JP4026016B2 - 排ガススケール捕捉装置 - Google Patents

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本発明は、灰溶融炉から排出される排ガスを無害化処理して大気側に排出する過程において、排ガスに含有される物質によるスケールを捕捉し、当該スケールの排ガス管等への付着量を低減することができる排ガススケール捕捉装置に関する。
都市ごみ等の一般廃棄物や産業廃棄物は、これまで埋立処理されていたものでも、埋立地の枯渇や環境破壊等の問題から、次第に焼却処理されるようになってきている。しかし、焼却処理を行っても、例えばストーカ炉や流動床炉等の焼却炉の炉底から排出される主灰(焼却灰)や、当該焼却炉の排ガス等からフィルタ等で捕集される飛灰(これらの主灰および飛灰を焼却残渣(溶融対象物)と定義する)に、重金属類やダイオキシン類等の含有率が高いため、これらをそのまま埋立処理するには問題がある。
このため、近年、焼却残渣を灰溶融炉に投入し、高温雰囲気下において溶融処理することにより、ダイオキシン類等の有害物質の無害化を図るとともに、焼却残渣の減容化を図ることが行われている。
このような灰溶融設備としては、例えば図6に示すような灰溶融設備1が知られている。この灰溶融設備1は、灰溶融炉2の下流側に各種の排ガス処理装置としての二次燃焼炉31、排ガス冷却装置32、空気予熱器33、バグフィルター(ろ過集塵機)34、排風機(図示せず)、煙突(図示せず)及びこれらを連結する排ガス管41、42、43、44を備えた構成になっている。
このように構成された灰溶融設備1においては、灰溶融炉2から排出した排ガスを二次燃焼炉31で加熱した後、排ガス冷却装置32において水の蒸発潜熱を利用して急冷し、この急冷後も未だ高温状態にある排ガスの熱を空気予熱器33で利用して例えば灰溶融炉2における加熱用燃料の燃焼に用いる空気を加熱し、空気予熱器33で冷却された後の排ガスをバグフィルター34に通すことによって、排ガスに含有する塵埃を捕集して取り除いた後、煙突から大気に放出することになる。
なお、排ガス冷却装置32は、中和剤入りの水溶液を供給することにより、例えば酸性化した排ガスを中和すると共に、二次燃焼炉31で高温となった排ガスを水の蒸発潜熱で直接冷却することにより急冷するようになっている。そして、水溶液は、タンク32aからポンプ32bを介してノズル32cに供給され、当該ノズル32cから排ガス冷却装置32内に散布されるようになっている。
また、バグフィルター34のフィルタ膜を保護する等のため、排ガス管44を介してバグフィルター34内に消石灰を供給するようになっている。
ところが、上記灰溶融設備1においては、排ガス冷却装置32の下流側においても、排ガスに含有されるスケールが排ガス管43、44や空気予熱器33内に付着し、その厚さを徐々に増すことから、排ガス管43、44や空気予熱器33等の流路抵抗が増大すると共に、空気予熱器33における熱交換効率が低下するという問題がある。
このため、スケールがある程度の厚さに達した時点で、このスケールを排除すべく清掃作業を行うことになるが、この際には灰溶融炉2における溶融作業を停止した上で、清掃を行わなければならない。従って、灰溶融炉2の稼働率が低下するという問題がある。しかも、清掃作業のための人件費や、灰溶融炉2を立ち上げるための燃料費等が嵩むことにもなるので、灰溶融処理のためのコストが上昇するという問題もあった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、灰溶融炉の稼働率の向上及び灰溶融コストの低減を図ることのできる排ガススケール捕捉装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の排ガススケール捕捉装置は、灰溶融炉から排出される排ガスに含有される物質によるスケールを捕捉する排ガススケール捕捉装置であって、上記排ガスを大気側に導く排ガス管内を上流側と下流側とに仕切るように設置され、上記排ガスの通過を許容すべく横方向に互いに間隔をおいて設けられた複数の棒状部材を有する格子状スクリーンと、上記排ガス管内における上記格子状スクリーンの下流側に配置された回転軸を有し、この回転軸の外周面から突出し当該回転軸の回転に伴って上記各棒状部材間の各通風空間に入出する回転羽根を有するスケール掻取手段と、上記排ガス管内から少なくとも上記格子状スクリーンの下方に膨出すべく形成されたスケール収容室とを備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明の排ガススケール捕捉装置は、請求項1に記載の発明において、上記各回転羽根は、上記回転軸の周方向に位置をずらして設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明の排ガススケール捕捉装置は、請求項1又は2に記載の発明において、上記格子状スクリーンと上記スケール掻取手段とは、単位組立体として一体的に構成されていると共に、上記排ガス管に対して脱着自在に構成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明の排ガススケール捕捉装置は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、上記スケール収容室の下端部に対応する位置には、上記排ガスが上記排ガス管内を連続的に流れている状態において、上記スケール収容室内のスケールを当該スケール収容室外に排出するバルブが設けられていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明の排ガススケール捕捉装置は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、上記格子状スクリーン、上記スケール掻取手段及び上記スケール収容室は、上記排ガスを水の蒸発潜熱で直接冷却する排ガス冷却装置の下流側に位置する上記排ガス管における上記排ガス冷却装置の近傍に設置されるようになっていることを特徴としている。
以上説明したように、上記請求項1〜5に記載の排ガススケール捕捉装置によれば、排ガスを大気側に導く排ガス管内を上流側と下流側とに仕切るように設置され、排ガスの通過を許容すべく横方向に互いに間隔をおいて設けられた複数の棒状部材を有する格子状スクリーンを備えているので、各棒状部材間の通風空間を通過する際に、排ガスの流れが乱れると共に流速が増加することになり、排ガス中に含有されるスケールが当該複数の棒状部材に付着しやすい状況になる。このため、格子状スクリーンによって排ガス中のスケールを効率よく捕捉することができるので、スケールが排ガス管の内面や当該排ガス管で連結された各種の排ガス処理装置内に堆積するのを極力防止することができる。
また、格子状スクリーンの下流側に設置された回転軸を有し、この回転軸の外周面から突出し当該回転軸の回転に伴って各棒状部材間の通風空間に入出する回転羽根を有するスケール掻取手段を備えているので、各通風空間を閉塞するように堆積するスケールを回転羽根で掻き取ることができる。即ち、格子状スクリーンが目詰まりを起こすのを防止することができる。
更に、排ガス管内から少なくとも格子状スクリーンの下方に膨出すべく形成されたスケール収容室を備えているので、回転羽根で掻き取ったスケールをスケール収容室に落下させることができる。この場合、互いに密接して固まった状態のスケールを掻き取ることになるので、粒子径及び密度の大きなスケールが落下することになる。このため、回転羽根で掻き取ったスケールを格子状スクリーンの下流側に流出させることなく、スケール収容室内に確実に落下させることができる。
以上より、排ガス管の内面等にスケールが付着するのを極力防止することができるので、当該排ガス管の内面等に付着するスケールを除去するための清掃の回数を低減することができる。従って、灰溶融炉の稼働率の向上及び灰溶融コストの低減を図ることができる。
請求項2に記載の排ガススケール捕捉装置によれば、スケール掻取手段における各回転羽根が回転軸の周方向に位置をずらして設けられているので、回転羽根によって閉塞されることのない通風空間を常に存在させることができる。従って、排ガスを、格子状スクリーンを介して下流側に円滑に流すことができる。
請求項3に記載の排ガススケール捕捉装置によれば、格子状スクリーンとスケール掻取手段とが単位組立体として一体的に構成されていると共に、排ガス管に対して脱着自在に構成されているので、例えば格子状スクリーンやスケール掻取手段が清掃を要する段階までスケールが付着した場合には、排ガス管から簡単に取り外して清掃することができる。
また、各棒状部材の間隔が狭い格子状スクリーンや同間隔が広い格子状スクリーンに交換したり、形状の異なる回転羽根(例えば回転軸の外周面から放射方向に延在する回転羽根や、放射方向に対して回転方向の前方又は後方に傾いた回転羽根等)を有するスケール掻取手段6に交換したりすることなどが容易にできる。即ち、排ガスの性状に合わせて、スケールを効率よく回収することができる単位組立体に簡単に交換することができる。
請求項4に記載の排ガススケール捕捉装置によれば、スケール収容室の下端部に対応する位置に、排ガス管内を排ガスが連続的に流れている状態において、スケール収容室内のスケールを当該スケール収容室外に排出するバルブが設けられているので、灰溶融炉の運転を停止させることなく、スケール収容室内に溜まったスケールを取り出すことができる。
請求項5に記載の排ガススケール捕捉装置によれば、格子状スクリーン、スケール掻取手段及びスケール収容室が排ガスを水の蒸発潜熱で直接冷却する排ガス冷却装置の下流側に位置する排ガス管における排ガス冷却装置の近傍に設置されるようになっているので、排ガス冷却装置において気化しきれずに残った水滴を格子状スクリーンに効率よく付着させることができると共に、この水滴の付着した格子状スクリーンに例えば固形状のスケールを効率よく付着させることができる。即ち、排ガスに含有される物質に起因するスケールを効率よく捕捉することができると共に、水分によってスケールが排ガス管の内面等に強固に付着した状態になるのを防止することができる。
以下、この発明の一実施の形態としての排ガススケール捕捉装置について、図面を参照しながら説明する。ただし、従来例で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
この実施の形態で示す排ガススケール捕捉装置9は、図1〜図4に示すように、灰溶融炉2から排出される排ガスに含有される物質によるスケールを捕捉するように構成されたものであり、格子状スクリーン5と、スケール掻取手段6と、スケール収容室7aとを備えている。
格子状スクリーン5、スケール掻取手段6及びスケール収容室7aは、図1に示すように、排ガスを大気側に導く排ガス管41、42、43、44のうち排ガス冷却装置32の下流側の排ガス管43における排ガス冷却装置32の近傍の管部45に設置されている。
管部45は、排ガス管43における当該管部45以外の部分に比較して、排ガスが通過する断面積が特に大きく形成され、当該排ガスの流速の低減が図られている。また、この管部45は、排ガス管43における鉛直方向に延在する部分によって構成されている。
格子状スクリーン5は、図2〜図4に示すように、排ガス管43の管部45内を上流側と下流側とに仕切るように設置されるようになっており、四角形状の枠51と、排ガスの通過を許容すべく横方向に互いに間隔をおいて配置された複数の棒状部材52とによって一体的に形成されている。
枠51及び棒状部材52は、板面が排ガスの流れに平行となる方向に向けられたステンレス鋼製のフラットバーによって形成されたものである。また、各棒状部材52は、その板面を一定の間隔をおいて平行に対向させた状態で、その両端部が平行に対向する一対の枠51に溶接されている。また、各棒状部材52の間(即ち、隣り合う棒状部材52の間)が通風空間5aとなっている。
また、隣り合う棒状部材52の板面間の寸法は、10〜50mmに設定することが好ましい。即ち、粒径の小さなスケールが相対的に多く含まれている排ガスの場合には、板面間の寸法の小さなものを用い、粒径の大きなスケールが相対的に多く含まれている排ガスの場合には、板面間の寸法の大きなものを用いることにより、スケールを効率的に回収することが可能になっている。
スケール掻取手段6は、図1〜図4に示すように、管部45内における格子状スクリーン5の下流側(この実施の形態では上方)に配置された回転軸61と、この回転軸61の円筒面状の外周面から突出し当該回転軸61の回転に伴って各通風空間5aに入出する回転羽根62とを備えた構成になっている。
回転軸61及び回転羽根62もステンレス鋼によって形成されている。また、回転軸61は、図2〜図4に示すように、各棒状部材52の長手方向の中央に対応する位置を各棒状部材52に直交する方向に延在すべく設けられ、その両側の端部が軸受63a、63bによって回転自在に支持されている。
各軸受63a、63bは、蓋板64a、64bのそれぞれにブラケット65a、65bを介して固定されている。また、各蓋板64a、64bは、棒状部材52と平行に位置する各枠51にネジや溶接等で連結されている。また、回転軸61の一方の端部は、一方の蓋板64aにブラケット66aを介して設けられたモータ66bの出力軸に連結されている。即ち、回転軸61は、モータ66bによって回転駆動されるようになっている。このように、格子状スクリーン5、スケール掻取手段6及びモータbは、単位組立体として一体的に構成されている。
また、各回転羽根62は、断面が長方形状に形成された長尺の棒状の部材によって形成されており、その断面の短軸方向の寸法(即ち、厚さ)が各棒状部材52の板面間の寸法より若干小さく形成されている。そして、この回転羽根62は、その断面の長軸方向を回転軸61の外周面の周方向に向けた状態で、当該外周面から放射方向に直線状に延在すべく回転軸61に固定されている。
更に、回転羽根62は、周方向に位置をずらして回転軸61に固定されている。特に、ここで示す回転羽根62は、回転軸61の外周面に螺旋状に位置をずらして設けられている。
また、管部45は、四角筒状に形成されたものであり、図4に示すように、平行に対向する一対の壁部45a、45bの内面には、レール45c、45dがそれぞれネジや溶接等により固定されている。各レール45c、45dは、格子状スクリーン5を下方から水平に支持するように、各壁部45a、45bに設けられている。
更に、管部45には、図2に示すように、平行に対向する他の一対の壁部45e、45fに、開口部45g、45hがそれぞれ形成されている。そして、一方の開口部45gは、レール45c、45d上に格子状スクリーン5をスライドさせることによって、当該格子状スクリーン5、他方の蓋板64b及びスケール掻取手段6を管部45内に挿入することが可能な大きさに開口し、かつ一方の蓋板64aの周縁より小さな大きさに開口すべく形成されている。
また、他方の開口部45hは、格子状スクリーン5をレール45c、45d上をスライドさせて管部45内に挿入した状態において、他方の軸受63b、他方のブラケット65b及び軸受カバー63cが他方の壁部45f外へ突出可能な大きさに開口し、他方の蓋板64bの周縁より小さな大きさに開口すべく形成されている。
そして、一方の開口部45gは、一方の壁部45eと一方の蓋板64aとを図示しないパッキンを介してネジで連結することにより閉塞されるようになっている。同様にして、他方の開口部45hも、他方の壁部45fと他方の蓋板64bとを図示しないパッキンを介してネジで連結することにより閉塞されるようになっている。また、各蓋板64a、64bには、回転軸61を挿入する挿入孔がそれぞれ形成されており、各挿入孔における各蓋板64a、64bと回転軸61の間の隙間は、ダストシール67によって閉塞された状態になっている。
以上のように、格子状スクリーン5、スケール掻取手段6及びモータ66bを一体的に構成した単位組立体は、排ガス管43に対して脱着自在に構成されている。
一方、スケール収容室7aは、図1に示すように、排ガス管43における管部45内から格子状スクリーン5の下方に膨出すべく形成されており、管部45の下方に設置されたスケール収納容器7内に形成されている。
スケール収納容器7は、管部45と同様の四角形の断面形状をした角筒部71を有している。また、スケール収納容器7の底部(スケール収容室7aの底部)には、当該底部に溜まったスケールを外部に排出するスケール排出手段としてのスクリュウコンベヤ72が設けられている。
そして、スケール収納容器7の下端部(スケール収容室7aの下端部)には、排ガスが排ガス管43内を排ガス冷却装置32から空気予熱器33に連続的に流れている状態において、スケール収容室7a内のスケールを当該スケール収容室7a外に排出するロータリバルブ(バルブ)73が設けられている。このバルブとしては、例えば2段ダンパやその他のバルブによって構成してもよい。
上記のように構成された排ガススケール捕捉装置9においては、排ガスを大気側に導く排ガス管43の管部45内を上流側と下流側とに仕切るように設置され、排ガスの通過を許容すべく横方向に互いに間隔をおいて設けられた複数の棒状部材52を有する格子状スクリーン5を備えているので、各棒状部材52間の通風空間5aを通過する際に、排ガスの流れが乱れると共に流速が増加することになり、排ガス中に含有されるスケールが当該複数の棒状部材52に付着しやすい状況になる。このため、排ガスに含有される物質に起因するスケールが複数の棒状部材52に効率よく付着してその厚さを増すことになる。
この場合、格子状スクリーン5が排ガス冷却装置32の近傍に設置しているので、排ガス冷却装置32において気化しきれずに残った水滴を格子状スクリーン5に効率よく付着させることができると共に、この水滴の付着によって、格子状スクリーン5に例えば固形状のスケールを効率よく付着させることができる。
このように、格子状スクリーン5によって排ガス中のスケールを積極的に捕捉することができるので、スケールが下流側の排ガス管43、44の内面や空気予熱器33内等に堆積するのを極力防止することができると共に、水分によってスケールが排ガス管43内等に強固に付着するのも防止することができる。
また、格子状スクリーン5の下流側に設置された回転軸61と、この回転軸61の外周面から突出し当該回転軸61の回転に伴って各棒状部材52間の通風空間5aに入出する回転羽根62とを有するスケール掻取手段6を備えているので、各通風空間5aを閉塞するように堆積するスケールを回転羽根62で常に掻き取ることができる。即ち、格子状スクリーン5が目詰まりを起こすのを防止することができる。なお、回転軸61は、正転又は逆転のいずれかの方向に連続的に回転させても断続的に回転させてもよく、また正転、逆転を交互に繰り返すように回転させてもよい。
更に、排ガス管43の管部45内から格子状スクリーン5の下方に膨出すべく形成されたスケール収容室7aを備えているので、回転羽根62で掻き取ったスケールをスケール収容室7aに落下させることができる。この場合、互いに密接して固まった状態のスケールを掻き取ることになるので、粒子径及び密度の大きなスケールが落下することになる。このため、回転羽根62で掻き取ったスケールを格子状スクリーン5の下流側に流出させることなく、スケール収容室7a内に確実に落下させることができる。しかも、管部45の断面積を大きく形成し、格子状スクリーン5の周囲の排ガスの流速を低下させているので、掻き取ったスケールをより確実にスケール収容室7a内に落下させることができる。
以上より、排ガス管43、44の内面や空気予熱器33内等にスケールが付着するのを極力防止することができるので、当該排ガス管43の内面等に付着するスケールを除去するための清掃の回数を低減することができる。従って、灰溶融炉2の稼働率の向上及び灰溶融コストの低減を図ることができる。
また、回転羽根62が回転軸61の周方向に位置をずらして設けられているので、回転羽根62によって同時に閉塞される通風空間5aの数を低減することができる。従って、排ガスを、格子状スクリーン5を介して下流側に円滑に流すことができる。
更に、格子状スクリーン5、スケール掻取手段6及びモータ66b等が単位組立体として一体的に構成されていると共に、排ガス管43に対して脱着自在に構成されているので、例えば格子状スクリーン5やスケール掻取手段6が清掃を要する段階までスケールが付着した場合には、管部45から簡単に取り外して清掃することができる。
しかも、他の間隔に設置された棒状部材52を有する格子状スクリーン5に交換したり、形状の異なる回転羽根62(放射方向に対して回転方向の前方又は後方に傾いた回転羽根62等)を有するスケール掻取手段6に交換したりすることなどが容易にできるので、排ガスの性状に合わせて、スケールを効率よく回収することが可能な単位組立体に簡単に交換することができる。
また、スケール収納容器7の下端部に、排ガス管43内を排ガスが連続的に流れている状態において、スケール収容室7a内のスケールを当該スケール収容室7a外に排出することが可能なロータリバルブ73が設けられているので、灰溶融炉2の運転を停止させることなく、スケール収容室7a内に溜まったスケールを取り出すことができる。従って、この点からも、灰溶融炉2の稼働率の向上及び灰溶融コストの低減を図ることができる。
なお、上記実施の形態においては、排ガススケール捕捉装置9を排ガス冷却装置32の近傍の鉛直方向に延在する管部45に設けた例を示したが、この排ガススケール捕捉装置9は、図5に示すように、排ガス冷却装置32と空気予熱器33とをつなぐ排ガス管43における空気予熱器33の近傍であって水平方向に延在する管部46に設置したり、空気予熱器33とバグフィルター34とをつなぐ排ガス管44における空気予熱器33の近傍であって鉛直方向に延在する管部47に設置してもよい。
そして、水平に延在する管部46に排ガススケール捕捉装置9を設置する場合には、格子状スクリーン5を水平方向に対して45度方向に傾けて設置することにより、管部46内を上流側と下流側とに仕切り、スケール掻取手段6を格子状スクリーン5の下流側に設け、スケール収容室7aを少なくとも格子状スクリーン5の下方に位置するように設けることになる。
このように管部46に排ガススケール捕捉装置9を設けた場合には、空気予熱器33内に流入する直前でスケールを除去することができるので、空気予熱器33内に堆積するスケールの低減を図ることができ、熱交換効率の低下を防止する上で効果がある。
なお、管部46及びこの位置の排ガススケール捕捉装置9は、管部45及びこの位置の排ガススケール捕捉装置9を設けた上で設置することが好ましいが、管部45及びこの位置の排ガススケール捕捉装置9を設けずに設置してもよい。
また、管部47に排ガススケール捕捉装置9を設けた場合には、バグフィルター34の流入口に連結された排ガス管44において、スケールを除去することができるので、バグフィルター34においてスケールを捕捉する負荷の低減を図ることができる。また、排ガススケール捕捉装置9は、排ガス管44における消石灰を供給する部分の上流側に設置することが好ましい。
なお、管部47及びこの位置の排ガススケール捕捉装置9は、管部45及びこの位置の排ガススケール捕捉装置9と、管部46及びこの位置の排ガススケール捕捉装置9との少なくとも一方を設けた上で設置することが好ましい。
一方、上記実施の形態においては、回転羽根62として断面が長方形状に形成された長尺の棒状の部材によって形成したものを示したが、この回転羽根62は、断面が円形状や、楕円形状や、三角形等の多角形状や、その他の形状に形成された長尺の棒状の部材で構成してもよい。また、回転羽根62は、回転軸61の外周面から放射状に延在することなく、例えば回転軸61の外周面から回転方向の前方又は方向に傾いていたり、湾曲していたりしてもよい。
この発明の一実施の形態としての排ガススケール捕捉装置を備えた灰溶融設 備を示す概念図である。 同排ガススケール捕捉装置の断面図である。 同排ガススケール捕捉装置を示す図であって、図2のIII矢視図である。 同排ガススケール捕捉装置を示す図であって、図2のIV−IV断面図である。 同排ガススケール捕捉装置を異なる位置に設置した例を示す灰溶融設備の概 念図である。 従来例としての灰溶融設備を示す概念図である。
符号の説明
1 灰溶融設備
2 灰溶融炉
5 格子状スクリーン
5a 通風空間
6 スケール掻取手段
7a スケール収容室
9 排ガススケール捕捉装置
32 排ガス冷却装置
43 排ガス管
45 管部
52 棒状部材
61 回転軸
62 回転羽根
73 ロータリバルブ(バルブ)

Claims (5)

  1. 灰溶融炉から排出される排ガスに含有される物質によるスケールを捕捉する排ガススケール捕捉装置であって、
    上記排ガスを大気側に導く排ガス管内を上流側と下流側とに仕切るように設置され、上記排ガスの通過を許容すべく横方向に互いに間隔をおいて設けられた複数の棒状部材を有する格子状スクリーンと、
    上記排ガス管内における上記格子状スクリーンの下流側に配置された回転軸を有し、この回転軸の外周面から突出し当該回転軸の回転に伴って上記各棒状部材間の各通風空間に入出する回転羽根を有するスケール掻取手段と、
    上記排ガス管内から少なくとも上記格子状スクリーンの下方に膨出すべく形成されたスケール収容室とを備えたことを特徴とする排ガススケール捕捉装置。
  2. 上記各回転羽根は、上記回転軸の周方向に位置をずらして設けられていることを特徴とする請求項1に記載の排ガススケール捕捉装置。
  3. 上記格子状スクリーンと上記スケール掻取手段とは、単位組立体として一体的に構成されていると共に、上記排ガス管に対して脱着自在に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排ガススケール捕捉装置。
  4. 上記スケール収容室の下端部に対応する位置には、上記排ガスが上記排ガス管内を連続的に流れている状態において、上記スケール収容室内のスケールを当該スケール収容室外に排出するバルブが設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の排ガススケール捕捉装置。
  5. 上記格子状スクリーン、上記スケール掻取手段及び上記スケール収容室は、上記排ガスを水の蒸発潜熱で直接冷却する排ガス冷却装置の下流側に位置する上記排ガス管における上記排ガス冷却装置の近傍に設置されるようになっていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の排ガススケール捕捉装置。
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