JP3136934B2 - 路車間通信装置 - Google Patents

路車間通信装置

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JP3136934B2
JP3136934B2 JP07002547A JP254795A JP3136934B2 JP 3136934 B2 JP3136934 B2 JP 3136934B2 JP 07002547 A JP07002547 A JP 07002547A JP 254795 A JP254795 A JP 254795A JP 3136934 B2 JP3136934 B2 JP 3136934B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は路車間通信装置、特に高
速道路に設置された電波ビーコン及び一般道路に設置さ
れた光ビーコンとの間で情報の送受を行う装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、路上に設けられたビーコンと車両
との間で情報の送受を行う路車間通信が開発されてい
る。例えば、実開平4−24200号公報では、ナビゲ
ーションシステムにおいて路上に設けられた赤外線ビー
コンとの間で情報を送受し、適切な経路を選択する構成
が開示されている。
【0003】一方、最近では、このような路車間通信を
行うために、高速道路に電波ビーコンを設置し、一般道
路に光ビーコンを設置し、両ビーコンから共通の交通情
報を共通のフォーマットで車両に提供することが考えら
れている。もちろん、この場合には、データを復調する
復調装置はデータのフォーマットが共通であることから
単一でよいが、電波ビーコンからの電波を受信するアン
テナ及び光ビーコンからの光を受信する受光素子を搭載
することが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
路上ビーコンからの情報に基づきナビゲーションを行う
場合、グローバルポジショニングシステム(GPS)や
走行距離と方位から現在位置を評定するものの、精度上
の問題から高速道路と一般道路が近接して存在する場合
にいずれの道路上に車両が存在するか区別することが困
難な場合がある。図11には、一般道路100の上に高
速道路200が存在する地域を示しており、この場合に
はナビゲーション用の地図データは図12に示すように
一般道路100と高速道路200が重なってしまうた
め、いずれの道路を車両が走行しているかナビゲーショ
ンシステムで区別することが困難である。従って、この
ような地域において、実際には高速道路200を走行し
ているにもかかわらず、一般道路100を走行している
場合に有益な情報を復調装置で復調して出力してしまう
場合もあり、運転者にとっては煩雑となる問題が生じ
る。
【0005】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、高速道路と一般道路が近接した地
域においても、自車がいずれの道路を走行しているかを
判別でき、これにより走行道路に適した情報をビーコン
から取得して円滑な走行を継続できる路車間通信装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一般道路に設置された光ビーコンからの
光を受光する受光手段と、高速道路に設置された電波ビ
ーコンからの電波を受信する電波受信手段と、前記受光
手段の受光レベル及び前記電波受信手段での受信レベル
を比較する比較手段と、前記比較手段での比較結果に基
づいて高速道路走行か一般道走行かを判定し、走行道路
に種別に応じた情報処理を行う情報処理手段と、前記光
ビーコンに車両情報を送信する送信手段と、前記受光手
段で受光した光信号に前記車両情報が含まれているか否
かにより前記光ビーコンまたは電波ビーコンの異常を検
出する異常検出手段と、を有することを特徴とする
た、前記送信手段は、前記異常検出手段で異常を検出し
た場合に、その異常光ビーコンまたは異常電波ビーコン
の情報を光ビーコンに送信することが好適である。
【0007】
【作用】本発明では、光ビーコンの敷設される道路と電
波ビーコンの敷設される道路では種類が異なることを利
用して、車両が高速道路、一般道路のいずれを走行して
いるかを識別する。
