JPH08259245A - 光学素子成形装置の偏芯調整機構 - Google Patents

光学素子成形装置の偏芯調整機構

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Publication number
JPH08259245A
JPH08259245A JP6613895A JP6613895A JPH08259245A JP H08259245 A JPH08259245 A JP H08259245A JP 6613895 A JP6613895 A JP 6613895A JP 6613895 A JP6613895 A JP 6613895A JP H08259245 A JPH08259245 A JP H08259245A
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JP
Japan
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shift
tilt
optical element
adjusting mechanism
base
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6613895A
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English (en)
Inventor
Takenori Katagiri
岳典 片桐
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP6613895A priority Critical patent/JPH08259245A/ja
Publication of JPH08259245A publication Critical patent/JPH08259245A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/007Means for maintaining the press table, the press platen or the press ram against tilting or deflection
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/06Platens or press rams
    • B30B15/068Drive connections, e.g. pivotal
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/16Gearing or controlling mechanisms specially adapted for glass presses

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学素子成形装置における成形型のシフト方
向(水平方向)とチルト方向(角度)の調整を容易かつ
高精度に行うことができ、安価で高剛性な光学素子成形
装置の偏心調整機構を提供することを目的とする。 【構成】 金型のシフト調整手段とチルト調整手段と固
定手段とを、対をなす金型のいずれか一方の金型に備え
る。固定手段は、背面に球面状の受けを設けたマウント
をシフトベースとクランプ部材とによって締付固定する
機構である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学素子成形装置の成
形型における偏芯調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の偏芯調整機構としては、
特開平2−107533号公報に記載されたものが知ら
れている。これは、図6に示すように一対の型43,4
4を有し、その片方の型43にシフト調整機構41を設
け、もう片方の型44にチルト調整機構42を設けるこ
とにより型相互の芯合わせを行う。下型ベース40は支
柱38に案内され押圧機45により上下方向に移動可能
になっており、上型ベース39にシフト調整機構41
が、その上に上型43が設けられ、支柱38を介して本
体ベース37に連結されている。
【0003】ここで、シフト調整とは水平面方向の調整
を意味し、チルト調整とは角度方向の調整を意味する。
【0004】次に図7を参照して従来のシフト・チルト
