JP3135533B2 - マトリクス駆動型表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

マトリクス駆動型表示装置及びその駆動方法

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JP3135533B2 JP10329613A JP32961398A JP3135533B2 JP 3135533 B2 JP3135533 B2 JP 3135533B2 JP 10329613 A JP10329613 A JP 10329613A JP 32961398 A JP32961398 A JP 32961398A JP 3135533 B2 JP3135533 B2 JP 3135533B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに交差する第
1,第2の電極群の夫々の電極の交点毎に表示セルが形
成されて、該表示セルがマトリクス状に配列されてなる
表示パネルを備え、該第1,第2の電極群の電極を駆動
することにより、文字・画像を表示するマトリクス駆動
型表示装置とその駆動方法に係り、例えば、気体放電が
発生する可視光または紫外光などを利用する放電表示素
子により構成されるガス放電表示ディスプレイなどのマ
トリクス駆動型表示装置及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は特開昭62−189496号公報
などに開示される従来のマトリクス駆動型表示装置の放
電セルを示す概略断面図である。同図において、42は
ソーダガラスやセラミック等からなる絶縁基板、20は
絶縁基板42上に形成された放電セル、16は絶縁基板
42上に形成された放電セル20の抵抗、32は抵抗1
6に接続された陰極リード、43は抵抗16、陰極リー
ド32上に形成された絶縁層、14は絶縁層43上に設
けられた放電セル20の陰極、15は陰極14と抵抗1
6とを接続する陰極端子であって、陰極リード32,抵
抗16,陰極端子15及び陰極14は厚膜印刷法等によ
って形成されている。45は絶縁層43上に設けられた
スペーサであって、このスペーサ45は薄板ガラスを化
学エッチングしたものを積層して用いたり、感光性ガラ
スをエッチングして用いたりする。12はスペーサ45
の下面に形成された放電セル20の補助陽極であって、
この補助陽極12はNiペーストなどを印刷・焼成した
り、金属線を用いたりして形成する。22は放電セル2
0の補助放電空間であって、この補助放電空間22は絶
縁層43やスペーサ45によって形成されている。40
はスペーサ46上に形成されたソーダガラス等からなる
透光性の面板、10は面板40の下面に形成された表示
陽極であって、この表示陽極10はNiペーストなどを
印刷・焼成したり、金属線を用いたりして形成する。2
1は放電セル20の表示放電空間であって、この表示放
電空間21は面板40及びスペーサ45によって形成さ
れている。30は表示放電空間21に面したスペーサ4
5の面に塗布された蛍光体、46は隣接する放電セル2
0の表示放電空間21を連通するセル間連通孔であり、
放電セル20内には、Xe,Ar,He,Ne,Kr等
の希ガスが1種または2種以上混合して封入されてい
る。
【0003】図6は図5に示した放電セルを有するマト
リクス駆動型表示装置の一部を示す電極配線図である。
同図において、31は表示陽極10を接続する表示陽極
配線、32は補助陽極12を接続する補助陽極配線、3
3は陰極14を接続する陰極配線、61は表示陽極配線
31に接続された陽極駆動回路、62は補助陽極配線3
2に接続された補助陽極駆動回路、63は陰極配線33
に接続された陰極駆動回路である。
【0004】このマトリクス駆動型表示装置において
は、補助陽極駆動回路62と陰極駆動回路63とによっ
て表示陽極12と陰極14との間で放電を生じさせた状
態で、表示陽極駆動回路61から表示パルスを発生させ
ると、持続的なパルス放電が表示陽極10と陰極14と
の間で生起し、その放電が発する紫外線により、蛍光体
30が発光する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このパルス放
電を生起させる際、隣接する放電セル20で同時に放電
を起こそうとすると、お互いの放電電圧が上昇するか、
あるいは放電しなくなってしまうというクロストーク現
象が起こり、表示品質が低下する。これは、マトリクス