【0008】すなわち、光ビーコンからの光を受信した
場合には一般道路を走行していることになり、電波ビー
コンからの電波を受信した場合には高速道路を走行して
いることになる。
【0009】このように、自車両がどのような道路を走
行しているかを識別できるので、受信して得られた情報
を道路の種別に応じて情報処理手段で適宜選択し、ある
いは編集することができる。
【0010】また、情報処理手段としてナビゲーション
用のマップマッチング手段が用いられることが好適であ
。マップマッチングとは、周知のごとく距離センサや
方位センサからの信号により推測した位置近傍の道路を
地図データベースから検索し、推測した走行軌跡と道路
の形状を比較して一致する道路を通過道路として確定
し、走行距離から現在位置を確定する処理をいう。高速
道路と一般道路が近接して存在する場合、例えば高速道
路の高架の下に一般道路が存在する場合、通常のマップ
マッチングでは車両がどちらの走路を走行しているかを
判断することは困難である。そこで、一般道路と高速道
路の識別をマップマッチングに用いることにより、従来
困難であった道路状況下でも正確なマップマッチングが
可能となる。
【0011】そして、光ビーコンからの光信号に送信手
段で送信した車両情報が含まれているか否かを検出す
る。光ビーコンとの路車間通信では、双方向通信が可能
であり、車両から送られた車両情報は、確認のため光ビ
ーコンからの情報に含まれる。そこで、これを利用して
受信した光信号に車両情報が含まれていない場合には、
その光ビーコンは異常であると判定できる。また、光ビ
ーコンからの光信号及び電波ビーコンからの電波を共に
受信した場合において、光信号に車両情報が含まれてい
て光ビーコンが正常であると判定された場合には、電波
ビーコンが異常と判定できる(光ビーコンと電波ビーコ
ンはある道路種別上の同一地点に設置されることはな
く、従って共に正常である場合はない)。
【0012】また、異常と判定されたビーコンの位置や
番号などの情報を双方向通信を利用して光ビーコンに送
信する。これにより、ビーコン管制センタでは、ビーコ
ンの異常を容易に検出でき、そのビーコンの機能停止や
修理などの対策が可能となる。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例について
説明する。
【0014】第1基本例 図1には本装置をナビゲーションシステムに適用した場
合の基本的な構成ブロック図が示されている。車両に
は、受光器10、送信器11及びトランシーバ部12が
設けられ、一般道に敷設された光ビーコンからの光信号
を受信する(ダウンリンク)とともに車両情報を光ビー
コンに送信する(アップリンク)。また、アンテナ14
及びレシーバ部16も設けられ、高速道に敷設された電
波ビーコンからの電波を受信する。なお、送信器11か
ら光ビーコンに送信する情報には、車両のIDコードが
含まれており、光ビーコンから車両に送信される光信号
にも、確認のためこの車両IDが含まれる。トランシー
バ部12からの光信号及びレシーバ部16からの電波信
号は復調器20に出力されるとともに、レベル比較器1
8にも出力される。レベル比較器18では、光信号と電
波信号のレベルをそれぞれ所定のしきいレベルと比較
し、現在光あるいは電波のどちらの信号を受信している
かを判定して復調器20に出力する。復調器20では、
レベル比較器18からの出力に基づいてトランシーバ部
12からの光信号あるいはレシーバ部16からの電波信
号のいずれかを復調し、復調データをナビゲーション部
22に出力する。ナビゲーション部22はナビゲーショ
ン用電子制御装置(ECU)から構成され、距離センサ
24や方位センサ26からの信号及びGPS(グローバ
ルポジショニングシステム)レシーバ28からの測位信
号に基づいて車両の現在地を検出し、表示装置30上に
表示するとともに、経路誘導の音声をスピーカ32から
出力する。なお、光ビーコンあるいは電波ビーコンから
受信した情報、例えば周囲の道路情報や観光情報もナビ
ゲーション部22を介して同時に表示装置30やスピー
カ32から出力される。これら復調器20、ナビゲーシ
ョン部22、表示装置30、及びスピーカ32が本基本
例において情報処理手段を構成する。
【0015】本基本例の構成は以上のようであり、以下
その動作を図2の処理フローチャートを用いて詳細に説
