JP3135735U

JP3135735U - 失禁用パンツ

Info

Publication number: JP3135735U
Application number: JP2007005415U
Authority: JP
Inventors: 征夫平阪
Original assignee: 森内久株式会社
Priority date: 2007-07-13
Filing date: 2007-07-13
Publication date: 2007-09-27
Anticipated expiration: 2017-07-13

Abstract

【課題】防水シート材の縫製部分からの尿の漏れを防止することにより、尿の表布への浸透を防止することができる失禁用パンツを提供すること。
【解決手段】表布１の内側に、股間当接部Ａを中心として、防水シート材２を配した失禁用パンツにおいて、防水シート材２の外周縁部を取り巻くように防水テープ材３を二つ折りにして配設し、撥水糸４により縫着する。
【選択図】図４

Description

本考案は、失禁用パンツに関し、特に、防水シート材の縫製部分からの尿の漏れを防止することにより、尿の表布への浸透を防止することができる失禁用パンツに関するものである。

従来、失禁用パンツとして、中当布と表布の間に、吸水性を有する不織布からなる吸収布と、防水性を有する防水シート材とを中当布側から順に配し、通常のパンツと同形状に縫製するようにしたものが用いられている（特許文献１参照）。

ところで、この従来の失禁用パンツは、吸収布によって尿を吸収するとともに、吸収布で吸収した尿で表布を濡らさないように、防水シート材を吸収布と表布の間に配設しているが、防水シート材は、その外周縁部が縁取り材や表布と縫製されることから、この縫製の針穴から尿が漏れ、表布に浸透するという問題があった。

また、防水シート材の外周縁部を縁取り材や表布に融着することも考えられるが、融着部分に柔軟性がなくなり、ごわついて装着感が悪くなるという別の問題を招来する。
特開平１１−２９３５０２号公報

本考案は、上記従来の失禁用パンツが有する問題点に鑑み、防水シート材の縫製部分からの尿の漏れを防止することにより、尿の表布への浸透を防止することができる失禁用パンツを提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本考案の失禁用パンツは、表布の内側に防水シート材を配した失禁用パンツにおいて、防水シート材の外周縁部を取り巻くように防水テープ材を二つ折りにして配設し、撥水糸により縫着したことを特徴とする。

この場合において、表布と防水シート材とを、防水テープ材の上から撥水糸により縫着することができる。

本考案の失禁用パンツによれば、表布の内側に防水シート材を配した失禁用パンツにおいて、防水シート材の外周縁部を取り巻くように防水テープ材を二つ折りにして配設し、撥水糸により縫着したことから、防水テープと撥水糸により目止めをして、防水シート材の縫製部分からの尿の漏れを防止し、尿の表布への浸透を防止することができる。

また、表布と防水シート材とを、防水テープ材の上から撥水糸により縫着することにより、表布との縫製部分においても、防水テープと撥水糸により目止めをして、防水シート材の縫製部分からの尿の漏れを防止し、尿の表布への浸透を防止することができる。

以下、本考案の失禁用パンツの実施の形態を図面に基づいて説明する。

図１〜図４に、本考案の失禁用パンツの一実施例を示す。
この失禁用パンツは、表布１の内側に、股間当接部Ａを中心として、防水性を有する防水シート材２を配したものである。
そして、この失禁用パンツは、防水シート材２の外周縁部を取り巻くように防水性を有する防水テープ材３を二つ折りにして配設し、撥水糸４により縫着している。
また、表布１と防水シート材２は、防水テープ材３の上から撥水糸５により縫着されている。

表布１は、適当な吸湿性、保温性を備えた綿布又は綿とポリエステルあるいはナイロン等の合成繊維との混紡布を用い、特に限定されるものではないが、腹部当片１１と臀部当片１２とを側部で縫製するとともに、足口１３を形成して、通常のパンツと同形状に構成するようにしたものである。この場合、股間当接部Ａの幅Ｗ１は、失禁による尿の漏れを防止するため、一般には、通常のパンツより広幅、より具体的には、例えば、１０〜１５ｃｍ程度に形成するようにする。

防水シート材２は、失禁用パンツ内に出された尿が、表布１に漏れ出ることを防止するために設けられるもので、股間当接部Ａを中心として、その周囲を覆うことができる大きさ及び形状に裁断したものを用いるようにする。
防水シート材２は、ポリエステル等の合成繊維製の布２１の下に、ポリウレタン樹脂フィルム２２をラミネート加工することにより、防水性に加えて、適当な伸縮性を付与している。
本実施例では、防水シート材２の布側をパイル加工することにより、尿を吸水拡散するようにしている。
なお、防水シート材２には、このほか、薄く、柔軟性を有する合成樹脂シートを用いることもできる。

防水テープ材３は、１ｃｍ幅程度の帯状のものからなり、ポリエステル等の合成繊維製の布に、ポリウレタン樹脂フィルムをラミネート加工することにより、防水性に加えて、適当な伸縮性を付与している。
本実施例では、防水テープ材３は、防水シート材２の前部、後部及び左右の側部とで、４片に分けた状態で、ラミネート加工を施した側を内側に二つ折りにし、その間に防水シート材２の外周縁部を縁取りするように挟むことにより、防水シート材２の外周縁部を取り巻くように配設し、撥水糸４により縫着するようにしている。
なお、防水テープ材３には、このほか、薄く、柔軟性を有する合成樹脂シート材を用いることもできる。

撥水糸４、５は、例えば、ポリエステル等の合成繊維製のスパン糸に、フッ素等の撥水加工を施したものからなり、糸からの尿の浸みだしを防止するとともに、その撥水性により、縫製の針穴における撥水糸４、５との微細な隙間の防水性も確保することができる。

かくして、本実施例の失禁用パンツは、表布１の内側に防水シート材２を配した失禁用パンツにおいて、防水シート材２の外周縁部を取り巻くように防水テープ材３を二つ折りにして配設し、撥水糸４により縫着したことから、防水テープ材３と撥水糸４により目止めをして、防水シート材２の縫製部分からの尿の漏れを防止し、尿の表布１への浸透を防止することができる。

また、表布１と防水シート材２とを、防水テープ材３の上から撥水糸５により縫着することにより、表布１との縫製部分においても、防水テープ材３と撥水糸５により目止めをして、防水シート材２の縫製部分からの尿の漏れを防止し、尿の表布１への浸透を防止することができる。

以上、本考案の失禁用パンツについて、その実施例に基づいて説明したが、本考案は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、実施例に記載した構成を適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。
例えば、本考案の構成は、防水シート材の上に、尿の吸収体と中当布とを順に配設するような失禁用パンツにも適用することができる。

本考案の失禁用パンツは、防水シート材で止めた尿の表布への浸透を防止できることから、例えば、快適性を重視するような失禁用パンツの用途に好適に用いることができる。

本考案の失禁用パンツの一実施例を示す全形図である。同失禁用パンツの防水シート材と防水テープ材を示す分解図である。同防水シート材と防水テープ材を示し、（ａ）はその平面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線断面図である。同失禁用パンツの股間当接部を示し、（ａ）はその平面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線断面図である。

符号の説明

１表布
２防水シート材
３防水テープ材
４撥水糸
５撥水糸
Ａ股間当接部

Claims

表布の内側に防水シート材を配した失禁用パンツにおいて、防水シート材の外周縁部を取り巻くように防水テープ材を二つ折りにして配設し、撥水糸により縫着したことを特徴とする失禁用パンツ。
表布と防水シート材とを、防水テープ材の上から撥水糸により縫着したことを特徴とする請求項１記載の失禁用パンツ。