JP2005052411A - 超音波吸引装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却水などの液体の流れを確保しつつ、シース形状を細径化した超音波吸引装置を提供する。
【解決手段】ハンドピース本体3およびシース8の少なくともいずれか一方に送水管路11と連通する空気流通部13を設け、空気流通部からの空気の圧力を送水管路に作用させることにより、送水管路内の送水液の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に送水液を排出することにより、液体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現する。
【選択図】 図1
【解決手段】ハンドピース本体3およびシース8の少なくともいずれか一方に送水管路11と連通する空気流通部13を設け、空気流通部からの空気の圧力を送水管路に作用させることにより、送水管路内の送水液の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に送水液を排出することにより、液体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、超音波振動を利用して生体組織の切開、破砕等の処置を行い、破砕された生体組織を吸引して排除する超音波吸引装置に関する。
一般に、超音波吸引装置は、超音波駆動装置と、この超音波駆動装置に接続されたハンドピースとを有する。例えば、特許文献1には、一般的な超音波吸引装置のハンドピースが示されている。このハンドピースは、中空状の超音波振動子を内蔵するハンドピース本体と、超音波振動子に連結された中空状の細長いプローブと、このプローブを覆うシースとで主に構成されている。そして、超音波駆動装置からの電気信号を超音波振動子によって機械的振動に変換する。この超音波振動は、プローブの先端側に伝播され、生体組織の切開、破砕等の処置に使用される。
また、超音波振動子の中空管路と、プローブの中空管路とは連通され、吸引管路が形成されている。さらに、プローブの外周面とシースの内周面との間の隙間によって送水管路が形成されている。そして、超音波処置中は、シースとプローブとの間の送水管路に、冷却水が供給される。この冷却水は、シースの先端開口部から患部に注がれる。そして、その患部に注がれた冷却水は、破砕された生体組織とともにプローブの中空管路の先端開口部から吸引管路に吸引される。
一般に、超音波振動子の駆動中に発生する超音波振動は純粋な縦振動だけではなく、少なからず無用な横振動が発生する。この横振動はプローブの破損や、異音発生などの弊害をともなう。この横振動は、プローブに負荷を与えることで抑制できる。そして、超音波吸引装置では、一般的にプローブの外周面とシースの内周面との間の送水管路に水を流すことでプローブの横振動を抑制している。
特許第3254336号公報
プローブは超音波振動しているため、送水液の流れに十分な配慮が必要である。なぜなら、送水液の流れが不十分な場合には、送水液が滞留し、プローブとシースとの間で、超音波振動による摩擦熱が発生し、発熱を引き起こすからである。従って、従来技術においては、プローブとシースとの隙間は十分に確保する必要があるので、必然的にシースは太くなる。このため、プローブ先端部の視認性が悪くなったり、あるいは特に脳外科分野のような狭い領域での処置においては他の処置具などと干渉するなど、処置操作性が悪くなるという問題がある。すなわち、超音波吸引装置では、プローブとシースとの間の流体の流れを確保しつつ、シースの細径化を達成することが要望されているのが実情である。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、冷却水などの液体の流れを確保しつつ、シース形状を細径化した超音波吸引装置を提供することにある。
請求項1の発明は、超音波駆動装置に接続されたハンドピースを有し、前記ハンドピースは、前記超音波駆動装置からの電気信号を機械的振動に変換するための中空状の超音波振動子を内部に有するハンドピース本体と、前記超音波振動子に接続され、超音波振動を伝達する中空状のプローブと、前記プローブを覆うシースと、前記プローブの中空部と前記超音波振動子の中空部とが連通されて形成される吸引管路と、前記プローブの外周面と前記シースの内周面との間の隙間に形成される送液管路と、前記送液管路と連通した液体注入口とを具備する超音波吸引装置において、前記ハンドピース本体および前記シースの少なくともいずれか一方に前記送液管路と連通する空気流通部を設けたことを特徴とする超音波吸引装置である。
そして、本請求項1の発明では、ハンドピース本体およびシースの少なくともいずれか一方の空気流通部からの空気の圧力を送液管路に作用させることにより、送液管路内の送水液の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に送水液を排出することにより、液体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現できるようにしたものである。