明する。
【0016】図2において、まず、レベル比較器18で
入力した光信号及び電波信号をそれぞれ所定のしきいレ
ベル(設定値)と比較する(S101)。両信号のレベ
ルがそれぞれ設定値以下である場合には、光ビーコンフ
ラグ及び電波ビーコンフラグをともに0にセットして復
調器20にそのデータを出力する。復調器20では、フ
ラグの値をチェックして車両が現在ビーコンの通信エリ
ア外であると判定し、ナビゲーション部22に出力して
通常の位置標定処理を行う(S107)。すなわち、距
離センサ24及び方位センサ26からの信号に基づいて
スタート地点からの車両の現在位置を算出し、CD−R
OM等に格納されている地図データと推定した走行軌跡
を比較し、一致する場合には通過道路として決定して車
両の走行距離により車両の現在位置を推定する(マップ
マッチング)。そして、このように得られた推定位置と
GPSレシーバ28で得られた絶対位置とを比較し、推
定位置がGPSの絶対位置の誤差範囲内(通常100m
程度)にある場合に車両の現在位置として決定する。
【0017】一方、受信レベルが設定値以上である場合
には、光信号の受信レベルが設定値以上の時には光ビー
コンフラグを1(ON)にセットし、電波信号の受信レ
ベルが設定値以上の場合には電波ビーコンフラグを1
(ON)にセットする(S102)。なお、同一地点に
光ビーコン及び電波ビーコンが共に敷設されることはな
いので、光ビーコンフラグ及び電波ビーコンフラグがと
もに1となることは原理的にはない(但し、特殊な場合
には共に1となることがあり、このような場合での処理
は後述する)。セットされたフラグのデータは、復調器
20に出力される。復調器20では、フラグの値をチェ
ックして現在受信しているのが光ビーコンからの信号か
電波ビーコンからの信号かを判定する(S103)。そ
して、光ビーコンからの信号と判定した場合には、復調
器20は入力した受信信号を復調してナビゲーション部
22に出力するとともに、その復調データが光ビーコン
からのデータである旨を出力する。ナビゲーション部2
2では、上述したようにマップマッチング処理及びGP
S測位値との比較を行って現在位置を標定するが、その
際に以下のような特別の処理を行う。すなわち、光ビー
コンが設置される道路は、一般道路のなかでも主要一般
道路のみであり、従って光ビーコンからの光信号を受信
したということは、車両が現在走行している道路は主要
一般道路であることを意味するので、マッチング処理の
際に主要一般道へのマッチングウエイトを他の道路に比
較して増大させ(S104)、マップマッチング処理を
行う(S105)。このように、主要一般道のウエイト
を増大させることにより、マップマッチングの際に確実
に主要一般道上に現在位置を標定することができる。な
お、図3には、S104〜S105の処理により主要一
般道路上にマップマッチングが行われる様子が模式的に
示されており、101が一般道、102が主要一般道で
ある。
【0018】また、復調器20が受信した信号は電波ビ
ーコンからの信号と判定した場合には、受信信号を復調
するとともにその旨をナビゲーション部22に出力す
る。この場合、ナビゲーション部22では電波ビーコン
からの電波を受信したということは車両が現在高速道路
上を走行していることを意味するとしてマッチングの際
に高速道路上に現在位置を標定する(S106)。
【0019】このように、本基本例では光ビーコンと電
波ビーコンの敷設道路が異なることを利用してナビゲー
ションでのマップマッチング処理を変化させ、主要一般
道あるいは高速道路へのマップマッチングを確実に行う
ことができる。従って、例えば図11あるいは図12に
示すように、地図データ上では高速道路と一般道路が一
致している地域においても、車両がいずれの道路を走行
しているかを確実に識別することができる。
【0020】なお、本基本例において、ナビゲーション
のマップマッチング処理を変化させるのみならず、表示
装置30やスピーカ32から出力される情報を編集する
ことも考えられる。
【0021】図4にはこのような場合の処理フローチャ
ートが示されている。S201〜S203及びS206
は図2におけるS101〜S103及びS107と同様
であるが、光ビーコンからの信号を受信した場合及び電
波ビーコンからの信号を受信した場合の処理が図2と異
なっている。すなわち、光ビーコンからの信号を受信し
