JP3138027B2 - Sr−x線ミラーの位置決め装置 - Google Patents

Sr−x線ミラーの位置決め装置

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JP3138027B2
JP3138027B2 JP03289171A JP28917191A JP3138027B2 JP 3138027 B2 JP3138027 B2 JP 3138027B2 JP 03289171 A JP03289171 A JP 03289171A JP 28917191 A JP28917191 A JP 28917191A JP 3138027 B2 JP3138027 B2 JP 3138027B2
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • G03F7/702Reflective illumination, i.e. reflective optical elements other than folding mirrors, e.g. extreme ultraviolet [EUV] illumination systems

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  • Particle Accelerators (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエハ等の基板にマス
クパターンを転写、焼付けするためのシンクロトロン放
射X線(SR−X線)露光装置におけるSR−X線ミラ
ーの位置決め装置に関し、特に一括露光方式に使用され
るシリンドリカルミラー(以下、「ミラー」という。)
を高精度で位置決めすることを可能にするSR−X線ミ
ラーの位置決め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年半導体の高集積化とともに、100
メガビット以上のDRAMのための最小線幅1/4μm
の微細パターンを転写、焼付けすることの可能なシンク
ロトロン放射X線(SR−X線)露光装置が開発され、
その実用化は、SOR(Synchrotron Or
bital Radiation)リングから引出され
たシートビーム状のSR−X線を、ミラーによって、上
記SORリングの軌道面に対して垂直方向に発散させる
一括露光方式の改良によって大きく前進した。
【0003】一括露光方式においては、SORリングか
ら引き出されたシートビーム状のSR−X線に対するミ
ラーの相対位置および姿勢(回動および傾斜状態)を高
精度で制御することが必要である。すなわち、シートビ
ーム状SR−X線の進行方向をz軸方向、厚さ方向をy
軸方向、幅方向をx軸方向とした場合に、ミラーの反射
面を、上記3軸の軸方向(x,y,z)および上記3軸
のそれぞれの軸のまわりの回動方向(ωx,ωy,ω
z)に高精度で位置決めすることが要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一括露光方式によるS
R−X線露光装置には前述のような位置制御を可能とす
るミラーが不可欠であるが、従来の装置においては、S
R−X線に対するミラーの姿勢を、高精度で制御するこ
とは困難であった。また、装置全体が大型かつ複雑であ
り、さらに放射線による作業者の被爆も未解決の課題で
あった。
【0005】本発明の目的は、ミラーの位置決めの際
に、X線の光路に対するミラーの反射面の姿勢(X線の
光路に沿った軸(z軸)のまわりの回動角度および傾斜
角度)を検出しながら、これらを調整することを可能に
することにより、極めて容易にかつ高精度でミラーの姿
勢を調整することができるSR−X線ミラーの位置決め
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のSR−X線ミラーの位置決め装置、SR
−X線を所望の方向に拡大する反射面を備えたミラーを
支持するミラー支持手段と、前記ミラー支持手段を前記
SR−X線の光路に沿った軸のまわりに回動させる第1
の駆動手段と、前記ミラー支持手段を前記反射面に垂直
な軸のまわりに回動させる第2駆動手段と、前記ミラ
ー支持手段によって支持されたX線検出手段を着脱自在
に搭載するディテクターテーブルとを備え、前記ディテ
クターテーブルが、第3の駆動手段によって前記光路を
横切る方向に往復移動されることを特徴とする。
【0007】 ミラー支持手段が、ミラーを支持するミ
ラー支持体と、前記ミラー支持体を、SR−X線の光路
に沿った軸のまわりに傾斜自在に支持する基準フレーム
を備え、前記ミラー支持体が、前記光路の一部分を選
択的に遮断するX線検出補助具を取付け自在であり、前
記基準フレームによって、ディテクターテーブルが支持
されているとよい。
【0008】また前記X線検出手段が変位センサーと交
換可能であるとよい。
【0009】
【作用】X線検出手段によってSR−X線の入射方向を
検出しながら、第1および第2の駆動手段によるミラー
支持手段の姿勢調整を行う。X線検出手段を搭載するデ
ィテクターテーブルがミラー支持手段の基準フレームに
支持されており、かつX線検出補助具がミラー支持体に
着脱自在に支持されていれば、SR−X線の光路の方向
および傾斜角度の検出が容易であり、従ってミラーの姿
勢調整が容易である。加えて、装置全体の簡略化、小形
化が実現される。
【0010】また、損傷したミラーを交換したときは、
X線検出手段を変位センサーと交換して、ディテクター
テーブルをx軸方向に走行させることにより、チルト板
の調整のためのミラー反射面の傾斜角度を測定すること
ができる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0012】図1は本実施例を示す一部破断斜視図、図
2は本実施例のディテクターユニットおよびシャッター
ユニットを取りはずした状態を示す側面図である。
【0013】円筒面の一部を下向きの反射面とする凸面
ミラー(以後「ミラー」と称する)101はミラー保持
器102に保持され、ミラー保持器102は保持器支持
板103に着脱自在に固着される。保持器支持板103
は、ミラー保持手段であるミラー支持棒104の下端に
固着され、ミラー支持棒104は、真空チャンバー10
5の上壁に設けられた開口を経て、真空チャンバー10
5の上方に配置されたミラー支持体106に連結され
る。またミラー101の一端に隣接するシャッターユニ
ットSの駆動部は、真空チャンバー105の上壁によっ
て支持される。真空チャンバー105の開口の周辺部と
ミラー支持棒104のフランジ部の間にはベローズ10
7が設けられ、ミラー支持棒104は、真空チャンバー
105の超高真空雰囲気を損うことなく上下動および傾
斜自在である。すなわち、ミラー支持体104と真空チ
ャンバー105の開口との間隙はベローズ107によっ
て密封されている。
【0014】真空チャンバー105は両端にビーム接続
ベローズ111a、111bを備えており、ビーム接続
ベローズ111a、111bはそれぞれSR−X線のビ
ームダクト(図示せず)に接続され、SORリングから
照射室に導入されるSR−X線をその経路の途中で真空
チャンバー105に導く。
【0015】ミラー支持体106の上部にはカウンター
ベローズ108の下端が固着され、カウンターベローズ
108の上端は、壁板105aによって真空チャンバー
105と一体的に連結された天板109の下面に固着さ
れており、カウンターベローズ108の内部は真空発生
源に連通された真空配管108aによって真空に減圧さ
れる。
【0016】ミラー支持体106は、y駆動モータ11
0によって駆動されるボールねじとボールナット(図示
せず)により、ミラー101の反射面に対して垂直方向
(y軸方向)に往復移動される。チルト板201はハウ
ジング202に対して一体的に固着され、ハウジング2
02は冷媒流路をもつy直動ガイド203によって、ミ
ラー支持体106をy軸方向に直動可能に支持する。チ
ルト板201は3個のωxωz調節ねじ204によって
平形中空枠状の基準フレーム301に固着されており、
基準フレーム301に対するチルト板201の傾斜方向
および傾斜角度はωxωz調節ねじ204によって微調
節自在である。
【0017】基準フレーム301は、両端に設けられた
1対の軸受装置302によってミラーの縦軸方向(z軸
方向)のまわりに回動可能に支持され、各軸受装置30
2はそれぞれL字棒303の中央に固定され、L字棒3
03の両端は中空立体枠状の大枠フレーム401の頂部
に螺着される。
【0018】また、基準フレーム301のz軸のまわり
の回動角度は、第1の駆動手段であるωz駆動モータ3
04によって駆動されるカム機構により調節され、回動
調整終了の後、ロックねじ305を締めつけて、基準フ
レーム301を大枠フレーム401に対して固定する。
さらに、基準フレーム301のz軸方向前方下面には、
SR−X線の位置を検出するためのディテクターユニッ
ト801が着脱自在に取付けられる。
【0019】大枠フレーム401は、1対のL型金具4
02によって真空チャンバー105の底部を支持する。
L型金具402は剛性の小さい材料で作られており、真
空ポンプによって真空チャンバー105を常圧から超高
真空雰囲気に降圧させる際に、真空チャンバー105の
変形を吸収して、大枠フレーム401に歪が発生するの
を防ぐ。
【0020】図2から判るように、真空チャンバー10
5は大枠フレーム401の底部に固着されたL型金具4
02によって大枠フレーム401の内部に保持され、他
方、ミラー101は、ミラー支持棒104を介して大枠
フレーム401の頂部に載置された基準フレーム30
1、チルト板201およびミラー支持体106からなる
ミラー支持手段であるミラー支持装置Aによって支持さ
れる。
【0021】すなわち、真空チャンバー105とミラー
支持装置Aは、それぞれ個別の手段を介して大枠フレー
ム401に連結されるため、ミラー101のミラー支持
体106によるy軸方向の位置調整(y調整)、基準フ
レーム301によるz軸のまわりの回動調整(ωz調
整)およびチルト板201による傾斜調整(ωx、ωy
調整)を真空チャンバー105の重さ、変形等の影響を
受けることなく、高精度で行うことが可能であり、ま
た、各調整手段の伝動部分が極めて簡略かつ小形化が可
能である。
【0022】次に、大枠フレーム401を支持する架台
構造体Bについて説明する。
【0023】架台構造体Bは、平枠状の架台上501お
よび立体枠状の架台下601からなり、大枠フレーム4
01は架台上501に設けられた一対のxガイドレール
502a,502bに沿ってミラー101の横軸方向
(x軸方向)に往復移動可能である。大枠フレーム40
1のx軸方向の移動は、架台上501に保持されたx送
りねじ503を手動で回動させることによって行われ
る。
【0024】架台上501は架台下601の上に垂直方
向の中心軸(y軸)のまわりに回動可能に支持され、y
軸のまわりの回動角度は、第2の駆動手段である、ωy
駆動モータ602によって駆動されるカム機構により調
節される。さらに架台下601の足603は長さの調節
が可能であり、各足の長さを調節することによって架台
下601の傾斜方向および傾斜角度、すなわち床面に対
する架台構造体Bおよび大枠フレーム401の傾斜を調
整することができる。また架台上501および架台下6
01からなる架台構造体Bの内部には、真空チャンバー
105の直下に配置されたイオンポンプ701、NEG
ポンプ702が保持される。
【0025】大枠フレーム401に保持されたミラー支
持装置Aおよび真空チャンバー105は、架台構造体B
を上述のように調整することによって、床面に対する傾
斜の調整、y軸のまわりの回動角度調整(ωy調整)、
x軸方向の位置調整(x調整)を高精度で行うことがで
き、かつ調整された位置および姿勢(回動角度、傾斜方
向および傾斜角度)に安定して保持される。
【0026】次に、ディテクターユニットについて説明
する。
【0027】図3に示すように、ディテクターユニット
801は、後述する平行四辺形のフレームおよびディテ
クターテーブル802からなり、ディテクターテーブル
802は真空チャンバー105の側壁に設けられた開口
から、該真空チャンバー105内に挿入されるテーブル
支持棒803に固着される。テーブル支持棒803は真
空チャンバー105を貫通しており、その両端はそれぞ
れ保持棒804の下端に連結される。保持棒804の上
端は、真空チャンバー105の上方をテーブル支持棒8
03に対して平行に横断する支持アーム805の両端に
連結され、テーブル支持棒803、保持棒804および
支持アーム805によって平行四辺形のフレームが形成
される。支持アーム805はボールナット支持部材80
6に一体的に固着され、ボールナット支持部材806は
ボールねじ807に螺合するボールナット808を保持
しており、かつ基準フレーム301に一体的に設けられ
たガイドレール809に沿ってSR−X線の光路を横切
る方向(x軸方向)に摺動可能である。
【0028】基準フレーム301に支持された第3の駆
動手段であるx駆動モータ810によってボールねじ8
07が回転すると、支持アーム805は、真空チャンバ
ー105を貫通するテーブル支持棒803と共にガイド
レール809に沿ってx軸方向に移動する。ディテクタ
ーテーブル802は、X線ディテクター811または変
位センサー812(図6に示す)を着脱自在に搭載す
る。また支持アーム805と真空チャンバー105の側
壁に設けられた開口との間隙はディテクターベローズ8
13a,813bによって密封される。さらにテーブル
支持棒803の内部には冷却手段である冷媒流路803
aが設けられる。
【0029】X線検出手段であるX線ディテクター81
1をディテクターテーブル802に搭載して、前述のω
yおよびωz調整を行う際には、検出補助具である一対
のスリットエッジ814aおよび814bが使用される
(図4に示す)。前記スリットエッジ814aおよび8
14bはそれぞれ板状の本体8001、本体8001の
下端に固着された左スリット部材8002および右スリ
ット部材8003、両者の間に配置されたすき間部材8
004からなり、すき間部材8004によって左右スリ
ット部材の間隙Lが設定される。また左スリット部材8
002および右スリット部材8003の下端のエッジ8
002aおよび8003aは高精度の仕上げ処理が施さ
れる。
【0030】次に、X線ディテクター811およびスリ
ットエッジ814aおよび814bを用いてωy調整を
行う方法を説明する。
【0031】ミラー101を保持するミラー保持器10
2を保持器支持板103から取りはずして、保持器支持
板103の前端および後端にそれぞれスリットエッジ8
14aおよび814bをボルトによって取付ける。次に
x駆動モーター810を駆動して、X線ディテクター8
11を搭載するディテクターテーブル802を、スリッ
トエッジ814a,814bのスリットを結ぶ直線上で
停止させる(図5の(a)に示す)。真空チャンバー1
05を減圧してSR−X線を導入し、ωy駆動モーター
602を駆動して架台上501を回動させて、X線ディ
テクター811の出力が最大になったときにωy駆動モ
ーター602を停止させる。
【0032】ωz調整は次のように行われる。
【0033】図5の(b)に示すように、y駆動モータ
ー110を駆動して保持器支持板103に保持されたス
リットエッジ814a,814bを上昇させ、X線ディ
テクター811の受光面の上半分がスリットエッジ81
4a,814bによってX線から遮蔽される位置で停止
させる。次にx駆動モーター810を駆動して、X線デ
ィテクター811を搭載するディテクターテーブル80
2をx軸方向に往復移動させて、X線ディテクター81
1の出力の変動をモニターしつつ、ωz駆動モーター3
04を駆動して基準フレーム301を回動させる。基準
フレーム301の回動によってx軸方向へ移動するX線
ディテクター811の出力変動がゼロになったとき、ω
z駆動モーター304を停止させ、基準フレーム301
をロックねじ305によって大枠フレーム401に固定
する。こうすることによって、SR−X線のωz方向
が、基準フレームのωz方向つまりディテクターテーブ
ル802の走行方向にうつしとられる。よって、新たに
ωzを測定する必要はなくなる。
【0034】さらに、X線露光によって損傷したミラー
をミラー保持器ごと新たなミラーに交換した際のチルト
板のωz調整は、X線ディテクター811の代りに変位
センサー812をディテクターテーブル802に搭載し
て行われる(図6に示す)。この場合は、真空チャンバ
ー105を大気圧に開放し、ミラー101を保持するミ
ラー保持器102を保持器103に固着して、ミラー1
01の反射面の下方に配置された変位センサー812を
x軸方向へ移動させつつ、ミラー101の下向きの反射
面との距離の変動を測定し、該変動がゼロになるように
チルト板201のωxωz調整ねじ204を回動する。
この調整はSR−X線の入射を必要としない。
【0035】次に、X線露光開始前のミラーの初期位置
決め手順を説明する。
【0036】架台下601の足603による傾斜調整、
およびx送りねじ503による大枠フレーム401のx
調整を行った後に、ビーム接続ベローズ111a,11
1bをSR−X線のビームダクト(図示せず)に接続す
る。この状態で再び架台下の足603による傾斜調節を
行い、ミラー101の反射面を所定の反射角に設定す
る。
【0037】次に、SR−X線を真空チャンバー105
へ導入して、ディテクターユニット801を用いて、ω
y駆動モータ602による架台上501の回動調整およ
びωz駆動モータ304による基準フレーム301の回
動調整を行う。最後にX線ポジションセンサー112に
よってミラー反射面のy方向の位置ずれを検出し、y駆
動モータ110を駆動してミラー支持体106のy調整
を行い、ロツク装置によって、ミラー支持体106をチ
ルト板201に固定する。
【0038】このようにして初期位置決めを完了した後
に、ディテクターユニット801を取りはずしてX線露
光を開始する。
【0039】X線露光によってミラーの反射面の損傷が
進んだときはミラーの交換が行われる。
【0040】ミラー交換に当っては、ミラー101をミ
ラー保持器102ごと交換した後、チルト板201の傾
斜をωxωz調整ねじ204によって、ディテクターテ
ーブル802の走行方向とミラー反射面を、ディテクタ
ーユニット801を取り付けて、変位センサーによるω
z調整量を測定することによって調整することにより、
位置決めを行う。
【0041】次に、本実施例の装置に付属するシャッタ
ーユニットS、および冷却水の供給系、真空排気系等に
ついて説明する。
【0042】シャッターユニットSは、図7に示すよう
に、1対の板状部材901a,901bをボルト902
によって結合させた板状本体903を備え、板状部材9
01a,901bはその接合面に形成された溝によって
冷却管904を保持する。冷却管904は、板状本体9
03の周縁に沿って配置され、板状本体903の上端中
心部において上向きに曲折して中空支持棒905内に挿
入される。板状本体903は下端縁に隣接する長方形の
開口906を備え、開口906はX線露光時およびディ
テクターユニット801によるX線検出時にシートビー
ム状のSR−X線を通過させる。中空支持棒905は、
その下端および上端において冷却管904を密封かつ固
着保持しており、真空チャンバー105の上壁に支持さ
れたモーター907駆動されるピニオンラック機構90
7aによって縦軸方向に移動される。中空支持棒905
と真空チャンバー105の開口との間隙はベローズ90
8によって密封される。X線露光またはX線検出操作が
終了したときは、直ちにモーター907の駆動によって
板状本体903を下降させ、SR−X線を遮断すること
で、ミラーの損傷をできるだけ防止する。
【0043】冷却水の供給系は図8に示すとおりであっ
て、冷却水は、23℃に温度調節された恒温水を用い
る。ミラー保持器、ディテクターユニットおよびシャッ
ターユニット、y駆動系の3系統に対してストップバル
ブV1 、流量調整弁V2 、フローメーターFが1組ずつ
設けられており、最適な流量を流すように調整可能とな
っている。
【0044】真空排気系は図9に示す通りであって、真
空チャンバー105の下部には、10の−9乗Torr
以下の圧力を達成するためのイオンポンプと非蒸着形の
ゲッターポンプ(NEGポンプ)が設置されている。ま
た、図1に示すように、真空チャンバー105下面の中
央にはビューポート909が設けられており、SR−X
線入射時等にミラー101の直接観察が可能となってい
る。また、ミラー101の姿勢を直接測定するためのオ
ートコリメータが取り付け可能となっている。
【0045】真空チャンバー105をSORリング側か
ら見て右側側面には、真空粗引き系が接続されている。
ターボ分子ポンプTMP、ロータリーポンプRPが接続
されており、ターボ分子ポンプTMPとロータリーポン
プRPとの間にはピラニゲージPGが取り付けられてい
る。反対側側面には、イオンゲージEG、真空用分圧計
QGが取り付け可能となっている。また、後方側面に
は、リーク用の配管が取り付けられている。ポート、ス
トップバルブ、フィルター、安全弁、三方弁、窒素と大
気の順に接続されている。フィルターは、窒素や大気に
含まれる不純物によって真空チャンバー内が汚染される
のを防ぐためのもので、安全弁は真空チャンバー内が大
気圧以上の高圧力になることを防ぐためのものである。
【0046】各駆動モーター、ポンプを制御する電気系
はラックに納められる。少なくとも姿勢制御系は脱着可
能であり、ミラーの位置制御が遠隔操作で可能である。
操作部を放射線防護壁の外に置き、そこから制御を行う
ことによって、SR−X線、放射線に被爆することがな
い。また、ミラーの初期設定時のように組立調整時など
のSR−X線が入射しないときは、本体と操作部は近い
方が作業効率が上がる。その時操作部は本体の近くに配
置されたラック内に納められる。
【0047】SORリングとの接続、また、ミラーのS
R−X線による汚染防止のため、真空チャンバー105
は超高真空にする必要がある。そのため、真空チャンバ
ー105は装置立ち上げ時にはベーキングを行うが、真
空チャンバー105の外壁にヒーターを取り付け加熱し
ただけでは、y駆動系のボールネジ部等の熱に弱い部分
を破損する恐れがある。そのため、ベーキング時は、冷
却水をミラーy駆動部、シャッター駆動部の中の流路に
流すことにより、駆動部を保護する。
【0048】通常の使用時にSR−X線が真空チャンバ
ー内に入射するが、その時に金属やミラーの表面に吸着
されている気体が励起され脱離し真空度を悪化させる可
能性がある。真空度が低い時にミラーに強いSR−X線
が入射した場合、コンタミネーションが生じる可能性が
ある。また、真空度の低下は、SR光源に対しても悪影
響を与える。これを防ぐために、真空チャンバーにつな
がるビームポートに前後2つのゲートバルブを真空チャ
ンバー内の真空度が10の−9乗Torr台より悪くな
った時に、自動的に閉める様になっている(図10に示
す)。すなわち、真空チャンバーに取り付けられた真空
計によって真空度を測定し、その値は常にCPUに送ら
れている。真空度が10の−9乗Torr台より悪くな
った時、CPUはバルブ1、2の開閉を行うアクチュエ
ータにバルブを閉める指令信号を送信する。そして、真
空チャンバー内をビームラインから隔絶するとともにミ
ラーに入射するSR−X線を止め、ミラーからの脱ガス
を抑え、コンタミネーションを防ぐ。
【0049】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0050】SR−X線の光路に対するミラーの反射面
の姿勢を検出しながらこれを調整することができるた
め、極めて容易に、かつ高精度でミラーの姿勢を調節す
ることができる。
【0051】また、請求項2の発明によれば装置が簡単
かつ小形であり、省スペースおよび経済性の点からもす
ぐれている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部破断斜視図であ
る。
【図2】ディテクターユニットおよびシャッターユニッ
トを取りはずした状態を示す側面図である。
【図3】ディテクターユニットを説明する一部断面部分
立面図である。
【図4】スリットエッジの立面図である。
【図5】スリットエッジを用いてωy,ωzを説明する
説明図であって、(a)はωy調整、(b)はωz調整
をそれぞれ説明する。
【図6】変位センサーを用いたチルト板のωz調整を説
明する説明図である。
【図7】シャッターユニットを示すもので、(a)はシ
ャッターユニットの一部断面部分立面図、(b)は
(a)のA−A’線に沿ってとった断面図である。
【図8】冷却水の供給源を示す配管図である。
【図9】真空排気系を示す配管図である。
【図10】真空チャンバーの圧力制御回路を示すブロッ
ク線図である。
【符号の説明】
A ミラー支持装置 B 架台構造体 101 ミラー 102 ミラー保持器 103 保持器支持板 104 ミラー保持棒 105 真空チャンバー 106 ミラー支持体 110 y駆動モーター 201 チルト板 204 ωxωz調整ねじ 301 基準フレーム 304 ωz駆動モーター 401 大枠フレーム 501 架台上 602 ωy駆動モーター 801 ディテクターユニット 802 ディテクターテーブル 803a 冷媒流路 810 x駆動モーター 811 x線ディテクター 812 変位センサー 813a,813b ディテクターベローズ 814a,814b スリットエッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−100311(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05H 13/04 G21K 1/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SR−X線を所望の方向に拡大する反射
    面を備えたミラーを支持するミラー支持手段と、前記ミ
    ラー支持手段を前記SR−X線の光路に沿った軸のまわ
    りに回動させる第1の駆動手段と、前記ミラー支持手段
    を前記反射面に垂直な軸のまわりに回動させる第2
    動手段と、前記ミラー支持手段によって支持されたX線
    検出手段を着脱自在に搭載するディテクターテーブルと
    を備え、前記ディテクターテーブルが、第3の駆動手段
    によって前記光路を横切る方向に往復移動されることを
    特徴とするSR−X線ミラーの位置決め装置。
  2. 【請求項2】 ミラー支持手段が、ミラーを支持するミ
    ラー支持体と、前記ミラー支持体を、SR−X線の光路
    に沿った軸のまわりに傾斜自在に支持する基準フレーム
    を備え、前記ミラー支持体が、前記光路の一部分を選
    択的に遮断するX線検出補助具を取付け自在であり、前
    記基準フレームによって、ディテクターテーブルが支持
    されていることを特徴とする請求項1記載のSR−X線
    ミラーの位置決め装置。
  3. 【請求項3】 第1の駆動手段が、基準フレームを回動
    させるωz駆動モータを備え、第2の駆動手段が、基準
    フレームを回動調整自在に支持する架台構造体のωy駆
    動モータを備えたことを特徴とする請求項1または2記
    載のSR−X線ミラーの位置決め装置。
  4. 【請求項4】 X線検出補助具が、SR−X線の光路に
    対して垂直であるスリットと、前記光路を横切るエッジ
    を備えていることを特徴とする請求項2記載のSR−X
    線ミラーの位置決め装置。
  5. 【請求項5】 X線検出手段が、変位センサーと交換可
    能であることを特徴とする請求項2記載のSR−X線ミ
    ラーの位置決め装置。
  6. 【請求項6】 ディテクターテーブルが、冷却手段を備
    えていることを特徴とする請求項2または3記載のSR
    −X線ミラーの位置決め装置。
  7. 【請求項7】 ミラーおよびディテクターテーブルが真
    空チャンバー内に配置されており、前記ディテクターテ
    ーブルのテーブル支持棒と、真空チャンバーの一対の側
    壁にそれぞれ設けられた開口との間隙がそれぞれディテ
    クターベローズによって密封されていることを特徴とす
    る請求項2または3記載のSR−X線ミラーの位置決め
    装置。
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