JP3135146B2 - 超音波治療装置 - Google Patents

超音波治療装置

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JP3135146B2 JP03261914A JP26191491A JP3135146B2 JP 3135146 B2 JP3135146 B2 JP 3135146B2 JP 03261914 A JP03261914 A JP 03261914A JP 26191491 A JP26191491 A JP 26191491A JP 3135146 B2 JP3135146 B2 JP 3135146B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体組織や結石等を切
除または破砕する場合に用いられる超音波治療装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の超音波治療装置は超音
波振動子で発生した超音波振動をホーンで増幅して超音
波伝達部材に伝達し、超音波伝達部材の先端に伝達され
た超音波の振動エネルギにより生体組織や結石等を切除
または破砕するように構成されている。
【0003】また、生体組織や結石等を切除または破砕
する場合には超音波伝達部材を覆うシース内に液媒体を
流し、患部を液媒体で洗浄しながら超音波振動を与え、
さらに乳化した生体組織や破砕された結石等を超音波伝
達部材の内部に形成された吸引通路を通じて外部に吸引
除去するように構成されている。なお、液媒体は超音波
伝達部材の疲労破壊を防ぐために冷却液の役割も果た
す。
【0004】ところで、このような超音波治療装置で
は、シースの先端から患部に導かれた液媒体は超音波伝
達部材の超音波振動によってほとんどが霧化されてしま
う。このような現象は術者の視野を妨げることになり、
特に顕微鏡下で行われるマイクロサージェリーでは、顕
微鏡の視野全体が霧化された液媒体で覆われてしまい、
微細な手術を行うことができなくなる。
【0005】また、これと反対に視野不良が生じない程
度に液媒体の送水量を少なくすると、超音波伝達部材や
超音波振動子の冷却が不十分となり、大振幅での発振が
不可能になったり、超音波振動子が異常発熱をしたり、
さらには超音波伝達部材が破損する可能性がある。
【0006】そこで、このような不具合を解消するため
に、超音波伝達部材の先端部付近にリーク孔を設け、シ
ース内を流れる液媒体の一部をリーク孔から吸引してし
まうもの(USP4516393号)や、超音波伝達部
材の耐久性を考慮してリーク孔を超音波伝達部材の振幅
最小部に設けたもの(実公昭61−43454号)など
が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の超音波治療装置では、超音波伝達部材や超音
波振動子の冷却を行なうことはできるが、シースの先端
から送水された液媒体のほとんどが超音波伝達部材の先
端部に集まり、超音波伝達部材前方の患部に向かって噴
霧されてしまい、術者の視野確保という点では大きな効
果はない。
【0008】また、超音波伝達部材は通常、先端にいく
にしたがって細くなるテーパ状をなしているので、先端
付近は薄肉となっている。そして、超音波発振時には超
音波伝達部材の先端付近には軸方向に大きな応力が作用
する。そのため、超音波伝達部材の先端付近は機械的強
度を高くする必要がある。しかし、この超音波伝達部材
の先端付近に機械的な欠損部となるリーク孔を設けた場
合には、超音波伝達部材の機械的強度を下げることにな
り、場合によってはリーク孔の部分より超音波伝達部材
が破損するおそれがある。
【0009】また、超音波伝達部材の耐久性を考慮して
リーク孔を超音波伝達部材の振幅最小部に設けたもの
(実公昭61−43454号)も提案されている。しか
しながら、この場合にはシース内を根元側から流れてき
た液媒体が超音波伝達部材の途中に設けられたリーク孔
から超音波伝達部材内の吸引通路に吸引されてしまうの
で、リーク孔と超音波伝達部材の先端との間には吸引さ
れない残りの少量の液媒体だけで超音波伝達部材を冷却
しなければならない問題がある。
【0010】そのため、超音波伝達部材の先端部分の冷
