JP3137244B2 - 洗浄物の乾燥装置及びその乾燥方法 - Google Patents

洗浄物の乾燥装置及びその乾燥方法

Info

Publication number
JP3137244B2
JP3137244B2 JP11100268A JP10026899A JP3137244B2 JP 3137244 B2 JP3137244 B2 JP 3137244B2 JP 11100268 A JP11100268 A JP 11100268A JP 10026899 A JP10026899 A JP 10026899A JP 3137244 B2 JP3137244 B2 JP 3137244B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic solvent
pure water
mist
drying
cleaning object
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11100268A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000292059A (ja
Inventor
昭成 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaijo Corp
Original Assignee
Kaijo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaijo Corp filed Critical Kaijo Corp
Priority to JP11100268A priority Critical patent/JP3137244B2/ja
Priority to KR10-1999-0012972A priority patent/KR100452542B1/ko
Priority to SG9901665A priority patent/SG81975A1/en
Priority to TW088105895A priority patent/TW452876B/zh
Priority to US09/291,860 priority patent/US6216364B1/en
Publication of JP2000292059A publication Critical patent/JP2000292059A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3137244B2 publication Critical patent/JP3137244B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄物の乾燥装置
及び乾燥方法に関し、特に洗浄が終了した半導体ウエハ
やガラス基板等をすすいで乾燥させる乾燥装置及び乾燥
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】微細化したウエハやガラス基板等の精密
基板洗浄後の乾燥は、トレンチに入り込んだ水分をいか
にきれいに取り除くかが重要である。このため、有機溶
剤ベーパー(蒸気)を用いた乾燥装置が使用されてい
る。この有機溶剤ベーパーを用いた乾燥装置としては、
従来から図10に示すような構造のものが知られてい
る。すなわち、乾燥槽40の底面に加熱装置(ヒータ)
41を取り付け、乾燥槽40に注入した有機溶剤42を
ヒータ41により沸点まで加熱上昇させて上層に有機溶
剤ベーパーを作り、そのベーパー中に例えば水等で洗浄
すすぎを行った洗浄物(ウエハ等)43を投入させる。
すると、洗浄物43の表面で有機溶剤の凝縮が起こり、
洗浄物43の表面に付着していた水分はより蒸発しやす
い有機溶剤で置換されて乾燥が進行する。
【0003】ベーパー中の洗浄物は次第にベーパー温度
(沸点)に達し、ミスト雰囲気外に取り出すことによ
り、付着した溶剤成分はその低い蒸気圧のため急速に蒸
発して乾燥が終了する。なお、乾燥槽40の上部には冷
却コイル44が配置されていて、加熱されてベーパーと
なった有機溶剤を凝縮させて溶液受け皿45に滴下させ
回収再利用している。同様に、洗浄物43から滴下した
水分を含む溶液も溶液受け皿46で回収している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この装置の
場合、溶剤をヒータ加熱するので火気に十分なる注意を
必要とするのみならず、加熱冷却を行うのでエネルギー
の消費が大である。また、加熱によりベーパー層を形成
するので時間がかかるとともに、蒸発による有機溶剤の
消耗量が多い。また、洗浄物がベーパー層に触れると、
ベーパー(気相)の熱が洗浄物に奪われ急激な相変化