駆動型表示装置では、放電セル20を1mm、あるいは
それ以下のピッチで多数配列させているために、ある放
電セル20内での変化が周囲の放電セル20に大きな影
響を与えるためである。
【0006】なお、このクロストーク現象の影響を取り
除いて安定した画像表示を得るためには、隣接する放電
セル20で同時に放電を起こさせないことが必要であ
る。これを実現するために、従来のマトリクス駆動型表
示装置では、表示陽極配線31の配線パターンを、図7
に示したように、上下に振り分けたパターンとし、かつ
隣接する表示陽極10に印加する表示パルスの位相をず
らしていた。例えば、8μs周期のパルスでパルス放電
を維持する場合には、表示パルスの位相を0.6〜1μ
s程度にずらしていた。このようにして、隣接する放電
セル20間で放電開始の時刻をずらすことにより、クロ
ストーク現象の影響を除いている。
【0007】しかし、マトリクス駆動型表示装置内に
は、各放電セル20に放電ガスが均一に行き渡るように
するために、放電セル20間をセル間連通孔46で連通
している。従って、表示陽極10に表示パルスを印加し
た場合、表示陽極10と陰極14とで放電が起こる代わ
りに、セル間連通孔46を通って隣接する放電セル20
の表示陽極10間で放電が生起してしまうことがある。
この場合、表示陽極10には保護抵抗が接続されていな
いので、この放電はアーク状の放電となり、画像表示を
乱すのみでなく、表示陽極10をスパッタさせたり、表
示陽極10の断線を引き起こすなどの問題を起こす。ま
た、この放電では、隣接する放電セル20の表示陽極1
0が陰極として働いているため、Neなど負グローが可
視光を発する放電ガスを用いた場合には、表示陽極10
近傍に可視光が発生し、表示画像の色再現性を劣化させ
るという問題も発生し、表示品質が低下する。
【0008】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、表示品質が良好であるマトリクス駆動型
表示装置とその駆動方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、互いに平行な複数の電極からなる第1の
電極群と、該第1の電極群の該電極に交差しかつ表示ラ
インに沿って互いに平行に配列された複数の電極からな
る第2の電極群と、該第1,第2の電極群の電極の交点
毎に形成された表示セルとを有し、該表示セルが該表示
ライン毎に配列されてなる表示パネルを備え、少なくと
も該第2の電極群に表示パルスを印加して画像表示する
マトリクス駆動型表示装置において、入力画像信号を保
持するメモリ手段と、該メモリに保持されている該画像
信号を読み出し、読み出した該画像信号に基づいて、
第1の電極群の各電極を駆動する第1の駆動信号を形成
して出力する第1の駆動信号出力手段と、各フィールド
毎に、該フィールドの前半期間に第2の電極群の表示ラ
インの第1の表示セルを駆動するための第1の表示パル
スを形成して出力し、かつ該フィールドの後半期間に第
2の電極群の表示ラインの第2の表示セルを駆動するた
めの第2の表示パルスを形成して出力する第2の駆動信
号出力手段とを備え、該第2の電極群の表示ラインの該
第1の表示セルと該第2の表示セルは交互に配置されて
おり、該第1の駆動信号による該第1の電極群の駆動と
該第1の表示パルスによる該第2の電極群の駆動とによ
り、該表示ラインでの第1の表示セルを発光制御し、該
第1の駆動信号による該第1の電極群の駆動と該第2の
表示パルスによる該第2の電極群の駆動とにより、該表
示ラインでの第2の表示セルを発光制御する構成とす
る。
【0010】また、本発明は、互いに平行な複数の電極
からなる第1の電極群と、該第1の電極群の該電極に交
差しかつ表示ラインに沿って互いに平行に配列された複
数の電極からなる第2の電極群と、該第1,第2の電極
群の電極の交点毎に形成された表示セルとを有し、該表
示セルが該表示ライン毎に配列されてなる表示パネルを
備え、少なくとも該第2の電極群に表示パルスを印加
て画像表示するマトリクス駆動型表示装置の駆動方法で
あって、メモリ手段に保持されている画像信号を読み出
し、読み出した該画像信号に基づいて、該第1の電極群
の各電極を駆動する駆動信号を形成し、各フィールド毎
、該フィールドの前半期間に第2の電極群の表示ライ
ンの第1の表示セルを駆動するための第1の表示パルス
を形成し、かつ該フィールドの後半期間に第2の電極群
の表示ラインの第2の表示セルを駆動するための第2の
表示パルスを形成し、該第2の電極群の表示ラインの該
