JP3135383B2 - 歯車伝達機構の噛合い伝達誤差測定装置 - Google Patents

歯車伝達機構の噛合い伝達誤差測定装置

Info

Publication number
JP3135383B2
JP3135383B2 JP04250503A JP25050392A JP3135383B2 JP 3135383 B2 JP3135383 B2 JP 3135383B2 JP 04250503 A JP04250503 A JP 04250503A JP 25050392 A JP25050392 A JP 25050392A JP 3135383 B2 JP3135383 B2 JP 3135383B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
side motor
transmission mechanism
input
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04250503A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0674868A (ja
Inventor
保幸 萩野
均 東
茂史 笹岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Ono Sokki Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Ono Sokki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Ono Sokki Co Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP04250503A priority Critical patent/JP3135383B2/ja
Publication of JPH0674868A publication Critical patent/JPH0674868A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3135383B2 publication Critical patent/JP3135383B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両用終減速機
のような歯車伝達機構の噛合い伝達誤差測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4に噛合い伝達誤差測定装置の一例が
平面図で示されている。この図面から明らかなように、
測定対象物である歯車伝達機構50の駆動歯車52に対
しては入力側モーター60の回転がロータリーエンコー
ダ62及びゴムや樹脂性の弾性カップリング64を介し
て伝達されるようになっている。また歯車伝達機構50
の従動歯車54には出力側モーター70の回転力が弾性
カップリング74及びロータリーエンコーダ72を介し
て伝達されるようになっている。そして両歯車52,5
4の噛合い伝達誤差を測定するには、前記入力側モータ
ー60により駆動歯車52を回転させ、かつ出力側モー
ター70で従動歯車54に回転負荷を与えながら両歯車
52,54を噛合い回転せる。この状態で両歯車52,
54の回転位相角を前記の各ロータリーエンコーダ6
2,72によりそれぞれ検出して相互の位相差を演算
し、これによって両歯車52,54の噛合い伝達誤差を
求めている。また前記の各弾性カップリング64,74
は、測定対象物である歯車伝達機構50と入力側モータ
ー60あるいは出力側モーター70との機械的な接続関
係を分離させる目的で使用されたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記弾性カップ
リング64,74の素材であるゴム等のばね定数は、鋼
等に比較すれば小さいものの現実には振動系の機械的な
接続を分離できるほど小さくならない。このため前記歯
車伝達機構50と両モーター60,70との振動系を分
離できず、この歯車伝達機構50の噛合い伝達誤差の測
定にモーター側の振動が影響し、純粋な噛合い伝達誤差
の測定は困難であった。
【0004】本発明の技術的課題は、測定対象物である
歯車伝達機構とモーター側との振動系の機械的な接続関
係を分離することにより、この歯車伝達機構の駆動歯車
と従動歯車との噛合い伝達誤差の測定にモーター側から
の振動が影響することを防止して純粋な噛合い伝達誤差
の測定を可能とすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明における歯車伝達機構の噛合い伝達誤差測定
装置は次のように構成されている。すなわち歯車伝達機
構の駆動歯車を入力側モーターで駆動させ、かつ従動歯
車に出力側モーターで回転負荷を与えながら両歯車を噛
合い回転させ、両歯車の回転位相角をそれぞれの回転角
検出器で検出して相互の位相差を演算することで噛合い
伝達誤差を測定する装置において、前記入力側モーター
が流体継手を介して駆動歯車の回転角検出器に連結され
ているとともに、前記出力側モーターが慣性体を介して
従動歯車の回転角検出器に連結されている。
【0006】
【作用】この構成によれば、前記歯車伝達機構の駆動歯
車と入力側モーターとの間の振動系の機械的な接続は前
記流体継手によって分離され、また歯車伝達機構の従動
歯車に対する出力側モーターのトルク変動の影響は前記
慣性体により断たれる。この結果、歯車伝達機構に対す
る駆動の入力側においては流体継手によって入力側モー
ターのトルク変動の影響を抑え、かつ出力側においては
その回転数が一般的な流体継手の使用領域外であって
も、前記慣性体を用いることによって出力側モーターの
トルク変動の影響を抑えることができる。これによって
駆動歯車と従動歯車との噛合い伝達誤差を純粋な値とし
て測定できる。
【0007】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。図1に車両における歯車伝達機構の一つである
終減速機(ディファレンシャル装置)50の噛合い伝達
誤差測定装置が平面図で示されている。この装置は、平
面上において直交状に配置された一つの入力側ベース1
0と左右の両出力側ベース30とを備えている。しかも
これらの入力側ベース10と両出力側ベース30との交
差箇所には、測定対象物である前記終減速機50をセッ
トするための支持テーブル48が配置されている。この
終減速機50はその駆動歯車52(ドライブピニオン)
のシャフトを入力側ベース10側に向け、従動歯車54
(リングギヤ)に連動して回転する左右のシャフト(サ
イドギヤシャフト)を両出力側ベース30に向けて支持
テーブル48の上にセットされる。前記入力側ベース1
0は進退ブロック12を有しており、このブロック12
はモーターなどの駆動を受けて図面に示す後退位置から
前記支持テーブル48に向かってレール14の上を移動
するようになっている。そしてこの入力側ベース10
は、つぎに説明する回転入力機構Aにおける入力軸18
の高さを調整するために前記進退ブロック12と共に昇
降操作できるように構成されている。
【0008】前記入力側ベース10における進退ブロッ
ク12の上面には前記終減速機50の駆動歯車52に回
転駆動力を与えるための回転入力機構Aが設けられてい
る。この回転入力機構Aは、入力側モーター16とこの