(気体→液体)が起こりベーパー層が減少し洗浄物が大
気に曝露され、汚染、乾燥不良等が起こる。この大気中
に含まれる塵芥により有機溶剤が汚染されると、洗浄物
が汚染されるおそれがある。
【0005】本発明は、有機溶剤ミストを常温で効率よ
く瞬時に多量に発生させることを目的とした洗浄物の乾
燥装置及び乾燥方法の提供を、その課題としている。
【0006】
【課題を解決するために手段】上述課題を解決するため
に、本発明は、次のような手段を採用した。すなわち、
請求項1の発明は、洗浄物を純水中ですすぎ処理する純
水槽と、メガヘルツ帯域の超音波で有機溶剤を振動させ
て、有機溶剤ミストを発生する有機溶剤ミスト発生槽
と、前記純水槽に前記有機溶剤ミストを供給する有機溶
剤ミスト供給手段と、前記純水槽から前記純水を純水の
上部に純水と有機溶剤との混合流体層を形成しないよう
な速度で排出して、前記洗浄物の表面に前記有機溶剤ミ
ストを吸着させる純水排出手段と、前記純水槽に加熱窒
素ガスを供給して、前記洗浄物の表面を乾燥する窒素ガ
ス供給手段とを含む洗浄物の乾燥装置である。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の洗浄
物の乾燥装置において、前記有機溶剤ミスト発生槽は、
0.5MHz〜10MHzの超音波で前記有機溶剤を振
動させて、温度が20°C〜50°Cであり、かつ、ミ
スト径が100μm以下の有機溶剤ミストを発生するこ
とを特徴とする洗浄物の乾燥装置である。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の洗浄物の乾燥装置において、前記純水排出手段
は、前記洗浄物の処理表面に厚さが10nm〜1μmの
純水及び有機溶剤の液滴又は液膜を形成するために、前
記純水と前記有機溶剤との混合流体層をこの純水の上部
に形成しないような速度で排出することを特徴としてい
る洗浄物の乾燥装置である。
【0009】請求項4の発明は、純水槽内の純水中で洗
浄物をすすぎ処理するすすぎ処理工程と、メガヘルツ帯
域の超音波で有機溶剤を振動させて、有機溶剤ミストを
発生する有機溶剤ミスト発生工程と、前記純水槽から前
記純水を純水の上部に純水と有機溶剤との混合流体層を
形成しないような速度で排出しつつ、前記純水槽に前記
有機溶剤ミストを供給して、前記洗浄物の表面に前記有
機溶剤ミストを吸着させる有機溶剤ミスト吸着工程と、
前記純水槽に加熱窒素ガスを供給して、前記洗浄物の表
面を乾燥する乾燥工程とを含む洗浄物の乾燥方法であ
る。
【0010】請求項5の発明は、請求項4に記載の洗浄
物の乾燥方法において、前記有機溶剤ミスト発生工程
は、0.5MHz〜10MHzの超音波で前記有機溶剤
を振動させて、温度が20°C〜50°Cであり、か
つ、ミスト径が100μm以下の有機溶剤ミストを発生
する工程であることを特徴としている洗浄物の乾燥方法
である。
【0011】請求項6の発明は、請求項4又は請求項5
に記載の洗浄物の乾燥方法において、前記有機溶剤ミス
ト吸着工程は、前記純水と前記有機溶剤との混合流体層
をこの純水の上部に形成しないような速度で排出して、
前記洗浄物の処理表面に厚さが10nm〜1μmの純水
及び有機溶剤の液滴又は液膜を形成する工程であること
を特徴とする洗浄物の乾燥方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る洗浄物の洗浄乾燥方法及びその装置についの実施の
形態を説明する。図1に、本発明の実施の形態を示す。
洗浄物の乾燥装置10は、図に示すように、純水槽20
と有機溶剤ミスト発生槽30とを備えている。有機溶剤
ミスト発生槽30は、内槽31aと外槽31bの2重構
造になっており、外槽31bの槽底面には超音波振動子
を接着した振動板32が組み込まれていて、内槽31a
の槽底厚さは超音波エネルギーを通過させるに適した厚
さとし、さらに内槽31aと外槽31bとの間にはIP
A温度を20°C〜50°Cに保つための循環保温水3
3が流せるように構成されている。
【0013】内槽31aには有機溶剤(例えば、IP
A:Isopropyl Alcohol )34が注入されており、この
有機溶剤34は循環保温水33中に配置された配管35
内を通って循環し、IPAの設定液温に調整されてい
る。また、内槽31a内の中央部には飛沫防止板36が
設けられていると共に、中央やや下側には窒素ガス供給
口37が設けられている。また、内槽31aの上部は、
前記純水槽20の上部と連通路38で連通しており、該
連通路38内には内槽31aから純水槽20の方向のみ
開となる弁39が設けられている。
【0014】振動板32は、メガヘルツ帯域の超音波を
発生する部分であり、0.5W/cm以上の電力を
供給し、0.5MHz〜10MHzの高周波超音波で有
機溶剤を励振する。なお、有機溶剤34の液層の厚さ
