JP3137393U - ピストン型圧縮機 - Google Patents

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知靖 高橋
秀博 安立
弘 池田
昇 今西
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Abstract

【課題】回転軸に形成され、クランク室に開口の側孔の加工工程の単純化を図ること及び側孔加工時に発生するバリを完全に取り去る。
【解決手段】ハウジングに形成されたシリンダボアにピストン17が配され、このピストン17に斜板20が係合し、該斜板20はクランク室7を貫通する回転軸12に固着されていて、回転軸12の回転により、ピストン17が往復動されるピストン型圧縮機において、前記回転軸12に軸孔32を、回転軸12及び斜板20に側孔35a,35bをそれぞれ形成する。この軸孔32と側孔35a,35bは連通され、クランク室7から側孔を通って、回転軸2の軸孔32を流れる吸入通路を形成している。この吸入通路を構成する側孔を同一の孔穿設線上に形成している。
【選択図】図2

Description

この考案は、吸入作動流体(冷媒)がクランク室から側孔を介して回転軸の軸孔を通って吸入側に導く吸入経路を有するピストン型圧縮機に関する。
冷凍サイクルに用いられる圧縮機においては、圧縮機から外部サイクルにオイルが流出されると、圧縮機内のオイル不足を招くのみならず、オイルが冷媒と共にサイクルを循環することになり、冷凍効率が低下する不都合が生じる。
このような不都合を回避するために、各種の構造が提案され(特許文献1,2)、本出願人も、吸入口からクランク室を経由して吸入室に作動流体を導く圧縮機において、クランク室を貫通する回転軸内に、該回転軸の軸方向に沿って延びる軸孔と、この軸孔に連通し、シャフトの径方向に設けられてクランク室に開口する側孔とを少なくとも設け、クランク室に流入した作動流体を少なくともこの側孔及び軸孔に順次経由させて吸入室へ導くようにし、シャフトの回転による遠心分離作用を利用して、クランク室から吸入室へ流動しようとする作動流体中のオイルをクランク室に開口された側孔に流れる際に分離させるようにした構成を提案している。
特開2005−23847号公報 特開2000−45938号公報
前述の本出願人の提案の構成にあって、側孔は図4に示すように、ハウジング101に形成されているクランク室102内に斜板103が配され、該斜板103はハウジング101内に回転自在に支承された回転軸104に固装されている。そして、クランク室102内に吸入冷媒の一部を入れ、そして、側孔106a,106bから回転軸104の軸孔108内に流し、それから図示しない吸入室に導いている。前記側孔106a,106bは一対設けられ、回転軸104に対しては直角で且つ両者の側孔106a,106b同士はA寸法ずれて形成されている。
このような、回転軸104に対する側孔106a,106bの構成から、遠心分離作用が生じて、オイル分離が促進されるが、前記側孔106a,106bの加工は、回転軸104と斜板103は別々に行われている。
回転軸104にあっては、側孔106a1を穿孔具にて開け、また位置を軸方向に寸法Aをずらし且つ周方向180度回転させた位置に側孔106b1を穿孔具にて開ける。それから、斜板103にあっても、そのボス109に垂直に側孔106a2を開け、またその位置から軸方向に寸法Aをずらし且つ周方向180度回転させた位置に側孔106b2を開けている。
側孔106a1及び側孔106b1と軸孔108とがそれぞれ交差する部位である交差部にバリが出やすいし、また側孔106a2及び側孔106b2と斜板103のボス109にあり回転軸104に圧入するための孔とのそれぞれ交差部にバリが出やすい。そのため、次の工程でバリ取り作業を行う。そして、斜板103を回転軸104に圧入し、側孔同士を整合して取付ける。前述の側孔106a1,106b1のバリ取りは、該側孔が貫通していないため、バリ取りブラシが充分に挿入できなく、バリ取りが難しく、バリが残り、コンタミとして冷凍サイクル内に流出する虞があった。
このように、側孔加工を回転軸と斜板を少なくともそれぞれ2回の穿設加工作業をしなければならず、繁雑化や、バリの取り切れない不都合が起きていた。
そこで、この考案は、クランク室に開口の側孔加工の工程の単純化並びにバリを完全に取り去ることを課題としている。
上記課題を達成するため、この考案に係るピストン型圧縮機は、ハウジングと、前記ハウジングに形成されたシリンダボア内を往復摺動するピストンと、前記ハウジング内に形成されたクランク室と、前記クランク室を貫通し、前記ハウジングに回転自在に支承された回転軸と、前記クランク室に収容され、前記回転軸の回転により回転して前記ピストンを往復動させる斜板と、前記ハウジングに形成されて作動流体を吸入する吸入口及び吐出する吐出口とを有するピストン型圧縮機において、前記回転軸内に軸方向に沿って形成された軸孔と、この軸孔に連通し、前記回転軸並びに前記斜板の径方向に形成されて前記クランク室に開口する側孔を少なくとも備え、前記クランク室から前記側孔を通り、前記軸孔を経由して作動流体を吸入側に導く吸入経路を持ち、前記側孔は一対で、同一の孔穿設線上に形成されることを特徴としている(請求項1)。
このため、回転軸及び斜板のボスに形成される一対の側孔は、それぞれ別々に形成されるが、回転軸に形成の一対の側孔は、同一の孔穿設線上にあり、穿孔具の一回の穿設動作で一対の側孔の加工が行われる。そしてまた一対の側孔が貫通したので、バリ取り工具を充分に挿入できるし、且つバリを回転軸の軸孔より排出させることができる。また、同様に斜板の側孔も穿孔具の一回の穿設動作で一対の側孔の加工が行われる。
前記した一対の側孔は、前記回転軸に対して所望の斜板角を有していることが好ましい(請求項2)。この一対の側孔が斜傾して穿設されていることから、同一の孔穿設線上に形成しやすくなる。
前記側孔は、回転軸と、該回転軸に圧入されて固着の斜板のボスにそれぞれ形成され、且つ整合して一連に形成されている(請求項3)。即ち、側孔は回転軸と斜板にそれぞれ形成され、その各側孔が整合して一連となっている。
前記回転軸側の側孔の径と前記斜板側の側孔の径とは、相互に径寸法を異ならしめた方が好ましく(請求項4)、径寸法の異なりから、圧入時に孔の整合をしやすくする。
前記回転軸には、吸入室に開口する側孔が形成されるが、前記クランク室に開口の側孔と同じ傾斜角を有することが好ましく(請求項5)、これにより、穿孔具の共用化が図れる。
以上のように、この考案によれば、クランク室に開口の一対の側孔を同一の孔穿設線上に形成されることから、それぞれ回転軸への穿設は同一の穿孔具にて一回の動作にてできるし、また斜板への側孔の穿設も同一の穿孔具にて一回の動作にて完了させることができる。このように、側孔の穿設加工工程を減少させることができ、コストの引き下げに寄与することができる(請求項1)。
また、前記回転軸に形成の一対の側孔に対するバリ取りも、貫通したため、バリ取り工具の挿入も貫通可能となり、バリ取りも確実となった。さらに斜板と回転軸は圧入にて接続されるが、圧入面に開く側孔が中央付近に寄ることで、側孔を含む環状部分が少なくなるため、接触部分が拡大し、伝達トルクを増加させることができる(請求項1)。
さらに、一対の側孔は、前記回転軸に対して所望の傾斜角を有していることから、同一の孔穿設線上に形成しやすくできる(請求項2)。
前記回転軸側の側孔の径と前記斜板側の側孔の径とは、相互に径寸法を異ならしめたことから、圧入時の前記側孔の整合が容易となる。また、前記回転軸には、吸入室に開口する側孔も、前記クランク室に開口の側孔と同じ傾斜角を有していることから、同一の穿孔具の共有化が図れるものである(請求項5)。
以下、この考案の最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1において、冷媒を作動流体とする冷凍サイクルに用いられる固定容量斜板式往復動型と称されるピストン型圧縮機が示され、図2において、その中央部分のクランク室付近が示されている。
この圧縮機は、フロント側シリンダブロック1と、このフロント側シリンダブロック1に組み付けられるリア側シリンダブロック2と、フロント側シリンダブロック1のフロント側(図中、左側)にバルブプレート3を介して組み付けられたフロントヘッド4と、リア側シリンダブロック2のリア側(図中、右側)にバルブプレート5を介して組み付けられたリアヘッド6とを有して構成されている。そして、これらフロントヘッド4、フロント側シリンダブロック1、リア側シリンダブロック2、及びリアヘッド6は、図示しない締結ボルトにより軸方向に締結され、圧縮機全体のハウジングを構成している。
