JP3135244U - 積載車両の荷台構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】幌の収容状態では荷台に対する荷物の積み下ろし作業を荷台の上方から容易に行うことができると共に、幌の展開状態では荷物の上方を幌によって覆うことができる積載車両の荷台構造をを提供する。
【解決手段】積載車両2の荷台3に設けた幌4と、荷台3の前後方向に配置されると共に幌4に取り付けられた第1骨材5と、この第1骨材5と並行かつ左右方向に所定の間隔を開けて配置されると共に幌4に取り付けられた第2骨材6と、これら第1、第2骨材5,6の前後端部にそれぞれ連結されて第1骨材5から第2骨材6を左右方向に離間させた状態で荷台3上の所定高さ位置に配置する展開状態および第1骨材5に第2骨材6を沿わせた状態で荷台3上に纏めて収容させた収容状態に切り換え可能に支持する開閉リンク機構7とを有する。
【選択図】図3

Description

本考案は、たとえばトラックなどの積載車両の荷台構造に関するものであり、より詳細には、荷台の上方に幌を展開する展開状態と幌を収容する収容状態を容易に切り換えることができる積載車両の荷台構造に関するものである。
積載車両に設けられる荷台構造として、観音開きで左右両側に開くカバーを設けたものがある。図7はその一例である実用新案第3073896号公報に記載の積載車両の荷台構造の構成を示すものである。
図7(A)〜図7(B)に示す積載車両の荷台構造では、左右対称のカバー体90L,90Rが荷台を覆う展開状態(図7(A)参照)と、カバー体90L,90Rを左右に開いた状態で折り畳んだ収容状態(図7(B)参照)に切り換えられるように、カバー体90L,90Rを側壁体91と、上壁体92によって構成している。前記側壁体91は、その下端部が荷台93の左右両端部に回動自在に取り付けられており、側壁体91と上壁体92は折り畳んだ状態で荷台93の側方に沿うように収容できるように構成しており、これによって、荷台93への荷物の積み下ろし作業を容易に行うことができる。
しかしながら、前記積載車両の荷台構造では、図7(B)に示すように、カバー体90L,90Rが移動するときに大きな軌道94,95を描いて移動するので、広いスペースS(図7(C)参照)を必要とするという問題がある。
また、側壁体91を荷台93の側面に沿わせるようにして収容するので、側壁体91の高さ幅wを荷台の高さ幅hよりも狭くしなければ、収容時の側壁体91が地面にぶつかることになる。このため、側壁体91の高さに限界が生じ、荷台に搭載する荷物の高さにも限界が生じるという問題があった。
本考案は前記課題を考慮に入れてなされたものであり、幌の収容状態では荷台に対する荷物の積み下ろし作業を荷台の上方から容易に行うことができると共に、幌の展開状態では荷物の上方を幌によって覆うことができる積載車両の荷台構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本考案は、積載車両の荷台に設けた幌と、荷台の前後方向に配置されると共に幌に取り付けられた第1骨材と、この第1骨材と並行かつ左右方向に所定の間隔を開けて配置されると共に幌に取り付けられた第2骨材と、これら第1、第2骨材の前後端部にそれぞれ連結されて第1骨材から第2骨材を左右方向に離間させた状態で荷台上の所定高さ位置に配置する展開状態および第1骨材に第2骨材を沿わせた状態で荷台上に纏めて収容させた収容状態に切り換え可能に支持する開閉リンク機構とを有することを特徴とする積載車両の荷台構造を提供する。(請求項1)
前記構成によれば、開閉リンク機構が第1骨材と第2骨材の前後端部に連結されているので、前後一対の開閉リンク機構の動きに伴って、荷台上の幌を移動させることができる。さらに、前後一対の開閉リンク機構が同じ動きをし、前後一対の開閉リンク機構によって第1骨材と第2骨材を支持することができるので、堅牢性に優れている。
また、開閉リンク機構は、第1、第2骨材の前後端部にそれぞれ連結されて第1骨材から第2骨材を左右方向に離間させた状態で荷台上の所定高さ位置に配置する展開状態および第1骨材に第2骨材を沿わせた状態で荷台上に纏めて収容させた収容状態に切り換え可能に支持するものであるから、幌の展開状態においては荷台の上方を幌によって覆うことができる。一方、幌の収容状態においては第1骨材に第2骨材を沿わせて、幌を折り畳んだ状態で纏めて荷台上に収容することができ、積み荷の上面を開放して、クレーンなどによる上方からの積み荷の積み下ろしを行なう上開放部と、フォークリフトなどによる側方からの積み荷の積み下ろしを行う横開放部とを形成する。加えて、開閉リンク機構を取り付ける高さ位置を変更することにより、展開状態における幌の高さを容易に変更することができる。
前記積載車両は例えばトラック、ダンプカーなど、荷台を備えて種々の荷物を搭載する車両である。前記幌は繊維による編成物または織物からなる生地や、フィルムなどのシートからなり、遮光性を備え、液体を通さないものであることが好ましい。また、前記幌は、第1,第2骨材にビスなどのよって取り付けられるものであっても、幌の縦方向に形成された乳輪または縦方向に連続する乳輪を形成するようにループ状に縫合された孔を形成し、この乳輪または孔に第1骨材、第2骨材を挿通することにより、第1骨材および第2骨材を幌に取り付けてもよい。あるいは、幌に対する第1骨材、第2骨材の取り付けは、ビスなどの螺合によって行われても、紐または糸を用いて幌に縫い付けまたは結束によって行われていてもよい。さらに、荷台の左右方向の端に位置する幌は、第1骨材または第2骨材より幾らか外側にはみ出すようにして、この第1骨材または第2骨材から垂下する幌によるスカート部を備えるもよい。
前記開閉リンク機構が、荷台の左右方向の端部に設けた第1支点を中心に荷台上に傾倒可能に取り付けられ遊端部に前記第1骨材が連結された第1アームと、この第1アーム上の一点に設けた第2支点を中心に傾倒可能に取り付けられ遊端部に前記第2骨材が連結された第2アームと、前記第1支点より荷台の中央寄りの位置に形成された第3支点および第2アームに設けた第4支点に回動自在に連結された第3アームとを備え、前記第1〜第3アームが、幌の収容時には第1アームの傾倒に伴って第4支点が第3アームによって持ち上げられて第2アームが第2支点を中心に傾倒することにより、前記第1骨材に第2骨材を沿わせて荷台上に収容し、幌の展開時には第1骨材と第2骨材を引き離すと共に荷台の上方に位置させるように前記各支点の位置および各アームの長さを調整してある場合(請求項2)には、第1〜第4支点に傾倒自在に取り付けられた第1〜第3アームの連結による簡単な構成でありながら、荷台の上面への幌の展開と、荷台上の一箇所への幌の収容を第1〜第3アームの傾倒によって実現できるので、開閉リンク機構を簡素にすることができる。加えて、前記開閉リンク機構は荷台上の小さいスペースだけを用いて幌の展開および収容を行うことができるので、従来のように荷台の開閉のために大きな作業スペースを必要としていない。
前記各アームは例えばアームの傾倒方向に平行する平面を有するように配置された金属板からなる棒状体であることが好ましく、これによって十分な堅牢性を備えるとともに重量を抑えることができる。また、第2アームに設けた第4支点は第2骨材と第2支点を連結する直線から外れた位置に形成されていることにより、第1アームの傾倒に伴って第3アームによって持ち上げられる第4支点によって第2アームを傾倒させることができる。
第1〜第3アームの長さおよび第1〜第4支点の位置は、適宜調整されることにより、第1アームの傾倒に伴って第1骨材と第2骨材の位置が所定の軌跡を描くように移動して、幌の展開状態と収容状態の切換を一つの連続した動作によって実現させることを可能としている。なお、第1〜第4支点の間の距離はそれぞれ異なるように設定することにより、第1アームの傾倒に伴って第2アームおよび第3アームを十分に傾倒させることができる。