は、5mm以下であり、有機溶剤ミストの温度は、20
°C〜50°Cであり、有機溶剤ミストの径は、100
μm以下である。
【0015】一方、純水槽20は、下部に三方弁(もし
くは四方弁)からなる純水供給排出弁21(21
21、21) と純水を高速度で排出するため
排水弁22a、22bが設けられており、純水槽20内
部には純水供給排出弁21 、21から純水を供給
し、純水槽20内の純水が一定量に達するとそれ以上は
オーバーフローするように構成されている。従って、純
水槽20内の上部には気層部23が形成されることにな
り、該気層部23には窒素ガス供給口24が設けられて
いると共に、外気に連通する排気管25が設けられてい
る。この排気管25内には弁26が取り付けられてい
て、該弁26は純水槽20から外気方向にのみ開となる
ように構成されている。また、純水槽20の上部には、
洗浄物の出し入れを行うための完全密閉型の開閉蓋27
が設けられており、また純水槽20の内部には、図に示
すように、洗浄物50を支持する支持台28が備えられ
ている。
【0016】また、純水槽20内部の下部には、液面セ
ンサー29が配置されており、液面センサー29の位置
は、排水弁22aから純水槽20内部に延出開口する配
管の開口部にほぼ一致すると共に、内部に投入されたウ
エハ50の下端部にもほぼ一致するかあるいは僅かに下
側である。なお、もう一方の排水弁22bから純水槽2
0内部に延出開口する配管の開口部は排水弁22aの配
管の開口部よりも1〜2mm高くなっている。
【0017】次に、この乾燥装置10の実際の使用方法
について説明する。先ず、図2に示すように、純水槽2
0の蓋27を開けて、洗浄あるいは予備すすぎが終了し
た洗浄物(ウエハ)50を支持台28に支持させる。な
お、この支持台28は、予め洗浄物50を支持した状態
になっていて、その状態のまま純水槽20に投入するよ
うに構成してもよい。
【0018】次に、図3に示すように、純水槽20内に
純水を供給して、洗浄物50を純水に浸漬させて仕上げ
すすぎを行う(すすぎ処理工程)。続いて、液層の厚さ
が5mm以下になるように、有機溶剤(例えば、IP
A)34を内槽31a内に所定量投入する。そして、
0.5MHz〜10MHzの高周波超音波を、振動板3
2の超音波振動子に加えて振動させると、キャピラリー
波の発生により、温度20°C〜50°C、ミスト径1
00μm以下の有機溶剤ミストが内槽31a内に発生す
る(有機溶剤ミスト発生工程)。
【0019】ここで、超音波による霧化現象のメカニズ
ムをキャピラリー波の発生により説明する。図4に示す
ように、液中における超音波振動が強力になると、音の
放射圧が高まり、しかも周波数が高いと音圧は、指向性
をもって集中する。これが液を押し上げて液柱を発生さ
せる。一方、液体の表面では表面波が発生し、液柱の周
辺を反射の境界として表面に干渉波が発生する。そし
て、表面での液体の衝突や引きちぎり合うエネルギー
は、液体の表面張力に打ち勝って、液体を微粒子化し、
空中に飛散させる。
【0020】内槽31aと外槽31bとの間には、循環
保温水33を循環させておき、有機溶剤34を底面から
20°C〜50°Cに保温させる。このようにしたの
で、長時間運転でも内槽31a内の有機溶剤34を20
°C〜50°Cに保温できる。また、内槽31a内の有
機溶剤が空になった状態でも、超音波振動子面には循環
保温水33があるため、振動子が空焚きになることはな
い。
【0021】次に、図5に示すように、純水槽20内の
純水を排出弁22a、22bから急速に排出する。純水
が排出されるにしたがって純水槽20内の内圧が下が
り、純水槽20と有機溶剤ミスト発生槽30との間を連
通している連通路38の弁39が自動的に開いて有機溶
剤ミスト発生槽30から純水槽20内に濃度の高い有機
溶剤ミストが入り込む。排出弁22a、22bは、純水
と有機溶剤との混合層がこの純水の上層に形成されない
ように高速度で排出する。このために、洗浄物50の表
面には、厚さが10nm〜1μmの純水及び有機溶剤の
液滴又は液膜が形成される(有機溶剤ミスト吸着工
程)。また、有機溶剤ミストの侵入によって、洗浄物5
0の表面上の水膜の一部が有機溶剤ミストに置換され、
有機溶剤と混じり凝縮して下方に落下する。
【0022】さらに、図6に示すように、液面が下がっ
て、液面センサー29が液面を検知すると、三方弁21
、21が開いて、純水槽20内から液を排出す
る。そして、約50°C程度に加熱された窒素ガスを窒
素ガス供給口24から供給し、純水槽20内の有機溶剤
ミストを窒素ガスに置換して、有機溶剤ミストを排気管
25から弁26を介して外部に排気する。加熱窒素ガス
雰囲気中に置かれた洗浄物50は、表面上の水分及び有
機溶剤が取り除かれて乾燥される(乾燥工程)。その
後、図7に示すように、蓋27を開けて洗浄物50を取