第1の表示セルと該第2の表示セルは交互に配置されて
おり、該駆動信号による該第1の電極群の駆動と該第1
の表示パルスによる該第2の電極群の駆動とにより、該
表示ラインでの第1の表示セルを発光制御し、該駆動信
による該第1の電極群の駆動と該第2の表示パルスに
よる該第2の電極群の駆動とにより、該表示ラインでの
第2の表示セルを発光制御する。
【0011】かかる構成によると、表示ライン上での第
1の表示セルと第2の表示セルとが同時に発光駆動され
ることがなく、また、同じ表示ラインでの第1,第2の
表示セルの駆動間の時間間隔が短い。
【0012】また、本発明によるマトリクス駆動型表示
装置がガス放電表示装置であり、第2の電極群の各電極
を上下に振り分けたパターンとした場合には、隣接する
放電セル(表示セル)が同時に放電を起こすことはない
し、放電セルをセル間連通孔によって連通したとして
も、放電セル間をこの連通孔を通って隣接する放電セル
の表示陽極間で放電が生起してしまうことがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図2は本発明によるマトリクス駆動型表
示装置の一実施形態の一部を示す電極配線図であり、こ
こでは、ガス放電表示装置を例としている。この実施形
態においては、図面の都合上、表示陽極10が同一の表
示陽極配線31に接続された放電セル20を並べて図示
しているが、表示陽極配線31の配線パターンを、図7
の場合と同様に、上下に振り分けたパターンとしてい
る。
【0014】図1は図2に示した本発明によるマトリク
ス駆動型表示装置の駆動方法の一実施形態を説明するた
めの図であって、表示陽極駆動回路61から表示陽極配
線31に印加される電圧Va1〜Va7の時間的変化を示
す。
【0015】図1から明らかなように、1フィールド
(NTSC信号方式の場合、1/60秒)を第1,第2
のサブフィールドSF1,SF2に分割し、サブフィー
ルドSF1においては、奇数番目の表示陽極配線31に
表示パルス71が発生され、サブフィールドSF2にお
いては、偶数番目の表示陽極配線31に表示パルス71
が発生される。
【0016】次に、図3により、図2に示した実施形態
を詳細に説明する。
【0017】同図において、電圧Va1〜Va3は夫々第1
〜第3の表示陽極配線31a〜31cに印加する電圧で
あって、表示陽極駆動回路61で発生される。電圧Vk1
〜Vk3は夫々第1〜第3の陰極配線33a〜33cに印
加する電圧であって、陰極駆動回路63で発生される。
電圧Vs1〜Vs3は夫々第1〜第3の補助陽極配線32a
〜32cに印加する電圧であって、補助陽極駆動回路6
2で発生される。以下の説明では、第n番目の陰極配線
33と第m番目の補助陽極配線32との交点にある放電
セル20を(Kn、Sm)の放電セル20と呼ぶ。
【0018】時刻t<t1では、いずれの放電セル20
でも、放電は点灯していない。この状態において、時刻
t1で第1の陰極配線33aに陰極パルス73を印加す
ると、(K1,S1)、(K1,S2)及び(K1、S
3)の放電セル20では、補助陽極12と陰極14との
間に補助放電が生起する。この状態で、第1,第3の補
助陽極配線32a,32cにスイッチングパルス72を
印加すると、(K1,S1)、(K1,S3)の放電セ
ル20でこの補助放電が表示陽極10と陰極14との間
に転移する。そして、転移後の放電で表示放電空間21
に残留電荷が残るので、(K1,S1)、(K1,S
3)のこれら2つの放電セル20では、時刻t2以降に
第1の表示陽極配線31aに印加される表示パルス71
により、持続的なパルス放電が表示陽極10と陰極14
との間で生起する。このパルス放電は表示パルス71の
印加が終わるまで持続し、このパルス放電によって発生
する紫外線により蛍光体30が発光する。
【0019】なお、(K1、S2)の放電セル20で
は、t1<t<t2に補助陽極12と陰極14との間に補
助放電が生起したままなので、第1の表示陽極配線31
aに表示パルス71が印加されても、パルス放電は生起
せず、点灯しない。
【0020】そして、時刻t2で第3の陰極配線33c
に陰極パルス73を印加すると、(K3,S1),(K
3、S2)及び(K3、S3)の放電セル20では、補
助陽極12と陰極14との間に補助放電が生起する。こ
の状態で、第1,第2の補助陽極配線32a,32bに
スイッチングパルス72を印加すると、(K3、S1)
及び(K3、S2)の放電セル20で補助放電が表示陽