たと判定した場合には、一般道を走行していることにな
るので、ナビゲーション部22は、光ビーコンの復調デ
ータに含まれる全情報の内、現在位置より走行する第0
次リンクにつながる第1次リンク〜第n次リンクの内、
予め設定された半径akm内に入り、かつ、進行方向前
方の交通情報のみを抽出して表示装置30に表示する
(S204)。図5には、このS204の処理が模式的
に示されており、現在位置(図中矢印)につながる第0
次のリンクから第3次(n=3とする)までのリンク及
び半径akmの円が示されている。符号300で示され
る第3次リンクは半径内にないのでこのリンクに関する
情報は表示されず、一方、符号301で示される第3次
リンクは半径内にあるので表示装置30あるいはスピー
カ32に出力する。
【0022】また、電波ビーコンからの電波を受信した
と判定した場合には、高速道路を走行していることにな
るので、ナビゲーション部22は、電波ビーコンの復調
データに含まれる全情報の内、高速道路の進行方向前方
の情報及び次のインターチェンジ(IC)出口以降の予
め設定された一般道上の第n次リンクまでの交通情報の
みを表示装置30あるいはスピーカ32に出力する(S
205)。図6には、このS205の処理が模式的に示
されており、高速道路の進行方向に発生した事故/渋滞
が特定のマークで表示されるとともに、次のICで降り
た場合の一般道の第3次リンクまでの情報が示されてい
る。
【0023】このように、一般道と高速道の識別が可能
となることにより、光ビーコンあるいは電波ビーコンか
ら得られる全情報の内、これからの走行に必要となるで
あろう情報のみを抽出して出力することが可能となり、
運転者にとり情報の認知が容易となる効果がある。
【0024】第2基本例 図7には本基本例の構成ブロック図が示されている。上
述した第1基本例ではナビゲーションシステムに適用し
た場合を示したが、本基本例では車速制御システムに適
用した場合を示す。
【0025】図7において、復調器20までの構成は図
1と同様であるが、ナビゲーション部22の代わりに車
速制御部34が設けられている。この車速制御部34は
電子制御装置ECUにより構成され、復調器20からの
復調データ及び車速センサで検出された車速信号が入力
される。車速制御部34はこれらの信号を処理して表示
装置30あるいはスピーカ32に交通情報等を出力する
とともに、アクチュエータ36に制御信号を出力して定
速走行制御のON/OFFを決定する。なお、定速走行
制御に関しては、周知の技術が用いられ、例えば先行車
が存在しない場合には予め運転者が設定した目標車速と
なるように車速制御され、先行車が存在する場合には、
その先行車との相対速度がほぼ等しくなるように車速制
御される。従って、本基本例では、復調器20、車速制
御部34、表示装置30、スピーカ32、アクチュエー
タ36が情報処理手段を構成する。
【0026】以下、図8の処理フローチャートを用いて
基本例の動作を詳細に説明する。
【0027】図8において、S301〜S304までの
処理は上述した第1基本例と同様である。これらの処理
により、光ビーコンからの信号を受信したと判定した場
合には、復調器20はビーコン情報を復調し(S30
5)、車速制御部34に出力するとともに、光ビーコン
からの信号である旨を出力する。車速制御部34では、
復調データを入力すると、車速センサで検出した現車速
が復調データに含まれているその道路の規制車速を越え
ているか否かを判定する(S306)。この規制車速
は、一般道において定められている法定速度であり、現
車速がこの規制速度を越えている場合には表示装置30
あるいはスピーカ32に減速を促すメッセージを出力す
る(S307)。
【0028】一方、電波ビーコンからの信号を受信した
と判定した場合には、同様に復調器20で復調し(S3
08)、車速制御部34に出力するとともに、電波ビー
コンからの信号である旨を出力する。車速制御部34で
は、復調データを入力すると、その情報に基づいて高速
道路上の進行方向に渋滞や事故が発生しているか否かを
判定する(S309)。進行方向に渋滞や事故が発生し
ている場合には、復調データに含まれている現在地の座
標を例えばO、渋滞/事故位置の座標を例えばIとして
セットし(S310)、両位置の間の距離Lを算出する
(S311)。そして、距離Lから実走行距離(車速信
