JP3138229U - 焼き菓子用型ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーキの取出しが容易に行えるとともに、使用前の保管や搬送が省スペースにおいて行えて取り扱いも容易な焼き菓子用型ケースを提供する。
【解決手段】上方が開放した形態であって、ケーキ材料を内部に納める状態において一体に焼かれ使用される焼き菓子用型ケースにおいて、基材シートが折り曲げにより分解可能に組み立てられて構成されるとともに、組み立て状態においてその内面となる部分に離型面が備えられてなる焼き菓子用型ケース1。
【選択図】図1

Description

この考案は、パウンドケーキ等の焼き菓子製造に用いる型ケースに関する。
パウンドケーキ等は、通常ケーキ材料を型ケース内部に納め一体に焼くことで製造されるとともに、そのままの形態で販売され、購入者はその型ケース内から取り出すことでパウンドケーキ等を食する。この型ケースは、例えば、厚紙等よりなり、接着剤等で連結固定されて構成され、上方が開放した箱形態を呈している。
上記従来の焼き菓子用型ケースは、ケーキが焼き付いているので破ったり、切ったりして開かなければその内部からケーキを取り出すことができず、また、取り出しに際しケーキが型ケースに付着して取り外しにくく形崩れするような場合もあった。さらに、従来の焼き菓子用型ケースは使用前に箱形態となっているので嵩高く、その保管や搬送に際して大きなスペースを要する問題もあった。
この考案は、ケーキの取出しが容易に行えるとともに、使用前の保管や搬送が省スペースにおいて行えて取り扱いも容易な焼き菓子用型ケースを提供することを目的とする。
課題の解決手段
この考案では、上方が開放した形態であって、ケーキ材料を内部に納める状態において一体に焼かれ使用される焼き菓子用型ケースにおいて、基材シートが折り曲げにより分解可能に組み立てられて構成されるとともに、組み立て状態においてその内面となる部分に離型面が備えられてなることを特徴とする焼き菓子用型ケースを提供する。
上記構成の焼き菓子用型ケースは、ケーキを型ケース内から取り出す際に分解でき、かつ、その内面が離型面となっていることでケーキから取り外しやすい。これにより、ケーキの取出しがきわめて容易に行える。また、使用の前の段階では分解状態の基材シートとすることで平面形状の嵩張らない形態とでき、これにより保管、搬送の際の必要スペースを小さくでき、また、その取り扱いも容易となる。ケーキからの取り外し後も一体でかつ嵩張らない形態とでき、その取り扱いが容易になされる。
基材シートとしては適宜材質のものの使用が可能であり、離型面は基材シートの素材上に塗料を塗布したりフィルムを貼ることで別途付設してもよく、また、基材シートとしてその表面が離型面を持つ素材を選択使用してもよい。
考案の効果
この考案によれば、ケーキの取出しが容易に行えるとともに、使用前の保管や搬送が省スペースにおいて行えて取り扱いも容易な、きわめて実用性に優れる焼き菓子用型ケースが得られる。
図1はこの考案の焼き菓子用型ケースの組み立て時の斜視図、図2は焼き菓子用型ケース構成用の基材シートの斜視図である。
焼き菓子用型ケース1は、切り抜き加工により所定形態とされた1枚の基材シート2が、所定位置に付された多数の折線30位置それぞれで折られ組み立てられることで上方が開放した箱形態に構成されている。基材シート2は、図3の拡大断面図に示すように、厚紙材20の一方側面、すなわち、焼き菓子用型ケース1とされた際にケース内面となる側にポリブチレンテレフタレート樹脂よりなる離型層21が付されたものを使用しており、このようにして、焼き菓子用型ケース1はその内面となる部分に離型面を備える構成となっている。上記ポリブチレンテレフタレート樹脂は離型性を備えるとともに衛生的で、かつ耐熱性に優れて加熱時に異臭の発生の恐れも無いものである。なお、基材シート2としてポリエチレンテレフタレート樹脂シートを使用する場合は、そのシート面自身が離型性能を持つので、別途離型層を付する必要はない。
基材シート2は、底部3、一対の側壁部4、一対の端壁部5、側壁部4と端壁部5との間に連続する4つの折り畳み部6、側壁部4の上部に連続する一対の側縁部8、側縁部8それぞれの両端から延び出し折り畳み部6の上部に沿いかつ先端が突出する4つの延び出し部9、端壁部5それぞれの上部に連続する一対の係止部10を連続一体に備えている。
焼き菓子用型ケース1の組み立ては、図4に示すように、まず、4角それぞれの折り畳み部6を折り畳むことで底部3より両側壁部4、両端壁部5を折り曲げて立ち上げるとともに、それらに一体の側縁部8、係止部10それぞれをともに外方に折る。係止部10は折り畳み位置12で折り畳んで重ね構造とする。次に、一対の折り畳み部6を一つの端壁部5の外面に重ねるように位置させるとともに一対の延び出し部9をそれらの端部が互いに付き合うように位置させ、係止部10の両側の係止端15それぞれを折り畳み部6と端壁部5の隙間に差し入れるようにして係止させ、これにより折り畳部6とそれに一体の延び出し部9とを端部壁5の外面位置に固定する。このような固定を両方の端壁部5の外面位置で行うことで、焼き菓子用型ケース1は上方が開放した箱形態となる。上記において、係止部15が2重の重ね構造とされていることで係止による固定が強固になされる。
上記焼き菓子用型ケース1はケーキの製造に際して組み立てられて使用され、ケーキの加熱製造、その後の販売展示、さらに、ケーキの持ち帰り時にもケーキと一体に用いられ、ケーキを取り出し食する際に取り外され廃棄される。
ケーキ製造時に焼き菓子用型ケース1内にケーキ材料が流し込まれた際には、側壁部4それぞれは上部に連続する折り曲がり形状の側縁部8に補強されていることで外方に湾曲して膨らむことが抑制され、これにより得られるケーキ側部の外方への多大な膨らみが回避される。ケーキの取り出しは、係止部10それぞれの係止を解除し端壁部5それぞれを外方に引き倒すことで焼き菓子用型ケース1が分解して行われ、その際には離型層20が設けられていることで焼き菓子用型ケース1内面からケーキが外れやすく、その結果、焼き菓子用型ケース1内からのケーキの取出しがきわめて容易に行える。
この考案の焼き菓子用型ケースの外観斜視図 この考案の焼き菓子用型ケースを構成する基材シートの外観斜視図 この考案の焼き菓子用型ケースを構成する基材シートの部分拡大断面図 この考案の焼き菓子用型ケースの組み立て説明斜視図
符号の説明
1 焼き菓子用型ケース
2 基材シート
21 離型層(離型面)

Claims (1)

  1. 上方が開放した形態であって、ケーキ材料を内部に納める状態において一体に焼かれ使用される焼き菓子用型ケースにおいて、
    基材シートが折り曲げにより分解可能に組み立てられて構成されるとともに、組み立て状態においてその内面となる部分に離型面が備えられてなることを特徴とする焼き菓子用型ケース。
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