JP3135214U - リフィール - Google Patents
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Abstract
【課題】バインダー等のリフィール綴込金具にセットされた用紙を簡単に取り外すことができ、かつ、取り外した用紙を容易にリフィール綴込金具にセットすることができ、不用意に抜け落ちることなく綴じ込み状態を維持できるリフィールを提供する。
【解決手段】リフィール100の係合穴121〜126からリフィール一方側端縁110に向かって切り込み131〜136を設け、かつ少なくとも端部の孔から端面に向かう切り込みは、前記係合孔から斜め方向に角度を有する様に形成する。切り込みを形成したことにより、リフィールをリフィール綴込金具から離れる方向へ引っ張ることにより、僅かの力で容易に取り外すことができる。しかも、リフィールに形成された切り込みの開口部からリフィール綴込金具に押し込むことにより、あるいは再び綴り込むことにより、取り外し前と同様に綴り込み状態を維持できる。
【選択図】図1
【解決手段】リフィール100の係合穴121〜126からリフィール一方側端縁110に向かって切り込み131〜136を設け、かつ少なくとも端部の孔から端面に向かう切り込みは、前記係合孔から斜め方向に角度を有する様に形成する。切り込みを形成したことにより、リフィールをリフィール綴込金具から離れる方向へ引っ張ることにより、僅かの力で容易に取り外すことができる。しかも、リフィールに形成された切り込みの開口部からリフィール綴込金具に押し込むことにより、あるいは再び綴り込むことにより、取り外し前と同様に綴り込み状態を維持できる。
【選択図】図1
Description
本考案は、リフィール綴込金具に綴じ込むリフィールに関し、例えば、システム手帳用のリフィール綴込金具にメモ用紙として綴じ込むのに適したリフィールに関するものである。
リフィール綴込金具(以下「バインダー」とも言う。)に綴じ込むリフィールとしては、2穴式バインダーや3穴式バインダー、6穴式のバインダーにそれに対応したリフィールがある。
この種のリフィールのリフィール綴込金具との係合穴は、リフィールの一側端縁から内方へ所定間隔だけ離間された位置に円形、長円形、四角形等の穴を穿孔しただけである。そのため、所要の一葉を取り出すためには、リフィール綴込金具を開けて所要の一葉を含む上側のリフィールをリフィール綴込金具から抜き取り、所要の一葉を取り出した後、残りのリフィールの係合穴を再び開いた状態のリフィール綴込金具に挿入させ、その後にリフィール綴込金具を閉じなければならず、非常に煩雑な操作を必要とするものであった。
このような煩わしさを逃れるために所要の一葉を手で引っ張って切り離してしまうと、そのリフィールの係合穴と一側端縁の間の部分が不規則に破れて無様な一側端縁となり、見栄えを悪くしてしまうものであった。また、この切り離したリフィールを再度リフィール綴込金具に戻そうとしても、係合穴が破壊されているために確実にリフィール綴込金具に保持させることはまず不可能であった。
このため、特許文献1では、リフィールの一側端縁から離間された内方位置に穿孔された係合穴とリフィールの一側端縁との間に延びるスリットを形成することにより、リフィール綴込金具を開くことなく所望の一葉を引っ張ることにより容易に切り離せ、この切り離したリフィールを再度リフィール綴込金具に戻そうとした場合にもスリットからリフィール綴込金具に押し込むことにより、リフィール綴込金具を開くことなく所望の一葉をリフィール綴込金具に再び綴り込むことができる。
しかしながら、特許文献1のスリットは、一方側端縁から穴にほぼ垂直に形成されているため、保持力が弱く、ちょっと引っ張っただけでも抜けてしまっていた。このため、実際にメモ帳として、書き込んだりした場合には、再びリフィール綴込金具に嵌め込んだ場合に、取り外そうとししていないにも拘わらず自然に外れてしまったり、一旦引っ張って外した後に再び押し込んで保持させようとしても、スリットが開いてしまい向け落ちてしまっていた。このため、非常に使いにくいものであった。
本考案は、係る課題を解決することを目的としてなされたもので、所要のリフィールを簡単に取り出すことができ、かつ、取り出したリフィールをリフィール綴込金具に入れて取り外し前とほぼ同様に、不用意にリフィールが抜け落ちることなく綴じ込むことが可能なリフィールを提供しようとするものである。
本考案によるリフィールは係る目的を達成するため、例えば以下の構成を備える。即ち、リフィール綴込金具に綴じ込むリフィールであって、一方側端縁から所定距離内側に前記リフィール綴込金具に綴じ込むための綴じ込み孔を配設すると共に、前記綴じ込み穴から前記一方側端縁との間に延びる切り込みを有し、前記切り込みの少なくとも過半数は斜め方向に形成されていることを特徴とする。
そして例えば、リフィール綴込金具は、システム手帳用のリフィール綴込金具で前記リフィールには3穴+3穴の合計6穴が配設され、前記リフィールの3穴の真ん中の穴には一方側端縁からほぼ垂直に前記切り込みが形成され、一方側端縁から両端の穴にはほぼ45度の角度で切り込みが形成されていることを特徴とする。
または、リフィール綴込金具に綴じ込むリフィールであって、一方側端縁から所定距離内側に前記リフィール綴込金具に綴じ込むための綴じ込み穴を配設すると共に、前記綴じ込み穴から前記一方側端縁近傍との間に延る切り込みを備え、前記切り込み先端部と前記一方側端部間にわずかに切り込みがなされていない部分を有することを特徴とする。
また例えば、表面にはメモ帳として使用可能にメモ書き込み欄が設けられていることを特徴とする。
本考案によれば、不用意にリフィールが抜け落ちることなく綴じ込み状態が維持できると共に必要に応じて所要のリフィールを簡単に取り出すことができるリフィールを提供できる。
また本考案によれば、取り出したリフィールをリフィール綴込金具に入れて取り外し前とほぼ同様に、不用意にリフィールが抜け落ちることなく綴じ込むことが可能なリフィールを提供できる。
以下、図面を参照して本考案に係る一考案の実施の形態例を詳細に説明する。以下の説明は、本考案をシステム手帳用のリフィールに適用した場合を例に説明する。しかし、本考案は以上の例に限定されるものではなく、2穴のバインダー、3穴のバインダー、21穴のバインダー等任意の穴数の、任意の大きさのリフィールに適応できることは勿論である。
〔第1の実施の形態例〕
図1は本考案に係る一考案の実施の形態例の構造を説明するための図である。図1において、100は本考案に係る一考案の実施の形態例のリフィールである。図1に示す本実施の形態例ではメモを書き込みみことができるように所定間隔の罫線が印刷されている。
図1は本考案に係る一考案の実施の形態例の構造を説明するための図である。図1において、100は本考案に係る一考案の実施の形態例のリフィールである。図1に示す本実施の形態例ではメモを書き込みみことができるように所定間隔の罫線が印刷されている。
しかし、本実施の形態例は以上の例に限定されるものではなく、リフィールに枠のみが印刷されたフリーメモ書き領域のみ備えているものであっても良い。又はカレンダーや地図、種々のガイドブックその他使用に応じて各種のフォーマットが印刷されているものであっても良い。その形状、印刷内容に限定されるものではなく、種々のリフィールに適用できる。
110はリフィール100の一方側端縁、121〜126はシステム手帳のリフィール綴込金具にそれぞれ綴り込むための6つの係合穴である。131〜136は係合穴121〜126からリフィール100の一方側端縁110間に形成された切り込みであり、切り込み132,135は一方側端縁より係合穴122,125にほぼ最短距離で(ほぼ垂直方向に)形成されている。また、140は本実施の形態例のリフィール100をメモ用紙として用いる際のメモ書きの容易化のために設けられて罫線である。
これに対して両端部の係合穴121,123,124,126から一方側端縁100に向かって形成された切り込み131,133,134,136は、それぞれ外方に向かってほぼ45度の角度で形成されている。この様に両端部の係合穴からの切り込みがそれぞれ外側に向かって斜め方向に形成されているため、リフィールを引っ張って取り外そうとしても、少なくとも両端部の係合穴でしっかりと綴り込み状態を維持することが出来る。
これにより、リフィールの係合穴がリフィール綴込金具に貫通してセットされている状態では、十分な強度をもって綴り込まれており、通常の利用において抜け落ちることはない。
一方、リフィールの一枚を取り外そうとした場合には、そのまま引き出し方向に引っ張るのみでリフィール綴込金具から取り外すことが出来る。この場合に、切り込み部分に多少の負荷がかかるが、切り込みがやや開く程度であり、再び係合穴をリフィール綴込金具に係合させることにより、綴り込み状態を維持でき、通常の手帳としての使用では、先に取り外したリフィールが向け落ちたりすることなく確実に保持状態に出来る。
以上に説明した本実施の形態例のリフィールによれば、取り外す場合に、単に強く引っ張るのみで確実に取り外すことが出来、また、取り外したリフィールの係合穴を再びリフィール綴込金具に係合させることにより、ほぼ取り外し前と同様に綴り込むことができる。
この結果、本実施の形態例のリフィールをメモ用紙機能を備えるリフィールとすることにより、必要に応じて単に引っ張るのみで一枚ごとのメモリ用紙として使用でき、しかもその後に再び係合穴をリフィール綴込金具に係合させることにより、取り外し前と同様の綴り込み状態とすることが出来る。このため、罫線のみ印刷されていたり、方眼紙状に印刷されたものでも、グラフ用紙状に印刷されたものであっても良く、単に枠のみ印刷され自由に書き込めるようになっていても良い。
また、予定表用紙であっても、カレンダーであっても良く、日めくりカレンダー状のものであっても良い。その印刷状態に限定されるものではない。更に、リフィールの材質も限定されるものではなく、あらゆる紙質、材質のものに適用できる。但し、一定以上の腰の強さがある場合には、切り込み一つずつ取り外す必要が生じる。
また、本実施の形態例のリフィールは、6穴の係合穴が設けられているシステム手帳用のリフィールに限定されるものではなく、リフィールの大きさも任意であり、また、係合穴の数にも限定されるものではなく、2穴バインダーであっても、3穴バインダーであっても良く、4穴バインダーであっても良い。係合穴の数に限定されるものではない。係合穴が少ない場合にはより本実施の形態例の利点が生きる。また、係合穴が多い場合には外側の係合穴と一方側端縁部と係合穴間の切り込みを斜め方向に形成する必要があるが、中間部の係合穴は垂直方向の係合穴でよい。これにより、取り外しの容易さと、綴り込み状態の維持とを両立させることが出来る。
〔第2の実施の形態例〕
以上の説明は、両端部の係合穴121,123,124,126から一方側端縁100に向かって形成された切り込み131,133,134,136は、それぞれ外方に向かってほぼ45度の角度に形成することによって、リフィールが容易に外れないようにしていた。
以上の説明は、両端部の係合穴121,123,124,126から一方側端縁100に向かって形成された切り込み131,133,134,136は、それぞれ外方に向かってほぼ45度の角度に形成することによって、リフィールが容易に外れないようにしていた。
しかし、本考案は以上の例に限定されるものではなく、リフィールが容易に外れない構成であれば以上の例でなくとも良い。切り込みが係合穴から側方端部まで連続しているのではなく、側方端部近傍にわずかに切り込みを形成しない部分を残し、リフィールを強く引き出せば切り込みを形成していない部分にも切り込みが形成されて取り外せるようにすればよい。
この様に構成した本考案にかかる第2の実施の形態例を図2を参照して説明する。図2は本考案に係る第2の実施の形態例の構造を説明するための図である。図2において、200は第2の実施の形態例のリフィールでありメモを書き込みみことができるように所定間隔の罫線が印刷されている。
しかし、第2の実施の形態例においても上述した第1の実施の形態例と同様に、リフィールに枠のみが印刷されたフリーメモ書き領域のみ備えているものであっても良い。又はカレンダーや地図、種々のガイドブックその他使用に応じて各種のフォーマットが印刷されているものであっても良い。その形状、印刷内容に限定されるものではなく、種々のリフィールに適用できる。
210はリフィール200の一方側端縁、221〜226はシステム手帳のリフィール綴込金具にそれぞれ綴り込むための6つの係合穴である。231〜236は係合穴221〜226からリフィール100の一方側端縁近傍間に形成された切り込みであり、切り込み231〜236は一方側端縁よりほんのわずかの距離まで形成されている。
切り込み231〜236は、係合穴121〜126から一方側面端部にほぼ最短距離で(ほぼ垂直方向に)形成されている。
また、240は第2の実施の形態例のリフィール200をメモ用紙として用いる際のメモ書きの容易化のために設けられている罫線である。
また、240は第2の実施の形態例のリフィール200をメモ用紙として用いる際のメモ書きの容易化のために設けられている罫線である。
このように、一方側面端部と切り込みの先端との間はごくわずかの距離ではあるが切り込みがない部分が確保されており、リフィールをシステム手帳などに綴じ込んでも、係合穴が広がったり切り込みが広がってリフィールが脱落することもない。
このリフィールを強くひくと、システム手帳のリフィール綴込金具が係合穴から外れ、切り込み内に入り込む。そして切り込みを拡げついにはリフィール端部まで達し、システム手帳のリフィール綴込金具より外れ引き外すことが出来る。この場合であっても、係合穴や切り込みに加わる負荷はそれ程大きなものでない。
このため、係合穴や切り込みの損傷はごくわずかであり、取り外したリフィールを再びシステム手帳などに綴じても、リフィールの係合穴がリフィール綴込金具に貫通してセットされている状態では、十分な強度をもって綴り込まれており、通常の利用において抜け落ちることはない。
以上に説明した様に第2の実施の形態例のリフィールによれば、確実に手帳などに綴じ込まれた状態を維持できると共に、取り外す場合に単に強く引っ張るのみで確実に取り外すことが出来、また、取り外したリフィールの係合穴を再びリフィール綴込金具に係合させることにより、通常の使用で外れない程度には綴り込むことができ、短期間綴じ込んだ状態を維持できる。
第2の実施の形態例のリフィールにおいても上記した第1の実施の形態例のリフィールと同様に使用することが出来るのみならず、第1の実施の形態例に比し、綴じ込んだ状態時により確実に係合状態を維持出来、通常の使用などでリフィールが外れてしまうことが確実に無くなる。
100、200 リフィール
110、210 一方側端縁
121〜126,221〜226 係合穴
131〜136,231〜236 切り込み
140、240 罫線
110、210 一方側端縁
121〜126,221〜226 係合穴
131〜136,231〜236 切り込み
140、240 罫線
Claims (4)
- リフィール綴込金具に綴じ込むリフィールであって、
一方側端縁から所定距離内側に前記リフィール綴込金具に綴じ込むための綴じ込み穴を配設すると共に、
前記綴じ込み穴から前記一方側端縁との間に延る切り込みを備え、
前記切り込みの少なくとも過半数は前記綴じ込み穴から前記一方側端縁に向かって斜め方向に形成されていることを特徴とするリフィール。 - リフィール綴込金具は、システム手帳用のリフィール綴込金具で前記リフィールには3穴+3穴の合計6穴が配設され、前記リフィールの3穴の真ん中の穴には一方側端縁からほぼ垂直に前記切り込みが形成され、一方側端縁から両端の穴には外側方向にほぼ45度の角度で斜めに切り込みが形成されていることを特徴とする請求項1記載のリフィール。
- リフィール綴込金具に綴じ込むリフィールであって、
一方側端縁から所定距離内側に前記リフィール綴込金具に綴じ込むための綴じ込み穴を配設すると共に、
前記綴じ込み穴から前記一方側端縁近傍との間に延る切り込みを備え、
前記切り込み先端部と前記一方側端部間にわずかに切り込みがなされていない部分を有することを特徴とするリフィール。 - 表面にはメモ帳として使用可能にメモ書き込み欄が向けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のリフィール。
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2007
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