JP3137835B2 - ピストン突出し量測定装置 - Google Patents

ピストン突出し量測定装置

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JP3137835B2 JP06132718A JP13271894A JP3137835B2 JP 3137835 B2 JP3137835 B2 JP 3137835B2 JP 06132718 A JP06132718 A JP 06132718A JP 13271894 A JP13271894 A JP 13271894A JP 3137835 B2 JP3137835 B2 JP 3137835B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダブロック上面
からのピストンの突出し量を測定する装置に係り、特に
シリンダブロックの縦置き配置によるピストンの傾斜を
防止した状態で突出し量を検出可能にしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】エンジンの圧縮比のばらつきは、エンジ
ンの性能、振動あるいは排気ガス処理に対して悪影響を
及ぼす。これは高圧縮比のディーゼルエンジンにおいて
特に顕著である。この圧縮比のばらつきを少なくするた
め、個々の部品の加工精度を厳しくしているが、これら
部品を組付ける際に個々の部品の加工誤差が累積される
ため、完成したエンジンにおいて圧縮比のばらつきを所
期の範囲内におさめることは困難である。さらにシリン
ダブロックとシリンダヘッドとの間に介設されるガスケ
ットの厚みのばらつきも圧縮比のばらつきに影響する。
【0003】そこで圧縮比のばらつきを少なくするた
め、シリンダブロックにクランク軸、コンロッド、ピス
トン等を組付けた後、シリンダブロック上面からのピス
トンの突出し量をエンジンごとに測定し、測定された突
出し量に対応する厚みを有するガスケットをそれぞれの
エンジンで採用することにより圧縮比のばらつきを低減
する方法が提案されている(特開昭57−179336
号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の圧縮比のばらつ
き低減方法では、図2(A)のようにシリンダブロック
1を縦置き配置して測定する場合に正確なピストン突出
し量を測定することができない。
【0005】すなわち、ピストン3の突出し量の測定は
エンジン組立工程においてインラインで行なわれるのが
普通であるが、突出し量の測定の前工程でコンロッド5
の大端部のキャップ7をボルト締めする装置がそのナッ
トランナーの回転軸を横向きにして配置される関係上、
シリンダブロック1を縦置き状態にして突出し量を測定
する必要がある。
【0006】しかし、縦置きシリンダブロック1の水平
なシリンダボア9内では、ピストン3は、ピストン3周
囲のクリアランスをはじめとする各部品間のクリアラン
スや、コンロッド5の重量をはじめとする各部品の重量
バランスにより、ピストン3自体が上下および左右方向
に傾斜する。このため図2(B)に示す突出し量測定用
の検出ロッド11の先端が当たるピストンヘッド3aの
場所によって、突出し量が異なる結果となる。
【0007】この誤差を少なくするために、図2(A)
のようにピストン3一つにつき検出ロッド11を上下一
対で配設し、両検出ロッド11の測定値の平均値をもっ
て突出し量とする方法もあるが、この平均値はあくまで
近似的なもので、一般的に平均値に補正を加えて使用し
ており、根本的な測定誤差の解消には至っていない。
【0008】本発明の目的は、シリンダブロックを縦置
き配置した状態でのピストンの傾斜を防止し、もってピ
ストンヘッドにおける検出ロッドの当接位置によって突
出し量の測定値が異なるのを防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、クランク軸、コンロッド、ピストン等をシリ
ンダブロックに組付けたシリンダブロック組付け体から
の前記ピストンの突出し量を測定する装置において、前
記シリンダブロック組付け体に、シリンダヘッド装着面
を基準として定置された枠体と、前記枠体に支持され、
一定の附勢力にてピストンヘッドに当接可能な傾斜矯正
部材と、前記枠体に支持され、前記傾斜矯正部材の周囲
における前記ピストンヘッドに当接可能な検出ロッドを
有するリニアゲージとを配設した。傾斜矯正部材に一定
の附勢力を与えるため、精密エアレギュレータにより一
定のエア圧を供給されるエアシリンダを利用することが
できる。
【0010】
【作用】ピストンヘッドに傾斜強制部材が当接すると、
ピストンヘッドが傾斜強制部材の当接面に密着するよう
にピストンの姿勢が変えられ、ピストンの軸線とシリン
ダボアの軸線とが正確に一致するようになる。この状態
ではリニアゲージの測定ロッドをシリンダボアの軸線と
平行に延出させる限り、ピストンヘッドのどの部分に測
定ロッドが当接しても正確かつ一定なピストン突出し量
が測定される。なお、本発明はシリンダブロックを横置
き配置してピストン突出し量を測定する場合の測定精度
をさらに向上させる対策としても有効である。
【0011】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図1(A)に示すように、クランク軸13、コン
ロッド5、ピストン3等をシリンダブロック1に組付け
たシリンダブロック組付け体15を縦置き配置し、シリ
ンダブロック1の上面(シリンダヘッド装着面1a)に
対向して枠体17を配置する。この枠体17の複数の足
17a(一つの足のみ図示し他は省略している。)をシ
リンダヘッド装着面1aに当接させる。枠体17は移動
シリンダ19にて左右方向に移動可能であり、かつ図示
しない駆動手段によって上下方向にも移動可能である。
これによって気筒数が多くても全てのピストン3の突出
し量を測定できる。
【0012】枠体17のシリンダブロック1とは反対側
の側面には、シリンダボア9の軸線延長上にエアシリン
ダ21が配設され、このエアシリンダ21のピストンロ
ッド21aは、枠体17を貫通してシリンダボア9の軸
線に沿って延出している。そしてピストンロッド21a
の延出端に、ピストン3の傾斜矯正部材として図1
(B)のような円盤23が取付けられている。ピストン
ロッド21aの先端は円盤23の中心部に対して垂直に
結合されている。この円盤23の前面の周縁部に、3個
の円盤状のウレタンパッド25が円周方向等配位置に固
定されている。エアシリンダ21は管路27および精密
エアレギュレータ29を介してエアリザーバ31に接続
されている。
【0013】枠体17には、各エアシリンダ21の上下
に、電気式リニアゲージ33が配設されている。これら
リニアゲージ33の検出ロッド11は、図1(C)のよ
うに、円盤23の上下位置においてピストンヘッド3a
に向って突出している。
【0014】突出し量測定装置は前述の如く構成され、
クランク軸13を手動または駆動モータにより360°
以上回転させ、各ピストン3のシリンダブロック1から
の突出し量を測定する。ピストンヘッド3aが上死点に
近付いたとき、円盤23のウレタンパッド25をピスト
ンヘッド3aに当接させ、精密エアレギュレータ29に
より一定圧をピストンヘッド3aに作用させ、この状態
で上下一対のリニアゲージ33の検出ロッドをピストン
ヘッド3aに当ててその突出し量を測定する。ピストン
ヘッド3aにウレタンパッド25が当接する前に図1
(D)のようにピストン3ないしピストンヘッド3aが
傾斜していても、図1(E)のようにウレタンパッド2
5が当接した後はピストン3の傾斜が矯正され、ピスト
ンヘッド3aが垂直になり、ピストンヘッド3aの突出
し量の誤差が解消される。従って、図1の実施例ではリ
ニアゲージ33を上下一対で構成しているが、ピストン
ヘッド3aが垂直になるのでリニアゲージ33は上また
は下の一つに減らすことも可能である。
【0015】以上、本発明の一実施例につき説明した
が、本発明は前記実施例に限定されることなく種々の変
形が可能である。例えば、前記実施例ではエアシリンダ
21でピストンヘッド3aに一定圧を作用させるように
したが、液圧シリンダなど他の手段で同様の作用を与え
ることも可能である。
【0016】なお、本発明は請求項1の他、次のような
構成も可能である。
【0017】精密エアレギュレータを介して圧力源に接
続されたエアシリンダによって前記傾斜矯正部材を一定
の附勢力でピストンヘッドに当接させるようにした請求
項1記載のピストン突出し量測定装置。
【0018】
【発明の効果】本発明は前述の如く、ピストンの傾斜防
止用矯正部材をピストンヘッドに当接させた状態でピス
トンの突出し量を測定するようにしたので、シリンダブ
ロックを縦置き配置した状態でもピストン突出し量を傾
斜による誤差を生じることなく正確に測定することがで
き、測定値を補正を加えないで使用することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はシリンダブロックの部分断面図、
(B)は傾斜矯正部材の斜視図、(C)はピストンヘッ
ドの正面図、(D)(E)はシリンダ内のピストンの側
面図である。
【図2】(A)はシリンダブロックの部分断面図、
(B)は検出ロッドの側面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 3 ピストン 3a ピストンヘッド 5 コンロッド 9 シリンダボア 11 検出ロッド 15 シリンダブロック組付け体 17 枠体 17a 枠体の足 21 エアシリンダ 21a エアシリンダのピストンロッド 23 円盤(傾斜矯正部材) 25 ウレタンパッド 29 精密エアレギュレータ 31 エアリザーバ 33 電動式リニアゲージ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 15/00 F02B 77/00 F02B 77/08 F02F 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸、コンロッド、ピストン等を
    シリンダブロックに組付けたシリンダブロック組付け体
    からの前記ピストンの突出し量を測定する装置におい
    て、 前記シリンダブロック組付け体に、シリンダヘッド装着
    面を基準として定置された枠体と、 前記枠体に支持され、一定の附勢力にてピストンヘッド
    に当接可能な傾斜矯正部材と、 前記枠体に支持され、前記傾斜矯正部材の周囲における
    前記ピストンヘッドに当接可能な検出ロッドを有するリ
    ニアゲージとを具備してなるピストン突出し量測定装
    置。
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