機構について説明すると、まずシフト機構については、
上型55を支持する上型マウント47の裏面に、平面ス
ライド板48の穴48aに挿通され、上型ベース板46
を間隙46aをもって貫通する軸47aが設けられてお
り、この軸47aの上端にねじ込んだナット50と前記
平面スライド板48との間に弾性体49を介在させるこ
とで、上型マウント47が水平面内を移動できるように
支持している。そして固定ブロック51に取付けられた
調整スクリュ53と固定ブロック52に取付けられた位
置検出手段54とによりシフト量を調整する。
【0005】次にチルト機構については、下型65を支
持する下型マウント57の裏面に、球面スライド板58
の穴58aに挿通され、下型ベース板56を間隙56a
をもって貫通する軸57aが設けられており、この軸5
7aの下端にねじ込んだナット60と前記球面スライド
板58との間に弾性体59を介在させることで、下型マ
ウント57が転傾できるように支持している。そして固
定ブロック61に取付けられた調整スクリュ63と固定
ブロック62に取付けられた位置検出手段64とにより
チルト量を調整する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述の従来技
術によるシフト・チルト機構にあっては、上型にシフト
機構を、下型にチルト機構をそれぞれ設けていたため、
押圧機構を備えた側の型にも調整機構の少なくとも一方
を設置する必要があり、そしてこの重量増加によって成
形品の精度が低下するという問題点があった。そして精
度低下を防ごうとすれば装置の剛性を向上させることと
なり装置が大型化せざるを得なかった。
【0007】しかも、シフトを調整するには上型を、チ
ルトを調整するには下型を、それぞれ移動させていたの
で、調整箇所が分散され作業性も悪かった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、光学素子成形装置における成形型のシフト方向(水
平方向)とチルト方向(角度)の調整を容易かつ高精度
に行うことができ、安価で高剛性な光学素子成形装置の
偏心調整機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る本発明の光学素子成形装置の偏心調整
機構は、金型のシフト調整手段とチルト調整手段と固定
手段とを、対をなす金型のいずれか一方の金型に備えた
ことを特徴としている。
【0010】この場合、請求項2に記載したように、前
記固定手段は、背面に球面状の受けを設けたマウントを
シフトベースとクランプ部材とによって締付固定する機
構とするのがよい。
【0011】また請求項3に記載したように、前記固定
手段は、外部より圧力を作用させてクランプ面の弾性変
形を生じさせる機構によって締付操作するのがよい。
【0012】
【作用】上記構成からなる本発明の光学素子成形装置の
偏心調整機構の作用を図1を参照して具体的に説明すれ
ば以下の通りである。
【0013】まず請求項1によれば、シフト方向及びチ
ルト方向の両方を調整できるシフト・チルト機構を上型
78のみに設け、下型79は上下のみに移動するように
構成する。この機構により上型78と下型79が適正な
状態にないときには上型78のシフト調整またはチルト
調整のどちらか、もしくは両方を調整し、固定保持する
ことができる。
【0014】また請求項2によれば、ナット82,83
を緩め、ブロック89に取付けられたスクリュ85でマ
ウント端部75aを加圧し、ブロック91に取付けられ
た位置検出手段87により位置検出を行い、必要量だけ
球面に沿って摺動させ、マウント75を必要方向へチル
ト調整した後、ナット82,83を締め込み、マウント
75をクランプ部材77とシフト・チルトベース76に
より挟み込み固定保持する。同様に、同じ型側に載置さ
れたシフト調整機構のナット80,81を緩め、ブロッ
ク88,90にそれぞれ取付けられたスクリュ84と位
置検出手段86を用いてシフト・チルトベース76を必
要方向へ必要量だけ上型ベース74上の平面上を摺動さ
せ調整した後、ナット80,81を締め込み、シフトベ
ースを固定保持する。
【0015】また請求項3によれば、シフト・チルトベ
ース76やクランプ材77やマウント75などのシフト
・チルト調整用の構造体内部(クランプ材または被クラ
ンプ材)の接触面付近(76a,77a)に流体流路を
設け、流体の圧力を高めることにより構造体同士の接触
面を弾性変形させ、この接触面の変形によりシフト・チ
ルト機構をそれぞれ固定保持するようにしたものであ
り、ネジを用いずに調整可能となる。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明に係る光学
素子成形装置の偏心調整機構の実施例を説明する。な
お、図面の説明において同一の要素には同一符号を付
し、重複する説明を省略する。
【0017】まず図2を参照して本発明の適用される光
学素子成形装置の全体構成について説明する。
【0018】本体ベース1には支柱2が取付けられ、支
柱2のもう片端にシフト・チルト調整機構5と上型6が
載置された上型ベース3が取付けられている。下型7は
支柱2に案内され押圧機構8の作用により、図において
上下方向へ可動な下型ベース4に組込まれている。
【0019】上型6は、シフト・チルト調整機構部5の
マウント(図2には詳細な図示はせず)に固着され、上
型6には上型6の温度を検出するための上型熱電対68
と図示しない温度コントローラにより上型6で成形され
るガラス素材72の転移点温度に加熱する上型ヒータ6
6が設けられている。すなわち、熱電対68により検出
された上型6の温度に応じて、温度コントローラで上型
ヒータ66の電流を制御して、上型6が所定の温度に保
たれる。
【0020】下型7は、調整機構を具備せず、支柱2に
沿って高精度に摺動可能な下型ベース4に取付られ、下
型ヒータ67、下型熱電対69、温度コントローラ(図
示せず)により、上型と同様に温度制御される。
【0021】また、図中70,71で示すのは、その接
触部を互いに嵌合してN2 ガス雰囲気の成形室73を構
成する石英製の外カバー、内カバーで、石英製外カバー
70に形成したN2 ガス供給口70aを介して図示を省
略したN2 ガス供給装置により成形室73内にN2 ガス
を供給し、上型6、下型7などの高温部の酸化を防止す
るように構成されている。
【0022】尚、実施例1〜実施例3は、基本装置構造
は図2に準ずるものであり、偏芯調整機構(シフト・チ
ルト調整機構)部についてのみ説明し、必要な場合には
図2に付した番号と名称を用いる。
【0023】(実施例1)
【0024】図3は、実施例1のシフト・チルト調整機
構を示す断面正面図である。
【0025】(構成)
【0026】図示の通り、上型21は球面座付マウント
12に取付けられており、この球面座付マウント12の
裏面には軸12aが一体的に設けられている。そして前
記球面座は円形または四角形状のシフトベース10の凹
型球面座面に摺動自在に案内され、軸12aは円形また
は四角形状のチルトベース11の穴11aを隙間なく貫
通している。
【0027】軸12aの上端にはネジ部が形成され、ナ
ット24が螺入している。ナット24とチルトベース1
1間には例えばコイルバネからなる弾性体25が装着さ
れ、ナット24の回動調整により弾性体25の反力によ
る球面座付マウント12とシフトベース10との圧着力
が調整され、この圧着力により球面座付マウント12は
シフトベース10と固定あるいは密着摺動可能となって
いる。ここで、球面座の球心は型の先端中心部Oに合致
することが望ましい。また、シフトベース10とチルト
ベース11の球状のRは合致しているものとする。ま
た、シフトベース10は、ボルト94,96とナット9
3,95により調整時以外は上型ベース9に密着固定さ
れている。
【0028】シフトベース10に貫設された穴10a
は、球面座付マウント12の軸12aの径より大径に形
成され、チルト調整を行った場合に軸12aが必要なチ
ルト量だけ傾斜できる。
【0029】一方上型ベース9においては、球面座付マ
ウント12が必要量シフトし得るように十分大きな穴9
aが設けられている。
【0030】13〜20はシフト・チルト調整を正確に
行うための機構である。スクリュ17,19を螺動する
ことによりスクリュの先端で加圧してシフトベース10
を微動させ、対面に設けられた位置検出手段18,20
により所望量を検出する。そしてこれらは、少なくとも
一平面上で直交する座標軸上の2箇所に設けられてお
り、図3では、固定するブロック13〜16に取付けら
れている。
【0031】また、下型22は下型マウント23などを
介して押圧機構(図示せず)により上昇し、上下型2
1,22の型間に配置された光学素子素材(図示せず)
を所定圧力で加圧成形し得るように構成されている。
【0032】なお、スクリュ17,19にマイクロメー
タやカム機構を用いたり、位置検出手段18,20は、
接触・非接触を問わず、所望範囲を検出可能なセンサな
どであれば限定されるものではなく、弾性体25もコイ
ルバネや皿バネやゴムなどの変形体の他にナット24と
チルトベース11の間にシリンダを組込むことも可能
で、球面座付マウント12をシフトベース10に押付け
る方向に力の作用するものであり、所望の力が得られれ
ば特に限定されるものではない。
【0033】さらに、下型にシフト・チルト機構を設
け、押圧機構8を上型に作用させることも可能である。
【0034】(作用)
【0035】次に、上記構成からなる光学素子成形装置
の偏芯調整機構の調整方法について説明する。
【0036】まず、シフト調整を行う。シフト調整は上
型ベース9とシフトベース10のどちらか、または両方
に設けられた調整幅の大きい貫通穴(図示せず)に挿通
されている止めネジ94,96またはナット93,95
を緩め、上型ベース9上において、シフトベース10が
調整スクリュ17による加圧により加圧方向へ摺動可能
な状態にする。その後、調整スクリュ17により加圧
し、位置検出手段18により予め計測してある光学素子
におけるシフトの偏芯量を検出し、所望の位置に移動
後、先述のネジまたはナットにより締め付け固定する。
この際、調整スクリュ17と位置検出手段18は、予め
複数個配置しておくか、任意の位置に移動可能にしてお
く。
【0037】次に、チルト調整は球面座付マウント軸1
2aに螺着したナット24を上方に回動移動させて弾性
体25の反力を弱め、球面座付マウント12とシフトベ
ース10とチルトベース11の圧着力を減少させ調整ス
クリュ19と位置検出手段20などを用いて、シフト調
整と同様にチルトベース11を加圧し、シフトベース1
0の背面の摺動曲面に沿って摺動させることにより、球
面座付マウントの軸12aの傾きを調整し、予め計測し
てある光学素子における所望のシフト量を得ることがで
きる。そこで、再び球面座付マウント軸12aに螺着し
たナット24を下方に回動移動させて弾性体25の反力
を強め、球面座付マウント12とシフトベース10とチ
ルトベース11の圧着力を増加させ固定する。
【0038】(効果)
【0039】本発明によれば、シフト・チルト調整機構
を片側の軸に集約することが可能であり、押圧機構を付
加する型側の重量を軽量化することができ、繰返し押圧
制御が極めて高精度で、且つ、容易に実現することがで
きる。
【0040】また、片側に調整機構を集約したことによ
り、調整の作業性を飛躍的に向上させ得ることができ
る。
【0041】(実施例2)
【0042】図4は、実施例2のシフト・チルト調整機
構を示す断面正面図である。
【0043】(構成)
【0044】実施例2では、型取付部と突起した端部以
外は球状である球状マウント26と、同じ球面を持ち球
状マウント端部軸26aが十分な大きさの隙間を持って
貫通する穴28aを持つ円形または四角形状のシフト・
チルトベース28と、同様に球状マウント26と同じ球
面を持つ円形または多角形フランジ形状をしたクランプ
部材27により、球状の座を持ち端部に軸を持つ球状マ
ウント26を挟み込み、隙間を持ってボルト29とナッ
ト30により固定している。ここで、ボルト29は、シ
フト・チルトベース28へ位置決め挿入されており両端
にネジ部を持つ。
【0045】97〜104はシフト・チルト調整を正確
に行うための機構であり、スクリュ100,101を螺
動することにより、スクリュの先端で加圧してシフト・
チルトベース28を微動させ、対面に設けられた位置検
出手段97,103により所望量を検出する。また、こ
れらは、少なくとも一平面上で直交する座標軸上、2箇
所に設けられており、図4では、固定するブロック9
8,99,102,104に取付けられている。
【0046】下型22は下型マウント23などを介して
押圧機構(図示せず)により上昇し、上下型21,22
の型間に配置された光学素子素材(図示せず)を所定圧
力で加圧成形し得るように構成されている。
【0047】(作用)
【0048】次に、本実施例の偏芯調整機構の調整方法
について説明する。
【0049】まずナット30を緩め、シフト・チルトベ
ース28と球状マウント26とクランプ部材27の圧着
力を減少させた後、ブロック104に取付けられた位置
検出手段103により予め計算された所望量を検出しつ
つ、ブロック104に取付けられた調整スクリュ101
で球状マウント端部軸26aを加圧移動させ、チルト調
整する。そして、チルト調整後に、ナット30を締め込
むことにより球状マウント26を固定する。
【0050】シフト調整は、ナット105を緩め、シフ
ト・チルトベース28を上型ベース9上を密着摺動可能
にし、ブロック98に取付けられた位置検出手段97に
より予め計算された所望量を検出しつつ、ブロック99
に取付けられた調整スクリュ100で加圧移動させ、シ
フト調整をする。そして、シフト調整後にナット105
を締め付けて固定する。
【0051】(効果)
【0052】本実施例によれば、実施例1と同様の効果
を奏するほか、球状の座を挟み込むように保持するので
位置決め力が大きくでき、大荷重向きの構造である。
【0053】(実施例3)
【0054】図5は、実施例3のシフト・チルト調整機
構を示す断面正面図である。
【0055】(構成)
【0056】実施例3では、フランジ状の仮保持部材3
1,33により球面座付マウント32が仮保持されてい
る。ここで、仮保持部材31,33はネジ(図示せず)
により結合されており、上型ベース92には若干の余裕
を持って組付けられている。また、球面座付マウント3
2は軸端部32aにホース34が取付けられてコンプレ
ッサ(図示せず)が接続されており、球面座内に放電加
工又は中ぐり加工により設けられた流路32bからホー
ル32cへと連通している。
【0057】尚、流路を仮保持部材31,33内の球面
座に近い場所に設けてもよい。
【0058】また、これら流路穴を貫通させゴムのよう
な弾性体を挿入することや、エアシリンダやハイドロシ
リンダを仮保持部材上に設置し、仮保持部材33を貫通
するシリンダ軸を通す穴を設けて、これにより上型ベー
ス92を加圧することでも同等の構成が可能である。
【0059】また、調整スクリュ107,111はブロ
ック108,112に取付けられており、同一平面上に
1個または複数個設けられている。同様に、位置検出手
段109,113は、ブロック110,114に取付け
られており、同一平面上に1個または複数個設けられて
いる(図示は1個ずつ)。
【0060】(作用)
【0061】チルト調整は、ホース34より流入する流
体を調整して内部圧力を減じることで保持力を弱める。
ここで、調整スクリュ111を調整し、位置検出手段1
13で所望量を検出する。そして、チルト調整後、ホー
ス34より流体(油、水、空気など)を流し込み、さら
に、コンプレッサ(図示せず)により圧力を高めること
により、仮保持部材31に接触する部分が肉薄となって
おり、変形容易となっているホール32cが弾性変形で
外部に突出し、球面座付マウント32を容易に固定する
ことができる。
【0062】シフト調整に関してもホース35,36を
用いて同様に流体を流入し、ホール33a,33bの弾
性変形により保持させ、減圧により不保持させる。そし
て、調整スクリュ107を調整し、位置検出手段109
で所望量を検出する。そして、シフト調整後、ホース3
5より流体を流入し、コンプレッサ(図示せず)により
内部圧力を高めることにより、上型ベース92に接触す
る部分が肉薄になっており、変形容易になっているホー
ル33a,33bが弾性変形で外部に突出し、仮保持部
材33を容易に固定することができる。
【0063】(効果)
【0064】本実施例によれば、実施例1および実施例
2と同様の効果を奏するほか、本実施例によれば、マウ
ントの保持、不保持の制御が極めて容易であり、自動機
への応用が容易になる。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、偏芯調整
機構を片側に集約することにより、光学素子の成形精度
を向上させるとともに、調整の作業性の向上が得られ、
小型化によるコスト削減により安価な装置・機構の供給
が実現可能となる。
【0066】また、本発明の請求項1および請求項2に
よれば、より高荷重に対応した機構を得ることができ
る。
【0067】また、本発明の請求項1および請求項3に
よれば、圧力の強弱により保持、不保持が選択できるた
め、作業能率が著しく改善される。また、シフト・チル
ト調整を自動化するのにも適している。
【0068】即ち、本発明の請求項1〜請求項3の光学
素子成形装置の偏芯調整機構によれば、シフト・チルト
調整機構を集約することにより、押圧機構を有しない側
の金型取付治具部にシフト・チルト調整機構を載置する
ことができ、それに伴い、押圧機構側の型回りの小型・