荷台の左右両側に前記開閉リンク機構を左右対称に設け、かつ、荷台の中央部に設けられて両開閉リンク機構によって纏められた幌を収容する幌収容部と、前記左右の開閉リンク機構に連結し左右の開閉動作を連動させる連動リンク機構と、この連動リンク機構を介して左右の開閉リンク機構に幌を開閉させるための動力を供給する開閉動力源を有する場合(請求項3)には、左右対称の開閉リンク機構によって幌を左右分担して支持するので、各開閉リンク機構にかかる負荷を小さくする。また、左右対称の開閉リンク機構により幌を荷台の中央部に設けた幌収容部に纏めて収容することができ、荷台の左右両端から上面にわたって積み荷の積み下ろしの邪魔になるものが何もない。さらに、左右の開閉リンク機構は連動リンク機構によって連動し、開閉動力源が連動リンク機構を介して左右の開閉リンク機構に幌を開閉させるための動力を供給するので、一つの開閉動力源を用いて左右対称の開閉リンク機構を開閉することができる。
前記幌収容部は、左右の開閉リンク機構によって左右の第1、第2骨材が沿うように纏められることにより、荷台の中央部において折り畳まれた幌を受け止めるものであり、例えば、金属材料からなる上部開放した開放溝であることが好ましい。折り畳まれた幌が幌収容部に収容されることにより、収容時における幌を保護することができると共に、荷台上の幌が広がらないことにより積み荷の積み下ろしの邪魔になることがない。
前記開閉動力源は、例えば作用部を進退操作する油圧シリンダを用いることが考えられるが、モータを用いるものであってもよい。
前記連動リンク機構は、左右の開閉リンク機構にそれぞれ連結される左右対称の第4アームと、一端がこれらの第4アームに設けた第5支点に傾動自在に連結する左右一対の第5アームと、これらの第5アームの他端部に設けた第6支点に両端部が傾動自在に連結されると共に中央部が荷台上に回動自在に支持される第6アームとを備える場合(請求項4)には、第4〜第6アームを第5、第6支点によって回動自在に連結するという極めて簡潔な構成でありながら、左右の開閉リンク機構を連動させることができる。
前記開閉リンク機構が展開状態であるときに前記アームの何れかに係合し、この展開状態を保持する係止片と、この係止片をアームに係合させる動力およびアームから係止片を離間させる動力を供給する切換動力源とを備える場合(請求項5)には、幌の展開状態において風などの外力を受けることにより幌の位置がずれることを防止できる。
前述したように、本考案によれば、幌の展開状態においては荷台上の積み荷の上面を幌によって覆うことができ、幌の収容状態では積み荷の上面を開放して、積み荷の積み下ろしを容易に行うことができる。また、荷台上の開閉リンク機構を取り付ける高さ位置を変更することにより、展開状態における幌の高さを容易に変更することができる。
開閉リンク機構が、第1〜第4支点に傾倒自在に取り付けられた第1〜第3アームよりなる場合には、開閉リンク機構の小型化および軽量化を達成することができる。加えて、前記開閉リンク機構は荷台の上部における小さい作業スペースだけを用いて幌の展開および収容を行うことができるので、従来のように荷台の開閉のために大きな作業スペースを必要としていない。
開閉リンク機構を左右に一対設ける場合は、各開閉リンク機構にかかる負荷を小さくすることができ堅牢性が向上し、幌を荷台の中央部に設けた幌収容部に纏めて収容することができ、荷台の左右両端から上にわたって積み荷の積み下ろしの邪魔になるものをなくすことができる。さらに、折り畳まれた幌が収容される幌収容部を備えることにより、収容時における幌を保護することができると共に、荷台上の幌が広がらないことにより積み荷の積み下ろしの邪魔になることがない。
左右のリンク機構を連動させる連動リンク機構および開閉動力源を備える場合には、左右の開閉リンク機構を一つの開閉動力源によって駆動し、幌を開閉することができる。
図1〜図6は本考案の第1実施形態に係る積載車両の荷台構造1の構成を示す図であり、図1〜図3は積載車両の荷台構造の全体構成を示し、図4〜図6は積載車両の荷台構造のより詳細な構成およびその動作を説明する図である
図1〜図3に示すように、本実施形態における積載車両の荷台構造1は積載車両2の荷台3に設けた幌4を開閉自在に支持するものであり、荷台3の前後方向に配置されると共に幌4に取り付けられた第1骨材5と、この第1骨材5と並行かつ左右方向に所定の間隔を開けて配置されると共に幌4に取り付けられた第2骨材6と、これら第1,第2骨材5,6の前後端部に連結される前後一対の開閉リンク機構7とを有する。
前記第1骨材5,第2骨材6および開閉リンク機構7は左右対称に設けられており、以下の説明において第1、第2骨材5、6および開閉リンク機構7を左右区別する場合は、それぞれ符号5L,5R、6L,6R、7L,7Rを用いる。また、第2骨材6L,6Rは幌4の左右方向両端部分に取り付けられ、第1骨材5L,5Rは第2骨材6L,6Rより中央寄りの位置に取り付けられるものである。
加えて、積載車両の荷台構造1は、前記台車3の前方に設けた左右の開閉リンク機構7L,7Rを連結して左右の開閉動作を連動させる連動リンク機構8と、この連動リンク機構8を介して動力を供給する開閉動力源9とを有する。
前記積載車両2は例えばトラックであり、ダンプカーやトレーラーのようなものであってもよいが、作業スペースの限られた工場内にける積み荷の搬送に用いられる小型の車両であることが好ましい。荷台3は車両2の前後方向に長い長方形の台を有し、前後端部に前記開閉リンク機構7L,7Rを取り付けると共に、例えばエンジンなどの重量物を搭載するための台を形成している。なお、荷台3に対する積み荷の積み下ろしは、クレーンを用いて上方から、あるいは、フォークリフトを用いて側方から行われる。
前記幌4は例えば合成繊維の布からなるシートであり、その表面は雨水などを通さないように撥水性の樹脂をコーティング加工してなり、かつ、遮光性を有する塗料が塗布されている。すなわち、幌4を展開させた状態で、積み荷の上方に幌4が位置することにより、積み荷を雨水などの異物の落下および紫外線などの光から保護することができる。なお、幌4はフィルムなどのシートであってもよい。
前記第1骨材5および第2骨材6は例えば鉄などの剛性を備える金属からなる断面四角形の管状体であり、少なくとも一面を幌4の裏面に当接した状態で、幌4の表面から所定の間隔をおいてネジ10によって螺着されることにより取り付けられている。また、幌4の裏面側においても、幌4に縫い付けられた結束紐11を用いて第1,第2骨材5,6に結束され、幌4と第1,第2骨材5,6の接続部には第1,第2骨材5,6の当接面に合わせて形成された板状の押さえ部材12を形成して幌4の補強を行う。なお、幌4に対する第1,第2骨材5,6の取り付けは、幌4に形成した乳輪またはループ状に縫合したシートによって形成される孔に第1,第2骨材5,6を挿通することにより行ってもよい。
前記第1、第2骨材5,6に幌4を取り付けることにより、幌4は第1、第2骨材5,6によって荷台上の所定高さ位置に展開または荷台上に収容される。また、展開状態において第2骨材6L,6R間の幌4が天井部4aとなり、左右の前記第2骨材6L,6Rより外側の幌4が側面に垂れ下がるスカート部4bとなる。(図3参照)このスカート部4bが形成されることにより、幌4の側面から差し込む光を幾らか遮光することができ、側方からの雨水などの吹き込みを阻止することができる。
図4〜6に示すように、前記開閉リンク機構7は、荷台の左右方向の端部に設けた第1支点20を中心に荷台3上に傾倒可能に取り付けられ遊端部に前記第1骨材5が連結された第1アーム21と、この第1アーム21上の一点に設けた第2支点22を中心に傾倒可能に取り付けられ遊端部に前記第2骨材6が連結された第2アーム23と、前記第1支点20より荷台3の中央寄りの位置に形成された第3支点24および第2アーム23に設けた第4支点25に回動自在に連結された第3アーム26とを備えるものである。
また、前記連動リンク機構8は、荷台3の前方に位置する左右の開閉リンク機構7L,7Rにそれぞれ揺動アーム27を介して連結される左右対称の第4アーム28と、一端が左右の第4アーム28に設けた第5支点29に傾動自在に連結する左右一対の第5アーム30と、これらの第5アーム30の他端部に設けた第6支点31に両端部が傾動自在に連結されると共に荷台3に設けた取り付け板3Dに形成された中央支点32(中央部)に回動自在に支持される第6アーム33とを備える。
加えて、積載車両の荷台構造1は、前記開閉リンク機構7の展開状態において、前記第4アーム28に係合し、この展開状態を保持するための係止片35と、この係止片35を第4アーム28に係合させる動力および第4アーム28から係止片35を離間させる動力を供給する切換動力源36とを備える。なお、前記係止片35は第1アーム21または第2アーム23に係合されてもよいことはいうまでもない。
さらに、荷台3の左右方向の中央部には前後方向に金属材料からなる上部開放した開放溝形状の幌収容部37を形成し、この幌収容部37に両開閉リンク機構7によって纏められた幌4を収容することができるように構成している。幌収容部37の形状は断面円弧状であっても、左右にテーパ面を形成する溝形状であってもよいが、何れにしても幌4を収容できる程度にコンパクトに形成することが好ましい。
前記開閉動力源9は例えば油圧シリンダであり、前記第4アーム28の第7支点38より離れた位置を作用点9aとして伸縮することにより、第4アーム28を傾倒させるための動力を供給するものである。なお、この油圧シリンダは車両2にとって大きな動力を手軽に得ることができるので有用であるが、これに変えて電動モータなど他のアクチュエータを開閉動力源として用いてもよいことはいうまでもない。
前記各アーム21、23,26,27,28,30,33はいずれも傾倒方向(車両2の進行方向に略直交する方向)に平行する平面を有するように配置された金属板からなる棒状体であることが好ましく、これによって傾倒方向における荷重に十分に耐えることができる強度を保ちながら、軽量化を図ることができる。
第1アーム21は略直線状に形成されており、その基端部に設けた貫通孔を第1支点20において荷台3のアーム支持部3Aに設けたボルトを陥入した状態で、このボルトにナットを螺合することによって、これらボルトとナットからなる軸受けに傾動自在に接続され、遊端部は第1骨材5に直角に取り付けられる。なお、一本の第1骨材5の前後両端には前後の開閉リンク機構7を構成する第1アーム21が接続されているので、第1骨材5とその前後端部に接続された第1アーム21が側面視において略Π字状の枠を構成する。
第2アーム23は基端部が第2支点22において第1アーム21上に設けた軸受け(ボルト)によって傾動自在に接続され、遊端部が第2骨材6に直角に取り付けられる。また、第2アーム23の基端部近傍には、その基端部から遊端部を結ぶ直線上から外れた位置に第4支点25に相当する軸受けを形成するための突起辺23Aを形成している。加えて、基端部には展開状態の第3アームを当接させる突起状のストッパ23Bを形成している。さらに、この第2アーム23は一本の第2骨材6の前後両端に接続されることにより、側面視略Π字状の枠を構成する。
第3アーム26は略直線状に形成されており、その基端部が第3支点24において荷台3上のアーム支持部3Bに設けたボルトに形成した軸受けに傾動自在に接続され、遊端側の中間部に前記第4支点25において第2アーム23に傾動自在に接続される。また、第3アーム26の遊端部は幌4の展開状態において前記ストッパ23Bに当接する。
上述のように構成された第1〜第3アーム21,23,26からなる開閉リンク機構7においては、第1〜第4支点20,22,24,25間の距離がそれぞれ異なっている。これにより、第1〜第3アーム21,23,26はそれぞれの傾倒動作が互いに影響し合って、第2アーム23の傾倒動作に連動して、第1骨材5と第2骨材6を左右方向に離間させた状態で荷台上の所定高さ位置に配置する展開状態と、第1骨材に第2骨材を沿わせた状態で荷台上に纏めて収容させた収容状態に切り換えることができる。
この開閉リンク機構7の開閉に伴って第1骨材5と第2骨材6が描く軌跡O5,O6は、第1〜第4支点20,22,24,25の位置と第1〜第3アーム21,23,26の長さによって調整できる。また、前記第1支点20と第3支点24の高さ位置により、展開状態における幌4の高さ位置を調節することができる。
第4アーム28は荷台3の下部側方に形成された第7支点38において荷台3側のアーム支持部3Cに設けた軸受けに揺動自在に取り付けられた略直線上の棒体と、この棒体の基端部と遊端部を結んだ直線上から外れた位置に前記第5支点29を形成するための枝部28Aとを一体的に形成したものであり、その遊端部に形成した第8支点34において略直線上の揺動アーム27の一端が傾動自在に取り付けられ、この揺動アーム27の他端が前記第2アーム23の遊端部に形成した第9支点35において第2アーム23の遊端部に傾動自在に接続されている。
したがって、第4アーム28の傾倒に従って、揺動アーム27を介して第2アーム23に傾倒方向に動力が伝わるように構成されている。ここで、揺動アーム27は第4アーム28と第2アーム23の傾倒の中心となる支点22,38の位置が異なる場合にも適宜動力を伝達するように設けられたものである。なお、前記各支点20,22,24,25,29,34は何れもボルトを軸受けとして用いているので、その構成を簡素化して製造コストを削減することが可能であるが、ベアリングなどを用いて軸受けを形成してもよい。
第5アーム30は略直線状に形成されており、その一端部が第5支点29において第4アーム28に傾動自在に接続され、他端部は第6アーム33の第6支点31に傾動自在に取り付けられる。また、第6アーム33は中心部32において回動自在に支持されているので、図4〜図6において図示右側の第4アーム28の傾倒動作に連動して図示左側の第4アーム28を傾倒させることができるように構成されている。しかしながら、前記連動リンク機構8の構成として、第5アーム30と第6アーム33を用いる代わりに、第5アーム30に形成されたラックとピニオンを用いることも容易に考えられる。
前記構成よりなる積載車両の荷台構造1は前後一対の開閉リンク機構7の動きに伴って、荷台3上の幌4を移動させることができる。また、開閉リンク機構7は、第1,第2骨材5,6の前後端部にそれぞれ連結されて、図2に一点鎖線で示すように、第1骨材5から第2骨材6を左右方向に離間させた状態で荷台3上の所定高さ位置に配置する展開状態、および、図2に実線で示すように、荷台3の中央部において第1骨材5に第2骨材6を沿わせた状態で纏めて収容させた収容状態に切り換え可能に支持するものである。
したがって、幌4の展開状態においては荷台3の上方を幌によって覆うことができ、幌4の収容状態においては第1骨材5に第2骨材6を沿わせて、幌4を折り畳んだ状態で纏めて荷台3上の幌収容部37に収容することができる。
展開状態においては幌4を用いて雨などの異物混入や直射日光の照射から積み荷を保護することができると共に、収容状態においては幌4を折り畳んだ状態で纏めて荷台3上の幌収容部37に収容することができるので、積み荷の上面を開放して、クレーンなどによる上方からの積み荷の積み下ろしを行なう上開放部と、フォークリフトなどによる側方からの積み荷の積み下ろしを行う横開放部とを形成する。加えて、開閉リンク機構を取り付ける高さ位置を変更することにより、展開状態における幌の高さを容易に変更することができる。
また、開閉リンク機構7が第1骨材5と第2骨材6の前後端部に連結されているので、前後一対の開閉リンク機構7が同じ動きをして第1骨材5と第2骨材6を支持することができ、堅牢性に優れている。
特に、開閉リンク機構7が第1〜第3アーム21,23,26からなる本実施形態においては、第1〜第4支点20,22,24,25の位置および第1〜第3アーム21,23,26の長さが適宜調整されているので、簡単な構成でありながら、第1骨材5と第2骨材6が積み荷に当たることのない軌道O5,O6を描くように移動させて、幌4の展開状態と収容状態を切り換えることができる。
より詳細には、図4に示す展開状態において、前記切換動力源36によって係止片35を第4アーム28から離間させて、その係止状態を開放状態に切り換えた後に、シリンダ9が退縮すると、シリンダ9が連結された第4アーム28が図示反時計回りに傾倒し、揺動リンク27を介して第4アーム28に連結された第2アーム23が反時計回りに傾動する。このとき、第1アーム21も幾らか反時計回りに傾動するが、第2アーム23に設けた第4支点25が第3アーム26に連結されているので、第4支点25が相対的に第3アーム26に持ち上げられるようになる。
なお、図示左側の開閉リンク機構7Lは連動リンク機構8によって右側の開閉リンク機構7Rに連動するものであるから、その詳細な動作の説明を省略する。同様に、第1骨材5および第2骨材6によって連結された荷台3の後端部に設けた左右の開閉リンク機構7L,7Rも、図4〜6に示す荷台3の前方の開閉リンク機構7L,7Rと連動するものであるから、その詳細な動作の説明を省略する。
したがって、図5に示すように、第2アーム23は幌4の収容時に、その早い時期において第2アーム23が第1アーム21と揃う方向(第1骨材5に第2骨材6を揃える方向)に傾動する。そして、さらにシリンダ9が退縮するとこれに連結された右側の第4アーム28が更に反時計回りに回動し、右側の第1〜第3アーム21,23,26がそれぞれ反時計回りに回動する。
図6は収容状態における開閉リンク機構7の状態を示す図である。この収容状態においては第1〜第3アーム21,23,26が略水平方向に傾倒し、図2に実線で示すように、左右の第1骨材5と第2骨材6が纏めて荷台3の中央部に配置されるので、幌4は折り畳まれた状態で幌収容部37に収容される。このとき、幌4を受け止める幌収容部37を設けているので、折り畳まれた幌4をコンパクトに収容できると共に、幌4が拡がらないので、荷台3への積み荷の積み下ろしの邪魔になることがない。
上記構成の開閉リンク機構7は、第1〜第3アーム21,23,26の長さを変更することなく、第1支点20と第2支点24の高さ位置を調整することにより、展開状態における幌4の高さ位置を調整できるので、積み荷の大きさに柔軟に対応することができる。なお、前記支点20,24の高さ位置はボルト、ナットの付け替えによって調整することが可能であるが、各左右リンク機構7の高さ位置を調節するための調節構造を形成してもよい。この場合、積み荷の大きさの変更により柔軟に対応することができる。
また、上述の実施形態では前後左右の開閉リンク機構7を一つの開閉駆動部9によって開閉操作するので、その構成を簡素にする例を示しているが、前後の開閉リンク機構7にそれぞれ一つの開閉駆動部9を設けても、各開閉リンク機構7にそれぞれ一つの開閉駆動部9を設けてもよい。