モーター16の駆動によって回転する入力軸18とを備
えている。またこの入力軸18には、入力側モーター1
6の側から順に流体継手20、トルク計22及び回転角
検出器としてのロータリーエンコーダ24がそれぞれ組
込まれている。なお前記流体継手20は、その入力トル
クと出力トルクとが常に1対1で無段に変速する特性の
流体クラッチでもよいが、本実施例ではトルクの増幅機
能をもったトルクコンバータが使用されている。
【0009】一方、前記の両出力側ベース30は、個々
にモーターなどの駆動を受けて図面に示す後退位置から
それぞれ前記支持テーブル48に向かってレール34の
上を移動するようになっている。この出力側ベース30
の上面には、前記終減速機50の従動歯車54に回転負
荷を与えるための回転負荷機構Bがそれぞれ設けられて
いる。これらの各回転負荷機構Bは、出力側モーター3
6とこのモーター36の駆動によりギヤボックス37内
の噛合いギヤを通じて回転力を受ける出力軸38とを備
えている。そしてこの出力軸38にはトルク計42及び
回転角検出器としてのロータリーエンコーダ44がそれ
ぞれ組込まれている。しかも前記ギヤボックス37とト
ルク計42との間の出力軸38の軸上には慣性体として
のフライホイール40がそれぞれ設けられている。
【0010】つぎに前記終減速機50の駆動歯車52と
従動歯車54との噛合い伝達誤差の測定について説明す
る。まず前記支持テーブル48の上に測定対象物である
前記終減速機50を前述したようにセットする。そして
前記入力側ベース10の進退ブロック12を支持テーブ
ル48に向けて前進させ、かつ入力側ベース10を進退
ブロック12と共に昇降操作して前記回転入力機構Aに
おける入力軸18の軸線高さを終減速機50における駆
動歯車52のシャフトの軸線に合わせる。この状態で図
1の仮想線で示すように、入力軸18の端部と駆動歯車
52のシャフト端部とを連結する。これと並行して左右
の両出力側ベース30も支持テーブル48に向けてそれ
ぞれ前進させ、図1の仮想線で示すように両回転負荷機
構Bにおける出力軸38の端部を前記終減速機50にお
ける従動歯車54のシャフト端部とを連結する。
【0011】このように前記終減速機50に回転入力機
構A及び回転負荷機構Bを連結した状態を簡略化した構
成図が図2に示されている。この図面でも明らかなよう
に前記回転入力機構Aにおける入力側モーター16の回
転は、前記流体継手20、トルク計22及びロータリー
エンコーダ24を通じて終減速機50の駆動歯車52に
伝達される。またこの終減速機50の従動歯車54に対
しては、前記回転負荷機構Bの出力側モーター36の駆
動により前記フライホイール40、トルク計42及びロ
ータリーエンコーダ44を介して回転負荷が付与され
る。この状態で駆動歯車52と従動歯車54との回転位
相角を前記の各ロータリーエンコーダ24,44により
それぞれ検出して相互の位相差をコンピュータで演算す
る。これによって両歯車52,54の噛合い伝達誤差が
得られる。
【0012】図3に前記回転入力機構A、回転負荷機構
B及び終減速機50の両歯車52,54の関係が概念図
で示されている。この図面から明らかなように歯車5
2,54の振動モデルを考える場合は相互の噛合い部を
ばねとし、このばねを介して質量I1,I2の歯車5
2,54が接続されたものに見做すことができる。そし
て本実施例では、前記駆動歯車52と入力側モーター1
6との間の振動系の機械的接続が前記流体継手20によ
って分離される。また従動歯車54と出力側モーター3
6との間の振動系は慣性質量の大きい前記フライホイー
ル40により遮断される。したがって駆動歯車52と従
動歯車54との噛合い伝達誤差は、前記回転入力機構A
及び回転負荷機構Bからの振動の影響を受けることなく
測定できることとなる。なお前記回転負荷機構Bのフラ
イホイール40については、出力側モーター36の慣性
が大きい場合には回転変動が少ないので必ずしも必要と
しない。またこのフライホイール40に代えて流体継手
(トルクコンバータ)を使用することも理論上は可能で
ある。しかし噛合い伝達誤差測定装置においては、装置
の固有振動数などを考慮して前記入力軸18の回転数の
上限が決められるとともに、これに終減速機50のギヤ
比(減速比)が利いてくる出力軸38においては、その
回転数が既存のトルクコンバータの使用領域以下となっ
実用化が困難である。
【0013】
【発明の効果】このように本発明は、歯車伝達機構の駆
動歯車と従動歯車との噛合い伝達誤差をモーター側から
の振動の影響を受けることなく測定でき、これによって
純粋な噛合い伝達誤差が計測される。
【図面の簡単な説明】
【図1】噛合い伝達誤差測定装置の平面図である。
【図2】噛合い伝達誤差測定装置を簡略化して表した構
成図である。
【図3】図2を概念的に表した振動モデル図である。
【図4】従来の噛合い伝達誤差測定装置を表した構成図
である。
【符号の説明】
16 入力側モーター 20 流体継手 24 回転角検出器(ロータリーエンコーダ) 36 出力側モーター 40 慣性体(フライホイール) 44 回転角検出器(ロータリーエンコーダ) 50 歯車伝達機構(終減速機) 52 駆動歯車 54 従動歯車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹岡 茂史 東京都新宿区西新宿2丁目4番1号 株 式会社小野測器内 審査官 深草 誠 (56)参考文献 特開 平4−106450(JP,A) 特開 昭54−113388(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 13/02 F16D 33/00 - 33/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車伝達機構の駆動歯車を入力側モータ
    ーで駆動させ、かつ従動歯車に出力側モーターで回転負
    荷を与えながら両歯車を噛合い回転させ、両歯車の回転
    位相角をそれぞれの回転角検出器で検出して相互の位相
    差を演算することで噛合い伝達誤差を測定する装置にお
    いて、 前記入力側モーターが流体継手を介して駆動歯車の回転
    角検出器に連結されているとともに、前記出力側モータ
    ーが慣性体を介して従動歯車の回転角検出器に連結され
    ていることを特徴とした歯車伝達機構の噛合い伝達誤差
    測定装置。
JP04250503A 1992-08-25 1992-08-25 歯車伝達機構の噛合い伝達誤差測定装置 Expired - Fee Related JP3135383B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04250503A JP3135383B2 (ja) 1992-08-25 1992-08-25 歯車伝達機構の噛合い伝達誤差測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04250503A JP3135383B2 (ja) 1992-08-25 1992-08-25 歯車伝達機構の噛合い伝達誤差測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0674868A JPH0674868A (ja) 1994-03-18
JP3135383B2 true JP3135383B2 (ja) 2001-02-13