り出す。
【0023】本発明の実施形態に係る洗浄物の乾燥装置
は、以下に記載するような効果を有する。 (1) 本発明の実施形態では、メガヘルツ帯域の超音
波で有機溶剤34を振動させて有機溶剤ミストを一度に
多量に発生し、純水槽20から純水を急速に排出して、
洗浄物50の表面に有機溶剤ミストを吸着させる。その
結果、純水と有機溶剤との混合流体層が純水の上部に形
成されない。また、厚さ10nm〜1μmの純水及び有
機溶剤の液滴又は液膜が洗浄物50の表面に形成される
が、加熱された窒素ガスでこの洗浄物50の表面を乾燥
することができる。
【0024】(2) 本発明の実施形態では、メガヘル
ツ帯域の超音波で有機溶剤34を振動させて、有機溶剤
ミストを発生するので、有機溶剤34を沸騰させずに、
常温付近でも有機溶剤ミストを効率的に瞬時に発生する
ことができる。例えば、引火性液体であるIPAを沸点
(約82°C)まで加熱した場合には、IPAの消費量
が1回の乾燥工程で約600mlと多くなるが、本発明
の実施形態では、有機溶剤34の消費量が200ml以
下になり、コストの低減を図ることができる。また、1
回の処理時間が約6分程度に短縮されて、高スループッ
ト化を図ることができるとともに、出力を可変すること
で、有機溶剤ミストの発生量を制御することができる。
さらに、温度20°C〜50°Cの低温なIPAを不活
性ガス(例えば、Nガス)雰囲気で使用するため
に、火災などの危険性を低くすることができる。
【0025】
【実施例】本発明の実施形態に係る洗浄物の乾燥装置1
0によりウェハを乾燥処理して、処理前後におけるパー
ティクル(ゴミ粒子)の増加数を比較した。図8に示す
ように、25枚のウェハを洗浄槽内で乾燥処理したとき
に、1枚目のウェハS1及び25枚目のウェハS25の
パーティクル数の変化を比較したところ、乾燥処理の前
後でパーティクル数にあまり変化がなかった。
【0026】また、ウェハ上におけるIPAの膜厚を比
較するために、IPAの代わりに水をウェハ上に浸漬及
び霧吹きして、このウェハの表面(親水性)に形成され
た液膜厚を測定した。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】表1は、ウェハを水に浸漬したときに、こ
のウェハ上に付着した水分を測定した結果であり、表2
は、ウェハに水を霧状にして塗布したときに、このウェ
ハ上に付着した水分を測定した結果である。
【0030】表1に示すように、ウェハを水に浸漬した
ときには、ウェハ1枚当たりの膜厚は、1回目及び2回
目ともに2.78μmであった。一方、表2に示すよう
に、ウェハに水を霧状に塗布したときには、ウェハ1枚
当たりの膜厚は、0.802μmであった。その結果、
図9に示すように、浸漬と霧吹き付けでは、明らかにウ
ェハの表面に形成される膜厚が異なることが分かった。
【0031】「平成5年度 環境装置産業における先端
技術の導入に関する調査研究報告書(社団法人日本機械
工業連合会、社団法人日本産業機械工業会)第49頁」
には、水の層の厚さが10nm〜1μmであるときに
は、水が吸着している状態であり、10nm未満では乾
燥状態であり、1μmを越えると水に濡れている状態で
あると記載されている。したがって、本発明の実施形態
のように、IPAを霧状にしたときには、IPAが凝集
して、ウェハ表面にIPA膜が形成されるのではなく、
ウェハ上にIPAが吸着するものと考えられる。
【0032】また、本発明の実施形態に係る洗浄物の乾
燥装置10によりIPAミストを発生させて、純水の液
面に形成されるIPA層の厚さを目視にて判断した。そ
の結果、IPAミストを発生させてから約10秒経過後
に、純水の液面にIPA層が形成され始めた。その結
果、IPAミストを発生させてから10秒以内に、排水
を完了すれば、純水の液面にIPA層が形成されないと
考えられる。
【0033】なお、上述の実施形態例では、洗浄物50
として、ウエハを例に挙げたが、液晶ガラスなどの平板
形状物やハードディスク基板、レンズ等の小型形状物の
乾燥ができることはいうまでもないことである。また、
純水供給排出弁21を三方弁(もしくは四方弁)とした
のは、四方弁を用いて、純水以外に薬剤を供給して薬剤
処理を行う場合も考慮したものである。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
メガヘルツ帯域の超音波で有機溶剤を振動させ、純水槽
から純水を急速に排出して、洗浄物の表面に有機溶剤ミ
ストを吸着させるので、有機溶剤ミストを低温度で瞬時
に効率よく発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄物の乾燥装置の実施形態を模
式的に示す図である。
【図2】本発明に係る洗浄物の乾燥装置において純水槽
に洗浄物を設置する工程を示す図である。
【図3】本発明に係る洗浄物の乾燥装置において純水及
び有機溶剤ミストを純水槽に供給する工程を示す図であ
る。
【図4】有機溶剤ミストの発生原理を説明するための図
である。
【図5】本発明に係る洗浄物の乾燥装置において純水を
純水槽から排出して洗浄物の表面に有機溶剤ミストを吸
着させる工程を示す図である。
【図6】本発明に係る洗浄物の乾燥装置において洗浄物
の表面を乾燥する工程を示す図である。
【図7】本発明に係る洗浄物の乾燥装置において純水槽
から洗浄物を取り出す工程を示す図である。
【図8】乾燥処理の前後でのパーティクル数の変化を示
す図である。
【図9】ウェハ処理の違いによる膜厚の差を示す図であ
る。
【図10】従来の乾燥装置を示す図である。
【符号の説明】
10 洗浄物の乾燥装置 20 純水槽 21 純水給排水弁 22 排水弁 23 気層部 24 窒素ガス供給口 25 排気管 26 弁 27 蓋 28 支持台 30 有機溶剤ミスト発生槽 31a 内槽 31b 外槽 32 超音波振動板 33 循環保温水 34 有機溶剤 35 配管 36 飛沫防止板 37 窒素ガス供給口 38 連通路 39 弁 50 洗浄物(ウエハ)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄物を純水中ですすぎ処理する純水槽
    と、 メガヘルツ帯域の超音波で有機溶剤を振動させて、有機
    溶剤ミストを発生する有機溶剤ミスト発生槽と、 前記純水槽に前記有機溶剤ミストを供給する有機溶剤ミ
    スト供給手段と、 前記純水槽から前記純水を純水の上部に純水と有機溶剤
    との混合流体層を形成しないような速度で排出して、前
    記洗浄物の表面に前記有機溶剤ミストを吸着させる純水
    排出手段と、 前記純水槽に加熱窒素ガスを供給して、前記洗浄物の表
    面を乾燥する窒素ガス供給手段と、 を含む洗浄物の乾燥装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の洗浄物の乾燥装置にお
    いて、 前記有機溶剤ミスト発生槽は、0.5MHz〜10MH
    zの超音波で前記有機溶剤を振動させて、温度が20°
    C〜50°Cであり、かつ、ミスト径が100μm以下
    の有機溶剤ミストを発生すること、 を特徴とする洗浄物の乾燥装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の洗浄物の
    乾燥装置において、 前記純水排出手段は、前記洗浄物の処理表面に厚さが1
    0nm〜1μmの純水及び有機溶剤の液滴又は液膜を形
    成するために、前記純水と前記有機溶剤との混合流体層
    をこの純水の上部に形成しないような速度で排出するこ
    と、 を特徴とする洗浄物の乾燥装置。
  4. 【請求項4】 純水槽内の純水中で洗浄物をすすぎ処理
    するすすぎ処理工程と、 メガヘルツ帯域の超音波で有機溶剤を振動させて、有機
    溶剤ミストを発生する有機溶剤ミスト発生工程と、 前記純水槽から前記純水を純水の上部に純水と有機溶剤
    との混合流体層を形成しないような速度で排出しつつ、
    前記純水槽に前記有機溶剤ミストを供給して、前記洗浄
    物の表面に前記有機溶剤ミストを吸着させる有機溶剤ミ
    スト吸着工程と、 前記純水槽に加熱窒素ガスを供給して、前記洗浄物の表
    面を乾燥する乾燥工程と、 を含む洗浄物の乾燥方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の洗浄物の乾燥方法にお
    いて、 前記有機溶剤ミスト発生工程は、0.5MHz〜10M
    Hzの超音波で前記有機溶剤を振動させて、温度が20
    °C〜50°Cであり、かつ、ミスト径が100μm以
    下の有機溶剤ミストを発生する工程であること、 を特徴とする洗浄物の乾燥方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載の洗浄物の
    乾燥方法において、 前記有機溶剤ミスト発生工程は、前記純水と前記有機溶
    剤との混合流体層をこの純水の上部に形成しないような
    速度で排出して、前記洗浄物の処理表面に厚さが10n
    m〜1μmの純水及び有機溶剤の液滴又は液膜を形成す
    る工程であること、 を特徴とする洗浄物の乾燥方法。
JP11100268A 1998-04-14 1999-04-07 洗浄物の乾燥装置及びその乾燥方法 Expired - Fee Related JP3137244B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11100268A JP3137244B2 (ja) 1999-04-07 1999-04-07 洗浄物の乾燥装置及びその乾燥方法