そして、本請求項1の発明では、ハンドピース本体およびシースの少なくともいずれか一方の空気流通部からの空気の圧力を送液管路に作用させることにより、送液管路内の送水液の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に送水液を排出することにより、液体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現できるようにしたものである。
請求項2の発明は、前記空気流通部は、前記液体注入口の近傍部位と、前記シースの先端部との間の区間の少なくとも一箇所に設けたことを特徴とする請求項1に記載の超音波吸引装置である。
そして、本請求項2の発明では、液体注入口の近傍部位と、シースの先端部との間の区間の空気流通部からの空気の圧力を送液管路に作用させることにより、送液管路内の送水液の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に送水液を排出することにより、液体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現できるようにしたものである。
そして、本請求項2の発明では、液体注入口の近傍部位と、シースの先端部との間の区間の空気流通部からの空気の圧力を送液管路に作用させることにより、送液管路内の送水液の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に送水液を排出することにより、液体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現できるようにしたものである。
請求項3の発明は、前記液体注入口および前記空気流通部は、前記シースに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の超音波吸引装置である。
そして、本請求項3の発明では、シースの液体注入口から送液管路に液体を注入し、シースの空気流通部からの空気の圧力を送液管路に作用させることにより、送液管路内の送水液の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に送水液を排出することにより、液体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現できるようにしたものである。
そして、本請求項3の発明では、シースの液体注入口から送液管路に液体を注入し、シースの空気流通部からの空気の圧力を送液管路に作用させることにより、送液管路内の送水液の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に送水液を排出することにより、液体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現できるようにしたものである。
請求項4の発明は、前記液体注入口および前記空気流通部は、前記ハンドピース本体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の超音波吸引装置である。
そして、本請求項4の発明では、ハンドピース本体の液体注入口から送液管路に液体を注入し、ハンドピース本体の空気流通部からの空気の圧力を送液管路に作用させることにより、送液管路内の送水液の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に送水液を排出することにより、液体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現できるようにしたものである。
そして、本請求項4の発明では、ハンドピース本体の液体注入口から送液管路に液体を注入し、ハンドピース本体の空気流通部からの空気の圧力を送液管路に作用させることにより、送液管路内の送水液の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に送水液を排出することにより、液体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現できるようにしたものである。
請求項5の発明は、前記液体注入口は、前記ハンドピース本体に設けられ、前記空気流通部は、前記シースに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の超音波吸引装置である。
そして、本請求項5の発明では、ハンドピース本体の液体注入口から送液管路に液体を注入し、シースの空気流通部からの空気の圧力を送液管路に作用させることにより、送液管路内の送水液の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に送水液を排出することにより、液体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現できるようにしたものである。
そして、本請求項5の発明では、ハンドピース本体の液体注入口から送液管路に液体を注入し、シースの空気流通部からの空気の圧力を送液管路に作用させることにより、送液管路内の送水液の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に送水液を排出することにより、液体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現できるようにしたものである。
請求項6の発明は、前記液体注入口は、前記シースに設けられ、前記空気流通部は、前記ハンドピース本体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の超音波吸引装置である。
そして、本請求項6の発明では、シースの液体注入口から送液管路に液体を注入し、ハンドピース本体の空気流通部からの空気の圧力を送液管路に作用させることにより、送液管路内の送水液の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に送水液を排出することにより、液体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現できるようにしたものである。
そして、本請求項6の発明では、シースの液体注入口から送液管路に液体を注入し、ハンドピース本体の空気流通部からの空気の圧力を送液管路に作用させることにより、送液管路内の送水液の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に送水液を排出することにより、液体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現できるようにしたものである。
本発明によれば、冷却水などの液体の流れを確保しつつ、シース形状を細径化した超音波吸引装置を実現できる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図1(A),(B)を参照して説明する。図1(A)は本実施の形態の超音波吸引装置1のハンドピース2の概略構成を示す。このハンドピース2には、ハンドピース本体3と、このハンドピース本体3に連結された細長い処置部4とが設けられている。ハンドピース本体3にはケーシング5の内部に中空状の超音波振動子6が内蔵されている。超音波振動子6は図示しない超音波駆動装置に接続されている。そして、超音波駆動装置からの駆動電流を超音波振動子6によって機械的振動に変換するようになっている。
処置部4には、基端部が超音波振動子6に接続された中空状の細長いプローブ7と、このプローブ7を覆うシース8とが設けられている。シース8の基端部には、ハンドピース本体3に接続される本体連結部9が設けられている。そして、超音波振動子6の駆動時には超音波振動子6で発生した振動がプローブ7に伝達されるようになっている。
また、超音波振動子6の中空管路6aと、プローブ7の中空管路7aとは相互に水密的に連通され、吸引管路10が形成されている。さらに、図1(B)に示すようにプローブ7の外周面とシース8の内周面との間の隙間には、リング状の送水管路(送液管路)11が形成されている。
ここで、シース8は、プローブ7の先端部分の視認性確保や、他の処置具との干渉防止のため可能な限り細く形成されている。これにより必然的に送水管路11も可能な限り狭く形成されている。
また、本体連結部9には、送水管路11と連通したリング状の内部空間9aが形成されている。さらに、本体連結部9の基端部端面には液体注入口12の外側開口部と、空気流通部13の外側開口部とが設けられている。この液体注入口12の内端部および空気流通部13の内端部は本体連結部9の内部空間9aにそれぞれ連通されている。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の超音波吸引装置1の使用時には、まず、図示しない超音波駆動装置が操作されて、超音波駆動装置から駆動電流がハンドピース2の超音波振動子6に印加される。このとき、超音波駆動装置からの駆動電流はハンドピース2内の超音波振動子6にて機械的振動に変換される。このとき発生する超音波振動は、プローブ7に伝達される。そのため、プローブ7の先端部を患部に当接させることにより、患部が超音波処置される。
超音波振動子6の駆動時には超音波発振の際に、自動的または手動的に液体注入口12に冷却水が供給される。この冷却水は、送水管路11を通り、プローブ7の先端部分まで送水される。ここで、プローブ7に伝達された超音波振動はプローブ7の軸方向の縦振動だけではなく、本来不必要な横振動も発生する。このとき、冷却水の負荷が横振動をある程度抑制し、プローブ7の破損や異音発生を防止することができる。
また、本実施の形態では、送水管路11には、空気流通部13から液体に大気圧がかかる状態で保持されている。そのため、送水管路11を可能な限り狭くすることにより、送水管路11が狭くて管路抵抗が大きく、液体が流れにくい状態となっている場合であっても、流体の流れが確保される。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の超音波吸引装置1では、本体連結部9の基端部端面に空気流通部13の外側開口部を設け、空気流通部13の内端部を本体連結部9の内部空間9aに連通させたので、空気流通部13からの空気の圧力を送水管路11に作用させることができる。そのため、送水管路11内の冷却水の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に冷却水を排出することができるので、送水管路11が狭いままでも流体の円滑な流れが確保でき、シース8の形状を細径化した超音波吸引装置1を実現できる。