Family

ID=17208855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04250503A Expired - Fee Related JP3135383B2 (ja) 1992-08-25 1992-08-25 歯車伝達機構の噛合い伝達誤差測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3135383B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4639513B2 (ja) * 2001-04-16 2011-02-23 マツダ株式会社 歯車の噛合い調整方法
JP2008145197A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Toyota Motor Corp 歯車伝達機構の噛合い伝達誤差測定装置
JP6250960B2 (ja) * 2013-06-26 2017-12-20 国際計測器株式会社 ねじり試験装置
CN104006964B (zh) * 2014-05-28 2016-04-06 清华大学 谐波传动轮齿啮合及柔轮变形动力学特性测试系统
CN106855459B (zh) * 2015-12-09 2018-10-26 中国科学院沈阳自动化研究所 一种转移机构的解锁复位装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0674868A (ja) 1994-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3144173B2 (ja) 車両の駆動系試験装置
US5172774A (en) Axially compact torque transducer
JPH0269742U (ja)
CN1198854A (zh) 机械振动检测装置及制振控制装置
JP3135383B2 (ja) 歯車伝達機構の噛合い伝達誤差測定装置
US3952589A (en) Apparatus for testing a wheeled vehicle
CN107314845A (zh) 齿轮动态啮合力的测试方法
Wang Rotational vibration with backlash: Part 1
Legnani et al. Harmonic drive transmissions: the effects of their elasticity, clearance and irregularity on the dynamic behaviour of an actual SCARA robot
CA2162202A1 (en) Driveline vibration analyzer
JP3085093B2 (ja) 歯車のかみ合い伝達誤差測定方法
JP2723738B2 (ja) 構造物の振動制御装置
JP6250960B2 (ja) ねじり試験装置
JPH0548109Y2 (ja)
JPS6298230A (ja) 自動車用の車輪のための車輪つりあい試験機
JP4780321B2 (ja) 歯車振動強制力評価装置
JP2941517B2 (ja) 自動車の動力伝達系シミュレータ
SU571725A1 (ru) Стенд дл испытаний моторно-трансмиссионной установки гусеничных машин
RU2016387C1 (ru) Стенд для испытания изделий на воздействие импульса ускорения
JP2767050B2 (ja) 歯車試験装置
JP2564129Y2 (ja) 車両用動力伝達系の試験装置
JPS6145767B2 (ja)
JPH01305334A (ja) 差動歯車系の伝達誤差測定装置
JP3203916B2 (ja) 歯車自動測定装置
Huang Characteristics of torsional vibrations of a shaft system with parallel misalignment

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081201

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees