JP3138059B2 - 水性組成物 - Google Patents
水性組成物Info
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Description
に関し、詳しくは、50重量倍以上の水に溶解して用い
ても、香調が劣化しない入浴剤等の水性組成物に関す
る。
剤、水洗トイレ用芳香剤及び洗浄剤等は、多量の水に溶
解して用いられる水性組成物であり、このような水性組
成物は、使用時において、長時間経過後もその芳香を持
続することが要求される。
物は、上記要求を充分に満たすものではなかった。
さ、持続性等を向上させるため、種々の試み、例えば、
次の〜のような試みが行われている。 高沸点(低揮発性)香料の大量使用。 香料組成物の製品への配合量アップ。 保留剤の配合。 包接剤の利用。
限定されるという欠点があり、特に、テルペンとその誘
導体を用いたフレッシュな香料の作成が困難である。上
記を適用した製品は、液状製品系への溶解又は粉状製
品系もしくはこれを成形した製品系への配合の面での制
約が大きくなる。また、粉状製品系では、その生産性が
著しく低下する。さらに、製品使用中に時間とともに香
りの質が変化するという問題もあり、このような問題
は、上記を適用した製品についても生じる。また、上
記を適用した製品は、保留剤が液状の場合には、上記
を適用した製品と同様の問題を有する。さらに、上記
を適用した製品は、包接剤と香料成分との親和性の存
在により、使用可能な香料成分が限定され、さらに、包
接剤の使用によって価格が上昇するという欠点がある。
した際の香りの強さが充分で且つ持続性に優れ、香調が
含有させる香料組成物の香調と大きく変わらず、しかも
該香料組成物の配合の面での制約が少ない、水性組成物
を提供することにある。
した結果、従来は悪臭物質とされていたジアルキルスル
フィドと特定の香料とを含有させた水性組成物が、上記
目的を達成することを知見した。本発明は、上記知見に
基づいてなされたもので、(A)ジアルキルスルフィド
を含有し且つ(B)25℃における蒸気圧が20μHg
以上のエステルを50重量%以上含有する香料組成物を
含有し、使用時に50重量倍以上の水に溶解することを
特徴とする水性組成物(以下、第一発明という場合に
は、本発明をいう)を提供するものである。また、本発
明は、(A)ジアルキルスルフィドを含有し且つ(C)
テルペン(炭素数10)若しくはセスキテルペン(炭素
数15)又はそれらの誘導体を40重量%以上含有する
香料組成物を含有し、使用時に50重量倍以上の水に溶
解することを特徴とする水性組成物(以下、第二発明と
いう場合には、本発明をいう)を併せて提供するもので
ある。
て詳述する。第一発明における香料組成物の(A)成分
であるジアルキルスルフィドとしては、下記〔化1〕の
一般式(I)で表される化合物が挙げられる。
す。)
ルフィドとしては、ジメチルジスルフィド、ジメチルト
リスルフィド、ジエチルジスルフィド、ジエチルトリス
ルフィド、ジプロピルジスルフィド、ジブチルジスルフ
ィド等が挙げられる。上記一般式(I)で表されるジア
ルキルスルフィドは、通常、オニオン、ポテト、キャロ
ット様香気を有し種々のフレーバー等として用いられて
おり、一般的に臭化アルキルと硫酸ナトリウムとの反応
により製造される。
なるが、通常、第一発明における香料組成物中、0.1
〜10000ppm(重量基準、以下同じ)が好まし
く、10〜3000ppmが更に好ましい。
(B)成分である25℃における蒸気圧が20μHg以
上のエステルとしては、例えば、イソアミルアセテー
ト、イソアミルプロピオネート、イソブチルn−ブチレ
ート、n−アミルプロピオネート、エチルアセトアセテ
ート、ヘプチルアセテート、メチルベンゾエート、ベン
ジルフォルメート、ボルニルフォルメート、エチルベン
ゾエート、スチライルアセテート、ジエチルサクシネー
ト、メチルフェニルアセテート、ベンジルアセテート、
メチルサリチレート、メチルヘプチンカーボネート、p
−クレジルアセテート、リナリルアセテート、イソプレ
ゴールアセテート、ボルニルアセテート、イソボルニル
アセテート、メンチルアセテート、エチルフェニルアセ
テート、ベンジルプロピオネート、テルペニルアセテー
ト、フェニルエチルアセテート、リナリルプロピオネー
ト、エチルサリチレート、ゲラニルフォルメート、シト
ロネリルアセテート、ボルニルイソブチレート、p−t
−ブチルシクロヘキシルアセテート、フェニルエチルプ
ロピオネート、ジメチルベンジルカルビノールアセテー
ト、ゲラニルアセテート、フェニルエチルイソブチレー
ト、ジエチルマレート、フェニルプロピルアセテート、
ジメチルアントラニレート、シトロネリルフォルメー
ト、ネリルアセテート、ヘキシルアセテート等が挙げら
れる。
料の化学」(赤星著、大日本図書〔S63.3.10発
行〕)によった。上記蒸気圧が20μHg未満である
と、充分な香りの強度が得られない。
なるが、通常、本発明における香料組成物中、50重量
%以上であり、好ましくは50〜90重量%、更に好ま
しくは50〜70重量%である。(B)成分の配合量が
50重量%未満であると、香りの持続性が充分でない。
率(重量基準)は、(A)成分/(B)成分=10-11
/50〜1/50が好ましく、10-9/50〜1/50
が更に好ましい。
(A)成分及び(B)成分を含有するもので、必要に応
じて配合される他の香料成分及び添加剤を混合すること
により調製される。上記必要に応じて配合される他の香
料成分は、特に制限されるものではなく、用途に応じて