尚、本実施の形態において、空気流通部13はシース8の本体連結部9に設けたが、送水管路11と大気が連通していれば同様の効果を得ることができるため、ハンドピース本体3あるいはシース8に設けても良い。また、空気流通部13の形状も特に規定する必要はなく任意でよい。
また、図2(A),(B)は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)参照)の超音波吸引装置1のハンドピース2の構成を次の通り変更したものである。なお、これ以外の部分は第1の実施の形態の超音波吸引装置1と同一構成になっており、第1の実施の形態の超音波吸引装置1と同一部分には同一の符号を付してここではその説明を省略する。
すなわち、本実施の形態では、図2(A)に示すようにシース8の基端部外周面に液体注入口12および空気流通部13がそれぞれ設けられている。ここで、液体注入口12はシース8の基端部外周面に後ろ斜め上向きに突設されている。さらに、図2(B)に示すように空気流通部13は、送水管路11内の冷却水の流れ方向における液体注入口12よりも上流側の連通路11aに配置された側孔21によって形成されている。
そして、本実施の形態では、シース8の基端部外周面に空気流通部13の側孔21を設けたので、送水管路11には、空気流通部13の側孔21から液体に大気圧がかかる状態で保持されている。そのため、本実施の形態でも第1の実施の形態と同様に、送水管路11を可能な限り狭くすることにより、送水管路11が狭くて管路抵抗が大きく、液体が流れにくい状態となっている場合であっても、流体の流れが確保される。その結果、送水管路11内の冷却水の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に冷却水を排出することができるので、送水管路11が狭いままでも流体の円滑な流れが確保でき、シース8の形状を細径化した超音波吸引装置1を実現できる。
尚、本実施の形態においても、第1実施の形態と同様に、空気流通部13はハンドピース本体3あるいは本体連結部9に設けても良く、また形状も任意でよい。
また、図3は本発明の第3の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)参照)の超音波吸引装置1のハンドピース2の構成を次の通り変更したものである。
すなわち、本実施の形態は、ハンドピース本体3に送水管路11と連通したリング状の内部空間31が形成されている。さらに、ハンドピース本体3の外周面には液体注入口12の外側開口部と、空気流通部13の外側開口部とが設けられている。この液体注入口12の内端部および空気流通部13の内端部はハンドピース本体3の内部空間31にそれぞれ連通されている。その他の構成は第1実施の形態と同じである。
そして、本実施の形態では、ハンドピース本体3に空気流通部13を設けたので、送水管路11には、空気流通部13から液体に大気圧がかかる状態で保持されている。そのため、本実施の形態でも第1の実施の形態と同様に、送水管路11を可能な限り狭くすることにより、送水管路11が狭くて管路抵抗が大きく、液体が流れにくい状態となっている場合であっても、流体の流れが確保される。その結果、送水管路11内の冷却水の流れを円滑化し、空気の圧力により積極的に冷却水を排出することができるので、送水管路11が狭いままでも流体の円滑な流れが確保でき、シース8の形状を細径化した超音波吸引装置1を実現できる。
尚、本実施の形態においても、空気流通部13は本体連結部9やシース8に設けても良く、また形状も任意でよい。
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
記
(付記項1) 超音波駆動装置本体と、ハンドピースと、前記ハンドピースは超音波駆動装置本体からの電気信号を機械的振動に変換するための超音波振動子を内部に有するハンドピース本体と、前記超音波振動子に接続され超音波振動を伝達するプローブと、前記超音波振動子およびプローブは中空状で連通した吸引管路を形成しており、前記プローブを覆うシースと、前記プローブの外表面と前記シースの内面との隙間で形成された送水管路と、前記送水管路と連通した液体注入口を有している超音波吸引装置において、前記液体注入口近傍と、前記シース先端部までの区間に少なくとも一箇所に前記送水管路と連通する空気流通部を設けたことを特徴とする超音波吸引装置。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
記
(付記項1) 超音波駆動装置本体と、ハンドピースと、前記ハンドピースは超音波駆動装置本体からの電気信号を機械的振動に変換するための超音波振動子を内部に有するハンドピース本体と、前記超音波振動子に接続され超音波振動を伝達するプローブと、前記超音波振動子およびプローブは中空状で連通した吸引管路を形成しており、前記プローブを覆うシースと、前記プローブの外表面と前記シースの内面との隙間で形成された送水管路と、前記送水管路と連通した液体注入口を有している超音波吸引装置において、前記液体注入口近傍と、前記シース先端部までの区間に少なくとも一箇所に前記送水管路と連通する空気流通部を設けたことを特徴とする超音波吸引装置。
(付記項2) 前記液体注入口および前記空気流通部が前記シースに設けられていることを特徴とする付記項1に記載の超音波吸引装置。
(付記項3) 前記液体注入口および前記空気流通部がハンドピース本体に設けられていることを特徴とする付記項1に記載の超音波吸引装置。
(付記項4) 前記液体注入口がハンドピース本体に設けられ、前記空気流通部がシースに設けられていることを特徴とする付記項1に記載の超音波吸引装置。
(付記項5) 前記液体注入口がシースに設けられ、前記空気流通部がハンドピース本体に設けられていることを特徴とする付記項1に記載の超音波吸引装置。
(付記項1〜5の従来技術) 超音波吸引装置のハンドピースは、例えば、特許第3254336号にも示されているように、一般的には、超音波駆動装置からの電気信号を機械的振動に変換する中空状の超音波振動子を内蔵するハンドピース本体、超音波振動を伝播し超音波振動子の中空管路と連通し吸引管路を形成している中空状のプローブ、プローブを覆うシースで主に構成されている。超音波振動は純粋な縦振動だけではなく、少なからず無用な横振動が発生するが、この横振動はプローブの破損や異音発生などの弊害をともなう。この横振動は、プローブに負荷を与えることで抑制でき、超音波吸引装置ではプローブ表面に水を流すことで一般的に抑制しており、プローブの外表面とシースの内面とで形成される隙間を送水管路としている。
(付記項1〜5が解決しようとする課題) プローブは超音波振動しているため、送水液の流れに十分な配慮が必要である。なぜなら、送水液の流れが不十分な場合には、送水液が滞留し、プローブとシースとの間で、超音波振動による摩擦熱が発生し発熱を引き起こすからである。従って、従来技術においては、プローブとシースの隙間は十分に確保する必要があり、必然的にシースは太くなる。このため、プローブ先端部の視認性が悪くなったり、あるいは特に脳外科分野のような狭い領域での処置においては他の処置具などと干渉するなど、処置操作性が悪くなるという問題がある。すなわち、流体の流れを確保しつつ、シース細径化を達成することが課題である。
(付記項1〜5の目的) 本発明の目的は、流体の流れを確保しつつ、シース形状を細径化した超音波吸引装置を提供することである。
(付記項1の課題を解決するための手段と作用) 送水液注入口近傍からプローブ先端部までの間における少なくとも一箇所に送水管路と連通する空気流通部を設けたことにより、空気の圧力により積極的に送水液を排出するため、流体の流れを確保しつつ、シース形状の細径化を実現できる。
(付記項1〜5の効果) 送水液注入口近傍からプローブ先端部までの間における少なくとも一箇所に送水管路と連通する空気流通部を設けたことにより、流体の流れを確保しつつ、シース形状を細径化した超音波吸引装置を実現できる。
以上説明したようにこの発明は、超音波振動を利用して生体組織の切開、破砕等の処置を行い、破砕された生体組織を吸引して排除する超音波吸引を実現する上で有用な超音波吸引装置を製造、使用する技術分野に有効である。
2…ハンドピース、3…ハンドピース本体、6…超音波振動子、7…プローブ、8…シース、10…吸引管路、11…送水管路(送液管路)、12…液体注入口、13…空気流通部。
Claims (6)
- 超音波駆動装置に接続されたハンドピースを有し、前記ハンドピースは、前記超音波駆動装置からの電気信号を機械的振動に変換するための中空状の超音波振動子を内部に有するハンドピース本体と、前記超音波振動子に接続され、超音波振動を伝達する中空状のプローブと、前記プローブを覆うシースと、前記プローブの中空部と前記超音波振動子の中空部とが連通されて形成される吸引管路と、前記プローブの外周面と前記シースの内周面との間の隙間に形成される送液管路と、前記送液管路と連通した液体注入口とを具備する超音波吸引装置において、
前記ハンドピース本体および前記シースの少なくともいずれか一方に前記送液管路と連通する空気流通部を設けたことを特徴とする超音波吸引装置。 - 前記空気流通部は、前記液体注入口の近傍部位と、前記シースの先端部との間の区間の少なくとも一箇所に設けたことを特徴とする請求項1に記載の超音波吸引装置。
- 前記液体注入口および前記空気流通部は、前記シースに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の超音波吸引装置。
- 前記液体注入口および前記空気流通部は、前記ハンドピース本体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の超音波吸引装置。
- 前記液体注入口は、前記ハンドピース本体に設けられ、前記空気流通部は、前記シースに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の超音波吸引装置。
- 前記液体注入口は、前記シースに設けられ、前記空気流通部は、前記ハンドピース本体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の超音波吸引装置。
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KR101232708B1 (ko) * | 2010-07-20 | 2013-02-13 | (주)클래시스 | 냉각기능이 구비된 피부관리장치용 핸드피스 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061107 |