。
膜層の溶解性に乗じて、任意の速度で洗浄剤成分(活性
剤)が放出できる皮膜層を備えた水解性清掃布が実現さ
れた。また、本発明の水解性清掃布は、基材シート自体
も水解性であるため、浴槽や便所での使用後に洗浄水と
共に下水に流すことができるなど、衛生面にも配慮した
ものである。 さらに、本発明の水解性清掃布によれ
ば、皮膜層/基材シートの水溶性ならびに浸水可能時間
が、皮膜組成の調整および/または分散液の塗工量に応
じて任意に調節できる。 さらに、本発明の水解性清掃
布での皮膜層は、有機溶媒が揮発した後に分散質が皮膜
中に保持されて残存するため、基材表面上に所望の有効
成分を分散質として塗工・保持するための手段として機
能し、洗浄剤、薬剤、塗料などの有効な塗布手段として
の応用が期待できるなど、幾多もの優れた作用効果を奏
するのである。
斜視図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 水溶性基剤シートと該基剤シートの少な
くとも一方の表面に形成された皮膜層を含む水解性清掃
布であって;前記基剤シートが、水溶性繊維と水溶性バ
インダーを含む水溶性シート材であり、および前記皮膜
層が、活性剤、増粘剤および有機溶媒を含む粘度1500〜
7000cpsの範囲にある水性造膜性分散液から形成された
皮膜層である、ことを特徴とする水解性清掃布。 - 【請求項2】 前記水溶性繊維が、ポリプロピレン、レ
ーヨン、ポリエステル、ナイロン、ビニロン、キュプ
ラ、アクリル、パルプ、ポリエチレン、エチレン、酢酸
ビニルコポリマー、絹、羊毛、綿、麻、およびこれらの
混合物からなるグループから選択された水溶性素材から
なる繊維である請求項1に記載の水解性清掃布。 - 【請求項3】 前記水溶性バインダーが、アルギン酸ナ
トリウム、でんぷん、デキストリン、セルロース誘導
体、ポリビニルアルコール、アルギン酸ソーダ、ポリア
クリル酸ソーダ、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリ
ル酸エステル共重合体の部分ケン化物、ポリビニルメチ
ルエーテル、ポリビニルピロリドン、イソブチレンと無
水マレイン酸の共重合体、およびこれらの組み合わせか
らなるグループから選択された水溶性高分子である請求
項1もしくは2に記載の水解性清掃布。 - 【請求項4】 前記水溶性シート材が、前記水溶性繊維
と前記水溶性バインダーを、水溶性繊維:水溶性バイン
ダー= 100:1〜5:1の重量比率で含む請求項1乃至
3のいずれかに記載の水解性清掃布。 - 【請求項5】 前記水性造膜性分散液が、前記有機溶媒
と前記増粘剤を、有機溶媒:増粘剤=80:1〜30:1の
重量比率で含み、かつ 0.1〜30重量%の活性剤と0.01〜
20重量%の増粘剤を含む請求項1乃至4のいずれかに記
載の水解性清掃布。 - 【請求項6】 前記水性造膜性分散液が、5〜400g/基
剤シートcm2 の密度で前記基剤シートに塗布される請求
項1乃至5のいずれかに記載の水解性清掃布。 - 【請求項7】 前記増粘剤が、 150〜1000の重合度を有
する請求項1乃至6のいずれかに記載の水解性清掃布。 - 【請求項8】 前記有機溶媒が、ハロゲン化炭化水素
系、多価アルコール誘導体、アルコール類、ケトン類、
アルデヒド類、炭化水素類、セロソルブ類、塩化物混合
溶剤、メタノール/エチレンブロマイド混合溶液および
これらの混合物からなるグループから選択された溶媒で
ある請求項1乃至7のいずれかに記載の水解性清掃布。 - 【請求項9】 前記有機溶媒が、塩化メチレン、クロロ
ホルム、グリコールエーテル類、アセトン、トルエン、
メチルセロソルブ類、エチルセロソルブ類、ブチルセロ
ソルブ類、ジメチルホルムアミド、ベンジルアルコー
ル、エチレンクロルヒドリン、ピリジン、アニリン、エ
チルアルコールあるいはプロピレングリコールターシャ
リーブチルエーテルである請求項8に記載の水解性清掃
布。 - 【請求項10】 前記活性剤が、アニオン系界面活性
剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤およびこれ
らの混合物からなるグループから選択された活性剤であ
る請求項1乃至9のいずれかに記載の水解性清掃布。 - 【請求項11】 前記活性剤が、直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸塩類、高級アルコール系アルキル硫酸エステ
ル塩類、アルキルエーテル硫酸塩類、ラウリルスルホ酢
酸塩類、α−オレフィンスルホン酸塩類、ラウロイルサ
ルコシン塩、ミリストイルサルコシン塩、プロニック型
界面活性剤、ポリエチレングリコール、あるいはショ糖
脂肪酸エステル類である請求項10に記載の水解性清掃
布。 - 【請求項12】 前記増粘剤が、ポリマー系重合体、増
粘多糖類、ガム類、セルロース誘導体およびこれらの混
合物からなるグループから選択される請求項1乃至11の
いずれかに記載の水解性清掃布。 - 【請求項13】 前記増粘剤が、架橋型アクリル酸重合
体、澱粉類、デキストリン、アルギン酸ソーダ、カゼイ
ン、ゼラチン、ベントナイト、タラガム、グアガム、キ
サンタンガム、ローカストビーンガム、ポリビニルアル
コール、メチルセルロース類、エチルセルロース類、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース類、ヒドロキシプロ
ピルエチルセルロース類、ヒドロキシセルロース類ある
いはヒドロキシプロピルセルロースである請求項12に記
載の水解性清掃布。 - 【請求項14】 前記水性造膜性分散液が、顔料、保水
剤、分散剤、消泡剤、防腐剤、耐水化剤、離型剤、染
料、油、樹脂およびこれらの混合物からなるグループか
ら選択された添加剤をさらに含む請求項1乃至13のいず
れかに記載の水解性清掃布。
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