適宜用いられる。また、上記香料組成物に、必要に応じ
て配合される添加剤としては、香料保持剤、酸化防止剤
等が挙げられる。
イレ用芳香剤、水洗トイレ用洗浄剤等の通常の水性組成
物に、上記香料組成物を通常の手段により含有させて調
製される。本発明の水性組成物の形態は特に制限され
ず、例えば、液状製品系、粉末状製品系及びこれを成形
した製品系等として用いることができる。
成物の含有量は、該水性組成物の種類により異なるが、
通常、上述のような通常の水性組成物100重量部に対
し、好ましくは0.05〜15重量部、更に好ましくは
0.1〜10重量部である。
量倍以上、好ましくは100〜50000重量倍の水に
溶解されて用いられる。
する。第二発明における香料組成物の(A)成分である
ジアルキルスルフィドは、上記第一発明における香料組
成物の(A)成分と同じであり、その配合量は、用途に
より異なるが、通常、第二発明における香料組成物中、
0.1〜10000ppmが好ましく、10〜3000
ppmが更に好ましい。
としては、テルペン(炭素数10)若しくはセスキテル
ペン(炭素数15)又はそれらの誘導体が用いられる。
上記テルペン(炭素数10)及びその誘導体としては、
例えば、α−ピネン、リモネン、ターピノレン、ミルセ
ン、リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、l−
メントール、シトラール、トロネラール、樟脳、メント
ンが挙げられる。また、上記セスキテルペン(炭素数1
5)及びその誘導体としては、例えば、β−カリオフィ
レン、サンタロール、ネロリドール、セドロール、ベチ
ベロール、パチュリアルコールが挙げられる。
なるが、通常、本発明における香料組成物中、40重量
%以上であり、好ましくは40〜90重量%、更に好ま
しくは40〜80重量%である。(C)成分の配合量が
40重量%未満であると、香りの強さ、持続性が不充分
となり、さらに(A)成分の匂いが強くなり、香調が悪
化するため好ましくない。
率(重量基準)は、(A)成分/(C)成分=10-11
/40〜1/40が好ましく、10-9/40〜1/40
が更に好ましい。
は、該水性組成物の種類により異なるが、通常、上述の
ような通常の水性組成物100重量部に対し、好ましく
は0.05〜15重量部、更に好ましくは0.1〜10
重量部である。
く、使用時に50重量倍以上、好ましくは100〜50
000重量倍の水に溶解されて用いられる。
組成物で説明した内容は、そのまま第二発明の水性組成
物に適用される。
を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限
されるものではない。
1〕に示す香料処方による香料組成物を調製した。
記組成の発泡系弱酸性入浴剤を得た。得られた入浴剤に
ついて、それらの効果を下記〔試験例1〕により評価し
た。
0℃の温水150リットルに投入し、専門パネラー5名
により、香調及び持続性(経時変化)を下記(評価基
準)により評価した。その結果を下記〔表2〕に示す。
様。 △:香調は、配合した香料組成物自体の香調と同様でや
や弱い。 ×:香調は、配合した香料組成物自体の香調から変化し
ており、香りも弱い。
に、本発明の水性組成物は、多量の水に溶解しても、そ
の香調が、配合した香料組成物自体の香調と比べてほと
んど変化せず、その持続性に優れたものである。
1〕に示す香料組成物を用いて下記組成の水洗オートク
リーナーを常法により調製し、20gを固型化した。得
られた水洗オートクリーナーについて、それらの効果を
下記〔試験例2〕により評価した。
リーナー20gをトイレにセットした。4人家族の一ヵ
月間使用を想定し、その目安として500回のフラッシ
ュテストを行い、香調の変化及び香りの強さを〔試験例
1〕と同様に評価した。その結果を下記〔表3〕に示
す。
た。
泡系弱酸性入浴剤を得た。得られた入浴剤について、そ
れらの効果を下記〔試験例3〕により評価した。
の温水150リットルに投入し、専門パネラー5名によ
り、香調及び持続性(経時変化)を〔試験例1〕と同様
にして評価した。その結果を下記〔表5〕に示す。
した際の香りの強さが充分で且つ持続性に優れ、香調が
含有させる香料組成物の香調と大きく変わらず、しかも
該香料組成物の配合の面での制約が少ないものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)ジアルキルスルフィドを含有し且
つ(B)25℃における蒸気圧が20μHg以上のエス
テルを50重量%以上含有する香料組成物を含有し、使
用時に50重量倍以上の水に溶解することを特徴とする
水性組成物。 - 【請求項2】 (A)ジアルキルスルフィドを含有し且
つ(C)テルペン(炭素数10)若しくはセスキテルペ
ン(炭素数15)又はそれらの誘導体を40重量%以上
含有する香料組成物を含有し、使用時に50重量倍以上
の水に溶解することを特徴とする水性組成物。
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JPH05331047A JPH05331047A (ja) | 1993-12-14 |
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- 1992-05-27 JP JP04134633A patent/JP3138059B2/ja not_active Expired - Fee Related
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