KR10-1999-0012972A KR100452542B1 (ko) 1998-04-14 1999-04-13 세정물 건조장치 및 건조방법
SG9901665A SG81975A1 (en) 1998-04-14 1999-04-13 Method and apparatus for drying washed objects
TW088105895A TW452876B (en) 1998-04-14 1999-04-14 Method and apparatus for drying washed objects
US09/291,860 US6216364B1 (en) 1998-04-14 1999-04-14 Method and apparatus for drying washed objects

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11100268A JP3137244B2 (ja) 1999-04-07 1999-04-07 洗浄物の乾燥装置及びその乾燥方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000292059A JP2000292059A (ja) 2000-10-20
JP3137244B2 true JP3137244B2 (ja) 2001-02-19

Family

ID=14269467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11100268A Expired - Fee Related JP3137244B2 (ja) 1998-04-14 1999-04-07 洗浄物の乾燥装置及びその乾燥方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3137244B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000292059A (ja) 2000-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100452542B1 (ko) 세정물 건조장치 및 건조방법
US5964958A (en) Methods for drying and cleaning objects using aerosols
US7021319B2 (en) Assisted rinsing in a single wafer cleaning process
US5685086A (en) Method and apparatus for drying objects using aerosols
JP3347814B2 (ja) 基板の洗浄・乾燥処理方法並びにその処理装置
KR20060082339A (ko) 기판 건조장치 및 이를 이용한 건조방법
JP2002184747A (ja) 基板処理装置
US20070245591A1 (en) Methods for drying objects using aerosols
US6598314B1 (en) Method of drying wafers
JP3996345B2 (ja) 洗浄物の乾燥方法及び乾燥装置並びに洗浄乾燥装置
US7380560B2 (en) Wafer cleaning apparatus with probe cleaning and methods of using the same
WO2014050428A1 (ja) 基板洗浄装置及び基板洗浄方法
JP3137244B2 (ja) 洗浄物の乾燥装置及びその乾燥方法
JP3538114B2 (ja) 表面付着汚染物質の除去方法及び除去装置
EP0886548B1 (en) Method and apparatus for drying and cleaning objects using aerosols
JP2922194B1 (ja) 洗浄物の乾燥装置
JP2888822B1 (ja) 洗浄物の洗浄乾燥方法及びその装置
JPH07283194A (ja) 洗浄・乾燥方法と洗浄装置
JPH0629276A (ja) 乾燥装置および洗浄装置
JP2963947B2 (ja) ウエット洗浄装置
JP2001017930A (ja) 基板の洗浄方法及びその装置
JPH06216105A (ja) ベーパ乾燥装置
JP2759654B2 (ja) 真空吸着装置及び処理装置
JP2007067072A (ja) 基板の処理装置及び処理方法
JP2002231687A (ja) ウェーハ乾燥機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees