JP3136601U - 起き上がり歩行玩具 - Google Patents

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Abstract

【課題】起き上がり動作を、体を屈伸させながら行い、自然な動作で起き上がるようにし、人間の起き上がり動作により近い動作を実現し得るようにした起き上がり歩行玩具を提供したい。
【解決手段】胴部1と、胴部に軸支された左右の脚2,2と、胴部に軸支された左右の腕3,3を備え、脚及び腕は、内蔵したモータ及びギヤ機構で駆動されるようにした起き上がり歩行玩具において、左右の脚を有する下半体1Bと左右の腕を有する上半体1Aとは、屈伸自在に枢支されており、且つ左右の脚は交互に踏み出して歩行動作し、左右の腕は、上半体に回転軸66を介して揺動自在に、且つ回転軸に対して所定角度で係合して、回転軸により回転するように軸支されており、ギヤ機構には、脚の駆動機構63と、上半体が屈曲、伸長する屈伸機構72及び腕の駆動機構とを切り換える切換機構を備える起き上がり歩行玩具。
【選択図】図1

Description

本考案は、歩行中に転倒した際、起き上がって歩行動作に移行する起き上がり歩行玩具に関するものである。
転倒した際、起き上がって歩行動作を継続する、起き上がり歩行玩具は従来知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特公昭46−15336号公報
特許文献1の起き上がり歩行玩具は、胴部に左右の腕及び両脚を備え、腕及び脚は内蔵したモータで連動的に作動し、両脚は足裏に設けた逆転防止の転輪により前進のみの摺動を行って歩行作動し、左右の腕は常時回転し、転倒時に左右の腕の回転による接地動作で起き上がり動作を行うものである。
以上の特許文献1の起き上がり歩行玩具は、起き上がり動作を腕の回転による接地で行っているので、腕の長さは、胴部と脚とを合計した長さに略々近い長さとなり、腕長が極めて長く、違和感が大きく、また、腕は歩行作動時に連続して回転しており、腕は歩行中連続して回転しており、腕を継続して回転させながら歩行しているので、如何にも幼児向けの玩具様であり、また、剛体の腕が回転して接地し、起き上がるので、動きが硬質で、面白みに欠ける他、腕が歩行作動時中回転しているので、電池の消耗も激しく、電池寿命が短くなる。
本考案は、従来の起き上がり歩行玩具が、如何にも玩具様であり、起き上がり動作が一義的で、腕が歩行中回転している点等の興趣を欠く点に鑑み、転倒後の起き上がり動作に際し、歩行時には、腕はモーターと遮断されて回転せず、歩行動作に伴う動きで、ぶらぶら等と手を振る動作に近い動作を実現し、また、起き上がり動作は、体を屈伸させながら行い、従って、起き上がり時に身長が屈曲した分短くなるので腕が短くて済み、人間の腕のように全体として短い腕で、自然な動作で起き上がるようにし、人間の起き上がり動作により近い動作を実現し得るようにした、起き上がり歩行玩具を提供することを課題とする。
請求項1に係る考案は、胴部と、胴部に軸支された左右の脚と、胴部に軸支された左右の腕を備え、前記脚及び腕は、内蔵したモータ及びギヤ機構で駆動されるようにした起き上がり歩行玩具において、前記左右の脚を有する下半体と左右の腕を有する上半体とは、屈伸自在に枢支されており、且つ左右の脚は交互に踏み出して歩行動作し、前記左右の腕は、前記上半体に回転軸を介して揺動自在に、且つ該回転軸に対して所定角度で係合して、回転軸により回転するように軸支されており、前記ギヤ機構には、脚の駆動機構と、上半体が屈曲、伸長する屈伸機構及び腕の駆動機構とを切り換える切換機構を備えることを特徴とする。
請求項2は、請求項1において、前記脚の駆動機構は、脚駆動ギヤ機構で駆動され、前記腕駆動機構及び屈伸機構は、腕駆動ギヤ機構及び屈伸切換ギヤ機構で駆動され、脚駆動ギヤ機構と腕駆動ギヤ機構及び屈伸切換ギヤ機構にモーター出力を選択的に伝達する切換ギヤ機構を備えることを特徴とする。
請求項3は、請求項2において、前記切換ギヤ機構は、軸方向一方に付勢された支軸と、モーター出力を伝達するギヤ伝達機構と噛合し、ギヤ上を摺動し得る一端部の入力ギヤと、他端部の出力ギヤと、支軸の中間部に設けられた軸方向移動規制部材と、転倒検知機構により転倒を検知して軸方向移動規制部材の規制を解除するカム機構とを備え、転倒検知機構による転倒の検知で、出力ギヤ(入力ギヤ)の系を脚駆動ギヤ機構と腕駆動ギヤ機構及び屈伸切換ギヤ機構の何れかに選択的に噛合させるようにしたことを特徴とする。
請求項4は、請求項3において、前記切換ギヤ機構の軸方向規制部材は、支軸に設けたウオームであり、前記カム機構は揺動自在に枢支されており、軸方向に付勢されたウオームにカム機構は係合して軸方向移動を規制し、前記転倒検知機構は、玩具の前後に突出させた切換操作杆であり、転倒時の操作杆の押圧で、前記カム機構をウオームから係合解除方向に作動させて支軸を付勢方向に移動させるようにしたことを特徴する。
請求項5は、請求項1において、前記腕駆動機構は、支軸両端部に設けた係合部と、左右の腕側に設けた被係合部とからなり、腕支軸の回転の所定位置で係合部、被係合部が係合状態となり、転倒時に腕を回転駆動させるようにしたことを特徴とする。
請求項6は、請求項2において、前記屈伸切換ギヤ機構は下半体に固定され、軸方向外方の外歯を有する半円状の扇状ギヤと、扇状ギヤの外周側の内歯を有する半月状ギヤとからなり、半月状ギヤは、前記脚駆動ギヤと同一面に配置され、前記入力ギヤが腕駆動ギヤと噛合し、腕の回転駆動時に、前記出力ギヤの軸方向移動で扇状ギヤに噛合し、上半体を下半体と枢支した支軸を中心として屈曲動させ、扇状ギヤの外歯、半月状ギヤの内歯間の出力ギヤの駆動で、上半体を下半体に対して伸長動させるようにしたことを特徴とする。
請求項7は、請求項4において、前記切換ギヤ機構の前記カム機構には復帰突カムを備え、転倒から起き上がり時に、起き上がり所定位置で接地し、該復帰突カムを押圧し、前記ウオームにカム機構を係合させ、切換ギヤ機構の前記出力ギヤを、脚駆動ギヤに噛合させる起立検知と、歩行動作を行わせる起立操作杆を備えることを特徴とする。
請求項8は、請求項1において、前記脚の足部を中空とし、内部にバッテリーを着脱自在に収納したことを特徴とする。
請求項9は、請求項1又は請求項8において、前記脚の足部の一方にモーターオン・オフのスイッチを設けたことを特徴とする。
請求項10は、請求項2において、前記脚駆動機構は、支軸の一端部に設けられた脚駆動ギヤと、支軸の他端部に設けられた円板とからなり、前記左右の脚は上端部を脚駆動ギヤ及び円板の夫々に偏心して枢着され、脚駆動ギヤ及び円板の回転でクランク動し、左右の脚には長さ方向のガイド長孔を備え、該ガイド長孔を下半体に固設したガイドピンに係合したことを特徴とする。
請求項11は、請求項10において、前記左右の脚の下端部には、足部を枢着して該足部を枢着部を支点として足首が曲がるように揺動自在に枢着したことを特徴とする。
請求項1に係る考案では、左右の脚を有する下半体と左右の腕を有する上半体とが屈曲、伸長可能なように屈伸自在に枢支され、左右の脚は交互に踏み出して歩行動作し、左右の腕は、上半体に回転軸を介して揺動自在に、且つ回転軸に対して所定角度で係合して、回転軸により回転するように軸支され、ギヤ機構には、脚の駆動機構と、上半体が屈曲、伸長する屈伸機構と、腕の駆動機構とを切り換える切換機構を備えるので、先ず、転倒後の起き上がり動作を、体を屈曲、伸長させながら行い、起き上がり時に屈曲した分身長(全長)が短く(高さが低くなり)なるので、腕を前記した従来の起き上がり歩行玩具のように、玩具(ロボット玩具)の全長の長さと一致するように長く設定する必要が無く、短くて済み、人間の腕のように全体として短い腕で、自然な動作で起き上がることができ、また、歩行時には、腕はモーターと遮断されて回転せず、歩行動作に伴う動きで、ぶらぶら等と手を振る動作に近い動作を実現することができ、人間の歩行動作、転倒後の自然な起き上がり動作を実現することができる。
請求項2に係る考案では、脚の駆動機構を脚駆動ギヤ機構で駆動するように構成し、腕駆動機構及び屈伸機構は、腕駆動ギヤ機構及び屈伸切換ギヤ機構で駆動するように構成し、脚駆動ギヤ機構と腕駆動ギヤ機構及び屈伸切換ギヤ機構にモーター出力を選択的に伝達する切換ギヤ機構を備え、転倒時には歩行モードから起き上がりモードに切換ギヤ機構で切り換えるので、請求項1の効果に加えるに、歩行、転倒時の身体の屈曲、伸長、起き上がり動作を、歩行動作用、起き上がり動作用、屈伸挙動用等の複数のモーターを備えることなく、一つのモーター、ギヤ切換機構を行うことができ、複雑でより人間に近い歩行、転倒、起き上がり動作を、最少の部品、簡素な機構で実現することができ、また、モータが一つで済むので、歩行玩具も軽量であり、電池の長寿命化が図れる等の利点がある。
請求項3に係る考案では、切換ギヤ機構は、軸方向一方に付勢された支軸と、モーター出力を伝達するギヤ伝達機構と噛合し、ギヤ上を摺動し得る一端部の入力ギヤと、他端部の出力ギヤと、支軸の中間部に設けられた軸方向移動規制部材と、転倒検知機構の転倒を検知して軸方向移動規制部材の規制を解除するカム機構とを備え、転倒検知機構による転倒の検知で、出力ギヤを脚駆動ギヤ機構と腕駆動ギヤ機構及び屈伸切換ギヤ機構の何れかに選択的に噛合させるようにしたので、請求項2の効果に加えるに、歩行モードから転倒後の身体の屈曲、伸長、起き上がり挙動への切換を、簡素な機構で確実に行わせ、歩行モードから転倒後の身体の屈曲、伸長、起き上がりを確実に実行させることができる。
請求項4に係る考案では、切換ギヤ機構の軸方向規制部材を支軸に設けたウオームとし、カム機構を揺動自在に枢支し、軸方向に付勢されたウオームにカム機構を係合させて軸方向移動を規制し、転倒検知機構を玩具の前後に突出させた切換操作杆で構成し、転倒時の操作杆の押圧でカム機構をウオームから係合解除方向に作動させて支軸を付勢方向に移動させるようにした。
請求項3の効果に加えるに、請求項4では、先ず、転倒の検知が前後に突出させた切換操作杆への押圧力でなされるので、転倒検知が確実であり、切換操作杆の移動でウオームと切換カムとの係合を解除して切換作動を行わせるので、切換作動が確実であり、切換機構も簡素に構成することができる。
請求項5に係る考案では、腕駆動機構を、支軸両端部に設けた係合部と、左右の腕側に設けた被係合部とで構成し、腕の回転の所定位置で係合部、被係合部の係合状態で、転倒時に腕を回転駆動させるようにしたので、請求項1の効果に加えるに、歩行時には腕を回転させず、モーター駆動と腕とを絶縁して腕を振るような状態で歩行させ、転倒時に初めてモーター出力が腕に伝達されて身体の起き上がり挙動を実行することができ、以上を腕支軸の回転の所定位置で係合部、被係合部の係合という簡素な構造で実現することができる。
請求項6に係る考案では、屈伸切換ギヤ機構は下半体に固定されており、軸方向外方の外歯を有する半円状の扇状ギヤと、扇状ギヤの外周側の内歯を有する半月状ギヤとで構成し、半月状ギヤは、脚駆動ギヤと同一面に配置され、入力ギヤが腕駆動ギヤと噛合し、腕の回転駆動時に、出力ギヤの軸方向移動で扇状ギヤに噛合し、上半体を下半体と枢支した支軸を中心として屈曲動させ、扇状ギヤの外歯、半月状ギヤの内歯間の出力ギヤの駆動で、上半体を下半体に対して伸長動させるようにした。
請求項6では、請求項2の効果に加えるに、転倒時に腕駆動機構とモーター出力とを連結し、且つ屈伸切換ギヤ機構の扇状ギヤを駆動させて転倒時に上半体を屈曲させ、起き上がり時には、屈伸切換ギヤ機構の半月状ギヤを駆動させることで屈曲から伸長挙動を行わせることができ、重合、固定した二重のギヤで複雑な挙動を簡素な機構で行わせることができる。
請求項7に係る考案では、切換ギヤ機構のカム機構には復帰突カムを備え、転倒から起き上がり時に接地し、復帰突カムを押圧してウオームにカム機構を係合させ、切換ギヤ機構の出力ギヤを脚駆動ギヤに噛合させる起立操作杆を備えるので、請求項4の効果に加えるに、転倒、起き上がり挙動から歩行挙動に移行させる切換ギヤ機構の切換作動を、円滑、確実に行わせることができ、且つ簡素な起き上がり検知機構で実現することができる。
請求項8に係る考案では、脚の足部を中空とし、内部にバッテリーを着脱自在に収納したので、請求項1の効果に加えるに、上半体、下半体に特別なスペースを設けたバッテリーを収納する必要が無く、デッドスペースを利用して容量のあるバッテリーを収納することができ、また、重量のあるバッテリーを足部に収納するので、歩行玩具の重心が高くなることが無く、玩具の歩行動作上も有利である。
請求項9は、脚の足部の一方にモーターオン・オフのスイッチを設けたので、請求項1又は請求項8の効果に加えるに、操作スイッチが目立つことが無く、転倒時にスイッチが誤動作することが無い。
請求項10に係る考案では、脚駆動機構を支軸の一端部に設けられた脚駆動ギヤと、支軸の他端部に設けられた円板とで構成し、左右の脚は上端部を脚駆動ギヤ及び円板の夫々に偏心して枢着し、脚駆動ギヤ及び円板の回転でクランク動し、左右の脚には長さ方向のガイド長孔を備え、該ガイド長孔を下半体に固設したガイドピンに係合させたので、請求項2の効果に加えるに、左右の脚を交互に踏み出して歩行動作する際、固定側のガイドピンと脚のガイド長孔内での摺動作動により、左右の脚を規制しつつ自由に動かし、歩行挙動を確実に、円滑に行わせることができる。
請求項11に係る考案では、左右の脚の下端部に足部を枢着して該足部を、枢着部を支点として足首が曲がるように揺動自在に枢着したので、請求項10の効果に加えるに、歩行動作や転倒後の起き上がり動作時に、足首が曲がることで、歩行の円滑、確実化、起き上がりの円滑、確実化が図れる。
本考案を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、本考案に係る起き上がり歩行玩具の一例を示す外観斜視図である。
本実施の形態では、玩具100の外形は人間形のロボット形をなし、胴部1、胴部上の頭部101、左右の脚2,2、左右の腕3,3を備え、腕3,3を備える上半体1Aと、脚2,2を備える下半体1Bとを備える。
図2は、脚及び腕の駆動機構の要部を示す機構説明図であり、図3は、駆動機構を含む脚のみを示す説明的斜視図、図4は、脚の歩行動作を示す説明図である。
図2は、玩具100を正面から見て脚及び腕の駆動機構の要部を示しており、胴部1の背中部分に配設したモーター50の出力軸50aに設けたピニオン51を、以下のモータ出力を伝達するギヤ伝達機構であるギヤ機構52に噛合、連結する。
実施例では、大小径を有する2段ギヤからなる第1ギヤ53の大径ギヤ53aに噛合し、小径ギヤ53bは、同様に2段ギヤからなる第2ギヤ54の大径ギヤ54aに噛合し、小径ギヤ54bは軸長が長い。
ギヤ機構54のファイナルギヤである第2ギヤ54の小径ギヤ54bには、切換ギヤ機構55のピニオン状の入力ギヤ56が噛合する。切換ギヤ機構55は、軸部57の一端に固着した前記入力ギヤ56、他端に固着したピニオン状の出力ギヤ58、軸部中間部に設けたウオーム59を備える。
軸部57の他端部側は、胴部1の横の隔壁10に設けた支持孔10aを通り、隔壁10の外側に突出し、突出端に前記した出力ギヤ58が固着されており、該ギヤ58と隔壁10の支持孔10aの周辺部との間で、軸部57のこの外周にはコイルバネ60を縮装し、切換ギヤ機構55を、図2において、図の左方に付勢しておく。
図2は切換ギヤ機構55が脚の駆動機構と連繋している状態を示し、この状態では、切換カム61の先端部の規制部61aがウオーム59の出力ギヤ58側の端縁部59aに当接し、コイルバネ60の付勢に抗して、図2の脚駆動位置に保持し、脚は走行モードにある。また、切換カム61の一部には、復帰突カム部61bを備える。
切換カム61は胴部1側の基板に軸部57と直交する方向(前後方向)を向いた支軸62で揺動自在に支持されており、支軸62には、これと直交する方向で、支軸62の径方向両外側方向に突出する操作突部62a、62bを備える。
操作突部62a,62bは、図では62aが右上傾し、62bが左下傾して配置されているが、実施には支軸62が上下方向を向いて配置されており、切換カム61の前後に、左右に少し離間して転倒時の切換操作杆12,13が前後に突設されている。切換操作杆で転倒検知機構をも構成する。
ところで、図2では、説明の便宜上、切換操作杆12,13を上下に配置して表した。実際には、図1に示す通り、切換操作杆12,13は、胴部1の側部の前後方向に突出して配置されており、切換操作杆12,13は、胴部側部に固設した筒状のガイド14,14で、前後に摺動自在に保持されている。
以上の切換操作杆12,13の対向する内端部12a,13aは、一方12aが切換カム61の一方の操作突部62aに隙間をもって向かい合い、他方13aが操作突部62bに隙間をもって向かい合う。
ところで、図2では上下方向(実際には前後歩行)を向いて配設された切換操作杆12,13と同一平面に表したが、これとは別系統の起立操作杆15を備える。
起立操作杆15は縦向きに配設され、図1に示した通り、脚の一方、例えば右脚2Rの内側に、これに沿って配置され、その長さは、歩行時には接地しない程度に脚2,2の長さよりも若干短い程度とし、右脚2Rの下半体の内側に突設した遊合ガイド21の遊合ガイド孔21aにその下部が通り、遊合保持されている。
起立操作杆15は、上方に向いて延出され、胴部1の側部の下向きの開口1aから胴部内に導入されている。起立操作杆15の上端部15aは、図2に示した通り、切換カム61の先端部の一部に設けた復帰突カム部61bと隙間をもって向かい合う。
上記した切換ギヤ機構55の出力ギヤ58は、大径で、平歯車状の脚駆動ギヤ63に噛合しており、脚駆動ギヤ63は、左右の脚間に配設された支軸64の一端部に固着され、支軸64は、図3に示すように、前記したギヤ機構52の第1ギヤ53を回転自在に支持し、支軸64の他端部には脚駆動円板65が固着されている。
支軸64は、図1及び図3で示したように、左右の脚2R,2Lの上端間に架設され、人形ロボット状玩具の腰骨の位置に配置した。
以上の脚駆動ギヤ63と脚駆動円板65には、左右の脚2,2を偏心して軸支し、脚をクランク動させる。従って、脚駆動ギヤ63と脚駆動円板65は、クランク円板を構成する。
左右の脚2R,2Lの下端部2a,2aを湾曲逆凹状の二股状とし、下端部に前後方向に長く、上方に蒲鉾状とし、底面に逆転防止ローラを付設させた足部22,22の両側部を、前後方向中央部を支点として上下に揺動可能に枢着22a,22aして備える。枢着部を含む左右の脚2R,2Lの下端部2a,2aは、正面視が足部を跨ぐように略逆U字形であり、内外側面の側面視が、U字形の板状であり、足部22,22は、枢着22a,22aを支点として足首が曲がる程度に揺動する。
脚2R,2Lの足部22,22は、内部にバッテリーを収納しており、これについては後述する。
脚2R,2Lの下半体2b,2bは、幅方向にボリュームをもたせ、上半体2c,2cは板状に形成して取付部とし、この部分の上端部2d,2dを前記した脚駆動ギヤ63と脚駆動円板65に偏心させて枢着63a,65aする。
脚駆動ギヤ63、脚駆動円板65と左右の脚2R,2Lの各枢着部63a,65aは前記した通り偏心し、且つ図3に示した通り180°位相をズラせて枢着する。
また左右の脚2R,2Lの高さ方向中間部には、脚の長さに沿って上下方向にある程度長いガイド長孔23,23を夫々設ける。
左右の脚2R,2Lに設けたガイド長孔23,23は、ガイドピン16,16に摺動自在に融合し、ガイドピン16,16は、胴部1を取付支持し、前記ギヤ機構を支持する軸部57,64、モーター50等を支持する基板17の下方に垂下したブラケット部17aに、長孔方向に突設するように設けられている。
図4は脚駆動ギヤ63、脚駆動円板65の回転駆動による、脚2の動き及び歩行動作の説明図であり、同図(a),(b),(c),(d),(e)は作動を順番に示した図である。
脚駆動ギヤ63、支軸64に固着された脚駆動円板65は、切換ギヤ機構55の出力ギヤ58と、噛合状態にある脚駆動ギヤ63の駆動で回転する。
図4では、脚駆動ギヤ63の回転で駆動される右脚2Rを示したが、左脚2Lは、180°位相がズレて回転する脚駆動円板65で、右脚2Rとは180°位相がズレて駆動され、図4とは対称的な動きとなる。
図4では、脚駆動ギヤ63の回転で駆動される右脚2Rの動き及び歩行動作を示し、図の左方から右方に進行する。
尚、左脚2Lは180°位相がズレて同様の過程を経て歩行動作するものである。
図4の(a)は脚2Rの直立状態を示し、動作開始位置を示している。
脚駆動ギヤ63の矢印方向の回転で、脚2Rの枢着点63aは図4の(b)のように(a)の位置から(b)の位置に移動する。
脚2Rはその全長が変化せず、胴部1の基板17にブラケット17aを介して設けた、固定側のガイドピン16に、ガイド長孔23が係合しており、脚2Rの枢着点63aを支点とした自由な動きを規制している。
脚側のガイド長孔23、ガイドピン16による規制で、図4の(b)では、脚2Rは上部が前に、下部が後となるように傾斜し、腰骨に相当する支軸64が傾斜により低位となり、足部22が枢着22aされていることと相俟って後方に蹴る。脚2Rは玩具を前方に歩行させる。
脚駆動ギヤ63の更なる矢印方向への回転の継続で、図4の(c)のように、枢着点63aは最上位となり、腰が最も低い対置となり、この状態で胴部(玩具の上体側)は、体を起こした分(b)で蹴った距離mだけ、脚2Rで玩具を前方に歩行させたこととなる。
脚駆動ギヤ63の、更なる矢印方向への回転の継続で、図4の(d)のように、枢着点63aは後方に移動し、ガイド長孔23とガイドピン16との係合で、脚2Rは上部が後傾し、下部が前傾するように傾斜し、支軸64は上昇に転じ、最低位の位置から中間の高さまで足を伸ばした状態となり、上体が後方に位置する結果、足部22は、距離mだけ前方に進むこととなり、前方に歩行することとなる。
この(d)の状態で、180°位相がズレている左脚2Lは、図4の(b)の状態にあり、図の右脚2Rが図4の(b)の状態では、左脚2Lは図4の(d)の状態にある。
脚駆動ギヤ63の更なる矢印方向への回転の継続で、図4の(e)の状態のように直立した状態となり、脚が延びた状態で、腰骨に相当する支軸64が図4の(a)と同様に最も高い位置となる。玩具の上体は直立した状態となり、図4の(a)に移行し、以上を反復する。
左脚2Lは上記した動きと180°位相がズレた動きを行い、片側の蹴る動作による歩行作動、足を前に出す歩行作動が、左右の脚では、一方が図4の(b)、他方が図4の(d)、これに対し他方が図4の(b)、一方が図4の(d)となり、左右に体を揺らしながら歩行作動を行うこととなる。
従って、左右の脚を交互に出しながら、左右に揺れながら、少し不安定な歩行を行うこととなる。
以上の歩行動作に際し、脚2(実施例では2R)は、図4の(a)で、脚駆動ギヤ63の矢印方向への回転で上昇し、足部22は地面から浮き、(b)へ移行する過程で浮いた足部22は設置し、足部は枢着22aは枢動(傾動)しながら(b)のように距離mだけ移行することとなり、(c)から(d)への移行時にも同様に一時的に足部は浮いた状態を経由して接地し、歩行作動を行う。
図2に戻って、胴部1の上端部寄り部分の左右には、左右の腕3,3(3R,3L)が配設されている。
腕3,3は、基板17の上部の一部に設けた不図示の支持部を介して回転自在に横架されている腕支軸66の両端部の小径な支持部66a,66aに、回転自在に支持されている。
具体的には、腕3,3の上端部には夫々円筒状類似の基部3a,3aを備え、基部3a,3aの内側の中心部には夫々筒状の軸受部3b,3bを有し、軸受部3b,3bで小径支持部66a,66aに回転自在に枢着、支持されている。
円筒状基部3a,3aの内径部と軸受部3b,3b外周との間には、放射状に複数のリブ片3c…(…は複数を表す。以下同じ)を夫々備え、リブ片3c…の内の一枚に軸方向内方に突出する被動突部31,31(被係合部)を対称的に備える。
一方、腕支軸66の両端部で、小径支持部66a,66aの軸方向内方には、径方向外方に突出する駆動突部67,67(係合部)を備える。
腕支軸66の中間部には腕駆動ギヤ68が固着されており、該駆動ギヤ68は、腕駆動ギヤ機構69の二段ギヤからなる中間ギヤ70の小径ギヤ70bに常時噛合し、大径ギヤ70aは二段ギヤからなる入力ギヤ71の小径ギヤ71bに常時噛合し、図2のギヤ伝動機構である脚駆動ギヤ機構52が切換ギヤ機構55を介して脚駆動ギヤ63と噛合状態では、腕駆動ギヤ68と絶縁状態にある。
従って、脚2,2は駆動されない。
歩行玩具は、上記した通り左右の脚2,2を交互に出しながら、左右に揺れながら、少し不安定な歩行による歩行作動のみを行う。
これにより、腕支軸66の両端部の小径支持部66a,66aに、回転自在に支持されている腕は、モータ出力とは無関係に支軸66、具体的には小径支持部66a,66aを支点として揺動し、あたかも左右の腕を、自然にぶらぶらと揺動させながら歩行する観を呈することとなる。
歩行玩具100が転倒時には、以下の作動がなされる。
図5は、腕及び屈伸動作に切り換える作動説明図であり、(a),(b),(c)は作動を順番に示した作動説明図である。
歩行玩具100が、例えば、後述するように後向きに転倒したとしよう。胴部1の後方に突出した切換操作杆13の外端部13b(図1参照)が床面等に接地して押圧され、筒状ガイド14にガイドされて直進動し、図5(a)の矢印に示すように移動する。
爾後、図5の(b)に示す通り切換作動杆13の内端部13aが、切換カム61の支軸62の径方向に突出した一方の操作突部62bに当接し、これを押して支軸62を支点として、切換カム61を矢印方向に揺動させる。
この揺動の結果、切換カム61の先端規制部61aがウオーム59の端縁部59aから外れる。ウオーム59と切換カム61との係合による支軸57の軸方向移動の規制の解除により、コイルバネ60の弾撥力で支軸57は矢印のように図5の左方向に距離mだけ移動し、軸端の出力ギヤ58は距離mだけ移動し、脚駆動ギヤ63との噛合を外れてその外側に配設した屈伸切換ギヤ72の軸方向外側に位置し、外歯の扇状ギヤ73の歯74に噛合する。
ところで、屈伸切換ギヤ72を先に説明しておく。
屈伸切換ギヤ72を図8,図9に詳細に示し、図8は側面図を、図9は図8の矢視9方向の図である。
屈伸切換ギヤ72は、軸方向外側に配置され、扇状に複数の外歯74…を備える扇状ギヤ73を備える。
また、扇状ギヤ73の軸方向の内側且つ径方向外方に配置された半月状ギヤ75を備える。
半月状ギヤ75は、軸方向内側に出力ギヤ58の移動ストローク分だけ離れた位置に配置され、扇状ギヤ73の外歯74…に対し、出力ギヤ58の噛合径周方向の外方に臨む扇状(半月状)の内歯76…を備える。
扇状ギヤ73は、中央部に大径孔73bを設けた円板73aの外周の一部に、扇状に所定角度前記した外歯74が設けられており、基板73aにはブラケット73cを延出し、ブラケット73cを、半月状ギヤ75の基部75aに、スペーサー77を介して結合一体化する。
以上の切換ギヤ72の扇状ギヤ73の外歯74は、始点74aが半月状ギヤ75の歯76の終点76aよりも複数ピッチ外側に臨み、扇状ギヤ73の外歯74の終点74bは、その外側に歯を有しない空所74cを備え、半月状ギヤ75の歯76の始点76bは、空所74cの部分まで歯を有する。
次に、腕は前記した通り、モータ出力とは無関係に支軸66の両端で自然と揺動し、左右の腕を振りながら歩行作動するが、転倒時には、切換ギヤ機構55の支軸57が、上記したようにコイルバネ60の弾撥力で図5の左方に移動し、この結果、支軸57の一端部に固着された入力ギヤ56は、モータ50に繋がるギヤ機構52の第2ギヤ54の小径ギヤ54b上を図2の噛合状態において左方に摺動する。
この結果、図6に示すように入力ギヤ56は、腕駆動ギヤ機構69の入力ギヤ71の大径ギヤ71aと噛合する。
これにより、腕支軸66はモータ出力で回転駆動され、一方、脚2R,2Lは、出力ギヤ58が脚駆動ギヤ63との噛合が外れ、モーター駆動から絶縁されることとなり、歩行作動は停止する。
図6は、歩行玩具が転倒し、図2の状態から切換ギヤ機構55が切り換えられ、腕支軸66が入力ギヤ56と腕駆動ギヤ機構69の噛合で、モーター出力で回転駆動され、また、屈伸切換ギヤ72の扇状ギヤ73の歯74に出力ギヤ58が噛合し、屈伸切換ギヤ72が駆動される状態を示している。
図7は、歩行玩具の上半体の外装部品を外して示し、下半体の構成部品を外してその腰部を示した説明的分解斜視図である。
下部基板17に左右の脚2R,2L及びこれの駆動機構並びに関連部品を集中的に取付、支持し、前記した屈伸切換ギヤ72は、軸方向内側の半月状ギヤ75が脚駆動ギヤ63と同一面内に配置され、且つ扇状ギヤ73と脚駆動ギヤ63とは、歯の外周が一致する。
上半体の基板171は、前記した切換ギヤ機構55を背面下部において支持し、図では基板171の下部の左右に設けた軸受部171aから切換ギヤ機構55の支軸57の両端部が臨み、前記したギヤ63及び脚駆動円板65が軸端に固着されている。
ところで、モータへの給電用のバッテリーの収納について説明する。
図10は、左右の脚を前方から見た図で、バッテリー収納状態を示した説明図である。
実施例では図1、図10に示すように、左右の脚2R,2Lの足部22,22内を中空とし、夫々の内部にバッテリー78,78を収容し、足部22,22の足裏板22b,22bを着脱自在とし、足裏板22b,22bを着脱してバッテリー交換を行う。
足部22の一方の先端部上面には、実施例ではモーターをオン・オフするスイッチ79を設け、スイッチ79を、実施例では、プッシュ・プルスイッチとし、例えばプルすることでモーターをオンし、プッシュすることでオフするようにした。
次に本考案に係る起き上がり歩行玩具の作動を説明する。
図11〜図17は、転倒後の歩行玩具の起き上がり作動を示す説明図であり、図11は転倒状態の説明図、図12は腰を曲げ、起き上がり作動の初期の状態の説明図、図13は、上体を屈曲し、両手を使って支えつつ起き上がりつつある状態の説明図、図14は、上体を屈曲した状態で下半身が起立しつつある状態の説明図、図15(a),(b),(c)は、切換ギヤ機構が歩行状態に切り換わる作動説明図、図16は、屈伸切換ギヤと出力ギヤとの屈曲作動の終了、伸長作動への移行切換を説明する説明図、図17は直立歩行可能な状態に復帰しつつある状態の説明図である。
これらの図面に従って、歩行玩具の転倒から起き上がり、歩行への移行作動を説明する。
歩行玩具100が、図11では後方に転倒した状態を示しており、この状態で、後方に突出した切換作動杆13が前方に押され、図5の(a)から(b)を経て(c)の状態となり、図6のように切換ギヤ機構55の軸57をコイルバネ60の付勢力によりこれらの図中で左方に移動させる。
これにより、図5(c)、図6に示す通り、腕支軸66にモーター出力は伝達され、腕支軸66を回転駆動させると共に、屈伸切換ギヤ72の外歯の扇状ギヤ73の外歯74に出力ギヤ58は噛合する。
出力ギヤ58の扇状ギヤ73の外歯74への噛合初期は、図8の始点74aで噛合している状態であり、位置が固定である出力ギヤ58の回転で、扇状ギヤ73と、脚駆動ギヤ63と同一面の位置である軸方向内側に偏寄し、且つ外方に半月状に設けられた内歯の半月状ギヤ75を含んだ屈伸切換ギヤ72は、図8の矢印方向に回転する。
屈伸切換ギヤ72は、内外の弧状の歯74,76が支軸64を中心とした円弧上に配置され、胴部1の基板17側に固定されているので、歩行玩具の胴部1を含む上半体1Aは、下半体1Bをそのままとした状態で、支軸64を中心として矢印(ア)方向に回転させ、上半体1Aは、起き上がることとなる。
つまりは、腰を中心として上半体1Aのみが、屈曲しつつ起き上がる。
この状態を図12で示した。
一方、腕支軸66は、上記した通り回転し、腕3,3は、前記した通り腕支軸66の両端部に枢支されているだけなので、腕支軸66の回転で直ちには回転しない。
腕支軸66の両端部には、駆動突部67,67が設けられており、これの回転により所定角度で腕3,3の円筒状基部3a,3aの内径部のリブ片3c…の一部に設けた被動突部31,31(図2、図6参照)と当接し、爾後、腕支軸66の回転は腕3,3に伝えられ、腕は支軸66と連れ廻ることとなる。
腕3,3は、腕支軸66の回転、駆動突部67,67と被動突部31,31の係合で図12の矢印(イ)方向に回転する。
腕3,3の回転の継続でその先端部3d(手の部分)が図13に示すように接地し、一方、屈伸切換ギヤ72の図8の矢印方向への更なる進行で、支軸64を中心とした屈曲作動は更に進行し、下半体1Bを持ち上げようとし、脚2,2は、足部22,22の後端部が接地しつつ斜めに持ち上げを続行する。
これを図13で示した。
腕3,3の回転の継続で、下半体1Bは更に起こされ、上半体1Aは屈曲を一層進め、あたかも、腰をかがめた状態で起立状態に移行し、脚2,2が起立してゆく過程で起立操作杆15の下端部15aが、図14のように接地する。
この状態では、出力ギヤ58は、屈伸切換ギヤ72の扇状ギヤ73の歯74の終点74bを越え、歯74との噛合が外れ、空所74cに臨み、上半体1Aが最も屈曲した状態にある。
起立操作杆先端部15aの接地、当接で、該起立操作杆15は上方に突き上げられる。
図15の(a)に示したように、起立操作杆15の上昇で、矢印のように、その上端部15bは切換カム61の復帰突カム部61bに接近する。
起立操作杆15の更なる突き上げで上端部15bが切換カム61の復帰突カム部61bに当接し、これを押し上げ、切換カム61は、軸62を支点として図中反時計方向に回転し、先端部の規制部61aが切換ギヤ機構55のウオーム59の末端部に係合し、この状態を図15の(b)で示した。
ウオーム59は、支軸57とともにモーター駆動で回転しており、ウオームの回転送り作動で、支軸57は図15中において右方に移動する。送り作動の終端でウオーム59の溝から切換カム61の先端部の規制部61aは外れ、ウオーム59の端縁部59aに該先端規制部61aが当接、係合する。
これにより、図2、図5の(a)の状態に復帰し、前記した歩行動作可能状態となる。
ところで、図16に示した最屈曲位置にある出力ギヤ58は、空所74cから紙面の裏面方向に移動し、脚駆動ギヤ63と同じ面に位置する半月状ギヤの内歯76の始点76bに移動してこれと噛合し、歯76との噛合、駆動で図16において矢印方向に屈伸切換ギヤ72を回動させ、支軸64を中心として上半体1Aを起こし作動させる。
半月状ギヤ75の歯76の終点76aに相対的に到った出力ギヤ58は、該終点76aから実質的に外れたこととなり、逆に言えば半月状ギヤ75は、上半体1Aの起立で出力ギヤ58から外れる。
尚、半月状ギヤ75と主力ギヤ58とが噛合状態にある間は、出力ギヤ58は脚駆動ギヤ63とは噛合していないので、脚駆動ギヤ63は駆動されず、従って脚による歩行動作は行われない。
出力ギヤ58は、同一面に配置された脚駆動ギヤ63に噛合し、爾後、前記したと同様に脚の歩行動作を行わせる。
起こし作動させることで、起立操作杆15は上昇に、接地状態から解除され、下端部15aは、前記した通り、接地面から隙間をもって上方位置に保持される。
この状態を図17で示した。
以降は、図2の状態に復帰する。つまりは、入力ギヤ56と腕駆動ギヤ機構69の噛合が外れ、腕3,3腕支軸66から自由状態となり、自由状態となった腕3,3、は歩行動作に伴ってぶらぶら腕を振り、また、左右の脚2R,2Lは左右に動かしながら歩行動作する。
以上、実施例では、歩行玩具が後向きに倒れる状態で説明したが、前向きに倒れた場合には、前側に突出する切換操作杆12が、図2において上方に突き上げられ、切換カム61とウオーム59との係合を外し、上記したと同様に切換ギヤ機構55を切り換えて、上半体に屈曲作動、腕の回転作動を行わせ、腕による支え、上半体1A、下半体1Bの屈伸動作を行いつつ、起き上がる。
以上、実施例では人間形のロボットの外観としたが、外観形状は上記に限られず任意であり、また人間形に限られず、2足歩行、或いは2足歩行類似の歩行を行う動物形状を模した外観を採用することができる。
本考案は、起き上がり歩行玩具として好適である。
本考案に係る起き上がり歩行玩具の一例を示す外観斜視図である。 脚及び腕の駆動機構の要部を示す機構説明図である。 駆動機構を含む脚のみを示す説明的斜視図である。 脚の歩行作動を示す説明図であり、(a),(b),(c),(d),(e)は作動を順番に示した作動説明図である。 腕及び屈伸動作に切り換える作動説明図であり、(a),(b),(c)は作動を順番に示した作動説明図である。 歩行玩具が転倒し、図2の状態から切換ギヤ機構が切り換えられ、腕支軸の回転、屈伸切換ギヤが駆動される状態を示した図2と同様の図である。 歩行玩具の上半体と下半体の分解斜視図である。 屈伸切換ギヤの側面図である。 図8の矢視9方向の図である。 左右の脚を前方から見た図で、バッテリー収納状態を示した説明図である。 歩行玩具の転倒状態の説明図である。 腰を曲げ、起き上がり作動の初期の状態の説明図である。 上体を屈曲し、両手を使って支えつつ起き上がりつつある状態の説明図である。 上体を屈曲した状態で下半身が起立しつつある状態の説明図である。 (a),(b),(c)は、切換ギヤ機構が歩行状態に切り換わる作動説明図である。 屈伸切換ギヤと出力ギヤとの屈曲作動の終了、伸長作動への移行切換を説明する説明図である。 直立歩行可能な状態に復帰しつつある状態の説明図である。
符号の説明
1…胴部、 1A…上半体、 1B…下半体、 2…左右の脚、 3…左右の腕、 12,13…切換操作杆、 15…起立操作杆、 16…ガイドピン、 22…足部、 22a…足部の枢着部、 23…ガイド長孔、 31…腕側の被動突部 50…モーター、 52…ギヤ伝達機構であるギヤ機構、 55…切換ギヤ機構、 56…入力ギヤ、 57…支軸、 58…出力ギヤ、 59…ウオーム、 60…切換ギヤ機構の付勢バネ、 61…切換カム、 63…脚駆動ギヤ、 64…回転軸である支軸、 65…脚駆動円板、 66…腕の支軸、 67…腕支軸の駆動突部、 69…腕駆動ギヤ機構、 72…屈伸切換ギヤ、 73…扇状ギヤ、 75…半月状ギヤ、 78…バッテリー、 79…スイッチ。

Claims (11)

  1. 胴部と、胴部に軸支された左右の脚と、胴部に軸支された左右の腕を備え、前記脚及び腕は、内蔵したモータ及びギヤ機構で駆動されるようにした起き上がり歩行玩具において、
    前記左右の脚を有する下半体と左右の腕を有する上半体とは、屈伸自在に枢支されており、且つ左右の脚は交互に踏み出して歩行動作し、
    前記左右の腕は、前記上半体に回転軸を介して揺動自在に、且つ該回転軸に対して所定角度で係合して、回転軸により回転するように軸支されており、
    前記ギヤ機構には、脚の駆動機構と、上半体が屈曲、伸長する屈伸機構及び腕の駆動機構とを切り換える切換機構を備える、
    ことを特徴とする起き上がり歩行玩具。
  2. 前記脚の駆動機構は、脚駆動ギヤ機構で駆動され、前記腕駆動機構及び屈伸機構は、腕駆動ギヤ機構及び屈伸切換ギヤ機構で駆動され、脚駆動ギヤ機構と腕駆動ギヤ機構及び屈伸切換ギヤ機構にモーター出力を選択的に伝達する切換ギヤ機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の起き上がり歩行玩具。
  3. 前記切換ギヤ機構は、軸方向一方に付勢された支軸と、モーター出力を伝達するギヤ伝達機構と噛合し、ギヤ上を摺動し得る一端部の入力ギヤと、他端部の出力ギヤと、支軸の中間部に設けられた軸方向移動規制部材と、転倒検知機構により転倒を検知して軸方向移動規制部材の規制を解除するカム機構とを備え、転倒検知機構による転倒の検知で、出力ギヤ(入力ギヤ)の系を脚駆動ギヤ機構と腕駆動ギヤ機構及び屈伸切換ギヤ機構の何れかに選択的に噛合させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の起き上がり歩行玩具。
  4. 前記切換ギヤ機構の軸方向規制部材は、支軸に設けたウオームであり、前記カム機構は揺動自在に枢支されており、軸方向に付勢されたウオームにカム機構は係合して軸方向移動を規制し、前記転倒検知機構は、玩具の前後に突出させた切換操作杆であり、転倒時の操作杆の押圧で、前記カム機構をウオームから係合解除方向に作動させて支軸を付勢方向に移動させるようにしたことを特徴する請求項3に記載の起き上がり歩行玩具。
  5. 前記腕駆動機構は、支軸両端部に設けた係合部と、左右の腕側に設けた被係合部とからなり、腕支軸の回転の所定位置で係合部、被係合部が係合状態となり、転倒時に腕を回転駆動させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の起き上がり歩行玩具。
  6. 前記屈伸切換ギヤ機構は下半体に固定され、軸方向外方の外歯を有する半円状の扇状ギヤと、扇状ギヤの外周側の内歯を有する半月状ギヤとからなり、半月状ギヤは、前記脚駆動ギヤと同一面に配置され、前記入力ギヤが腕駆動ギヤと噛合し、腕の回転駆動時に、前記出力ギヤの軸方向移動で扇状ギヤに噛合し、上半体を下半体と枢支した支軸を中心として屈曲動させ、扇状ギヤの外歯、半月状ギヤの内歯間の出力ギヤの駆動で、上半体を下半体に対して伸長動させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の起き上がり歩行玩具。
  7. 前記切換ギヤ機構の前記カム機構には復帰突カムを備え、転倒から起き上がり時に、起き上がり所定位置で接地し、該復帰突カムを押圧し、前記ウオームにカム機構を係合させ、切換ギヤ機構の前記出力ギヤを、脚駆動ギヤに噛合させる起立検知と、歩行動作を行わせる起立操作杆を備えることを特徴とする請求項4に記載の起き上がり歩行玩具。
  8. 前記脚の足部を中空とし、内部にバッテリーを着脱自在に収納したことを特徴とする請求項1に記載の起き上がり歩行玩具。
  9. 前記脚の足部の一方にモーターオン・オフのスイッチを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項8に記載の起き上がり歩行玩具。
  10. 前記脚駆動機構は、支軸の一端部に設けられた脚駆動ギヤと、支軸の他端部に設けられた円板とからなり、前記左右の脚は上端部を脚駆動ギヤ及び円板の夫々に偏心して枢着され、脚駆動ギヤ及び円板の回転でクランク動し、左右の脚には長さ方向のガイド長孔を備え、該ガイド長孔を下半体に固設したガイドピンに係合したことを特徴とする請求項2に記載の起き上がり歩行玩具。
  11. 前記左右の脚の下端部には、足部を枢着して該足部を枢着部を支点として足首が曲がるように揺動自在に枢着したことを特徴とする請求項10に記載の起き上がり歩行玩具。
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