JP3136610U - バグフィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本体ケーシング2内に排ガス中のダストを捕集する一端部が閉塞された複数の筒状のろ布4を有すると共に、パルス弁9を備えたパルス配管8から各ろ布4の開口部へ向って圧縮空気を定期的に噴射し、各ろ布4の外周面に付着したダストを払い落とすようにした酸性ガス除去薬剤を投入しないバグフィルタ1に於いて、前記パルス配管8のバグフィルタ1の本体ケーシング2から外方へ突出する部分に、一次側が大気中へ開放された逆止弁6又は自動開閉弁6′を分岐状に接続し、ダスト払い落とし機構5のパルス弁9が閉じているときに、逆止弁6又は自動開閉弁6′から大気をパルス配管8内へ流入させる。
【選択図】 図1
Description
又、排ガス処理設備に於いては、通常、バグフィルタの入口側ダクトに消石灰等の酸性ガス除去薬剤を投入し、排ガス中の酸性ガス(HClやSOx等)を除去することが行われているが、バグフィルタの入口側ダクトに酸性ガス除去薬剤を投入しないケースもある。
(a)灰溶融炉を備えたごみ焼却炉又はガス化溶融炉に於いて、排ガスの排出経路にバグフィルタを2段に設置し、1段目のバグフィルタの入口側ダクトには、酸性ガス除去薬剤を吹き込まずにダイオキシン類を除去するための活性炭を吹き込み、1段目のバグフィルタで捕集された煤塵及び活性炭を溶融炉で溶融し、又、2段目のバグフィルタには、消石灰等の酸性ガス除去薬剤を吹き込む。
(b)バグフィルタの後段に湿式ガス洗浄装置を設置し、当該湿式ガス洗浄装置により排ガス中の酸性ガスを除去し、バグフィルタの入口側ダクトには、酸性ガス除去薬剤を吹き込まない。
(c)灰溶融炉から排出された排ガスを、酸性ガスを除去するごみ焼却炉の排ガス処理装置の一次側に挿入して排ガス中の酸性ガスを除去し、灰溶融炉のバグフィルタの入口側ダクトには、酸性ガス除去薬剤を吹き込まない。
(d)ごみ焼却炉等から排出された排ガス中の酸性ガス濃度が排出ガス規制値よりも低いときには、バグフィルタの入口側ダクトに酸性ガス除去薬剤を吹き込まない。
尚、図2に示すパルス式バグフィルタ装置と同じ部位・部材には、同一の参照番号を使用している。
又、本考案の請求項1に記載のバグフィルタは、パルス配管に逆止弁又は自動開閉弁を分岐状に接続するだけで、パルス配管及びパルス弁の腐食を防止することができるため、排ガスパージ用配管により噴射管内に空気を吹き込むようにした従来のパルス式バグフィルタ装置に比較してイニシャルコストとランニングコストの低減を図ることができる。
特に、パルス配管に逆止弁を分岐状に接続した場合、パルス弁が閉じているときには、バグフィルタ内の負圧により逆止弁が自動的に開いて大気をパルス配管内へ流入させ、又、パルス弁が開いているときには、パルス配管内の圧縮空気により逆止弁が閉じて圧縮空気の漏洩を防止するため、自動開閉弁のように自動制御する必要がないので、構造が極めて簡単になってイニシャルコストをより一層低減することができる。
更に、本考案の請求項1に記載のバグフィルタは、パルス配管に逆止弁又は自動開閉弁を分岐状に接続するだけで、パルス配管及びパルス弁の腐食を防止することができるため、既存のバグフィルタに於いても、簡単且つ容易に本考案を適用することができる。
又、本考案の請求項2に記載のバグフィルタは、パルス配管に空気吸込み穴を形成するだけで、パルス配管及びパルス弁の腐食を防止することができるため、既存のバグフィルタに於いても、簡単且つ容易に本考案を適用することができる。
又、本考案の請求項3に記載のバグフィルタは、パルス配管内へバクフィルタを通過した高温の清浄ガスを流入させているため、パルス配管の温度低下防止とバグフィルタ内の温度低下防止を図れることになり、パルス配管等の低温腐食を確実且つ良好に防止することができると共に、塩化カルシウム等の潮解現象によるろ布の目詰まりや結露等によるろ布の損傷を防止することができる。
図1は本考案の実施の形態に係るバグフィルタ1を示し、当該バグフィルタ1は、一般廃棄物や産業廃棄物等を焼却処理するごみ焼却炉、焼却灰や飛灰を溶融処理する灰溶融炉、一般廃棄物等をガス化処理するガス化溶融炉等の排ガスの排出経路に設置されており、各炉から排出された排ガス中のダストをろ布4により捕集し、ろ布4に付着したダストをパルス配管8及びパルス弁9等から成るダスト払い落とし機構5からの圧縮空気により定期的に払い落とすと共に、ダスト払い落とし機構5のパルス配管8及びパルス弁9の排ガス中の酸性ガスの結露による腐食を防止できるようにしたものである。
このバグフィルタ1の排ガス出口2aには、ガスダクト11等を介して誘引通風機(図示省略)等が接続されている。そのため、バグフィルタ1の本体ケーシング2内の圧力は、通ガス中に於いては誘引通風機により負圧に保持されている。
又、各パルス配管8のインジェクターパイプ8aは、一端部がパルスヘッダ7に接続されていると共に、他端部が本体ケーシング2の側壁部を貫通して本体ケーシング2内の出口側領域S2に位置しており、パルスヘッダ7からの圧縮空気を本体ケーシング2内へ導くものである。
更に、各パルス配管8のブローパイプ8bは、本体ケーシング2の出口側領域S2に水平姿勢で設置されており、その基端部側がインジェクターパイプ8aに接続されていると共に、各ろ布4の開口部に対向するパルス穴8b′を有している。
従って、パルスヘッダ7からの圧縮空気は、パルス弁9により噴射間隔を調整され、インジェクターパイプ8aを通ってブローパイプ8bのパルス穴8b′から各ろ布4の開口部へ向って噴射される。
即ち、逆止弁6又は自動開閉弁6′は、一次側が大気中へ開放された状態で各パルス配管8の本体ケーシング2から外方へ突出する部分(インジェクターパイプ8a)に、分岐配管10を介して接続されており、一次側が大気中へ開放された状態となっている。
尚、逆止弁6は、大気がインジェクターパイプ8a内へ流入できるように分岐配管10の端部に接続されており、当該逆止弁6には、インライン型の逆止弁6等が使用されている。
又、自動開閉弁6′は、流体の出口側となる二次側が分岐配管10に接続されており、当該自動開閉弁6′には、電磁弁等が使用されている。
前記バグフィルタ1にあっては、ごみ焼却炉等から排出されて減温塔(図示省略)等により所定の温度にまで減温された排ガスは、排ガス入口から本体ケーシング2の入口側領域S1に導入され、入口側領域S1に配設した各ろ布4を通過して各ろ布4によってダストが捕集された後、高温の清浄ガスとなって仕切板3の貫通孔から出口側領域S2を通って排ガス出口2aから排出される。
即ち、インジェクターパイプ8aに介設したパルス弁9が一定時間毎に瞬間的に開くことによって、パルスヘッダ7から圧縮空気がインジェクターパイプ8aを通ってブローパイプ8b内に流入し、ブローパイプ8bのパルス穴8b′から各ろ布4の開口へ向って噴射され、これによりろ布4の外周面に付着したダストが払い落とされる。
又、パルス弁9が開いているときには、パルスヘッダ7からの圧縮空気がインジェクターパイプ8aを通ってブローパイプ8bに流入し、当該ブローパイプ8bのパルス穴8b′から各ろ布4の開口部へ向って噴射され、各ろ布4の外周面に付着したダストを払い落とす。このとき、分岐配管10に逆止弁6を接続しているため、圧縮空気が分岐配管10から外部へ漏れると云うことがない。
又、パルス弁9が開いているときには、自動開閉弁6′を閉じ、パルスヘッダ7からの圧縮空気が分岐配管10から外部へ漏れないようにする。
又、このバグフィルタ1は、パルス配管8のインジェクターパイプ8aに逆止弁6又は自動開閉弁6′を分岐状に接続し、パルス弁9が閉じているときには、逆止弁6又は自動開閉弁6′からパルス配管8内へ大気を流入させる構成としているため、比較的簡単な構成でもって排ガス中の酸性ガスの結露によるインジェクターパイプ8a及びパルス弁9の腐食を防止することができ、冒頭で述べた従来のパルス式バグフィルタ装置に比較してイニシャルコストとランニングコストの低減を図ることができる。
即ち、パルス配管8内に高温の清浄ガスの一部を流入させる方法としては、例えば、下記の(1)〜(3)の方法がある。
(1)誘引通風機(図示省略)の出口側ダクト(図示省略)に清浄ガス循環用配管(図示省略)の一端部を分岐状に接続すると共に、清浄ガス循環用配管の他端部をパルス配管8のインジェクターパイプ8aに接続した逆止弁6又は自動開閉弁6′の一次側に接続し、バグフィルタ1及び酸性ガスを除去する機器を通過して誘引通風機の出口側ダクトに至った排ガス(高温の清浄ガス)の一部を清浄ガス循環用配管によりパルス配管8内へ流入させる。
(2)新たにファン(図示省略)を設置し、当該ファンにより酸性ガスを除去する2段目のバグフィルタや湿式ガス洗浄装置の後段の再加熱器の出口側ダクト内の排ガス(高温の清浄ガス)の一部を吸引してパルス配管8内へ流入させる。
(3)2段設置したバグフィルタを加温するために設けた温風循環ファン(図示省略)の出口側配管を分岐させ、バグフィルタ1の通ガス中に於いては酸性ガスを除去する2段目のバグフィルタ出口の排ガス(高温の清浄ガス)の一部を温風循環ファンで吸引してパルス配管8内へ流入させる。
Claims (3)
- 本体ケーシング内に排ガス中のダストを捕集する一端部が閉塞された複数の筒状のろ布を有すると共に、パルス弁を備えたパルス配管から各ろ布の開口部へ向って圧縮空気を定期的に噴射し、各ろ布の外周面に付着したダストを払い落とすようにした酸性ガス除去薬剤を投入しないバグフィルタに於いて、前記パルス配管のバグフィルタの本体ケーシングから外方へ突出する部分に、一次側が大気中へ開放された逆止弁又は自動開閉弁を分岐状に接続し、パルス配管のパルス弁が閉じているときに、逆止弁又は自動開閉弁から大気をパルス配管内へ流入させる構成としたことを特徴とするバグフィルタ。
- 本体ケーシング内に排ガス中のダストを捕集する一端部が閉塞された複数の筒状のろ布を有すると共に、パルス弁を備えたパルス配管から各ろ布の開口部へ向って圧縮空気を定期的に噴射し、各ろ布の外周面に付着したダストを払い落とすようにした酸性ガス除去薬剤を投入しないバグフィルタに於いて、前記パルス配管のバグフィルタの本体ケーシングから外方へ突出する部分に空気吸込み穴を形成し、パルス配管のパルス弁が閉じているときに、前記空気吸込み穴からバグフィルタ内の負圧を利用して大気をパルス配管内へ流入させる構成としたことを特徴とするバグフィルタ。
- 本体ケーシング内に排ガス中のダストを捕集する一端部が閉塞された複数の筒状のろ布を有すると共に、パルス弁を備えたパルス配管から各ろ布の開口部へ向って圧縮空気を定期的に噴射し、各ろ布の外周面に付着したダストを払い落とすようにした酸性ガス除去薬剤を投入しないバグフィルタに於いて、前記パルス配管のバグフィルタの本体ケーシングから外方へ突出する部分に、逆止弁又は自動開閉弁の二次側を分岐状に接続し、当該逆止弁又は自動開閉弁の一次側に、バグフィルタを通過した高温の清浄ガスの一部を供給する清浄ガス循環用配管を接続し、パルス配管のパルス弁が閉じているときに、清浄ガス循環用配管から高温の清浄ガスを逆止弁又は自動開閉弁を通してパルス配管内へ流入させる構成としたことを特徴とするバグフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007006446U JP3136610U (ja) | 2007-08-21 | 2007-08-21 | バグフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007006446U JP3136610U (ja) | 2007-08-21 | 2007-08-21 | バグフィルタ |
Publications (1)
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JP3136610U true JP3136610U (ja) | 2007-11-01 |
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Family Applications (1)
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JP2007006446U Expired - Lifetime JP3136610U (ja) | 2007-08-21 | 2007-08-21 | バグフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3136610U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101899113B1 (ko) | 2015-03-30 | 2018-09-17 | 니혼 스핀들 세이조 가부시키가이샤 | 여과포를 이용한 배기가스 처리장치 |
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2007
- 2007-08-21 JP JP2007006446U patent/JP3136610U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
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KR101899113B1 (ko) | 2015-03-30 | 2018-09-17 | 니혼 스핀들 세이조 가부시키가이샤 | 여과포를 이용한 배기가스 처리장치 |
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