却が不十分なものとなるので、高温状態の超音波伝達部
材の先端部分が患部付近の正常な生体組織に接触して熱
傷を与えたり、超音波伝達部材が金属疲労により破損す
る問題がある。
【0011】本発明は上記のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、液媒体の霧化による視野不良
を防止することができ、かつ超音波振動子を効率よく冷
却させ、より高振幅の超音波振動による手術を安全に行
なうことができる超音波治療装置を提供しようとするも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、超音波振動を出力する超音波振動子と、こ
の超音波振動子で発生した超音波振動を増幅するホーン
と、このホーンの先端に連結され、内部に第1の吸引通
路を有する超音波伝達部材と、この超音波伝達部材を覆
い、上記超音波伝達部材との間に隙間を存して配置され
た内シースと、この内シースを覆い、上記内シースとの
間に隙間を存して配置された外シースと、上記超音波伝
達部材と上記内シースとの隙間または上記内シースと上
記外シースとの隙間のいずれか一方に形成され、上記超
音波伝達部材の先端部分に液媒体を供給する液媒体の送
水路と、上記超音波伝達部材と上記内シースとの隙間ま
たは上記内シースと上記外シースとの隙間のいずれか他
方の隙間に形成された第2の吸引通路と、この第2の吸
引通路と上記第1の吸引通路との間を連結する連結手段
とを具備したものである。
【0013】
【作用】本発明では超音波伝達部材と内シースとの隙間
または内シースと外シースとの隙間のいずれか一方に形
成された送水路に送水された液媒体の一部を第1の吸引
通路側から連結手段を経て伝達される吸引力により内シ
ースの先端部付近でUターンさせ、超音波伝達部材と内
シースとの隙間または内シースと外シースとの隙間のい
ずれか他方側の第2の吸引通路から連結手段を通って第
1の吸引通路に流入させることにより、超音波伝達部材
のほぼ全長を液媒体によって冷却することができる。し
たがって、超音波伝達部材および超音波振動子の冷却効
果を高めることができ、超音波振動子の異常発熱や超音
波伝達部材の疲労破壊を防止することができる。また、
液媒体の送水量と連結手段側の吸引力を調整することに
より液媒体の霧化を防止して良好な視野の下で超音波に
よる手術を行なうようにしたものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1を参照し
て説明する。図1において、1は超音波治療装置のハン
ドピースの把持部を形成するカバーであり、このカバー
1内には超音波振動子2が収納されている。この超音波
振動子2は複数の圧電素子から形成されており、超音波
振動子2の後端には共振バランスをとるための裏打ち板
3が設けられている。また、超音波振動子2の前端には
超音波振動を増幅させるホーン4が設けられている。
【0015】上記ホーン4、超音波振動子2、裏打ち板
3はボルト5とナット6により一体化されており、ホー
ン4の先端には超音波振動を患部に伝達する中空管状の
超音波伝達部材7が設けられている。この超音波伝達部
材7は前方にいくにしたがって細くなっているととも
に、途中で適宜の角度に屈曲されている。
【0016】さらに、超音波伝達部材7、ホーン4およ
びボルト5の内部には超音波振動により乳化した患部組
織や破砕した結石等を吸引するための第1の吸引通路8
が形成されている。この吸引通路8はカバー1の後端に
設けられた吸引口金9に連通しており、吸引口金9には
吸引チューブ10が接続されている。この吸引チューブ
10は図示しない吸引ポンプに接続しており、吸引ポン
プの吸引力で乳化した生体組織や破砕した結石等を外部
へ吸引除去するように構成されている。
【0017】また、超音波伝達部材7の外側には内シー
ス11と外シース12が超音波伝達部材7を覆うように
設けられている。これらの内シース11及び外シース1
2の後端はカバー1の前端に接続されており、内シース
11と外シース12との間には超音波処置部に液媒体を
供給するための送水路13aが形成されている。
【0018】この送水路13aはカバー1の内部に形成
された送水路1aを経てカバー1の後端に設けられた送
水口金14に連通されている。さらに、この送水口金1
4には送水チューブ15が接続されている。この送水チ
ューブ15には図示しない送水ポンプが接続されてお
り、送水ポンプから送水チューブ15に送水された液媒
体は送水口金14、カバー1内の送水路1a、送水路1
3aを通って外シース12の先端から流出するようにな
っている。
【0019】また、超音波伝達部材7の後端部には内シ
ース11と超音波伝達部材7との間の空間と第1の吸引
通路8との間を連通するリーク孔(連結手段)16が形
成されている。このリーク孔16は超音波伝達部材7の
屈曲部の近傍位置に配置されている。
【0020】そして、内シース11と超音波伝達部材7
との間の空間によってリーク孔16からの吸引力を内シ
ース11の先端開口部に伝達する第2の吸引通路13b
が形成されており、内シース11と外シース12との間
に送水された液媒体の一部は内シース11の先端部付近
でUターンし、内シース11の先端開口部から第2の吸
引通路13b内に吸引され、この第2の吸引通路13b
を通ってリーク孔16から第1の吸引路8に流入するよ
うになっている。
【0021】上記のように構成される超音波治療装置で
は、内シース11と外シース12との間の送水路13a
に送水された液媒体の一部が超音波伝達部材7の基端部
に形成されたリーク孔16の吸引力により内シース11
の先端部付近でUターンし、内シース11と超音波伝達
部材7との間の第2の吸引通路13bを通ってリーク孔
16から吸引通路8に流入するので、超音波伝達部材7
のほぼ全長を液媒体によって冷却することができる。し
たがって、超音波伝達部材7および超音波振動子1の冷
却効果を高めることができ、超音波振動子1の異常発熱
や超音波伝達部材7の疲労破壊を防止することができ
る。
【0022】また、液媒体の送水量とリーク孔16の吸
引力を調整することにより液媒体の霧化を防止すること
ができ、良好な視野の下で超音波による手術を行なうこ
とができる。
【0023】なお、本発明は上記第1の実施例に限定さ
れるものではない。たとえば図2に示す第2の実施例の
ように内シース11及び外シース12の中間部に弾性変
形可能な蛇腹部17を設けてもよい。このようにすれば
内シース11及び外シース12の可撓性が増し、分解組
立て時に内シース11及び外シース12の着脱が容易と
なる。
【0024】また、前記実施例ではリーク孔16を超音
波伝達部材7に設けたが、このリーク孔16をホーン3
に設けてもよい。さらに、リーク孔16を超音波伝達部
材7に設ける場合には、超音波発振時の応力が最小とな
るようにリーク孔16を超音波伝達部材7の振動の腹部
に設けるのが望ましい。
【0025】さらに、前記実施例では外シース12の内
側に内シース11を設けたが、図3に示す変形例のよう
に外シース12の内側に送水管18を設け、この送水管
18の後端を図4に示すように弾性部材19の弾性力で
カバー1の送水路1aに接続固定するようにしてもよ
い。
【0026】また、図5はこの発明の第3の実施例を示
すものである。図5において、21はハンドピースの把
持部を形成するカバーであり、このカバー21内には超
音波振動子22が収納されている。この超音波振動子2
2は複数の圧電素子から形成されており、超音波振動子
22の後端には共振バランスをとるための裏打ち板23
が設けられている。また、超音波振動子23の前端には
超音波振動を増幅させるホーン24が設けられている。
【0027】上記ホーン24、超音波振動子22、裏打
ち板23はボルト25とナット26により一体化されて
おり、ホーン24の先端には超音波振動を患部に伝達す
る中空管状の超音波伝達部材27が設けられている。こ
の超音波伝達部材27は前方にいくにしたがって細くな
っているとともに、途中で適宜の角度に屈曲されてい
る。
【0028】さらに、超音波伝達部材27、ホーン24
およびボルト25の内部には超音波振動により乳化した
患部組織や破砕した結石等を吸引するための第1の吸引
通路28が形成されている。この第1の吸引通路28は
カバー21の後端に設けられた吸引口金29に連通して
おり、この吸引口金29には吸引チューブ30が接続さ
れている。この吸引チューブ30は図示しない吸引ポン
プに接続しており、この吸引ポンプの吸引力で乳化した
生体組織や破砕した結石等を外部へ吸引除去するように
構成されている。
【0029】また、超音波伝達部材27の外側には例え
ばテフロン(商品名)等の可撓性を備えた内シース31
と外シース32とからなる二重管が超音波伝達部材27
を覆うように設けられている。これらの内シース31及
び外シース32の材質はシリコン、ポリウレタン等でも
よい。
【0030】なお、これらの内シース31及び外シース
32は少なくとも屈曲部およびその前後の近傍部位が可
撓性を備えていればよく、それ以外の部分は例えばポリ
サルホン等の硬質の材料で形成されていてもよい。
【0031】さらに、内シース31及び外シース32の
後端はカバー21の前端に接続されている。そして、内
シース31と超音波伝達部材27との間には超音波処置
部に液媒体を供給するための送水路33aが形成されて
いる。この送水路33aの基端部にはOリング等のシー
ル部材34が装着されており、超音波振動子22側に送
水路33a内の水が流入することが防がれている。
【0032】また、内シース31の基端部には連結チュ
ーブ35の一端が連結されている。この連結チューブ3
5の他端は外シース32のチューブ装着口36を通して
外シース32の外部側に延出されており、この延出端部
に送水口金37が設けられている。
【0033】この送水口金37には送水チューブ38が
接続されている。この送水チューブ38には図示しない
給水タンクに接続された送水ポンプが接続している。そ
して、この送水ポンプから送水チューブ38に送水され
た液媒体は送水口金37、連結チューブ35、送水路3
3aを通って内シース31の先端から流出するようにな
っている。
【0034】また、内シース31と外シース32との間
には第2の吸引通路33bが形成されている。この第2
の吸引通路33bはカバー21に形成された連結通路3
9を介して吸引口金29に連通されている。
【0035】そして、吸引口金29からの吸引力が連結
通路39、第2の吸引通路33bを介してこの第2の吸
引通路33bの先端部に伝えられ、送水路33aに送水
された液媒体の一部は内シース31の先端部付近で第2
の吸引通路33b内に吸引され、この第2の吸引通路3
3b、連結通路39を通って吸引口金29から第1の吸
引通路28に流入するようになっている。なお、外シー
ス32の先端は内シース31の先端よりも前方に突出し
ている。
【0036】また、カバー21の外表面には第2の吸引
通路33aの吸引力を調節する吸引圧調節部40が設け
られている。この吸引圧調節部40には例えば使用者の
手指を受ける指受け部41およびこの指受け部41の中
心部位に配置され、連結通路39に連通させた連通口4
2がそれぞれ形成されている。
【0037】そして、この指受け部41に当てた手指等
によって連通口42の開口面積を変化させることによ
り、第2の吸引通路33bの吸引力を任意に調節するこ
とができるようになっている。
【0038】上記のように構成される超音波治療装置で
は、内シース31と超音波伝達部材27との間の送水路
33aに送水された液媒体の一部が第2の吸引通路33
bの吸引力により内シース31の先端部付近でUターン
し、内シース31と外シース32との間の第2の吸引通
路33b、連結通路39を通って吸引口金29から第1
の吸引通路28に流入するので、超音波伝達部材27の
ほぼ全長を液媒体によって冷却することができる。した
がって、超音波伝達部材27および超音波振動子22の
冷却効果を高めることができ、超音波振動子22の異常
発熱や超音波伝達部材27の疲労破壊を防止することが
できる。
【0039】また、超音波伝達部材27にリーク孔を設
ける必要がないので、超音波伝達部材27の機械的強度
の低下を防止することができ、超音波伝達部材27の耐
久性の向上を図ることができる。
【0040】さらに、液媒体の送水量と吸引力を調整す
ることにより、超音波伝達部材27の冷却効果をそのま
ま維持した状態で、外シース32の先端からの液媒体の
吐出量を任意にコントロールすることができるので、液
媒体の霧化を防止することができ、良好な視野の下で超
音波による手術を行なうことができる。
【0041】さらに、ハンドピースの吸引圧調節部40
を操作することにより、使用者が簡単に第2の吸引通路
33bの吸引力を任意に調節することができるので、超
音波治療装置の操作性の向上を図ることができる。
【0042】また、図6はこの発明の第4の実施例を示
すものである。これは、第3の実施例(図5)の送水路
33aをホーン24の外周面上まで延設した延設部51
を設け、この延設部51の基端部にOリング等のシール
部材34をホーン24と超音波振動子22との連結部付
近のホーン24の外周面に圧接させた状態で設けたもの
である。
【0043】上記構成の超音波治療装置でも第3の実施
例と同様の効果を得ることができる。さらに、この場合
には送水路33a内に供給された液媒体を延設部51側
まで流入させることができるので、超音波伝達部材27
とともにホーン24を効果的に冷却することができ、超
音波振動子22の熱破壊を防止することができる。
【0044】また、シール部材34によって超音波振動
子22側に送水路33a内の水が流入することが防がれ
ているので、超音波振動子22側の電流がハンドピース
のカバー21の外部側に漏洩するおそれもない。なお、
この発明は上記各実施例に限定されるものではなく、こ
の発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できるこ
とは勿論である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、内シース
と外シースとを備えた二重シースを設け、超音波伝達部
材と内シースとの隙間または内シースと外シースとの隙
間のいずれか一方に形成された送水路に送水された液媒
体の一部を第1の吸引通路側から連結手段を経て伝達さ
れる吸引力により内シースの先端部付近でUターンさ
せ、超音波伝達部材と内シースとの隙間または内シース
と外シースとの隙間のいずれか他方側の第2の吸引通路
から連結手段を通って第1の吸引通路に流入させるよう
にしたので、超音波伝達部材のほぼ全長を液媒体によっ
て冷却することができ、超音波振動子の異常発熱や超音
波伝達部材の疲労破壊を防止することができる。また、
液媒体の送水量とリーク孔の吸引力を調整することによ
り液媒体の霧化を防止することができ、良好な視野の下
で超音波による手術を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す超音波治療装置
の概略構成を示す縦断面図。
【図2】 本発明の第2の実施例を示す超音波治療装置
の概略構成を示す縦断面図。
【図3】 本発明の変形例を示す超音波治療装置の概略
構成を示す縦断面図。
【図4】 同変形例における送水管とカバーとの接続部
を示す要部の縦断面図。
【図5】 本発明の第3の実施例を示す超音波治療装置
の概略構成を示す縦断面図。
【図6】 本発明の第4の実施例を示す超音波治療装置
の概略構成を示す縦断面図。
【符号の説明】
2,22…超音波振動子,4,24…ホーン,7,27
…超音波伝達部材,8,28…第1の吸引通路,11,
31…内シース,12,32…外シース,13a,33
a…送水路,13b,33b…第2の吸引通路,16…
リーク孔(連結手段),39…連結通路(連結手段)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動を出力する超音波振動子と、
    この超音波振動子で発生した超音波振動を増幅するホー
    ンと、このホーンの先端に連結され、内部に第1の吸引
    通路を有する超音波伝達部材と、この超音波伝達部材を
    覆い、上記超音波伝達部材との間に隙間を存して配置さ
    れた内シースと、この内シースを覆い、上記内シースと
    の間に隙間を存して配置された外シースと、上記超音波
    伝達部材と上記内シースとの隙間または上記内シースと
    上記外シースとの隙間のいずれか一方に形成され、上記
    超音波伝達部材の先端部分に液媒体を供給する液媒体の
    送水路と、上記超音波伝達部材と上記内シースとの隙間
    または上記内シースと上記外シースとの隙間のいずれか
    他方の隙間に形成された第2の吸引通路と、この第2の
    吸引通路と上記第1の吸引通路との間を連結する連結手
    段とを具備したことを特徴とする超音波治療装置。
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