号から算出され、あるいは距離センサから検出される)
を減算した残りの距離dを算出する(S312)。次
に、算出された残りの距離dと所定の危険距離を大小比
較し(S313)、残りの距離dが危険距離以下である
場合には、さらに定速走行を行うクルーズコントルール
中であるか否かを判定し(S314)、定速走行中であ
る場合には定速走行制御をOFFとして(S315)、
「前方に渋滞など有り」のメッセージを表示装置30あ
るいはスピーカ32に出力する。残りの距離dが危険距
離より大きい場合には、現車速と高速道路の法定最低速
度を比較し(S320)、現車速が最低速度より小さい
場合には増速を促すメッセージを表示装置30あるいは
スピーカ32に出力する(S321)。
【0029】また、S309の処理にて前方に渋滞や事
故が発生していないと判定した場合には、現車速と法定
の最低車速を比較し(S317)、現車速が最低速度よ
り小さい場合には増速を促すメッセージを表示装置30
あるいはスピーカ32に出力する(S319)。この処
理は、次にビーコンからの信号を受信するまで繰り返す
(S319)。
【0030】このように、本基本例では、光ビーコンあ
るいは電波ビーコンからの信号により車両が一般道路か
高速道路のいずれかを走行しているかを識別し、一般道
を走行している場合にはビーコンデータに含まれる規制
速度以下になるように車速を制御し、高速道を走行して
いる場合には法定最低速度以上となるように車速を制御
するので、より円滑な走行が可能となる。
【0031】実施例 上述した第1及び第2基本例では、光ビーコンが一般道
に敷設され、電波ビーコンが高速道に敷設されており、
同一地点では重複して両ビーコンが敷設されることはな
いことを前提に処理を行っている。しかし、例えば一般
道と高速道が近接している場合に、ビーコンの設置位置
の不具合により、ある地点において光ビーコンからの光
と電波ビーコンからの電波を同時に受信してしまう場合
もあり得る。
【0032】図9にはこのような状況が示されており、
高速道の下に一般道が設けられており、一般道に光ビー
コン100aが敷設され、そのほぼ真上に電波ビーコン
200aが敷設されている。電波ビーコン200aが正
しく敷設されている場合には、電波の到達エリアは高速
道のみに限定されるが、何らかの不具合により電波ビー
コン200aの位置がずれた場合、電波の一部は下の一
般道まで到達する。下の一般道には光ビーコン100a
からの光も放射されているため、一般道の一部において
は、電波ビーコン200aからの電波と光ビーコン10
0aからの光が混在し、従ってここを通過した車両は電
波と光を共に受信することになる。このような場合、上
述した基本例では単に受信レベルを比較するのみである
ので、一般道と高速道のどちらを走行しているかは、こ
の瞬間においては識別することができなくなる(もちろ
ん、このような状況が生じる可能性は少なく、実際上は
ほとんど問題ないと考えられる)。
【0033】そこで、本実施例では、このような場合に
対応すべく、電波ビーコンからの電波及び光ビーコンか
らの光を共に受信した場合においても、自車両が一般道
と高速道のいずれかを走行しているか、すなわち、受信
した信号の内どちらが正しく、どちらが異常かを識別す
ることができる装置を提供する。
【0034】本実施例の装置構成は、第1基本例とほぼ
同様であるが、復調器20に復調したデータに車両のI
Dコードが含まれているか否か判定する機能を持たせ、
これにより受信信号の異常を検出する点が異なってい
る。従って、本実施例では、復調器20が異常検出手段
を構成している。
【0035】図10には本実施例の処理フローチャート
が示されている。まず、レベル比較器18で受信レベル
を設定値と比較し(S401)、いずれもが設定値以下
である場合には、第1基本例と同様に通常の位置標定処
理が行われ、いずれかが設定値以上である場合には、さ
らに光ビーコンからの信号単独であるか、または電波ビ
ーコンからの信号単独であるか否かを判定する(S40
2、S403)。この判定は、それぞれの信号のレベル
を設定値と比較して行われ、例えば光信号のレベルのみ
が設定値以上である場合には、光信号単独と判定され
る。判定結果はレベル比較器18から復調器20に出力
される。そして、これらの処理の結果、光及び電波とも
に受信したと判定された場合には、復調器20は光ビー
コンからの復調データに車両のIDコードが含まれてい
るか否かをチェックする(S404)。この車両ID
は、上述したように車両から光ビーコンに情報を送信
(アップリンク)する際に付加されるものであり、この
情報を受信した光ビーコンでは、所定の交通情報を光信
号として送信する際に確認のため同じIDコードを付加
して車両に送信する(ダウンリンク)。従って、自車両
の送信に応じて光ビーコンから送信された場合には、そ
の受信信号には自車両のIDが含まれることになり、逆
に、自車両の送信に応じたものでない光ビーコンからの
受信信号には、車両IDコードが含まれていないことに
なる。そこで、復調した光信号にIDコードが含まれて
いない場合には、光ビーコンからの光信号が異常で電波
ビーコンからの電波が正常であると判定でき、自車両は
高速道を走行していると識別できる(S405、S40
9)。そして、この場合には、第1基本例と同様に復調
データをナビゲーション部22に出力して表示装置30
やスピーカ32に所定の交通情報を出力する(S41
6)。一方、IDコードが含まれている場合には、電波
ビーコンからの電波が異常で光ビーコンからの光が正常
であると判定でき、自車両は一般道を走行していると識
別できる(S405、S406)。そして、この場合に
も第1基本例と同様に復調データをナビゲーション部2
2に出力して表示装置30やスピーカ32に所定の交通
情報を出力する(S407)。さらに、光ビーコンの場
合には上述したように双方向通信が可能であることを利
用すべく、次の光ビーコンデータ受信時に異常と判定さ
れた電波ビーコンの位置や番号などの情報を送信器11
から光ビーコンに送信する(S408)。このために
は、復調器20にメモリを設け、異常と判定されたビー
コンからの復調データに含まれるビーコンの識別情報を
格納しておき、次の光ビーコンへのアップリンク時にメ
モリに格納された内容を読み出して送信すればよい。こ
れにより、ビーコンを統括する管制センタ側では、車両
から送られた情報を基にどのビーコンに異常が発生して
いるかを迅速かつ的確に把握することができ、その異常
ビーコンを除去ないし修理することが可能となるととも
に、除去ないし修理が完了するまでの間は、その異常ビ
ーコンの手前に設置されている光ビーコンから異常情報
を車両に送信することも可能となる。
【0036】また、S402、S403の処理におい
て、光ビーコンからの信号単独、あるいは電波ビーコン
からの信号単独と判定された場合には、以下の処理が行
われる。すなわち、光ビーコンからの信号単独である場
合には、復調器20で復調データにIDコードが含まれ
ているか否かをチェックし、含まれている場合にはS4
06以降の処理に移行し(但し、この場合にはS408
の処理は行われない)、含まれていない場合には、その
光ビーコンが異常であると判定して異常情報をメモリに
格納し(S412)、次の光ビーコンへのアップリンク
時にその異常情報を光ビーコンに送信する(S41
3)。一方、電波ビーコンからの信号単独である場合に
は、光の場合のようにIDコードの有無で異常か否かを
判定することはできない。そこで、復調器20はナビゲ
ーション部22にアクセスして現在の走行道路の種別に
関する情報(過去のビーコンの受信信号に基づいて識別
された道路)を取得し(S414)、それが高速道か一
般道かを判定する(S415)。高速道である場合に
は、受信した電波は正常であると推定できるので復調デ
ータがナビゲーション部22に出力され(S416)、
一般道である場合には電波ビーコンが異常であると推定
できるのでその位置情報や番号をメモリに格納し(S4
17)、次の光ビーコンへのアップリンク時に送信する
(S418)。なお、このように道路種別に基づいて電
波ビーコンからの電波が異常か否かを推定する場合に、
ICの出入口を通過したか否かを併せてチェックするこ
とにより、異常の判定の精度をあげることができる。つ
まり、過去のビーコンからの情報により高速道であると
識別され、しかもICを通過していない場合には、継続
して高速道を走行していることになるので、電波を受信
した場合にはその電波は確かに正常であると判定できる
ことになる。
【0037】このように、本実施例では電波と光を共に
受信した場合には、光信号にIDコードが含まれている
か否かを検出し、含まれている場合には電波ビーコンが
異常と判定し、含まれていない場合には光ビーコンが異
常であると判定するものであり、これによりいずれかの
ビーコンの異常を確実に検出して一般道を走行している
にもかかわらず誤った高速道の情報を得ること、あるい
はその高速道を走行しているにもかかわらず一般道の情
報を出力することを防止できる。
【0038】なお、本実施例において、異常と判定され
たビーコン情報がアップリンクによりビーコン管制セン
タに通報されるので、ビーコン管制センタでは、その異
常ビーコンからの送信を停止する構成とすることも可能
である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の路車間通
信装置によれば、ビーコンからの信号を受信することに
より、車両が一般道路を走行しているか高速道路を走行
しているかを識別でき、走行道路に応じて受信情報を利
用できる。
【0040】そして本発明によれば、光ビーコンから
の光と電波ビーコンからの電波を共に受信した場合にお
いても、どちらのビーコンが異常かを判定することがで
き、正常なビーコンの情報に基づいた情報処理が可能と
なる。
【0041】また、異常と判定されたビーコンの情報を
インフラストラクチャ側に通知することで、ビーコン管
制センタなどがビーコンの異常を直ちに認識でき、その
ビーコンの機能を停止する等の対策を迅速に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1基本例の構成ブロック図であ
る。
【図2】 同基本例の処理フローチャートである。
【図3】 同基本例のマップマッチング処理説明図であ
る。
【図4】 同基本例の他の処理フローチャートである。
【図5】 同基本例の一般道の情報出力の説明図であ
る。
【図6】 同基本例の高速道の情報出力の説明図であ
る。
【図7】 基本例の構成ブロック図である。
【図8】 同基本例の処理フローチャートである。
【図9】 光ビーコンと電波ビーコンの敷設位置説明図
である。
【図10】 本発明の実施例の処理フローチャートであ
る。
【図11】 高速道と一般道の位置を示す説明図であ
る。
【図12】 図11の位置における高速道と一般道の地
図データ説明図である。
【符号の説明】
10 受光器、11 送信器、12 トランシーバ部、
14 アンテナ、16レシーバ部、18 レベル比較
器、20 復調器、22 ナビゲーション部、30 表
示装置、32 スピーカ、34 車速制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−251289(JP,A) 特開 平4−295878(JP,A) 特開 平6−324138(JP,A) 特開 平1−115000(JP,A) 特開 平3−194417(JP,A) 特開 平6−187595(JP,A) 特開 平6−96390(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/09 G01S 1/70 H04R 7/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般道路に設置された光ビーコンからの
    光を受光する受光手段と、 高速道路に設置された電波ビーコンからの電波を受信す
    る電波受信手段と、 前記受光手段の受光レベル及び前記電波受信手段での受
    信レベルを比較する比較手段と、 前記比較手段での比較結果に基づいて高速道路走行か一
    般道走行かを判定し、走行道路に種別に応じた情報処理
    を行う情報処理手段と、前記光ビーコンに車両情報を送信する送信手段と、 前記受光手段で受光した光信号に前記車両情報が含まれ
    ているか否かにより前記光ビーコンまたは電波ビーコン
    の異常を検出する異常検出手段と、 を有することを特徴とする路車間通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の路車間通信装置におい
    て、 前記送信手段は、前記異常検出手段で異常を検出した場
    合に、その異常光ビーコンまたは異常電波ビーコンの情
    報を光ビーコンに送信することを特徴とする路車間通信
    装置。
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