軽量化が可能となり、押圧機構を小型のものに変更して
も摺動が高精度で行われる。また、作業箇所を至近にし
たことにより作業性が向上する。
【0069】さらに上述のように、シフト・チルト調整
機構を集約することにより、装置全体の小型化が可能と
なり、より安価な光学素子成形装置とすることが可能で
ある。
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学素子成形装置の偏心調整機構を原
理的に示す断面正面図である。
【図2】本発明の適用される光学素子成形装置の全体を
示す正面図である。
【図3】実施例1による光学素子成形装置の偏心調整機
構を示す断面正面図である。
【図4】実施例2による光学素子成形装置の偏心調整機
構を示す断面正面図である。
【図5】実施例3による光学素子成形装置の偏心調整機
構を示す断面正面図である。
【図6】従来技術による光学素子成形装置の偏心調整機
構を示す正面図である。
【図7】従来技術によるシフト・チルト機構を示す正面
図である。
【符号の説明】
1 本体ベース 2 支柱 3 上型ベース 4 下型ベース 5 シフト・チルト調整機構 6 上型 7 下型 8 押圧機構 9 上型ベース 9a 穴 10 シフトベース 10a 間隙 11 チルトベース 11a 穴 12 球面座付マウント 12a 軸 13,14,15,16 ブロック 17,19 調整スクリュ 18,20 位置検出手段 21 上型 22 下型 23 下型マウント 24 ナット 25 弾性体 26 球状マウント 26a 球状マウント端部軸 27 クランプ部材 28 シフト・チルトベース 28a 穴 29 ボルト 30 ナット 31 仮保持部材 32 球面座付マウント 32a 軸端部 32b 流路 32c ホール 33 仮保持部材 33a,33b ホール 34,35,36 ホース 37 本体ベース 38 支柱 39 上型ベース 40 下型ベース 41 シフト調整機構 42 チルト調整機構 43 上型 44 下型 45 押圧機 46 上型ベース板 46a 間隙 47 上型マウント 47a 軸 48 平面スライド板 48a 穴 49 弾性体 50 ナット 51,52 固定ブロック 53 調整スクリュ 54 位置検出手段 55 上型 56 下型ベース板 56a 間隙 57 下型マウント 57a 軸 58 球面スライド板 58a 穴 59 弾性体 60 ナット 61,62 固定ブロック 63 調整スクリュ 64 位置検出手段 65 下型 66 上型ヒータ 67 下型ヒータ 68 上型熱電対 69 下型熱電対 70 石英製外カバー 70a N2 ガス供給口 71 石英製内カバー 72 ガラス素材 73 成形室 74 上型ベース 75 マウント 75a マウント端部 76 シフト・チルトベース 76a 接触面付近 77 クランプ部材 77a 接触面付近 78 上型 79 下型 80 ナット 81,82,83 ナット 84,85 スクリュ 86,87 位置検出手段 88,89,90,91 ブロック 92 上型ベース 93,95 ナット 94,96 ボルト 97 位置検出手段 98,99 ブロック 100,101 調整スクリュ 102,104 ブロック 103 位置検出手段 105 ナット 106 ボルト 107,111 調整スクリュ 108,110,112,114 ブロック 109,113 位置検出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子成形装置の偏芯調整機構におい
    て、金型のシフト調整手段とチルト調整手段と固定手段
    とを、対をなす金型のいずれか一方の金型に備えたこと
    を特徴とする光学素子成形装置の偏芯調整機構。
  2. 【請求項2】 前記固定手段は、背面に球面状の受けを
    設けたマウントをシフトベースとクランプ部材とによっ
    て締付固定する機構である請求項1記載の光学素子成形
    装置の偏芯調整機構。
  3. 【請求項3】 前記固定手段は、外部より圧力を作用さ
    せてクランプ面の弾性変形を生じさせる機構を含む請求
    項1記載の光学素子成形装置の偏芯調整機構。
JP6613895A 1995-03-24 1995-03-24 光学素子成形装置の偏芯調整機構 Withdrawn JPH08259245A (ja)

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