JP3137732B2 - 燃料・ガス混合気の噴射装置 - Google Patents

燃料・ガス混合気の噴射装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、請求項１ないし請求項
１５に記載の種類の、燃料・ガス混合気の噴射装置及び
その製造方法に関するものである。
【０００２】
【公知の技術】ＤＥ３２４０５５４Ａ１により公知の燃
料・ガス混合気の噴射装置の場合、ポット状のガス案内
スリーブを有するスロットルノズル式燃料噴射弁が備え
られ、噴射弁の噴口を、ガス環状通路と連通するガス環
状間隙が、ガス案内スリーブのすぐ近くで取囲んでい
る。ガス案内スリーブの円筒部内には、軸方向に延びる
みぞ状の少なくとも１つのガス案内通路が設けてある。
この通路は、噴射弁の周面により制限されており、ガス
環状通路に開口し、噴射弁噴口へのガス供給に役立って
いる。ポット状ガス案内スリーブの円筒部は、噴射弁周
面に内壁が密接せしめられ、これによってガス案内スリ
ーブが噴射弁に対し心合せされている。円筒部内壁内に
みぞとして構成された軸方向ガス案内通路を有している
このポット状ガス案内スリーブは、構造上高い出費を要
し、製造費が高い。噴射弁に対するガス案内スリーブの
精確な心合せは、機能上の理由から不可欠だが、精確な
心合せには、極めて狭い製作公差を守る必要があり、こ
のことが製作費上昇の原因となっている。
【０００３】
【発明の効果】請求項１に記載の特徴を有する、燃料・
ガス混合気の本発明による噴射装置は、きわめて簡単か
つ廉価に製造可能である。噴射弁の周面に密接し、半径
方向で内方向きの案内条片によって、噴射弁に対するガ
ス案内スリーブの心合せを、簡単かつ精確に行なうこと
ができる。さらに、きわめて簡単にそれぞれ２つの隣接
案内条片間に軸方向のガス案内通路を形成することがで
きる。
【０００４】また、前記噴射装置を製造する、請求項１
５記載の本発明による方法は、案内条片と通過口を極め
て簡単かつ廉価に構成できる利点を有している。
【０００５】更に、請求項２以下に記載の諸措置によ
り、請求項１に記載の噴射装置は、効果的に構成され、
改良される。
【０００６】噴射弁の少なくとも１つの噴口へガスを特
に簡単に供給するためには、ガス案内スリーブの円筒部
内に少なくとも１つの通過穴を設けておくのが効果的で
ある。
【０００７】
【０００８】噴射弁弁端部へのガス案内スリーブのはめ
込みを容易にし、かつまた、案内条片による弁端部周面
の損傷を防止するため、案内条片の、底部と反対側の角
を丸く面取りしておくのが有利である。
【０００９】また、ガス案内スリーブは、数カ所の溶接
点又はへり継手により弁端部の周囲に固定し、それによ
って、ガス案内スリーブが噴射弁の弁端部に不動に固定
されるようにするのが有利である。
【００１０】ガス案内スリーブにシールリングを簡単か
つ確実に取付けるには、半径方向で外方へ開いたＵ字形
横断面を有する保持リングをガス案内スリーブの周囲に
取付けておくのが有利である。
【００１１】燃料を特に自由に噴霧するには、軸方向で
噴射弁弁端部とガス案内スリーブ底部との間に、狭いガ
ス環状間隙を設けておくのが有利である。
【００１２】同じ理由から、噴射弁の弁端部はガス案内
スリーブの底部に密接するようにし、この底部内には少
なくとも１つのガス供給穴を設け、この供給穴が弁の縦
軸線に対して燃料の流れ方向に傾いているようにするの
が有利である。
【００１３】
【実施例】以下で本発明の実施例を添付の部分略示図に
つき説明する。
【００１４】図１、図４、図７に部分的に示した燃料・
ガス混合気の噴射装置は、たとえば混合気圧縮式の火花
点火機関に用いられるものであり、噴射弁７の縦軸線３
と同心的に噴射弁の弁端部５を包囲するポット状ガス案
内スリーブ１から成っている。弁端部５は、ガス案内ス
リーブ１の円筒部９によって軸線方向に少なくとも部分
的に取囲まれ、またガス案内スリーブ１の底部１１によ
り半径方向に少なくとも部分的に取囲まれている。底部
１１は、弁の縦軸線３と同軸線的に延び、出口１３を有
している。
【００１５】図１、図４、図７に例示した電磁式に操作
可能の噴射弁７は、弁ハウジングの一部として、弁端部
５まで延びるノズル体１７を有している。このノズル体
１７内には、弁縦軸線３と同軸的に段付き縦孔１９が延
びている。この縦孔１９内には、弁閉鎖部材２１が配置
されている。この弁閉鎖部材２１は、底部１１側のシー
ル部２３を有している。シール部２３は、燃料の流れ方
向に円錐台形に先細になっており、ノズル体１７の縦孔
１９の不動の弁座２５と協働する。弁座２５は、燃料流
れ方向に円錐台形に先細に形成されている。弁閉鎖部材
２１は、たとえば２つの案内部２７を有し、これらの案
内部が、縦孔１９の壁部の案内区域２９と一緒に弁閉鎖
部材２１を案内するのに役立っている。シール部２３と
は反対側の閉鎖部材端部は、接極子３１と接続されてい
る。接極子３１は、この接極子を軸方向で部分的に取囲
んでいる磁気コイル３３と協働し、かつまた弁座２５と
は反対方向で接極子３１と向い合っている噴射弁内極３
５と協働する。接極子３１と接続されている弁閉鎖部材
２１の端部には戻しばね３７が支えられている。この戻
しばね３７は、他端が内極３５内へそう入されている調
節スリーブ３８に支えられ、弁閉鎖部材２１を弁座２５
の方向へ押圧している。
【００１６】ガススリーブ１の底部１１側の、噴射弁端
部５の端側３９には、直接に有孔小プレート４１が密接
している。この有孔小板は、たとえば２つの噴口４３を
有し、これらの噴口を介して、弁閉鎖部材２１が上昇す
ると、弁座２５のところを通過し、縦孔１９の端部通路
４４内に達する燃料が放出される。
【００１７】図１、図４、図７に例示した本発明による
噴射装置は、たとえば、内燃機関の吸気管４９の段付き
弁受容口４７内へ取付け可能である。吸気管４９は、た
とえば、互いに間隔をおいて設けられた複数弁受容口４
７を有している。各弁受容口４７内には、ガス供給通路
５１が、入口開口５２のところに弁端部５へ向って斜め
に開口している。通路５１は、ガス案内スリーブ１にガ
スを供給するのに役立っている。ガスとしては、たとえ
ば、バイパスを介して、内燃機関吸気管４９内のスロッ
トル弁前方で分岐する吸気、付加送風機により送られる
空気、内燃機関から戻される排気ガス、空気と排気ガス
との混合気のいずれかを用いることができる。戻される
排気を利用することで、内燃機関の有害物質放出を低減
させることができる。
【００１８】ガス案内スリーブ１の円筒部９には、周方
向に互いに等間隔に配置され、半径方向で内方へ突出し
た少なくとも３個の案内条片５５が形成されている。図
１〜図４及び図７の実施例の場合は、たとえば８個の案
内条片５５が設けられている。案内条片５５の、ノズル
体に近い端側５７は、弁軸線３と平行に延び、弁端部５
の周面に、軽い半径方向の予圧を与えて接触している。
この場合、端側５７は、たとえば円を描いている。案内
条片５５は、噴射弁７に対しガス案内スリーブ１の精確
な心合せに役立っている。
【００１９】案内条片５５の端側５７を、円筒部９のほ
ぼ周方向に、又は噴射弁７の縦軸線３に対し斜めに延び
るようにすることも可能である。
【００２０】ガス案内スリーブ１の底部１１とは反対側
の、案内条片５５の角は、面取り部５９として構成さ
れ、丸くされている。こうすることにより、ガス案内ス
リーブを弁端部５にはめ込むのが容易になり、かつま
た、はめ込むさいに、案内条片５５により弁端部５が損
傷されることがない。
【００２１】ガス案内スリーブの円筒部９の壁部には通
過口６１が設けられている。図１〜図４及び図７の実施
例では、たとえば８個のほぼ４角形の通過口６１が形成
されている。
【００２２】図１〜図４及び図７の実施例では、たとえ
ば、金属薄板を変形させて構成したがガス案内スリーブ
１が用いられている。案内条片５５と同時に通過口６１
を形成するには、第１の処理段階で、たとえば、ほぼ４
角形で面取り部５９を有し案内条片５５を形成する舌状
セグメントの各３つの第１エッジ６３を、円筒部９の壁
部から、たとえば押抜きによりカットする。第２の処理
段階では、この舌状案内条片５５を、セグメントの第２
のエッジ６５を中心として内方へ折曲げることにより、
ほぼ４角形の案内条片５５が、半径方向で内方を向くよ
うにし、かつその端側５７が弁縦軸線３と平行に延びる
ようにする。そうすることによって、同時に円筒部９
に、ほぼ４角形の通過口６１が開けられることになる。
このようにして、案内条片５５と通過口６１とが、簡単
かつ廉価に製造できる。
【００２３】通過口６１を通って、ガスは、円筒部９の
壁部と弁端部５の周面とにより半径方向に、またそれぞ
れ２つの隣接する案内条片５５により周方向に、それぞ
れ制限された軸方向ガス案内通路６７内へ達し、次いで
ガス環状通路６９を通り、弁端部５の噴口４３へ達す
る。ガス環状通路６９は、案内通路６７に続き、弁端部
５とガス案内スリーブ１の内壁との間に形成され、底部
１１と有孔小板４１との間に延びている。
【００２４】ガス案内スリーブ１の底部１１は、たとえ
ば、流出口１３に隣接する縁区域７１が、弁縦軸線３の
方向に弁端部５へ向って斜めに延びるように塑性変形さ
れている。このようにして、軸方向で有孔小板４１の下
方端側７３と底部１１の上方端側７５との間に、次第に
狭くなる、半径方向に延びるガス環状隙間７７が形成さ
れる。この環状隙間７７は、流出口１３を直接包囲して
いる。狭いガス環状隙間７７は、ガスを噴口４３から放
出される燃料に供給し、ガスを配量するのに役立ってい
る。通過口６１と、それぞれ２つの隣接案内条片５５に
より制限されたガス案内通路６７と、ガス環状通路６９
とを通って供給されるガスは、流出口１３のところの狭
いガス環状間隙７７を通って流れ、この間隙７７内で、
噴口４３から放出される燃料と出会う。間隙７７は、弁
軸線３の方向の延びが僅かであるため、供給されるガス
は著しく加速され、燃料が特に微細となる。この結果、
内燃機関の有害物質放出が低減される。
【００２５】最適燃焼を可能にする燃料・ガス混合気を
得るために必要なことは、放出される燃料に出会うガス
の量を、所定目標値に合致させることである。狭いガス
環状間隙７７の軸方向間隔７９は、したがって一定の寸
法を有していなければならない。間隙７７を通るガス量
を調節するためには、円筒部９が、底部１１と反対側
の、たとえばつば８１のところに形成されたストッパ端
部８３を、半径方向で外側の、ノズル体１７の保持段状
部８７の接触面８５に密接させるところまで、ガススリ
ーブ１を噴射弁７の弁端部５にはめ込むようにする。引
き続いて、狭いガス環状間隙７７を通って流れるガスの
実際値を流量計により計測する。次の処理段階では、供
給されるガスの目標値を次のようにすることによって調
節する。すなわち、保持段状部８７の接触面８５と、流
出口１３を直接包囲する縁区域７１との間の軸方向間隔
８９を変化させることにより調節する。これによって、
間隙７７の軸方向間隔７９は、ガス量の測定実際値が所
定目標値と合致するまで、変化せしめられる。円筒部９
のストッパ端部８３と、底部１１の上方端側７５の縁区
域７１との間の間隔は、軸方向深さ９１で表わす。保持
段状部８７の接触面８５と、縁区域７１との間の軸方向
間隔８９を変えるためには、円筒部９の延びを弁縦軸線
３の方向に調整することができる。すなわち、ストッパ
端部８３のところから、軸方向深さ９１が、必要な軸方
向間隔８９と等しくなるまで、材料を除去するのであ
る。しかしまた、軸方向間隔８９を変えるためには、底
部１１の軸方向の延びを、上方端側７５から始めて弁縦
軸線３の方向で少なくとも、ガス環状間隙７７の区域
で、たとえば材料除去によって減少させるようにしても
よい。円筒部９のストッパ端部８３が、ノズル体１７の
保持段状部８７に接触し、間隙７７を流過するガス量の
測定実際値が、所定目標値に合致したら、ガススリーブ
１と弁端部５とを互いに結合する。
【００２６】間隙７７の軸方向間隔７９の調節は、弁端
部５にガス案内スリーブ１を固定したのちにも行なうこ
とができる。たとえば、間隙７７を通過するガス量の実
際値の測定と同時に、ガス量の測定実際値が所定目標値
に合致するまで、スリーブ１の底部１１を、間隙７７の
区域で弁縦軸線３の方向に塑性変形させるのである。
【００２７】図１〜図３の本発明の第１実施例の場合、
接触面８５に接触しているガス案内スリーブ１は、円筒
部９のところの数個所の溶接点９５により弁端部５と結
合されている。
【００２８】図４に示した第１実施例が、第１実施例と
異なる点は、ガス案内スリーブ１と弁端部５との結合形
式のみぞである。ノズル体１７の周面には、たとえば接
触面８５から始まって環状みぞ９９が形成されている。
円筒部９は、つば８１のストッパ端部８３をノズル体１
７の接触面８５に接触させている。その場合、つば８１
は、たとえば、その周囲にわたって分配された複数の個
所のところで半径方向に内方の変形され、それによっ
て、スリーブ１と弁端部５との間にへり継手１０１が形
成されている。こうして、噴射弁７に対しスリーブ７が
弁縦軸線３の方向にずれるのが、確実に防止される。ガ
ス案内スリーブ１は、プレス、はんだ付け、接着のいず
れかによっても、弁端部５に有利に固定することができ
る。
【００２９】燃料の流れ方向で、吸気管４９の弁受容口
４７内に開口しているガス供給通路５１の入口５２の上
方に、それも噴射弁７の周面に、上部シールリング１０
５が配置されている上部環状みぞ１０３が配置されてお
り、このシールリング１０５が、噴射弁７と弁受容口４
７の壁部との間のシールに役立っている。底部１１側の
円筒部端部１０７の周面には、燃料の流れ方向で見て、
ガス供給通路５１の入口５２の下方に保持リング１０９
が取付けてある。この保持リング１０９は、半径方向に
外方へ開いたＵ字形横断面を有しており、たとえば媒体
密な溶接シール１１０を介して底部１１の側のところで
ガス案内スリーブ１と結合されている。このＵ字形横断
面の保持リング１０９は、互いに向い合った半径方向で
外方へ延びる脚１１２が、下方の環状みぞ１１６の側面
を形成し、双方の脚１１２の間に弁縦軸線３と平行に延
びる、円筒部９の周囲に接触している中間部１１４が、
前記下方環状みぞ１１６のみぞ底を形成している。下方
の環状みぞ１１６内には、下方シールリング１１８が配
置されており、このシールリングが、ガス案内スリーブ
１と弁受容口４７の壁部との間のシールに役立ってい
る。
【００３０】図５と図６には、ガス案内スリーブの、本
発明による第３の実施例が示してある。図６は、図５の
ＶＩ−ＶＩ線断面図である。同じ部品や同じ作用の部品
には、図１〜図４と同じ符号を付してある。この第３の
実施例が、はじめの２つの実施例と異なる点は、案内条
片の構成である。
【００３１】ガス案内スリーブ１は、その円筒部９のと
ころに、少なくとも３つの、図示の第３実施例では５つ
の、円周方向で等間隔に配置された案内条片１２３と、
たとえば１０個の通過口６１を有している。これら案内
条片１２３は、図示の第３実施例の場合は、半径方向に
内方へ向いたウエブ状に構成されている。これら案内条
片１２３と通過口６１は、円筒部９の壁部をカットし、
半径方向で内方へ案内条片を押込むことによって形成さ
れる。案内条片１２３のそれぞれは、互いに間隔をおき
互いに平行に延びる２つの切断面１２５を有している。
これらの切断面は、たとえばほぼ弁縦軸線３の方向に延
びるようにし、弁端部５にこのガス案内スリーブ１を組
付け可能にされている。案内条片１２３は、その双方の
端部１２４が、双方の切断面１２５に対し斜めに円筒部
９の壁部から始まっている。案内条片１２３を押込むこ
とにより、切断面１２５に直接隣接して各案内条片のと
ころに２つの通過口６１ができ、ガスの供給に役立つ。
【００３２】しかしまた、案内条片１２３を噴射弁縦軸
線３に対し斜めに延びるようにしてもよいし、また円筒
部９のほぼ周方向に延びるようにしてもよい。
【００３３】案内条片１２３は、半径方向で内向きの中
央端面１２７を有している。これら端面１２７は、弁縦
軸線３ないし円筒部９に対し平行に延びている。端面１
２７と円筒部９の壁部との間には、端面１２７に直接続
いて移行区域１２６が形成されている。これらの移行区
域１２６は円筒部９の壁部に対し斜めに延びている。第
３実施例によるガス案内スリーブ１を有する本発明の装
置の場合、スリーブ１を噴射弁と定心するのに約立つ案
内条片１２３の端面１２７が、軽度の半径方向予圧をも
って少なくとも部分的に弁端部５の周面に接触してい
る。端面１２７は、その場合、弁端部５の周方向にほぼ
円を描く形となっている。
【００３４】案内条片１２３は、しかしまた、図示され
てはいないが、その端部１２４から始まってガス案内ス
リーブ１の半径方向内方へ湾曲させるようにすることも
できる。その場合には、弁縦軸線３と平行に延びる端面
は生じない。
【００３５】図７には、噴射装置の第４実施例が部分的
に示されている。この場合、図１〜図６の実施例と等し
い部分及び等しい作用の部分には、等しい符号を付して
ある。この第４実施例が、図１の実施例と異なる点は、
ガスの配量形式のみである。
【００３６】第１実施例の場合同様、第４実施例の場合
も、ガス案内スリーブ１の底部１１は、流出口１３に隣
接する縁区域７１が噴射弁７の端部５へ向って斜めに延
びるように塑性変形されている。ガス案内スリーブ１
は、その場合、弁端部５側の環状接触端部１３０が、有
孔小板４１の下方端面７３に密着している。この接触端
部１３０は、弁側の縁区域端部と流出口１３の周縁を形
成している。
【００３７】ガス案内スリーブ１の底部１１の斜めの縁
区域７１内には、底部１１の壁部を貫通するたとえば６
個のガス供給穴１３２が設けられている。これらのガス
供給穴１３２は、弁縦軸線３に対して斜めに、燃料流れ
方向で弁端部５から離れる方向に延びている。ガス供給
穴１３２は、噴口４３から流出口１３を通って噴霧され
る燃料にガスを配量するのに役立つ。供給穴１３２の横
断面の大きさと供給穴１３２の数は、供給されるガスの
量と速度に影響を与える。傾斜した縁区域７１内での供
給穴１３２の位置は、燃料の霧化に影響する。かくし
て、図７では、ガス供給穴１３２は底部１１の異なる高
さに示してある。その場合、下流に位置する供給穴１３
２は、上流位置の供給穴１３２より、たとえば小さい横
断面を有するようにする。図７に示した円形横断面の代
りに、任意の別の形状の、たとえば４角形、だ円形、そ
の他の横断面を有するようにしてもよい。
【００３８】ガス供給穴１３２をガス案内スリーブ１の
底部に分配することにより、燃料に出会うガスは、特に
微細に霧化された混合気を生じさせる。
【００３９】たとえば、薄板を機械式に成形させること
により製造されるガス案内スリーブ１は、図示の実施例
の場合、金属薄板製、たとえばステンレススチール合金
又はアルミニウム製である。しかし、このスリーブ１
は、プラスチックの射出成形又は加圧鋳造によっても構
成可能である。
【００４０】半径方向内方を向いた、噴射弁１の周面に
接触する案内条片５５を有するガス案内スリーブ１を備
えた本発明による燃料・ガス混合気噴射装置は、簡単か
つ廉価に製造可能であるだけでなく、ガス案内スリーブ
１を噴射弁７に対し精確に心合せすることも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による混合気噴射装置の第１実施例の部
分断面図。
【図２】第１実施例のガス案内スリーブの断面図。
【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図。
【図４】本発明による混合気噴射装置の第２実施例の部
分断面図。
【図５】本発明の第３実施例によるガス案内スリーブの
断面図。
【図６】図５のＶＩ−ＶＩ線断面図。
【図７】本発明の第４実施例の部分断面図。
【符号の説明】
１ ガス案内スリーブ ３ 噴射弁縦軸線 ５ 噴射弁端部 ７ 燃料噴射弁 ９ ガス包囲スリーブの円筒部 １１ ガス包囲スリーブの底部 １３ 流出口 １７ ノズル体 １９ ノズル体の縦孔 ２１ 弁閉鎖部材 ２３ シール部 ２５ 固定弁座 ２７ 案内部 ２９ 案内区域 ３１ 接極子 ３３ 磁気コイル ３５ 内極 ３７ 戻しばね ４１ 有孔小板 ４３ 噴口 ４４ 端部通路 ４７ 弁受容孔 ４９ 吸気管 ５１ ガス供給通路 ５５ 案内条片 ５７ 端側 ６１ 通過穴 ６７ ガス案内通路 ６９ ガス環状通路 ７１ 縁区域 ７５ 底部の上方端側 ７７ ガス環状隙間 ７９ ガス環状隙間の軸方向間隔 ８３ ストッパ端部 ８５ 接触面 ８７ 保持部 ９１ 軸方向深さ ９５ 溶接点 ９９ 環状みぞ １０１ へり継手 １０７ 底部側円筒部端部 １０９ 保持リング １１６ 環状みぞ １２３ 案内条片 １２４ 案内条片端部 １２７ 端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴァルデマール ハンス ドイツ連邦共和国 バムベルク アダム −クラッフト−シュトラーセ ７ エフ (56)参考文献 特開 昭59−96476（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−143160（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−41863（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−121761（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−76560（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭48−5327（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F02M 39/00 - 71/04

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 少なくとも１つの噴口を有する燃料噴射
    弁と、ポット状に構成されたガス案内スリーブとを有す
    る燃料・ガス混合気の噴射装置であって、前記ガス案内
    スリーブの円筒部が、少なくとも部分的に軸方向に、ま
    た底部が、少なくとも部分的に半径方向に、少なくとも
    １つの噴口を有する燃料噴射弁弁端部を包囲しており、
    前記底部には少なくとも１つの流出口が設けられている
    形式のものにおいて、 円筒部（９）が、半径方向で内向きの少なくとも３個の
    案内条片（５５，１２３）を有し、これらの案内条片が
    弁端部（５）の周面に密接しており、案内条片（５５，
    １２３）が、ガス案内スリーブ（１）の円筒部（９）の
    壁部を切開し、案内条片（５５，１２３）を半径方向内
    方へ押込むことにより形成されていることを特徴とす
    る、燃料・ガス混合気の噴射装置。
  2. 【請求項２】 ガス案内スリーブ（１）の円筒部（９）
    内に、少なくとも１つの通過口（６１）が設けられてい
    ることを特徴とする、請求項１記載の噴射装置。
  3. 【請求項３】 通過口（６１）が、ガス案内スリーブ
    （１）の円筒部（９）のところに、円筒部（９）の壁部
    を切開し、案内条片（５５，１２３）を半径方向内方へ
    押込むことにより形成されていることを特徴とする、請
    求項２記載の噴射装置。
  4. 【請求項４】 各案内条片（１２３）が、ウエブ状に形
    成されており、かつまた互いに間隔をおいて延びている
    ２つの切断面（１２５）を有していることを特徴とす
    る、請求項３記載の噴射装置。
  5. 【請求項５】 各案内条片（１２３）の切断面（１２
    ５）が、ほぼ弁縦軸線（３）方向に延びていることを特
    徴とする、請求項４記載の噴射装置。
  6. 【請求項６】 各案内条片（１２３）の切断面（１２
    ５）が、円筒部（９）のほぼ周方向に延びていることを
    特徴とする、請求項４記載の噴射装置。
  7. 【請求項７】 ウエブ状の案内条片（１２３）の双方の
    端部（１２４）のところが、双方の切断面に対し斜めに
    円筒部（９）の壁部から始まっていることを特徴とす
    る、請求項４記載の噴射装置。
  8. 【請求項８】 ガス案内スリーブ(１)の案内条片（５
    ５）を舌状に構成し、半径方向で内側に折り曲げること
    により、端側が、燃料噴射弁(７)の弁端部(５)の周面に
    密接するようにしたことを特徴とする、請求項３記載の
    噴射装置。
  9. 【請求項９】 案内条片（５５）の、底部（１１）とは
    反対側の角が丸く面取りされていることを特徴とする、
    請求項１記載の噴射装置。
  10. 【請求項１０】 ガス案内スリーブ（１）が、数カ所の
    溶接点（９５）によって弁端部（５）の周面に固定され
    ていることを特徴とする、請求項１記載の噴射装置。
  11. 【請求項１１】 ガス案内スリーブ（１）が、へり継手
    （９９，１０１）により弁端部（５）の周面に固定され
    ていることを特徴とする、請求項１記載の噴射装置。
  12. 【請求項１２】 ガス案内スリーブ（１）の周囲に保持
    リング（１０９）が配置されており、この保持リング
    （１０９）が、半径方向で外方へ開いたＵ字形横断面を
    有することを特徴とする、請求項１記載の噴射装置。
  13. 【請求項１３】 軸線方向で燃料噴射弁（７）の弁端部
    （５）とガス案内スリーブ（１）の底部（１１）との間
    に、狭いガス環状間隙（７７）が形成されていることを
    特徴とする、請求項１記載の噴射装置。
  14. 【請求項１４】 燃料噴射弁（７）の弁端部（５）が、
    ガス案内スリーブ（１）の底部（１１）に密接し、かつ
    また、底部（１１）内に少なくとも１つのガス供給口
    （１３２）が、燃料の流れ方向で弁縦軸線（３）に対し
    て斜めに設けられていることを特徴とする、請求項１記
    載の噴射装置。
  15. 【請求項１５】 燃料噴射弁とポット状のガス案内スリ
    ーブを有する燃料・ガス混合気噴射装置であって、少な
    くとも１つの噴口を有する燃料噴射弁端部を、前記ガス
    案内スリーブの円筒部が少なくとも部分的に軸方向に、
    また前記ガススリーブの底部が少なくとも部分的に半径
    方向に取囲んでいる形式のものを製造する方法におい
    て、ガス案内スリーブ（１）の円筒部（９）のところの
    案内条片（５５，１２３）を、円筒部（９）の壁部の数
    区域を完全に切開し、半径方向で内方へ折り曲げること
    によって形成することを特徴とする、燃料・ガス混合気
    の噴射装置を製造する方法。
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