本考案の第1実施形態に係る積載車両の荷台構造の全体構成を示す側面図である。 前記積載車両の荷台構造の全体構成を示す平面図である。 前記積載車両の荷台構造の斜視図である。 展開状態における積載車両の荷台構造の要部構成を示す側面図である。 開閉動作中の積載車両の荷台構造の要部構成をを示す側面図である。 収容状態における積載車両の荷台構造の要部構成を示す側面図である。 従来の積載車両の荷台構造の構成を示す図である。
符号の説明
1 積載車両の荷台構造
2 積載車両
3 荷台
4 幌
5 第1骨材
6 第2骨材
7 開閉リンク機構
8 連動リンク機構
9 開閉動力源
20 第1支点
21 第1アーム
22 第2支点
23 第2アーム
24 第3支点
25 第4支点
26 第3アーム
28 第4アーム
30 第5アーム
31 第6支点
32 中央支点
33 第6アーム
35 係止片
36 切換動力源
37 幌収容部

Claims (5)

  1. 積載車両の荷台に設けた幌と、荷台の前後方向に配置されると共に幌に取り付けられた第1骨材と、この第1骨材と並行かつ左右方向に所定の間隔を開けて配置されると共に幌に取り付けられた第2骨材と、これら第1、第2骨材の前後端部にそれぞれ連結されて第1骨材から第2骨材を左右方向に離間させた状態で荷台上の所定高さ位置に配置する展開状態および第1骨材に第2骨材を沿わせた状態で荷台上に纏めて収容させた収容状態に切り換え可能に支持する開閉リンク機構とを有することを特徴とする積載車両の荷台構造。
  2. 前記開閉リンク機構が、荷台の左右方向の端部に設けた第1支点を中心に荷台上に傾倒可能に取り付けられ遊端部に前記第1骨材が連結された第1アームと、この第1アーム上の一点に設けた第2支点を中心に傾倒可能に取り付けられ遊端部に前記第2骨材が連結された第2アームと、前記第1支点より荷台の中央寄りの位置に形成された第3支点および第2アームに設けた第4支点に回動自在に連結された第3アームとを備え、前記第1〜第3アームが、幌の収容時には第1アームの傾倒に伴って第4支点が第3アームによって持ち上げられて第2アームが第2支点を中心に傾倒することにより、前記第1骨材に第2骨材を沿わせて荷台上に収容し、幌の展開時には第1骨材と第2骨材を引き離すと共に荷台の上方に位置させるように前記各支点の位置および各アームの長さを調整してある請求項1に記載の積載車両の荷台構造。
  3. 荷台の左右両側に前記開閉リンク機構を左右対称に設け、かつ、荷台の中央部に設けられて両開閉リンク機構によって纏められた幌を収容する幌収容部と、前記左右の開閉リンク機構に連結し左右の開閉動作を連動させる連動リンク機構と、この連動リンク機構を介して左右の開閉リンク機構に幌を開閉させるための動力を供給する開閉動力源を有する請求項1または2に記載の積載車両の荷台構造。
  4. 前記連動リンク機構は、左右の開閉リンク機構にそれぞれ連結される左右対称の第4アームと、一端がこれらの第4アームに設けた第5支点に傾動自在に連結する左右一対の第5アームと、これらの第5アームの他端部に設けた第6支点に両端部が傾動自在に連結されると共に中央部が荷台上に回動自在に支持される第6アームとを備える請求項3に記載の積載車両の荷台構造。
  5. 前記開閉リンク機構が展開状態であるときに前記アームの何れかに係合し、この展開状態を保持する係止片と、この係止片をアームに係合させる動力およびアームから係止片を離間させる動力を供給する切換動力源とを備える請求項2または4に記載の積載車両の荷台構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101470496B1 (ko) * 2014-06-16 2014-12-08 양필성 화물차 적재함 덮개
CN114670936A (zh) * 2022-03-14 2022-06-28 山东泰开重工机械有限公司 用于精密仪器的车载装置和使用方法

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