極10と陰極14との間に転移する。そして、これら2
つの放電セル20では、時刻t3以降に第3の表示陽極
配線31cに印加される表示パルス71により、持続的
なパルス放電が表示陽極10と陰極14との間で生起す
る。このパルス放電は表示パルス71の印加が終わるま
で持続し、このパルス放電によって発生する紫外線によ
り蛍光体30が発光する。
【0021】なお、(K3,S3)の放電セル20で
は、t2<t<t3に補助陽極12と陰極14との間に補
助放電が生起したままなので、第3の表示陽極配線31
cに表示パルス71が印加されても、パルス放電は生起
せず、点灯しない。従って、時刻t6で点灯している放
電セル20は、(K1,S1)、(K1,S3)、(K
3,S1)及び(K3、S2)の4つの放電セル20で
ある。
【0022】なお、図3では、奇数番目の表示陽極配線
31a,31cを駆動するサブフィールドSF1を示し
ているため、第2の表示陽極配線31b及び第2の補助
陽極配線32bにパルスは印加されない。第2の表示陽
極配線31bと第2の補助陽極配線32bとには、偶数
番目の表示陽極配線32を駆動するサブフィールドSF
2で同様のパルスが印加される。
【0023】このように、表示陽極配線31の配線パタ
ーンを上下に振り分けたパターンとしており、しかも、
サブフィールドSF1で奇数番目の表示陽極配線31に
表示パルスを印加し、サブフィールドSF2で偶数番目
の表示陽極配線31に表示パルスを印加するものである
から、隣接する放電セル20で同時に放電を起こすこと
がなく、クロストーク現象が起こることがない。
【0024】また、奇数番目の走査線(上記説明中の表
示陽極に対応)と偶数番目の走査線とを交互のフィール
ドで走査するインターレース走査方式をかかるマトリク
ス駆動型表示装置に適用すると、フリッカーが生じるこ
とが知られているが、この実施形態では、奇数番目の放
電セル20の蛍光体30の発光と偶数番目の放電セル2
0の蛍光体30の発光との時間的間隔が人間の視覚の時
間分解能(1/30秒程度)よりも充分に短いので、フ
リッカーは感じられず、このため、表示品質が良好であ
る。
【0025】また、表示パルス71a,71bを発生さ
せない状態、表示パルス71aのみを発生させる状態、
表示パルス71bのみを発生させる状態、表示パルス7
1a及び表示パルス71bを発生させる状態を選択する
ことにより、放電セル20の蛍光体30の発光量を4段
階に制御することができる。
【0026】図8は上記の駆動方法を実現するガス放電
表示装置の回路構成の一具体例を示した図である。
【0027】同図において、ガス放電表示パネル100
の表示陽極配線31,補助陽極配線32及び陰極配線3
3は夫々、表示陽極駆動回路61,補助陽極駆動回路6
2,陰極駆動回路63に結線されている。これらはロジ
ック信号を電圧振幅50〜300V程度のパルスに変換
する回路であって、FETやトランジスタなどを用いて
構成される(図示せず)。従って、図3に示した駆動波
形に対応するロジック信号を、これらの駆動回路に入力
すればよい。
【0028】これは、例えば、次の構成により実現でき
る。サブフィールドSF1,SF2のいずれの状態を表
示しているかを知らせるサブフィールド信号をサブフィ
ールド信号発生回路88で発生させてサブフィールド信
号線93に加え、さらに、システム全体の同期をとるた
めのクロック信号をクロック信号発生回路89で発生さ
せてクロック信号線92に加える。これら2つの信号を
基にして、表示陽極配線31に印加する駆動波形のロジ
ック信号と陰極配線33に印加すべき駆動波形のロジッ
ク信号とが夫々、表示陽極タイミング発生回路81と陰
極タイミング発生回路83とで形成される。表示陽極タ
イミング発生回路81と陰極タイミング発生回路83と
の出力は夫々、表示陽極駆動回路61と陰極駆動回路6
3とに供給される。
【0029】一方、映像信号の1フィールド分が、映像
信号線91を経由して、フィールドメモリ85に蓄えら
れる。フィールドメモリ85からは、サブフィールド信
号に従って、対応する映像信号が読み出されて直列並列
変換回路86に供給される。直列並列変換回路86の出
力は、補助陽極タイミング回路82により、図3に示し
たような適切なタイミングに設定された後、補助陽極駆
動回路62に供給される。
【0030】図4は隣接する放電セル20の表示陽極1
0間の異常放電の特性を調べるために製作したH型の放
電管を示す断面図である。
【0031】同図において、この放電管は2つの陽極5
1,52と2つの陰極53,54とを有している。陰極
53,54は放電電圧の低いバリウムからなる。陽極5
1と陰極53との組、陽極52と陰極54との組が夫々
放電セル20に対応し、両者を結合する部分がセル間連
通孔46に対応している。
【0032】この放電管にNe−Xe(2%)ガスを8
Torr封入し、周期8μs,パルス幅0.2μsのパ
ルスを陽極51,52に印加して放電を生起させ、放電
を維持するための最小パルス電圧Vmを測定した。
【0033】これによると、陽極51と陰極53との
間、陽極52と陰極54との間の放電の最小パルス電圧
Vmは272Vであるのに対し、パルス位相を0.8μ
sずらしたときの陽極51と陽極52との間の放電の最
小パルス電圧Vmは275Vであり、また、パルス位相
を4μsずらしたときの陽極51と陽極52との間の放
電の最小パルス電圧Vmは260Vであった。一方、陽
極51をアース電位に固定し、陽極52に同じパルスを
印加した場合には、340Vでも陽極51と陽極52と
の間に放電は生起しなかった。
【0034】このように、陽極52と陰極54との間の
放電よりも、放電が起こりにくいのは、陽極51の材料
が陰極降下電圧が高いNiであるためである。この結果
からわかるように、陽極51,52に交互にパルスを印
加した場合のみ、両者間の放電が発生しやすくなる。
【0035】従って、前述のように、サブフィールドS
F1では、奇数番目の表示陽極配線31a,31cにの
み表示パルス71を印加し、サブフィールドSF2で
は、偶数番目の表示陽極配線31bにのみ表示パルス7
1を印加することにより、隣接する放電セル20の表示
陽極10間の誤放電は起こらなくなるから、画像表示を
乱されることがなく、また、表示陽極10がスパッタさ
れないので、表示陽極10の断線が生ずることがなく、
さらには、表示陽極10の近傍に可視光が発生しないの
で、表示画像の色再現性が劣化することがなく、表示品
質が良好である。
【0036】なお、上述の実施形態においては、マトリ
クス駆動型表示装置の駆動方法について説明したが、他
のマトリクス駆動型表示装置、例えば、液晶表示装置,
EL表示装置,マイクロチップ表示装置などにも、本発
明を適用することが可能である。
【0037】特に、マトリクス駆動型表示装置のよう
に、パルス位相を数μsずらすだけでクロストーク現象
が取り除ける場合には、先に述べた公知例でも、ある程
度の効果があるが、クロストーク効果がさらに長時間持
続するマトリクス駆動型表示装置においては、本発明が
特に有効である。
【0038】また、表示パルス71の周期を4〜16μ
s程度にし、表示パルス71のパルス幅を0.2μs程
度に狭めると、パルス放電による紫外線の発光効率が増
加するから、マトリクス駆動型表示装置の発光効率が高
まり、高輝度の画像を表示することができるようにな
る。
【0039】さらに、上述実施形態においては、表示パ
ルス71としてパルス列を印加させたが、表示時間に対
応した長さのパルスを印加してもよい。
【0040】さらに、放電セル20の蛍光体として赤、
緑、青に発光する蛍光体を塗り分けることにより、カラ
ーテレビジョンの画像表示が可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
各表示ラインでは、第1の表示セルと第2の表示セルと
がフィールドの異なる時間帯で表示駆動されるものであ
るので、隣接表示セル間のクロストークの発生を低減す
ることができるし、また、各表示ラインで表示駆動の時
間間隔が短くなるから、フリッカーの発生を抑圧するこ
とができ、良好な表示品質が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマトリクス駆動型表示装置の駆動
方法の一実施形態の説明図である。
【図2】本発明によるマトリクス駆動型表示装置の一実
施形態の一部を示す電極配線図である。
【図3】図2に示したマトリクス駆動型表示装置の駆動
方法の説明図である。
【図4】H型の放電管を示す断面図である。
【図5】従来のマトリクス駆動型表示装置の放電セルを
示す概略断面図である。
【図6】図5に示した放電セルを有する従来のマトリク
ス駆動型表示装置の一例の一部を示す電極配線図であ
る。
【図7】表示陽極配線の配線パターンを示す図である。
【図8】ガス放電表示装置の回路構成の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 表示陽極 12 補助陽極 14 陰極 15 陰極端子 16 抵抗 20 放電セル 21 表示放電空間 22 補助放電空間 30 蛍光体 31 表示陽極配線 32 補助陽極配線 33 陰極配線 40 面板 42 基板 43 絶縁層 45 スペーサ 46 セル間連通孔 61 表示陽極駆動回路 62 補助陽極駆動回路 63 陰極駆動回路 71 表示パルス 72 スイッチングパルス 73 陰極パルス 81 表示陽極タイミング発生回路 82 補助陽極タイミング発生回路 83 陰極タイミング発生回路 85 フィールドメモリ 86 直列並列変換回路 91 映像信号線 92 クロック信号線 93 サブフィールド信号線 100 ガス放電表示パネル
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 5/66 101 H04N 5/66 101B (56)参考文献 特開 昭52−66323(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/288 G09G 3/20 H04N 5/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行な複数の電極からなる第1の
    電極群と、該第1の電極群の該電極に交差しかつ表示ラ
    インに沿って互いに平行に配列された複数の電極からな
    る第2の電極群と、該第1,第2の電極群の電極の交点
    毎に形成された表示セルとを有し、該表示セルが該表示
    ライン毎に配列されてなる表示パネルを備え、少なくと
    も該第2の電極群に表示パルスを印加して画像表示する
    マトリクス駆動型表示装置において、 入力画像信号を保持するメモリ手段と、 該メモリに保持されている該画像信号を読み出し、読み
    出した該画像信号に基づいて、該第1の電極群の各電極
    を駆動する第1の駆動信号を形成して出力する第1の駆
    動信号出力手段と、 各フィールド毎に、該フィールドの前半期間に第2の電
    極群の表示ラインの第1の表示セルを駆動するための第
    1の表示パルスを形成して出力し、かつ該フィールドの
    後半期間に第2の電極群の表示ラインの第2の表示セル
    を駆動するための第2の表示パルスを形成して出力する
    第2の駆動信号出力手段とを備え、該第2の電極群の表示ラインの第1の表示セルと該第2
    の表示セルは交互に配置されており、 該第1の駆動信号による該第1の電極群の駆動と該第1
    の表示パルスによる該第2の電極群の駆動とにより、該
    表示ラインでの第1の表示セルを発光制御し、該第1の
    駆動信号による該第1の電極群の駆動と該第2の表示パ
    ルスによる該第2の電極群の駆動とにより、該表示ライ
    ンでの第2の表示セルを発光制御することを特徴とする
    マトリクス駆動型表示装置。
  2. 【請求項2】 互いに平行な複数の電極からなる第1の
    電極群と、該第1の電極群の該電極に交差しかつ表示ラ
    インに沿って互いに平行に配列された複数の電極からな
    る第2の電極群と、該第1,第2の電極群の電極の交点
    毎に形成された表示セルとを有し、該表示セルが該表示
    ライン毎に配列されてなる表示パネルを備え、少なくと
    も該第2の電極群に表示パルスを印加して画像表示する
    マトリクス駆動型表示装置の駆動方法であって、メモリ手段に保持されている画像信号を読み出し、読み
    出した該 画像信号に基づいて、該第1の電極群の各電極
    を駆動する駆動信号を形成し、 各フィールド毎に、該フィールドの前半期間に第2の電
    極群の表示ラインの第1の表示セルを駆動するための第
    1の表示パルスを形成し、かつ該フィールドの後半期間
    に第2の電極群の表示ラインの第2の表示セルを駆動す
    るための第2の表示パルスを形成し、 該第2の電極群の該表示ラインの第1の表示セルと該第
    2の表示セルは交互に配置されており、 該駆動信号 による該第1の電極群の駆動と該第1の表示
    パルスによる該第2の電極群の駆動とにより、該表示ラ
    インでの第1の表示セルを発光制御し、該駆動信号によ
    る該第1の電極群の駆動と該第2の表示パルスによる該
    第2の電極群の駆動とにより、該表示ラインでの第2の
    表示セルを発光制御することを特徴とするマトリクス駆
    動型表示装置の駆動方法。
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