JP3136939B2 - 金型鋳造装置 - Google Patents

金型鋳造装置

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JP3136939B2
JP3136939B2 JP07036557A JP3655795A JP3136939B2 JP 3136939 B2 JP3136939 B2 JP 3136939B2 JP 07036557 A JP07036557 A JP 07036557A JP 3655795 A JP3655795 A JP 3655795A JP 3136939 B2 JP3136939 B2 JP 3136939B2
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卓 藤村
尚志 東
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のシリンダヘッ
ド等の鋳造に用いられる金型鋳造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種金型鋳造装置として、例えば図5
及び図6に示すようなものがある。これは、治具台1上
に上型13,下型3,前寄型4,後寄型5,左寄型6及
び右寄型7の六つの型を組み合わせて鋳型(金型)を構
成し、この鋳型内に治具台1下方のフロート炉8より溶
湯を押し上げて鋳込み、シリンダヘッドWを鋳造するも
のである。なお、図中2は上型入れ子、10はジャケッ
ト中子、11a,11bはポート中子で、12は各寄型
4〜7を下型3上に固定位置決めする位置決めプレート
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記6面を
構成している各型は、鋳造時にそれぞれに温度差が生じ
る。特に、下型3は溶湯入口及びフロート炉8上にあ
り、温度が高く(約360℃)、各寄型4〜7の温度
(約280℃)より約80℃ほど高い。
【0004】そのため、下型3の熱膨張による伸びに各
寄型4〜7が追従できず、下型3が長手方向(シリンダ
ヘッドWの気筒列方向)に大きく伸びた場合には、図7
及び図8に示すように、下型3に固定位置決めされた
前,後両寄型4,5が下型3と一体となって左,右両寄
型6,7から離間する(逃げる)方向に移動することに
なる。
【0005】この結果、前,後両寄型4,5と左,右両
寄型6,7との合わせ面間に約0.8mm程度の隙間が生
じ、この隙間に溶湯が入り込んでバリが発生するという
問題点があった。バリが発生すると、やすり除去等の後
仕上げが必要で、生産性を低下させることになる。
【0006】そこで、本発明の目的は、バリ発生を抑え
て生産性を向上させる金型鋳造装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金型鋳造装
置は、上,下両型間に寄型を介在させて鋳型を構成する
金型鋳造装置において、前記寄型を下型に位置決めプレ
ートを介して下型の熱膨張による伸び方向と反対側へ相
対移動可能でかつ同寄型と下型との合わせ面間に所定寸
法の熱膨張代を設定して位置決めすると共に、前記寄型
と位置決めプレートとの間に前記寄型を常時前記下型の
熱膨張による伸び方向と反対側へ付勢する弾性支持部材
を設けたことを特徴とする。
【0008】また、前記弾性支持部材は、寄型と該寄型
を位置決めすべく下型に一体的に組み付けられた位置決
めプレートとの間に押し込まれた楔状のスライドキー
と、該スライドキーを常時押し込み方向に付勢するスプ
リングとから構成されると好適である。
【0009】また、前記弾性支持部材は、前記寄型の外
側面部に設けられるばね部材のみで構成されると好適で
ある。
【0010】
【作用】前記構成によれば、寄型は常に製品方向へ付勢
されて隣接の寄型に押し当てられた状態となり、寄型間
の隙間発生は回避される。
【0011】また、楔状のスライドキーは一旦押し込ま
れると、容易に戻ることはなく、確実に寄型間の隙間発
生は回避される。
【0012】また、ばね部材のみで付勢されると、構造
が簡略化される。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る金型鋳造装置の一実施例
を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は型締め直前の金型鋳造装置の要部側
断面図、図2は型締め後の金型鋳造装置の要部側断面
図、図3は金型鋳造装置の要部分解斜視図である。な
お、これらの図において、図5〜図8と同一部材には同
一符号を付して重複する説明は省略する。
【0015】図示のように、上,下両型13,3間に介
在された前寄型4は上,下両型13,3に対し前後方向
(シリンダヘッドWの気筒列方向)へ移動可能に組み付
けられる。
【0016】即ち、型締めの際に、前寄型4が位置決め
プレート12で位置決めされた状態においても、下型3
と前寄型4との合わせ面間に所定寸法の熱膨張代Lが設
定されるのである。因に、一般的には、上記熱膨張代L
が設定されず、前寄型4は下型3と位置決めプレート1
2とで固定位置決めされるのである。
【0017】前記前寄型4と位置決めプレート12との
間には、同位置決めプレート12の角度約10°の斜面
と対応する斜面を有するスライドキー15が介在され、
このスライドキー15は位置決めプレート12のみなら
ず前寄型4に対しても上下方向にスライドし得るように
なっている。
【0018】そして、前記スライドキー15は圧縮コイ
ルスプリング16により、常に下方に付勢されている。
即ち、前寄型4の背面には上端に外向きフランジ17a
を付設してなる支持板17がボルト18で固定され、こ
の支持板17の外向きフランジ17aとスライドキー1
5の上面に穿設した支持穴15aとの間に前記圧縮コイ
ルスプリング16が介装されるのである。従って、前記
スライドキー15と圧縮コイルスプリング16とで前寄
型4に対する弾性支持部材を構成することになる。
【0019】また、前記スライドキー15は前記支持板
17に長穴15bを介してボルト19によりスライド可
能でかつ脱落不能に取り付けられる。
【0020】このように構成されるため、図1の型締め
直前から上型13等が図外のシリンダにより下降されて
図2のように型締めされた後の鋳造時に、前寄型4より
下型3の方が前後方向へ大きく熱膨張して支持板17と
位置決めプレート12との間隔が拡がろうとすると、ス
ライドキー15が圧縮コイルスプリング16に付勢され
て下方へ押し込まれる。
【0021】これにより、前寄型4には楔作用で前記下
型3の熱膨張による伸び方向と反対方向へ移動し得る力
が作用し、下型3の合わせ面が移動しても該合わせ面に
対応する前寄型4の合わせ面は移動せず、当該合わせ面
間の膨張代Lが詰まるだけである。
【0022】この結果、前寄型4は常に隣接する左,右
両寄型6,7に押し当てられ、両者の合わせ面間には前
記前寄型4と下型3との熱膨張差に起因した隙間は発生
せず、バリのさし込みが防止される。
【0023】なお、図示しないが、後寄型5において
も、上述した前寄型4と同様に構成され、上述したのと
同様の作用・効果が得られることは言うまでもない。ま
た、弾性支持部材は上記構成に限定されず、図4に示す
ように、スライドキー15を用いずに圧縮コイルスプリ
ング20a,20b(又は板ばね)のみで構成して良
い。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、寄
型を下型に位置決めプレートを介して下型の熱膨張によ
る伸び方向と反対側へ相対移動可能でかつ同寄型と下型
との合わせ面間に所定寸法の熱膨張代を設定して位置決
めすると共に、前記寄型と位置決めプレートとの間に前
寄型を常時前記下型の熱膨張による伸び方向と反対側
へ付勢する弾性支持部材を設けたので、寄型は常に製品
方向へ付勢されて隣接の寄型に押し当てられた状態とな
り、寄型間の隙間発生は回避される。この結果、バリの
発生による後仕上げが不要となり、生産性が向上され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金型鋳造装置の一実施例を示す型
締め直前の要部側断面図である。
【図2】同じく型締め後の要部側断面図である。
【図3】同じく要部分解斜視図である。
【図4】同じく弾性支持部材の変形例を示す要部側断面
図である。
【図5】従来の金型鋳造装置の全体構成図である。
【図6】同じく図4のA部分解斜視図である。
【図7】同じく不具合を示す要部側断面図である。
【図8】同じく不具合を示す要部平面図である。
【符号の説明】
13 上型 3 下型 4 前寄型 12 位置決めプレート 15 スライドキー 16 圧縮コイルスプリング 17 支持板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−150733(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 18/04 B22C 9/06 B22D 17/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上,下両型間に寄型を介在させて鋳型を
    構成する金型鋳造装置において、前記寄型を下型に位置
    決めプレートを介して下型の熱膨張による伸び方向と反
    対側へ相対移動可能でかつ同寄型と下型との合わせ面間
    に所定寸法の熱膨張代を設定して位置決めすると共に、
    前記寄型と位置決めプレートとの間に前記寄型を常時前
    下型の熱膨張による伸び方向と反対側へ付勢する弾性
    支持部材を設けたことを特徴とする金型鋳造装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性支持部材は、寄型と該寄型を位
    置決めすべく下型に一体的に組み付けられた位置決めプ
    レートとの間に押し込まれた楔状のスライドキーと、該
    スライドキーを常時押し込み方向に付勢するスプリング
    とから構成される請求項1記載の金型鋳造装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性支持部材は、前記寄型の外側面
    部に設けられるばね部材のみで構成される請求項1記載
    の金型鋳造装置。
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