フロント側シリンダブロック1とリア側シリンダブロック2の内部には、それぞれのシリンダブロックを組み付けることによって画成されたクランク室7が設けられている。このクランク室7には、フロント側シリンダブロック1及びリア側シリンダブロック2に形成された回転軸支持孔8,9に軸受け10,11を介して回転自在に支持され、且つ一端がフロントヘッド4から突出する回転軸12が配設されている。軸受け10,11は、後述する回転軸内通路の側孔の開口の妨げとならない位置に取付けられている。また、回転軸12の先端部とフロントヘッド4との間には、冷媒の漏洩を防止するためのシール部材13が配され、フロントヘッド4から突出した回転軸12の先端には、電磁クラッチ14が取付けられるようになっている。
それぞれのシリンダブロック1,2には、回転軸支持孔8,9に対して平行に、且つ、回転軸を中心とする円周上に等間隔に配された複数のシリンダボア15が形成されている。そして、それぞれのシリンダボア15内には、両端に頭部を有する両頭ピストン17が往復摺動可能に挿入され、この両頭ピストン17とバルブプレート3,5との間に圧縮室18が画成されている。
回転軸12には、クランク室7に収容され、この回転軸12と共に回転する斜板20が回転軸12に外嵌されている。
この斜板20は、円板状部分20aと、その円板状部分20aが所定の角度を持って取付けられているボス20bとより成り、ボス20bが前記回転軸12に圧入して外嵌されている。そして、この斜板20は、フロント側シリンダブロック1及びリア側シリンダブロック2に対してスラスト軸受け21,22を介して回転自在に支持されており、周縁部分が前後を挟み込むように設けられた半球状の一対のシュー23a,23bを介して両頭ピストン17の中央部に形成された係留凹部17aに係留されている。したがって、回転軸12が回転して斜板20が回転すると、その回転運動がシュー23a,23bを介して両頭ピストン17の往復運動に変換され、圧縮室18の容積が変化するようになっている。
それぞれのバルブプレート3,5には、シリンダブロック側端面に設けられた吸入バルブによって開閉される吸入孔3a,5a,と、シリンダヘッド側端面に設けられた吐出バルブによって開閉される吐出孔3b,5bとがそれぞれのシリンダボアに対応して形成されている。さらに、フロントヘッド4とリアヘッド6とには、圧縮室18に供給する冷媒を収容するための吸入室27a,27bと圧縮室18から吐出した冷媒を収容するための吐出室28a,28bとがそれぞれ形成されている。この例においては、吸入室27a,27bはそれぞれのヘッド4,6の略中央に形成され、吐出室28a,28bは吸入室27a,27bの周囲に形成されている。
また、ハウジングを構成するリア側シリンダブロック2には、外部サイクルから冷媒を吸入するための吸入口30と、吐出室28a,28bに連通し、圧縮した冷媒を吐出するための吐出口とが形成されている。
本構成例において、吸入口30から吸入室27a,27bに至る吸入経路は、吸入口30に連通するクランク室7と、クランク室7を貫通する回転軸12に形成された回転軸内の軸孔32を経由してフロントヘッド4及びリアヘッド6のそれぞれの吸入室27a,27bに至る第1の吸入経路と、吸入口30から流入された冷媒を前記クランク室7を経由せずに直接吸入室27a,27bへ導く第2の吸入経路とを有して構成されている。
より具体的には、クランク室7の外側に吸入孔30と接続する軸方向に延設された軸方向通路33を形成し、第1の吸入経路は、この軸方向通路33の途中にクランク室7に連通する絞り孔34と、前記回転軸12内でその軸方向にリア側先端からフロント側へ穿設の軸孔32と、該回転軸12と斜板20のボスに形成され、クランク室7に連通の一対の側孔35a,35bとで構成され回転軸12の軸孔32の一方が前記吸入室27bに連通され、フロントヘッド側先端に径方向の側孔36a,36bが形成され、フロント側の吸入室27aに連通されている。
前記側孔35a,35bは、互いに回転軸12を180度回転した位置にあり、且つ回転軸12の軸線に対して所定の傾斜θを有して形成されていることが好ましく、その傾斜θを何度にするかは設計上適宜に決められる。この実施例では、前記斜板20の傾斜方向と反対方向となっている。この側孔35a,35bは、回転軸12の部位と、斜板20の部位とで構成され、それぞれ、側孔35a1,35a2と側孔35b1,35b2とより同一の孔穿設線上にある。具体的には、一対の側孔35a,35bは、組付前にそれぞれ穿設され、その後に回転軸12に斜板20を外嵌して、側孔35a1,35a2とを、側孔35b1と35b2とを整合して取付けている。なお、側孔35a1,35b1は側孔35a2,35b2よりその径寸法を大きくしても良いが、逆に小さくしても良く、相互に径寸法を異ならしめて、圧入時の孔の整合性を容易とすることができる。
また、第2の吸入経路は、クランク室7の外側に形成された前記軸方向通路33をフロントヘッド4及びリアヘッド6にかけて延設して、バルブプレート3,5に形成された通孔3c,5cを介してフロントヘッド4とリアヘッド6とに形成された導入室38a,38bに連通し、また、フロントヘッド4及びリアヘッド6のそれぞれに吐出室28a,28bと干渉しないように径方向外側から穿設される径方向通路39a,39bを形成し、この径方向通路39a,39bにより導入室38a,38bと吸入室27a,27bとを接続する経路となっている。
それに加えて、前記軸方向通路33からバルブプレート3,4の手前で、フロント側及びリア側シリンダブロック1,2の径方向にバイパス通路45a,45bを形成すると共に、バルブプレート3,4にも通孔3d,5dを形成して、前記バイパス通路45a,45b及び通孔3d,5dによる迂回通路より前記吸入室27a,27bにも接続する経路も有している。この第2の吸入経路は、吸入口30から吸入された冷媒の一部を、クランク室7を経由しないで圧縮機前後の吸入室27a,27bへ導くようにしている。
このように形成されている吸入経路において、第1の吸入経路には、そこを流れる冷媒量を第2の吸入経路を流れる冷媒量よりも少なく規制する絞りとなる絞り孔34が設けられている。この例において、絞り孔34は、第1の吸入経路のクランク室7の上流部位に設けられているもので、例えば、ハウジングを構成するフロント側シリンダヘッド1とリア側シリンダヘッド2との突き合わせ部分に形成されている。
したがって、第1の吸入経路であるクランク室7に流入したオイル混じりの冷媒は、シャフト12の回転による遠心分離作用によりオイルが分離されることとなる。しかも、絞り孔34の大きさを第1の吸入経路を流れる冷媒量が第2の吸入経路を流れる冷媒量よりも少なくなる大きさに形成したので、冷媒が回転軸12の側孔35a,35bを通過する時の流速が抑えられ、上述した遠心分離作用をさらに確実にすることができる。
図3において、実施例1で示したと同様な冷媒圧縮用のピストン型圧縮機の他の実施例が示されている。この実施例2に示すピストン型圧縮機は、吸入手段としてロータリーバルブを採用している点が実施例1と相違する所である。したがって、実施例2に示す圧縮機にあって、実施例1と同一の部分は、説明の重複を避けるため、同一の部分は同一の符号を付して説明を省略し、相違する部分のみを以下に説明する。
圧縮機にあって、吸入手段であるロータリーバルブ41は、回転軸12と、それを支えるシリンダブロック1及び2とに形成され、該回転軸12には、前記した側孔35a,35bから同じ距離を離れた両端近くに位置し、該回転軸12に対して径方向に分配孔42a,42bが形成され、軸孔32と連通している。
また、この分配孔42a,42bと、間欠的に連通する導入孔43a,43bが前記シリンダブロック1,2に形成され、該導入孔43a,43bも、気筒数と同数有していて、該導入孔43a,43bは、前記複数のシリンダボア15,15にそれぞれ連通している。
この導入孔43a,43bと前記分配孔42a,42bとは、該分配孔42a,42bが回転軸12に形成されていることから、両頭のピストン17の往復動と同期しており、該分配孔42a,42bと導入孔43a,43bとの連通時は、吸入工程時となっている。
即ち、第1の吸入経路は、吸入口30、絞り孔34、クランク室7、側孔35a,35b、軸孔32及びロータリーバルブ41の分配孔42a,42b、導入孔43a,43bとで構成されることになる。
この第2の実施例にあっても、前記第1の吸入経路を構成する前記側孔35a,35bは、互いに回転軸12を180度回転した位置にあり、且つ回転軸12の軸線に対して所定の傾斜θを有して形成されていることが好ましく、その傾斜θを何度にするかは設計上適宜に決められる。
この側孔35a,35bを説明するにあたり、同一構成のため、実施例1の図2を参照して説明すると、該側孔35a,35bは、回転軸12の部位と、斜板20の部位とで構成され、それぞれ、側孔35a1,35a2と側孔35b1,35b2とより同一の孔穿設線上にある。具体的には、一対の側孔35a,35bは、組付前にそれぞれ穿設され、その後に回転軸12に斜板20を外嵌して、側孔35a1,35a2とを、側孔35b1と35b2とを整合して取付けている。なお、側孔35a1,35b1は側孔35a2,35b2よりその径寸法を大きくしても良いが、逆に小さくしても良く、相互に径寸法を異ならしめて、圧入時の孔の整合性を容易とすることができる。
また、前述の図3に戻り、第2の吸入経路は、クランク室7の外側に形成された前記軸方向通路33をフロントヘッド4及びリアヘッド6にかけて延設して、バルブプレート3,5に形成された通孔3c,5cを介してフロントヘッド4とリアヘッド6とに形成された導入室38a,38bに連通し、また、フロントヘッド4及びリアヘッド6のそれぞれに吐出室28a,28bと干渉しないように径方向外側から穿設される径方向通路39a,39bを形成し、この径方向通路39a,39bにより導入室38a,38bと吸入室40a,40bとを接続している。
それに加えて、この吸入室40a,40bに至るまでには、前記軸方向通路33からバルブプレート3,4の手前で、フロント側及びリア側シリンダブロック1,2の径方向にバイパス通路45a,45bを形成すると共に、バルブプレート3,4にも通孔3d,5dを形成して、前記バイパス通路45a,45b及び通孔3d,5dによる迂回通路より前記吸入室40a,40bにも接続する経路も有している。
この第2の吸入通路の後端は、吸入室40a,40bに接続する回転軸12に形成の側孔36a,36b、または直接、回転軸12の軸孔32に繋がり、前記ロータリーバルブ41に至っている。即ち、第2の吸入経路は吸入口30から吸入された冷媒の一部を、クランク室7を経由しないで圧縮機前後の吸入室40a,40bへ、それからロータリーバルブ41へ導くようにしている。
この考案の第1の実施例を示す断面図である。 同上の中心部分のクランク室付近の断面図である。 この考案の第2の実施例を示す断面図である。 従来例を示す断面図である。
符号の説明
1 フロント側シリンダブロック
2 リア側シリンダブロック
3 バルブプレート
4 フロントヘッド
5 バルブプレート
6 リアヘッド
7 クランク室
12 回転軸
14 電磁クラッチ
18 圧縮室
20 斜板
20a 円板状部分
20b ボス
27a,27b 吸入室
28a,28b 吐出室
32 軸孔
33 軸方向通路
35a,35b 側孔
36a,36b 側孔
41 ロータリーバルブ
42a,42b 分配孔
43a,43b 導入孔

Claims (5)

  1. ハウジングと、前記ハウジングに形成されたシリンダボア内を往復摺動するピストンと、前記ハウジング内に形成されたクランク室と、前記クランク室を貫通し、前記ハウジングに回転自在に支承された回転軸と、前記クランク室に収容され、前記回転軸の回転により回転して前記ピストンを往復動させる斜板と、前記ハウジングに形成されて作動流体を吸入する吸入口及び吐出する吐出口とを有するピストン型圧縮機において、
    前記回転軸内に軸方向に沿って形成された軸孔と、この軸孔に連通し、前記回転軸並びに前記斜板の径方向に形成されて前記クランク室に開口する側孔を少なくとも備え、前記クランク室から前記側孔を通り、前記軸孔を経由して作動流体を吸入側に導く吸入経路を持ち、
    前記側孔は一対で、同一の孔穿設線上に形成されることを特徴とするピストン型圧縮機。
  2. 前記一対の側孔は、前記回転軸に対して所望の傾斜角を有していることを特徴とする請求項1記載のピストン型圧縮機。
  3. 前記側孔は、回転軸と、該回転軸に圧入されて固着の斜板にそれぞれ形成され、且つ整合して一連に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のピストン型圧縮機。
  4. 前記回転軸側の側孔の径と前記斜板側の側孔の径とは、相互に径寸法を異ならしめることを特徴とする請求項1,2又は3記載のピストン型圧縮機。
  5. 前記回転軸には、吸入室に開口する側孔も、前記クランク室に開口の側孔と同じ傾斜角を有していることを特徴とする請求項1記載のピストン型圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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